巨人の星といえば、小学生時代に夢中になって見ていたスポ根・テレビアニメ。当時は「スポ根」「アニメ」などの言葉は一般的でなかったし、主人公の星飛雄馬は人間臭い(ヒューマン)がそのネーミング(キャラクター設定)に由来することは後に知りました。巨人の星というドラマはいかにも野球アニメですが、その実は「人間臭い道徳的テーマ」に基づいているエピソードが多いのです。
巨人軍に入団した飛雄馬は一軍昇格を懸けた紅白戦に臨みます。そして勝敗を分ける場面でライバル速水譲次を本塁でタッチアウトにしました。…のはずが、自分以外は誰も気付いていない「落球」を審判に告白してしまいます。ライバルの一軍昇格を手助けしたどころか、チームメイトからは「ばか正直」のレッテルを貼られ総スカン。プロ野球選手の生存競争よりも人間として正しい道を選んだ…として落ち込みます。
このエピソードのオチでは、川上(哲治)一軍監督が突如二軍グラウンドに登場し、「失敗を告白する行為は、その失敗を二度と繰り返さぬという覚悟を生む。その心は後の野球人生に生きるはず」と、飛雄馬を励ますことで一気に解決します。
ここ数年「損することは得すること」「かっこ悪いことはかっこ良い」など、一般には気付きにくいような気付きに目覚めようと頑張ってきたけれど、なんと小学生の自分はすでにそれを学んでいたのだと…びっくりしているのです。さほど成長していない自分には残念な気もしますが、まだまだ修業の身。これから成長すれば良い…と今日も自分を励ますのです。
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