「ダメ出し」「駄目出し」は「駄目を出す」の名詞化で、もともと演劇やテレビなどの業界用語としてよく使われたものが、今では一般的になっています。使用方は言うまでもないでしょう。
ところで「駄目出し」の反対語は、何でしょう?ちょっとネットで調べてみました。以下はその答えの一部です。
「駄目出し」⇔「良し出し」?
「駄目出し」⇔「良い出し」?
「駄目出し」⇔「褒め出し」(ホメ出し)?
「ダメ出し」⇔「ポジ出し」?
先日何気なくテレビを見ていましたら、女優の吉田羊さんが「駄目出し」ならぬ「良し出し」という言葉を使われていて、それが心に残りました。
もしも「駄目出し」の反対語が今後一般化されるのでしたら「褒め出し」はちょっと気に入りません。少しお世辞っぽく聞こえませんか?それに比べ「良し出し」は美しい響きで、素直に心に届きそうです。今、僕たちがFacebookなどで、気軽に「いいね!」をポチっている行為は、この「良し出し」に近いのかも知れません。
反対語が「ポジ出し」という提案もあるようですが、「ポジ」の反対語は「ネガ」となり不可。用途的にも「ダメ出し」はそれほどネガティブな観点ではないでしょう。
学校教育の「いじめ防止策」でも、この「良し出し」に近い方法が注目されていると聞きました。程よい「良し出し」で、尊敬しあって暮らしてゆくのも楽しい気がします。
Topics: 言葉