アート・オブ・ホクサイ
日本画、西洋画、アート、デザインなどの垣根を超えて、色々なチャレンジをしようと思っています。今回は日本画のモチーフとして、葛飾北斎の「北斎漫画」を用いました。アートのカテゴリーではロイ・リキテンシュタイン、アメコミ調のモダンアートを確立したアーティストです。それにタイポグラフィは「游明朝体36ポかな」です。
日本国であれば勿論のこと、むしろ世界レベルで評価される芸術家「葛飾北斎」。版画をはじめとして多くの作品を残した北斎なのですが、この北斎漫画は特別の意味・価値を秘めています。それは「教育」という側面を持っていることでしょう。北斎漫画は「模倣」という本来「悪」とされがちなことを、「善」に置き換えるパワーを感じます。
モダンアートの旗手「リキテンシュタイン」
一方のロイ・リキテンシュタインはモダン・アート、ポップ・アートの分野で一世を風靡しました。作風を要約しますと「スクリーン・トーン」や「吹き出し」など、アメリカン・コミックの特徴を捉えアレンジしたのです。実際のリキテンシュタイン・アートは、原色を生かした派手な色使いで、このようなモノトーンの心象は与えません。
そしてもう一つの要素「フォント」
フォントには「游明朝体36ポかな」を使ってみました。重要なこと、それは江戸時代を感じさせるオールドなタイプフェイスだということ。見る人の心に残るデザイン、それはやはり個性的なデザインです。タイポグラフィ(文字組み)は、その重要な役目を担っています。
「北斎漫画」を学ぶ意味。
この記事に掲載している画像は、単に北斎漫画の1シーンの引用ではありません。ネットでダウンロードした北斎漫画を、一旦筆ペンでトレースし、それを写メして、イラストレータでアウトラインを抽出し、さらに画像化しているのです。ですので、オリジナルのイラストだと言っても良いでしょう。そのような工程を経ることで、新しさを醸しています。やはり安易な引用ではなく、一度実際に描いてみるという作業は大切で、特にこの北斎漫画では、必須です。しかも、丁寧な仕事は画像の「エッジがクリア」になって、美しいですね。*この作品の流用・引用は固く禁じます。