Columbo Cries Wolf / 1989
邦題「だまされたコロンボ」は、てんでイケません
「だまされたコロンボ」という邦題が残念。原題は「Columbo Cries Wolf」で「狼少年コロンボ」といったところ。それでも残念。「コロンボ」がタイトルになるようではね~、少し物足りませんね。
バチェラーズ・ワールド
有名雑誌「バチェラーズ・ワールド」の共同経営者が仕組んだが失踪劇が実は狂言で、コロンボが騙されてしまいます。前半で容疑者となるスターカメラマン「ショーン・ブラントリー」は自身満々で憎らしい程ですが、実はもう一人の経営者ダイアン・ハンターに手玉に取られ、結局彼女を本当に殺してしまいます。
ダイアン・ハンターはディードル・ホール

イアン・ブキャナンは印象的

コスナー役:マーク・マーゴリス

外見の美醜がクローズアップされた作品

カメラマンという職業としては、イマイチ
私はこのように外見の美しさをテーマにした作品は、あまり好きではありません。今回は犯人がスチールカメラマンだったのですが、彼の職業そのものにはスポットは当たりませんでした。むしろ、モデル業界の華やかさが前面に出ていましたね。同じ成功者でも、その道の一流としての主人公の方が魅力は上回る気がしています。
クレーマー刑事が登場か!

大出世?いや、別人?

名前だけ再登場、こっちは本当に出世してた

「パイルD-3の壁」よ、もう一度。
後半の展開はスピーディで、ひょっとしたらこの後半だけでも十分作品ができた気もしますが、9話「パイルD-3の壁」の焼き直し的にも見えます。コロンボ作品中、最も長く感じるものの一つでした。成功者が保身のために人を殺すという、コロンボ作品の原点みたいな部分は好きです。
哀愁を感じるエンディング

監督:ダリル・デューク
脚本:ウィリアム・リード・ウッドフィールド
ショーン・ブラントリー:イアン・ブキャナン
ダイアン・ハンター:ディードル・ホール
クレーマー刑事:ブルース・カービー
本部長:ジョン・フィネガン
加筆:2021年2月28日
衝撃のラストシーンが印象的です。ホリスター将軍のコレクションを思い出しました。コロンボのシーンとしてはかなりグロですね。
はじめまして。
オープニングのキャストの名前が出てくるシーンで、「ALAN SCARFE」が表示されているカット。
手前の水着美女たちに目が行ってしまいますが、左奥を見てみるとコロンボの姿が!
恐らくは別シーンから切り取ったものを使いまわしたものと思われますが、小ネタ発見でした笑
オープニングのコロンボ今、見つけました!笑
初期のころのコロンボは水着姿の女性を見ると恥ずかしそうに眼をそらしていましたが、この時のコロンボはちょっと嬉しそうにチラ見してますねw
完全に騙されました。今までに無かったパターンでしたね。ストーリーとしては斬新だったと思います。
また90年代初頭の雰囲気が良く出ていて、懐しかったです。当時最先端のポケットベルが、ラストで効果的に使われていました。イアン・ブキャナンの悪党ぶり、ニヤニヤ笑いも個性的でしたし、新シリーズの中では力作に入るのではないでしょうか。
しかし、ハイレグ水着美女のオンパレードにはちょっと閉口しました。モデル達を十把一絡げに扱っていて、軽薄さだけが強調されてる感じがしました。
新シリーズに入ってから、この手の派手な演出が多い…しかもそれが良い方向に働かず、逆効果になってしまってるように思えます。
最後にイアン・ブキャナンについて。皆さんのコメントを見ると、田原俊彦、柳澤慎吾に似ている(笑)というご意見が出ていますね。私は、ジョン・トラボルタに似ているなぁと思って観ていました。(彼もゲストスターとして出演してもらいたかったです)
「ジョン・トラボルタ」ですよ、まさに。
シャツの第一ボタンまでしっかり留める、80年代着こなしですね。
この着こなしの元祖は、矢沢永吉さんらしいという説が。
ショーンの声、どかこで聞いたな?と思ってたら、カーロス・リベラでしたか。
「あしたのジョー」史上最高の伊達男。
後楽園球場での、あまりにも美しい殴り合い。
イアン・ブキャナンは柳澤慎吾にしか見えなくて辛い!
私も騙されました。
子細に見れば変なところ多数ですが、この作品に限ったことではなく、コロンボシリーズ全般にその傾向と思うので・・・
ただ、死体を壁に隠す件はちょっと、現実的にどうかな?と思われ。ポケベルつけ忘れも含め、やや強引な幕引きに思いますが、絵的にはいいんでしょうね。
(袋にくるまれた被害者が美しい・・・)
被害者、美しいですね。
前半戦で被害者(なりすまし?)が入国審査のきびしいイギリスのイミグレを通っているあたりから、「なんでこのへん調べないんだろう?」と疑問には思ってました。邦題を思い出すと「ヤラセ」というのが直感的にわかってしまい、その視点でみると妙に冷めて見れます。後半も旧編からの古典的方法で強引に幕引きして個人的には評価の低い作品です。
なぜかな、私もちょっと苦手感がある作品。
ツァバールさん、なつさん、コメントありがとうございます。私もこの作品、結構好きになってきました。コメントをくださった皆さんにも敬意を表して、2票追加します。
初めまして。
BS再放送分を録画して、平日の夜は楽しんで観てます♪
いつも、こちらのブログで情報を仕入れて自分の知識を下準備してから観ると、面白さが違います。
素敵なサイトをありがとうございます。
この作品、私は嫌いじゃないです。
最後の「GOTCHA」には、思わず画面の前で拍手してましたもの^^;
またお邪魔させてくださいね。
「GOTCHA」のシーン、私も好きです。
突っ込みどころはいろいろありますがシナリオとしてはよくできていると思いました。(初めにダイアンは殺されたと思いましたからね。私もだまされました。雑誌の発行部数を伸ばすための策略と知ってなるほどー、でした。)
突っ込みどころとしては、運転手が銃声を聞いて外に飛び出したら、まずリムジンのドアを開けてダイアンの無事を確認するだろう、ということ。
ただ、そうすると別の展開にしなければいけない。「これはないだろう」と思われない自然な筋書を書くのは至難の業なんでしょう。観る方としては突っ込みどころを探すのも楽しみのひとつなんですが(笑)
それにしても毎回どでかい車がでてきますが、今回のリムジンはすごかった。多分リンカーンコンチネンタルだと思いますが9メートルくらいありそうでした。あれで路地に入っていくって恐ろしい。
最後のオチはなかなかのものでしたけど人間の入った袋を壁の中に入れられるの?って思いました。
今回、コロンボに元気がないのが気になりました。今までの犯人役の中でもトップクラスのいやらしさのブラントリーをネチネチ攻めてもらいたかったのですが、ずっと負けてましたね。
ノベライズ版である刑事コロンボ「消える女」(二見文庫)に拠ると、アメリカン・カスタム社がリンカーンの上級モデルを更にグレードアップした超高級リムジン「セント・トパーズ」だそうです。後部座席は宛らダイニング・ルームの様な造りになっていて、テーブルとソファーのセットが据えられ、木製のキャビネットやミニ・バー、エアコンやテレビまでが装備されているそうです。
どう観ても、コロンボの勇み足だったことは否めない。
いつもなら、犯人が勇み足をして逮捕されるんだが・・・。
そこで珍しく、犯人ではなくコロンボを擁護してみたい。
判官びいきなのでね。
コロンボが、ここまで見事に勇み足をしてしまった背景には、
ショーンに殺人犯としての何かを感じ取ったからだ。
「殺人講義」においてコロンボは「この自分の鼻について行きます、
もし臭いを嗅ぎつけたら、解決の為ならありとあらゆる事をやってみますね」
と言っている。ショーンから、明らかな殺害動機を嗅ぎとっていた。
つまり、遅かれ早かれ、殺害が実行されるろうと読んでいたのだ。
あれだけ状況証拠が整ってくれば、殺害動機の背景があるので、
暴走しても仕方ないですね。
「パイルD-3の壁」でパイルを掘り返した場面と似ていますね。
同じテツは二度踏まない・・この常識を覆す。
会社の定款から、更に殺害動機が明確になる。臭いが確信へと変わる。
コロンボ信念の勝利と言える。
新シリーズの中で数少ない秀作だと思うんだけどなぁ・・・
大駄作というなら「幻の娼婦」とかの方がよっぽど大駄作ですよ
先日の放映に関して色々、意見が出ていますね。
ただ、強いて挙げれば「被害者と加害者がグル」
というケースがコロンボの過去の事件からくる
経験という引き出しに無かった事でしょうか。
ただダイアンが現れ再度、姿を消した後の即断
の行動は「パイルD3の壁」の経験が生きたか。
相棒レビンソンを失ったリンク原案との事で
犯人がリンク自身の自己投影だったかもしれません。
コロンボの良さを全て殺した大駄作だと思います。
見ていて非常に長く感じる作品でした。
観終わった追記です。ピーター・フォークの義眼が痛々しく見える…
袋詰めの女性の死体。
「ダイアン」連発。
“ピーカー”へのアピールが半端無いですね。
それを『ツイン~』吹き替えスタッフとキャストが迎え入れてくれたなんて、泣けます。
BS-TBSで放送中です。HDリマスターでモデル達の美肌も小ジワも明瞭に。この残酷な格差は地上波初放送の時は無かった(赤面)
吹き替え版好きにとってイアン・ブキャナン=中尾さんの配役は『ツイン・ピークス』で記憶に焼き付いた組み合わせ。放送局が違うけれど『ツイン~』の吹き替えキャストが何人も呼ばれているようで、同じサザエさんスタジオで収録、翻訳の額田さん演出の左近允さん、プロデューサーまで同じだったのではないかな。
コロンボはミステリードラマの脚本家は大概観ているようでトリックも真似したくて仕方が無いらしく、「別れのワイン」もどきのストーリーが『相棒』で最近放送されていました。貫地谷しほりさんのドラマ『キミ犯人じゃないよね?』で狂言失踪の展開を観て「あれ?このトリックは…」と思い出したのが当話。貫地谷さんの出演した『警部補 矢部謙三』のある回で「殺しの序曲」のコインの問いが出て来ます。かなり台無しだった(苦笑)
ロンドン警視庁関係者
ダーク犯罪捜査局刑事部長(ロンドンの傘)
ダーク刑事局長(だまされたコロンボ)へ昇進していた。
無理くり感がてんこもりな内容だった。
まずはじめに、どんでん返しのストーリー構想があって、それに肉付けする
ために矛盾をはらんだ内容にせざるを得なかった感じがする。
ここでも死体が出てないのに、ビシバシ動いている。
ロス警察にルール変更があったというのか?。
最近撃たれた証拠のある拳銃を始末せず、そのまま飾っておくというのは
完全犯罪を遂行する知能犯としてはおかしい。
コロンボは、知能犯であればミスをするはずのないのことを不自然と思うはず
だろう。コロンボは、常日頃から不自然を見逃さない。今回は、何故引っか
からなかったのか?。
ダイアンが出国する時は、係からパスポート写真と本人写真とをチェックされる
はず。よって別人であるはずがないだろう。ただ替え玉となると、極めてよく
似た女性を探してくるか、整形手術で似せるという方法はあるが、そこまで
込み入らせる余裕もない。コロンボが替え玉説を採る理由がまったく分からない。
庭のあちこちを掘り返していたが、埋めた形跡のある場所のみでも良いのでは?。
共犯者のあたりも、まったく根拠がない。
死体が出てないのに逮捕するなんて、まったく行き過ぎにもほどがある。
今回のコロンボの持っていき方は、こういう基本的なことや不自然さをないがしろ
にしたままで、何故、ダイアン事件説に固執したのか?。
初めて見る方にとっては、どんでん返しの驚いて細かな矛盾まで見えないだろう。
タップおばさん>おぉ高評価ですね!イアン・ブキャナン=名犯人ですよね、1票加えておきます。
新シリーズにおいては数少ない傑作回ではないでしょうか?
イアン・ブキャナンがお見事です。
ラストは「何故そこをしくじった?」という感がありましたが、間違いなく名犯人です。
吹き替えの中尾隆聖さんがまた素晴らしい存在感。
世代的にフリーザ様のイメージが強く、吹き替えのイメージがなかったんですが、
不気味さと胡散臭さがにじみ出た名演です。
ada-aiさん、書き込みありがとうございます。「買いまくり」ですね…。私はサザエさんのバーゲンのシーンを思い出しました。「テンションの高い中山秀征」も笑えました!
こんにちは、二度目に書き込ませていただきます。
この作品は中学の頃、出会ってすぐ位に見た覚えがあります。
その時からこの「シャトー」の異質さは理解していましたが、何をおいても「買いまくり」という名言(名翻訳)がぴか一だとおもいました。
ちなみに私はこの犯人がテンションの高い中山秀征に見えました(笑。
「田原俊彦」さん「柳沢慎吾」さん、どっちもありますね。若い頃の植木等さんにも…。
私には柳沢慎吾に見えます。
それから、この「GOTCHA」は「捕まえたぞ!」かな。
通りすがりさん、私も同感です(笑)顔の骨格が良く似ていますね。
土曜日にBSで見た時、イアン・ブキャナンが
アメリカ版田原俊彦に見えました…。
どうでもいい話ですいません…。