デザインの著作権

先日、友人からこのような相談がありました。
 
あるグラフィックデザイナーに冊子デザインを発注し、その後、クライアントさんが冊子デザインのデータを他の仕事に流用したいと言うので、お願いしたら断られた。というのです。
 
クライアントさんサイドでは、単にそのデザイナーさんの意地悪的な発想であるとして、デザイナーを交替させることで話が動いたのだそうです。友人が言うには「確かに著作権を守る的な基本理念はあるだろうが、お客さんとしては気軽に流用を許してくれるデザイナーに発注すべきで、そのような人は多く存在する」ということです。
 
このような問題、一昔前に比べ、最近は垣根のない大きな問題になっている気がします。印刷用のデータさえあれば、自前のプリンタやネット印刷業者への発注で、楽々増刷ができてしまいます。
 
自分は現在はフリーのデザイナーですので、あまり厳しいことは言わないようにしています。そうしたところで、自分の利益が増えるということもないからです。でも「著作権に寛容だから仕事を発注したい」と言われたら、引き受けたくないですね。
 
カメラマンさんはどうされているのでしょうか?写真の場合はデザインとは感覚が異なるでしょうね。写真は、最も流用される危険性が高い素材だと思います。
 
おそらく、デザインも写真も、ギャラを支払ったクライアントさんや広告代理店にではなく、制作者(デザイナーやカメラマン)に著作権があると思います。これは法律で保護されたものです。発注者は、それを使用する権利をもっているだけなのです。

“デザインの著作権” への2件の返信

  1. 最近、これに類似した問題が自分の身にありました。
    商品紹介のリーフレット制作時に商品に使われているロゴを使用しようとしたらロゴの制作会社からNGが出てしまいました。
    間に挟まれたクライアントさんも困惑していたので、結局その件はロゴの制作会社に譲るという形にしました。
    大手のクライアントさんになるとロゴに関する数ページもある使用説明書を専属の部署からわたされる事もあるのですが、多くのクライアントさんの場合は経営者自身が関与する要素が大きいので、ある程度、相手の裁量にまかせるようにしています。
    私自身もあまり厳しい事を言いたくないので、データ料込みでという形で受ける事もあります。
    著作権は難しいですね、、、。

  2. 「商品に使われているロゴ」が、他で使えない?というのは…。
    商品ロゴタイプとは、制作会社・メディア・媒体にかかわらず、その商品の視覚的アイデンティティを確立し、広告効果を高めるためのものです。ロゴタイプ・シンボルマーク等を受注し制作した者は、それを前提に発注者に納品しなくてはいけません。
    今回のケースは、おそらくそのリーフレットを制作する段階で、リーフレットに使用するだけの目的で作られた「ロゴタイプ」で、その後の使用を含めた契約には至っていないということでしょうかね。であれば、それは「ロゴタイプ」と呼ぶべきではなく、デザインの一部だと解釈すべきかも。
    ま、昔のような常識が通じなくなってきている世の中であることに間違いありませんね。難しこともいろいろありますが、お互いめげずにがんばりましょうね!

コメントは受け付けていません。