ウィキペディアによれば日本語では広義において「設計」と訳されている。見た目的には「意匠」とされる。デザインという英語が一般的でない時代には「図案」と呼ばれていた。グラフィックデザイナーの仕事を表すには「図案」と訳されるのが、一番ピンと来る気もするが、私の解釈ではすこし視野が狭いと感じる。
私にとってデザインは「図案」以前から始まっている。図案はあくまでも見た目を整える作業が重要だと思われるが、実はその前の段階「情報の整理」が、もっとも大切。情報の整理とは「今から自分が、紙面(グラフィックの場合)において、見る人に何を伝えるのか」を整理することだ。
それが自然と出来てしまう人は、天職的デザイナーだと思うが、世に出回っているデザインの多くは、この「情報の整理」で、すでに失敗している気がする。もちろん、自分のグラフィック作品でも、それが上手くいっているとは限らないが。
デザイナーという職業には、華やかで感覚的な仕事もあるが、視覚を通じ情報を伝える目的も多い。デザインが上手くなりたいのなら、まず、相手に伝えることが上手な人間になることだ。
Topics: 若者たちへ