若い頃は考えを述べるたびに、極論主義者だと評されてきました。考えが早々に結論にいたることが多く、このような印象を持たれたのでしょう。ところが、50歳を少し前にした頃から少しずつ考えが変わり、人間性が穏やかになってきました。
それは「逆の立場で物事を考える」ようになったから。
例えば相手を一人称として人間関係を客観視するようにします。これが意外と難しい。人は自分を主人公にして物語を展開したいものです。具体的には自分も含めた人間関係を、俯瞰視(ふかんし:ハイアングルから眺めたような視点)するような感覚です。
そういう感覚で暮らしていますと「怒り」「憎しみ」「嫌い」などの激しいネガティブ感情が消えてゆきました。それらが「怒られている」「憎まれている」「嫌われている」に変換できるからです。
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