- 「ぼろんこの傑作選」に選ばれています。
- 「人気投票では2位」「忘れられたスター」も肉薄!
- 2021 NHK あなたが選ぶ!思い出のコロンボ[第2位]
- 2011 AXNミステリー 人気ランキング[第8位]
- 特集記事「マシュー・コレクション」
- デイル・キングストン「メルセデス・ベンツ・300B・アデナウアー」
- トレーシー・オコーナー「フォルクスワーゲン・ビートル・タイプ1・コンバーチブル」
ぼろんこの考える「傑作コロンボ作品:二枚のドガの絵」
犯人の誘いに乗って、最大のチャンスをモノにする。
コロンボ警部はデイルから自宅の鍵を渡された時が最大のチャンスだと見切っていました。その時のデイル宅には、全く証拠が無いとデイル自身が教えているようなものです。しかも、コロンボが捜査した直後が、絵を持ち帰るもっとも安全なタイミングであると考えたのでしょう。しかし、コロンボ警部が部屋で寝ていたのは誤算でした。それにしても…デイルはうかつでした…トレーシー殺害後、絵をもう一度「包装紙にくるんで」持ち帰るべきだったですね。
犯人が自分から行動を起こすように誘導。

ラストシーンは圧巻です。
コロンボ警部はエドナの屋敷に登場する場面から、ずっとポケットに両手を突っ込んでいますね。しかも、犯人をトン死状態に追い込む会話術(指紋の割出しのくだり)も抜群です。そして、手を広げてみせるあの顔とポーズ。ピーターフォーク以外の俳優では決まらない、まさに完璧なラストです。俯瞰(ふかん)気味の静止画もきれいでしたね。
ちょっとした疑問、意味の無い行動?
作品冒頭の殺害現場を演出する場面では、デイル・キングストンは飾られた絵画や家具を荒らしますが、これは全く意味のない行動だと思いませんか?絵画を盗難する行為と結びつきませんし、あんなことをすれば物音がするので誰かに気付かれる危険が非常に高くなります。殺害時間帯に「近辺に誰もいない」ことを確認済みであったとしても、理解に苦しみますね。ましてやエドナを真犯人に想定しているのであれば…言うまでもありませんね。
ロス・マーティンの演技力に乾杯!

デイル・キングストンという人物。
デイルは美術評論家として成功をおさめますが、少し屈折した性格に描かれています。あまり幸せな幼少期を過ごしていない設定で、言葉遣いや素行は決して上品ではありません。業界でも煙たがられていました。
犯人の心理をよく表現している
「コロンボを敵視する」「記憶力が良い」「説明が上手」
デイルはこの3点を備え持っていました。自分にやましい部分がなければ必要以上にコロンボを敵視しません。人の記憶は曖昧で時間の経緯などをなかなか覚えていないもの。自分に容疑がかからない方向の状況説明をぺらぺらとしゃべること。これらは全ては、コロンボが容疑を深める行動なのです。
コロンボ警部はそんなデイルに対し、ラストシーンで「キミ」と呼んでいます。おろかな濡れ衣工作に奔走したデイル。すべてお見通しのコロンボ。二人のパワーバランスが完全に逆転している表現です。
特殊メイクなしでも、魅力的な演技。

ロザンナ・ホフマン

ロザンナ・ホフマンには新シリーズでも会える。
新シリーズの53話「かみさんよ、安らかに」で、ロザンナ・ホフマンさんに再会できます。家を買いに来るお客さんご夫妻の奥さま役です。ぜひご確認ください。また彼女は実生活で、刑事コロンボ作品の原作家「リチャード・レヴィンソン」の奥様でありました。
場面転換にナイスプレー
殺害計画の中に「自分の口封じ」も含まれているとは気づかないトレーシー・オコーナーは、マリブ山中で殺されてしまいます。その殺害シーンは、岩を持って襲いかかるデイルに恐怖する彼女の表情から、「キャ〜」という絶叫もに聞こえる「(デイルが帰宅する)クルマのタイヤ音」で場面転換しています。見事な手法ですね〜。
画廊の女主人マチルダ

画家のサム・フランクリン

ヌードモデルのクリス

ドン・アメチー

捜査一課のワイラー課長

画廊のご婦人

トレーシーの大家さん

サリー巡査

植木屋

原題は「フレーミングにふさわしい」
原題の「Suitable for Framing 」は直訳「フレーミングにふさわしい」ですが、エキサイト翻訳では「二枚のドガの絵」と出ました。凄いですね、コロンボの作品名が辞書登録されているようです。他にもこのような例が多くありました。
ロス・マーティンとピーターフォーク
ロス・マーティンはポーランド出身の舞台俳優で1920年生まれ。ピーター・フォーク(1927年生まれ)よりも7歳年上でかつてはピーターフォークの演技の師匠であったそうです。16話「断たれた音」のローレンス・ハーヴェイが監督・主演の映画「脱走計画」にも出演したそうです。その他、警部マクロードやチャーリーズ・エンジェルにも出ているようです。
ドガについて勉強しよう

一枚のドガの絵

一枚の絵画が、二箇所に展示


リアル二枚のドガの絵

サム・フランクリンの画廊は [La Cienega Blvd.]ラ・シェネガ通りにあるそうです。ちなみにルディ・マシューズ邸は[Pineview 417]パイン・ビューにあるそうです。
監督:ハイ・アヴァーバック
脚本:ジャクソン・ギリス
音楽:ビリー・ゴールデンバーグ
デイル・キングストン:ロス・マーティン(声:西沢利明)
エドナ・マシューズ:キム・ハンター(声:関弘子)
ルディ・マシューズ:ロバート・シェイン
トレーシー・オコーナー:ロザンナ・ホフマン(声:杉山佳寿子)
フランク・シンプソン:ドン・アメチー(声:八奈見乗児)
マチルダ・フランクリン:ジョアン・ショーリー(声:麻生美代子)
サム・フランクリン:ヴィック・テイバック(声:西尾徳)
ヌードモデルのクリス:キャサリン・ダーク
ワイラー課長:バーニー・フィリップス(声:たてかべ和也)
ガードマン:レイ・ケロッグ
駐車番:デニス・ラッカー
画廊のご婦人:サンドラ・ゴールド
エバンス執事:カート・コンウェイ(声:矢田稔)
大家のマーサ:メアリー・ウィックス
庭師:レイ・バラッド
サリー巡査:不明
画廊の老婦人:レオダ・リチャーズ
画廊の紳士:ミッキー・ゴールデン
加筆:2024年11月4日
非常に無駄のない研ぎ澄まされたスクリプトです。コロンボ作品は日本語の題名が素晴らしいですね。贅肉をそぎ落としてその題名から様々な想像が喚起される(憎しみ、皮肉、称賛等)選ばれた言語と思います。
「二枚のドガの絵」で一つ疑問があります。デイルから殺人の濡衣を着させられるエドナですが、マシューズを殺害する動機がありません。法律的に遺産相続のからくりはデイルの思惑通リに進みますが、検察が殺害動機を追及した場合、まったく理由が見当たらなくなる点をデイルは計算に入れていたのでしょうか?エドナが逮捕されてもその後の尋問、物的証拠で立証は不可能な気がしますが、考えすぎでしょうか?
初めてメッセージを書きます。エドナに殺害の動機がないというあきらさんの指摘は、鋭い点を衝いていると思います。刑事コロンボを代表する傑作の一つと位置づけられている本作品ですが、この点の納得のいく説明がないと、私としては評価を下げざるを得ません。エドナが元夫に憎しみを抱いていたとは描かれていないから金銭的な動機しかありません。絵画コレクションは美術館などに寄贈するべきと考えていたというのはごまかしで、本当は金に困っていて、一刻も早くコレクションを売って換金する必要があったので、相続権を得るために殺害したという設定になるのでしょうか。
エドナ殺人動機がない…。
これは大きいポイントでしたね!
私の考えとしては、
「デイル・キングストンは頭が悪い」から笑。
ただし、私の作品への評価は高いまま…でしょうか。
これについては、後日、記事を追加いたします。
お久しぶりです。「二枚のドガの絵」の再放送を見て、思わず書き込みさせていただくこと、ご容赦ください。「他人に見られなかったか?」「モチよ(=勿論よ)」の会話を聞いて『今の若い人に分かるんかいな』と苦笑したのですが、さすが!このブログで「死語」と紹介されていて、つい笑ってしまいました。
しかしデイルは、その冷酷非情さといい、社会的地位と実態の落差の激しさといい、1ミリたりとも共感できる部分が無いという点でも、「溶ける糸」のレナード・ニモイ演じるメイフィールド先生に匹敵する卑劣漢ですね。それだけにラストの『ざまあみろ』と言いたくなるスッキリ感がとても大きい作品だと思います。
ロス・マーティンは犯人役として最高レベルです!
始めまして。2021年から再放送を見るたびに訪問させていただいていますが、書き込みは初めてです。
なぜデイル・キングストンは飾られた絵画や家具を荒したのか?ですが、「浅はかなエドナが強盗を偽装しようとした」のを偽装しようとしたのじゃないかというのが私の考えです。
なぜドガの絵にしたのかは見当がつきません。小ぶりだったからとかかな?
コメントありがとうございます。
浅はかなエドナ>おぉ、考えもしなかったアイデアです。が、デイルはそこまで頭脳明晰とは思えません。
なぜドガの絵>それは、検証が必要でしょうね〜。映像を見ますと、二枚のドガの絵が突出して価値が高いかどうか、ぱっと見では判断できません。
初めて水曜ロードショーで『ルパン三世カリオストロの城』を観た時、この顔どこかで見たことが…と思っていましたが、明くる日の中学校の授業中に『二枚のドガの絵』の犯人だ!!と轟警部「よしっ!わかった!!」加藤武で叫んでしまいました。実写版カリオストロ伯爵はロス.マーティン!笑福亭仁鶴ではなくロス・マーティン!!
ロス・マーティン=カリオストロ、加藤武の「よしっ!わかった!!」、おもしろいです!
コロンボ学については全くの素人で、諸先輩が侃々諤々の議論をされている中に割り込むのは気が引けるのですが、コロンボが「犯人が包装紙を自宅に置いておくはずがない」と言ったのを聞いているのに、エドナに罪を着せようと絵をエドナの部屋に隠すというのは納得できませんでした。
それと、そもそもエドナは離婚しているので相続権はないのでは?それとも別居しているだけで離婚はしていなかったのでしょうか?
コメントありがとうございます。
包装紙>ご指摘のとおりだと思います。
相続権>正直言って、わかりません笑。すみません。
私もコロンボ学に関してはズブの素人もいいところですが、相続権に関しては微力ながら補足することができますので、僭越ながらコメントさせていただきます。
結論から申しますと、エドナには相続権があります。なぜなら、有効な検認済遺言で相続人に指名されているためです。
死者のかつての配偶者は法定相続人ではありませんが、有効な遺言の効力は絶大で、法定相続人以外であっても、たとえ赤の他人(例えば『道に迷ったあの日に道順を教えてくれ、電話代25セントを貸してくれた親切なガソリンスタンド店員アルバート氏』とか)であったとしても、指名されれば相続権が発生するのです。遺言による相続権>法定相続権の不等式は、日米どちらの法律でも共通しています。
また、死者本人の死亡から遺言の公開まで二週間空いており、これは米国で検認手続きにかかる一般的な期間の内なので、この遺言は検認済遺言とみなしていいでしょう。
以上の通り、エドナの相続権は有効かつ合法的なものなのです。
加えて、死者本人の兄弟姉妹や甥姪は遺留分保証の対象外ですし、カリフォルニア州相続法にはそもそも遺留分の規定がありません。この点でも、デイルはエドナに対して手も足も出ないのです。
初コメントでこんな長文を(それもコロンボに直接関係しない話題で!)書いてしまって汗顔の至りですが、多少でも相続関係の理解につながり、デイルの情けない追い詰められっぷりを想像する助けになれば幸いと思い投稿させていただきます。
来週土曜日に放送があるので楽しみにしております。ところで、小生おそらくNHKでの最初の放送(50年くらい前でしょうか)を見た記憶があるのですが、この時はラストでコロンボが「プロを舐めてもらっては困る」というようなことを言っていたようにうっすら覚えております。ただその後の放送では、そのセリフはなくなっています。
このあたり、どなたかお詳しい方に正確な情報を教えて頂けますとありがたく思います。当方の記憶違いでしたら申し訳ありません。
二見書房から出版されていた小説版「刑事コロンボ」の「二枚のドガの絵」は、ラストがまさにコロンボの言葉で締められていました。もうとっくに手元になく、記憶も定かではありませんが、確か「あたしゃプロなんだよ」というような感じでした。しんさんが書いているセリフに似ているので思い出しました。
私はNHKの初回放送は見ていませんが、その後に見た放送や、所有してきたディスク(現在はブルーレイ)では、いずれもデイルの悪あがきのあと、コロンボが無言のまま例の衝撃的な”証拠”を見せてスパッと終わるエンディングとなっています。国内の初回放送だけ違っていた、ということがあるのでしょうか・・・?
なお二見書房の小説版コロンボは、複数の”訳者”による”翻訳”のように見えますが、別に各エピソードの英語版原書があるわけではなく、また”訳者”本人による創作がかなり盛り込まれていたことが明らかになっています。ですのでテレビではなく二見書房版の小説に書かれている内容を”原典”と考えるのはまずいと思います。
今では入手困難となっている二見書房の小説版を私は当時ほぼ全点揃えましたが、”訳者”の違いによるエピソードごとの出来不出来がずいぶんあるなと感じました。気に入ったエピソードや”翻訳”はボロボロになるまで読みましたが、いずれも処分してしまったのが今となっては残念です。特に印象に残った「ホリスター将軍のコレクション」の小説版は、そちらを先に読んでいて、期待して”本家”のドラマを初めて見た時はガックリきたということを、このぼろんこさんのブログの「ホリスター~」のコメント欄にかつて書かせていただきました。
tempus fugitさん、返信ありがとうございます。
しんさんのご質問に、簡単にお答えできず、困ってました。
時間ができましたら、もっと研究いたします。
私はあまり俳優には関心持たないのですが(見分けられないので)、このエピソードでは、コロンボと顔見知りでハイヒールの足音の検証に協力した「サリー」という婦警が気になりました。「suitable for framing」「sally」で英語サイトを検索しても、「この女優さん誰?」というコメントしか拾えないので、やっぱり本場でも不明のようですね。大部屋女優の一発屋さんなのか、はたまた人手不足でスタッフが演じたりしたのか。
あとヌードモデルのポーズと、絵のポーズが全然違う。「動くな」と言っているのに。
ラストはさすがの圧巻。でも鑑識や上司の様子からすると、彼らも事前に知っていたようですね。コロンボから「家宅捜索して行方不明の絵が出てあたしの指紋が出てきたら、それがデイルが犯人の証拠になるから」と説明があったのでしょうか。
デイルの自宅で触っていた絵が本当に鑑定を頼まれただけの無関係な絵だったら(コロンボにとってドガの絵だったのは偶然だったはず)、ドガの絵にはデイルの指紋しかなく、心ならずもエドナ連行? 結果オーライ?
サリー婦警は私も結構探しましたが女優さんは不明です。
家宅捜索の鑑識や上司は、予めコロンボ警部の説明を受けていますね。
結果オーライ?なのかもしれませんが、結果必然にしてしまうコロンボ警部が私は大好きです笑
初めまして。
私が最初から最後まで意識して観たコロンボが、この『二枚のドガの絵』だったと思います。
最初観たときは、「さすがにコレクションをすべて離婚した元奥さんに遺産として渡すって、無茶じゃねーか(そんなことしたら、殺されるとまではいわずともものすごく恨まれるだろう)」と思いまして、その考えは今も不変ですが、ただそうでもないないと、ロス・マーティンが殺人をするなんてことはないですよね(苦笑)。特に初期のコロンボは、「殺人処方箋」といい「死者の身代金」といい、「え、それで人を殺しちゃうの?」と思うような設定も多かったような。
ロザンナ・ホフマンがレヴィンソンの奥さんだったとは知りませんでした。ありがとうございます。ロス・マーティンも、ピーター・フォークにとっては兄貴分だったわけで、けっこう初期からこういった「情実キャスト(?)」があったわけですね。
実は、この記事にコメントしようと思ったのは、モデル役の女優さんの件です。クレジットにも名がなく、IMDbなどでも確認できなかったので、「?」と思っていたのですが、2年くらい前でしたか、英語のサイトで彼女がキャサリン・ダークという人であることを知り、なるほどねえでした。貴サイトでも取り上げてくださりうれしいものを感じます。現在のIMDbには名が記されていますが、彼女に限らず初期作品ではクレジットに名がない出演者も多かったのだなと思います。
どうも駄文失礼しました。またコメントさせていただくかもしれませんので、よろしくお願いします。
初めまして。
殺人の動機が弱い事件は、多いと思います。これは警察を甘く見ている…のかな。それでコロンボようなヨレヨレ刑事が登場するのが、面白みを増している気がします。
コロンボ氏の葉巻エピソードは今回も面白かったです。
殺害現場でコロンボさんは珍しくマッチを忘れず持っていたのに、お手伝いのエバンスさんから吸うのを止められてしまって…笑。でも最終的にはデイルの前で火をつけて吸いだします。デイルは止めません。
エバンスさんは殺された主人の意思を守って吸わないように止めたのですが、デイルは故人の意思も尊重せず絵画も大切にしない(金銭目的)男だという印象を受けました。
顧問弁護士のシンプソン氏のライターをごくごく自然に持って帰ろうとして引き留められたところもコロンボらしくて面白かったです。
それからパワフルな熟女が沢山登場しましたね。
「実際こういうおばさんいるいる!」という方ばかり。
画廊の女主人マチルダからはじまり、女主人の押し売りを割と辛口で断るサンドラ・ゴールド演じる女性客、デイルの講釈を目を輝かせて聞くお金持ちのご婦人方、メアリー・ウィックス演じる殺されたトレーシーの下宿の女主人はコロンボに目的の写真を出すまで話が脱線しまくるし、コロンボの話を遮ってまで自分の話を続けるエドナ夫人はどの場面でもよくしゃべり、とにかくパワフルでした。
最後に、今回ドガの他にもモネやセザンヌ、ローランサン風の絵など沢山飾られていましたが、私は画風からすべて創作だと思っています。
さっぽろスマイルさん、コメントありがとうございます。本記事を加筆しておりますので、よろしかったらお読みください。
ご無沙汰しております。12月11日の早朝に放映されると知り録画して観るつもりです。お恥ずかしながらこの作品最初から最後まで観たことがないんです。以前録画していたのを旦那が間違って消してしまいました。仕事の為午前4時代だと録画するしかありませんね。放送時間もう少し何とかならなかったのでしょうかね。
私の場合は録画して、後でじっくり楽しむタイプですので、夜中でも構いません。毎話たまってゆくので嬉しいです。
この作品でトレイシーを演じたロザンナ・ホフマンは、
リチャード・レヴィンソンの奥様です。
Shawさん、ありがとうございます。本記事に加筆させていただきます。
教えてほしいです。
おそらく、刑事コロンボシリーズ史上殺人が起きるのが最も早いのはこれだと思うのですが(実に55秒!)逆に最も遅いのは何でしょうか?「悪の温室」などは遅かったイメージがあるのですが・・・
他にも、コロンボの登場が最も早かった回、最も遅かった回など。登場が最も早かったのは「歌声の消えた海」だと思うのですがどうでしょうか?予告抜きで14秒でしたが。
早いのは「秒読みの殺人」かな?
補足です。Suitable for Framing を以前の方は「額縁にピッタリ」「濡れ衣を着せる」などと解釈していましたが、「額装するのにふさわしい」という解釈はなかったかと。犯人が額縁を取り去って、コロンボに「つまらない水彩画」と言った絵はドガの傑作で「額装にふさわしい」ものだったのです。犯人にとってエドナははめるにピッタリと思ったわけですが、実は自分がコロンボの策に落ちて偽装工作した結果、墓穴を掘ってしまいましたね。
Suitable for Framing の意味
二枚のドガの絵は傑作なので額装(Framing)にふさわしい。という意味と同時に「犯人をはめる(Framing)にぴったり」という二つの意味がかけられているのですね。
ドガは評価が非常に高い作家なので作品に出てきたデッサンでも高額で取引されています。
翻訳と通訳をする者の感想です。
HiroBRZさま
おお!この題名、ずっと引っかかっていたのです。
ドガの絵のことなのか?別の何かなのか?どこかにこの題名に重なる
セリフなどのほのめかしがもしかしてあっただろうか?とも考え…。
すごくストンと腑に落ちました!
ドガの絵は(素敵な)額に入れて飾りたくなるような名作!と言う意味なのですね。犯人を「はめる」も納得です。framingの持つ「でっち上げてはめる」という意味でデイル目線で「エドナをはめる」ということですね。
私はどうやらコロンボ目線でこの題名をとらえようとしていたようで、
英語の題名そのものの解釈をそれこそカチリとはめ込めませんでした!
お二人とも、過去のコメントをよく確認されましたか?
題名については、寅さん相棒コロンボファンさんが、昨年10月に既に書いておられます。
私の中ではナンバーワン作品です。
初めて小学生の時に見たのが、この「二枚のドガの絵」でした。
伏線の回収とコロンボのキャラクターが忘れられない衝撃となり、
まさにコロンボにハマって行きました。
この作品がきっかけとなり、40年以上たった今でもコロンボの再放送を欠かさず見ております。
ぼろんこさん、作品を見た後ここに来るのをいつも楽しみにしています。
二枚のドガの絵は初めて見たつもりでしたが、最後の最後で両手を掲げるところは明確に覚えていました。まったく記憶はあてにならない(現在68歳です)。
ところで、最近はビデオに撮ったのを見る時、音声は英語、日本語の字幕で見ているのですが、アリバイ作りの時刻を聞くシーンがちょっと不思議でした。
最初の展示会で聞いた時は英語も日本語も「11時5分前」だったのですが、コロンボが画家に聞いた時、日本語では11時5分前と言っていましたが英語では時刻を言いませんでした。まさしく「時間の観念がない」。また駐車した少年は「11時10分前」と言っていましたが、英語では11時5分前でした。それだと辻褄があわないから日本語版で修正したのかな。
あと、コロンボが画家に思い出してもらうために「時計を合わせあったとか」と言いましたが英語では全くそんなことは言っていませんでした。
いずれも日英で違っているというだけで、おかしいいう意味ではありません。
録画したものをゆっくりと見ていくのでまたここに来るのが楽しみです。ありがとうございました。
初めての投稿になります。
最近になってコロンボ・シリーズを観始めましたが、この二枚のドガの絵は本当に切れ味の鋭いオチで、数有るエピソードの中でも素晴らしい作品だと思います。
犯人のデイルをよく観察すると、コロンボが絵についての質問をした時はどんな絵に対しても必ず真面目に対応をしているんですよね。あの、深夜に持ち帰った水彩画以外は。絵に関しては真摯に対応する人物なのに、その時だけは反応が違ったあたり、コロンボは間違いなく違和感を覚えたでしょうね。
初めて投稿しますが、コロンボ放送見てこちらに来て諸々確認して、もう一度ドラマを見直すというルーティンになっております。
この作品は見終わった後の爽快感がいつもにも増してあり面白い!と思いました。こちらでも人気が高い作品であることがわかり納得です。
こちらに書いてないことで気になったのは、コロンボがデイルの撮影現場に行ってコーヒーを買う場面、お金入れてからコーヒー出るの早過ぎませんか(笑)