38話「ルーサン警部の犯罪」

Fade in to Murder
1976[第6シーズン 38話]

2010年4月2日の放送を不覚にも見逃し、7月1日のNHK BSでの再放送を慎重に録画し無事に見ることができました。これで刑事コロンボシリーズ全69話を全て見たことになります。

カーク船長

犯人ルーサン警部こと俳優ウォード・ファウラーは、ウィリアム・シャトナー:スタートレック(宇宙大作戦)のジェームズ・カーク船長。シャトナーはその後63話「4時02分の銃声」にも出演。2010年のバンクーバーオリンピックの閉会式でも、その健在ぶりを拝見しました。

パベル・チェコフ

トニーの店での初期捜査に参加するジョンソン刑事はウォルター・ケーニッグで宇宙大作戦スタートレックのロシア人将校チェコフでした。コロンボ警部との共演で、すごく楽しそうに演技しています。

ティモシー・ケリー

デリカテッセンの主人トニーは、2話「死者の身代金」5話「ホリスター将軍のコレクション」などで毎回レストランのオヤジを演じる「ティモシー・ケリー」

ジョン・フィネガン

テレビ局のAD(セットの裏でコロンボ警部と遭遇する男性)は、他の刑事役やバーニーの店の主人を演じる、言わば準レギュラー級の俳優「ジョン・フィネガン」

フレッド・ドレイパー

さらに冒頭シーンで大根役者を演じるのは、18話「毒のある花」31話「5時30分の目撃者」37話「さらば提督」と多数出演のフレッド・ドレイパー

シェラ・デニス

そして、殺害されたクレア・デイリーの旦那の秘書(愛人)モリーはシェラ・デニス(ピーターフォークの嫁)でした。彼女は42話「美食の報酬」50話「殺意のキャンバス」58話「影なき殺人者」66話「殺意の斬れ味」64話「死を呼ぶジグソー」にも出演。

ここが見逃せない!

撮影を中断して、ウォードのギャラについて議論をしているテレビ局の役員。2010年の再放送の初見当時はこの人の名前がどうしても分りませんでした。

7話「もう一つの鍵」で、犯人ベス・チャドウィックに「自分の方針に逆らうなら再就職を考えなさい」と脅される役員。30話「ビデオテープの証言」でもブロンソン巡査にも酷似している俳優さん。
▲2013年1月15日に、この俳優さんの名前が明らかになりました。「フランク・エメット・バクスター」さんがその人です。ルーサン警部の犯罪の役名はウォルター・グレイ(撮影所の所長)。

ちょっと難解なストリーの序盤

ストーリーは面白いと思いました。が、作品の時間が短いので少しヒントが省略されすぎていて、見逃し易いエピソードだった気がします。「クレアがトニーの店でサンドイッチを買う」という電話での話も、聞き逃しそうでしたし、二人の会話を良く聞かないと「クレアがウォードを恐喝している」ヒントには気付きませんでした。

クレアがもう少し悪人に見えたら…

実際にはクレアはウォードのギャラの半分を奪い取っていました。でも何となく…クレアのキャラクターがそれほどの悪人に見えません。素敵な女優さんですが…すこし残念。

決定的な証拠は不完全燃焼

洋服の弾痕のずれ、マスクの化粧など、捜査段階でのコロンボ警部の「着眼」は見事です。それに対し「証拠」とされた空砲の指紋は、残念です。もっとストーリーの流れの中で「証拠」を引き出したかったですね。例えば11話「悪の温室」のように。

ルーサン警部の身長は?

ルーサン警部の身長が話題になるシーン。演じたウィリアム・シャトナーは公式発表で177cmだということですが、少し…サバを読んでいるかな?

監督:バーナード・L・コワルスキー
脚本:ルー・シャウ、ピーター・S・フェイブルマン
ウォード・ファウラー:ウィリアム・シャトナー
クレア・デイリー:ローラ・オルブライト
トニー:ティモシー・ケリー
モリー:シェラ・デニス

加筆:2015年10月5日
 

“38話「ルーサン警部の犯罪」” への26件の返信

  1. 初めまして。
    この間、テレビで放送されているものを視聴した者です。
    ルーサン警部が冷蔵庫(?)のようなところから取り出して来て、食べていた緑色のお菓子か野菜のようなものが気になって気になってしかたがありません。もしご存知でしたらお教えいただければ幸いです。

  2. すいません、わからないので教えていただきたいのですがルーサン警部はなぜクレアをわざわざ窓のところまで歩かせてから撃ったんですか?正体がばれた時点で正面から撃ってしまえばよかったんじゃないですか?おかげでコロンボに疑念を抱かれることになったし。

  3. 「白鳥の歌」トミーと「ルーサン警部の犯罪」ウォードについて比較する。
    共通点
    ・犯人はトップスターである。
    ・スターとして致命傷になるネタで強請られている。
    ・強請りは共倒れになる内容なので、実行される可能性はまず無い。
    相違点
    ・トミーは、ギャラ全てを搾取されている。半分を懇願している。
    ・ウォードは、ギャラの半分を搾取されている。
    繰り返すが、トミーは収入の半分で満足すると言っているのだ。
    これは、如何にウォードの殺害動機が歪んでいるものかを物語っている。

  4. ウォード・ファウラーの心象風景とは、どんなだっただろうか。
    想像してみる。
    クレアが自分を作り上げた。しかもギャラをアップさせる交渉力もあるので、
    感謝していることは間違いないだろう。ギャラの半分を献上しても、元々は
    半分どころか10分の1も稼げなかった身分だったことを考えれば、とても
    殺害動機にはならない。経済的にも豊かになったウォードではあるが、
    そもそもが甘い人間だったので、お金は手元には残らない。逆にクレアに
    借金する始末だ。過去、ウォードとクレアは恋仲だったが、現実的な女性の
    クレアとしては、ウォードのそんな甘さに愛想を尽かした。反面、役者として
    の可能性を見いだし、成功させる。そのような過去と現実とを背景に、
    ウォードとクレアの均衡は保たれていた。
    その均衡が崩れたのが、ウォードが考えた企画だった。ウォードは頭脳明晰
    なルーサン警部を演じつつも、犯人役をしたいという衝動が沸き起こった。
    その衝動と現実とが、ウォードの中で、ない交ぜとなった。つまり、現実の
    自分はクレアに強請られている。クレアは外には交渉力もあり内には自分を
    いか様にも料理してきた、いわば暴君だ。企画としては、暴君に虐げられて
    いる主人公の復讐劇だ。しかも、暴君の横暴ぶりに、視聴者は主人公に同情
    する設定にしたい。ウォードは、完全犯罪のカラクリまで考え出した。
    そして、その同情される殺人犯を演じたいという衝動と、クレアとの関係を
    解消したいという気持ちが合わさって殺害動機となった。ウォードのドラマは、
    そこで完結するはずだった。
    ところが、コロンボ警部の登場で、続編が出来てしまう。はじめは、
    頭脳明晰なルーサン警部としては、その様々な一端をコロンボに魅せつける
    ことで自己満足を得ようとした。しかし、コロンボの地に足のついた捜査過程
    を見るにつけ、魅せつけるどころか逆になった。コロンボの理路整然とした
    捜査は、確実にウォードに迫ってきている。その捜査の方向性の正しさには、
    ルーサン警部としても同意せざるを得ない状況になった。その状況は、
    ウォードにとっては苦しくも楽しいものだった。自分の企画内容の真相が
    暴かれる。真犯人は確実に追い込まれつつある。事件解決は正しく
    行わなければならないという、これまで繰り返してきたルーサン警部の
    クライマックスに近づくし、その協力も惜しまないウォードだった。
    そして、ゲームオーバー。

  5. トレモニさん>クリフォード・パリス邸!確認しました、後日、本文に加筆します。ありがとうございます。

  6. ・「ルーサン警部の犯罪」ウォード・ファウラー邸
    ・「仮面の男」ネルソン・ブレナー邸
     これに加えて、、
    ・「二つの顔」クリフォード・パリス邸
     これも同じ邸宅です。

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