38話「ルーサン警部の犯罪」

Fade in to Murder / 1976

2010年4月2日の放送を不覚にも見逃し、7月1日のNHK BSでの再放送を慎重に録画し無事に見ることができました。これで刑事コロンボシリーズ全69話を全て見たことになります。

カーク船長

犯人ルーサン警部こと俳優ウォード・ファウラーは、ウィリアム・シャトナー:スタートレック(宇宙大作戦)のジェームズ・カーク船長。シャトナーはその後63話「4時02分の銃声」にも出演。2010年のバンクーバーオリンピックの閉会式でも、その健在ぶりを拝見しました。

パベル・チェコフ

トニーの店での初期捜査に参加するジョンソン刑事はウォルター・ケーニッグで宇宙大作戦スタートレックのロシア人将校チェコフでした。コロンボ警部との共演で、すごく楽しそうに演技しています。

ティモシー・ケリー

デリカテッセンの主人トニーは、2話「死者の身代金」5話「ホリスター将軍のコレクション」などで毎回レストランのオヤジを演じる「ティモシー・ケリー」。いつも存在感のある演技ですね!大好きな俳優さんです。

ジョン・フィネガン

テレビ局のAD(セットの裏でコロンボ警部と遭遇する男性)は、他の刑事役やバーニーの店の主人を演じる、言わば準レギュラー級の俳優「ジョン・フィネガン」

フレッド・ドレイパー

さらに冒頭シーンで大根役者を演じるのは、18話「毒のある花」31話「5時30分の目撃者」37話「さらば提督」と多数出演のフレッド・ドレイパー。こちらもコロンボファンなら見逃せない俳優です。

シェラ・デニス(シーラ・ダニーズ)

そして、殺害されたクレア・デイリーの旦那の秘書(愛人)モリーはシェラ・デニス(ピーターフォークの嫁)でした。彼女は42話「美食の報酬」50話「殺意のキャンバス」58話「影なき殺人者」66話「殺意の斬れ味」64話「死を呼ぶジグソー」にも出演。

撮影所の所長「ウォルター・グレイ」

撮影を中断して、ウォードのギャラについて議論をしている撮影所の所長(ウォルター・グレイ)は、「フランク・エメット・バクスター」。7話「もう一つの鍵」で、犯人ベス・チャドウィックに「自分の方針に逆らうなら再就職を考えなさい」と脅される広告代理店の役員(フレッド)と同一人物。30話「ビデオテープの証言」でもブロンソン巡査にも酷似しているが確証はありません。

同じく撮影所の重役

同じシーンで登場する撮影所の重役は、俳優「マイケル・ラリー」この人は、24話「白鳥の歌」で墜落現場のテレビカメラマン、27話「逆転の構図」で、証拠置き場のガードマンとして出演しています。

ちょっと難解なストリーの序盤

ストーリーは面白いと思いました。が、作品の時間が短いので少しヒントが省略されすぎていて、見逃し易いエピソードだった気がします。「クレアがトニーの店でサンドイッチを買う」という電話での話も、聞き逃しそうでしたし、二人の会話を良く聞かないと「クレアがウォードを恐喝している」ヒントには気付きませんでした。

クレアがもう少し悪人に見えたら…

実際にはクレアはウォードのギャラの半分を奪い取っていました。でも何となく…クレア(ローラ・オルブライト)のキャラクターがそれほどの悪人に見えません。素敵な女優さんですが…すこし残念。

決定的な証拠は不完全燃焼

洋服の弾痕のずれ、マスクの化粧など、捜査段階でのコロンボ警部の「着眼」は見事です。それに対し「証拠」とされた空砲の指紋は、残念です。もっとストーリーの流れの中で「証拠」を引き出したかったですね。例えば11話「悪の温室」のように。

マークはウォードが歳をとったみたい?

ウォードの家で一緒に野球を見る男性「マーク」はバート・レムゼンです。この男性、なんとなくウォード(ウィリアム・シャトナー)と似てますよね?実際のウィリアム・シャトナーは、この歳になってもこのように老けませんでしたが。

ウォード・ファウラーの身長は?

ウォード・ファウラーの身長が話題になるシーン。演じたウィリアム・シャトナーは公式発表で177cmだということですが、少し…サバを読んでいるかな?

超重要な豪邸なのです!

17話「二つの顔」のクリフォード・パリス邸、34話「仮面の男」のネルソン・ブレナー邸、38話「ルーサン警部の犯罪」のウォード・ファウラー邸は同じ家です。車の入り口〜ロータリー型の車寄せ、アーチ型の白い装飾の門扉(今回改装され白い板の扉に変わっていた!)、大きな暖炉が特徴です。

監督:バーナード・L・コワルスキー
脚本:ルー・シャウ、ピーター・S・フェイブルマン
ウォード・ファウラー:ウィリアム・シャトナー
クレア・デイリー:ローラ・オルブライト
トニー:ティモシー・ケリー
モリー:シェラ・デニス
テレビ局ディレクター:ジョン・フィネガン

加筆:2020年8月16日

“38話「ルーサン警部の犯罪」” への60件の返信

  1. 小道具置き場の拳銃から、もともと装填されていた空砲の薬莢に付いた指紋について指摘された後の犯人側の心情の吐露がちょっと余計ですかね。
    なんか、スパッと「あいつを殺した」のひとことで十分な気がします。

  2. 録画してあった作品、今鑑賞しました。 
    ルーサン警部の声が山城新伍さんだった。驚いてます。
    懐かしいですね。

  3. 最後のキレは弱いですよね。
    本作は、「ウォード・ファウラー」「ルーサン警部」「演じたい犯人役」を
    演じているのか、混乱しているのか、良く判らない犯人とコロンボのやり取りを
    楽しむ作品なのかと。
    刑事役は経験豊富ですが、犯人役の経験が無いので、詰めが甘くなったのですね。
    「ルーサン警部」も結構魅力的で、スピンオフとして視聴したい気になりました。
    ***
    ジョン・フィネガン、フレッド・ドレイパーも結構あちこち出ていますね~。

    1. 最初のルーサン警部の場面。
      ウォード・ファウラーは銃の中に指紋を残すという初歩的なミスを犯しますが、ルーサン警部はきっと、視聴者も犯人もあっと驚く方法で銃が使えないように細工していて危機を脱するのでしょうね。
      そして、コロンボの「ありゃあ大変な名刑事だ」という称賛につながる。

  4. 最終回を想定していた「さらば提督」の、「途中からフーダニット」スタイルから一変、本来の倒叙スタイル。「さらば提督」は考えてみると出来のいいフーダニットだとは思いますが、犯人の人間を描くという点では本来のこの形式は「刑事コロンボ」に似合うかと。
    華やかな芸能界の裏側で大きくなる心の闇。
    刑事コロンボはエスタブリッシュの計画殺人ばかり描いてリアリティがない、という意見もありますが、エスタブリッシュにも殺人こそ少ないものの、闇は深い場合は多い。日本の前政権でも、事務所が悪質な違法行為をしていた等、例は枚挙に暇がありません。
    ミステリー的には、犯人の凡ミスによって事件が解決しているような形ですが、コロンボがいなければまだ「強盗犯」を追いかけていたかも知れない、と思うとコロンボの存在感も健在です。

    日本語版では最後、突然コロンボが犯人にぞんざいな口調になって違和感を感じましたが、英語では犯人がもうサーを付けないで話してくれ、と言っているのを気を回しすぎて翻訳した結果、のようです。
    コロンボには最後まで慇懃であってもらいたいものです。
    意訳するなら犯人に、
    「もう僕は警部じゃないんだ」
    とか、
    「(ルーサン警部の大ファンである)君のカミさんに謝罪の意を伝えといてくれ」
    などと言わせた方がいいような気がします。

  5. 序盤で、ウォードが衣装室に入ったときは黒いビニール袋だったのに、出てきたらグレーの袋に変わってました。これも段取りミスかな・・・。
    あと、事件の捜査だというのに”チェコフ”がニコニコしていたのが不謹慎というか、気になります。”カーク船長”との共演がうれしかったのでしょうか。

      1. そうですね!「チェコフ」は「カーク船長(ルーサン警部)」の部下の役とかで、出て欲しかった。

  6. 時計の時間を細工してまた戻しておくトリックと失敗は定番ものですが、時計が遅れていると致命的なこともあるのでやや進めておく人は結構多かった(今は電波時計の時代ですからね)のではないでしょうか、私も昔は5分進めてました。慎重にことを進めたい筈の頭の良い犯人がそんなポカをするかなぁ?といつも思ってしまいます。

  7. こんにちわ
    コロンボシリーズが最初に放送された遥か昔、「ルーサン警部の犯罪」を姉と一緒に観ていて、ジョーズのシーンでコロンボの背中の丸に姉が気が付いて「あの背中の丸は何なのかしら」と言ったのですが、当時は家庭用録画機などはなく、自分は見逃してしまったので半信半疑のままでした。今回しっかり録画してようやく確認できました、あの丸印。
    先に背中に丸を書くシーンを撮影して、そのまま同じコートでジョーズのシーンを撮影したのでしょうね。細部にこだわる日本人なら別のコートを用意するはずですが、米国人のおおらかというかアバウトな気質なのでしょうか。
    仕事で米国に住んでいた時に現地のドラマを色々と見て、役者が失敗したようなシーンでも取り直さずそのまま使ったような場面が時々あって、米国人とはあまり細部にこだわらない国民性なんだ、と思ったりしました。
    そんなことを思い出しながら再放送を楽しませてもらっています。

  8. 初見ではイマイチな感を受けてたんですが、あらためて見るとなかなか奥深い一作ですね。
    過去のパーソナルを封じてクレアに仕立てられた「俳優ウォード・ファウラー」として過ごす彼は、結局人生そのものを演じさせられているのであって、ウォードもルーサン警部同様に演じるキャラクターでしかない。だから彼はルーサン警部として他人事のようにウォード・ファウラーを怪しんでみるし、ウォードとしての彼はクレアに否定された「犯人ウォード・ファウラー」を、私が犯人ですと言わんばかりの露骨さで楽しそうに演じている。ラストの彼はアイデンティティを喪失しかける中で必死に精神を保っているようで、滑稽ながら哀れにも見えます。

    それにしてもコロンボはこういうTV・映画業界に絡んだ話が多い気がします。ピーター・フォークの趣味でしょうか。

    1. >それにしてもコロンボはこういうTV・映画業界に絡んだ話が多い気がします。

      私はそれを相棒を見ていて感じました、やはり脚本家が業界の事情に詳しいので話を掘り下げ易いのではないでしょうか。

  9. こんにちは。私も「あ、コロンボのコートが汚れている」と思った後に、あの弾痕のチョークのシーンになったので、これはどなたかご指摘になると思いつつ少しガッカリしました。
    でもこのブログのおかげでそれもまたコロンボの見方として楽しんでいます。

    この回では前作のクリスティーもどきが今一つだったので、犯人を名警部役に設定して最後にコロンボに同調を求めるなど、いわゆる殺人ものの細かいトリックなどよりも、コロンボと犯人の会話を楽しむことこそが刑事コロンボの本来の魅力という作られ方がされた、と感じました。

  10. 録画してないのでちゃんと確認できていないのですが、ジョーズではしゃぐシーン、コロンボのコートに心臓の場所を記した○が既に付いていたと思います。「何これ?」と思っていたら、その後のシーンで、ウォードに書いてもらっていました。編集ミスでしょうか?

    1. 編集ミスとも言えるし、段取りミスでしょうか。
      撮影順が、まずかったのでしょうね。これは他にも結構あります。
      持ってきたはずのミルクが、その前に置かれていたり、
      お菓子のクッキーが出たり消えたり、
      コップの水が増えたり減ったり。
      そういうのを見つけることも楽しいですね。

      1. 時代の柄か、お国柄か、ずいぶん大らかに作られていたのですねー。
        探しながら見ると事件どころではなくなりそうなので、これからも気づいたらウフフとしておきます。

  11. 皆さまのコメント通り最後の決め手に流れがないのがちょっと残念です。
    プラチナの腕時計が千ドルの時代にビデオデッキが三千ドル。
    いかに電化製品が安くなるかをみせつけられました。
    高い電化製品は薄型テレビもそうですが、安くなるまで待とうと再認識。
    大型有機ELテレビはもう少し待ってみます。

  12. 「巣ごもり生活」もすっかり寒くなりまして「冬眠生活」になりつつあります。
    先言っときますが(あるいは今更言うまでもなくw)私はSFファンですので当然「スタートレック(以下ST)」も大好きです。ずっと後に知りましたがSTマニア=トレッキーの間でもカーク船長=シャトナーの演技はセオリーを外れ、つかみどころがなかったようです。あるいは私達が考える以上に、このルーサン警部=ウォードの妙なキャラクターは「役者シャトナー」のリアルなパロディだったのかもしれません。
    冒頭からルーサン警部=ウォードのギャラを巡ってもめてますが、これって実際に当時のコロンボ=ピーターフォークの立場のパロディだったのかもしれませんね。「コロンボ」シリーズが終わった理由はピーターフォークのギャラが上がり過ぎた所為だって話も当時ありました。

    1. これは未見のエピソードで、かなり期待していたのですが最後までシャトナー氏が軽い調子だったのに少々違和感がありました。
      まあしかし、トレッキーの端くれとしてそれなりには楽しませていただきました。
      シャトナー氏の細かい仕草とか、セリフとセリフの間の取り方などは、スタートレックでも感じる部分があって微笑ましい感じです。
      それから、どなたかが書いていらした緑色の食品?は、セロリのピクルスかな?と思いました。

  13. 看板俳優の犯罪ということでは「偶像のレクイエム」と似た感じがあり、コロンボが意図せず撮影を邪魔してしまうシーンは笑えます。ピーター・フォークが長く連れ添った奥さん、シェラ・デニスのシリーズ初登場ですが、この作品放送の翌年1977年の結婚なのですね。ウィリアム・シャトナーは今や88歳ですが、いまだ現役とのことです。コロンボとルーサン警部が一緒になって推理するところなどは、面白いのですが、結末の弱さは皆さんご指摘の通りで、残念な感じです。

  14. 初めまして。
    この間、テレビで放送されているものを視聴した者です。
    ルーサン警部が冷蔵庫(?)のようなところから取り出して来て、食べていた緑色のお菓子か野菜のようなものが気になって気になってしかたがありません。もしご存知でしたらお教えいただければ幸いです。

      1. あーそれそれ。僕も昨日久々に見て、「あれ、何食ってんのかな?」と気になったのであります。
        粉をトントン落としてる感じだったので、お菓子でしょうね。
        緑の長細いのと、もう一種類あったと思います。そっちはナチュラルなクッキー的な茶色だったかな?

            1. 器の中で氷と一緒に入ってるように見えますね。食べ終わって指をこすり、手の平もこすり、ステッキを取る前には洋服で手を拭いてます。気になってついつい見直しちゃいました。(^^)

              1. 茶色い方もなんだかわかりませんが、コロンボが1つ手に取ってずっと持ってるけど、シーン中では食べないままのような…

                1. 緑のはキュウリでオレンジ(赤っぽい)のはニンジンではないか? スティック野菜をディップして食べてるみたいですね。トニーの店の現場検証でトニーが「やけにクールな奴で」と言っているセリフ、原語だと「クールキューカンバー(冷たいキュウリ)」と言っていたのでそのしゃれかなあと思ってみてました。ウォードの部屋(車の中の部屋)でもコロンボがウォードにトニーが犯人はやけに落ち着いた奴だった、と言っているセリフがやはりクールキューカンバーでその後に問題のシーンになっていました。

              2. お話し中失礼します。
                録画した映像をコマ送りで見ていたところですがカメラアングルが変わるところからは、セロリのような気がしました。
                なお、カーク船長を連想させるイラストも登場しますが、ファン向けのサービス?なのかと好意的に解釈することにいたします。

  15. すいません、わからないので教えていただきたいのですがルーサン警部はなぜクレアをわざわざ窓のところまで歩かせてから撃ったんですか?正体がばれた時点で正面から撃ってしまえばよかったんじゃないですか?おかげでコロンボに疑念を抱かれることになったし。

    1. なるほどね〜。初めての殺人でしょうし、そこまで気が回らないでしょうね。撃ちやすい距離で犯行した感じかな。

      1. 無抵抗の人を撃つよりも、逃げようとしたから、助けを呼ぼうとした人だから撃ったということに見せたかった。ということで、説明はつくと思います。

        ただ、後でコロンボに見抜かれたように、手は降ろさせた方が良かったですね。

  16. 「白鳥の歌」トミーと「ルーサン警部の犯罪」ウォードについて比較する。
    共通点
    ・犯人はトップスターである。
    ・スターとして致命傷になるネタで強請られている。
    ・強請りは共倒れになる内容なので、実行される可能性はまず無い。
    相違点
    ・トミーは、ギャラ全てを搾取されている。半分を懇願している。
    ・ウォードは、ギャラの半分を搾取されている。
    繰り返すが、トミーは収入の半分で満足すると言っているのだ。
    これは、如何にウォードの殺害動機が歪んでいるものかを物語っている。

  17. ウォード・ファウラーの心象風景とは、どんなだっただろうか。
    想像してみる。
    クレアが自分を作り上げた。しかもギャラをアップさせる交渉力もあるので、
    感謝していることは間違いないだろう。ギャラの半分を献上しても、元々は
    半分どころか10分の1も稼げなかった身分だったことを考えれば、とても
    殺害動機にはならない。経済的にも豊かになったウォードではあるが、
    そもそもが甘い人間だったので、お金は手元には残らない。逆にクレアに
    借金する始末だ。過去、ウォードとクレアは恋仲だったが、現実的な女性の
    クレアとしては、ウォードのそんな甘さに愛想を尽かした。反面、役者として
    の可能性を見いだし、成功させる。そのような過去と現実とを背景に、
    ウォードとクレアの均衡は保たれていた。
    その均衡が崩れたのが、ウォードが考えた企画だった。ウォードは頭脳明晰
    なルーサン警部を演じつつも、犯人役をしたいという衝動が沸き起こった。
    その衝動と現実とが、ウォードの中で、ない交ぜとなった。つまり、現実の
    自分はクレアに強請られている。クレアは外には交渉力もあり内には自分を
    いか様にも料理してきた、いわば暴君だ。企画としては、暴君に虐げられて
    いる主人公の復讐劇だ。しかも、暴君の横暴ぶりに、視聴者は主人公に同情
    する設定にしたい。ウォードは、完全犯罪のカラクリまで考え出した。
    そして、その同情される殺人犯を演じたいという衝動と、クレアとの関係を
    解消したいという気持ちが合わさって殺害動機となった。ウォードのドラマは、
    そこで完結するはずだった。
    ところが、コロンボ警部の登場で、続編が出来てしまう。はじめは、
    頭脳明晰なルーサン警部としては、その様々な一端をコロンボに魅せつける
    ことで自己満足を得ようとした。しかし、コロンボの地に足のついた捜査過程
    を見るにつけ、魅せつけるどころか逆になった。コロンボの理路整然とした
    捜査は、確実にウォードに迫ってきている。その捜査の方向性の正しさには、
    ルーサン警部としても同意せざるを得ない状況になった。その状況は、
    ウォードにとっては苦しくも楽しいものだった。自分の企画内容の真相が
    暴かれる。真犯人は確実に追い込まれつつある。事件解決は正しく
    行わなければならないという、これまで繰り返してきたルーサン警部の
    クライマックスに近づくし、その協力も惜しまないウォードだった。
    そして、ゲームオーバー。

    1. 4年前の考察、読ませて頂きました。
      なるほど面白いです。そうですか!ウォードは虚実が入り混じってしまった結果の殺人だったのかもしれませんね。
      ラストでウォードがこの殺人シナリオの承認要求をしたときの、しぶしぶ認めるコロンボのリアクションは今までになく可愛く可笑しかった。

  18. トレモニさん>クリフォード・パリス邸!確認しました、後日、本文に加筆します。ありがとうございます。

  19. ・「ルーサン警部の犯罪」ウォード・ファウラー邸
    ・「仮面の男」ネルソン・ブレナー邸
     これに加えて、、
    ・「二つの顔」クリフォード・パリス邸
     これも同じ邸宅です。

    1. トレモニさん、ご無沙汰しております。
      5年越しになりますが、邸宅の件を追記しました。

  20. けいさん、トレモ二さん>確認しました、「ネルソン・ブレナー邸」と「ウォード・ファウラー邸」は、同じです!ワクワクするような新事実です。検証して後日本文に加筆します。ありがとうございます。

  21. >トレモ二さん
    レスありがとうございます。
    そうなんです。暖炉付きの広~いリビングに置いてある巨大なソファ、そのままです。クッションも同じに見えました。
    すごいなあ と思ったのは、部屋がそれぞれの人物を物語るように作られているということでした。ブレナーの回ではがらんとした(スッキリとした)家具の配置。少ない家具は東洋テイストもちらほらでハイセンス。参りました、って感じのブルジョア感でした。でもルーさん警部の部屋は結構物がたくさんあって、もっと人間臭い感じがする。ご自慢のビデオセットは言うに及ばず、です。
    あれ? と思った点は、ブレナー邸リビングのショットで、数分前にコロンボが入ってきたはずの玄関ドアの前に、何やら大振りの家具が置かれてしまっていたことでした。いつの間に? コロンボをこのまま帰すわけにはいかないということでしょうか? 

  22. 今日気づきました。
    ルーサン警部邸は、「仮面の男」の犯人ブレナー邸と同一の建物ではないでしょうか!?

  23. 殺す方と殺される方が、とてもフレンドリーだなあ。全然葛藤や暗闘が
    無いよ。それもそうだが、全体的に雰囲気がおかしいね。切迫感がない。
    コロンボと犯人の初対面の会話・・・なんかくさい芝居がかっている。
    セリフが良くないのかな?。
    犯人は自分の番組企画を、クレア殺しで叶えようとしていたのか。
    筋書きと現実とが行ったり来たり。
    遊んでるの?。だから切迫感がないのだろうね。だから雰囲気がおかしい。
    なんでグラスを持ったままで、隠し場所の拳銃を取りに行っているんだ?。
    怪物フィールディング・チェイスと大違いだな。
    ルーサン警部は、ウォード・ファウラーが犯人かもしれないと言いだした。
    しかもルーサン警部は動機すら自ら語り出す始末だ。これは、ウォードに
    絶対的アリバイがあるから、余裕なのだろう。コロンボは、ここでも
    動機、手段、チャンスを余さず見ている。
    ビデオカメラの装置を見せるのは、レスリーが電話機の仕掛けを見せる
    のと同じだ。フレミング曰く「見くびっていた連中」そのものだね。
    クレアがウォードを強請っていた根拠が分からずじまいだった。コロンボ
    が言うように、クレアが秘密をバラしてウォードが落ち目になったら、
    もう金を強請れなくなる。稼げなくなる。クレアの大事な番組がポシャっ
    てしまう。これは、ウォードの殺害動機すら怪しくさせてしまう。
    借用書はダンナに引き継がれるので、動機にはならない。
    ウォードは「強請り屋だったから殺した」と言った。それは企画内容?。
    でも強請る根拠が乏しいどころか、その材料は共倒れになる内容なのだ。
    つまりリスクを冒して殺す必要は全くない。
    むしろ、採用されなかった自分の番組企画をリアルに実現してみたくなった
    のではなかろうか。それが大なる動機?。そのアテは外れてしまった。
    空弾の指紋が証拠と言うが、犯人が手袋をしていたとすると、以前の指紋が
    残っていたんだと言い訳できないか?。語るに落ちた自爆だな。

  24. ぼくは決め手の証拠は説得性に多少難があっても予想外で楽しめればけっこう許せてしまえるのですが、このエピソードはあまりに唐突に出てきてしまっているのが非常に残念です。予想外ではあっても、その前に何らかを匂わす伏線が欲しいのです。
    弾痕のズレ、犯人の身長といった手がかりも悪くないのですが、新味に欠ける気がします。

  25. ジョーズのサメが笑えますね。絶対違うし。
    でも、なぜあの場面でジョーズが水噴いているのかが分からない。

  26. 終わり方がスカっとしないですねえ。裁判では勝てますがね。
    どんでん返しには違いないが、ガッカリな終わり方です。
    このエピソードでは、終盤へ至るまでの神経戦を楽しむ感じかな。
    黄金のバックルと違って、全体的には明るい印象を受けました。

  27. 決め手がねぇ。
    何か唐突に出てきた感じがなんか残念。
    上手いこと伏線があれば面白かったのに。

  28. コロンボシリーズでのシェラ・デニスは、天然キャラまたは意地悪な女性の役が多いのですが、実際には優しい女性のような気がします。

  29. デニスでしたか~あの艶があり、色気が全面ではなくヒシヒシと伝わってくる感じ・・キャッ♪(*ノдノ)
    ピーターフォークの嫁さん、ク~~羨ましい!笑
    なんかフォークと似た人が好きで、ちょっと嬉しいです!(^^)!
    で、二人の名警部ぶりが実に良く描かれていた作品で、仲良し警部作品みたいな感じで
    とても楽しめました。
    でも確かに仰る通り、時間が短く・・もうちょっと見てみたかったですね^^;
    ラストシーンまでは、僕もコロンボ同様、ルーさん警部が好きでしたが、最後でお話と現実をごっちゃにしたのが、ちょっと残念でしたね。
    コロンボ自身もそういった表情を見せていました。。
    過去に色々あり、それを揺すられたって所ですが、それも自分なのだから、堂々としていればもっとカッコ良く映ったのかもしれません♪
    なんか、いつぞやの作品でコロンボが演説するシーンを思い出しました^^
    犯人がした事はダメだが、あたしゃ彼らを時に
    尊敬し、人間的にも魅力を感じる・・だったかな?
    それの意味が、コロンボの作品を見るにつれ
    日に日に分かってくるのです(´ー`*)
    しかし解せないのは、あのハゲ親父と秘書のデニスが一緒にいること・・ ( ゚,_ゝ゚) 
    金ですかね?笑
    ルーさん警部の方が、イケメンだと思うんですがね!

  30. kimiさん、コメントありがとうございます。つたない文章ですが、読んでくださってありがとうございます!とても励みになります。

  31. フライデーさんコメントありがとうございます。(コメントを書き直されたかな?と判断し、一つ目は削除しました)
    山城新伍さんの吹き替え…確かにそう感じます。私の好みから言いますと…ウィリアム・シャトナーは、何と言っても「矢島正明さん」の声がしっくり来ますね~。

  32. 管理人様の仰るとおりに、放送尺の短さから
    『犯人の落ち度をネチネチ(笑)追い込んでいく』
    という展開が少なく、設定が面白い割には
    イマイチ見応えに欠ける作品ですねぇ。
    後、犯人役の吹き替えが山城新伍氏で、顔が
    浮かびすぎて、ストーリーにのめり込みにくい
    (笑)作品でもあります。

  33. BSプレミアムで毎週やっているコロンボを楽しみにみています。
    そして、みるまえに予備知識としてこちらのブログを見せていただいています。
    いつもありがとうございます。とても参考になります。

  34. kuriさん、たいへん面白い情報をありがとうございます。「日本のパチンコ台」気づきませんでした。次回は見逃しません(笑)

  35. アリバイ工作のために、睡眠薬で眠らせた友人を
    ゲストルームに運びますが、その寝室の脇に、
    なぜかパチンコ台があるんですよね。
    アメリカ製のウォールマシンかとも思いましたが、
    どうみても日本のパチンコ台にしか見えません。
    ルーサンの趣味でしょうか。
    でも、どうやって手に入れたんだろう?

  36. 柞山さま、コメントをいただき、ありがとうございました。
    > ノベライゼーション(二見書房)を読み直してみて、ああなるほど、と理解したものです。
    やっぱりそうでしたか。自分は小説版は読んでいませんが、コロンボ警部が、ウォード・ファウラーの自宅を訪れ、ドアの閉め方がわからなかった辺りのシーンで、本当はもう少し足したかった場面があったのではないかと感じました。被害者クレアの人間性や夫婦関係が背景にあって、この事件は展開してゆきますが、そこも少しあっさり片付けられていますよね。
    ウィリアム・シャトナーの出演作としては、63話「4時02分の銃声」の方が出来が良かったのではないか?と思ったりします。

  37.  私も放送を見ていたとき、時間の制限のせいか、わかりにくいところが何箇所かありましたが、あとで、ノベライゼーション(二見書房)を読み直してみて、ああなるほど、と理解したものです。コロンボ・シリーズは内容に出来不出来はありますが、ある一定の水準には達していると思います。69話もあれば、すべてが傑作、名作とはいかないとは思いますが・・・。でもこの作品の設定は非常に面白いと思います。

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