Rest in Peace, Mrs. Columbo / 1990
- >ビビアン・ドミートリー「メルセデス・ベンツ560SL」
殴られるコロンボ警部でした
この作品は決して私の好きな「刑事コロンボ」ではありません。解決手段で、刑事コロンボシリーズ特有の「ひっかけ技」を持ち出していますが、犯人から「人でなし」と殴られる場面も登場しました。2話「死者の身代金」でも、レスリーの娘マーガレットに殴られたのですが、今回はもっとリアルでした。
賛否両論が激しく分かれる
ストーリー展開は一般的なコロンボ作品ではありません。葬式の出席者の回想シーンが繋がっていて、これまでにない独特の味を醸しています。
意外と支持される作品でもある…
一般的なコロンボ作品とは異なる…という点は、発言を撤回できないのですが、この作品がお好きだという方が割と多いのは事実です。コロンボ警部が「かみさんを愛している」風のラストシーンは、私も好きです。62話「恋に落ちたコロンボ」でも、同様の雰囲気を味わえますね。
初期作品びいきのオールドファンからの評価はなかなか得られない傾向ですが、形式に拘らない視聴者にはウケるようです。むしろ活発にご意見を頂けるようで、興味深いですね。
ヘレン・シェイヴァー
ビビアンを演じる女優ヘレン・シェイヴァーは、本作の5年前に「ビビアンの旅立ち」という映画に主演しています。何かの縁を感じますね。
ラモンが作るチリは最高だった…
コロンボ警部は補佐役の刑事と一緒に入った「行き着けのレストラン」でチリを注文しますが、いつものシェフ「ラモン」がメキシコに帰ってしまったため味が変わってしまい、店にクレームをつけています。果たして、ラモンは「ティモシー・ケリー」なのでしょうか?。(写真は女主人のグラシエ:ラルー・スタンリー)
ロザンナ・ホフマンが再登場
家を買うお客さんソーンウッド夫人の役で「二枚のドガの絵」の美術学校生トレーシー・オコーナー(ロザンナ・ホフマン)が出演しているとの情報を得ました。前作より約20年後の彼女…次回この点にも注目して見たいです。
ベニー刑事
怪しいホテルのクラーク
怪しいホテルの胡散臭いフロント・クラーク「クロード」を演じるのは俳優「ドン・カルファ」。この人は65話「奇妙な助っ人」ブルーノのレストランでバーテン「ルディ」と同一人物。ひと癖ある役が似合う俳優さんです。
監督:ヴィンセント・マケヴィティ
脚本:ピーター・S・フィッシャー
ビビアン・ドミートリー:ヘレン・シェイヴァー(声:弥永和子)
チャーリー:エド・ウィンター(声:富田耕生)
リーランド:イアン・マクシェーン(声:柴田秀勝)
ブレイディ:トム・イズベル(声:池田秀一)
ベニー刑事:エド・マクレディ
ソーンウッド夫人:ロザンナ・ホフマン
クロード:ドン・カルファ
加筆:2024年11月1日
おじゃまします。
レモンマーマレードは、(欧米でも日本でも)ごくごく一般的なジャムで、自分でも簡単に作れますよ。
私も、若い頃から時々作っています。ぜひとも、自作をおススメします。
作り方は、
1.(ほぼ)無農薬レモンをよく洗い、皮を剥き、果肉を刻む。種子は取り除く。
2.刻んだレモンの皮と果肉を鍋に入れ、レモンと同じくらいの量の水を加えて柔らかくなるまで煮る。
3.レモンが柔らかくなったら、レモンの重量の約3/4から同じ量の砂糖を加えてよく混ぜる。
4.中火でレモンと砂糖を煮詰め、厚みが出るまで煮る。混ぜすぎないように注意!
5.煮詰まったら、ジャム用の保存容器などに入れて密閉し、冷やして保存。
と、ざっとこんな感じです。
酸味と甘みのバランスが良く、程よい苦味が特徴ですね。
絶対、毒は入れないでくださいね(笑)。
追記
レモンマーマレードについて、あまり馴染みのない方の過去コメントを読み、意外に感じました。そんなに珍しいものでしょうか?
ビビアンが酒を飲みながら、亡き夫との思い出のスライドショーをバックに、一人でダンスをするシーンが印象に残っています。演じようによっては、「いいシーン」になるかもですが、過去に固執する異常性の表現になっていた気がします。その時にビビアンが流していた曲がおそろしく美しくロマンチックだったのも、効果的だったと思うのですが、あの曲は何というのですか?もし、ご存じでしたら、お教え下さい。
ハンク・ウィリアムズによる、
『I’m so I one some I could cry』という曲です。
いい曲ですね。
『刑事コロンボ』シリーズの中で彼の曲は、他に、24話「白鳥の歌」で、
『I saw the light』
が使用されています。
ありがとうございます。
即答ですね!
造詣が深い。
最初に不動産屋のオフィスで被害者チャーリーから写真撮影の指示を受けているカメラマン、もしかして前回コロンボが聞き込みをしたクリーニング店の店長さん?少し違うでしょうか・・・
庭仕事をするビビアンと話すシーンで、カミさんの園芸の下手の横好きを字幕では”殺し屋”と言っていますが、英語では「death thumb(緑の指green thumbでなく)」と言っているのが面白かったです。
レモンマーマレードは以前アヲハタも扱っていて食べたことがありましたが、期間限定だったのか今はないようですね。輸入食品店でたまに見かけます。マーマレードは外国製ならやはりイギリス製ですね!
このお話はコロンボとしては異色ではありますが、嫌いじゃありません。若い刑事を指導するコロンボは珍しいですね。ストーカー気質の女性の恐怖は、映画『ミザリー』に少し似てるかな?どちらも役者さんの演技が素晴らしかった、と思います。あと、ぼろんこさんや他の方もおっしゃるように、ラストの電話で“カミさん”にかけている愛情あふれるセリフが、ピーター・フォークの原語で聞くと格別で、大好きです。
〉最初に不動産屋のオフィスで被害者チャーリーから写真撮影の指示を受けているカメラマン、もしかして前回コロンボが聞き込みをしたクリーニング店の店長さん?少し違うでしょうか・・・
私も同じように思えます。髪の生え際も声も似ていますが、本当のところはどうなのでしょうか。
私は、賛。
冒頭から、かみさんが死んでないことはミエミエですけど、
そこは倒叙物ですから、わからないわけがないとして。
旧作の「さらば提督」以来、こういう実験的手法を取り入れるのもアリかと。
まあそれでも、我々のようなディープなコロンボファンから見たら、
犯人を罠にかけることを得意としているコロンボに、エサを与えたらあかんでしょう。
自分は旧も新も普通に楽しめるのですけど、世のなかにはものすごくこだわっている方々がいるのですね。あと、冒頭で車の運転中に携帯電話で会話をしていましたが、その携帯電話がデカい! 500ミリリットルのペットボトルより大きく見えました。ここはさすがに時代を感じますね。
改めて今回見直してみて感じたのは、幸か不幸かそれなりに年季の入った?私という視聴者としては、冒頭からコロンボの念の入った小芝居だな、というのは読めましたが、あえて「相棒(バディ)もの」の演出を嫌い代わりに本物の犬=ドッグを出した「コロンボ」が若手刑事(バディものの典型的な相方)相手にベテラン上司コロンボが推理を聞かせ指示を出すオーソドッグスな刑事ドラマにしたのはやや皮肉ですが興味深い。
その一方で対照をなす犯人描写は1990年代に入って新しい時代の米国サイコミステリードラマのような心を病んだ人物像にした点も興味深い。但し興味深いとは言っても、それが良かったかというと成功しているとは言い難い(上から目線で言うとやはりまだぬるい)。それでも犯人の周りを360度回り込んで舐めるように撮るカメラのねちっこさはこれまた良くも悪くもインパクトがありました。
たまたまエリザベス女王の葬儀の関連で英文のお悔やみの言葉(Rest in Peace)を覚えた?ところだったのでタイムリーな原題でした。
皆さんのこれまでのコメントを通して読んでみてこれだけ賛否両論別れる作品にはかえって熱量を感じてしまいます。
私はいい年して簡単にだまされる方なので(2回見てもだまされました)面白い作品たと思います。
プロットとは全く関係ないところでビビアンのヘアスタイルや衣装にその都度目が引かれました。最後の方のグリーンのコーディネートはとっても素敵で30年以上前のものなのに全然昔っぽくなくて今でも普通に着れそうです。
それと見終わった直後、妙にスコーンとマーマレードを食べたくなりました。
レモンマーマレード(^_^)(^_^)
探してみよう。
ラズベリーもおすすめよ。
アメリカの家って大きいわ(^_^)(^_^)
好きだなあ、心を病んだ女性に命を狙われそうになる話。ちょっと日本の怪談みたいで背筋がゾクゾク寒くなり、これからの暑い季節向きですかねえ。自分もそんな危ない橋を渡ってみたい(汗)。
本作は若い時に初めて観た時から、「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」の中の『瀕死の探偵』が元ネタに違いないと踏んでいました。
例によって『刑事コロンボ完全捜査記録』 (別冊宝島 2006/8/10発行)を眺めていたら、
1.主人公自身が事件に巻き込まれる〝異色作〟である点
2.冒頭からすでに〈逆トリック〉である構成
3.実は毒が効いていないことを示す洒落た台詞で犯人を驚かせるクライマックス
などで、本作と『瀕死の探偵』が瓜二つであることの指摘があり、「我が意を得たり」と昔の自分の直感が正しかったことに嬉しくなってしまい、少しだけ自信を深めました。。
先日、グラナダTV「シャーロック・ホームズの冒険」の再放送(NHK-BS)で『瀕死の探偵』をやっていたのを録画していたので、見比べてみたのですが、良し悪しは別にして、映像では、精神を病んだ女性に命を狙われるコロンボの方に惹かれます。
改めて何作か観て、新シリーズは、もう少し再評価されてしかるべきだと強く感じつつあります。本作もその中のひとつで、凝った作りをとても高く評価していて、皆さんの評価が低そうなので、余計に好きになった作品です。
YC-30さん、いつもコメントありがとうございます。
本作品の人気投票に1票加えます。
ぼろんこさん、こんにちは。この作品は他の作品と同様に面白くて何度も見たものの、私が最も恐ろしく感じたストーリーになります。精神疾患の犯人ビビアンの異常な執念、所々に見せるほくそ笑んだ顔や興奮で涙を見せる場面などは名演技で、大変素晴らしいと感じます。
しかし、皆さんと同様、私もコロンボ警部が殴られるシーンは好きではありません。「人でなし!」とビビアンは最後に叫びますが、「いや…人でなしはお前だろ!」といつもテレビの前で突っ込みます。
また、だいたいのストーリーでは犯人側に気持ちが傾く事が多いのですが、本作品ではビビアンの気持ちに賛同する事は皆無です。それも含めて犯人の異常性を高めているストーリー展開が良いのかもしれません。
私は専門家ではありませんが、ビビアンはおそらく人格障害(パーソナリティ障害)患者でしょう。そうであれば精神科医役の黒人が言ってたように、追い求める復讐劇は、目的を果たすまで永遠に続くでしょう。今回は逮捕されたものの刑務所を出所しても…いや精神疾患が要因で裁判で無罪になればもう数ヵ月後には、再び「かみさん」の命が危なくなる…そんな事まで想像してしまいます。見終わった後も勝手にストーリーを考えてしまい、コロンボ夫妻の無事を祈りたくなってしまう後味の悪い作品なんです。
と言いながら、結局は何度も何度も見てしまいます。
「いや…人でなしはお前だろ!」といつもテレビの前で突っ込みます。
私も同じです!
なるほど、この作品は評判悪かったんですね…
私は子供の頃見たので「コロンボさんが殺されちゃう!」とハラハラした衝撃の作品でした。「カミさんが殺されちゃった!」とショックから始まり…「レモンのマーマレードって何?」と大人になった今でも探しています。笑
純粋に騙された子供なので「面白かった!」が感想でした。
だから今も大好きな作品なのですが、当時一緒に見ていた母は「カミさんが殺される訳がない、コロンボさんも死んだらシリーズが終わるから有り得ない」と大人の感想を言われたのを今でも覚えています。
大人になって見た感想は、愛する人を永遠に失って、映像で抱きしめられて涙する犯人。
目的は同じ苦しみを与えることだったのに、コロンボさんが思いがけずマーマレードを食べて「コロンボさん!」と思わず止めそうになる気持ちの迷いの現れ。
あんなに笑顔でコロンボさんに接していたのに、目的以上の復讐を遂げた気の緩みで、泣きながら喜びを語る姿に「ここウチじゃないんです…」と言われた瞬間の表情。
犯人役の演技力に度肝を抜かれました。
最後にコロンボさんからは何も奪えなかったと、騙された悔しさのあまり平手打ちをする犯人を甘んじて受けたコロンボさん。
今見ても子供の頃に初めて見た衝撃とハラハラが蘇るので大好きな作品です。
大人になってから始めて見たら、母の様な感想だったのかな…。
あいさま、なるほどね〜
これは確かに言えますね。
「その作品を最初に見たのが、いつか?」
私は10年くらいまえに、BS TBSの一挙放送で
初めて見た気がします。
返信ありがとうございます!
おうちで写真を犯人が見た時も「やっとカミさんが見られた!」と思ったら、実はそれさえも違った…コロンボさんは無事犯人を捕まえて、カミさんも無事で、カミさんの姿もやっと見られて…!
なんて喜びもサッと掠め取られて終わったのもビックリでした。
ただ、それを大人になって同じコロンボ好きな人に内容を話して最後の写真のオチを行ったら「だろうね、そうだと思った。カミさんが出るわけないんだよ」と、かつての母と同じ様な反応が…。
大人になるっていろいろつまらなくなってしまうものなのかな、と思ったりもしました。
幼少期から洋物ミステリー好きな母にあれこれ見せられて、ある意味幸せな子供時代だったのかもしれません。
家に移動してからの解決シーン。
初見の時に、
「これがコロンボの家か!」
「この人がかみさん!」
って、すごい感動したのを覚えています笑
新シリーズは食わず嫌いで見なかったのですが、見ると面白い。
旧シリーズより金かけてますね。旧シリーズとの差を見つけるのが楽しい。
いつも海外ドラマ見て思うのですが役者の演技がとても上手い。
脚本が素晴らしい。今回ビビアン役の女優の復讐演技が良かった。
タイトルにかみさんがあったので姿を見れるかなと思いましたが、まあ見れなかったですね(笑)
最後のかみさんと話すシーンが暖かくて好きです。
犯人のエキセントリックさが面白いと思いつつ、ママレードを食べようとしたコロンボを一瞬引き止めたのが印象的でした。
「倒叙法」という言葉は、このブログで覚えました。刑事コロンボのストーリーは最初に犯人が判明するものの、基本的に時系列に沿って容疑者とコロンボとの駆け引きを中心に展開し、犯人が自白に追い込まれたところでも、テレ朝のドラマのように犯行シーンが回想されることはありません。(「殺意のキャンバス」に夢の謎解きの幻想的なシーンがあるのは例外。)本来は後半以降のはずのコロンボ夫人の葬儀の場面が三回も繰り返されて混乱しました。一度「ミセスコロンボ」を見たことがあり、旦那さんに負けじと大活躍、命の危険も乗り越えていたので、この人が死ぬ/殺されるはずはないと決めてかかって見るべきでした。タイトルも日本語訳とも眉に唾つけて読むべきでした。容疑者をおとりに掛ける偽の葬儀の経費とマンパワーが気になりました。種明かし以降のいつものような展開に安堵しました。
他局のBS放送で「氷の微笑」を見ました。日本語吹き替えでしたが、セリフが安っぽく下品に感じられ、ヒロインの妖しい魅力は字幕を見ながら味わいたかったと思いました。刑事コロンボの魅力は、コロンボの有名なセリフの数々だけでなく容疑者および関係者の会話の面白さと芸術的なレベルの日本語訳の見事さにあることを再認識しました。
伝統的な「倒叙法」コロンボ作品は
「過去を振り返るシーンがない」という特徴があります。
あったとしても「ビデオ録画」などです。
「回想」するということがないのです。
日本のミステリードラマなどは結構「回想」シーンがありますよね。
伝統的なコロンボ作品では、
そのような過去の記憶をヒントにする場合、
コロンボが表情のみで表現しています。
この作品の場合は「回想」が特徴ですので、
これも面白いアイデアなのでしょうね。
高級フランス料理を楽しむ黒人の精神科医のテーブルで、サンドウィッチしか頼めない白人の刑事。
そして、黒人の精神科医に教えを乞う、白人の刑事。
現代アメリカTV番組の象徴の様だなあ。
タイトルはおかしいですね、コロンボが夫人に対して「かみさん」って言いますかね?「おまえ」あたりじゃなかったでしたっけ?
それだとタイトルにならないと言うのでしたら第三者視点で「コロンボ夫人よ、安らかに」の方が自然な気がします。
何度も挿入されるお葬式シーンはちょっとくどく感じました。
そしてこの話でコロンボがするべきだったのは犯罪の立証よりも(それも大事でしょうけど)「あんたは間違っている」と犯人に指摘してあげることだったのではないかとないかと思います。
理詰めでも良いし、理不尽に復讐され(ようとし)た側の感情をぶつけても良いし、あるいは実は死んだ夫とコロンボの間には収監後も交流があって夫はコロンボに深く感謝していた(同僚のことも怨んでいなかった)とかね、最後夫の手記が見つかり復讐の意義を失うみたいな。
そうして自分の過ちに気付ければ有罪になったとしても心は救われたのではないでしょうか。
うーん、そうなるともはや「刑事コロンボ」ではなく「熱血刑事純情編」みたいになってしまうのでは、、、?
賛否両論ありましたが、
コロンボのプライベートは見せない、
カミさんの顔は出さない、
の不文律は守ったので良しとしましょう。
このエピソードは初めて見たので突っ込みどころも多々あるようですね。
興味深かったのは前半ですでにコロンボの犯人追い込み計画が或る程度明かされて、部下の刑事(コロンボは警部(サージェント)と呼んでいたのですが部長刑事あたりが正しかったのでは?)の協力と教育をしながら捜査していますよね。これは旧シリーズにはあまりなかったように思います。それにしてもこの犯人女は最後の仕上げすなわちコロンボの殺害をどのようにやるつもりだったのでしょうね。最後はビンタするのではなくて台所のナイフがなにかで刺してしまえばコロンボを始末して一緒に地獄に行けたのに。
ちょっとプロットに無理があったかも。
葬儀の後コロンボに誘われて家についていくのもそうですが葬儀にビビアンが参列したのがとても不自然に感じました。 そういう関係でもないのに誰が知らせてどう招待した? さらにリーランドの参列は自分でも言ってるがあり得ないでしょう。
新シリーズは最初の数回が大嫌いだったので見る気もしなかったのですが、思い直して「だまされた」から録画を始めました。このエピソードは悪くないなと思いました。あれだけ殺人犯を逮捕していればコロンボさんも逆恨みされても不思議はないだろうし。ストーリー展開も一風変わっていて面白かった。チャレンジングな回だと思いました。このエピソードが作られたのは羊のなんとかとか氷の微笑とかが撮られた時代だったのでしょうか。
しかし首肯できないのはタイトルです。旧シリーズの深みのある、味のあるタイトルとは異なる安直でつまらないタイトルですね。原題も邦題もどちらも。
先日、再見しましたが凄い犯人ですよ。最初の殺人シーンの台詞は
「地獄で会いましょう」ですから、無罪を勝ち取って余生を送るつもりは全く無い。
コロンボを殺した!と思った瞬間、感激の涙を流すとか
新旧通じて、こういう犯人像は見た事が無かった気がする…。
『共感できない』という意見が出てくるのも当たり前です。
サイコパスの精神構造が一般人の物差しで測れる訳がないのです。
いつもと違う、今までと違う、旧シリーズと違う…旧派はいつもこの入りから新を否定するのですね。
ようござんすか、旧とは違うから新なのですよ。
旧と違うところが新の見どころでしょ。
とは言ったものの、早々にヴィヴィアンにロックオンしていた時点で、「嗚呼、葬式は芝居でカミさん死んでないんだなぁ」って思ってしまいましたねw
タイトルは死んだカミさんに対しての事ではなく、風邪ひいてるカミさんに、ドラマなんか見ようとしないで安静にして寝ていてくれよってことだったんですね。
旧シリーズ派の方は、多いです。それで良いのだと思いますし、私も旧シリーズが大好きですが、新シリーズでも好きな作品はあります。
今回はコロンボ警部が馴染みっぽい店でチリを食べたのに、美味しくなかった。理由はメキシコ系からドイツ系のシェフに代わったというエピソード。少し意味深に感じます。
わかりにくいシリーズでしたね。
最後の平手打ちにビックリ。
平手打ちしたいのはコロンボのほうでしょうに。
大切な奥様を殺そうとした女なのだから。
新シリーズにイマイチ馴染めない中、この作品は見応えありました。
しかし、葬儀の回想シーンはちょっとしつこい。
犯人に感情移入できない。
亡くなった夫との思い出シーンもなく、どんな人物だったのかまったく分からない。
エキセントリックな女の逆恨みの末に起こった殺人というイメージです。
何か足りないけど、新シリーズにしてはよくできていると思います。
犯人に感情移入>これも大きいポイントですね。「犯人に感情移入できたら‥」違った見え方になりますね。でも「かみさんを死なせる」のは、どうもね(笑)
初めまして。こちらのサイトいつも拝見しております。
両親がコロンボファンで、物心ついたころから私も見て(金曜ロードショー版です)好きになりました。
昨年の春からBSプレミアムの放送が始まり、毎週とても楽しみに、そして欠かさず見ております。
「かみさんよ…」はタイトルは知っていましたが初見でした。ちょっと異色作に思えましたね。
見ていて思ったのですが、食事中のドクターを訪れるシーン。
あのレストラン、第19話「別れのワイン」か第42話「美食の報酬」で使われていた様な気がしました。
あのウェイターも、第42話「美食の報酬」容疑者ジェラード役の俳優に似ているように思えたのですが、どう思いますか。
またお邪魔いたします。
まろくんさん、初めまして。
レストランとウェイター、もう一度調べてみますね。
私もまろくんさん同様、そういった「同じもの」を
探すのが大好きですよ。
私も似ていると思いました。
でも年齢の感じが前作のまま
なので違うかな?
同じレストラン・・・だとしたら
凄いと思います
「歌声の消えた海」の時と同じく、今回こそ、かみさんが出演する、と思って観ていました。
アレ?出て来ない。
出て来ないうちに埋葬のシーンに。
アッ!写真ですが、コロンボとのツーショット写真が映った。
コロンボのかみさん、見つけた!
と思ったら、かみさんの妹とは。
でも、ここまで焦らしたんですから視聴者のリクエストに応えて、いつかは出演するだろう、と楽しみにしていたことを思い出しました。
30年前の話です。
本ブログではあまり触れていませんが、1979年に「ミセス・コロンボ」シリーズでの失敗があり、「コロンボのかみさん」でひと儲けしようとする考えは、あまりコロンボファンの支持を得られないようです。
新シリーズは今までほとんど見てなかったので、この作品も初見でした。
新シリーズはあまり好きではありませんが、この作品はまあまあ。
結末は想像できちゃいますが。
コロンボの子分の家でさえ立派なのはさすがアメリカ。
土地が広いとはいいことだなあとくだらないことを思ってしまいました。
そうですね、独り者の男性刑事の部屋とは思えないような(笑)
部下の「ブレイディ」刑事の吹き替えが池田秀一さんですが、脇役の若手刑事の役というのが意外。前シーズンの狂ったシナリオでの犯人「ブレイディ」の吹き替えもされてたので、キャラ名が同じ事に引っ掛けたキャスティングでしょうかね。当たり前ですが、あのシャア・アズナブルとは全く違う演技で、さすが役者さんだなあと思います。
ブレイディ=池田秀一さん>そうですか!面白い発見、ありがとうございます。後日本文に加筆します。
コロンボは、ビビアンに自分の顔を叩かせ、
彼女の病んだ心に、そして自身の僅かな贖罪の気持ちに、
カタをつけさせた、と見れば、
なかなか悪くないエンディングで、
電話でカミさんを思いやるシーンも、深みが増しますが、
いかがでしょう?
うーん。凝り過ぎたんじゃないですかねえ。
コロンボ渾身のトリックは、シャーロック・ホームズの『瀕死の探偵』の応用です。
犯人ヴィヴィアンに共感する部分が無かったです。夫を愛するあまりとは言え、コロンボに対する恨みは逆恨みとしか言い様がありません。話の展開にも無理があるし(コロンボとの再会はうまく出来過ぎ)、ラストの平手打ちは後味悪かったです。
しかし、第6話「二枚のドガの絵」の美術学生を演じたロザンナ・ホフマンを拝見出来たのが嬉しかったです。小さな役だったので、見逃しそうになりました。20年の歳月を経て、あのマッシュルームカットの可憐な女性から、落ち着いた美しい中年女性になっていましたね。
彼女について、ちょっと調べてみました。
生年月日: 1938年8月12日
生まれ: アメリカ合衆国 ペンシルベニア州
死亡: 2016年5月20日, アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンタモニカ
配偶者: リチャード・レヴィンソン (1969年 – 1987年)
夫のリチャード・レヴィンソンは、ウィリアム・リンクと共に刑事コロンボを生み出した名脚本家。
Blu-rayに付属していた解説によると、今回脚本を手掛けたピーター・S・フィッシャーが故レヴィンソン夫人である彼女をゲストに招いたそうです。
ピーター・S・フィッシャーと言えば、第25話「権力の墓穴」はじめ、数々の名作の脚本を担当した方ですね。ラストのコロンボの自宅かと思わせて犯人をハメる手法は、「権力の墓穴」のアパートの一室の有名なラストシーンを彷彿とさせました。
ロザンナ・ホフマン情報、ありがとうございます!
みなさん、深いコメント!ありがとうございます。「かみさんよ、安らかに」もう一回見たくなりました、今後研究を深め加筆します!
BS-TBSの放送はまた「殺人処方箋」から、週末飛び飛びに再開するようです。
この回が引っ掛かっている方は是非、NHK-BSプレミアム土曜午後放送の『名探偵ポワロ・杉の柩(ひつぎ)』をご覧下さい。犯人逮捕の様子、犯人の吹替が酷似しています。
10月15日土曜16時00分からです!未見の意欲的なファンにはネタバレになっちゃったかなー。
初めまして
最近、コンプリートBOXを買って鑑賞していまして。
そこのレストランで出て来た「ガーニ」って何だろうって事が
どーも頭に引っかかってしまいましてね。
まあただの付け合わせの事だったんですが。
調べているうちにたまたまこのブログを見付けてコメントなんかを読ませて頂きました。
コロンボ愛に溢れたとても良いブログですね!
それで、そのレストランでの会話
そのお話の女性は、あなたが本で読まれた実例は、本当に復讐を行ったのなら、
その責任は被害者本人にあったことを本人に伝えたはずですよ。
そうしなければ満足感は無いでしょう。お分かりですか?
の部分なんですが、勘違いされる方も多いかもと思いまして。
ここで言う被害者とはチャーリー・チェンバース
ヴィヴィアンが犯人なら、チャーリーに
「夫はお前のせい死んだ。お前が悪いのだ」と夫の復讐である事を伝えたはず
と言っているのです。
それは転じて、復讐の対象であるコロンボを殺す時
自分が復讐の為にチャーリーを殺した。
奥さんはあんたを苦しめる為に殺した。
そしてあんたも復讐の為に殺すのだ。
と告白するはずだと忠告しているのです。
これは冒頭のヴィヴィアンのモノローグのセリフ
「何故こうなったか分からないでしょう?いずれ私からよく説明してあげる。
でもその時はあんたには何も出来ないの」
に繋がっているわけです。
その言葉の意味を理解したのでコロンボは
「はい。はい先生。よく分かりました。完璧に!」
と言ったわけです。
ヴィヴィアンを騙して自白させようと決意した瞬間です。
そして精神科医は、成功を祈ってグラスを上げるのです。
今回の犯人は、不正と殺人を犯して捕まった夫が刑期中に心臓発作で死んだ事を
不正を告発したチャーリーと捕まえたコロンボのせいにするという身勝手な人物。
自分の復讐が思った通りにいかなくなった時、
罵りながら暴力を振るうのも当然の行動の様に思います。
とても素晴らしい脚本だと思いました。
数年を経て、再読いたしました。細部までに渡るご感想ありがとうございます。
そうなんです、この作品が好きだとおっしゃるご意見も多い。2票加算いたします!
否定的なご批判も多いこの作品ですが、個人的には嫌いじゃありません(^^)。
ぼろんこさんが冒頭でご紹介されているように、この作品は一般的なコロンボ作品のように殺人から解決まで、時系列的には描かれておらず、ラストシーンに近い葬式のシーンと参列者の回想シーンのエピソードを繋げています。
こういう編集の妙を見せてくれる作品は、コロンボでは珍しく、近年の海外ドラマではよく見られる手法です。
ただ、コロンボ作品ならではの「ワザ」を見せてくれるなら、各回想シーンで1つか2つの疑問点を残して置いて、それを最後の謎解きシーンで一気に解決してくれるような、「ネタ」を仕込んで置いても良かったような気がします。
例えば一見、本編とは無縁のようなコロンボの小用があって、カミさんへ連絡を取ろうとするが、それが様々な事情で繋がらない。話が進むにつれて、ひょっとしてカミさんに何かあったのでは?・・・と、思わせておいてラストシーンの電話で事件と共に解決・・・・とか。
ちなみに作品タイトルと葬式のシーンでカミさんの「死」を連想させますが、風邪で寝込んでいた事情からすれば、「Rest in Peace」は「安らかに」ではなく、「(静かに)おやすみ」的な意味合いが強く、見事引っ掛けられましたね。
俺は全編通じてコロンボシリーズの好きでなかった部分は「かみさん」の話がしつこいところでした。
初期は、容疑者をイラつかせたり油断させるための手段に過ぎませんでしたが、後になるほど(おそらく「歌声の消えた海」あたりから露骨になってきた)愛妻家コロンボ、は最大のチャームポイントとして強調されるようになり、犯人とともに辟易しながらかみさんエピソードを聞き流していたものです。
その後さらにその傾向は誇張され続け、ついにスピンオフ「ミセスコロンボ」が、そして本編でもかみさんを中心にしたこんなエピソードが作られてしまった。
部下の新顔ブレイディ刑事のキャラもよかったし、精神科医とのエスカルゴをめぐるやりとりもよかった。ハインリッヒなんて男が作るチリなんか食えるか、と文句言うシーンも笑った。全体にコロンボかとげとげしい印象だったけど、めまぐるしいコロンボの捜査シーンはなかなか面白かっただけに、偽の葬儀シーンとか毒盛られる演技とか、かみさん関連のところだけざっくり削ってちゃんと作ってほしかった、と言う印象です。
新刑事コロンボ、「かみさんよ、安らかに」には、毀誉褒貶があるようですね。でも私は大変感慨深く鑑賞しました。特に、女性がその心の内に潜ませる「闇の部分」を見事に描いた点は、高く評価できると思います。 私は、能が好きでよく能楽堂へ出かけるのですが、この「かみさんよ、安らかに」を見て、能の「鉄輪」(かなわ)を思い出しました。この能は、「若い女に夫を取られ嫉妬に狂い、二人を呪い殺そうと貴船神社へ丑の刻参りに出かけた妻が、陰陽師である安倍晴明にその企みを阻止される」という話です。
どちらの作品も、「愛する人を失った悲しみを、暴力や呪いで復讐しようとする女性が主人公ですが、その望みは結局は叶えられません。そしてその悲しみが、何とも言えない「後味の悪さ」を残します。(そのことがお気に召さない方も多いのでしょう。)
しかし「それもいつわざる人間の姿なのだ」と思うと、納得できます。
能「鉄輪」で感じた「人間の心の闇の深さ」を、新刑事コロンボ「かみさんよ、安らかに」で図らずも実感した次第です。
昨日、あまりにもはっきり批判的に書いてしまい
新・刑事コロンボがお好きな方もいらっしゃるのに、申し訳ございませんでした!
私は、ここまで世界観が変わってしまったシリーズを受け入れることができなかった・・・
じゃ、黙ってろ!ですよね?
好きだった作品だけに目をむけることにしますね、反省~
ぼろんこ様のコメントの通り、さまざまな感想があって健全だと思います。
誹謗中傷ではないのだから、大丈夫です。
追伸
この回は2回目の視聴でしたが、楽しめました。犯人役の役者さんの演技力に引き込まれました。
また、エスカルゴ食べている精神科医の表情や所作がエレガントで、味わいがありましたね。
新・刑事コロンボと旧作のコロンボ
とのあまりの作品の違いに悲しく唖然とするしかないのですが、しかし10年たっても20年たってもガマンできませーん。
品のある、知的な作品の雰囲気は極端になくなって
下品な薄っぺらいただのミステリードラマになってしまいました・・・
もし、旧作のコロンボが存在していなくて
新・刑事コロンボのみのシリーズであったとしたら
ここまで世界中で愛されることはなかったでしょうね。
間違いなく!
ポアロの映像は、そのテイストは変えずに最後まで完結していました。
A・クリスティの作品のみを映像化しましたからね。
それは一番大きかったとは思うのですが、
映像スタッフはドンドン変わっていったはずです。
しかし映像は守られていました。
新・コロンボの作品全体に流れている、アメリカンな低俗な品の無さは、意識的にあえてやったのでしょうが
その意図するところがどうしてもわからないのです。
ピーターフォークが金髪女好きで、アクション好きで、
その趣味をわがままに作品に押し付けたのでしょうか?
回りはそれをストップすることもできなかったのでしょうか?
う~ん、わからない・・・
フィッシャーのような、素晴らしい脚本家はいくら探しても他に見つからなかったのでしょうか?
世界中に才能ある作家はたくさんいるはずです。
すみません!まだまだ沢山文句が一杯あります!
品の無い俳優、音楽、セット、日本の声優も好きではなかったです。
少しでも作品を安っぽい感じになるようスタッフ皆で
がんばってるようにさえ見えました。
そして、なんとかピーターフォークの刑事コロンボを
終わらせよう!もう金が無いのだから!
と、思えてならないのです。
は~12月30日の師走に長々と申し訳ないです!
どうしても文句を書きたかったです、お許しください。
6年越しに再読いたしました。
頷ける点もあります。
いろんな意見があり、それも良いと思います。
コロンボと精神科医との会話が、一つの見せ場です。
精神科医は、医師の倫理によって、ビビアンのことを名指しで説明をする
ことができない。よって、コロンボは遠まわしに訊くしかない。
コロンボは、その状況を考慮して、準備怠りなかった。
精神異常とか病的行動とかの本を借りて読んでいたのだ。さすがだ。
コロンボ:それに実例がありましてね。
ある女性が、夫の死はある人物の行動によるものと感じた。
しかし、彼女の復讐の執念は、その当の人物には向けられなくなって、
その妻に向けられた。
これは、滅多にないことなんでしょうか?。
精神科医:そんなことはありませんよ。
極端なケースでは、そういう思い込みはよくあります。
あなたは私の夫を奪った、だから妻を奪ってやる。
コロンボ:その実例ではですねえ、その結果、逃げおおせる見込みなんて
全くなかったんですねえ。
精神科医:逃げるつもりはなかったハズです。それどころか、
恐らくその男の責任であると気付かせる行動に出たでしょう。
コロンボ:それで終身刑を受けることになってもですか?。
精神科医:それは問題ではなかったでしょう。
精神科医:そのお話の女性は・あなたが本で読まれた実例は、本当に復讐を
行ったのなら、その責任は被害者本人にあったことを本人に伝えたハズ
ですよ。そうしなければ満足感は無いでしょう。お分かりですか。
ここで文脈上の矛盾がある。
ここでの被害者とはある人物の妻だ。妻に伝えても仕方ない。
被害者本人ではなくて、当の人物へ伝えなくては無意味だろう。
まあ、夫も被害者と言えますが、より大きな被害者とは妻の方です。
ビビアンは、別にコロンボを殺す気など全くなかった。
それよりもコロンボを生かして、自分と同じ苦しみを与えたかっただろう。
だが危険を冒しても、いつかはコロンボの責任であることを伝えない訳には
いかない。
ビビアンにとっては、コロンボがマーマレードを食すなどは想定外だった。
しかし、夫ピートの逮捕と死とは、コロンボの責任であったことを
コロンボにも思い知らせてやらなければならない。
それを伝えるのは、どの時点を想定していたか?。それは葬儀直後ではない。
その後の成り行きを見て、遠まわしに伝えるつもりだっただろう。
その構想が、一瞬に潰えてしまった。激怒するのも無理はない。
コロンボとは、本当に”ひとでなし”だな。
見つけた!ロザンナ・ホフマンは、不動産物件を見に来る夫妻のソーウッドの奥さんです。
この作品への反響の多さには驚きます。2票追加します。未だ多くのコメントにお答えできませんが、お時間を頂き改めてお返事いたします。
ふきかえふぁんさん、私だって何度も「ロボコン」に反応してしまったことか(笑)
渋い魅力のリーランド・セントジョン役のイアン・マクシェーンにふれてませんねぇ~。
コロンボは車も魅力で今回は、赤いSLでした。
こんにちわ
アンティークの椅子に座る場面があったように思いますが、死者のメッセージの時と違ってしっかりした椅子だったようですね。
本日、BS-TBSのオンエアを見ました。最低作とか残念作とか言われている作品でしたが、結構、楽しめる作品でしたよ。「かみさんよ、安らかに」という邦題は良くないですね。でも、コロンボ夫人が出てくるわけでもなく、事件に深く関わっているわけでもなく、この作品でも、幻の存在という位置を守っているのはいいんじゃないかと思いました。ラストのどんでんがえしも、コロンボの作戦だと予想はついてしまいますが、大掛かりで大胆な仕掛けは、なかなか爽快に感じました。ラストのビンタは、あれはあれで良かったんじゃないでしょうか?ビンタ受けたあとのコロンボの表情は、静かな勝利を感じていたように思えました。新シリーズの中では、なかなかの良作だと思いましたよ。
ポワロさんでも、犯人の仕込んだ毒入り茶を飲む振りをして、犯人を騙す、というエピソードがありますね。古典的な手法なのかもしれませんね。
ポワロさんも同じだと思うのですが、コロンボさんも、過度に、境界線を越えて、犯人に同情したり、心情的に立ち入ることはないんじゃないかと感じています。
同情すべき背景や、やむを得ないと思えるような動機であっても、彼はいつも毅然として、犯人個人というよりも、その犯した罪を糾弾します。罪は人間を離れて犯されることはないわけですから、自然と当の本人を追い詰めることになり、決して見逃したり、情状酌量に故意に走ることはありません。
「忘れられたスター」においても、身代わりに立った男性に対して、「それまでもつかな」と言い放ちます。それでも尚男性がもたせてみせる、という返事を聞いて、苦笑しながら、そうあったらいい、というような言葉を言い残して去ります。
今回の事件においても、女性の復讐心そのものが彼女自身を追い込み、病んだ精神を助長させています。コロンボさんは、その彼女の置きどころのない気持ちを、平手打ちとして甘んじて受けています。
日本的なやさしさと、キリスト教的なやさしさの違いをコロンボさんは体現していると思いました。
今週深夜NHKでやっている「高専コロンボ2015」ってナンだ!?「ロボコン」の見間違いでした。orz
「金曜ロードショー」放送をVHSテープに録って20年とは感慨深い。劇中「心臓」がカミさんの死因と言っていますね、新コロンボの石田太郎さんが心筋梗塞で亡くなった事を思い出してドキッとしました。
毒を盛られてぐええぇぇ…なんちゃってという展開はポワロやホームズもやっていました。名探偵は毒に関する知識だけでなく、瀕死演技も得意らしい。
NHKで放送した『名探偵ポワロ』の「杉の柩」でも、ポワロを毒殺しようとする犯人役は弥永和子さん(故人)が吹き替えていました。興味の湧いた方はそっちも是非御覧下さい。
「狂ったシナリオ」犯人役の赤い彗星声・池田秀一さんが今回はブレイディ刑事役。速度3倍の乱暴運転?(笑)
全体の内容が最低と思われる点は確かにあった、ただコロンボ自身が犯人を追い詰める為ではなく勝ち負けにこだわったととるなら最後がこのストーリーの一番の見所と言えるしそこに集約されていると思われる、それは、
ひとでなしとのビンタの場面そして、かみさんに愛してるよとの電話、守り切れた安堵感をにじますコロンボが見所だと思います。
全シリーズ中、最低のコロンボだ。
動機が恨みを晴らすことや何かを守る為であったなら、犯人は自己犠牲も
顧みないで殺人を犯すことがことが多い。
その場合のコロンボは、犯人の動機の深いところまで光をあてて温かく照らし出す。
今回のコロンボは、その動機の深いところにコロンボ本人がいた。であれば、
なおさら、その動機をかわして証拠を積み上げるようにしなければならないはず。
ストーリーは多少矛盾が出ても、どのようにでも書けるはずだろう。
それなのに、逮捕するためには手段を選ばず、犯人の心情を逆なでするような
行為に及んだ。コロンボらしからぬ終わり方だ。
動機を温かく包んで、最後は犯人との間で相互理解による深い人間関係を築く
ところにコロンボたる所以があるように思える。
ストーリーは、確かにおもしろい。
だが、ビンタという最悪の終わり方にガッカリした。評価マイナス。
お詳しいですね。キューバといえば葉巻を連想します。コロンボ作品でもたびたび登場しますね。
ビビアンさんが飲んでたラム&コークというのはキューバリブレというカクテルではないかと思います。
米西戦争でのキューバ解放にちなんで名付けられ、第二次世界大戦で有名なパットン将軍も好きだったらしいです。
ゴッドファーザー2でも登場してました。
ずいぶん前ですが、コンビニでキューバリブレが売ってるのを見かけ、ちょっと感動しました。
darzilinさん、こんにちは!「水戸黄門」も良いと思いますよ。「新シリーズの製作サイド」…視聴率とかいろいろ難しいことはあったのでしょうね。
こんにちは。
新シリーズはどうも見るのをつらく感じているのですが、本作はなじめました。
倒叙法でなくてもコロンボと「かみさん」が大活躍?してくれれば、それでいいのだ!まるで水戸黄門ですが(笑)
解決篇でコロンボが結局パンを食べて見せたたところはもう大笑い。視聴者にも罠とはっきり分かっていても、そこまでやるとは・・・
新シリーズの製作サイドも大変だったのでしょうね。
タップおばさん>この作品、賛否両論あるんですよね。興味深いです。
私はこの回に対しては否定派です。
途中でオチが見え見えだったという点が残念ですね。
あとは、ヴィヴィアンに対して全く共感も同情もできないと感じた点も。
巨炎さん、コメントありがとうございます。やはりこの作品をお好きな方は多いようですね!もう一度見直してみたいと思っています~。人気ランキングに1票入れておきます。
こちら初めまして。
私もフィッシャーらしい凝ったプロットが
煩雑になるギリギリラインで纏められた本作は好きです。
それと、もう一つはコロンボの最後の犯人への態度。
「お気の毒だとは思っています」と語りながら
「忘れられたスター」や「死者のメッセージ」のような
温かみは殆ど感じられず、なじられながら動じてもいない。
カミさんを狙った犯人への怒りは同情を遥かに上回るもので
「溶ける糸」と双璧にして対極的な形で
コロンボの怒りを描いたのが印象的でした。
Meさん書き込みありがとうございます。最近(2013年あたり)この作品へのご支持が、また増えてきまして嬉しいことです~。人気ランキングに1票入れておきます。
この話でのコロンボ警部は、割と早くから犯人にたどり着いていました。
犯人の罠に「嵌められた振り」をして「自白を自発的に引き出させる」というのはなかなか面白かったです。
ヘレン・シェイヴァーは、今回精神を病んでしまい、コロンボ警部にまで憎悪を向けるという大変難しい役を演じていましたが、観てるこっちが引き込まれるほどにうまかったです。
僕的には好きなエピソードです。
ニックさん、人気ランキングに1票入れておきます。
ニックさん、コメントありがとうございます。「イマイチ」な印象はあるのですが、コロンボ作品はみな大好きです~。
はじめまして。
かなり昔、金曜ロードショーでこのエピソードを見て、コロンボ警部が『かみさん』に電話をするラストシーンで感動して涙した記憶があります。
いい作品だと思っていたのですが、ぼろんこさんの評価はイマイチ?のようですね^_^;
もう少しでDVDで見れるので、楽しみにしてる次第であります。
こねこさんコメントありがとうございます。何かにつけ、作品中に楽しみや興味を発見することは、私も大好きです。これからも見続けます(笑)
マーマレードはもちろん、柑橘類が大好きな私です。
この作品でレモンマーマレードの存在を初めて知り、興味を持ちました。いつか食べてみたいです。(笑)
なるほど、この作品は評判悪かったんですね…
私は子供の頃見たので「コロンボさんが殺されちゃう!」とハラハラした衝撃の作品でした。「カミさんが殺されちゃった!」とショックから始まり…「レモンのマーマレードって何?」と大人になった今でも探しています。笑
純粋に騙された子供なので「面白かった!」が感想でした。
だから今も大好きな作品なのですが、当時一緒に見ていた母は「カミさんが殺される訳がない、コロンボさんも死んだらシリーズが終わるから有り得ない」と大人の感想を言われたのを今でも覚えています。
大人になって見た感想は、愛する人を永遠に失って、映像で抱きしめられて涙する犯人。
目的は同じ苦しみを与えることだったのに、コロンボさんが思いがけずマーマレードを食べて「コロンボさん!」と思わず止めそうになる気持ちの迷いの現れ。
あんなに笑顔でコロンボさんに接していたのに、目的以上の復讐を遂げた気の緩みで、泣きながら喜びを語る姿に「ここウチじゃないんです…」と言われた瞬間の表情。
犯人役の演技力に度肝を抜かれました。
最後にコロンボさんからは何も奪えなかったと、騙された悔しさのあまり平手打ちをする犯人を甘んじて受けたコロンボさん。
今見ても子供の頃に初めて見た衝撃とハラハラが蘇るので大好きな作品です。
大人になってから始めて見たら、母の様な感想だったのかな…。
アヲハタで「瀬戸内からの贈り物レモンマーマレード」という商品が出ています。オレンジより癖がありますが美味しいですよ。