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いじめで思い出す兄の教え

小学校4年の夏休み。僕は2歳年上の兄と隣町の駄菓子屋さんの前に居た。そのお店にクラスのA子ちゃんの姿があった。A子ちゃんは小児まひが原因で知恵遅れ。クラスでは「フランケン」と呼ばれ、仲間外れにされていました。僕は「あ、フランケンだ!」と条件反射的に…彼女を避けようとした。その時兄の目が険しく変化したように感じた。

兄「なに?仲間外れにしとるの?おまえ」
私「みんなもそうするから‥」

兄は彼女に近づき「A子ちゃん、何が食べたいんだ〜?アイスクリームか?お金持ってる?わかるぅ?兄ちゃんが代わりにお金出しといてやる、後で母ちゃんんにもらっとくから安心して。」と。あらんばかりの親切心を弟(僕)に見せつけたのだ。

顔から火が出るほど恥ずかしかった。これは回想すれば「いじめ」を兄から咎(とが)められた瞬間であり、優しさとは何なのか?兄から教えてもらった出来事だ。未だに忘れられないし、どんなに歳を重ねても兄にはかなわないと思い知らされる。

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