67話「復讐を抱いて眠れ」

Ashes to Ashes
1998[単発 67話]

最後のパトリック・マクグーハン

今回で四度目の犯人役となったパトリック・マクグーハン。殺人を暴かれた詰めの部分には少し甘さを感じますが、マクグーハンの存在感、演技には引き込まれるものがあります。

犯罪工作の名手マクグーハン

特に犯罪を隠蔽するためにせっせと工作する時の仕草、表情は絶品。まるでそれを楽しんでいるかのようにも見えるし、強がっているようにも見えます。「復讐を抱いて眠れ」でのハリウッドで葬儀屋の社長エリック・プリンスは、28話「祝砲の挽歌」のラムフォード大佐、52話「完全犯罪の誤算」の弁護士オスカー・フィンチより、若干キャラクター性を抑え気味でしたが、十分にマクグーハンを堪能できる作品でした。
後半でコロンボ警部が語気を急に強める場面は、他の回と比べて嫌悪感を露にしていない犯人に対して、すこし唐突な態度に感じました。おそらく、遠く離れた相手に向かって、大きめに喋ったのでしょう。執拗に付きまとうコロンボ警部に対し、今回のエリック・プリンス氏は忍耐強かったと思いますね。

灰から灰でも良かったかも…

原題「Ashes to Ashes」の直訳は「灰から灰」で、邦題の「復讐を抱いて眠れ」よりも内容に直接的な題名です。復讐を抱いて眠れは間違っていませんが、ベリティの復讐心が殺される引金になったとしても、その後の展開ではあまりクローズアップされていないのでピンと来ません。
また決め手となった金属製の砲弾の破片ですが、プリンス氏が骨壺に灰を入れる際にもっと慎重に行っていれば、入っていなかったでしょうね、割と慎重そうな人物ですけど。

サリー・ケラーマンが可愛い

最初の葬式の喪主でヒューストン夫人役の「サリー・ケラーマン」はとても可愛い役どころ。彼女はかなり長身の女優さんなのでしょうね。彼女はとても有名な俳優さんで、数多くの作品で会うことができます。

ルー・マクラナハンが憎まれ役を好演

被害者の芸能リポーター、ベリティ・チャンドラーはルー・マクラナハン。かつての男女関係の恨みを晴らすため、テレビでエリックの秘密を暴露する「復讐」を本人に宣告するが、その口調が強烈に意地悪。ピッタリのハマり役でした。

葬儀屋の秘書役は長女のキャサリン

また、葬儀屋の秘書役で長女のキャサリン・マクグーハンが出演しています。品のある素敵な女優さんだと思いました。さらに、葬儀場でベリティが遺体(ヒューストン)の頬にキスする場面で、遺体がハッキリ「まばたき」しています。(笑)

初期型のマック

余談ですが、作品中に殺害されたベリティ・チャンドラー(ルー・マクラナハン)が使用していたパソコンは初期型のマックですね。マウスにアップルマークを確認できます。また、電子メールや「.com」などが登場し、時代性を感じさせます。

イニシャルS.B.の登場人物

ベリティのメモの解読の過程で候補にあがったイニシャルの中で「スティーブン・ボチコ」は、1話「構想の死角」7話「もう一つの鍵」9話「パイルD-3の壁」10話「黒のエチュード」17話「二つの顔」などを手掛けた脚本家。

デガルモ刑事

コロンボ警部を補佐するのはデガルモ刑事[リチャード・リール]で、68話「奪われた旋律」にも出演しています。このように年配の刑事が登場する回は、捜査シーンに落ち着いた雰囲気を感じさせ、けっこう好きです。

監督:パトリック・マクグーハン

脚本:ジェフリー・ハッチャー
エリック・プリンス:パトリック・マクグーハン
ヒューストン夫人:サリー・ケラーマン
ベリティ・チャンドラー:ルー・マクラナハン
デガルモ刑事:リチャード・リール

加筆:2013年8月28日
 
 

“67話「復讐を抱いて眠れ」” への22件の返信

  1. 見終わってハテナマークがいくつも出てくる話でした。
    「火葬炉では、遺灰をブラシで穴に集める。穴の下には箱があり、この箱に遺灰が収まる。この箱を取り出し、スコップのようなものを使い、漏斗を使って骨壺(遺灰入れ)に入れる」というのが映像で確認できます。
    また、火葬炉の中に遺体を2体同時に入れることは可能と思われます。
    ということで疑問は
    1)なぜ、ヒューストンとベリティの遺体を2体同時に焼かなかったのか?
    2)遺灰を集めた箱から遺灰入れに入れるときに、砲弾片をスコップあるいはロートで(何らかの音が鳴って)違和感に気がつかなかったのか?
    3)コロンボは砲弾の破片を証拠としたが、「焼却炉の下の箱に残っていました」という言い訳は通用しないのか?焼却炉で焼かれれば形が崩れると思うが、レントゲン写真を比較して同じものといえるのか?
    4)ダイヤモンドを口の奥に突っ込んで燃えなかった???
    なんか、納得できませんでした。

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