これぞ刑事コロンボだ「傑作選」

強烈な犯人像と圧巻のラストシーン

見た目の冴えない中年刑事コロンボが、華麗な殺人犯を落とす…という作品コンセプトは、1話「殺人処方箋」よりすでに出来上がっています。ここに挙げるのは犯人の職業やキャラクターなどの特長を活かして、仕上げられた傑作たちです。
 
4話「指輪の爪あと」
計画的な殺人ではないものの、ロバート・カルプ演じる探偵社の社長ブリマーの強烈なキャラクターと、犯人を徐々に追いつめて行くコロンボの捜査手法、圧巻のラストシーンなど、間違いなく「刑事コロンボの傑作」と呼べます。
この作品は意外に人気が高くないようで、少し残念です。→人気作品ランキング
 
6話「二枚のドガの絵」
「計画殺人」「殺害動機」「犯人のキャラクター」「ラストシーンの気持ちよさ」など、刑事コロンボに欠かせない主要なポイントがきれいに揃った初期の傑作です。ロス・マーティン演じる美術評論家デイル・キングストンは最高。
 
15話「溶ける糸」
スタートレックのミスター・スポックとしてお馴染みのレナード・ニモイを起用したことで、犯人のキャラクターがさらに際立った作品。自らの野望から、周囲の人間を次々に殺害しようとする外科医メイフィールドに、人間が持つ「究極の自己中心主義」を教えてくれる傑作。
 
20話「野望の果て」
上院議員候補ヘイワードの「転落劇」を見事に描いた傑作。ジャッキー・クーパー演じる犯人像が「軽い」という意見も見られますが、「憎めない犯人像」でここまで作品の完成度を高めた点で、さらに高く評価すべきだと思います。確かに爆竹問題はかなりの減点対象ですが、目をつぶります。
 
27話「逆転の構図」
犯人が写真家であることを作品のテーマとし、些細な疑問から徐々に犯人を追いつめ、自分から「犯人だと認めさせる」エンディングへと導く傑作です。口うるさい妻を殺害し、若くて美しい助手と第二の人生を歩みたいという計画を、コロンボ警部が見事に暴きます。
 
*並びは古い順です。
 
加筆:2015年12月4日

ほぼ傑作。刑事コロンボの醍醐味を満喫できる作品。

刑事コロンボのもう一つの美学

一話完結のテレビドラマシリーズとして続いた刑事コロンボ。だからこそ、エピソードごとにそのテイストは大きく異なります。その中でも格別と言える美しさを持った作品たちです。
 
19話「別れのワイン」
シリーズ中での人気No.1は、揺るぎないですが、私の好みとしては第二グループの筆頭。コロンボと犯人エイドリアンの関係が美しすぎることが、その理由かも知れません。しかしながらこの作品は、どのように考えたとしても「美しい刑事コロンボ作品」として傑作。エイドリアン役のドナルド・プレザンスも素晴らしかったです。
 
25話「権力の墓穴」
隣人の過失致死に乗じて、自らも財産目当てに妻を殺害するというテーマが若干のマイナスポイント。犯人役のリチャード・カイリーは素晴らしかったですし、伝説的とも言えるアパートでのラストシーンも圧巻です。
 
28話「祝砲の挽歌」
壮大なスケールで描いたエピソードとしては、最も美しい作品。画面の広さが他の作品とは別格だと感じます。成功者の転落劇とは呼び難いのですが、殺意は納得できるものです。「卑怯者はここにはいない」「全体、止まれ!」で結ぶエンディングは、他の作品にはない独特の世界を作っています。
 
32話「忘れられたスター」
「忘れられたスター」という邦題が、すべてを表しています。しかもラストシーンまで、その真意が見えてきません。それでいて、作品を見返した時に、それまでの布石がひとつひとつ納得できます。刑事コロンボの王道的作品とは言い難いですが傑作です。
 
41話「死者のメッセージ」
後期の刑事コロンボ作品としては秀逸。とにかくアビゲイル・ミッチェル役の「ルース・ゴードン」が素晴らしい。ダイイングメッセージが解決のポイントということが少しだけ残念ですが、ほぼ傑作と呼びたい作品です。
 
*並びは古い順です。

秀作以上、傑作未満=名作と位置づけました。

素晴らしい作品には間違いないのですが…

傑作と呼ぶには、ちょっとひっかかるんですよね~という作品群。ただしこれらの作品を最初に見た人は、コロンボの世界にハマっても不思議ではない名作ばかりです。
 
9話「パイルD-3の壁」
建設中のビルの壁を一度、掘り起こし捜査させておいて、その後に死体を遺棄するというテーマ。あまりにリスクが大き過ぎて引っかかりました。その作戦にコロンボが乗らなかったら…と思うと、やはりコロンボ主体のストーリーに見えてきます。
 
16話「断たれた音」
限りなく傑作に近く、大好きな作品です。チェスのチャンピオンがその座を守るために起こした殺人という題材も面白いです。ただし耳が聞こえない人が犯人であるという詰めが、決定的とは言い難い気もして、名作に留めました。
 
24話「白鳥の歌」
この作品も素晴らしいのですが、本物の歌手が歌手の役として出演している点が、自分では少し評価を控えたい理由となりました。そこが本作の魅力なだけに…ひねた感想ですみません。その他では非の打ち所のない作品です。
 
26話「自縛の紐」
決め手となった「スタッフォード氏が死亡時に着替えたことを知っているのはあんただけだ」というのが、納得できないんです。その他はパーフェクトかも知れません。※理論が成立するとの意見もあります。
 
29話「歌声の消えた海」
準海外ロケ作品で、素晴らしいテイストを作り上げ上げた名作です。ただ1点、「在庫数が明確なケースから、ゴム手袋を盗んで証拠を捏造した」ことだけが、不満として残りました。ロバート・ヴォーンが犯人役を見事に演じています。
 
40話「殺しの序曲」
シリーズ中、最も殺害トリックに凝った作品で、傑作と評価する人も多い作品です。本文記事にも書いていますが、もっと「頭の良い集団」としてシグマクラブを描いて欲しかったです。作品のテイストとしては傑作クラスです。
 
43話「秒読みの殺人」
期待値以上の作品と感じました。コロンボ作品の犯人役としては、トリッシュ・バン・ディーバー演じるケイ・フリーストンは線が細いですが、それでも中後期コロンボ作品として非常に完成度の高いものだと思います。
 
*並びは古い順です。
 
加筆:2015年12月4日

チャレンジャー精神の宿る初期の秀作。

極初期の3作品

これは仕方ないことなのです。刑事コロンボシリーズが確立する前の作品で、「いわゆるコロンボらしさ」がほんの少しだけ足りないですね。単発の作品として見ればかなり凄い作品で、「この作品を超えられない」後の作品が何と多いことか…とも感じます。

1話「殺人処方箋」
記念すべき第一回放送作品。それでも犯人の心理状態につけ込んだ捜査など、その後に受け継がれるコロンボテイストの元になるアイデアが盛りだくさんです。コロンボ警部は若々しく、いわゆる「よれよれ刑事」のキャラクターは確立していません。しかしながらこれをベストに挙げるファンもいるほど評価の高い作品です。

2話「死者の身代金」
殺人動機もなかなか見えて来ないし、誘拐を装い展開してゆくという興味深い作品です。が、コロンボ作品としては、まだ熟成前の作品だという印象です。「死者の身代金」が決め手となるラストは素晴らしいです。

3話「構想の死角」
スピルバーグ監督作品ということで、作品自体は素晴らしいのですが、決め手が弱かったです。犯人のプライドを逆手にとって攻める手法は、アリだと思いますが、やはりスカっとした決着が傑作の条件ではないかと思います。
 
加筆:2015年12月4日

あと一歩かな‥秀作。

10話「黒のエチュード」
もっと評価すべき作品なのかもしれません。が、証拠は「落ちたバラですよ~」と分かり易く見せておいて、他の視点に見るものの興味を移してしまっていることが惜しいです。美しい作品であることには変わりないですが。
 
11話「悪の温室」
これも素晴らしい作品です。犯人役レイ・ミランドが演じたジャービス・グッドウィンのキャラクターも強烈でした。ただ全体に「暗い不気味なイメージ」が漂い、何度も見たくなる作品とは思えません。
 
12話「アリバイのダイヤル」
非常に面白い作品で、スケール感も抜群です。もちろんロバート・カルプの演技も凄いです。が、殺害動機がスッキリしないことが唯一のマイナスポイント。ラストシーンは傑作レベルに匹敵します。
 
18話「毒のある花」
よく練られた作品で、刑事コロンボの醍醐味も十分味わえます。が「しわの消える魔法の薬」の完成という、大き過ぎるテーマが、若干の違和感を感じさせました。また、思ったより人気が低い作品であることも興味深いです。

52話「完全犯罪の誤算」
旧シリーズの秀作、20話「野望の果て」を彷彿とさせる政界もの。結末の決め手が物足りないものの、パトリック・マクグーハン演じるオスカー・フィンチは抜群で、新シリーズ出来の良い作品だと思います。

おおらかな目で見よう!新シリーズの名作。

新シリーズの良さも見つけました。

新シリーズの作品は、映像のクオリティの高さや音声の迫力などもあり、捨て難いものもあるんです。旧作=名作、新作=駄作ということでは決して無い気がしています。ここではあえて、新シリーズを持ち上げています。
 
47話「狂ったシナリオ」
コロンボ警部より若い犯人が登場することが多い新シリーズの作品としては優れた作品。突然降って湧いた大ピンチを乗り切ったかに見えた、アレックス・ブレイディでしたが、コロンボに些細な疑問を指摘され悔しがる心情表現は見物。またラストシーンは、派手過ぎる感もありますが楽しめること請け合いです。
 
49話「迷子の兵隊」
新シリーズ中では、独特の世界を創りながらも尚、作品の質は低くないと思わせる作品。これを「駄作」と考えては、新シリーズを楽しめなくなりそうです。出演の俳優陣もそれぞれ良い味を出しています。
 
59話「大当たりの死」
甥から宝くじで当選した大金を横取りするというお話。ありそうでなかった題材で、非常に面白かったです。しかも犯人レオン・ラマー役のリップ・トーンは素晴らしい演技を見せてくれています。

好きなんだけど…佳作。

主題テーマは良いのですが…ちょっぴり難アリ

全69作のコロンボシリーズ。1作を1本の映画と考えれば、傑作から駄作まで出来て当然の結果。テーマは良いんだけど、ほんの少し残念な出来映えになった作品もあると思います。
 
13話「ロンドンの傘」
初の海外ロケ作品。ロンドンとその周辺で描かれる美しいドラマです。ゆったりと進行していて、何度見ても飽きることありません。が!オチが異常にせこいです。しかし「ロンドンの傘」という邦題も素敵だし、この作品のファンも多いのです。
 
21話「意識の下の映像」
「サブリミナル効果」を扱った殺人事件として有名な作品。「この1枚が効いた」という「コロンボ警部が電気スタンドを見ている写真」…。犯人が証拠の品をずっと隠し持っていた件(廃棄できたはず)がひっかかり減点です(笑)
 
33話「ハッサン・サラーの反逆」
ハッサン・サラー役:ヘクター・エリゾンドが素晴らしいです。国際問題に発展しそうな大きなテーマですが、それほどの嫌悪感もなく楽しめる作品に仕上がっています。
 
36話「魔術師の幻想」
リアルタイムで見ていた時は、違和感は少なかったのですが、タイプライターのリボンが決定的な証拠になるということで、普遍的な「名作レベル」には成り得ない作品です。ジャック・キャシディは素晴らしかったです。
 
38話「ルーサン警部の犯罪」
時間が短かかったのか…。面白い展開は見せていたものの、決め手となった指紋が「まるでノーマーク」だったのがとっても残念。犯人役のウィリアム・シャトナーも、「溶ける糸」のレナード・ニモイと比較すると、弱々しい。
 
44話「美食の報酬」
コロンボの醍醐味として「頭脳明晰な犯人との対決」を挙げたいのですが、その点では少し劣る(犯人が頭脳明晰でない)気がします。コロンボがあれほどイタリア語を話すのも、すこしイメージが崩れました。
 
44話「攻撃命令」
11話「悪の温室」にも似た「不気味な雰囲気」を醸す作品ですが、よくまとまった作品です。犯人のエリック・メイスンの性格がちょっと暗すぎる?と感じましたが。
 
45話「策謀の結末」
とても素敵な作品で大好きなのですが、犯行現場で犯人がコロンボと鉢合わせしたり、コロンボと親しくなりすぎ次々にボロを出すなど、少し脇が甘い感じ。
 
67話「復讐を抱いて眠れ」
パトリック・マクグーハン最後のゲストスター作品。割と地味な背景ながら、初期作品に近いテイストも持っていました。ただし骨壺から認識標(金属)が出てきたのは…。入れる時に気付くと思うんです。
 
68話「奪われた旋律」
期待値の低い新シリーズの中では、数回みても飽きない「美しさ」をもった貴重な作品。なのですが、ラストでは状況証拠だけで、犯人が観念してしまいます。本当に惜しい作品です。
 
※「自縛の紐」はもっと上位に位置づけしたくなり「名作カテゴリー」に移動しました。

ちょっと難あり?まあまあの佳作。

まあまあ良い作品なんですが…。

良く出来たものを秀作と考えるとそれ以下のものですが、決して嫌いな作品ではありません。
 
8話「死の方程式」
賛否両論?の作品かもしれません。この作品を一番好きだと言う人もいます。ぼろんこが重んじる「犯人のキャラクター」が、ここでは裏目に出ています。意味のない「はしゃぎ笑い」が多く、淡々と展開してゆくのが好みの人にとってはうるさい作品と感じてしまいます。
 
17話「二つの顔」
双子の兄弟が容疑者で、どっちが真犯人か?という、有りそうで無さそうなテーマが残念。犯人の兄弟デクスターとノーマンも、どっちが真面目でどっちが不真面目なのか?よく分からなかったですが、どっちもキャラクターが弱かった気がします。
 
22話「第三の終章」
シリーズ中、唯一この作品だけ、殺害犯に殺し屋を雇っています。それはNG!「犯罪の素人」が完全犯罪を目論まなければ、刑事コロンボでなくなっちゃう。
 
30話「ビデオテープの証言」
当時のハイテクとして、防犯カメラを登場させていますが、その解像度からみても、証拠の特定が可能なのかが大疑問。しかも現代では「防犯ビデオに証拠が映っていた」のでは、感動しませんよね。これは仕方ない。
 
31話「5時30分の目撃者」
目撃者を取り違えるというラストシーンは面白いものですが、テーマに催眠術を用いたことは残念。また、真に愛人のために殺害に至ったとは思えず、不毛の殺人事件と感じさせました。
 
34話「仮面の男」
CIAの大物スパイ(オペレーター)が、遊園地で密会し、記念写真をバチバチ撮られているということがまずかったですね。中国のオリンピック不参加のラジオニュースが決め手になっただけに、惜しいエピソードでした。
 
35話「闘牛士の栄光」
メキシコロケで展開する大きなスケールの作品。プライベートな海外旅行で訪れた地で、事件解決するコロンボ警部…というのが既にNG。かみさんは、カンカンに怒っていると思われます。私的にはスッキリしないラストで減点対象。
 
39話「黄金のバックル」
作品として良い味を持っているし、犯人役のジョイス・ヴァン・パタンも良かったのですが、殺害トリックの「電話での狂言」が無茶すぎます。過去に遡るストーリー展開も、惜しいです。
 
51話「だまされたコロンボ」
9話「パイルD-3の壁」を焼き直したような作品で、それなりに興味深いものでした。犯人たちに振り回されるコロンボ警部を見ることができ、新シリーズ中では「許せる作品」の一つかも。
 
54話「華麗なる罠」
犯人がその職業におけるプロフェッショナルで、それをテーマとしてエピソードが成り立っている…のが理想なのですが。この作品では、犯人がギャンブル狂でお馬鹿ちゃんということで大減点。
 
57話「犯罪警報」
新シリーズですが、旧作のテイストを感じさせる作品です。とても好感度が高いのですが、吸い殻の矛盾は素人でも見破れるもので、とても惜しいですね。またバド・クラークを殺したところで、いつかはばれる前歴だったとも思えます。
 
61話「死者のギャンブル」
発想は面白いものですが、同日に二人の容疑者がビッグ・フレッドを殺害しようとしたというのが、何とも滅茶な設定でした。新シリーズの中では比較的楽しめる作品です。
 
63話「4時02分の銃声」
犯行の幼稚さはシリーズ中、最低に近いのですが、何と言っても犯人で政治評論家のフィールディング・チェイスの存在感が強烈で、佳作の仲間入りです。「コロンボを殺してしまえ」と思っちゃった犯人は他にもいますが、今回が最高の演出だったと言えるでしょう。
 
66話「殺意の斬れ味」
共犯者を仲間割れさせて事件を解決するという、新しい手法は見事。でも、犯人たちが非常に幼稚で、名作とはとても呼べない雰囲気を作ってしまっています。

いろんな意味でね…異色作。

もう普通に作れなかったのかも…

5話「ホリスター将軍のコレクション」は別としても、当時の制作陣には「同じようなものを繰り返し作れない」という大きな悩みもあったのではないでしょうか。
 
5話「ホリスター将軍のコレクション」
犯行の目撃者を味方に引き入れてしまうという、強引なテーマです。5作目にしてすでにこの様なアイデアが実現したことは、凄いと思います。
 
14話「偶像のレクイエム」
犯人が誰?というより、犯人が殺したかった人物は誰?という、ポイントがデーマとなった作品。しかし作品としての格調は、それほど高い物とは感じませんでした。
 
62話「恋におちたコロンボ」
大物女優フェイ・ダナウェイが登場する問題作(?)。ピーター・フォーク自身が脚本を手がけ、彼のやりたいように作った作品だと言えるでしょう。しかしながら、全コロンボシリーズ中「自分のかみさんと一緒に見たいと思った作品」です。
 
65話「奇妙な助っ人」
マフィアに殺されるより、殺人犯として逮捕されるほうがマシという、ラストシーンは「こ、こんなのアリ?」って、感じですね。でも犯人役のジョージ・ウェントは、ぴったりはまってましたが。
  
69話「虚飾のオープニング・ナイト」
21世紀に製作された最後の作品。これはオマケのようなもので、68話+もう1話見られたというだけの作品だと解釈しています。
 

ちょっと残念な作品…。ぼろんこの私感。

残念作とは言い過ぎでしょうか?「ぼろんこ」は個人ブログですので、日記を読んでいるくらいの軽い気持ちでお読みください。
 
7話「もう一つの鍵」
これはちょっと厳しい感想かも知れませんが、決め手を婚約者ピーターの「記憶力」に委ねたというのは、まるで納得できない展開でした。初期の作品としては非常に人気が低いことも頷けます。
 
23話「愛情の計算」
ロボットが登場するという、奇想天外というか、時代性を物語っている作品。それだけでもほぼNGなのに、無実の息子を逮捕する「異例の大芝居」も大問題。
 
46話「汚れた超能力」
殺害方法が血生臭く、ぼろんこの考える「コロンボ美学」から外れます。犯人役の超能力者も、魔術王サンティーニほどの気高さは無く、むしろ滑稽(こっけい)に感じました。
 
50話「殺意のキャンバス」
犯人が画家で、美しい浜辺の風景とともにストーリー展開しますが、アリバイ工作が単純なのに、シチュエーション作りや懐古シーンばかりに凝ったものでした。全く刑事コロンボの醍醐味はありません。
 
56話「殺人講義」
新シリーズならではの設定で、息子のような年齢の犯人たちと対決をしますが、やはり犯人役は貫禄のある方が望ましいですね。殺害トリックは凝ったものですが、無理を感じます。決め手も「権力の墓穴」の焼き直し的です。

刑事コロンボの「特長」を感じられない作品。

倒叙法への想い

「倒叙法」の作品とは…最初に犯人が分かってしまう。犯行手法もわかってしまう。それらが「何もしらないはずの刑事」により、明らかにされてしまう過程が面白いと思っています。
 
37話「さらば提督」
刑事コロンボ作品の基本コンセプトを「倒叙法」と考えると、これは死守して欲しかったですね。解決シーンでは、コロンボがポアロに見えてきました。最終回を意識した特別の作品だということで、構成の異色さもうなずけます。
 

脱マンネリが必要だったか

お色気・推理要素・回想シーン…などが取り込まれた作品もできました。当時は視聴率などへの配慮もあり、いろいろ苦心したのでしょう。
 
48話「幻の娼婦」
これまも女性の犯人は多く存在しますが、この作品は別格でNGです。何十回見ても好きになれない作品でしょう。刑事コロンボの「基本スタイル」は感じさせますが、コロンボファンの支持は得られない作品だと言えます。
 
53話「かみさんよ、安らかに」
いわゆる「かみさん」をストーリーのメインに持ち出したことがNGです。この時点で既に「手詰まり」状態だったのでしょうか。コロンボ警部の捜査手法に対し「人でなし」と逆ギレして、殴り掛かる犯人の女性ですが、当時としても時代が変わった…という意味なのでしょう。
 
55話「マリブビーチ殺人事件」
何とかして、見る側を楽しませたい…という意気込みはわかるのですが、どうにも好きになれません。駄作に含まれてしまいます。凝り過ぎが生んだ消化不良ですね。
 
58話「影なき殺人者」
推理ドラマとして、明らかに駄作に分類されます。お面をつけてアリバイ作りには仰天、「これをやっちゃお終いだよ」ですね。共犯者ともいえる秘書との関係も、笑ってしまうほどお粗末でした。

風変わりなコロンボ作品たち。

刑事コロンボの「基本スタイルを外れた」作品

ぼろんこの考える「刑事コロンボ」の基本スタイルにあてはまらない作品たちですが、見方を変えることで楽しめるものだと思います。「この2作品だけが好きだ」というコロンボファンも存在します。
60話「初夜に消えた花嫁」
こんな刑事コロンボはアリ?と、ファンに衝撃を与えた?作品。日本にもよくある「☆☆捜査班モノ」になってしまっているが、この作品が好きな人も多いと聞きます。
64話「死を呼ぶジグソー」
「初夜に消えた花嫁」と同様。刑事コロンボのピュアなファンたちがドン引きしてしまう作品。もっとも、ぼろんこの考える刑事コロンボの「基本スタイル」は、一般的な刑事ドラマから見たら「規格外」なので、こちらの作品の方が、一般ウケするのかも知れませんね。