16話「断たれた音」

The Most Dangerous Match / 1973

チェスのチャンピオンである「エメット・クレイトン」だが、かつてのチャンピオン「トムリン・デューディック」氏が復帰し、自分に挑戦して来たことに恐怖し、夢にうなされる有様。対決前夜にレストランで二人きりで勝負するが、あえなく敗北したクレイトンはデューデックの殺害を決意します。密会対決での敗北に、二人の実力差の大きさを思い知ったためです。

最高級の犯人役:ローレンス・ハーヴェイ

犯人役のローレンス・ハーヴェイは、全コロンボ作品中最高級の存在感を見せてくれました。作品としてもかなり好きです。短期間に犯行を計画したクレイトンですが、そこはやはり抜群の記憶力に裏付けされています。

しかし、それを上回るコロンボ警部の「着眼点」には恐れ入ります。「便せんでなくメモ用紙」「入れ歯なのに歯ブラシ」など、被害者をよく知らなければ気がつかない点を見逃しません。さらに「ボールペンのインク」への着眼は流石だと言えます。

卑怯な勝負師

冒頭の夢のシーンでもわかるように、クレイトンは自分の今の地位「チェスのチャンピオン」からの陥落を非常に恐れ、半ばノイローゼ気味になっています。自分は将棋が好きで名人戦など良くテレビで観戦するのですが、勝負ごとには必ず勝者と敗者ができるわけで、負けた時の潔さも含めた品格を問われる分野でもあると思います。クレイトンはそれを逸脱していました。今回の挑戦者トムリン・デューディック氏は、好敵手とて堂々と闘った結果に破れたとしても十分納得できた相手であったはずです。

頭が良く、自信過剰な犯人との対決劇

ストーリー展開の中で、しつこいコロンボ警部と頭脳明晰な犯人とのやりとりも、刑事コロンボシリーズ中で最高評価に近い醍醐味を与えてくれました。それにしてもクレイトン氏はもちろん相当な頭脳の持ち主ではありますが、棋士としてはかなり「短気で怒りっぽい」性格ですね。将棋などのテレビ中継を見る限り、戦いの後はどちらが勝者・敗者であるか見分けられないこともあるほど、棋士はあまり本当の感情を出さないものですが、これは日本人特有なのでしょうか。

逆・筆記用具忘れ!

普段筆記用具を忘れて人から借りる癖があるコロンボですが、今回は何と、記憶力抜群のクレイトンがボールペンを忘れ、それをコロンボが本人に届けます。しかも…こっそり「試し書き」をしてから返すところが流石。
→コロンボはよく「筆記用具を忘れる」件

名台詞「縦から見ても、横から見ても」

この話で興味深い展開となってい最大の要因は「殺そうと思ったが失敗した」点につきるかと思います。なぜ失敗したか?はラストシーンに集約されます。解決編では、決定的な物的証拠を見せるには至りませんが「縦から見ても、横から見ても、耳の聴こえない人物が犯人である」という、コロンボの警部の名台詞で結ばせたことで、この作品の品格を決定的に高めてくれていると感心します。

元チェス王座のトムリン・デューディック

トムリン・デューディック役のジャック・クリューシェンは最高級の被害者役を演じてくれました。勝負師としての厳しさと人間としての弱さ(御馳走好き)、それでいて茶目っ気もあります。

対戦前夜の非公式戦の後、落ち込むクレイトンの部屋から去る時の仕草に「それほど落ち込まなくても…」という思いも見られます。これは、デューディックはクレイトンほど「勝つことが全て」とは感じていないことを表現しているのでしょうか?

デューディック氏一行はチェコ人?

デューディック氏はチェコ人(当時の国名ではチェコスロバキア)であったと何かの文献で読みました。当時の世界情勢で「東側の国名」をあえて台詞に入れなかったのでしょうね。側近(コーチと呼ばれていた)ベロスキー氏(ロイド・ボックナー)の「階級」発言などから、当時の共産主義国の厳格な姿勢も感じ取れて面白かったです。

元婚約者の名前が不可解

クレイトンの元婚約者はデューディック氏と同じ母国語の女性だということですが、名前が「リンダ・ロビンソン」ってのが‥どうも。ひっかかりますな。英語も堪能な感じですよね?でも、デューディックに代筆してもらう必要があるので‥これ以上は突っ込みません(笑)

同行する医師

デューディック氏の健康を管理する医師は俳優「マティアス・レイツ」。あまりセリフなどはないのですが、顔で心情を表現しているように見え、なかなか良い感じのキャラクターでした。

ダグラス刑事

デューディックのホテルの部屋でコロンボ警部の補佐をするダグラス刑事は、ポール・ジェンキンス。誇り高きコーチのベロスキー氏から見下されていました(笑)なかなか刑事らしい風貌で、好きなキャラクターです。

フランス料理店のオーナー

デューディックとクレイトンの二人が密会するレストランのオーナーは俳優「オスカー・ベレギ・ジュニア」この人こそ、フランス人ではなく東欧のハンガリー出身。ちなみにベロスキーのロイド・ボックナーはカナダ出身。

獣医ドクター・ベンソンが可愛い

獣医のドクター・ベンソン(俳優:マイケル・フォックス*Michael J. Foxではないですよ)は、今回も良い味を出してくれています。10話の「黒のエチュード」ではクラシック好き、今回は「チェッカー(バックギャモンではない)」でコロンボ警部と遊んでいます。参照:刑事コロンボの脇役俳優

赤いヘルメットが似合う男

赤い(オレンジ)ヘルメットが似合う男、それは俳優「ジョン・フィネガン」。9話「パイルD-3の壁」に引き続き、今回もヘルメット姿が見られましたね、ちなみに今回は新しい綺麗なヘルメット。この後は刑事に転職するようです(笑)

病院の女性看護師

ま〜これはほんのささいな画像です。病院でデューディックの容態について語る女性女性看護師(ナース)は、女優「アビゲール・シェルトン」。なんとなく強いインパクトを残しました(笑)それだけ。

第2~第3シーズンの不思議なピアノ曲

YouTube「不思議なピアノ曲」刑事コロンボの第2~第3シーズン「黒のエチュード」「偶像のレクイエム」「絶たれた音」「毒のある花」などで多用された「不思議な雰囲気を持ったピアノ曲」を再現しています。音楽もお好きな方は、こちらもご覧ください。(*ご注意:YouTubeへのリンクは音が出ます!)

監督:エドワード・M・エイブラムス
脚本:ジャクソン・ギリス
エメット・クレイトン:ローレンス・ハーヴェイ
トムリン・デューディック:ジャック・クリューシェン
ベロスキー:ロイド・ボックナー
獣医ドクター・ベンソン:マイケル・フォックス
粉砕機の作業員:ジョン・フィネガン

加筆:2020年8月2日

“16話「断たれた音」” への72件の返信

  1. リンダ・ロビンソン役の女優さんはドイツの方なんですね。デューディックと同国出身という設定の割には、普通にアメリカのアクセントで話していたような…。デューディックの国にルーツを持つアメリカ人でかなり完全なバイリンガルという設定とか?そうするとロビンソンはイングランド系の名字なので、また辻褄が合わなくなるのですが。外国語での演技でしかもアメリカ人の訛りでというところがすごいです。

    ユーロビジョンというヨーロッパの音楽コンテストにドイツ代表で出ていたそうです。多才な方のようで本当にびっくりしました。

  2. BSで見て、あとでこのサイトを覗くのを楽しみにしています。
    犯人役の俳優さん、これが遺作になってしまったんですね。かなり病気が悪かったみたいです。

  3. はじめまして。
    刑事コロンボはもともと好きでしたが、このサイトの存在を知り、さらにBSプレミアムでも再放送していることも重なって、大変ハマっております。
    以前に観た時に、デューディック氏が亡くなったあとに、たしか埋葬されるシーンがあって、そこでコロンボがお墓に向かって犯人逮捕を誓う場面があったような気がしますが、記憶違いでしょうか(そもそも氏は外国人だからロスに埋葬される筈は無い?)。あるいは別の回にこのようなシーンがありますでしょうか?
    ご存じでしたら教えて頂ければ幸いです。

    1. みやこさん、はじめまして。コメントありがございます。
      それはたぶん‥40話「殺しの序曲」だと思います。

      1. ぼろんこ様
        早速のご回答をありがとうございます。
        そうですか、40話でしたか。やはり記憶違いでしたね。
        モヤモヤしていた気持ちがすっきりしました。
        BSプレミアムの放送を楽しみに待ちたいと思います(だいぶ先ですが)。

    1. 速攻Resありがとうございます。
      何気ないシーンが好きなミナミと申します。

      「断たれた音」ではない場面ですが,好きな場面・・・

      『おい,お前どうしたんだよ,あれをさ・・』
      『盗られたんじゃない?・・』

      この辺,どうでしょう?

  4. このエピソードもあまり再放送されないですね。久しぶりに見ました。レストランのチェスのシーンははっきりと覚えています。今回気が付いたのですが、ホテルの部屋ででコロンボがクレイトンに最初に合うシーンでコロンボはクレイトンのことをすごい目つきで見つめていますね。まさにこのブログのタイトルバックの目つき、あのアリバイのダイヤルのラストシーンの目つきと同じです。この時に既にクレイトンに目を付けたのかな?リアルタイムで見たときは気が付きませんでした。実を言うとこのエピソードはあまり好きではありませんでした。犯人が始終不機嫌そうで神経質な顔つきをしていることと最終的な決め手が耳の不自由な人が犯人だ、というところが何となく気の毒な感じがして好きになれなかったためです。

    1. たしかに、あの目つきですね!
      あの場面というのは情報が詰まっていて
      ・デューディックが逃げるわけがないと関係者が主張
      ・そこに対戦相手のクレイトンが登場
      ・クレイトンに敵対意識を示す女性
      ・デューディックの母国語の手紙を読んでもらう*
      ・クレイトンだけが「逃げたことに同情」
      *での表情ですね、クレイトンが怪しい‥ってのもありますが、
      母国語の手紙の内容に耳を傾けている、
      そしてクレイトンの態度を観察している感じかな。

  5. 耳が聞こえないことが犯人の条件。これはエラリークイーンのドルリーレーン最後の事件(x、y、zの悲劇に続く完結篇)のアイデアを拝借していますね。死者のメッセージがチェスタトンの狂った形であるように。

  6. 外国人のデューディックさんと犯人のクレイトンの元妻は同じ国の人の設定ですが、二人で話す場面で英語をしゃべっています。吹き替えでなく原語版で見ました。日本のドラマでも時々見かける矛盾です。細かい所が気になる悪いクセですかね。

    1. デューディックさんは、東側(当時)のお国の方でしょうが、
      リンダ・ロビンソン(クレイトンの元婚約者)は、
      名前から推測し英語圏の方のように感じます。
      彼女はデューディックのお国からの同行者ではなく、
      おそらく婚約を破棄したクレイトンへの復讐の意味で
      デューディックの味方をしているということです。

      1. クレイトンはデューディック氏に手紙(リンダさん宛て)を代筆してもらう時にデューディック氏と彼女は同国人なのでお国の言葉で書いてくださいと頼んだ様な気がします。わたしの勘違いなら問題ないですね。

  7. このエピソードを観て思い出す作品の1つが、『スパイ大作戦』のシーズン2第17話の「悲しきチェックメイト」(原題:A Game of Chess)。このエピソードでもチェスの試合が出てくるが、IMFのチームは試合会場から離れた別室に運び込んだコンピュータを使い、対戦相手の名人に勝ってしまうという話で、その時に使っているのが、補聴器の形をした受信装置なのだ。コロンボより5年ほど前に放映された作品で、その時代(1960年代)にコンピュータ・チェスのネタを扱うという先進的なストーリーにワクワクしたものだ。

  8. 題名を翻訳すると「最も危険な遊戯」でしょうか? 松田優作だ(笑)
    クレイトン逮捕後の展開を妄想すると、ちょっと怖くなります。
    米ソ冷戦の緊張高まる中、米国人の現役王者が東欧の国民的英雄の伝説の王者を殺害。
    これが公表されると、国際問題に発展し、ソ連も介入してくる。
    そこでCIA部長のラリーさん登場。
    事件をもみ消し、あくまで事故だった事に。
    コロンボ、激オコ(笑)

    1. matchですから「遊戯」よりも「試合」「対戦」「縁組」のほうが適切かと。

      matchというのは「ふさわしい存在がぴったり出会う」ような意味で(AとBが見事にマッチしている、という日本語にもなっているように)、着火用の小木片のあれも、専用の摩擦材(大抵箱の側面)とこすり合わせないといけませんから、matchと呼ぶんですね。「バックトゥザフューチャー」の小説版で、ジョージの小説の題が「宇宙製マッチ(Match made in space)」に誤訳されたのは有名。

      対戦競技をmatchと呼ぶのも、対等の選手ががっちり組んで競う、ということから来ています。マラソン大会みたいな集団参加の競技はそう呼ばない。「危険な試合」とは、まず第1の意味が、名誉どころか何もかもが賭けられたクレイトン対デューデックのチェスの試合、そして第2の意味が、クレイトン対コロンボの決死の攻防戦、という意味なんでしょうね。つまりコロンボは世界一のチェス名人にも見劣りしないツワモノ、というわけです。

      どんなに賢いやつが犯人でも、そいつは殺しについては素人だ。でもこっちは殺しの捜査は年がら年中やってるプロだ、とは「殺人処方箋」でコロンボ自身が豪語していることです。つまり、コロンボが王座を防衛しているチャンピオンで、クレイトンは挑戦者、というわけでしょうか?

      1. 対等な者の闘いですか、すごく肯けます。
        それにしてもコロンボの動きは敏捷ですね!ボクサーを連想してしまいました。
        でも一番の武器は智力であって、チャンピオン級の犯罪者をも打ち負かしているんですから。
        羨ましいです!

  9. おじゃまします。
    この作品、たしかにコロンボの言うとおり、事件なら『縦から見ても横から見ても耳の聞こえない人が犯人』なんでしょうが、事故と考えれば再稼働させなかったことは余計に(事故の)信憑性を高める訳で、、、

    事故の可能性は消えていたのでしょうか???

    1. クレイトン氏に恐れをなしたデューデック氏が逃亡を図った上の事故、という筋書きなら、歯ブラシの不自然さや書置きのインクがクレイトン氏のペンのもの、という点が説明できません。

  10. ぼろんこさん こんにちは。

    殺し方が、砕けて粉々にする って恐すぎ。
    弔いの素人とのチェスシーンでは、てっきり レストランでの対決をコロンボがこっそり再現させたのかと で、投了したのがローレンスハーヴェイの方だった てのがバレる そんなオチだと記憶していた。

    1. それ、面白いですね!
      「棋風」というのがあって、あの場で対戦を再現すれば、多くの参加者が「負けたプレーヤーはクレイトンに違いない」ってね、なる気がします。

  11. 殺人の動機が弱いのと、薬の名前を覚えたからといって犯人が直ぐに別のものとすりかえ、それを医師がそのまま使うというのは若干無理がある設定ですが、コロンボの推理を楽しむという点では見どころ満載で実に楽しい作品でした。愛犬が犯人割り出しや獣医との絡みで影の主役を演じているのも面白いです。

  12. これも再放映機会が少なくて割を食ってるエピソードの一つではないでしょうか。犯人の計画は思惑通りに事が進まず、思いがけない展開、というのは私が好きなパターンです。チェスの棋譜を巡る伏線の展開が実に緊迫感に満ちています。対照的にコロンボともうお馴染みのバディ(相棒)ドッグ(笑)とドクターの掛け合いが笑わせ弛緩させる。対照と言えば犯人のエキセントリックさと被害者の元チェスチャンピオンのデューデリックさんの天才ならではの?無邪気さの個性も実に際立っています。
    そして、今この時、あらためて観ると想起させるのは将棋の元棋士「ひふみん」です(笑)。あの知る人ぞ知る、日本将棋界の個性を一人で体現してきたような勝負師「神武以来の天才、加藤一二三」が今や「ひふみん」(笑)となるとは想像もできなかった。

    1. いざチェスの対戦となると、けっこう興奮して勝負にのめり込みヒートするデューディック氏。それに対し「格下感」を感じてしまうクレイトンは、弱気を全面に出しています。(演技かもしれないが)これも面白いですね。

  13. 1.犯人役のローレンスハーヴェイはこれが遺作との事ですが、これに出演した時、何歳だったのでしょうか?何歳で亡くなってしまったのですか?それとも俳優を辞めてしまったのですか?
    2.被害者役の性格がとても良い人で、可哀想。
    3.試合の前に国も違う二人がこっそり会って、試合を始める事とか、あり得るのでしょうか?
    素人考えですみません。

    1. 小学生の時に見たこの「絶たれた音」はコロンボの中で印象に残っている作品です。特にレストランのテーブルクロスを盤面にして塩、胡椒でチェスをするシーンこれは逸品ですね。
      さて、私も知らなかったのですがローレンス・ハーベイは1973年45歳で胃がんによって亡くなっています。南アフリカで第二次世界大戦に従軍し、戦後ロンドンで演技を学んでいます。撮影中も体調がすぐれなかったと記載があります。
      存命していたら92歳、長生きしてほしかったですね。

      1. ローレンスHはコロンボ撮影時は胃癌の末期で
        レストランで食事のシーンでは、水も口に
        来ない程だったそうです

  14. この作品で、「ドッグ」が断捨離機への階段を上っていくのを追いかける
    時のコロンボさんの動きはいつ見ても異常に俊敏です(笑)
    コロンボさん、時折この俊敏さを垣間見せますよね。「ロンドンの傘」での
    衛兵交代を見に車から飛び出すシーン、「闘牛士の栄光」でいきなり子牛
    から追いかけられるシーン、どれも素早いですよ~

    1. そうそう、ピーター氏は意外に運動神経いいんですよ。
      パイルだったかな?崖から転がるシーンとか有名ですよね。

      1. 崖から転がるシーン>11話「悪の温室」ですね。三谷幸喜さんもこのシーンが大好きだそうです。

  15. 「縦から見ても横から見ても」はチェスの盤をイメージしたのでしょうね。英文では、「細かな証拠を積み上げると」というな台詞のようです。至るところで和訳の脚本が秀逸ですね。

  16. 1972年の世紀の日露チェスマッチの翌年に制作された作品。ローレンス・ハーヴェイの遺作となったとのことですが、彼の演技が実に印象的です。チェスの名手があれほど精神的に不安定というのはやや不可解ではありますが、良くも悪くも彼の演じたクレイトン像が本作の特徴となっています。決め手が弱いのは否定できませんが、細かい証拠の積み重ねで犯人を追い込むコロンボらしさの多い作品ではないでしょうか?個人的には、レストランでコロンボが病院に電話をかけると言って、実は獣医にかけて、愛犬が大丈夫なのを知ってほっとするのを、トムリンの病態が落ち着いたようにクレイトンに思わせて顔色をうかがうシーンが気に入りました。

      1. 古畑でも犯人である政治家秘書に同じ悪戯をしていますね。そのときは、犬ではなく今泉でしたが。

  17. はじめまして。御サイト、楽しく拝見(再見のたびに、こちらでの豆知識を活かしております)しております。
    「断たれた音」は実はいちばん好きな作品です。これを初めて見た折にチェスを始めました(^ー^)(腕前は未だにレーティング1200のへっぽこです(^o^ゞ)。
    クレイトンは、チェスの名人にしては、短絡的ですが、記憶力は抜群ですね。決め手も独特で、デューデック氏のキャラクターもなかなか素敵です。被害者として気の毒でありますが…。

    別の方も指摘しておられますが、Colombo警部が遊んでいるのはチェッカー(ドラフツ)ですね。チェスと同じ盤で遊べるので、繋がりが面白いです。これも演出の妙ですね。

    1. 私はチェスはしませんが、結末近くで素人の方に詰まされている盤面を見ると、信じられないような負け方をしているように感じました(笑)

  18. はじめまして。いつも御サイト折に触れ楽しく拝見しております。
    小生も、本作はとても好きな作品です。アメリカによくある「チェスの名人」
    の負のステレオタイプ(短期で怒りっぽい・気分屋?)も、犯人のクレイトンには
    よく出ていたと思います。

    ひとつ。コロンボ警部が先生とプレイしていたのは、バックギャモンではなく、
    「チェッカー」だと思います。どちらも欧米ではポピュラーなゲームですね。
    失礼しました(^^;)

  19. トラモさん、古畑任三郎との共通点を見つけるのは楽しいですよね!ぼくは「動く死体」(堺正章さんが犯人)と似ていると思いました。裏の通路でのクライマックス、古畑の「これがわからなかったんです」「犯人は〇〇以外にいないんです」のセリフなど被る部分が見られます。

    1. クレイトンの「お悔やみを…」のところでコロンボが(おや?) と思う場面についてです。 私は陣内孝則が天才の数学者を殺し、発覚前に「いい人だった」と言って古畑任三郎が(おや?)と思う場面がうかびました。

  20. みなさん、コメントありがとうございます。いろいろご意見があって、楽しく読んでおります。「rickyさん」の「この作品ほど、殺された人が気の毒なものはない」というご意見、面白いですね。ほんと同感です。

  21. 初めまして、宜しくお願いします。
    最後の場面でなぜ耳の聞こえない人が犯人だといいきれるのか私には理解出来ませんでした、すべての状況証拠があやふやで自白無し中途半端な気がしました。

    1. 耳の聞こえない人物が犯人だったとしても、耳の聞こえないのは世の中でクレイトンだけではないので、証拠としては弱いと思います。有能な弁護士が付いていれば、その場で釈放です。

  22. ぼろんこさん、こんばんわ。
    三谷幸喜はコロンボがすごい好きで、古畑任三郎の中にもコロンボのネタがちりばめられてますが。
    この作品内でも、被害者がまだ生きてて犯人がヒヤヒヤしてる中、ドッグの件でお医者さんとやりとりするくだりは、古畑任三郎の小堺一機の回を彷彿とさせるものがありますね!あらためて、コロンボの影響力を感じました。

  23. 作品を見終わって、思わず検索してしまったのですが(他の方の感想が見てみたくて)、この作品ほど、殺された人が気の毒なものはなかったです!! トムリンさんが、すっごくいい人だったので。 亡くなった時ショックでした、「いいおじいちゃんなのに…殺さないでー!」って思ってしまいました、犯人に対してすごく腹が立ちました(笑)、そういう意味で印象的な作品です。

    1. 犯人は確かに極悪人ですが、この2人のチェス・プレーヤー、キャラとしてはどちらも好きです。

    2. 本当にトムリン氏が良い人過ぎて
      私はこの作品を観る際には、落ちて行くシーンは
      早送りしてみます・・・

  24. >2度目、コロンボと犯人とがコロンボカーに乗って行くのは、病院からなので、問題ないと思いますよ。
    もちろん病院からでは遠いのでしょうが、
    コロンボと犯人との会話をよく聞いてください。
    ホテルの入り口から大通りを経由して、車でかなりの距離を走っている
    感じを受けます。その距離を肥満で病み上がりのデューディック氏
    が歩いて行ったのかな?。歩けないことはないけど。
    テレビなので時間も空間もカットできますが、最初ホテルから小走りで
    レストランへ行くときは、距離として短く感じたものですから。

  25. >ホテルとレストランとの距離感がおかしい。
    2度目、コロンボと犯人とがコロンボカーに乗って行くのは、病院からなので、問題ないと思いますよ。♡

  26. 知能犯に対し、細かな事実を積み上げて繋げていって真相を描き出す。
    最後に追い込んで決定的な証拠を突きつけるという、まさにコロンボ流です。
    ハッサン・サラーにも、その点を痛く褒められていましたね。
    細かな事実を積み上げて繋げていくというタイプは見応えがあります。
    しかし、最後の方で唐突に新証拠が出てきて事件解決したら、
    ガッカリします。

  27. ホテルとレストランとの距離感がおかしい。
    レストランの場面は2度あります。
    1度目は、犯人と被害者とがホテルから小走りに行った。
    つまり、肥満で健康体とは言えない被害者であっても、ホテルから歩いて
    楽に行ける距離であることが想定される。
    2度目は、コロンボと犯人とがコロンボカーに乗って行く。
    これは、大通りからホテルへ曲がる道を通り過ぎて、かなりの距離を車で
    走って行っている。ホテルから大通りへ出る道とあわせて、そこから
    更に車で相当走ったことになり、1度目の距離感とは大きく異なる。

  28. ぼろんこさん、はじめまして。まだ大学生の若造ですが、ミステリー好きが高じてお気に入りのエピソードは3回以上観ているコロンボファンです。丁寧な解説や俳優さんたちの紹介など、情報量が多く非常に参考になる素敵なサイトですね。
    初めてのコメントは個人的に思い入れのあるこの「断たれた音」にします。特別ファンから人気のエピソードというわけではなさそうですが、ぼろんこさんもお好きと知ってテンションが上がりました。
    ぼくが気に入っている理由としては、まず手がかりの多さ。ニンニクの匂いから始まり、メモ用紙、歯ブラシ、携帯用のチェスセット、塩と胡椒、そしてクレイトンの記憶力の強さに目を付けた推理などなど。それらの手がかりから展開される対決の緊張感もすばらしいです。
    あと、これを挙げる人は少ないと思いますが、犯人クレイトンのキャラクターにも強く惹かれます。抜群の知能を持っているにも関わらずチェスにしか自分の存在の意味を見出せない孤独さが魅力だと思います。一見すると傲慢そうですが、それもこの根拠のない劣等感の裏返しではないでしょうか。チェスに負けたくないくらいで人を殺すはずがないと言う人もいますが、むしろこの動機の異常さが犯人のエキセントリックさをより深めていると思います。エイドリアンにとってのワイン、ラムフォード大佐にとっての学校がそうであったようにクレイトンにとってはチェスが何よりも守りたいものだったのだと解釈しています。
    そして何と言ってもデューディック氏の愛すべきキャラクター!彼はシリーズで最も素敵な被害者の一人でしょう。
    最後の詰めが証拠として弱いという意味でミステリーとして完璧ではないかもしれませんが、ぼくにとってはそれを補ってあまりあるほどに重要なエピソードです。ぜひ、この作品に一票追加してください。長文失礼しました。

  29. タップおばさん>食事のシーン:そうだったんですね!見るからに神経質そうで、病弱な感じも出ていて、それがまた役とマッチしていました。

  30. ローレンス・ハーヴェイはこの作品に出演していた時点で既に余命いくばくもない身だった。
    レストランでのシーンがあるにも関わらず食事をしていないのも、この時既に満足に食事ができる状態ではなかったから、なんだとか。
    そんな状況であるが故か、クレイトンがプレッシャーに苛まれる仕草や表情は鬼気迫るものがありました。

  31. ぼろんこ様今晩は。今年度からNHK将棋講座のテキストを
    定期講読する事にしました。昨日は橋本八段がNHK杯で二歩の反則負けをしました。

  32. 矢倉戦さん、コメントありがとうございます。私もNHK将棋トーナメントは、録画してでも見るようにしています(笑)

  33. 私はBSにもCSにも加入していません。但し、NHK将棋トーナメントは毎週欠かさず観ています。

  34. 久し振りです。今晩は!「氷上のチェス」と言われている、カーリングイギリス代表のミューアヘッド様は凄く美人です。画像を探すときりがありません!

  35. 矢倉戦さん、コメントありがとうございます。羽生対大石戦は見逃しました…すみません~。羽生さんは大ファンで、僕は愛犬に「はーぶ」と名付けたのですよ。

  36. 刑事ぼろんこ様お返事ありがとうございます。私の母は最初に犯人が分かっている「刑事コロンボ」を、あまり見せてくれませんでした。さて、本題の将棋棋士の感情の表現ですが、私は棋士が感情を剥き出しにした表情を昨年度見ています。昨年度の「NHK杯将棋トーナメント」で、羽生名誉NHK杯選手権者(因みにこの称号はNHK杯を通算10回優勝しないと名乗れず、誰もが達成不可能な記録と言われていました。)が、3回戦のVS大石六段戦で、羽生棋士が終盤劣勢になりなんとか粘ろうと苦悶の表情を浮かべましたが、大石六段に敗退しました。刑事ぼろんこ様も毎週「NHK杯将棋トーナメント」を観戦して下さい。文書が長くなりましたが失礼します。

  37. porta abertaさんコメントありがとうございます。「ローレンス・ハーヴェイの声の印象が全く違う」です!おぉ。実際の声の方が、クレイトン像を感じると!今度私も、字幕版で見てみたいです。

  38. コロンボ好きが高じて、DVDを買って楽しんでいます。まずは吹き替えで観てそれから字幕で観ているのですが、吹き替えの印象とローレンス・ハーヴェイの声の印象が全く違ってびっくりしました。
    吹き替えでは、傷つきやすく若者らしい、どこか弱弱し気とも思える男として演じているような気がしてなりませんでしたが(そして、それが何か物足りない気がしたわけですが)このハーヴェィ氏の知的で冷徹な声セリフ回しこそなるほどと思わせ、魅力的だと思いました。
    吹き替えの声優さんの力量、解釈に大きく左右されるのですね。

  39. とっしーーさん、コメントありがとうございます。私は将棋が好きですが、プロの棋士は対局の全手順を再現できるんですよ。凄い記憶力ですね。
    今回の解決編は「状況証拠・自白させる」でしたね。確かに決定打はありませんが、多くの状況証拠を握られ、しつこくつきまとわれ、不利な戦局が続きます。
    ラスト前のシーンで、クレイトンは素人との対局でうっかり負けて、人々に失態をさらします。そして、ゴミ処理機の停止に気づかなかった…ことを指摘されます。チェスの対局に例えますと…「投了やむなし(敗北宣言)」でしょうね~。

    1. 藤井聡太棋士は鉄道オタクでもあるらしく、時刻表を暗記しているらしいです。今回のクレイトンを見ていて、彼のことを思い出しました。

  40. いや~面白かったですねぇ~~♪♪
    確かにコロンボ史上抜群の犯人でしたね!^^
    あの記憶力・・少し貰いたいです(笑)
    それに相変わらずのコロンボの観察眼・・脱帽です♪しかし、コロンボのパターンも見えてきましたっ^^
    アイスクリームで誘っておいて、チェスの技を盗もうとか、断られるのを計算しておいて、レストランへ誘導する(しかも対戦相手と一緒にいた場所)
    それをクレイトンに見破られますが、車に乗る前にボールペンのインクはさすがですm(__)m
    トムリン、なんか映画解説の水野晴郎さんに雰囲気が似ていたなぁ~~(´ー`*)
    あの茶目っ気と、仰る通りの勝負師と人間のメリハリ・・人間らしくて好きなキャラですね☆
    さて、コロンボ作品では犯人に対して、決定的な証拠ではなく「状況証拠・自白させる」がメインな気がするんですが、どうでしょう??
    今回も耳が悪くて、安全装置に気づかなかっただけでは、決定的な証拠じゃないと思うのですが・・
    消去法で、トムリンが死んで得する人、状況証拠、怪しい点 などが決め手になる感じかな^^

  41. ササキさん書き込みありがとうございます。犯行を見破られなかったはず…。なのに、見破られた。という起点から考えると、違う見え方になります。それにしても頭の良い犯人…だからこそ、コロンボに追いつめられた…と言う点で、大好きな作品のひとつです~。

  42. ゴロンボさん今日は
    素敵なブログですね。全作品の解説と、主要登場人物の紹介、これだけでも大変な仕事量ですが、コロンボのセリフじゃないけど、とっても尊敬しちゃいます。勝手なこと書き散らすことになりますが、よろしくお願いします。さて、この作品偶然の好都合に寄りかかり過ぎと思います。被害者が即死でも、口が利ける程度の怪我でも作品はなりたちませんね。脚本作者にとって都合の良い程度の怪我だった訳です。こんなところをあまり突いてはいけないのですが、それでも気になります。脚本的にはあと一工夫必要と思います。

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