45話「策謀の結末」

The Conspirators
1978[第7シーズン 45話]

世界の政治情勢が背景

事件の背景が大げさで、33話「ハッサン・サラーの反逆」34話「仮面の男」などと同様の味を持った作品だったと思います。むしろ、それら以上に「世界情勢」と「殺人動機」が強くからんだ作品でしょう。

酒は身を滅ぼす…

IRA活動家で詩人のジョー・デヴリン:クライヴ・レヴィルは、アイリッシュウイスキーの瓶に、傷をつける癖があったのですが、あんなに何回もコロンボ警部と酒を酌み交わし、その度にウイスキーの瓶に傷をつけていては…

まるで「自分が犯人ですよ~」と、証拠を大量生産しているようなものですね。酒好きが命取り…という結末なので、それも含み楽しんだ方が良いかもしれません。
 

ペック夫人を発見!

17話「二つの顔」でペック夫人を好演したジャネット・ノーランが、オコンネル財閥の女王役で登場。髪の色が違うので、別人みたいな印象でした。

吹き替えが演出する強烈キャラ「ジェンセン」

銃の密売人の役で登場するチャールズ・ブロンソンに似た俳優J.Q.ジョーンズは強烈!。声優は大泉滉さんで、この人の声を使っちゃったら、俳優が誰でも大泉滉に見えてきます。(小池版)

ビンセント・ポーリーも素敵

ビンセント・ポーリーを演じたアルバート・ポールセンも良かった。調べてみたらやはり…凄い人でした。コンバットをはじめ、スパイ大作戦、0011ナポレオン・ソロ、刑事コジャック、チャーリーズ・エンジェル、ナイトライダーなど、60年代〜80年代に活躍している名優でした。

2種類の吹き替えが存在

1979年にNHKで放送された際は小池版。1987年の日本テレビでは小池版の紛失が原因で、再録音された石田版で放送されました。現在はNHKで小池版、DVDやAXNミステリーで石田版が見られるようです。このブログ記事は、NHK-BS Hiで2010年6月11日に放送された「小池版」を見て書かれています。
NHK:コロンボ:小池朝雄、デヴリン:納谷悟朗、ジェンセン:大泉滉★コレ
DVD:コロンボ:石田太郎、デヴリン:家弓家正、ジェンセン:立木文彦

意外と人気が高い作品

私が思った以上に人気の高い作品のようです。犯人が詩人ということで、その台詞や歌声が独特の上品さを醸しています。またアイリッシュの郷愁を感じるBGMも雰囲気を高めています。犯人が決定的な悪人ではない…というのも、理由にあがるでしょうか。
 

見るたびに好きになってきた

この作品は何度も見るうちに、だんだん好きになってきました。やはり音楽が良いのかな。
 

銃の密売人は元警官!

ブログ読者さんからの情報で…倉庫で出会う銃の密売人「ブランドン」は、19話「別れのワイン」に登場する警官(画像)と同じ俳優さんジョン・マッキャン[John McCann]でした。

監督:レオ・ペン
脚本:ハワード・バーク
ジョー・デヴリン:クライヴ・レヴィル
オコンネル夫人:ジャネット・ノーラン
ビンセント・ポーリー:アルバート・ポールセン
加筆:2017年12月22日

“45話「策謀の結末」” への29件の返信

  1. 策謀の結末を見ながら書いております
    いつも作品を見ながらこちらのサイトをみさせてもらってます
    音声切り替えをいじっていたら小池バージョンが収録されているではありませんか❗
    今までTVでは石田バージョンしか見たことがなかったので感動しております

  2. ミステリーとして見たらかなり物足りないですが、犯人ジョー・デヴリンと互いに尊敬しあえる関係を築いたコロンボの人柄を楽しむべきエピソードだと思います。テロリストによる銃器密輸というスケールの大きいテーマも魅力です。「ここより、ここを過ぎず」のセリフによる締めにはジーンときました。

  3.  BS-TBSにて二回目の視聴中。吹き替え版の醍醐味ここにあり!という回と思います。語呂合わせと駄洒落が詰まった台詞を額田やえ子さんが見事に語呂合わせと駄洒落で応えています。その上品さたるや…!昨今の直訳調が幅を効かせた外画吹き替えでこうした突き抜け方は見られないものです。
     『帝国の逆襲』で皇帝役に台詞を入れたクライヴ・レヴィルを吹き替える家弓家正さん、素晴らしいです。ナレーションの達人らしく発音は上品この上無く、表向きの陽気さと陰謀家の冷酷さの表裏は鮮やか。『風の谷のナウシカ』や『未来少年コナン』での役柄がそうであったように、とても頭の回転が速くてちょっと歯が立たなそうな。
     勿論NHKで何度か放映された小池朝雄さん×納谷悟朗さんヴァージョンも持って居ます。沖田艦長とも銭型警部とも違う納谷さん。家弓さんのようには表裏がハッキリしないタヌキっぷりも美味で甲乙付け難いものがあります。
     レヴィルの皇帝は(特別編の改変により)今では聴かれない。家弓さん納谷さんの声ももう聴く事は叶わないんだ。
     蛇足ですが、NHK-BSプレミアムで放送している『ナイトライダー』と時間帯が重なりましたね。『コロンボ』と同じスタジオで作られたものらしい。ポーリーを演じた中村正さんがこっちではデボン役で、近年地上波放映でカットされた部分をオリジナルキャストを呼んで穴埋めしたのも共通でしたが…随分声変わっちゃったなぁ。

  4. 今回の放送は「石田太郎」版でしたね。今使っているDVDレコーダーには…偶然にも9月30日に放送されたBSプレミアムの「小池朝雄」版が録画されていて、これにて両方を完全保存することができました。見比べて楽しみます。

  5. ビンセント・ポーリーは、その晩、リスボンへ金を持ち逃げしようとした。
    それがバレて、ポーリーに殺されそうになったのだからとっさの殺害は
    正当防衛だ!。証明はできないとしても、普通に考えれば犯人に殺害動機は
    ない。殺害の件は裁判では無罪になるだろう。
    それより、武器密輸のほうですね。
    最後の犯人とコロンボの会話がメチャ深い!!。
    コロンボ:私もついてたんですねえ。
    犯人  :それは単なるツキではないなあ。
         ギルフーニー巡査部長もそう言っただろう。
    コロンボ:いいやそうは言いませんでしたが、眼力が大事だと言いました。
    殺人講義でコロンボが言ったように、ツキが必要と解釈したら本質を見誤る。
    見誤るどころか、真逆な解釈となってしまう。
    コロンボの本質を誰よりも犯人が見抜いてしまったのだ。
    “ツキ”とは、コロンボの謙遜至極だ。
    この”ツキ”を呼び込むには眼力が必要で、この眼力を修得するには、
    「連中よりせっせと働いて、もっと時間かけて、本を読んで、注意深くやる」
    「殺しの序曲」で言ったこれです!!。
    コロンボが運命論者ではないことは「指輪の爪あと」でも明らかだ。
    だから”ツキ”などは期待するはずもない。
    “ツキ”とは、努力を重ねた人間のみ勝ち得ることのできる賜物です。
    コロンボは、最後まで犯人と向き合った。それがどのような凶悪犯であれだ。
    その心は犯人の魂に突き刺さり、観念する散り際を良いものとした。
    この相互理解こそが、コロンボの美学であり気高き品格だ。

  6. コロンボの話術に人間負け、根気負けした感じがする。
    心電図が決めて?。まあ状況証拠や動機は分かるが、結局最後は、
    攻撃命令を仕掛けるという自らの行動によって自滅した。
    ただ心電図に依らなくても、電話会社の通話記録によって
    犯人が電話したのは明らかになるはず。それが何だと言うのか?。
    コロンボでは、度々、この通話記録を強力な証拠の一つとして挙げる
    ことが多い。しかし、エピソードによっては通話記録が証拠となり得る
    にもかかわらず、なぜか証拠に採用しない場合もある。
    一貫性が無いとも言えるが、あまり細かいかな?。

  7. ダイヤモンドの特徴が指紋のように引っかき傷に表れるというのは
    本当だろうか?。同じ研磨をした職人によるダイヤであれば、
    同じ引っかき傷になると想像できる。
    犯行を認めるのが、どうも簡単すぎるね。
    この犯人にとっては、それよりも武器を抑えられたことのショックが
    大きかったようだ。最後はすべてを観念した往生際は良かった。
    ある意味、良い意味悪い意味、お互いを認め合った。
    コロンボの良さは、この認め合って終わるところにもある。

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