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刑事コロンボ関連のマップ
*刑事コロンボマップは2021年9月に新しくなりました。
*2024年現在「刑事コロンボマップ」の閲覧回数が36,000回を超えました。
*過去のコメントは、旧「刑事コロンボのマップ」をご覧ください。
更新:2024年12月3日
筆者ぼろんこが刑事コロンボの素晴らしさを語る。コロンボ全話解説・出演者研究など。
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*刑事コロンボマップは2021年9月に新しくなりました。
*2024年現在「刑事コロンボマップ」の閲覧回数が36,000回を超えました。
*過去のコメントは、旧「刑事コロンボのマップ」をご覧ください。
更新:2024年12月3日
>『刑事コロンボ』に出てくる富裕層の豪邸は、普通は鉄筋コンクリート造だと思う
>シリーズで、1回でも木造豪邸って登場しましたっけ?
これらの認識も誤っていましたので、この際、改めて訂正しておきます。種々の文献を調べると、LAだけでなく、全米で、富裕層の豪邸を含め、総じてヨーロッパに比べ木造家屋の比率が非常に高かったです。
では、そもそもアメリカはヨーロッパに比べ、ハリケーン、竜巻、山火事など自然災害が多いのに、ヨーロッパよりも木造住宅の比率が高いのはなぜでしょうか?
アメリカで木造住宅の比率が高い理由は、いくつかの歴史的、経済的、文化的な要因に起因してるようです。それらはヨーロッパの住宅建設における伝統や規制と比較して異なります。以下に主な要因を挙げてみます。
1. 資源の豊富さ
アメリカは広大な森林資源を持っており、木材が豊富に供給されています。これにより、木材を使った住宅建設がコスト的に有利になります。特に西部や南部では木材が容易に手に入り、建設が効率的に行えます。
2. 建設コストの低さ
木造住宅は、コンクリートや鉄骨を使った建設方法に比べて、材料費や工事費が比較的安く済むため、広く普及しています。アメリカでは土地の広さや人口密度が低い地域が多いため、木造の低コストでの建設が可能です。
3. 気候と建築文化
アメリカでは、特に暖かい地域や寒冷地に適した住宅の設計が多く見られます。木造住宅は比較的軽量で、特に温暖な地域においては、適切な通気と快適な室内環境を提供でき、住みやすいとされています。寒冷地域においても、木造住宅は適切に設計されることで温かさを保持できます。木材は比較的良い断熱材であり、熱を逃がしにくい特性があります。そのため、適切な断熱材を使用し、建物の気密性を高めることで、寒冷地域でも暖かい室内環境を提供できます(しかし、木造住宅は一戸建てが多いこともあり、地域によっては断熱性能に差があり、寒冷地向けには特別な配慮が必要)。また、アメリカには独自の建築文化があり、木材を使用した家づくりが根付いています。
4. 規制や建築基準の違い
アメリカでは、特に住宅の建築に関する規制が比較的緩やかであり、木造住宅の建設が普及しやすくなっています。一方、ヨーロッパでは、特に都市部や歴史的なエリアでは、石造や煉瓦造りが多く見られ、建築基準が厳しく木造住宅の比率が低いです。
5. 自然災害への対応
前述のようにアメリカは、ハリケーン、竜巻、山火事などの自然災害に見舞われやすい地域がありますが、木造住宅の耐久性や防災対策は、地域や建築方法によって異なります。
例えば、アメリカの南部や西部では、木造住宅に対して強化された建設基準が設けられ、耐震性や耐風性を高める技術が導入されています(ただし、近年の強風を伴う大規模な山火事被害には、まったく対応しきれていない)。また、災害が起こった際の修復が比較的容易であるという利点もあります。
これらの要因が組み合わさることで、アメリカでは木造住宅が主流となっている一方で、ヨーロッパではコンクリートや煉瓦を使った建築が一般的であることがわかります。
なお、(相違点が多いけれど)、自然災害が多いのに木造家屋が多いという点で、日本はアメリカと似ている点があるということは、私にとって、最近の発見でした。
補足
「これらの認識」というのは、下にある、私の、2023年1月14日 のコメントにおける「認識」です。
今般のLA大規模火災の件ですが、映画『ブレードランナー2049』(2017)の世界観が、こんな時に突如説得力を持って迫ってくるとは、予想だにしていませんでした。悲しいです。
このたびのロサンゼルス一帯で発生した山火事によりお亡くなりになられた方々に、心より哀悼の意を表します。また、被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げるとともに、一刻も早い火災の鎮火をお祈り申し上げます。
いま猛威を振るっているロサンゼルスの山火事について英文サイトをいくつか読んでいたら地図があり、それを見ていたら、この「刑事コロンボマップ」を思い出しました。
そこでこちらにやってきてマップと比べてみると、火事が起きている地域にマリブが含まれていて、フィールディング・チェイス邸やマックス・バーシーニ邸、また「殺人講義」の大学のあたりが危ないようです。大丈夫でしょうか?
現実の世界では、カマラ・ハリス副大統領の家がマリブの東、サンタモニカ近くのブレントウッドという地区にあり、避難命令が出ているとのことです。
ニュースに鈍感になってまして、tempus fugitさんのコメントでこのことを知りました。ありがとうございます。
まだ新シリーズが制作されていたころ出張でLAに行ったことがあり、週末だったか仕事の合間にサンタモニカやマリブ方面にドライブしました。といっても運転したのは現地駐在の人で私は当然土地鑑がなく、また「コロンボマップ」のような情報もありませんでしたが、「セレブが住み、映画やドラマの舞台にもなるのも当然だな」と思うことしきりでした。そんな風光明媚な場所が灰燼に帰していると思うと悲しいです。
今回の火事についての情報や地図などをあらためて見てみると、危ないのはむしろデクスター・パリス邸のある地域のようで、もしかしたら彼の家も焼けてしまったのかもしれません。
本当に恐ろしいです。地獄を表す映画のシーンが現実に起きているのです。地球温暖化はでっち上げと言うトランプが次期大統領というのも恐ろしい!最新情報でアルタディーナのベット・ミドラーの邸宅全焼。マリブのパリス・ヒルトンの家も全焼。コロンボマップで見てもこの火事の凄まじさに驚愕です。20世紀末までは山火事は本当に山の方の出来事と考えていました。毎年サンタアナが吹くと火事は発生し、私が住んでいた地域にも灰は飛んできてびっくりしたものです。それでも海に近い方の住宅街にまで火事が発生することはなかったです。(今回も一部は放火という説もあるようです)地球全体が異常気象の影響を受けていることは確実で、皆がそれを理解して生きて行く時代なのですね。
久しぶりに「刑事コロンボマップ(Googleマップ)」を開きましたら、閲覧回数が36.000回を超えていました。ありがとうございます。
こちらこそありがとうございます。
刑事コロンボマップ、見ていて非常に楽しいですね。
私が中学生のころ、コロンボの情報に飢えていましたが満たす手段がノベライズ以外ありませんでした。
当時こんなマップ、サイトがあれば、どれほど楽しかっただろうか、と考えてしまいます。
あのころはパソコンでゲームをしたり、ベーシックでプログラムを組んだりはしていましたが、インターネットなんて想像もできませんでしたね。
たまたま、ぼーっと観ていて気が付いたのですが、41話「死者のメッセージ」のアビゲイル・ミッチェル邸(880 La Loma Rd, Pasadena, CA 91105)が、私が探し求めていた木造豪邸のひとつではないでしょうか? 室内のシーンが同じ建物かどうか不明ですが、階高は高いけれど、室内も、被害者を殺害した場所を別にして、やはりどちらかというと木造に見えます。
ストリートビューで見ると、外装を白く塗り替えてはいますが、今もその建物が現存しているのがわかります。
「なぜ富裕層はアメリカの築22年以上の木造不動産を買うのか?」といった題の記事などもいくつも読みました。節税対策の話題は省きますが、アメリカでは、木造の寿命はきちんとメンテナンスしていれば、70〜100年とされていて、日本で「木造物件の法定耐用年数は22年」と定めているのとは大違いです。また、国交省の「既存住宅流通シェアの国際比較」によると、全体の流通戸数に対する既存住宅流通戸数の割合は、日本の14.7%(2013年データ)に対して、アメリカは89.3%(2010年データ)となっていて、流動性の面でもアメリカの高さが際立っているとのこと(漠然とは知っていましたが)。アメリカでは、日本と比べ、古くなっても建物自体の資産価値が下がりにくいんですよね。
自分の頭の中で、日本の土地・建物など不動産の常識を一旦リセットしなけれならないと痛感しました。
「刑事コロンボ」全話の中には、ロケーションがいい場所の家が多いし、探せば、まだまだ木造豪邸がありそうな気がしてきました。
この自由研究、ますます面白くなってきました。
6話「二枚のドガの絵」の、エドナ・マシューズ(エドナ伯母さん)邸(1240 Stone Canyon Rd, Los Angeles, CA 90077 )も、木造ではないでしょうか?(豪邸といえるかは微妙ですが)
ストリートビューで確認すると、ほとんど当時そのままの姿で美しく残っていて、ちょっと感動してしまいました。
木造の話から外れますが、1話「殺人処方箋」のジョーン・ハドソン邸に使用された、スタール邸(Stahl House)がいい例ですが、こうした家屋は、刑事コロンボ以外の他の映画やドラマで何回も使用されたケースも多いのでしょうね。私の知っている映画では、63話「4時02分の銃声」のコメント欄で話題にした、スタートレックの秀逸なパロディーであり、またトレッカー愛溢れるオマージュ映画『ギャラクシー★クエスト』(1999)でも、このスタール邸がシャトナーを茶化した役の主人公の自宅として使用され、私はこの映画を何回も観ているのに、最近までそのことに気付きませんでした。
スタール邸は歴史的建造物でもあり観光地化していて、見学の予約を取るだけでも大変らしいですね。
富裕層だけでなく庶民も築40~60年くらいの物件を買って自分で内装、外装をペンキ塗ったり改修するのが普通です。何しろ人件費が高いので自分でできることはするようです。同じ土地で家を壊して立て直すことはほとんど見なかったです。その場所、建物自体が嫌になれば越す方が一般的です。
70年代ラバー様
仰せの通りかもしれないなと、自分の常識を疑い始めました。
コロンボ旧シリーズで使用された建物ですが、現在までに既に取り壊された比率は、案外木造もRC造も大して差が無いのかも知れませんね。
むしろ、木造のほうが大切に気を使ってメンテナンスをしっかりする住民は多いのかも・・・。
他方、「構想の死角」で使用された、ケン・フランクリン邸(「アリバイのダイヤル」でも使用されたRC造)など、とっくの昔に取り壊されて、同じ場所はすっかり変わっていますものね。
※その後知ったこと。
ロサンゼルスの木造家屋の割合は非常に高いです。具体的な割合は地域によって異なりますが、ロサンゼルス市全体やその周辺地域において、木造住宅は一般的な建築様式です。アメリカ全体でも、特にカリフォルニア州では木造住宅が主流で、ロサンゼルスも例外ではありません。
1. 木造住宅が主流
アメリカの都市部では、住宅の大多数が木造であることが多く、ロサンゼルスもその例に漏れません。木材は比較的安価で加工しやすく、地震の影響を受けやすいカリフォルニアでは、木造が一般的な選択肢となっています。木造住宅は構造が軽いため、地震の揺れに対して比較的柔軟に対応できるとされていますが、火災には弱いという欠点もあります。
2. カリフォルニア州の建築基準
カリフォルニア州では、防火基準が厳しく、特に山火事のリスクが高い地域では防火対策が求められますが、それでも木造住宅が多いのが現実です。ロサンゼルスでは、特に古い家屋や住宅街では、木造の家が多く見られます。
3. 木造の割合の具体的なデータ
複数の英語による文献では、ロサンゼルスの住宅の中で、木造が占める割合はおおよそ70〜80%程度と推定されています。特に低層の住宅街や郊外のエリアでは木造住宅が多数を占めており、これらの地域は火災のリスクが高くなることがあります。
4. 火災リスクの高まり
木造住宅は、火災が発生すると急速に延焼しやすいため、山火事のリスクが高いロサンゼルス周辺では特に注意が必要です。防火対策として、耐火性の材料や防火帯を設けることが推奨されていますが、木造住宅が多いため、火災が広がりやすいという現実もあります。
まとめ
ロサンゼルスでは、木造住宅が一般的であり、その割合は70〜80%程度とされています。木造住宅はコストや構造的な理由で広く普及していますが、火災のリスクが高い地域では特に問題となることがあります。
カリフォルニア州南部では、特に「サンタアナ風」と呼ばれる強風が冬の季節に頻繁に発生します。この風は内陸部の乾燥した空気を海岸部に向けて運び、非常に強い風速になることがあります。2025年1月に吹いたような時速最大70マイル(約112キロ)もの風速は、火災の拡大に非常に危険な状況を作り出します。サンタアナ風は風速が速いため、火災をさらに広げるとともに、燃えやすい植物や乾燥した木々を火の元として促進します。
乾燥した風が吹くと、周囲の環境が一層乾燥し、木々や草、その他の植物が火を引き起こしやすくなります。特にカリフォルニアは地中海性気候により、秋から冬にかけて降水量が少なく、植物が乾燥した状態になります。風によって乾燥が加速され、山火事が発生するとその火は非常に早く広がります。
風が強いと、山火事の炎が広がる速度が速くなり、消火活動が難しくなります。風が火を引き寄せ、煙や火の粉が広範囲に飛ぶため、被害範囲が拡大するのです。風の影響を受けて、火災が住宅地に近づいたり、都市部に拡大したりすることがあります。
こうした強風の影響を受けると、住民の避難がさらに困難になります。また、消防活動も風速が高いと制限されることがあり、消火作業が追いつかないことがあります。そのため、被害を最小限に抑えるためには、速やかな避難と十分な防火対策が必要になります。
このような乾燥した強風は、2025年1月に発生した大規模な山火事の拡大を助長している可能性が高いようです。カリフォルニアでは毎年、山火事が深刻な問題となっており、特に強風と乾燥した条件が重なると、火災の広がりが非常に早く、被害が大きくなります。
日本などを含め、他地域の多くが学ぶべき教訓は多いと思います。
追記
ロサンゼルスを含むカリフォルニア州では、近年の山火事の頻発により、保険会社が火災保険の新規契約や更新を停止する動きが見られます。これは、保険会社が増大するリスクと損失に対応しきれなくなっているためだそうです。
例えば、2023年には大手保険会社のステートファームがカリフォルニア州での新規住宅保険の引き受けを停止し、2024年には約72,000件の保険契約を終了しました。
このような動きにより、多くの住民が保険未加入の状態で山火事の被害に遭うケースが増えています。
これに対し、カリフォルニア州政府は2025年1月9日、被災地域での保険契約の解約や更新拒否を1年間禁止する措置を急遽発表しました。
しかし、これらの対策にもかかわらず、保険市場の不安定さは続いており、大多数の住民は引き続き保険加入や更新に困難を感じているといいます。
さらに、州が提供する最後の手段としての保険である「FAIRプラン」への依存が高まっていますが、このプランはカバー範囲が限定的であり、全ての損失を補償するには不十分とされています。
このように、山火事の増加に伴い、カリフォルニア州の保険市場は大きな課題に直面しており、住民は適切な保険を確保するために多くの困難を経験しているようです。
(以上、ブルームバーグ、ビジネスインサイダー、ロイターの英文記事より要約)
日本でも自然災害リスクの増大が原因で、火災保険料が急激に上昇しており、これは私を含む多くの方が実感している問題です。特に日本は台風、地震、洪水といった自然災害が頻発するため、損害保険会社がリスク対応に苦慮している現状があります。
「対岸の火事」の問題は、とても他人事とは思えません。
話は変わりまして、
3話「構想の死角」で、ケン・フランクリンの湖の別荘ではないか?ロサンゼルス中心部からは150kmほど離れているか。・・・とぼろんこ様がお書きになっている場所と、ラスベガスなどの都市も含みカリフォルニア中心に4州をまたぐモハーヴェ砂漠は、もう目と鼻の先ほどの近さなんですね。そんなふうには見えなかったけれど。
モハーヴェ砂漠でのシーンといいますと、2話「死者の身代金」で、犯人レスリーの操縦する小型飛行機にコロンボが同乗させられて、彼女の乱暴な操縦だったり操縦桿を握らされたりで、コロンボがヘロヘロにさせられた時の空撮が強く印象に残っています。
砂地が少なくて岩盤が地表まで露出しているらしく、年間降水量は極めて少ないけれど、いったん豪雨になれば鉄砲水で10㎞先の集落が洪水被害に遭ったりするようなことが、日米のWikipediaや紹介サイトには記されたりしていますが(まさに、70年代ラバー様が紹介されていた、アルバート・ハモンドの名曲、 It Never Rains In Southern Californiaの光景みたい!) 、この鉄砲水が流れるのはデスバレー方向なのでしょうか? 湖の別荘方向は大丈夫なのでしょうか?
現地をよく知らない無い者にとっては、謎が多い、砂地が少ない一方で多様性に富むらしいモハーヴェ砂漠、一度、観光で行ってみたいなあ。
さらに、8話「死の方程式」のロープウェイと工業団地は、もう砂漠内になるのですか!
モハヴェ砂漠は知識が薄いのですが、砂漠に近いように見える都市でも随分と違う景色、様子なのもカリフォルニアの魅力です。確かにケン・フランクリンの別荘はサン・ディエゴではなくBig Bear CityでBig Bear Lake湖畔です。冬のBig Bearはスキー、スノーボードが楽しめます。「死の方程式」でロープウェイの出てくるPalm Springsは昔からのリゾート地で温泉、カジノ(元々はネイティブアメリカンの居留地で彼らの収入源のため始められた)が楽しめます。ラスベガスほどの砂漠感はないです。スタンフォード化学工業のロケは旧ユニオン・カーバイト社なのですが、これはトーランスにあります。1999年にダウ・ケミカルに買収されましたが、今もUnion Carbideで旧敷地の一部 19206 Hawthorne Blvd. Torrance, CA 90503にあります。跡地 19500 Mariner Ave., Torrance, CA 90503 は土地汚染の疑いがあると2021年7月に問題になりました。余談になりますが、トーランスは元々日系人が多く住んでいたのと、2014年にTOYOTAがテキサスに移転するまで北米本部があったので駐在員とその家族も多く住んでいました。やはり日系人の多い隣接のガーディナ市には日清食品USA本部があります。
70年代ラバー様
今回も非常に詳細にご教示いただき、ありがとうございます。
今まで、刑事コロンボを、あまり位置関係を意識して観たことがありませんでしたから、ぼろんこ様が作成された、刑事コロンボマップと併せてコメントを拝読しますと、とても具体的な土地のイメージが湧き、とても楽しいし勉強になります。
当然ですが、一口に「南カリフォルニア」と言っても、「東京都内」という以上に、場所により気候も気温も異なりそうですね。
日系企業が旧シリーズの時代に、既にロサンゼルスに進出しているのも、時々発見しています。
4話「指輪の爪あと」(1971) では、走行中の車の窓から、TOYOTAのディーラーの看板が見えた記憶もあります。
現地の事情や土地勘、こればかりは実際に住んだ人でないと、観光で行ったぐらいでは浅い理解しか不可能です。
1/22(日)の直近の天気予報をYahoo! 天気で調べましたら、
ロサンゼルス 曇りのち晴れ 最高15℃ 最低9℃
サンフランシスコ 晴時々曇り 最高14℃ 最低10℃
ラスベガス 晴 最高11℃ 最低 2℃
の予想でしたから、カリフォルニア州ではありませんが、やはりモハーヴェ砂漠内に位置する都市ラスベガスは、放射冷却で、晴れるとこの時期、夜間は一番冷えそうですね。
結局のところ、富裕層の犯人はRC造の豪邸、中所得層のコロンボは木造の小ぶりな家(それでも庭は日本の標準よりずっと広いだろう)というのが、アメリカ人が抱く『刑事コロンボ』に対する一般的な住宅事情観なのだと思いました。
このところ、米カリフォルニア州全域が記録的な豪雨に見舞われ、広い範囲で洪水や土砂崩れなどの被害が出ていて、先月末からの断続的な大雨で、少なくとも18人が死亡しているそうで、中でも12月に大規模な山火事に巻き込まれた(英国のヘンリー王子とメーガン妃夫妻などの有名人も多く住む)、ロサンゼルスの近くのサンタ・バーバラでは、大洪水で、これまでわかっただけで15人がなくなっており、亡くなった人の数では12月の火事を超えているそうです。火事で焼けた後が地滑りを起こしたという話もあり、まさに泣きっ面に蜂の状況だそうです。広範囲に浸水したサンタ・バーバラのドローンによる空撮映像を見ると、本当にえらいことが起きていて、貧乏人の負け惜しみではありませんが、あそこまで酷い災害だと、家がRC造だろうと木造だろうと、大差無いような気にもなります。むしろ金持ちがさっさと建て替えるなら、木造のほうが取り壊し撤去も簡単だし早いし安いでしょう。地球温暖化による(と思われる)異常気象下の自然にはどの道、勝てません。
成功して死ぬまで大富豪だったスティーブ・ジョブズはミニマリストで、平均的な家庭の大きさの家に住み、ティファニーのランプとベッド、椅子くらいしか部屋にない時もあったとのこと。
それでいいじゃないか!
断捨離、断捨離っと。
付記
サンタ・バーバラは、18話「毒のある花」のロケ地に近いです。海岸沿いにかなり北西に行った場所です。ぜひ「刑事コロンボマップ」を使ってご確認を!
富裕層の犯人の豪邸については、いま研究中です。少し時間はかかりますが、記事を投稿したいと思っています。
ちょうどいま、世界ふれあい街歩き「サンタ・バーバラ」をみていました。
別荘は別として、犯人の自宅が木造である作品について、昨夜から、時々部分部分を早送りチェックしながら探していますが、現在のところ意外に見つかりません。木造豪邸となると絶望的かもしれません。
ひとつだけ見つけたのは、53話「かみさんよ、安らかに」での女性犯人の自宅で、外装にレンガ風タイルを張り付けている木造だと明確に判断可能です。また、この作品では、コロンボが「我が家だ」と言った住宅も、外観こそ映りませんが室内の造りから、セットだとしても、設定はおそらく木造だと思います。
この53話は不動産業界が舞台になっていますので、当時のロサンゼルスの住宅事情で、興味深い会話もいくつかありました。売りに出されていた見た目は大きく美しく立派な古い豪邸(鉄筋コンクリート造)も、実は雨漏りが酷く配管はガタガタで修理が大変であるとか、さもありなんです。また、犯人が仕事の電話しながら車を走らせている遠景には、海岸沿いに建つ木造住宅を、いくつも確認できました(他の多くの回でも確認可能ですが)。
木造豪邸を探していて、別件の再確認もできました。私は下手なくせにゴルフが好きなので以前から注目してチェックしていたポイントだったのですが、コロンボ全69話で、本格的なゴルフ場でのシーンがあるのは、この53話と21話「意識の下の映像」だけでした(ゴルフのエピソードが印象的な4話「指輪の爪あと」は練習専用コースでしょうから)。
4話で超カッコいいスイングを見せ付けて、かっ飛ばしていたコロンボ(ピーター・フォーク)が、53話では「(グリーン上を)ベタベタ歩きなさんな」と叱られていました。
21話と53話が、どこのゴルフ場かも気になります。
資料が見つかり21話は Scholl Canyon Golf & Tennis Club-3800 E. Glenoaks Blvd., Glendale, CA 91206でロケ。53話のは見つからずギブアップです。コロンボに出てくる富裕層だけでなく一般市民も一回いくらでプレイできる公営のゴルフコースも多く、ウェブサイト見ても確証できなかったです。4話のゴルフ場は Hansen Dam Golf Course-10400 Glenoaks Blvd., Pacoima, CA 91331です。
70年代ラバー様
情報ありがとうございます! さすが、よくご存知で尊敬いたします! 4話と21話のゴルフ場が名が具体的にわかっただけでも長年のモヤモヤが解消し、すっきり爽快な気分になれました。早速両ゴルフ場のサイトを調べました(笑)。4話は練習場ではなくて本格的なゴルフ場でのロケだったのですね! 53話の場所が不明なのは残念ですが、ロケーションは、天候、光線の具合を含め、最も美しく撮れていて印象に残りますね。
22-23シーズンのPGAツアー全47試合の開催地数でも、7試合開催予定のカリフォルニア州がトップで(2位テキサス州5試合)、仰る、一般市民が一回いくらでプレイできる公営のゴルフコースが多いというのも、ゴルフ好きな人にとっては最高ですね。私も一度はロサンゼルスに住んでみたかったです。環境で、もっと上手くなれたかも!(甘いか・・・笑)
70年代ラバー様が羨ましい限りです!
ゴルフ情報、ありがとうございます。
とても参考になります。
ぼろんこ様、仁科様、早速の返信ありがとうございます。過去の経験、知識が少しでもお役に立ててうれしいです。それにしてもこの20年あまりでカリフォルニアの気候もかなり激変していますね。洪水、山火事のニュースを見るたび悲しくなります。1972年にはアルバート・ハモンドの Never Rains in Southern California が大ヒットしましたね。懐かしい限り。
ぼろんこ様
いろいろと、温かいご対応、ありがとうございます。
ぼろんこ様のブログ本文や、ブログへの皆様のコメントで、どれほどの知識を得られたか計り知れません。もう日々感謝感謝だけです。
ご紹介の、世界ふれあい街歩き「サンタ・バーバラ」、私もぜひ観たいです!
70年代ラバー様
いやあ、今回このコメントの流れで、アルバート・ハモンドの懐かしい名曲、 It Never Rains In Southern California を持ってこられますか! 脱帽です。僭越ながら「座布団10枚」差し上げたいほどです!(笑)
♪ 南カリフォルニアはめったに雨が降らない
昔からその手の話はよく聞いたような気がする
カリフォルニアには雨が降らない
けどねえ彼女 大事な警告 抜かしてない?
降ったら土砂降り 聞いてるかい 降ったら土砂降りなんだよ ♪
(直接引用にならないように、同曲のサビの部分を私が独自に意訳しました)
ぼろんこ様の、詳細で親切な刑事コロンボマップ作成に敬意を表したいです。位置関係もよく理解出来、便利で真に素晴らしいです。
先日、ストリートビューで現在のロサンゼルスの町を散策していて、ふと気になったことがあります。
『刑事コロンボ』に出てくる富裕層の豪邸は、普通は鉄筋コンクリート造だと思うのですが、一般市民の住宅は木造家屋も多そうです。よく、他の州では竜巻被害で木造家屋の街並みが跡形も無いほど破壊されている悲惨な映像を目にしますが、ロサンゼルスではまずその心配はありません。山に近いところは近年頻発する山火事による延焼の危険がありますが、そうでない一等地では、富裕層でも耐震基準を満たせば、木造建築の豪邸を選択する人はいないのでしょうか?
また、海岸沿いの豪邸については、RC造と木造、そもそもどちらが塩害に強く、その場所により適しているかも気になります。
シリーズで、1回でも木造豪邸って登場しましたっけ?
そういった観点で鑑賞したことがありませんでしたので、ゆっくりと時間をかけ、自分でも確認してみます。