3話「構想の死角」

Murder by the Book / 1971

カメラワークやライティングがスピルバーグ的?

演出が若き日のスピルバーグ監督というのは有名ですね。絵作りという着眼点で見ると、他の作品と大きな違いを感じます。まずは、構図の大胆さです。俳優同士の顔がくっつきそうになる程、近くで会話していたり、女優の横顔のシルエットでその場面を深く印象づけたりしています。全体的に画面が暗めなのも特長だと思います。特に夜のシーンでは、不気味な程に室内を暗くし、手前の人物の影が話し相手に重なって不気味な効果を出しています。

2020年4月の再放送を見ながら加筆しています。やはりこのカメラワークやライティングは、この1回きりで良かった…とも感じます。そこばっかり気になってしまい、本筋がおろそかになっているように見えてきます。

作家ケン・フランクリンの怪

犯人の作家ケン・フランクリン(ジャック・キャシディ)が共著の相棒作家、ジム・フェリスを殺害。動機は、ジムがケンとのコンビ解消を言い出したことにあります。実はケンは小説が全く書けないのです。
これまでに発表した人気小説「メルビル夫人」シリーズは、すべてがジム(マーティン・ミルナー)による作品だというのです。私はものを創る立場なので、このような生き方は理解し難いですね。それにしてもよく今までコンビが継続したものだと。ケンは、コンビを解消すると、収入源を失うとともに「小説が書けないこと」が世間にばれます。どちらかが死んだ場合に、多額の生命保険が受け取れるようにしていたことも殺害の大きな動機です。

ウソが本当に思えてくる

この事件の背景には「ウソをつき続けていると、そのうち本当になってしまう」という教訓が見えてきました。ケンは主に、インタビューやPRを引き受け、賞賛を浴びているうちに、いつしか「自分が本物の作家である」と思ってしまうようになったのではないでしょうか。
決着の付け方としては「スカっとした切れ味」ではなかった気がします。それでも印象に残る作品のひとつです。コロンボから第二殺人のお粗末さを指摘されたケンは、第一殺人の優れたアイデアも自分によるものであると主張し、ひきかえに罪を認めまました。小説が書けない作家を演じ続けるより、1作でも優れた小説を書く努力をすべきだった。

ちなみに次作の4話「指輪の爪あと」では、明瞭な「コロンボの罠」によりスッキリ解決しています。構想の死角のゲスト俳優ジャック・キャシディは、22話「第三の終章」36話「魔術師の幻想」でも犯人役を演じていて、刑事コロンボシリーズでロバート・カルプと並ぶ最重要人物の一人です。

バーバラ・コルビーは迫真の演技

第二殺人の被害者ラサンカ夫人(バーバラ・コルビー)は迫真の演技でした。この後のコロンボ作品にも、犯行を見破る→恐喝→殺される という人が多く出て来ます。やはり金は人生を豊かにするものと考えてしまうのでしょうね。それが命取りでした。

ケン・フランクリン邸はエリック・ワーグナー邸

ケン・フランクリン邸は12話「アリバイのダイヤル」のエリック・ワーグナー邸としても登場します。(スタール邸だと勘違いしていましたが別の家でした)

刑事コロンボマップ

その他にもネットで調べましたら「構想の死角」のロケ現場らしき場所のヒントがありました。英語のサイトを参照していますので、真偽ははかりかねますが…。
→刑事コロンボマップ:ケン・フランクリンの湖の別荘

 
 
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:スティーブン・ボチコ
ケン・フランクリン:ジャック・キャシディ
リリー・ラ・サンカ:バーバラ・コルビー
ジム・フェリス:マーティン・ミルナー
妻ジョアンナ:ローズマリー・フォーサイス
加筆:2020年7月4日

“3話「構想の死角」” への87件の返信

  1. 序盤、田舎の美しい景色の中、フランクリンとドライブするジム。なぜかデジャヴがある、そしてイヤな感じだ、と言う。
    これ、デジャヴじゃなくて半分思い出しているんですね。
    芸が細かい。

  2. はじめまして。観た後に楽しくデザートのように読ませて頂いてます。やはりバーバラコルビーさんの名演が印象に残った残っ方が多かったのですね。しかし、暴漢の銃で惜しい女優さんを亡くしてしまいました。お気の毒ですが、あの映像は永遠に生き続けます。調べると亡くなっている方がほとんどなんですよね。

  3. 記念すべきコロンボ第一作ということもあり印象が強いです。「構想の死角」というタイトルも秀逸です。ジャック・キャシディは「第三の終章」も邦題が良いですね。内容的にはお世辞にも美人とは言えないバーバラ・コルビーの迫真の演技が印象に残ります。

    1. ラサンカ夫人、フランクリンを脅迫した際、
      金額提示のあと、震えてしまう演技がとっても好きです。

      1. 細かいところまでよく見ていらっしゃいますね。ラサンカ夫人は完全に主役を食っていますね。美人がやったらこうはならなかったと思います。バーバラ・コルビーはほどなくして銃撃され死亡したのを知りショックを受けました。

  4. こんばんわ。
    冒頭のシーンでジムがタイプライターで入力しているのはメルビル夫人の物語ですよね。
    よく考えると、もう書かないはずなのになんでかな? と思いました。
    つまらない話ですみません。

  5. 初めて観たのは87年だったかな?
    当時は日テレの映画枠でした。
    あのETのスピルバーグが監督という事で、とても期待して録画予約をセット。
    翌日、ワクワクしながら再生すると、映し出されたのは「巨人×大洋」!!
    コロンボは20分遅れでスタート。
    とても嫌な予感を抱きながらも、展開に惹き込まれて行きました。
    そして案の定、残り10分を残して、録画終了...
    嫌いな巨人が、増々嫌いになりました(笑) 

  6. 【原題解釈】
    Murder by the Book
    直訳すると、「型通りの殺人」。
    by the Bookは「規則や指示にきっちりと従って」という意味。
    ジムが自分の描いた筋通りに殺人を遂行したことと、ふたりの本が殺人の遠因になったことを引っ掛けているのでしょうね。

  7. 先日の夜どういうわけか眠れなくて、ふとコロンボを観て見よう(数年前 Complete BlueRay BOX を購入しており)と思いました。しばらく悩んで選んだのは「構想の死角」。やはり何度見ても面白い!
    内容とは直接関係ありませんが、観終えた後に皆さんのコメントにも何度か出てくるラサンカ役の女優さん(バーバラ コルビー)がふと気になりました。他にどんな作品に出てるのかな?とか今はどうしてるのか?など。。。調べてびっくり。日本での放送の2年後1975年7月に何者かに銃で撃たれてお亡くなりになっているんですね。驚きと同時になんか切なくなり、改めて彼女の登場するシーン(わざわざ出向いてケンを脅迫するシーン)を観てみました。音声を英語に切り替えてみるとセリフの言い回し、声の調子が吹き替え版とはまた違う味わいでとても良い演技だなぁと感心しました。ケン役のジャック キャシディもまた76年に自宅マンション火災で亡くなってるのは知ってましたが、この二人が立て続けに亡くなっていたことは知りませんでした。

    当たり前のように毎朝目覚めて、また1日生活出来ていることは本当は当たり前ではなく、ありがたいことなのだなと考えさせられたような気がしました。今は新型コロナの影響で普通の生活とは程遠い状況ですが、なんとか無事に生きてることに感謝したい心境です。。。

    1. そうそう、女優バーバラ・コルビーさん、射殺されています。ジャック・キャシディもご存知の通り、早世していますね。

  8. ジャック・キャシディの犯人役、何度見ても良いですねぇ。
    ロスからサンディエゴって120マイル、車で2時間程度ですね。
    やはり、飛行機に乗っても、待ち時間もあるから、さほど時間は短縮
    されないですよね。やはり、皆さんの思いと同様に、作品的にはもう
    一つ感はあります。

    さて、今回、見ていて気付いたこと、
    オンボロカー初登場ですね。しかも、ラサンカ店に入ってくる際に、
    花壇の花を踏みつぶしてます。荒っぽいなぁ(笑)

  9. あらためて見ると「離婚」の記念に持ち込んでふたりで飲んだシャンパンの瓶とグラスを処分した気配がないのが気になります、部屋を出てから駐車場に向かうまでの間(写っていない間)に捨てたのでしょうか。さもないと部屋に瓶とグラスが残ってしまい、最後にふたりが居たことがばれてしまいます。

    1. 僭越ながら、シャンパンとグラスは残っていてもそんなに問題はないと思います。
      犯人のフランクリンは、ラサンカさんの店からジムの奥さんに電話して、「2〜3時間前にオフィスへ行ってジムに会ってきたんだ。戦闘終了さ」と話しています。つまり、2人でいたことを隠してはいません。その後、賊が襲撃した、という筋書きなので。

      とはいえ、後でいろいろ聞かれるのも面倒だし、わたしが犯人ならやはり処分しておきたいところですけどね〜

        1. それにしても、ラサンカがケンの連れをチラ見していたり、暇なはずなのに別荘に電話した時出なかったり、細かい点でも、我々見る側を楽しませる設定がありますよね。

  10. コロンボがオムレツを作るシーンで、「ま、食えるもんはたった一つ、オムレツなんです。女房曰くですがね」と、シリーズ全編において”かみさん”と言ってない唯一のシーンでしょうか。
    聞いた話では、NHKの初期の放映(UHFでの試験放送?)において、最初のほうのエピソードでは、原語の「wife」を「女房」と吹き替えていて、その後の放映でその部分だけを「かみさん」に吹き替え直したらしいですね。でも、1か所だけ(?)漏れていた、ってことですかねぇ。
    あと、コロンボは他にも「炒め焼き」が作れるはず(#42 美食の報酬)だけど、かみさんには作ってあげてないんでしょうか。美味しそうなのに。

    1. 翻訳家が額田さんに代わって、カミさんを使いだしたんですね。カミさんの原語はwifeだったりMrs. Columboだったりしたようです。

  11. はじめまして。
    今、先日放映分「構想の死角」の録画を楽しく見させていただきました。

    内容はすばらしかったのですが、一つ映像的にひっかかるシーンが…。
    ケンがジムを殺したあと、別荘前に止めた車のトランクを開けるシーンで、画面右に多分集音マイクだと思われる影が映り込んでいるように見えました。
    あの当時ならこんなこともあるのかなぁと思っていると、最後にスピルバーグの名前が!
    かのスピルバーグも見落としたのでしょうか。最後に一番驚かされました。

    1. スピルバーグと映り込みといえば、「激突」が有名ですね。
      ガラス面に撮影側が反射して写っているシーンがあります

  12. ラサンカさんが強烈に印象に残ってます。
    今回何か短く感じたのはどこかのシーンをカットされてるからですかね。
    構想の死角が何故人気があるのか?
    ちょっとわからないです。

  13. 最後のシーンが何回見ても何か納得いかないです。
    「自白と受け取って良いですね?」
    何で?
    ケンはコロンボとの会話のやりとりで
    ボロを出しましたか?
    トリックのメモが出てきたからって
    それがどうした!で済ませられないですかね?
    小説の方だとわかりやすいそうですが
    どなたかテレビ版のオチの説明をしていただけませんか?
    構想の死角を見たのは多分4回目か5回目ですね

    1. 私もあなたと全く同じことを思いました。
      オチとしては腑が落ちませんね。
      前見たときはここまで不思議には思わなかったのですが・・・

    2. お話し中失礼します。
      このエピソード、監督がスピルバーグということはひとまず別として、

      あらためて見直してみて、コロンボが犯人に自供させるための誘導尋問のテクニックはさすがだと思いました。

      最初の殺人については、パートナーのアイデアだと持ち上げておいて、
      ラサンカ夫人のそれについては、全くお粗末だと言っています。

      コロンボから、あんたには一行だって書けやしないと言われるに至って、
      フランクリンはつい、コロンボの話術にはまって、自分のアイデアだということをわからせたくなってしまいましたね。
      ———————————————–
      コロンボ「先を続けようか・・・」

      フランクリン「結構・・」
        ※もうそれ以上説明してもらわなくても結構(私のアイデアなのだから)
      ———————————————–
      派手さはありませんが、謎解き以外に相手を追い込むテクニックも見事でした。

      なお、同様の展開は、
      「殺しの序曲」で、シグマクラブ会員のオリバーを追い詰めるシーンでも見られます。

      1. ありがとうございます。
        納得いたしました。
        クライマックスシーンで
        コロンボさんが動から静へ変わるところでのやりとりに注意しなければならなかったのですね。
        でも犯人とのやりとりが淡々としてるようで...
        もっと決定的なボロを出してほしかったです。

      2. オリバーがレコードプレーヤーとマジックで分厚い本を落とすシーンですよね。
        そういうのを期待していたので構想の死角はわかりづらかったのです。

    3. 今まで考えなかったのですが、今回も「お得意の罠」を仕掛けても…良かったかな。例えば第二殺人がケンが考えた稚拙な犯行であるという決定的な証拠を、彼自身に隠蔽させるような…。
      しかし…それだと、コロンボは罠をしかける刑事のキャラで定着してしまいそうかな(笑)

  14. リアタイ視聴。
    この作品、メインの犯罪よりラサンカ夫人登場の場面に毎回ドキドキします。
    雑貨屋で会った時は普通の女主人風だったのが、ジムの事件後劇場でケンに再会した時の自信(?)に満ちた態度に激変。どんどん大胆に。
    ケンを恐喝、しかも$15,000も要求。当時のレートが314円でしたから貨幣価値を考慮してもすごい金額ですね。
    ケンを「信用ならない」と、警戒しながらふと気を許し、油断して背中を見せてしまい撲殺される。
    このあたり、気のいい普通の人の感じが出ていて憎めないですね。
    殺される直前、振り返った時の表情のカットは、恐怖と絶望にあふれ秀逸。
    普通で強欲、滑稽で物悲しい…次にまたこの作品を見てもラサンカ夫人が登場するとドキドキするでしょうね。

    1. 15,000ドルは471万円(1ドル=314円)だということです。何とかささっと現金を作れそうな金額で、現実的なラインですよね。

  15. あっという間に終わった~
    時間短いですよね
    オフィスに居るよって言ったとこでズドン!って
    血痕は??という疑問は警官が言ってた・・・
    トランクには血痕がありそうだし、別荘の血をケンが掃除したのかなって想像してもうた
    だってジャック・キャシディかっこ良すぎるもんー

  16. 本日もリアタイ視聴です。しかし自分で言うのもなんですが(笑)2019年2月のコメントでかなりいいこと断言してんなあ、と(笑)。

    1. 今回観ると、後のスピルバーグの演出の片鱗を窺わせるブラックユーモア。これからジムを殺そうってのにそのジムの事務所の偽装をケンは口笛吹きながら。自分が殺した死体に向かってシャンペンで乾杯。コロンボの料理シーンもピーターフォークのいい手付き(笑)。主役や犯人より目立つラサンカさん(笑)。細かく見ていくと、後々のコロンボ作品群に影響を与えているかもしれません、と言うと、うがち過ぎかしら。

  17. 皆さんのご感想、ご意見を拝見してやっと納得しました。つまり一文も書けなかった共同作家が何故あんな結末で決したか。つまり最後で唯一自分が考えたアイデアだと云う事をアピールしたかった、と云う事でしょうか。ただあれが自白と言えますでしょうか。2作目に続き少々荒っぽい終わり方ですよね。

  18. 出張の飛行機の中で「別れのワイン」を観てハマり、コロンボDVD-BOXを購入。4話まで観終わりました。2つ疑問点があり教えていただきたく。 質問1. 「別れのワイン」で犯人が2度目にワインセラーに入って行った時に、被害者の頭や足に籠が被せられていました。それを見た犯人が驚いた表情をしたので、初めて観た時は秘書がやったのかと思いました。なぜ、驚いたのでしょうか。
    質問2. 「構想の死角」で、最後にこの計画は犯人自身でが考えたと言ってましたが、それは嘘で、最後まで自分も作者の一人であるという強烈な自己顕示欲が言わせたのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

    1. ノベライズなどでは、それでもケン・フランクリンが自分でもアイデアを出そうと頭をひねったあげく、漸く出てきたもの、とされていますね。
      強がりではない、という説もあるかと。

    2. よれよれコートさんの1番目の質問が気になり、「別れのワイン」を見直してみました。

      ニューヨークから帰って来たエイドリアンは、ワイン貯蔵室の中に入ると、ぞっとしたような驚いた表情をみせています。ニューヨークへ出発する前と比べると、リックの体の向きが変わり、そばに置いてあったはずの大きなワインボトルが転がっていました。それほど、断末魔の苦しみの中でリックは息を途絶えたということですね。リックの顔と足元が見えないので、まるで誰かが籠を被せたように見えますが、ただボトルが転がっているだけということだと思います。

      見直してみると、エイドリアンのセリフ、とても洒落ていますね。その辺も味わい深い作品です。

  19. 期待してたわりには凡庸な作品でした。
    ケンがコロンボにジワリジワリ追い詰められるって感じなところがなかったですし。
    コロンボもコロンボで怪しいと思ったら
    ケンを付けとけばあの雑貨店の女が死ぬこともなかったのでは?
    車も店の前に横付けしてたしバレバレじゃないですか。
    ワインの瓶も湖にすてちゃうし。
    同じような終わり方だったら殺しの序曲の方が全然上だと思いました。
    たぶんスピルバーグが監督っていうのが
    順位を底上げしてるのだと思う。
    キャシディ作品なら魔術師の方が断然上だしちょっと期待外れでした。

  20. 初めまして
    ケンがラサンカ夫人に渡した著書のタイトルが「殺人処方箋」ですね。
    これはコロンボ第1話のタイトルですよ。
    ということは、ジムとケンのモチーフはリンクとレヴィンソンなのかもしれません。

  21. ぼろんこさんご指摘のように初期の作品は恐喝者が殺されるパタンが多いすね。
    またあらためて見ると初期の作品はコロンボの犯人に対する言葉遣いがキツイです。
    最後のオチと言うかツメが甘いですね。
    それほど「膝を打つ」展開ではありません。
    この程度で自分の罪を認めてしまう犯人はどうかしてるなあ。

  22. BSスペシャル投票第8位。スピルバーグの出世「前」作wとして名高い本作ですが今改めてみると、後のリアルとブラックユーモアの共存した演出の片りんが伺えるのかな?あの、せっせとオムレツ作りながら安否を気遣う「変さ」。ラサンカ夫人のスピルバーグならでは?のグロテスクな描写。一方で状況証拠の数々(長距離電話の通話記録etc.)は思うに視聴者に見せるだけで説明は「観れば分かる人には分かるから不要」とカットした、と今回はあえて断言しておきましょう。
    さて、昔から問題になるラストの自供ですが、コロンボがジムの妻にケンが犯人だとぶつけて、二人のことを何でも話してくれと依頼し、それをじいっと聞き入る場面が挿入されています。これは、話を聴いたコロンボが、こうやればケンのプライドが刺激されて絶対自供する、とする方に賭けた、伏線シーンだ、つまりコロンボが仕掛けたと今回は断言その2(笑)。

  23. 何と言っても、ジャック・キャシディが素晴らしいですね。きらびやかで、冷徹。冴えない風貌のコロンボとの対比が面白いです。

    前半から中盤までの展開は、ヒッチコックの映画を観ているような緊迫感があり、凄い!と思って観ていましたが、最後のシーンが、みなさんご指摘のように、納得出来ませんでした。え、そこであっさり自白?せめて、指紋つきのシャンパンの瓶が池から発見されたとか、何か決め手となるものがあったら良かったのに。

  24. たった今、BSで見ました。
    ラサンカ夫人最初の登場から夫人がヤバイことになりそうな、喋り方やだらしない服装(向こうの人は胸元が開いてるのは普通の事なのか?)で心配しながら見てました。
    そうしたら次のシーン?では暗い画面の中、夫人の前歯を強調するような悪意のあるアングルで、まるで演出からも夫人の容貌が疎まれてるのでは?!と心配が倍になってきたらとうとう殺されて‥‥おまけにエンドロールではスピルバーグのクレジットでおどろきました。
    夫人のことが気になったせいか、今回の謎解きはなんだかスッキリしませんでした。
    あぁ、あと7回しか見られない。
    土曜夕方のコロンボは一週間の疲れを取ってくれる気がして、スッキリ解決を期待してます(笑)

  25. 失礼しました。ジム殺人のトリックは確かにケンのアイデアでした。一緒に車でキャビンに向かう途中で、ジムがデジャブーを感じると言っていました。数年前にケンが本にできるアイデアをジムに話したこと、それをジムがメモしたことを物語ります。The Columbophileのサイトで指摘されていました。

  26. ジャック・キャシディ、本当に存在感のある俳優ですね。この後2度も採用されたのもうなずけます。2度目の殺人の後で、コロンボに目撃されているシャンペン(ワイン?)ボトルを湖に捨てるのは、へまではないでしょうか?1度目の殺人のトリックは見事ですが、本当にケンのアイデアでしょうか?決着の甘さは、ぼろんこさんのおっしゃる通りと思いました。

  27. 初めまして。再放送を録画して何度も見ているファンです。
    ジムの家でコロンボがオムレツを作るシーンでキッチンの
    下の戸棚からチーズをすりおろすものとボールを取り出しますが
    ボールの中にすでにチーズが入っているのがチラチラ写っています。
    それを誰かに言いたくて。ご存知だったらすみません。

  28. 二度目のコメント失礼します。
    『構想の死角』を何回か鑑賞するたびに思うんですが、殺された相棒のジムはかなりのお人好しですね。ケンに別荘に行こうと誘われた時も「(奥さんに)嘘をつくのは気が引けるよ」と渋っていますし、そもそもシリーズを打ち切ると言い出すまで長年書いてもいないケンが作者を気取るのを黙認していたのも寛容すぎます。発言の節々から、素朴で商売ごとが得意でない人なんだなあ、と。そんなところをケンに付け込まれていたのかもしれません。
    もうひとつ気になるのは、ケンは推理作家としては無能でも、これだけ口が達者なのだから別のビジネスでも成功できたのでは?マネジャーだと公表して仕事をしても良かっただろうし。お金以上にベストセラー作家としての名声に執着があった、ということでしょうか。

    1. 私はデザインが本職です。デザインワークが好きな反面、請求書や契約書などの事務仕事が嫌いです。誰かに代わってもらいたいくらい。ジムもおそらく執筆は好きだが、ビジネスはそれほど好きじゃないのかも。そういう気持ちよくわかります。

  29. 妻ジョアンナとコロンボの会話。
    ジョアンナ:おなかが空かないの。
    コロンボ :まあ、つついてみて下さい。
         :美味しくなかったら捨ててもいいから。
    遠慮されているのも拘わらず、人さまの家の食材で勝手にオムレツを作って、
    あまつさえ、美味しくなかったら捨ててもいいからとは、何たる言い草か!!

  30. >>ちはちはさん
    さすがです。不自然さを見逃さない、まさにコロンボ流ですね。
    ジムの遺体がケンの邸宅前に捨てられていたとき、コロンボは、
    「コートが薄くて、なんだか寒くなってきた」と言っています。
    明らかに、泳げるような季節ではないですね。
    しかも、夜間は寒くなりそうな別荘地ですよね。一方でコロンボが
    ケンの別荘へ行った時には「車が陽に照らされると後でたまらない」
    と言っているので、真夏のような気もします。
    ということは、昼夜の寒暖差が激しいのでしょう。
    そうであれば、ラサンカさんの昼間の服装も理解できます。
    ラサンカさんが殺された翌朝の現場に集まった人たちの服装は、
    暑いとは思えません。朝方は冷えるのでしょう。
    夜は、泳ぎたくなるような気温ではないでしょうね。
    ラサンカさんはケンに気があるので、提案に対して無下に拒否する
    ような言動を避けたのでしょう。ヤンワリと、しかもキッパリと
    否定したのだと思います。

  31. 初めまして。BSで毎日コロンボが見られる幸せが続いていますね。
    この話でどうしても理解できないことがあります。
    それは季節感。
    ラサンカさんの所にお金とシャンパンを持っていく場面。ラサンカさんは薄手の黄色の半袖のブラウスですが、ケンはムートンコートに分厚い手袋までしています。
    また、夜の湖にラサンカさんを誘い出そうとして、「月が綺麗だから泳いでみないか?」なんて言ってますが、
    コートを着るような季節なら、そのセリフはおかしいですよね?そんなこと言われたら怪しまれるの当たり前だと思うのですが…
    どう思われますか?

  32. ケン・フランクリンほどのつむじ曲がりが、なぜ最後にアッサリと
    犯行を認める気になったのか、まったく理解できない。
    コロンボは、チャンス、方法についてメモ書きから類推したに
    過ぎず、決定的な証拠にはなり得ない。
    そもそも小説で書けるようなトリックを現実の犯行では使いませんよ。
    小説は世間へ発表するものですからね。
    それを口上にして言い逃れ可能です。

    1. そうですね!
      なんか、今回のコロンボはスッキリしないのです。
      今、トレモニさんのコメントで理由がわかりました。スッキリできました(笑)
      飛行機の件も同感です。

  33. ノベライズ版が話題になりますが、全く無意味なことだと思います。
    原作はTVメディア版であって、それに対して後講釈で「実は・・・」
    なんてやって、何の意味がありますか?。
    TVメディア版の前に原作があるならまだしもです。
    後講釈の動機など、俳優陣が意識して演技していませんよね。
    なのでノベライズ版は、TVメディア版とは切り離すべきです。

  34. >バーディさん
    ご説明ありがとうございます。
    その動機は、TVでは毛筋ほども出てきていませんね。
    ということは、ノベライズ版とは全く別物と考えるより他ありません。
    コロンボにおいては動機が一番大事なのに、その動機を全カットするなんて。
    そういう意味では失敗作です。大事な動機をカットして、俗な動機を
    紛れ込ますから、なにか煮え切らないおかしなストーリーになると思います。
    アリバイは良かったので動機をしっかり表現するか、俗な動機に変える
    としても理屈の通るものにすべきでしたね。

  35. 通話履歴の問題。
    よく考えると、通話履歴は電話代請求に必要になりますので、
    電話局には必ずあるはずです。
    コロンボは一話完結で観るべきで、全体の一貫性や整合性は必要ないと思います。
    そうしないと、とんでもない世界観になってしまいますから。
    そうは言っても、重要証拠となる通話履歴を扱ったり扱わなかったりで、
    おかしいですね。

  36. みなさん、コメントありがとうございます。ここ数回のコメントを読んで、またこの作品が好きになりました!
     
    バーディさん>ノベライズ版の詳しいご説明ありがとうございます。俄然読みたくなりました!やはり文章は画面より詳しく状況を説明できるのですね。

  37. >トレモ二さん
     はじめまして。ノベライズ版では殺害の動機が詳しく書かれています。
     ケンは裕福な母の財産により大不況の時代のアメリカで恵まれた少年時代を過ごしていました。その母は「古き良きアメリカ上流階級」の出で名家としてのプライドが形となったようなもので、ケンもその一流思考と選民意識を母から受け継いでいました。
     しかし、父がお人よしなため財産を失ない、上流から転落した母は景気を回復しつつあるアメリカの中で自分の財産を失った夫と運命を呪いつつ亡くなり、それはケンに受け継がれました。
     そのような中知り合ったジムは亡き父にそっくりであり、ケンは父の代わりとしてジムをいじめる対象として友人となりました。しかし、ジムには文才があり、ケンにはプロデュースの才能があったことからコンビは大成功し、ジムは自分が信じる一流の世界を取り戻したのです。そしてメルヴィル夫人は自分に再びの一流を取り戻してくれた母の身代わりだったのです。ノべライズの中でもメルヴィル夫人のキャラつくりにはケンは異常こだわったとあります。
     そんななか、母=メルヴィル夫人を葬り自分の作品を書きたいと言い出したジムは自分の一流世界をかつてめちゃくちゃにした父と重なった。
     これが殺人の一番の動機であり、保険金などは後付だというふうになっています。

  38. ジャック・キャシディ氏は傲慢さが様になる風格がありますね。ぼくは大体吹き替えで見ているのですが田口計さんの声もピッタリです。考えてみれば、相棒の才能で食べていけてるくせに威張っているケンはかなり情けないやつなのですが、それでも不思議とエレガントな印象を随所で受けます。
    ぼろんこさんの、唯一自分で考えたすぐれたアイディアを示すと引き換えに罪を認めた、という考察は深いですね。

  39. 出演者が電話番号を語るとき、必ず途中で音声を途切れさせていますね。
    これは、もし同一の番号があったとして、そちらへ迷惑がかからないように
    するためでしょう。どの回も、そうなっています。
    通話履歴の問題。
    別荘のジムから奥さんへ電話する場面がある。この通話履歴があれば、
    一発でケンの犯行だと分かるが、「死者の身代金」と同様で、
    この時代において、電話局では通話履歴は取られていなかったと考えるべき。
    コロンボは、ケンが別荘から車で帰ってきたことに疑問を持った。
    わたし的には、その疑問が疑問だ。
    もし飛行機で帰ってきたとしたら、車は現地に置いてこないといけなくなる。
    置いてくると、また取りに行かなければならないじゃないか。
    飛行機の往復代がもったいないし、ロスで車が無いと不便だろう。
    飛行機で帰らなければいけないほどの緊急性も認められない。
    コロンボは重要な事情聴取のときに相手が拒んだ場合、必ずと言ってよいほど、
    「法廷でしゃべってもらわないといけないことになる」と迫り、全て証言を
    引き出している。
    ラサンカさんの店でつまみ食い。これって、初つまみ食いかな?。
    やはり何度観ても、決定的証拠じゃないです。
    置いてあった単なるメモ書が、犯行のトリック?。理解できませんね。

  40. 犯行動機が、よく分かりません。
    ジムは、コンビ解消など言いだしていません。
    「離婚はないだろう」という一言でも分かります。
    動機は、ジムがミステリーを止めて、シリアスなものを書き始めたいということ。
    だがミステリー作家が、いきなり宗旨替えしても成功するかどうか分からない。
    それに、そもそもケンは、ミステリーも書けない作家もどきではないか。
    だったら、世間にはコンビとして宗旨替えしたのだと発表すれば良い。
    ケンは、テレビに出たりマスコミ対応に秀でたやり手である。
    それが、これまでのコンビとしての成功を形作った要因の一つだった。
    ジムの作家能力だけでは、そこまでの成功は無かったとも言える。
    だから、コンビ解消はむしろマイナスとなる。
    宗旨替えが失敗したとしても、ケンの手練手管は世間を納得させるだけの
    問答を可能にするだろう。

  41. 最初、ケン・フランクリンが車で「EXIT ONLY」という出口専用からビルに
    入って行った。そもそも、この人には社会常識や遵法精神に欠けることが
    分かる。誰も見てなくて分からなければ、悪いことをやっても構わないと
    いう感じですね。

  42. 何度も犯人役をやるジャック・キャシディ。存在感ありますね。
    殺されたダンナの奥さんは、あまり悲しそうじゃなかった。
    泣いてもいないし。最後のキレは、あまり印象にないです。
    公判で勝てますかね?。おおいに疑問です。

  43. ラサンカさん抜群です。不美人として描かれていて、それを込みの魅力を感じます。
     
    ケンはジャック・キャシディの演技によりとても魅力的な人物(間抜けも含め)に見えてきます。
     
    スピルバーグの絵作りは流石だと思いますが、コロンボ的には他の作品(もう少し普通な感じ)の方が好みです。
     

  44. ぽろんこさん 
    また書き込ませて頂きます。
    スピルバーグの演出、例えば冒頭のケンの車のアップからグーッと引いてジムのオフィス他はもう
    あちこちで語られてますから省きますが、
    今回の犯人(ケン)は間抜けな感じがします。
    例えばコロンボとの初対面でメルヴェル夫人ならとっくに云々と言ってる。小説は特に探偵物は所詮創りものでなので そう簡単には行かないと
    いう事を知ってるはずなのに、そんな事を言うなんて〝自分は一行も書いてない〟と暗示してるような感じがします。もしコナンドイルの友人知人が
    そうなったら彼は刑事さんに〝ホームズだったらとっくに〟と言うのでしょうか?クリスティも
    〝ボアロだったら直ぐに〟と横溝正史なら〝金田一耕介なら目星を、〟とは言わないと思います。
    つまり現実とフィックションは違うという事を知ってるから、この時点でもケンは間が抜けてるような感じがします。あの犯罪者リストのペーパーの折り目もそこでもケンはコロンボにメルヴィル夫人と着眼点が似てると褒めてる。架空の人物と引き合いにしてる。そして本物の推理作家なら用意周到に折り目はなるべく付けない様に丸めてポケットに入れるのではないのかな?
    そんな所も滑稽な気がします。だから第2の被害者
    ラサンカ夫人の殺人は間が抜けてる感じです。
    そのくせプライドだけは高いので最後でコロンボの このトッリックは云々で簡単に堕ちたのでは
    ないかと思います。ケン役のジャック・キャシディが上品なだけに見応えもありますね。

  45. 第2の被害者ラサンカさんが強烈ですね。
    金ではなく、あくまで作家そのものを欲しがった様。
    そして酒瓶で殴られる寸前のあの表情。まさに怪演。
    ジャック・キャシディの演技がエレガント風味であっただけに、より際立ってたと思います。

  46. ogoさん書き込みありがとうございます。「週末にのんびりコロンボ」イイですね~。コーヒーとビスケットを片手に~なんてね。素敵な時間です。

  47. 週末にのんびりコロンボを見るのが至福のときです。
    yasさん同様、やはり第1シーズンの70年台の趣きがいいですね。

  48. yasさん、書き込みありがとうございます~。やはり古い作品が良いですね(笑)「トップページが消えた」理由はサーバー業者の不具合が原因でした。現在は解決しています。

  49. こんにちは。放映中のTVが古い作品に移って嬉しいです。すでに何度目かの再見ですが、こちらのページのおかげで、後から色々確認してみたり、楽しみが増えました。
    トップページが消えちゃってて、無くなってしまったかと思いました。

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