No Time to Die / 1992
この作品は私のような古典的コロンボファンにとっては、許されざる類(たぐい)のお話なのですが、意外と高く評価する人も存在するのです。これは面白い現象です。
賛否両論あります
激しく賛否両論が出ます。酷評が多いのですが、この作品が好きだという意見も頂きます。例えば18話「毒のある花」、22話「第三の終章」など、比較的「賛否どっちも少ない」作品より話題になるみたいです。
何年かかろうと、深く分析したい作品
私のコロンボ作品の鑑賞回数としては、この「初夜に消えた花嫁」と「死を呼ぶジグソー」が最も少ないです。どうしても好きな作品を中心に記事を書きがちですが、この作品もいつか深く探求して記事を書き上げるつもりです。
監督:アラン・J・レビイ
原作:エド・マクベイン
脚本:ロバート・バン・スコイク
アンディ:トーマス・カラブロ(声:大塚芳忠)
メリッサ:ジョアンナ・ゴーイング(声:佐々木優子)
ストラッサー:ダニエル・マクドナルド(声:谷口節)
加筆:2020年8月18日
私は本作は「ふだんの本当のコロンボ」が見られる「良作」だと思います。
コロンボは「ヨレヨレの無能で冴えない刑事」をいつも演じていますが、ロス市警では「有能な刑事」として一目置かれていることは明らかです。そうでなければ、パイルD3事件など何回も無茶な捜査が許される理由がありません。
いつもはこんな風にバリバリやってるんだろうな、という意味で「納得の事件」です。この作品の大活躍で今までのモヤモヤがスッキリしたので、シリーズの中で意味のある良作というのが私の意見です(^o^)。
もう一つどなたかも仰ってたが、ピーターフォークがいっぺんこんな風に大活躍してみたかったんでしょうね(^_^;)。
初めての投稿なのに自己紹介を忘れました。スミマセン(^_^;)。
刑事コロンボは小学生の時に親といっしょ見てました。パイルD-3の壁、意識の下の映像、5時30分の目撃者などははっきりと覚えてます。大人になってからあらためて、旧シリーズはDVDで全作2回以上、新シリーズはBSの録画をコツコツ見てます。
新シリーズに批判的な方が多いようですが、どちらも面白いのもあればつまらないのもある、というのが私のスタンスですが、あえて新シリーズの好きなところを言うと、ピーターフォークがコロンボの枠から飛び出してやりたいようにやってるところ。これは意見の異なる方が多いでしょうね(^_^;)。
還暦ホッケーボーイさん、初めての投稿ありがとうございました。私と同世代ですね。どちらも面白いのもあればつまらないのもある>同感です。これからも、コロンボライフを楽しまれてください〜。
冒頭で歌われる歌、For He’s a Jolly Good Fellow について。
結婚式や誕生日会で歌われるお祝いの歌です。
歌詞は以下の通り。イギリス版は二行目が違います。
For he’s a jolly good fellow,(3回繰り返し)
which nobody can deny!(3回繰り返し)
アメリカ映画やドラマで良く流れますね。
異色の作品ですねー
犯人も動機も最初は分からない。結局、犯人は知り合いでなく、マザコンのストーカーということでした。犯人が自分の公の住所に女性を監禁しているのが少し不自然かな、くらい。膨大な出席者からリストと写真で不審者をあぶりだしたり、誘拐に使った車種をたくさんのカタログと工夫で割り出したり、面白いところが多々あります。銃を握って突入する珍しいコロンボも見られます。甥っ子の嫁さんの誘拐なら普段は嫌な拳銃も携行するでしょうね。
刑事コロンボは、水戸黄門のように、安心して見ていられるから好きなのに、これは怖すぎます。まるで、クリミナルマインドですね。すぐBAUのホッチナー捜査官に連絡した方がいいです。プライベートジェットで駆けつけてくれます。解決の糸口も、拡大写真のカレッジリングと目撃証言の救急車からなんて、クリミナルマインド的な気がしました。
ストーリーについては皆さまから賛否出尽した感はあるので、登場人物の皆さんについて。
披露パーティでコロンボと語るヘイズ夫人、娘にそっと優しく投げキスする仕草がチャーミングだったこと!演じる Juliet Mills さんは子役から活躍されている方なようで、きっと当時のアメリカの視聴者は誰もが知っているお顔なのでしょう。奇しくも夫のヘイズ氏役の Donald Moffat さん共々、イギリスご出身だそうです。声を当てているのはご存じフネさん役の麻生美代子さま。こちらもチャーミングでした。
そのヘイズ氏、落ち着いた花嫁の父役で、娘の誘拐を知らされるシーンでは目を見開いて口をつぐみ、立っていられなくなり腰を下ろしながらも、コロンボの目をにらみ続ける抑えた演技は素晴らしかったのではないでしょうか。眉毛が村山元首相みたい。
新郎アンディと介添人マルーニー刑事は『メルローズ・プレイス』つながりの人なのですね。私は観ていないのですが、なるほど二人とも甘いマスクですね。若手3人組の筆頭グッドマン刑事が最初から最後まで重要シーンに出ていました。情報屋とのやり取りが面白かったです。”Fatty(おデブちゃん)”とか “sweet heart”とか呼びで、付き合いが長そう。さすが誘拐事件のベテラン。ついでにデブちゃんも良い味出してました。
車の目撃者ビル・ベイリーさんも味のある演技でしたね~。歌にある名前でからかわれたというので調べてみました。”(Won’t You Come Home) Bill Bailey” と言う20世紀初頭のディキシーランドジャズのトラディショナルだそうです。白い車の正体が救急車だとわかるまでの、あくびをかみ殺した末のわかった時の嬉しそうな顔がかわいい。日本の役者さんでこんな顔と声の人がいる気がするんですけど、誰だったかな~・・・
コロンボがカメラマン アレックスを追って出版社へ乗り込むところ、コンクラーベ並みの協議中を破られた敏腕編集長は吹き替えではちょっととげがありますが、原語版で聞くと嫌な顔一つせず、むしろ興味津々な様子でとてもいい人でした!
そして、ついに出た噂の課長(Captain Derek=Lance LeGault)!私は仕事で相手が納得し得ない正論をかざさなければならない時は上司のせいにすればいい(笑)ということをコロンボで学び、部下にも「上司が納得しないって言っていいから」と言うようにしています。「何ですぐ報告しなかった」とか「完璧な報告書を出せよ」とか、これがいつもコロンボが言ってるやつか~とニンマリしました。低い声と渋いお顔で素敵!パトカーをサイレンがんがん鳴らしていくのをコロンボに説得されての一言、吹き替え版は「口説きがうまいな」ですが、英語では「You’re breaking my heart(多分こんな感じ)」。ハートを鷲づかみ的な?
こうして観ると、この作品は役者さんは結構粒ぞろいで見応えがあったと思います。
これはコロンボ作品の定番を逸脱したサスペンス物ですね。時刻を入れて誘拐後どれだけ時間が経ったのか? 捜査はどう進展しているか示しています。しかし、
1.誘拐犯がちょっといかれたサイコパスでエスタブリッシュではない。
2.殺人事件ではない。
3.緻密に証拠を積み上げるのがコロンボなのにやったことは人海戦術。
4.油を塗って戸を外すなど実際に出来るのか?
5.コロンボと犯人との息詰まるやりとりがない。
などなど。異色作を目指したのでしょうがコロンボの面白さが全く発揮されていません。
新シリーズは流石にネタ切れでサスペンス物を入れざるを得なかったのか?
おそらくファン投票でも下位をさまよっているでしょう。
下位をさまよっていると思いきや、何と20票も入っているでは有りませんか?
驚きです。映画やテレビ、本は人によって評価が分かれるという見本ですね。
私もぼろんこさんと同じでこれはコロンボシリーズに入るべき作品ではないと思います。コロンボは「もう一つ」「後一つ」と犯人をじわじわと追い詰め証拠を見せつつ、最後に「いや~負けたよ。私がやったんだ」と陥落させるのが醍醐味ですから。
確かに、数あるコロンボ作品の中でも、
褒められたもので無い異色な作品だと感じられます まぁそれ自体は動かし様の無い事実であり、その事に付いて論じる気はありません ただだからと言って単なるつまらない作品だとは思いません 容疑者を縛る手立てなどは結構悪く無く感じました
更には、犯人が医者を匂わせる流れながら
、実はキーポイントの車から救急車の運転手だったと…
「トラブルが有ったので帰らされた」ってセリフも意味深で良かったかなぁと
そんな風に「へ〜っ…」と納得させる展開は見事だと感じました
しかしですね、自分がこのメッセージでぼろんこ様に1番伝えたい事は、ぼろんこ様的に
好みで無い作品だとしても、もう少しいつもの通り、出演役者達の情報などを手抜きしないで欲しかったって事でございます
余りにも作品情報が無さ過ぎです
自分はコロンボ観て、コチラのサイトで理解を深めるのが楽しみです
今回ちょっとガッカリ致しました
そしてそして、今回に限らず、作品情報を
もっと詳細に掲載頂きたいです
出演役者さんと吹き替え俳優さんを
くまなくお願いしたいです
それくらい、コロンボ作品とこのサイトは
、自分にとってリンクしております
と、勝手な感想とお願いのメッセージでした
いつもいつも、有り難く活用させて頂き、
感謝と共にのメッセージをお許しください
基本的な感想は去年と同じですね。エド・マクベインの87分署シリーズの一篇だと思って観れば、ちゃんと観れます。しかし「コロンボ」では、こりゃアキマヘンがな。「コロンボ」として一番いただけないのは、「甥っ子」をホントに出しちゃあいけません。本当に身内がいるのかいないのか、ファーストネームは何か、もわからないのが「コロンボ」です(と根拠もなく断言しておきましょう)。
脚本が確保できなかったから作った、と言われてるマクベインもの2本ですけど、特にジグソー回で顕著なようにピーター・フォーク自体はノッて演技しているようにも見えるので、制作動機は単に「ピーター・フォークがこういう作品もやりたかったから」なのかなと思っています。
普通の刑事ドラマの中で駆け回るコロンボ。作品自体は緊張感もあり悪くない気はするんですが、「コロンボでやる意味はないよね」と何度見ても思います。
私も、このエピソードに関しては「コロンボでやる意味はないよね」派です。
でもa90さまのご指摘のように、ピーター・フォークの表情は生き生きとしているという感じがします。
コロンボらしい”いつもの路線”がファンに受けると分かっていても、何年も同じことの繰り返しは飽きますよね。たまには他の事がやりたくなる….いたって普通の心理だと思います。
新シリーズにこういった異色のものが時々出てきたのは、ピーター・フォーク自身の気分転換という側面があったのかもしれないですね。
あれ?今回は人物紹介してくださらないのでしょうか…?美しいモデルさんの女優さんの名前やいつもの楽しい推察拝見したかったです涙
お時間ある時で結構ですので強く切望です…
いつも本当に楽しく拝見させていただいてます。
私の中ではぼろんこさんのブログを読み終わるまでが刑事コロンボなのです^^✨
今回は犯人が死んでしまうし、犯人がイライラするやりとりが見られ無いのが残念でしたがこれもまたアリなのかなと…
あべかわもちさん、コメントありがとうございます。
近々「人物紹介」を加筆いたします。
たまたま家にいてNHK BSでこの回を今日観ました。このエピソードは初見だったのですが、最初から犯人が誰であるのかが分からない、いつものコロンボの定石でなく、おやおやと思いながらも見続けてしまいました。
観終わってこんなプロットのエピソードもあったとは!?と軽く驚きながらこのエピソードを少しネットで検索してこのページに辿り着きました。やはり、賛否両論だったのですね。
自分はコロンボが普段以上に人間味溢れて見えてとても印象に残る回でした。
定石の安定感も大切なこととは思いますけどね
邦題が気に入らず、放映があっても見ずにいました。今回、NHKBSで見ました。展開がいつもと違うのでコロンボをはずれ、その意味で楽しめました。最初のパーティーシーンでカメラマンがやたらとシャッターを切りまくるので、写真が決め手になる予感はしました。最後、犯人が射殺されたのに、新婦が無事で喜び笑顔のコロンボには多少違和感を感じました。コロンボというよりもサスペンスでしたね。原題は007の様ですね。。
かつて若いころ、このエピソードを観たとき(初見ではなかったと思う)
「あぁ、コロンボさんは《警察官》なんだ」と畏敬の念を覚えたお話。
ハッキリ言ってしまうと好きなお話ではないんですけれども。
「警察」という組織のチカラ的なモノの歯車をコロンボさんが良演してくれたように感じています。
だからこそ「らしくない」んですけどネ。
よく「死を呼ぶジグソー」と対比的評価をされますけれども。
わたしは、あちらのエピソードがお気に入りです。
組織力というモノの中にある個人の能力や役割が色濃く感じられるような気がしています。
だからこそ、コロンボさんの「司令官スキル」の高さをもっとバッキバキに表現してほしかった。
そこで満足できていれば、★3つだったかも。
太陽にほえろ!の基本パターンは87分署シリーズを参考にして作られました。昔、太陽〜好きが高じて87分署シリーズは完全制覇したものとしての意見として言わせてもらうなら、この手の作品だと脚本家が原作無視のオリジナルを展開するのが常ですが、本作と、死を呼ぶジグソーはかなり原作に忠実に製作されています。だからコロンボとしては異色作となってしまいます。まあ、コロンボの外伝として鑑賞するのがよろしいかと。
87分署シリーズを原作とした国産テレビドラマとして92年から98年まで放映された渡辺謙主演の「わが町」がありますね。
こんにちは。
ハワイでの放映が続いていて、昨夜は「No Time to Die~初夜に消えた花嫁」を観ました。
構成上の賛否両論は置いておいてw、【Turkish bath】(直訳するとトルコ風呂ですが、日本の風俗のそれではなく、サウナとマッサージのパーラー)のシーンなど、タレコミにも足を運ぶ巡査部長の様子などから、チームワーク捜査がなされているという裏方を知ることが出来ました。
制作当時は、サイコパスをテーマにした映画が増えて、世の中もデジタルへと移行。
そんな社会背景を意識して、秒読みの如く時刻を明示したのでしょう。
それにも増して、コロンボの人柄が浮き出たのではと思いました。
ゲストスターがメルローズプレイスのトーマス・カラプロやったので楽しみにして観たらまさかの異色作でガッカリした記憶がありました。内容的にはコロンボではないと思えば・・・
「影なき殺人者」に続けて、異色作つながりで(笑)こちらも久しぶりに観ました。
この作品、ファンの最大公約数的な感想としては、
・シリーズの基本設定からの大幅な逸脱作であり、「コロンボ」ではない。
・エド・マクベインの原作小説の映像化としては、なかなかよくできている。
とまとめることができ、それぞれの立ち位置や思いによって、「認められない、許せない」から「結構楽しめる」まで評価がバラつく、あるいはどうとらえたらいいのか困惑する、というところではないかと思います。
私は「87分署」ものを若い時に何冊か読んだことがありますが(もう書店からはまったく姿を消しましたね)、今回の原作は読んだことはありません。それでも、もっと素直にドラマ化したら皆が受け入れられる作品になったのでは、と思いました。私でも思いつくような妄想は、
・アンディ刑事は、駆け出しの時に最初にコロンボから指導を受け、以後慕っている、くらいの設定にし、姻戚関係はなしに。
・誘拐事件ではあるが、アンディ刑事のつながりで殺人課員も含めて捜査班が組織され、コロンボも参加(まあ、これは今のままでもそう解釈すればいいですね)。
・コロンボはいつものように単独の捜査。しかし他のメンバーの捜査も描き、コロンボも含めた捜査会議で情報をすりあわせる。最終的に、彼の独自捜査の成果が突破口になる。
・クライマックスの強襲で犯人には威嚇射撃、もっと譲っても1,2発でのケガにとどめる。隠れている部屋をコロンボがたまたま最初に見つける形にするとなお良いか。
・エンディングは、
課長「コロンボ、さすがに今回は拳銃を持ってきただろうな。」
コロンボ「もちろんです課長。(服をまさぐって)あれ?変だな、確かに持ってきたはずなんだが・・・。」・・・チャンチャン。
ちょっと「太陽にほえろ!」みたいですが、こんな感じならコロンボの番外編エピソードとしても無理がないのではないでしょうか。
といっても、制作陣はまったくそのようなことは考えなかったようです。他のエピソードのコメント欄にも少し書きましたが、製作舞台裏を書いた本によると、ピーター・フォークはミステリに詳しい知り合いから「エド・マクベインは凄い」と聞かされ、読んでみたら「コロンボ」とは共通点がないと思いつつも、親友パトリック・マクグーハンの「ふだんのパターンと違うことを常に考えろ」という持論を聞かされて、これに基づく「コロンボ」を決意。マクグーハンは製作に参加しなかったものの、監督に決まったアラン・レヴィもフォークと「やるなら中途半端ではなく、コロンボの枠にとらわれない作品にする」と申し合わせて製作しました。放送の結果、視聴率は非常に良かったそうです。しかし評論家たちからは酷評され、フォークは「これが今回手に入るもっとも良いホンだった」と釈明した・・・とその本”Shooting Columbo”は書いています。
私の好きなSFドラマ「新スター・トレック」(ネクスト・ジェネレーション)に、「若き勇者達」という回があります。このシリーズ日本版の常として超安っぽい邦題になっているのが残念ですが(「コロンボ」旧シリーズと対象的)、原題は”Lower Decks”(「下層デッキ」)というもので、毎回超人的な活躍をする主人公クラスの上級エリート士官ではなく、宇宙船の下部デッキが持ち場で”その他大勢”扱いの下級士官たちに焦点をあてた、泣ける名作エピソードでした。
それとはちょっと意味合いや視点は違いますが、「いつもとは違うエピソード」にするからと言って、ここまで奇をてらう必要はなかっただろうに・・・と感じた異色作でした。
原作がコロンボ向けに作られていないので終始コロンボ的ではない本作ですが、ただ一点楽しめる点としては、コロンボが身内に対してはいつも以上に頑張ってくれる事が分かる事です。
無精髭を生やし、あくびを噛み殺し、サンドイッチ食べつつ車を運転し、事件の真相に最短でたどり着く姿勢は普段のシリーズでは見れない姿なので、それについては大変感動しました。
…とはいえ、後半のアクションシーンにコロンボがいても全く役に立たないので、最後は車で寝落ちしてしまうとかでも十分だったように思います。サイレンを止める点まで最善を尽くしたあとは、自分にできる事は何もないとコロンボは悟っていたはずですので。
本作、予想をはるかに超える数のコメントを頂いております。全て読んでおりますが、お返事をできていないコメントもありまして、時間をかけてお返事いたします。また、時間がある時に、本記事にも加筆いたします。
録画してあったのを先程観ました。
30年日度前の作品でしょうか、古さは感じましたが素直に、面白かったです。
以下、ネタバレです。
おそらく当時はサイコサスペンス、特殊部隊の一斉突撃、犯人射殺で解決、という流れのドラマが多かったのでしょう。その真似をしただけ、とも思えますが、この回の確信はラストのコロンボの表情だと思います。
「違うよ、私のラストはこんなんじゃないんだよ、刑事ドラマは、コロンボは、こうじゃないんだよ…」
というボヤキが、うすら笑いの表情から聞こえて来るように感じました。
今の(30年前ですが)刑事ものの風潮へのシニカルなメッセージをコロンボ流にさらりと視聴者に伝えたかったのではないでしょうか。
あと、最初の方でレストランの厨房でコロンボが目撃者に質問するシーンのカメラワーク。専門的になんと言うのかは知りませんが、わざと手振れしているような、ちょっと不安を煽るような、ドキュメンタリーのようなカメラワーク。ここ数年はよく観ますけど、30年前にもあったんですね。
ビンチェロさん>
ありがとうございます。カメラワークなど、再見してみますね。また本作に1票加えますね!
コロンボの1作だから観ましたが、二度と観ることはないでしょう…
最初から最後まで一言も会話をかわすことのない犯人、アレックスカメラマンが犯人か?と思いきや、誰それ?の犯人…
甥っ子の吹き替えが聞いた事のある声だな、と思ってたらZガンダムのヤザンでした、それだけが収穫でした…
最初から最後まで一言も会話をかわすことのない犯人とコロンボ、でした
あっちさん>
この作品は、ほんと賛否分かれますよね〜。
『初夜に消えた花嫁』は40年来見続けている私の記憶の中に、妙に残っている作品です。確かに本来のコロンボぽくないですが、コロンボのいつもの独断専行(笑)の捜査ではなく、地道に組織捜査する一警察官として中間管理職としての真面目な一面(笑)が見られて楽しかったです。
親族が出てくるというのも、「お、ついに出た?」という感じで楽しみました。いつも「うちの甥っ子が」と言っているけど、プレゼントの話とか聞いてると中学生くらいな感じなので、いきなり結婚、しかも同業者、いったい甥っ子何人いるんだ、とか。特に、カミさんについて冒頭のパーティーでコロンボが自分の結婚パーティーの時の思い出を語る言葉は、夫婦愛にあふれていて胸が詰まりました。月の光のようだったとか、どれだけ愛してるの・・・
パーティーシーンは、最後にみんなで見送るときに歌ったお祝いソングなんかも、興味深かったです。コロンボでは海兵隊の訓練時の歌とか、普段の彼のハミングとか、歌がよく出てきますよね。そういうところでアメリカ文化が感じられるも楽しみの一つですね。
最後のシーンは、拳銃を発射することも携行することも普段徹底的に避けていたコロンボなので、拳銃構えて突入はあり得ないし、最後も「『あ~、殺しちゃったの?』って言う?」と思ったくらいで、困った顔だけでなくもう一声って感じでした。殺人課で長年やってきたからこそ、殺しには嫌悪感を持っているはずなので、ある種の敗北感は残ったのではないかと。
いずれにせよ、エド・マクベインの脚本(うまく使いこなせているかはさておき)といい、いつもと違う味わいのコロンボも悪くない、と思いました。
kirikoさん>コメントありがとございます。
こうした肯定的なご意見をいただけますと、天国のピーター・フォークさんも喜んでくださると思います。
前年の「羊たちの沈黙」の大ヒットを意識した
「コロンボでそれっぽいものをやってみようか」
という企画意図以上の物は感じられませんでした…
話の流れに特に意外性もなく
視聴者的にはシロだとわかりきってる容疑者をただ追い回し空振りし
捜査も目撃者や関係者に写真を見せて
時間をかけてつめていくだけ
5分10分の再現ドキュメンタリーで済みそうな
コロンボとしてもドラマとしても楽しめない内容でした…
今回は残念…さん>お名前だけでも、感想を予測できました笑