55話「マリブビーチ殺人事件」

Murder in Malibu
1990[第9シーズン 55話]

日本のサスペンス劇場みないな…

原題が「Murder in Malibu」ということで、ほぼ直訳の邦題がついています。まるで日本の「サスペンス劇場」みたいですね。よっぽど困っていたのでしょう。その割にストーリーはひねった構成になっています。

どうも好きになれない…

見る側を楽しませるための工夫が随所にあるのだと思いますが、どれにも首をひねりました。犯人ウェイン・ジェニングス(アンドリュー・スティーブンス)もキャラクターとして弱いし、被害者のテレサの「美しさ」の表現も中途半端かな~。犯人のウェインがプレイボーイで無類の女好きという描かれ方なので仕方ないのでしょうが、事件解決の直前にテレサの姉のジェス(ブレンダ・バカロ)にすり寄るシーンは、こっけいを通り越し不快感を覚えました。

伝統的な倒叙法で、作品が作れなくなったのか…

このマリブビーチ殺人事件が作られた1989-1990年あたり、「汚れた超能力」「殺意のキャンバス」「かみさんよ、安らかに」など、変わったアイデアに走りすぎて不快に感じる作品が多いですね。汚れた超能力では生々しい流血、殺意のキャンバスでの懐古シーン、かみさんよ、安らかになどは視聴者を映像的に騙す構成になっています。この作品は犯人のようで犯人でないかも…、でもやっぱり犯人っていう作戦でした。コロンボ作品は原則的に「倒叙法」で良い気がします。ま、偉そうなこと言っても作品を作る側の苦労は並大抵ではないのでしょうね。お察しします。

フロイド・レヴィン

コロンボ警部は久々にゆで卵を食べながらの登場。初動捜査からコロンボ警部と行動を共にするシュルツ警部は、旧知の間柄だと思われます。ちょっと気になるので調べてみたら「フロイド・レヴィン」という俳優さんで、映画やテレビでかなり活躍されているようにお見受けしました。

 

ブログ訪問者さんから情報を得て、検証してみました。

37話「さらば提督」のチャーリー・クレイ邸と、55話「マリブビーチ殺人事件」のテレサ・ゴーレン邸は同じでした。
 
クレイ邸テレサ邸
 

左:チャーリー・クレイ邸 右:テレサ・ゴーレン邸

周囲が車寄せの道に囲まれた円形の花壇が印象的な豪邸です。マリブビーチというロサンゼルス中心から西の方向に位置します。おそらく近くには「マイロ・ジャナス」「ブリマー」「マックス・バーシーニ」「フィールディング・チェイス」などの有名人が住んでいました。実在の「ピーター・フォーク」の家も近かったようです。
 
監督:ウォルター・E・グローマン
脚本:ジャクソン・ギリス
ウェイン・ジェニングス:アンドリュー・スティーヴンス
ジェス・マクディ:ブレンダ・バッカロ
テレサ・ゴーレン:ジャネット・マーゴリン
加筆:2017年12月22日
 
 

“55話「マリブビーチ殺人事件」” への16件の返信

  1. こんにちは。初めてコメントします。
    私はウェインが姉を口説くのはわかる気がします。妹の財産に著作権など受け継ぐ姉に寄生しようとしても、ジゴロ(死語かな)としてはおかしくないかと。
    むしろ電話一本でテレサを問答無用で殺した方に違和感があると思います。スケコマシならば口からでまかせだろうとなんだろうと、これからは君1人を愛すとかなんとか言ってまず仲直りしようとするかな?と思ったので。
    パンツの下りは良かったと思います。
    あと解剖の先生とのやり取りが好きです。
    解剖の先生の無邪気さが面白かったです。

  2. スーパードラマTVで見始めたのが、新シリーズからだったためか、特に時系列による作品の好き嫌いはありませんが・・・
    まぁまぁ楽しめました。決定的な犯行シーンがないのはコロンボシリーズでは珍しいようですが、たまには、こういった演出も良いのでは?
    姉の発言、「スカンピン」だったか、結構笑えます。
    姉の妹への嫉妬、潜在的な敵意みたいなものがあっての、余計な口出しが妹の死を招いているという、一つ間違えば、姉も殺人者の一人?
    コロンボシリーズはどれも芝居がかっていて、現実的な刑事捜査と比較するのも野暮だと思うのですが。
    職業柄、高所作業車(劇中の「クレーン」)の操作が荒いと感じるのは国民性の違い?ヘルメット着用はないものの、安全帯装着をさりげなくやっているのは、芸が細かく感じました。

  3. ひびきさん>小学生の頃、離れの暗い部屋で、兄と二人でコロンボを見ていました。初期作品でよかったです(笑)
    Vさん>「歌声の消えた海」の看護婦さんは私も大好きです。
    まるまりさん>コロンボ見て「グダグダ思い巡らす」。これが楽しいんです(笑)

  4. テレサの声、お軽さんでしたか。嫌いなわけではありませんがどうにもオバサン過ぎて…誰からも愛されて大人になりきれない女性というキャラならもっとふわふわした可愛らしい声の方がよかったんじゃないんでしょうか。演じた女優さん、確かに若くはないけど美人ですよ。こちらの男性の方からは不人気のようですけど。
    でもそうすると来宮さんの声とはかけ離れてしまうし。吹き替えとはいえある程度は似てないと妹になりすました電話がいかにも嘘くさくなってしまうし…ジェスも来宮さんでなければもう少しこう…今更せんないことではありますが。
    コロンボ作品の魅力の一つに様々な豪邸が見られることがありますが、ロスのセレブは何故海岸に住みたがるんでしょう?旧作から考えても登場人物の「海辺の豪邸住まい率」はかなり高い。家具だの車の錆びは半端ないでしょ。家中砂だらけで電化製品の劣化も早いだろうし潮風で髪の毛や服はベタベタ。テレサの家にはプールやジャグジーがあったけど水の管理だって大変だと思うんですけど。
    …とまぁドラマの本筋とは関係ないこと―ロマンス小説家の収入だとかウェインの身長とかテレサとウェインの年齢差だとか―をグダグダ思い巡らすには事欠かない作品ではありました。

  5. 犯人ウェイン・ジェニングスという役名は、カントリーのウェイロン・ジェニングスから拝借してるんでしょうかね。アメリカ人なら何かにやっとする符丁でもあるんだろうか。
    こういうタイプの男性が、アメリカでは魅力的とされてるのかなあ・・・まあ確かに「ラッキーストライク」の昔のCMの男優みたいだけど。
    殺されるテレサも何だかちょっと病んでて魅力的には見えず、コロンボが魅力的魅力的というのも、「幻の女」のリサ同様、日本人には理解できないんですかね・・・俺には「歌声の消えた海」の看護婦が一番かわいく見えるんだけど。
    一番見てて面白かったのは、テレサがはいていた靴下をコロンボが「これは男物じゃないのか!!」って聞くところ。「ハイソックスっていうんですよ」「ええー・・・ハイソックスねえ・・・」90年代当時、女学生は別として大人の女性がハイソックスをはくのはかなり変だったんでしょうか。ただコロンボがずれてるだけ?

  6. トリックが判り難かったのと、登場人物の魅力の無さが惜しい作品でした。
    特に犯人と被害者の姉のラブシーンは、嫌悪を感じました。。。なんだか視聴者を置いてけぼりにしているようで、「どこをどうしたらそうなるの?」と、理解しがたい気色の悪さ。
    声優はプロですから技術的には何の問題もありません。でも、「こんな役割、嫌だったろうな。」とお察ししてしまいました。
    脚本が駄目。
    下着のオチ自体は好きでした。
    でも、被害者の姉の心がさっぱりわからず、最後まで謎のまま。
    犯人を好きだったのか、否か?
    妹の才能と人間性をどう理解していたのか?
    だれに対しても、反応がイチイチ大袈裟で、情感が伝わりにくく、視聴者は「この女性を一体どう感じたらいいのか?」と、煙にまかれる感じでした。
    かなり大きなウェイトを占める役割だったのに、実に残念。
    お茶の間で見るドラマではなくなっていましたね。
    子供に見せられない!・・・というのが、新シリーズの特徴です。
    大人ですら、このエロシーンの必要性は判らない!!と呆れる程。
    人間好きな人が脚本を書いてほしかったです。
    嫌いな舞台設定ではないので、とても残念。
    視聴者として、コロンボへの期待のハードルが高すぎるのでしょうか?
    でも、期待値以上の作品を提供してくれていた旧シリーズは確かに存在するので。
    コロンボを通じてピーター・フォークを見ていられる幸福に感謝しつつ、内容にどうしても一言申したくなるのは、大好きだからこそ許されるわがままですよね?
    犯人役の声優・大塚さんは<スラムダンク>以来の大ファンなのですが、さすが、憎憎しい演じ方でした。

  7. 女性ではやるはずないミスをした。これは単に男の犯行だとする状況証拠まで。
    それがなぜ、ウエイン・ジェニングスが犯人だとする証拠になるのかな?。
    カラスが証拠かな。
    なんか、ダラダラと、取り留めのないストーリーだなあ。
    犯行の真相が最後に分かる、フツーの単なるミステリーになったみたいな。
    最初に分かれよ!。刑事コロンボというドラマならね。

  8. 犯人には十人十色、犯罪もさまざまで、いろんなケースはあって良い。
    今回の犯罪は、犯人が現場から逃げられず切羽詰まって行ったにしては、
    結果的には意表をついたものだった。
    つまり死体を撃っても犯罪にはならないという。死体損壊罪って無いのかな?。
    行き当たりばったりな衝動的犯行にしても、そこから気を取り直して精密な
    完全犯罪に仕立てていくケースは多いが、この犯人ではそうもいかないだろう。
    全体像がボヤけていて、記憶に残らないストーリーだなあ。
    嫌いな終わり方ではあるが、犯人によっては、こういうのもあって良い。だが、
    全体的にシマリが無く、決定感の希薄な唐突な証拠で、犯人の観念も無さそうな
    つまらないものだった。
    新シリーズでは、旧シリーズとは異なる試みをしようとする意気込みは
    理解できる。しかし一歩間違うと、コロンボ本来の魅力を無くしてしまう。
    やはり、オーソドックスなコロンボのストーリーの中での様々な試みで
    あってほしい。

  9. 新シリーズ特有の
    「なんか斬新なことをやってみよう」
    感の溢れる作品です。
    ただし、それは全部不愉快にしか思えませんでした。
    犯人のキャラクター、余計な第三者、納得しがたい決め手。
    何がしたかったのでしょう?

  10. ジェシカおじさん さん、コメントありがとうございます。詳しいご意見、拝読いたしました。
     
    それにして、ぼろんこの「本文記事」は2011年に書かれたものですが、本作を強烈に批判していますね(笑)男女関係にこだわりすぎると、美しい作品にはなりませんね。
     
    1回で終わりにせず数回に分けて放映すべき>面白いご意見ですね、なるほど!
     

  11. 先日ミステリーチャンネルで見ました。ブレンダ・ヴァッカロのキスシーンはかなり気持ち悪かったですよね。声が来宮さんだから余計にラブシーンが似合わないというかなんというか・・・
    ただ、犯人が天性のプレイボーイで、女心には人一倍敏感であること、それからどの女性とも恋心ではなく、損得で付き合うような計算高いところが犯人にはあるので、ジェスとのキスも、計算づくだったんじゃないかと思います。
    キスの後、体型的にあきらかに似合わないと思われるきれいなドレスを選ばせたのは、おそらく、女心を高めさせようとしたんじゃないかと思います。いくらウェイン嫌いのジェスでも、自分のことを好きと言ってくれる色男にはかなわないんじゃないかと思います。そして女心を高めさせて、ジェスとの結婚をたくらんでたんじゃないかと思います。もちろん結婚詐欺です。
    何かで見たんですけど、カリフォルニア州では、結婚後に得た財産が夫婦共有財産となり、離婚してもその分与が受けられるんだどうです。ただ、結婚前に得た財産は、その対象にはなりません。なので、ウェイン的には、テレサの生命保険やら遺産やら莫大な財産がジェスに転がり込む前に、なんとしてでも結婚したかったのだと思います。
    テレサを殺したのは、結婚詐欺目前にして、彼女に嫌われた=金がふんだくれなくなった、と思い込んだことが原因なんじゃないかと思います。もしかしたら殺害時点で、彼の心はジェスに切り替わっていたかもしれません。ウェインはすべて損得勘定で動く人なので、テレサへの愛情云々は、すべて口から出まかせなんじゃないかと思います。
    コロンボ見ていっつも思うんですけど、1回で終わりにせず数回に分けて放映すべきなんじゃないかと思います。90分で終えようとするから説明不足になるんじゃないかと思います。

  12. テレサの自宅とチャーリー・クレイ宅が一緒…でしたか!気づきませんでした、まだまだ勉強ネタは尽きませんね。ありがとうございます。

  13. ぼろんこ様、こんにちは、書き込みは「仮面の男」以来2度目です。ご存知かもしれませんが、テレサの自宅と「さらば提督」でのロバートボーンの自宅は同じみたいですね。

  14. 犯人の吹き替えは大塚芳忠さんです。
    この話の犯人のような「軽薄な男」の役は絶妙です。
    大塚さんは、「初夜に消えた花嫁」では、コロンボ警部の甥の刑事役、「恋に落ちたコロンボ」では、被害者となる、これまた軽薄なギャンブラーを吹き替えています。
    新シリーズだけで、同じ声優が「犯人」、「被害者」、「刑事」の3役を担当しているのは、大塚さん以外では、池田秀一さんだけです。
    「狂ったシナリオ」の犯人役、「大当たりの死」の被害者役、そして、「かみさんよ、安らかに」では、ブレイディ刑事役で出演されています。
    大塚さんは「かみさんよ~」の犯人役・弥永和子さんの夫であり、夫婦そろってコロンボ警部と対決された貴重な存在となります。
    被害者のテレサ役・山田礼子さんは、あまり聞きなれない方ですが、実は、「サザエさん」の伊佐坂軽・通称「お軽さん」を演じられている方です。(舟さんの学生時代からの親友)
    しかも、放送開始の1969年から44年間ずっとで、放送当時はなんと21歳だったというから驚きです。(今年65歳)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

どうぞ悪戯の書き込みはお控えください。
私の大切なものを壊さないでください。あなたにも、私にも大切なものがあるのです。
I ask foreigners.
Please do not write a comment. Please do not break my important thing.
I think that you can understand. I appreciate your self-control.