作者「ふぁくと」
アクリル絵の具(一部色鉛筆)を使って、ビートルズのレコードジャケットを、ほぼ原寸大で描いています。制作中の作品は除いて、全てジャケットのオモテ・ウラを描いています。
Abbey Road
世界で一番有名な横断歩道となった。道路交通法のため、現在は趣が異なる。オモテの道路やウラ面は、点描と呼ばれる技法を多用しています。オモテ面はビートルズの四人を描くことの数倍の時間を、背景に費やしています。ウラ面の女性の太ももが‥ちょっと色気がない(細い)と友人から指摘され、いつか描き直したいです。この絵は2018年のロンドン旅行の際にポールの家の塀に飾りました。
Let It Be
四人が不仲となり1枚の写真に収めることが不可能になったことが、また印象深いデザインとなっています。ビートルズの四人の顔を大きく描けることは喜びです。
White Album
The Beatlesの文字はエンボス加工(浮き彫り)。ウラ面はただひたすら、白い絵の具を絵の制作時間がもっとも短いのは言うまでもないです。
Yellow Submarine
同名のアニメ、イエロー・サブマリンのサウンドトラックアルバム。ジャケットデザインも、そのアニメのキャラクターを用いています。
Magical Mystery Tour
印刷のドットグラデーションを1.5倍粗さで、筆で描いて再現した、クレージーな作品。裏面はピントが合っていないシーンが、何度も繰り返される幻想的なデザイン。
Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band
インテリアとして、ビートルズのレコードを部屋に飾りたい。でも、売っていなかった…。それなら、自分で描いてしまえ!が、描く動機になった作品です。ウラ面は収録曲の歌詞がそのまま印刷された、初のロックアルバム。
Revolver
クラウス・フォアマン作のイラストと、写真のコラージュ。クラウスはベーシストとしても有名。この作品からウラ面のデザインがカッコよくなります。
Rubber Soul
ロケ地はジョン・レノンの家。写真を見た時に印画紙が丸く歪んでいたが、それを採用した。ここのアルバムまで、ウラ面は決して芸術的なレイアウトとは言えない、説明的なものです。
Help!
四人のポーズは手旗信号だが、HELPではなくNUJV。見た目を優先したとのことだ。(ウラ面は手抜きです)
Beatles For Sale
ロケ地はロンドンのハイドパーク。手前に写り込んだ緑とオレンジのボケ足が印象的。(ウラ面は手抜きです)
A Hard Day’s Night
アート作品としては簡単すぎるので、あえて表面の紙を剥がして立体感を出した。(ウラ面は手抜きです)
With The Beatles
写真家ロバート・フリーマンは極端なライティング(ハーフ・シャドウ)で顔を引き立たせています。また、この絵・レコードでは、古く劣化したレコードジャケットを表現しています。
Please Please Me
デビューアルバム。ロケ地はロンドンのEMI本社ビルの吹き抜け。オモテ面は、ほぼ点描で描かれています。発売当時の原色的な雰囲気を再現しています。ウラ面は文字のみで、ビートルズのメンバーや、バンドの音楽性の紹介紹介文章です。
The Beatles 1962-1966
通称赤盤。プリーズ・プリーズ・ミーと同じ日に撮影された別カットを使用しています。絵・レコードではプリーズ・プリーズ・ミーとは違ったテイスト(日焼けした写真)の雰囲気を出しています。
The Beatles 1967-1970
通称青盤。後期のヒット曲をまとめたベスト盤。プリーズ・プリーズ・ミーと同じ場所。未発表アルバム『ゲット・バック』のためのフォト・セッションから。