27話「逆転の構図」

Negative Reaction
1974[第4シーズン 27話]

最高傑作の一つ「逆転の構図」

著名な写真家ポール・ガレスコ(ディック・ヴァン・ダイク)が口うるさい妻を殺害し、誘拐殺人に見せかけるというお話です。この作品、「ポール・ガレスコ」という犯人の名前が非常に印象的で、小学生時代に見た頃から、コロンボシリーズ中、最も好きな作品として心に残っていました。そしてNHK BSの再放送で数十年ぶりに再会しました。色褪せていません、最高傑作のひとつだと思います。
  

殺意を抱き続ける夫、ポール・ガレスコ

まず、被害者にも非があること。計画的な殺害でありほぼ計画通りに実行できている。動機が十分である(と、思われる…。本当は殺してはいけません。)。状況証拠の揃え方も見事。コロンボ警部がしつこく犯人がいらだつ。結末が意外性を持っていて爽快。などなどです。  
犯人のポール・ガレスコは「この世からお前が消えてくれれば良いのと何度も願った」ほど、妻のフランシスを憎んでいました。会話の中で「15年間」と言っていますが、離婚できなかったのでしょうか?おそらく計画通りに事が運べば離婚より幸せな将来が待っていると想像したのでしょう。
  
計画はほぼ思い通りに進みます。1点のみ、廃車置き場でトマス・ドーラン(ヴィトー・スコッティ)(浮浪者風の男)に殺害の様子を「聞かれた」こと以外でしょうか。それも決定的な証拠とはなりません。むしろ、計画通りに運んだのだが、数カ所の「落ち度」をコロンボ警部に見抜かれてしまうことが、命取りになります。

ガレスコ氏の緻密な殺害計画

ガレスコ氏の計画は、なかなかのものです。ガソリンスタンドでのアリバイ工作。メイドに誘拐をほのめかすこと。そして前科者のアルビン・ダシュラー(ドン・ゴードン)を誘拐殺人の犯人に見立てて、銃撃戦で殺して口封じをする。おそらく担当刑事がコロンボでなければ、完全犯罪として成立したと思われます。担当のホフマン刑事(マイケル・ストロング)はまんまと騙されていますね。まあ、よく考えてみれば「タクシーを使って誘拐の準備をする」ってことはあり得ないんですが。まるで自分の行動を運転手に教えているようなものです。
コロンボ警部の捜査のポイントは見どころ満載です。まず容疑者のダシュラーが相当の「お馬鹿さん」で無い限り、真犯人ではないことに気付く点です。それにガレスコ夫人を誘拐したダシュラーが脅迫状に添えた写真になぜ「時計」が必要であったか?普通に考えれば必要の無いアイテムです。日めくりやテレビ番組など、日付を特定したいものあれば別ですが、時間を特定する必要は無いと思われます。この2点で、単なる誘拐殺人ではないことは明白となります。

徐々に表情が曇るガレスコ氏

その他は、芋づる式に状況証拠が揃います。要するに、初期捜査の着眼点が他の手がかりを引き出してゆくのです。メイドに誘拐をほのめかす際に「脅迫電話のメモ」を書いた矛盾は最大の失敗のひとつです。さらには誘拐犯からの呼び出し時間のズレを、後になって解説したこと。ダシュラーのモーテルの部屋で、彼が犯人であることを分かりやすく演出しずぎたこと。これらの「甘さ」がコロンボ警部を「逆転の構図」作戦の実行に駆り立てたと感じます。つまり犯人は100%の確率でガレスコ氏と断定でき、あとはガレスコ氏自身に「私がやりました」と言わせれば良いのです。
そのために、状況証拠をちびちびとガレスコ氏に見せ、彼を追い込んでゆきます。その手法が凄いです。自分が撮影した下手な写真を見せガレスコ氏のプロカメラマンとしての誇りを引き出し「犯人像とダブる」ことを伝える。助手のローナ(ジョアンナ・キャメロン)を「奇麗な方ですね~」と、二人の男女関係を疑う。ホテルの部屋の件は「メイドが掃除をさぼったことで嘘をついた」という、苦し紛れのガレスコの証言を「復唱しながらメモ」しています。さらには、刑務所の写真集からガレスコ氏と前科者のダシュラーの関係を突き止める。そして最後に「脅迫状作成を実演」です。

コロンボ警部の得意技「大芝居」

エンディングは圧巻。注目すべき点は、コロンボ警部が「ここが重要です。あたし自身が采配をとり、全て落ち度なくやった」と自慢気に喋る場面。「頭脳明晰で手強い刑事」から「お間抜けデカ」に印象が変わるように演じています。そこで生まれた一瞬のスキが「崖っぷちまで追い込まれた」状況から「大逆転」のチャンスと錯覚させ、証拠品のカメラにを手に出させるのです。
よ~く考えてください。「証拠写真を複写して引き延ばした。その際にミスで裏焼きした。オリジナル写真は紛失した。」のですが「複写したネガ」は存在するわけで、そのネガを調べれば「裏焼き」は明白。それに気付かれれば、全てがフイになる「賭け」のような作戦だったと思います。まんまと自分の罠にハマるガレスコ氏。コロンボ警部は、彼の捨て台詞に対し一言も解答せず、無言のラストを向かえます。

ホフマン刑事もびっくり

「残念でした」という印象的な台詞。ホフマン刑事(マイケル・ストロング)の表情もとても印象的です。現場タタキ上げのような刑事ですが、「あんた、自分で罪を認めたんだよ」って、コロンボ警部の補佐について「どえらい体験しちゃった」台詞でした。

誰が見ても怪しい関係?

助手のローナ(ジョアンナ・キャメロン)の美脚がカメラワークにより魅力的に表現されていました。またコロンボの「奇麗な方ですね~」に対し、仕事での有能ぶりを評価していると逃げたガレスコ氏の台詞に「うしろめたさ」を見ることができました。

成功者に美人秘書あり

英雄は色を好む…ですか、コロンボシリーズで頻繁に見られるシチュエーション「成功者に美人秘書(今回は助手)あり」。もしも、ガレスコ氏がローナとフィリピンに逃避行しなければ、もっとスッキリ逮捕したかったのでしょうね、コロンボ警部~。

可愛い!ジョイス・ヴァン・パタン

シスター役の女優「ジョイス・ヴァン・パタン」とのやりとりは何度見ても傑作です。ジョイス・ヴァン・パタンはこの後の作品39話「黄金のバックル」で美術館の館長ルース・リットンで犯人役を好演します。やはり素敵な女優さんは、脇役でも光るものです。

 
 

笑える場面が盛りだくさん、楽しい作品です

しかしこの作品は本題の完成度に加え楽しめる箇所も多いです。人間コロンボの魅力もいたる場面に盛り込まれています。警部がガレスコ宅で灰皿を見つけられず、ポケットにタバコの灰を捨てる仕草もかなり笑えました。一部始終を見ているガレスコ氏もあえて突っ込まないのがGOODでした。
名優「ヴィトー・スコッティ」との知的な会話も面白いです。トマス・ドーランは酔っぱらいの浮浪者風の男ですが、供述の証言や食堂での会話からも知的なキャラクターに描かれていて、とても面白いです。供述書で自分を「余(よ)」と呼んでいました。コロンボ警部はこのドーランに対し優しく接していて、社会的弱者の味方であることが伺い知れます。
 

ハリー・ルイスにも注目!

カメラ店のハリー・ルイスを演じた「ハーヴェイ・ゴールド」も良かったです。ハーヴェイ・ゴールドは32話「忘れられたスター」と33話「ハッサン・サラーの反逆」「アンダーソン検死官」を演じます。日本語吹き替えは「ウイルソン刑事」「ドカベンで徳川監督役」の野本礼三さん。

 
解決編があっさりしている(突然のクライマックスを向かえる)という解釈は少々違う気がしています。カメラ店でヒントを得た後、運転免許の試験官ウイークリー氏と会う場面で、すでに「逆転の構図」作戦を着々と実行していたわけです。ほぼ全ての場面で無駄の無い作り、それでいてユーモアもたっぷりです。

ラリー・ストーチ

ストーリー後半の短い出番でしたがウイークリー役のラリー・ストーチの演技も良かったです。神経質な性格で、仕事に嫌気がさしていて、かなりマイってました。公務員の気質丸出しで可愛かったです(笑)

ウイークリー氏が「教習所の教官」と思っている人は間違いで正しくは運転免許試験場の試験官。ダシュラーは運転を習う必要はありません。
監督:アルフ・ケリン
脚本:ピーター・S・フィッシャー
ポール・ガレスコ:ディック・ヴァン・ダイク
ホフマン刑事:マイケル・ストロング
アルビン・ダシュラー:ドン・ゴードン
ローナ・マクグラス:ジョアンナ・キャメロン
トマス・ドーラン:ヴィトー・スコッティ
シスター・マーシー:ジョイス・ヴァン・パタン
ハリー・ルイス:ハーヴェイ・ゴールド
ウイークリー:ラリー・ストーチ
 
加筆:2015年3月7日

“27話「逆転の構図」” への58件の返信

  1. すぴっつさん、共感しました。私も特別に好きな作品です。1票加えます。「動機の説明」については、もっと説明して欲しい願望もありますが「うるさい!」の一言が、強烈な印象として残りました。

  2. 刑事コロンボのみならず、映像ミステリーすべての中でトップクラスの傑作と信じてやみません。もう何回観なおしたかわからないほどです。
    天才写真家が犯人であることをフルに活かしたシナリオであり、犯行、手がかり、逆トリックのすべてにカメラを絡ませているのが実にすばらしいです。こうした犯人像(あるいは舞台)がストーリーと親和性を持ったエピソードに個人的なお気に入りが多いです。
    もっとも凝った犯行トリック(無関係な男を誘拐犯に仕立て上げて射殺!)を使ったエピソードでもあって、その犯罪が、コロンボの推理の積み重ねによって少しずつ瓦解していく過程が面白くミステリー・マニア好み。さらに映像的にも派手で、まさに一番完璧に近いエピソードと思います。倒叙型のミステリーは本来作るのが非常に難しいのですが、本作はその難しいフォーマットに挑み続けたシリーズの、ひとつの到達点だと思います。
    唯一惜しいと思うのはやっぱり動機の説明が欠けていたところでしょうか。シナリオにはちゃんと書かれていたのをあえて省いたそうですが、これだけ周到な計画を立てた殺人なのだからしっかり描いてほしったですね。

  3. トレモニさん>自白しちゃうのが、人情ですね。私も自白するタイプ。
     
    小笠原さん>ジョイス・ヴァン・パタンの表情がとっても良いですね!1票加算します。

    1. ぼろんこさん、楽しく拝見しております。ファンとしてこのようなコミュニティは嬉しい限りです。ありがとうございます。刑事コロンボの作品は時系列でモノや人の行動と言動を観察するという点では非常に勉強になります。特にこの逆転の構図はすべてが詰まった名作ですね。家庭にビデオデッキが普及していない当時、小学生の私には少し難かった作品のひとつですが、繰り返して観ていくうちに疑問に思うことが1つあります。それはラストで仕組まれた写真の裏焼によって現れた時計の時刻です。ガレスコはこれに憤慨し裏焼きを指摘するのですが、そもそも元の写真に映った時計の時刻はガレスコが仕掛けた単純なアリバイアイテムのひとつだから捜査段階でコロンボがそれを知らないはずは無いということになります。しかも犯行に使われた写真をお互いに確認する場面でも時計の時刻には触れてはいない。もし捜査段階でどちらかが時計と実際の時刻について触れていたとなるとラストの構成はどうなっていたのかな?なんて考えてしまいました。

  4. 何度観ても色あせないのは、シリーズ屈指のお笑いシーン。コロンボ、酔っ払い、そしてシスターのトリオ・コント。この掛け合いは時代を越えて大笑い。皆名優だからでしょうね。このシスター、ガキの頃から今も大好きです。聖母、慈悲深い天使、といった形容に相応しいノーベル平和賞をもらってもいい位(本気です)本当に立派なシスターの理想像ですねw。

  5. 切れ味が良くないね。
    最後、自白しなければ裁判で勝てていたかも知れません。
    カメラを選んだなんて、どうでも言訳が出来そうなのに。

  6.  「今の出来事を目撃したね?」
     でしたっけ。私のコロンボ初体験はこれでした。このスカッとしたカタルシスと、ピーターフォークの名演技。それからは金曜ロードショーと小説を貪る様に楽しんでおりました。
     BS再放送を途中から知り悔しい思いでした。今更ながら、BDBOXを買おうかと彼方此方見ていたら辿り着いた次第です。
     この話は、ユーモアもあり、美人もあり、苦悩もあり、そしてラストの一幕。まさに傑作といえると思っています。
     もう新作が見れなくなるのは残念ですが、別の俳優でリメイク、なんてのはご免です。ピーターフォークのコロンボ刑事、これが唯一無二なのです!

  7.  お返事ありがとうございます。コロンボは大好きで、暇があれば見ています。
     二見からノベライズ版が出ていますが、犯人の心の動きなども描写されており、それが執筆者の創作としてもずいぶん面白いです。
     「忘れられたスター」では執事のレイモンドが映像版とはずいぶん感じが違う取扱いになってます。もともとはグレースのボディガードで、スターにたかってくる有象無象を相手にずいぶん腕力にモノを言わせたようになっており、グレースを娘のように思い愛しているような描写でした。
     

  8. バーディさん、はじめまして。ひえー「ピューリッツァー賞」の裏話…。ラストシーンもぜんぜん違いますね(汗)でも、ノベライズ版も魅力がありそうです!

  9. いつも楽しく拝見させております。
    私もこの作品は大好きです!
    つまらない事ですが・・・・「濡れ衣」を着せられるアルヴィン・ダシュラー役のドン・ゴードン氏が大ヒット映画「タワーリング・インフェルノ」で消防士役で出演されております。
    役柄的に、妙に真面目な顔つきだったのが印象的でした。
    彼以外にも刑事コロンボで見覚えのある俳優さんが出てたような気がします・・・・。
    「歌声の消えた海」でお馴染みのロバート・ヴォーン氏も出演されております。
    俳優さんの所属エージェントが同一だったのかも知れませんね?
    ではまた宜しくです!

  10.  はじめまして。
     殺された妻がガレスコを抑え込んでいた理由ですが、ノベライズ版ではその背景が描かれてました。
     ベトナム戦争を題材とした写真集を発行した時締切に追われフランシスの弟が撮影した写真をいくつか使ったところピューリッツア賞を受賞してしまい、他人の写真を使っていることを言えないままそれをネタにされていたという設定でした。
     ノベライズ版ではコロンボ自身がガレスコへのシンパシーを感じており、事件解決後フランシスの弟から「盗作が露見することを恐れたガレスコが姉を殺した」と電話がかかってきたところを「あんたたちが素晴らしい写真家を破滅に追い込んだんだ」と怒鳴りつけるシーンで終わってました。
     

  11. タップおばさん>明るい役柄:そうなんですよね。だからコロンボだけ見ている人は、役者:ディック・ヴァン・ダイクの印象が違ってしまいますね。

  12. ピーター・フォークが死去した後ハリウッド殿堂入りとなった式典に、ディック・ヴァン・ダイク氏が友人の一人として出席していることも興味深いところです。
    ダイク氏といえば、底抜けに明るい役柄がトレードマークの役者さんだそうで、今作のような役柄は珍しいんだとか。
    確かに何の恨みも然したる縁もない男をあっさり射殺するなんて、かなり冷徹な役ですね。

  13. ヤスさん、コメントありがとうございます。冷めている人、熱い人、楽しいキャラクターが満載ですよね。1票追加しときます。

  14. ボロンコさん、こんばんは。
    先夜、何度目かの再見をしましたが、面白いですね。
    これはコロンボに限らずでしょうが、脇役の出来が良いと、話が締まるんですよね。
    アル中のドーランさんや、シスター、免許試験官にホフマン刑事まで、脇の配役、セリフに穴がなくて、とても楽しめます。
    刑事ものなのに何度でも楽しめるのは、このあたりにもあるんでしょうね。

  15. とっしーーさんいつもコメントありがとうございます。「脅迫電話のメモの矛盾」は面白いですよね。コロンボが気にすることは「普通ならこうするはずだ」という見方です。犯人は証拠をでっち上げたい一心で、そこから外れてしまうようですね。

  16. 今回が2度目の視聴なんですが、いや~~ここ数作品は特に面白く感じますね(´ー`*)
    古き良きアメリカ時代・・日本も好きだけど、第二の故郷にしたいな~と思ってしまった程でした(笑)
    さて、脅迫電話のメモの矛盾とはどういう事でしょうか?他の作戦と同じで、完璧に演出し過ぎてしまったという感じかな?
    確かに誘拐写真の時計は、冷静に考えてみれば不要なアイテムですね(苦笑)
    自然すぎて気がつきませんでした・・さすがダレスコ!!
    しかし、奥さんの口うるさ度には参りますね(笑
    あれは誰でも嫌気が指しますわ(汗)
    美人助手のローラ、美人ですな~~^^
    スタイルが抜群とまでは言えませんが、ボンキュッボンの上のボンが、どちらかと言うと大きい方が好きな僕も、なんかイイナと思ってしまいました(笑)
    けど、
    美脚具合でいうと、カメラ屋さんのお客さんの方が、膝下が長く脚のバランスが綺麗だと思います♪
    美脚に見える黄金バランスがある様で、膝下・膝上が「5:3」だと良いらしいですよ(✧≖‿ゝ≖)
    アメリカ人は膝下が長いので、美脚が多そうですね(僕も膝下が長い方です笑)
    シスターとコロンボのやり取りも笑えますね!!
    身なりをツッコまれる事が多いコロンボですが
    今回のシスター発言は、強烈でした・・(笑)
    清楚な口調で辛辣な感じの事を言われて
    さすがのコロンボもタジタジでしたね(笑)
    最後のカメラを選んでしまったシーン
    これは圧巻でした!!
    犯人はとても頭が良く、緻密な作戦を企てますが、悪い事は出来ませんね。。
    完璧な事件なんて無い・・必ずミスをする
    そんな印象を受けました。
    あの時、もしダレスコが違うカメラを選んでいたら・・まあ状況証拠がダレスコを犯人と言っている様なものなので、捕まっていたのかな・・?

  17. PPMさん、個別のお返事が遅くなりました、すみません。
    (1)ダシュラー殺害現場に酔っ払いが居合わせる
    確かに…「想定外のことは起こってほしくない」ですね。「ホリスター将軍のコレクション」や「5時30分の目撃者」など、テーマに沿った場合は別として。
    (2)モーテルのメイドによる掃除の件
    これは面白い着眼点だと思います。コロンボの捜査の特徴として「誰かを犯人に仕立て上げる」発想をすると、過剰なアピールとなる。というものです。間抜けな捜査官が担当するかもしれない…と、ガレスコは分かり易く工作し過ぎました。
    (3)核心!逆転の構図の写真そのもの
    なるほど…頷けますね。「左右非対称」の発想!
    私の考えでは、当時は録画して繰り返し見る…前提ではなく、分かり易くする必要もあったのでは?(これを言ってはお終いですが:笑)視聴率への配慮も伺えます。
    それは別として(笑)心理作戦として…「コロンボを間抜けだと錯覚させる」ことが大きく影響しています。明らかに逆版だと分った方が滑稽に見える…と感じました。
    ホフマン刑事に、さらっと「権利」を説明させることで、あとは事務的に犯人として扱われる印象を与えている…なども加味したいですね。

  18. みなさん、コメントありがとうございます。この「逆転の構図」という作品は、本当に素敵です。実際には、決め手となる証拠はでっち上げですが、犯人が刑事立会の場で、負けを認めざるを得ない状況を作っていることがとても重要です。
    また、この作品の雰囲気を高めている理由に「ホフマン刑事」の存在を挙げたいですね。彼の淡々とした職務態度が、作品を心地よくしています。
    こうして皆さんとコロンボについて語れることは、とても楽しいです。

  19. 確かに最高傑作と言われるいくつかの中のひとつですよね!
    2009年のBSでのシリーズ放映はまだVHS録画していたので今はHDDとBDに保存し直すと言う念の入れようです。
    私は全ての作品を何度か見ているかなりのコロンボおたくです。
    シスターに浮浪者に間違われるシーンはほんとに爆笑もんです。
    コロンボも苦笑いしてますが地で笑っちゃってるようにも見えてとっておきの一場面です。
    なんと言っても最後の犯人を落とすところ、これは凄いです!
    おとぼけて犯人に油断させたからこそできた技でしょうね。
    そういうところも凄い。
    よーく考えると矛盾してるから犯人はひっかからないと言う見方はいかがなものでしょう?
    どんな頭脳明晰な人も必ずミスを犯すのが人間のサガである‥それが刑事コロンボの根底のテーマでもあります。
    だからそんな針穴を広げて必ず犯人を射止めることができるわけです。
    完全犯罪は存在しないと、世の中に提唱しているドラマでもあります。
    もう何十年もコロンボに浸かっているせいか
    疑い深い性格になっちゃってる自分にも気づいている昨今です。
    刑事コロンボ、不滅の名作ですね。

  20. 今は亡き荻昌弘さんが「逮捕のために策略を使ったことは、このあとの裁判で不利になると思われます」というコメントをしたことを思い出します。

  21. 二度目のコメントです。
    先週末にBSで再放映された録画を再見。確か3回目ですが、やはりいい作品だなあと大いに楽しみながら見ました。
    本筋もさることながら、廃車置き場に乗り付けたプジョー403を警官にそうと勘違いされるシーンや、ヨレヨレの服装から救済所のシスターにそうと勘違いされた上、変装とまでダメ押しされるいつもの自虐ネタの連発(プジョーのドアが開かないシーンなどいつもより多め?w)にも笑わせられました。
    ラストシーンも鮮やかです。取調室内にいた捜査員ひとりひとりに「今の彼の行動見たな?」という畳み掛けていくときの緊張感と一度は逆転したと思い込んでいて再逆転されていく犯人の動揺。。。
    やはりシリーズの中でも大好きな作品ですね。
    なのですが、いくつか引っかかる、というか残念な点も。。
    (1)ダシュラー殺害現場に酔っ払いが居合わせる
    全作品についていえるのですが、犯行実行に当たっては犯人にとって想定外のことは起こってほしくないですね。。緻密に計画された犯行が予定通り完璧に行われたはずなのにコロンボの観察眼と知力で少しずつこの完璧性が崩されていく点にこそ本シリーズの醍醐味があると思っているので。。
    (2)モーテルのメイドによる掃除の件
    この手の後だしジャンケン的な展開もできれば避けてほしいもののひとつです。なんか犯人が可哀そうになりますw
    (3)核心!逆転の構図の写真そのもの
    コロンボが逆版にして犯人に墓穴を掘らせる決定的なアイテムの写真ですが、よく見ると構図は左右非対称です。すでに奥さんが監禁・殺害された部屋は捜査で判明している以上、オリジナルの写真がなくても現地の暖炉や家具の配置を見れば「証拠」にしようとしているこの写真が逆版であることはすぐに証明されてしまう。これだと犯人を最後のあの行動に飛びつかせるには、もう一歩追い込み方が弱いような気がするのです。
    これがもし、あの写真が暖炉や縛られた奥さんを中心に据えた完全にシンメトリーな写真ならば、逆版かどうかはすぐには証明できない。しかもオリジナルは消失している。ここまでやってこそ、犯人はすがる思いでカメラに手を伸ばすのではないか。。。?
    なんだか揚げ足取りみたいになってしまいましたが、大好きな作品ゆえに目についてしまう瑕疵のようなものでしょうか。。

  22. 刑事コロン夫(ころんぶ?)さん、コメントありがとうございます。(笑)「不利なリアクション」という意味もあるのですね~。勉強になります。ストーリーもキャストも、すべてが素晴らしい作品ですよね。人気投票に1票加えておきます。

  23. 「逆転の構図」は私も最も好きな作品です。また、原題の「Negative Reaction」も本当に意味が深いです。「写真のネガ」「さかさまな」「不利な」反応という意味があります。

  24. あっ、そうです~。【美食の報酬】ってタイトルでしたよねっ!
    やっとスッキリしました。ありがとうございます。
    初めてコロンボを観たのが小学生の頃だったと思うのですが、
    それから何度か再放送を観てるはずなのに、忘れちゃってるのが多いんです。
    ハーブパパさんの論評はそんな私の救世主になっています。
    まだアップされてない作品もぜひぜひお願いしますね♪

  25. きょんちゃんさん、メッセージありがとうございます。
    「コロンボウイーク」なのですが、それはBS2でコロンボ作品中の人気の高いものを集中的に放送していることでして、実際には2009年の1月よりBS Hiで、同10月よりBS2で、それぞれ毎週のように刑事コロンボを放送していますよ~。もう、随分放送済みですが、まだまだこれからでも充分楽しい作品が見られると思います。
    自分はHDで録画して事務所と家で、同じ作品を何回も見直して楽しんでいますが、ゆくゆくはやはり完全版DVDを購入すると思います。
    「犯人にラストで毒」は『美食の報酬』です。ちょうど2月18日にBS2で再放送するようです!
    ▼参考URLです
    http://www9.nhk.or.jp/kaigai/columbo/

  26. コメレスありがとうございます。
    とても嬉しいです♪
    『コロンボ ウィーク』なんですね。じゃあ今週で終わっちゃうんでしょうか?
    ちょっと淋しい感じがします~。この際DVDを集めてみようかな、なんて思ったりしてます。
    ところでハーブパパさんにお聞きしたいのですが、
    コロンボが犯人にラストで毒(ワインとかシャンパンみたいな飲み物だったような?)を飲まされて殺害されようとするお話がなかったでしょうか。
    たしかコロンボがグラスを犯人のものと入れ替えたような記憶があるのですが。違ったかしら?
    昨夜コロンボを観ながらふっと過ぎったのですが、タイトルが思い出せなくて・・・。
    今もお仕事しながら頭の中でグルグル回ってます(笑)。
    もしもご存知でしたら教えてくださいね。

  27. きょんちゃんさん、コメントありがとうございます!
    コロンボウイーク~、ですよね。毎夜楽しみにしています。「別れのワイン」「逆転の構図」「二枚のドガの絵」、どれも最高級の作品ばかりですよね!
    「俳優さんに全然詳しくない」のは自分も同じです。実は、刑事コロンボは大好きなんですけど、その他のアメリカのテレビドラマや映画の知識が豊富ということではなく、「にわか勉強」しているだけなのです(笑)
    しかし、こうして「きょんちゃんさん」のような方からコメントを頂けることは、本当に嬉しいことです。ありがとうございます!

  28. ハーブパパさん、初めまして。
    突然のコメント失礼します。
    最近BSで【刑事コロンボ】の再放送をしていて毎夜楽しみに観ています。
    一昨夜は「別れのワイン」、昨夜は「逆転の構図」と私の好きだったお話が続いています。
    ハーブパパさんも書いてらっしゃるように、エンディングで犯人が証拠品のカメラを手にするあたりが私も大好きです。
    今夜は「二枚のドガの絵」が放送されるみたいでこれもまた楽しみです♪
    私はハーブパパさんみたいに俳優さんに全然詳しくない・・というか無知に近いので
    生意気にコメントなんかして申し訳ないのですが(汗)、
    ただコロンボと犯人の頭脳戦や、追い詰めていくあたりにこのドラマの魅力を感じています。
    タイトルだけ見ても“どんな内容だったっけ?”って忘れちゃってるのも多々あるので、
    こうしてハーブパパさんの文章を読んで、思い出させてもらえて嬉しいです。
    ご迷惑でなければまたお邪魔させてくださいね。

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