ウェブデザインを考え直す。

ウェブデザインについて、もう一度考え直す必要を感じました。今年になって、ひとつ大きな失敗をおかし、それからずっと考えていました。
 
ウェブデザインは広告手段のメディアとして受注することがほとんどで、クライアントの希望にかなう仕事をすることが第一であることは言うまでもありません。それはもっともな考えであると断定しても、作者により出来上がるデザインのテイストや、構成は大きく左右されます。よって、クライアントの要望をすべて自分が達成することも難しいことです。
 
これまで自分が求めてきた仕事は、大まかに見て「訪問者に何を伝えるべきか」を中心に考え、クライアントの要望をそこに上乗せするというものです。この「訪問者に何を伝えるべきか」を考える作業は、時間と体力を要します。しかし、そのポイントをうまく表現できた時には、クライアントから賞賛されます。
 
少し整理しますと、こういうことです。クライアントの望むものを作っているのではなく、訪問者に喜んでもらえるよう作っているのです。それにはまず、対象の特長を良く理解し、好きになり、こんな素晴らしいものがあるので、それを大勢の人に見て知ってもらいたいという願望を叶える仕事をするということです。
 
こういうことを考え始めたのは、ウェブデザインをするようになってからです。もちろんグラフィックデザインでも同じようなことが言えますが、グラフィックはもう少し振り幅が広い感覚です。それは、ウェブデザインが「画一的」になりがちなメディアだと言うことにも関係します。小奇麗にウェブデザインが出来る技術を身に付け、毎日同じような作業にあけくれると、力を感じるデザインが出来なくなるような気がします。そこで、どの仕事でも対象をよく理解し、自分にしか出来ない仕事をするように心がけるようになったのです。
 
失敗した理由は自分のデザインが受け入れられなかったことに起因しますが、上記のようなプロセスが通用しない場合もあったということで、割り切るようにしています。自分なりに失敗を検証し、反省すべき点は直そうと思いましたが、萎縮しすぎて自分を見失ってしまってはいけません。失敗後も、ひとつひとつ新しい仕事に真正面から取り組み、自分らしい仕事ができていると評価しています。