55話「マリブビーチ殺人事件」

Murder in Malibu / 1990

工夫のないタイトル

原題が「Murder in Malibu」ということで、ほぼ直訳の邦題がついています。あまり海岸には関連しておらず、ビーチは要らなかったような気もしますね。題名がストレートな割に、ストーリーはひねった構成になっています。

これも賛否両論あります

アンドリュー・スティーブンス見る側を楽しませるための工夫が随所にあるのだと思いますが、どれにも首をひねりました。犯人ウェイン・ジェニングス(アンドリュー・スティーブンス)は若いキャラクターですし、被害者のテレサの「知的な美しさ」の表現は、もっと見せて欲しかったです。彼が乗る赤いオープンカーは「ジャガー・XK-E」で、アレックス・ベネディクトやトニー・グッドウィン、ジェリー・パークスなども所有していました。

犯人のウェインはプレイボーイ

ブレンダ・バカロ犯人のウェインがプレイボーイで無類の女好きという描かれ方なので仕方ないのでしょうが、事件解決の直前にテレサの姉のジェス(ブレンダ・バカロ)にすり寄るシーンは、ウェインの下品さを強調する演出ですね。

伝統的な「倒叙法」で作品が作られていない

このマリブビーチ殺人事件が作られた1989-1990年あたり、「汚れた超能力」「殺意のキャンバス」「かみさんよ、安らかに」など、突飛なアイデアに走りすぎた感のある作品が多いですね。汚れた超能力では生々しい流血、殺意のキャンバスでの懐古シーン、かみさんよ、安らかに‥などは視聴者を映像的に騙す構成になっています。

この作品は犯人のようで犯人でないかも‥、でもやっぱり犯人っていう作戦でした。私はコロンボ作品は原則的に「倒叙法」が好きですね〜やっぱり。ま、偉そうなこと言っても作品を作る側の苦労は並大抵ではないのでしょうね。お察しします。

ロッカ夫人

ソンドラ・クリージェニングスの恋人の一人、ロッカ夫人(電話をかけてくる女性)は女優ソンドラ・クリーです。彼女は58話「影なき殺人者」でコロンボと一緒に捜査に当たるハバック巡査を演じています。二人はずいぶん雰囲気が違って見えて、一見気づきません。

フロイド・レヴィン

フロイド・レヴィンコロンボ警部は久々にゆで卵を食べながらの登場。初動捜査からコロンボ警部と行動を共にするシュルツ警部は、旧知の間柄だと思われます。ちょっと気になるので調べてみたら「フロイド・レヴィン」という俳優さんで、映画やテレビでかなり活躍されているようにお見受けしました。また、日本語吹き替えは声優永井一郎さんで、サザエさんの「磯野波平」役で有名です。

お父さんは

ビル・ザッカートケーブルテレビの映りが悪かったと文句を言うお父さんは、俳優:「ビル・ザッカート」です。彼は27話「逆転の構図」や33話「ハッサン・サラーの反逆」に刑事役で登場しています。前作から15年が経っていてほぼ面影はありません。

ブログ訪問者さんから情報を得て、検証してみました。

37話「さらば提督」のチャーリー・クレイ邸と、55話「マリブビーチ殺人事件」のテレサ・ゴーレン邸は同じでした。これには両作とも脚本が「ジャクソン・ギリス」であったことも関係しているのでしょうか。

テレサ邸

左:チャーリー・クレイ邸 右:テレサ・ゴーレン邸

周囲が車寄せの道に囲まれた円形の花壇が印象的な豪邸です。マリブビーチというロサンゼルス中心から西の方向に位置します。おそらく近くには「マイロ・ジャナス」「ブリマー」「マックス・バーシーニ」「フィールディング・チェイス」などの有名人が住んでいました。実在の「ピーター・フォーク」の家も近かったようです。

監督:ウォルター・E・グローマン
脚本:ジャクソン・ギリス
音楽:パトリック・ウィリアムズ

ウェイン・ジェニングス:アンドリュー・スティーヴンス(声:大塚芳忠)
ジェス・マクディ:ブレンダ・バッカロ(声:来宮良子)
テレサ・ゴーレン:ジャネット・マーゴリン(声:山田礼子)
シュルツ警部:フロイド・レビン(声:永井一郎

加筆:2021年7月18日

“55話「マリブビーチ殺人事件」” への71件の返信

  1. 一番気になったのはコロンボの「パンティー」「パンテー」連発。気持ち悪いです。
    確かに今でもTVや文章ではこのワードが使われる時があるけど、実生活で使う人いますか??自分は聞いた事ないです。
    厳密な表現ではないかもしれませんが、文脈上わかるなら「下着」や「パンツ」で良くないですか?

    1.  「パンティー」という単語は、年配男性が好んで使いだしたため、世の中で嫌われだし、少なくとも30年ほど前には、死語になったようですね。
       ナウなヤングは、そもそも、すでに知らない単語になっているかも。
       私も、若い頃、ルンルン気分でハッスルしてデートしていても、「パンティー」という言葉は恥ずかしくて恥ずかしくて、たとえアベック同士の気安さがあっても、相手に対しては決して使えなかったです。

  2. 車のこと少々
    犯人の愛人(の一人)の会計士が冒頭で犯人と乗っているのはクライスラー・ルバロンのオープン、犯人の愛車はジャガーEタイプのオープン、被害者の姉は固めにBMWの大型セダン(と映らないけどロールス)とキャラクターにあった車が設定されています。アメリカの映画やドラマは車で登場人物の年収、性格などを表していますね。医者や弁護士なら(今はなき)サーブとか金持ちだとクラシックなロールスやベンツとか。コロンボの犯人はジャガーEタイプやロールス、クラシックベンツ、フェラーリが多いですね。

    1. そうだったのですね。確かに早逝されたようです。
      後日、本記事に加筆いたします。

  3. 取り敢えず男ですので、女性の下着の事は良く存じ上げませぬが、「タグは左」ってのを凄く覚えてました このストーリーでしっかりインプットされたのかもと思う今日この頃です

  4. 倒叙法でない等、”コロンボ”ファンとしての物足りなさはありますが、他の方もおっしゃるように単にミステリーとしては楽しめたと思います。
    コメント欄では美人が出ないことへの不評には少しびっくり(ちょっとルッキズムかも)。世の中そんなに美男美女ばかりでなし、テレサもかわいい乙女な中年女性の感じが出ていたし、コロンボからしてあの風体だし、別にリアルでいいと思います。ジェスがウェインに籠絡されるところもわかる気はします。ずっと子どもの時から”かわいさ”や”女らしさ”で負けてきた姉が、初めて男に求められた、それが利用されていると知っていても。
    検視官の人、いいですよね。あの仕事マニアの空気の読めなさ感!
    タグの位置の件は、初見(多分20代でしたけど)の時、コロンボより先に気づくくらい女には常識よね、と思ってました。うっかり間違えたとしても履いたら違和感ですぐ気づくし、何ならタグが左、を基準に着るかもです。特に前後がわかりにくいスカートやセーターとか。

    1. エンタメにルッキズムを求めるのは悪くないと思います。自分も、美男美女が出てきた方が楽しい。もちろん、あくまでストーリー上不自然ではない程度にですが。
      ただ、自分が役者なら和田アキ子とキスできないととか、妄想コメントしてる人は、なぜ自分にだけ選択権あると思い込んでるのか、失笑しましたがね。
      コロンボ自身は身だしなみはともかく、顔は整ってると思いますよ。あれが不細工なら、日本人は殆どの人が生きていけないと思います。

  5. これも面白かったな。
    ストーリーが実験的だったけど、それはそれで。
    以下は貶しているのではなく、役者根性ってのは凄いな、という意味ですが。
    あれだけのハンサムスターが、役とはいえ中年女性二人と熱烈キスシーン。
    私はもちろん役者じゃないけど、
    準主役だが和田〇キ子とキスシーンがあるけど、と言われて引き受けるかどうか。
    30オーバーでセーラー服を着る人もいるし、役者ってのは何でもアリだなあ。

    1. いやいや、役者根性よりも、あなたの様な素人根性の方がすごいですよ。
      相手の女性側から断られるかもとは考えず、自分だけに選択権がある事を前提に、モノを言えるのですから!

  6. アンダーウエアを後ろ前に履くなんて、女性ならあり得ない、というトリックについて。
    「あわててればあり得るんじゃない?」というコメントがありましたが、ここでは
    既にハイソックスを履いている=本人が平常心で当日の飛行機の旅を前提とした
    朝の身支度にかかっているていの偽装がおこなわれている点が最大のポイント。
    これを前提とすれば、我々女が後ろ前に下着を履いて気付かないわけがありません。
    なにしろ男性と違って腰部前後のシルエットに凹凸も多いので…;^_^A)。
    ちなみに日本製でも衣服のタグはかならず左かうしろに付きます。国際規格かも。

    1. のはらさん、コメントありがとうございます。私もそそっかしく、よく下着(シャツやパンツ)を後ろ前に履いてしまいます。が、やはり気持ちが悪いので履き直します。私も最近「左かうしろ」にタグがある法則を知りました。

      1. この作品を見てまず思い出したのがリチャード・ギアの「アメリカン・ジゴロ」(1980)。
        最初は嫌な奴風のジゴロ青年が、ハメられて堕ちて行くのですが、その過程で出会った女性と真実の愛に目覚めて..という展開。
        若きギア氏のはまり役といえます。
        「マリブビーチ~」の方は、
        コロンボとシュルツと検視官以外の登場人物に魅力が感じられなくて、正直
        誰が犯人でもかまわないよ~、て気持ちになってしまいました。
        フロイド・レヴィンさんは「狼よさらば」「狼たちの午後」に警官役で出演されてますね。
        「アメリカン~」ではギアを追い詰める刑事役にヘクター・エリゾンドさんが登場してます。

  7. 今回、改めて観ると昨年の私の感想と具体的な評価ポイントは、ほぼ同じで、昨年以上に高評価になりました。第9シリーズの中では、最後にして最高作だ、とまでに。あえて付け加えるなら、被害者がロマンス作家という設定が皮肉が効いています。つまり本人が最期まで夢見る乙女のようだった、と。

  8. たいした事でないですが17分頃テレサに2発撃つシーンでもう死体なのにしっかり呼吸しています。

  9. はじめまして。いつも視聴後の復習で拝見しておりました。axミステリーでまた視聴しています。
    この作品は初めてでしたが、軽薄にも、犯人の唐突な姉へのキスと抱擁に2人の共犯かと思いました。
    初期作品はだいたい視聴済みです。(コロンボ生視聴は中学2年でした。同時間には12チャンネルで『太平洋戦史』見たいのをやっていて、浮気もありました。)
    当時、大流行でしたから、視聴当時の思い出も蘇ります。
    コロンボ放映ある限り、ぼろんこさん、このブログ運営を宜しくです!

    1. コメントありがとうございます!
      犯人の唐突な姉へのキスと抱擁、このあたりも本作の評判を落としていますね(笑)
      でも、まぁ、コロンボ作品ですね。これも。

  10. ジェス役のブレンダ・ヴァッカロといえば、今般の世界情勢がオーバーラップしてしまう国家ぐるみの大掛かりな嘘や陰謀や隠蔽工作を描いた、私が好きな映画「カプリコン・1」(1978)で、人類初の火星有人宇宙船船長チャールズ・ブルーベーカーの、夫の安否を気遣う良妻賢母な夫人を演じた印象がとても残っているのですが(昔はアイドル女優だったらしい!)、まさかこのような個性的演技派女優に変貌していたとは!!(日本語吹替では来宮良子の声がその思いに拍車をかける)
    ちなみに、同「カプリコン・1」で、逃げる複葉機VS NASAの2機のヘリとの手に汗握る空中チェイスのシーンは、カリフォルニアのモハーヴェ砂漠での空前絶後な極めて危険で高度な技術の迫力ある空撮ロケで有名でしたが、おそらく、コロンボ第2話「死者の身代金」で、犯人の女性弁護士が操縦しコロンボが同乗するセスナからの眺めも、同じモハーヴェ砂漠の景色だと思われます。

    1.  本作は、前にコメントされていた照る民さんと全面的に波長が合い同意見でした。私も「カプリコン・1」(日本先行上映1977年12月10日)は初上映時から大好きな映画で、同時期にお正月映画として上映していて一般的に人気が高かった「007/私を愛したスパイ」(1977)より「カプリコン・1」のほうがずっと好きでした(「カプリコン・1」は日本でしか上映されなかった幻のノーカット版のBlu-rayも買い、時々観ています)。女優ブレンダ・ヴァッカロは、この作品で好きになったのですが、少しハスキーな声がまた魅力的でした。それから、彼女の映画デビュー作「真夜中のカーボーイ」(1969)なども観てますます好きになりました。資料によると、未見ですが「私のパパはマフィアの首領」(1989)では、何とピーター・フォークとも夫婦役で共演しているのですね。
       いくらアイドルから個性派女優へ成長したとはいえ、本作だけで彼女を語ったらあんまりだ、可哀そう、しかも来宮良子さんのオバさん声の吹き替えがまた最悪(失礼)。
       そんなふうに、ずっとずっと残念に思っていましたので、最近、古本の『刑事コロンボ完全捜査記録』 (別冊宝島)入手してを読んだら、長年のモヤモヤが吹っ飛びました。そこには、こんなふうに書いてありました。
      「視点を変え、アイドルから演技派女優へと成長し、フォークと夫婦役で共演したブレンダ・ヴァッカロをヒロインとして本作をみると、まったく異なった印象になる。もしや真犯人かと我々に思わせつつ、実は二枚目だが不実なウエインの罠に落ちかけているジェス。そこに颯爽と駆けつけるのが、白馬の王子・コロンボというわけだ。何度もすれ違いながらも2人がピンチを切り抜ける展開は、いうなればハーレクイン・ロマンス風。ジェスの妹で被害者のテレサが得意とする恋愛小説の世界なのである。」
       往年の清純派女優ヴァッカロのファンである私には大変感動する解説で、書かれた方も、かなりのヴァッカロ・ファンということはよく分かりましたが、さすがに「白馬の王子・コロンボ」「ハーレクイン・ロマンス風」は言い過ぎ、舞い上がり過ぎなんじゃないでしょうか(笑)。
       ともあれ、改めて、視点を変えて鑑賞することの大切さを再認識させられました。

  11. 楽しく拝見させて戴いております。
    いつもコロンボを観ると二、三日は余韻が残ります。その間に、観たときと感想が変わることがあります。
    今回はテレサについて。
    テレビで観た後は声量や刺々しさが耳に残ってやかましいおばさんだ。で終わったのですが、後々になって、ウェインに抱き締められたとき、テレサ、嬉しかっただろうなぁ…とか、抱き締められたとき、ギュ!!と力一杯肩に回した手や、ウェインと服を買いに言ってまごついている姿や、海辺を歩いて来て服に砂がついて家にあがるのをためらうコロンボに構いませんとあげたりしているのを思い出すと、かわいいな。あの性格で人には嫌われながらも今まで一人がんばってきたんだろな…と愛おしく変わりました。
    かわいくない人間はなんだか逆に人間味があってかわいい気がしてきます。

    ウェイン見た目にもう少し甘さがあれば説得力があったのにな。
    昔の海外ドラマのフルハウスのジェシーおいたんならスーパーモテ男ぶりに皆さんから何の文句も出なかったでしょう笑。
    時代やお国柄もあるかもしれませんが。

    コロンボを観ていて思うのは、
    毎回いわゆる美女とされている人は、『たしかに綺麗だけど、年とってるな~』
    です。お国柄の違いでしょうか。成熟した美しさも含めてなのでしょうか。
    色々おもしろいです。

  12. 新シリーズで従来の枠を破ろうと色々努力しているのは
    分かるが今回のシナリオは酷い。明らかな失敗作。

    姉のジェスがウェインにいきなりゾッコンになるというのは
    有り得ない。妹を騙して死に追いやった男だし、妹の体に
    銃弾を撃ち込むような奴。それにあの男と別れろという説得
    を聞かない妹にブチ切れて、ウェインからの電話に妹の声色使って
    別れさせようとした位にウェインを嫌っていた。

    それがキスされただけでメロメロになるのは整合性が無い。
    メロドラマならOKかもしれないが、シリアスな犯罪ドラマ
    として完全に破綻している。

  13. コロンボさんと一緒に行動していたシュルツ警部、声優は磯野波平さん、つまり永井一郎さんだったんですね 今回も最後のテロップで分かった次第です こちらも放映中は全く気が付きませんでしたが、聴き直したら微かに特徴が出ているのが分かりました これでフネさん、カツオ君に続くサザエさん繋がりです ほんで2013年このコメント欄に、被害者のテレサ役・山田礼子さんは、磯野家のお隣、伊佐坂家の「お軽さん」をずっと担当しているとの情報を、「るてなんと」さんが投稿されてました こうなると、マスオさんやワカメちゃん、イクラちゃんも出ているかもですね でも、流石にサザエさん役の加藤みどりさんは無理でしょうね 魔法使いサリーのよし子ちゃん、もーれつア太郎のデコッ八の声優でしたが、このアニメの後、サザエさんを担当する時にプロデューサーからの要請で、他のアニメキャラクターを演じる事はしなくなったとの事でした

    1. 永井一郎さん>そうですね!
      磯野波平の声とはちょっと違うトーンに感じましたが、
      「シュルツ警部」の声、確かに「永井一郎」さんさんでした!
      髪型も磯野波平に通じます。

  14.  No.46以降って、旧作よりも映像の作り方がダイナミックで、作品の立体感は増している印象を受けるのだが、コロンボファンの期待はそんな所には無いのだ。少なくとも自分は旧作の雰囲気を探してはガッカリしながら観ている場合が多い。コロンボの年齢から来るエネルギーの低下のせいか、犯人への絡みに執拗さが欠け、淡白な印象を受けるし、登場する犯人の社会的な権威というか、お偉いさん感が今一伝わらない。ゴージャスで自信満々な犯人にヨレヨレのコートを着たオジサン刑事がしつこく絡み倒し、最後に人間の心を取り戻させる、観たいのはそこでしょ! それに日本側の問題かも知れないが、声は小池朝雄の方がしっくりくる。と言うか、こっちの不満の方が大きいかも知れない。 とは言え新作もそれなりに面白いので観るのを止められないのも事実なのだが、それにしても旧作は上品でめったにベッドシーンとか無い所が良かったが、新作ってやたらと。。。どうしちゃったの コロンボ!?  プラトニックに行こうよ! もう遅いか。。。
     さて、マリブだが。。。犯人の男がどういうトリックで殺したのか、最後まで分からず終い。コロンボの謎解きも意味不明。仕方が無いのでもう一度観てみよう。

    1. >犯人への絡みに執拗さが欠け、淡白な印象を受ける
      ゴージャスで自信満々な犯人にヨレヨレのコートを着たオジサン刑事がしつこく絡み倒し、最後に人間の心を取り戻させる、観たいのはそこでしょ! 

      その通り。
      いやぁ書こうと思ったこと、薔薇の書さんが全て書いてくれてました。
      ホント、この面白さを日本の刑事ドラマでやってくれないものですかね。「古畑任三郎」は執拗な絡みがなく、2段3段と追い詰める醍醐味に欠ける…

  15. 追伸
    書き忘れました。
    「ネバダスミス」にはもう一人、コロンボに出演していました。
    「二つの顔」のパリス兄弟役のマーティン・ランドーです。
    スティーブ・マックイーンの仇役でした。

  16. テレサ役のジャネット・マーゴリンの若い時の写真は、可愛い。
    その面影が、今回のストーリーでの、歳を重ねているが無邪気さが残る婦人を演出しているのだと思います。
    スティーブ・マックイーン主演の「ネバダスミス」では、インディアンの娘役でした。
    なんと!この映画には、「ホリスター将軍のコレクション」でホリスター将軍に恋をするヘレン役のスザンヌ・プレシェットも出ていました。彼女は、可愛いというよりも綺麗な女性でした。
    楽しい発見をしました。

  17. うーん。倒叙でないとね…。
    やはりコロンボで無くなると思います。
    検屍官のキャラは最高でしたので、
    そこが見所ですね。

  18.  新シリーズの傾向ですがコロンボらしくない点に目をつむれば、私は二度のどんでん返しを楽しむことができました。
    しかし番組には枠があるので、「残り時間も多いしこれは真相じゃない」と判ってしまうのが困りものですね。(本にも残りページがありますが) そういう推理物共通の弱点を回避したところにも、正調コロンボ作品の純然たる倒叙法の利点があるでしょうか。

  19. この作品は、幾度か出てくるテレサのTVインタビューのシーンと犯人特定の決め手しか覚えていませんでした。今回はジェスの過剰な剣幕が大半を占める中、検死官役がいかにもこの仕事が好きで好きで堪らない人間味に溢れていて印象的でした。
    ちなみにテレサを演じたジャネット・マーゴリンは、日本初公開の前年(1993年)に50歳の若さで腫瘍で亡くなられています。私には可愛らしい知的な女性に映りました。

  20. 今回の犯人特定のロジック(ちょっと自縛の紐に似ていますね)には穴がありすぎです’。
    既に指摘があるように前後を間違えたのは(パンティーを履こうとした所に電話が掛かってきた等で)慌てたとか、周囲の人間が思っている以上にうっかりさんだったとか、精神的に動揺していたとか、暗い場所だったとかいくらでも理由は考えられます。
    それ以上に射殺した犯人が着替えさせたなら平静な精神状態である筈がありませんから女性であっても前後を間違える位何の不思議も無いでしょう。
    そしてロングソックスですが、それを穿いていたから<飛行機に乗ること・その時にパンタロンを穿くこと・パンタロンの時はロングソックスを履くこと>を知っていた(=犯人が巧みににやろうとして墓穴を掘ったと言いたいのかな?)から親しい人間による犯行だって理屈ですが、犯人がそんなこと考えるかなぁ?そうしたからって特段自然に見えるって訳じゃないでしょう。単に準備してあったものを着せただけという可能性が最も高いと思います。
    最後コロンボ達がパンティー談義をしてご婦人方に白い目で見られるってオチの為でしょうけどお客が大勢居るデパートの売り場でいきなり取り調べを開始するかというのも気になりました。

  21. もう一点。女性下着にこだわりすぎる演出も過剰でいやらしい感じです。犯人逮捕の決め手とはいえ過剰な演出で好感が持てませんでした。

  22. 声優さんに関する苦情が書き込みに散見されます。僕も同感で特に石田さんの声や過去の放送で使われなかった部分の追加の声に違和感が強いので一連のBSNHK放送は録画して原語日本語字幕で見ています。
    マリブビーチの回も僕には面白かった。倒叙法を捨てて中盤で自白、検視報告でその時刻には既に殺されていた、という筋書きは意外性があって面白かったです。
    しかしながら、これはコロンボシリーズではない、とあえて言いたい。僕に言わせれば「コロンボ役をやったことのある役者が刑事役をしているLAを舞台にした刑事ドラマ」というだけです。
    死体写真の細かい点に注目して証拠とした観察力はさすがコロンボですが、それ以外にコロンボの特徴は全くない。欠点ばかり。まず冒頭のイチャイチャシーンとセリフの低劣さ。この時代のハリウッド映画のある種の特徴でしたがそれをTVドラマのコロンボに持ち込むことはない!品位を下げてます。美人が出ていない点にも同意です。カフェのカウンターの女の子(フラッシュダンスに似てない?)と病室の看護婦さんが一番きれいだと思った。後はそばかす女ばかり。犯人にも共感できない。コロンボシリーズの魅力の一つは犯人にとっては止むにやまれぬ理由で殺してしまった。見ている側はそれを知っているから何となく犯人に同情してしまって途中からコロンボがうっとうしくなる。でも最後はコロンボも犯人に同情したり理解したりして逮捕はするけれど情けのある態度を取ってくれる、という展開にあると思っています。今回のドラマにはそれがありません。これほど共感できない犯人は珍しいです。

  23. なんの捻りもないタイトルだなぁと思いましたが、コロンボの邦題は時にネタバレ丸出しな残念タイトルが出てくるので、それに比べれば…って感じですかね。

    最後まで展開が読めず「どうなるの?」と思いながらストーリーに没入できたのは良かったです。

    でも最終的にプレイボーイは女性のパンツを脱がすのは上手いけど、履かせるのは下手だったってオチにはズッコケましたねw

    なんだかよくわからない2時間サスペンスドラマに、もしもコロンボを登場させてみたら…的な作品だと感じました。

    でも、旧シリーズとは違った手法で繰り広げられる新シリーズはワクワクしながら視聴する事ができて楽しめております。

  24. マリブビーチ殺人事件面白かったです、犯人は誰?って最後まで目が離せませんでした。
    今回BGMがステキでした。昔のフランス映画みたいで見終わっても当分耳に残りました。
    下着を後ろ前に履く女はいないってなるほどコロンボさすがです。
    旧作のようなカッチリとしたトリックはないけれど奇想天外なストーリーで新作もいい味出してると思います。

  25. 犯人役のアンドリュー・スティーヴンスさんは「フューリー」の印象が強く、今回のプレイボーイ役とはまったく違って面白い。

    ただ・・・旧作品が好きな私としては、犯人役がチャラいプレイボーイというのがしっくりこなかったです。
    犯人は常に知的で冷静であってほしい。

    手錠をかけて連行というのもコロンボっぽくない。

    作品名は忘れましたが、コロンボが犯人をエスコートするようにドアを開けるシーンがあって、これぞ真骨頂だなあと思ったものです。

    今回の作品はよくある刑事ドラマになってしまい、残念な気持ちです。

    タイトルもちょっとひどいなあ。

  26. 新シリーズの最近では、老眼鏡を掛けずにコロンボは書類を読んでいます。
    今回も鑑識からの書類を。
    1回目の「汚れた超能力」の時、老眼鏡を掛けて書類を読むコロンボにはガッカリしました。
    老けたなぁ、と思ってしまい。
    書類の文字が実際は見え難くくても、これからも老眼鏡を掛けずに演技して欲しいです。
    白髪は仕方ないかな。

  27. 1回見ただけじゃ遺体に服を着せる理由がよく分からなかったです・・(汗)
    頭を打たれて血を流してる下着を履いてない遺体に下着を履かせたという事ですよね
    まあー死体を撃っても無罪ってのは納得がいかんぞアメリカさんよぉ
    あっちではよく犯人のウェインのような、自信満々の男性がモテる描写があるように思うけど
    日本だったらモテないですねーきっと

    1. やっと思い出しました。
      刑法犯罪というのは故意犯が原則で、過失犯も処罰されるのは例外的なのです。
      過失犯でも処罰されるのは、刑法の条文にはっきり処罰規定がある場合だけ。実際に過失犯の処罰規定があるのは失火、激発物破裂、溢水、往来危険、致死、傷害など、人身に危険が及ぶような場合ぐらい。死体損壊罪に過失犯はありませんから、罪は成立しません。
      既に死んでいた人を撃っても殺人罪になるはずない。で、死体を損壊しようという意図で撃ったのでもないのなら、死体損壊罪も成立しない。
      窃盗に過失犯は存在しません。本人が故意に持ち出そうとしたのならまだしも、偶然カバンに紛れ込んでいたのを気づかず帰宅しただけとか、そういう例では罪に問われるはずがないということぐらいは、誰でも理解できると思います。
      ですので、法律の死角をついたような話ですが、ウェインが殺人罪にも死体損壊罪にも問われない、という理屈は成立します。日本でも。ただし、刑法犯罪と別に、民事で損害賠償を請求される可能性は、全く別の話です。

  28. こんばんは。ウチのかみさんはコロンボを見ないのでこのブログは本当に助かります。
    コロンボシリーズって落語でオチに達したときの爽快感に似ていると思うのですが、でも「女性はパンツを後ろ前にはかない」というオチを聞くのに1時間半は長過ぎました。
    他の方も書いておられるようですが、色男が最後にお姉さんをくどくのが、保険金目当てなのか普段のサガなのか全く理解不能で、女優さんには申し訳ないですが笑いを取っているのかとさえ思ってしまいました。
    完全な倒叙法になっていないのもさらに長く感じますし、現地都市の距離感も今一つなのでピンと来ません。
    それにいつも現場の血痕などにこだわるのに金庫の側にいた人を間違えて撃ったでずっと話が進んで
    いったのも今ひとつです。
    それからウエインがテレサが結婚を公にしたのを聞いたときから、お姉さんの電話が無くてもそれは嫌だったのか、花を買ったのはアリバイ工作だったのか、電話を聞いてもやっと結婚にこぎつけて何とかしようとは思わなかったのか、などが分からず殺人に至ってしまい結局共感できませんでした。

  29. 巣ごもり生活も一年間を越えた今観直すと、犯人が独りで練り込んだ完全犯罪ではなく、アクシデントと他の人物が絡んだという偶然が謎を複雑にしてしまった、というストーリーは、より今日的だった、という気がしました。
     ただ演出としては謎解きシーンでは犯行の再現映像を見せてくれたらもっと分かりやすくて効果的だったと思います。
     登場人物描写も犯人がプレーボーイのろくでなしで感情移入はできませんでしたが、そういう人物造形だったからこそ、行動力はあり頭の回転は早いがその割にあまり良くない、衝動的な犯行とアリバイ作りのスピード感とアドリブ、ミスによる犯行の露呈という一見矛盾した要素がギリギリ成り立ったかな、とも思えて来ました。
     下着、工事、カラスといった謎の伏線と構成は悪くないと思いました。

    1. 以下、ネタバレ注意)
       ミステリー小説ですと、すでに殺されていると気づかずに犯行を文字通り重ねてしまった、というパターンの作品はいくつかあるんですよね。これはその諸作品を受けてのものかもしれないですね。

  30. またまた、クリスティを持ち出して恐縮ですが、スタイルズ荘の殺人を思い出しました。
    犯人像、別件での逮捕への誘導、被害者(姉と妹を足し合わせた女性がポアロでは被害者)など。
    留守電の時間がアリバイ証明になるとはのどかな時代ですが、反面、メッセージの背景音を拾い上げるなど現代に通じる操作法も出てきて、興味深いですね。

  31. 今、NHKでみました。こんなパターンもあるのですね!私的には大変楽しめました。 「あれ?もう自白?」から始まった展開は先が読めず、最後の女性陣の冷ややかな視線まで楽しかったです。 お約束の展開も好きですが、たまにはこんなのも良いですね!

  32. 久々に見ましたが…これは気持ち悪い。こんなひどい作品よく撮りましたねえ。
    みなさんと概ね同じ感想でした。被害者、被害者の姉どちらも綺麗と思えない。その他出てくる女性出てくる女性みんな良くない。ここまで美人のいないコロンボ作品も無いんじゃないですか?姉の家のお手伝いさんやウェイトレスなんか、若いのに何の魅力もないしね。
    いや、美人のいないのが(一番の)問題なんじゃない。そこになんで恋愛感情が絡むのか…それが気持ち悪くて吐きそう。被害者のブヨった太もも勘弁してよw
    そもそも、ウェインがそこまでハンサムですかね?背も低いし。この男が誰でも色目を使い、どの女性もそれに反応しちゃう。マジあり得ないってw
    もちろん、なんで殺しちゃったのかよく分からないのも困る。
    今トラウデンちゃん見てるけど、マジ天使やわ。展開がひどくてもね、キャストが美人なら何度も見ちゃうんですよ。そこちゃんと考えて作って欲しかったなー

  33. 今回は倒叙法では無いので、犯行の一部始終が見れず、ラストのコロンボの謎解きを聞いてあとは想像するしかありません。犯人が何故殺害するに至ったのか、その過程がよく分かりませんでした。コロンボでは、再現シーンが一切ないので、倒叙法じゃないと理解しづらいです。

    被害者のパンティの向きが、前後反対に身につけているのが、逮捕の決め手というのも如何でしょうか?犯人が女性なら間違えるはずが無いとコロンボは断定してましたが、女性でも慌てていて間違えることがあるかもしれないですよね。
    むしろ、被害者の姉が真犯人という展開の方が意外性があって良かったのでは?と思います。

  34. 下着メーカーに付いて。メイドンフォームとバニティフェアが出てきます。2019年現在もアメリカに存在する会社で、作品制作当時は、現在の様にパンティーにリボン等を前側に付けて前後を判別する事では無く、ラベルの左右のみで前後を決めて穿いていた事に驚きました。又、作品の初めの方で、コロンボが、さり気なく箪笥の中のパンティーを手に取るシーンが出てきますが、これが殺人の決定的証拠になる事を暗示しているのは、誠におもしろい。
    姉ジェスの声優が北斗昌ではないかと思うのですが。

      1. 姉ジェスの声優ですが、来宮良子さんでした。今、AXNミステリーで確認しました。

  35. 初めてコメントさせていただきます。
    聞き込みに行くシーンでちょい役で、「2枚のドガの絵」で犯人にハメられそうになるエドナ夫人を演じたキム・ハンターが出てきたような気がします。

    カメオ出演だったのかな?

  36. こんにちは。初めてコメントします。
    私はウェインが姉を口説くのはわかる気がします。妹の財産に著作権など受け継ぐ姉に寄生しようとしても、ジゴロ(死語かな)としてはおかしくないかと。
    むしろ電話一本でテレサを問答無用で殺した方に違和感があると思います。スケコマシならば口からでまかせだろうとなんだろうと、これからは君1人を愛すとかなんとか言ってまず仲直りしようとするかな?と思ったので。
    パンツの下りは良かったと思います。
    あと解剖の先生とのやり取りが好きです。
    解剖の先生の無邪気さが面白かったです。

  37. スーパードラマTVで見始めたのが、新シリーズからだったためか、特に時系列による作品の好き嫌いはありませんが・・・
    まぁまぁ楽しめました。決定的な犯行シーンがないのはコロンボシリーズでは珍しいようですが、たまには、こういった演出も良いのでは?
    姉の発言、「スカンピン」だったか、結構笑えます。
    姉の妹への嫉妬、潜在的な敵意みたいなものがあっての、余計な口出しが妹の死を招いているという、一つ間違えば、姉も殺人者の一人?
    コロンボシリーズはどれも芝居がかっていて、現実的な刑事捜査と比較するのも野暮だと思うのですが。
    職業柄、高所作業車(劇中の「クレーン」)の操作が荒いと感じるのは国民性の違い?ヘルメット着用はないものの、安全帯装着をさりげなくやっているのは、芸が細かく感じました。

  38. 大の男二人が、いい歳してマネキンのパンツを覗き込んでるシーンは笑えました。

  39. ひびきさん>小学生の頃、離れの暗い部屋で、兄と二人でコロンボを見ていました。初期作品でよかったです(笑)
    Vさん>「歌声の消えた海」の看護婦さんは私も大好きです。
    まるまりさん>コロンボ見て「グダグダ思い巡らす」。これが楽しいんです(笑)

  40. テレサの声、お軽さんでしたか。嫌いなわけではありませんがどうにもオバサン過ぎて…誰からも愛されて大人になりきれない女性というキャラならもっとふわふわした可愛らしい声の方がよかったんじゃないんでしょうか。演じた女優さん、確かに若くはないけど美人ですよ。こちらの男性の方からは不人気のようですけど。
    でもそうすると来宮さんの声とはかけ離れてしまうし。吹き替えとはいえある程度は似てないと妹になりすました電話がいかにも嘘くさくなってしまうし…ジェスも来宮さんでなければもう少しこう…今更せんないことではありますが。
    コロンボ作品の魅力の一つに様々な豪邸が見られることがありますが、ロスのセレブは何故海岸に住みたがるんでしょう?旧作から考えても登場人物の「海辺の豪邸住まい率」はかなり高い。家具だの車の錆びは半端ないでしょ。家中砂だらけで電化製品の劣化も早いだろうし潮風で髪の毛や服はベタベタ。テレサの家にはプールやジャグジーがあったけど水の管理だって大変だと思うんですけど。
    …とまぁドラマの本筋とは関係ないこと―ロマンス小説家の収入だとかウェインの身長とかテレサとウェインの年齢差だとか―をグダグダ思い巡らすには事欠かない作品ではありました。

  41. 犯人ウェイン・ジェニングスという役名は、カントリーのウェイロン・ジェニングスから拝借してるんでしょうかね。アメリカ人なら何かにやっとする符丁でもあるんだろうか。
    こういうタイプの男性が、アメリカでは魅力的とされてるのかなあ・・・まあ確かに「ラッキーストライク」の昔のCMの男優みたいだけど。
    殺されるテレサも何だかちょっと病んでて魅力的には見えず、コロンボが魅力的魅力的というのも、「幻の女」のリサ同様、日本人には理解できないんですかね・・・俺には「歌声の消えた海」の看護婦が一番かわいく見えるんだけど。
    一番見てて面白かったのは、テレサがはいていた靴下をコロンボが「これは男物じゃないのか!!」って聞くところ。「ハイソックスっていうんですよ」「ええー・・・ハイソックスねえ・・・」90年代当時、女学生は別として大人の女性がハイソックスをはくのはかなり変だったんでしょうか。ただコロンボがずれてるだけ?

  42. トリックが判り難かったのと、登場人物の魅力の無さが惜しい作品でした。
    特に犯人と被害者の姉のラブシーンは、嫌悪を感じました。。。なんだか視聴者を置いてけぼりにしているようで、「どこをどうしたらそうなるの?」と、理解しがたい気色の悪さ。
    声優はプロですから技術的には何の問題もありません。でも、「こんな役割、嫌だったろうな。」とお察ししてしまいました。
    脚本が駄目。
    下着のオチ自体は好きでした。
    でも、被害者の姉の心がさっぱりわからず、最後まで謎のまま。
    犯人を好きだったのか、否か?
    妹の才能と人間性をどう理解していたのか?
    だれに対しても、反応がイチイチ大袈裟で、情感が伝わりにくく、視聴者は「この女性を一体どう感じたらいいのか?」と、煙にまかれる感じでした。
    かなり大きなウェイトを占める役割だったのに、実に残念。
    お茶の間で見るドラマではなくなっていましたね。
    子供に見せられない!・・・というのが、新シリーズの特徴です。
    大人ですら、このエロシーンの必要性は判らない!!と呆れる程。
    人間好きな人が脚本を書いてほしかったです。
    嫌いな舞台設定ではないので、とても残念。
    視聴者として、コロンボへの期待のハードルが高すぎるのでしょうか?
    でも、期待値以上の作品を提供してくれていた旧シリーズは確かに存在するので。
    コロンボを通じてピーター・フォークを見ていられる幸福に感謝しつつ、内容にどうしても一言申したくなるのは、大好きだからこそ許されるわがままですよね?
    犯人役の声優・大塚さんは<スラムダンク>以来の大ファンなのですが、さすが、憎憎しい演じ方でした。

  43. 女性ではやるはずないミスをした。これは単に男の犯行だとする状況証拠まで。
    それがなぜ、ウエイン・ジェニングスが犯人だとする証拠になるのかな?。
    カラスが証拠かな。
    なんか、ダラダラと、取り留めのないストーリーだなあ。
    犯行の真相が最後に分かる、フツーの単なるミステリーになったみたいな。
    最初に分かれよ!。刑事コロンボというドラマならね。

    1. 確かに旧シリーズは、冒頭に犯行の場面が出ます。
      新シリーズは、最後まで「犯人はだれ?」っていうのがありますね。
      今回の他に、「だまされたコロンボ」もそうですね。

  44. 犯人には十人十色、犯罪もさまざまで、いろんなケースはあって良い。
    今回の犯罪は、犯人が現場から逃げられず切羽詰まって行ったにしては、
    結果的には意表をついたものだった。
    つまり死体を撃っても犯罪にはならないという。死体損壊罪って無いのかな?。
    行き当たりばったりな衝動的犯行にしても、そこから気を取り直して精密な
    完全犯罪に仕立てていくケースは多いが、この犯人ではそうもいかないだろう。
    全体像がボヤけていて、記憶に残らないストーリーだなあ。
    嫌いな終わり方ではあるが、犯人によっては、こういうのもあって良い。だが、
    全体的にシマリが無く、決定感の希薄な唐突な証拠で、犯人の観念も無さそうな
    つまらないものだった。
    新シリーズでは、旧シリーズとは異なる試みをしようとする意気込みは
    理解できる。しかし一歩間違うと、コロンボ本来の魅力を無くしてしまう。
    やはり、オーソドックスなコロンボのストーリーの中での様々な試みで
    あってほしい。

  45. タップおばさん>「全部不愉快」には笑いました!まず…主人公のキャラに腹が立ちますね。

  46. 新シリーズ特有の
    「なんか斬新なことをやってみよう」
    感の溢れる作品です。
    ただし、それは全部不愉快にしか思えませんでした。
    犯人のキャラクター、余計な第三者、納得しがたい決め手。
    何がしたかったのでしょう?

  47. ジェシカおじさん さん、コメントありがとうございます。詳しいご意見、拝読いたしました。
     
    それにして、ぼろんこの「本文記事」は2011年に書かれたものですが、本作を強烈に批判していますね(笑)男女関係にこだわりすぎると、美しい作品にはなりませんね。
     
    1回で終わりにせず数回に分けて放映すべき>面白いご意見ですね、なるほど!
     

  48. 先日ミステリーチャンネルで見ました。ブレンダ・ヴァッカロのキスシーンはかなり気持ち悪かったですよね。声が来宮さんだから余計にラブシーンが似合わないというかなんというか・・・
    ただ、犯人が天性のプレイボーイで、女心には人一倍敏感であること、それからどの女性とも恋心ではなく、損得で付き合うような計算高いところが犯人にはあるので、ジェスとのキスも、計算づくだったんじゃないかと思います。
    キスの後、体型的にあきらかに似合わないと思われるきれいなドレスを選ばせたのは、おそらく、女心を高めさせようとしたんじゃないかと思います。いくらウェイン嫌いのジェスでも、自分のことを好きと言ってくれる色男にはかなわないんじゃないかと思います。そして女心を高めさせて、ジェスとの結婚をたくらんでたんじゃないかと思います。もちろん結婚詐欺です。
    何かで見たんですけど、カリフォルニア州では、結婚後に得た財産が夫婦共有財産となり、離婚してもその分与が受けられるんだどうです。ただ、結婚前に得た財産は、その対象にはなりません。なので、ウェイン的には、テレサの生命保険やら遺産やら莫大な財産がジェスに転がり込む前に、なんとしてでも結婚したかったのだと思います。
    テレサを殺したのは、結婚詐欺目前にして、彼女に嫌われた=金がふんだくれなくなった、と思い込んだことが原因なんじゃないかと思います。もしかしたら殺害時点で、彼の心はジェスに切り替わっていたかもしれません。ウェインはすべて損得勘定で動く人なので、テレサへの愛情云々は、すべて口から出まかせなんじゃないかと思います。
    コロンボ見ていっつも思うんですけど、1回で終わりにせず数回に分けて放映すべきなんじゃないかと思います。90分で終えようとするから説明不足になるんじゃないかと思います。

  49. テレサの自宅とチャーリー・クレイ宅が一緒…でしたか!気づきませんでした、まだまだ勉強ネタは尽きませんね。ありがとうございます。

  50. ぼろんこ様、こんにちは、書き込みは「仮面の男」以来2度目です。ご存知かもしれませんが、テレサの自宅と「さらば提督」でのロバートボーンの自宅は同じみたいですね。

  51. 犯人の吹き替えは大塚芳忠さんです。
    この話の犯人のような「軽薄な男」の役は絶妙です。
    大塚さんは、「初夜に消えた花嫁」では、コロンボ警部の甥の刑事役、「恋に落ちたコロンボ」では、被害者となる、これまた軽薄なギャンブラーを吹き替えています。
    新シリーズだけで、同じ声優が「犯人」、「被害者」、「刑事」の3役を担当しているのは、大塚さん以外では、池田秀一さんだけです。
    「狂ったシナリオ」の犯人役、「大当たりの死」の被害者役、そして、「かみさんよ、安らかに」では、ブレイディ刑事役で出演されています。
    大塚さんは「かみさんよ~」の犯人役・弥永和子さんの夫であり、夫婦そろってコロンボ警部と対決された貴重な存在となります。
    被害者のテレサ役・山田礼子さんは、あまり聞きなれない方ですが、実は、「サザエさん」の伊佐坂軽・通称「お軽さん」を演じられている方です。(舟さんの学生時代からの親友)
    しかも、放送開始の1969年から44年間ずっとで、放送当時はなんと21歳だったというから驚きです。(今年65歳)

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