A Bird in the Hand… / 1992
- ハロルド・マケイン「ビュイック・スカイラーク・カスタム・コンバーチブル」
- ドロレス・マケイン「ジャガー・XJS」
- ビッグ・フレッド 「ロールス・ロイス・コーニッシュ」
ギャンブル好きのハロルドが大金持ちの叔父のビッグ・フレッド殺害を企てるが、実行の直前に交通事故死。自分の仕掛けたトリックで罪の無い庭師を殺害してしまう。実は真犯人はビッグ・フレッドの妻ドロレスというひねり技。
51話「だまされたコロンボ」に近い感覚で「長い作品だな~」という印象はありますが、悪い意味ではありません。叔母と甥が男女関係にあることには多少の嫌悪感を持ったのは本音です。
良い意味で下品なゲストスター
犯人役の「タイン・デイリー」は(良い意味で)下品さを表現しています。タイン・デイリーが嫌いというわけではありません、あくまでコロンボ作品のゲスト俳優としてです。ラストシーンでのファッションコーディネート(緑のやつ)はある意味、絶品でした。
女優タイン・デイリー
彼女は64話「死を呼ぶジグソー」にも娼婦役で出演しています。また有名どころでは映画「ダーティハリー3」でクリント・イーストウッドの相棒「ケイト・ムーア」を演じています。すごく良い役どころです、ぜひご覧ください。
それはそれとして、新シリーズでは、19話「別れのワイン」のエイドリアンとカレンのような品のあるカップルが全く登場しなくなりました。20年という時の流れを感じます。
またしても「馬鹿は死ななきゃ直らない」
私は成功者の転落劇のようなコロンボ作品が好みですので、こういった「馬鹿は死ななきゃ直らない」風の主人公ハロルド・マッケイン(俳優:グレッグ・エビガン)には魅力を感じませんね。
私が自称「努力家」だからかもしれませんが。しかも、罪のない庭師を殺してしまうこともね~。そんなことを言い出したら、二人が同日にビッグ・フレッドの殺害を企てるってのも、無理がありますしね。ま、いっか。
エド・マクレディ
監督:ヴィンセント・マケヴィティ
脚本:ジャクソン・ギリス
ドロレス:タイン・デイリー(声:弥永和子)
ハロルド・マッケイン:グレッグ・エビガン(声:大塚明夫)
フレッド:スティーブ・フォレスト(声:藤本譲)
ロバートソン:フランク・マクレー(声:宝亀克寿)
カジノの店員:エド・マクレディ
加筆:2020年8月2日
タイン・デイリーは「死を呼ぶジグソー」で売春婦のおばちゃん役を演じていて、
子供の私でも「あっ!ヤツだ!」と気付いたぐらいインパクトがある人でした
米国のあき竹城
ロールスの爆発シーン、つなぎめが分かるだろうとコマ送りして気づいたのですが、爆発前は右の樹木が青々と見えていたのに、爆発後は影になってて黒く塗りつぶしたようになってました。他のシーンを先にとって、爆破シーンを後回しにしたんでしょうね。パッと見、3時間は後で撮影したんじゃないでしょうか。
このエピソードには「新コロンボ」としては割といい評価をしていましてそれを書こうと思いましたが既に以前の感想と同様でしたので以下省略(失笑)。
甥と妻の二人に命を狙われたフットボールチームオーナー。甥はだらしない人物で定職も無くいつも叔父に迷惑をかけ通し。さらに叔父の妻とも愛人関係にある。
二人が共謀して叔父殺しを計画したというのなら分かるのですが、それぞれが単独で殺害計画を練っていたというのがよく分かりません。殺してチームオーナーの地位と遺産が欲しかったのか? ギャンブラーのだらしない男が乗っ取りを謀るのは分かるけれど妻が亭主殺しをする動機が分かりません。愛情はすでにないとしても裕福な生活をさせてもらっているのに。アル中になるほどの精神不安定でチームオーナーなんてなれるのだろうか?
それと、自動車事故の捜査が全然描かれないのも不思議です。ハンドルの指紋や目撃者の捜査など一言あってしかるべきではないかな? 爆殺された庭師が哀れ。
BS放送でコロンボ作品を楽しんでいる者です。子供の頃に家族で観ておりました。
その後も再放送を何度も見ているのですが最近はこちらでしっかり予習をして(復習?)改めてコロンボ作品を吟味する⁉️という楽しみにハマっております。
本当に皆様のあっと驚くマニアックな情報、考察には驚くばかりで、、
本日(11/19)のこの作品放送も今からワクワクです〜
私は旧作シリーズが好みです。
原題「A Bird in the Hand…」は、
A bird in the hand is worth two in the bush.
(手の中にある1羽の鳥は、繁みの中の〔まだ捕まえていない〕2羽より価値がある)
ということわざの前半部分。
原語版では、コロンボが、このことわざを口にして逮捕を宣言。
ちょっと待ってくださいよ・・・この原題、
「物事を欲張ってそれを固執するより、小さいもので満足した方がよい」
「(ピーター・フォークは)主役と製作総指揮を、欲張って二刀流するより、定評あるコロンボ役者に徹したほうがいい」という見事なブーメランになっておりませんでしょうか? フォーク様・・・。
『刑事コロンボ完全捜査記録』 (別冊宝島)によると、慢性的な「脚本調達困難」の非常事態が続く中、リンク曰く、本作は「数年前にギリスが書き、没になったシナリオを、脚本に困ったフォークが引っぱり出してきた」そう。
その、ギリス脚本自体は非常に凝っていて面白かったです。
ただし、フォーク個人の趣味であったとしても、新シリーズ特有の下品なシーンだけは極力カットして欲しかったです。このころになると、フォークが偉くなり過ぎて、もう、誰も止める人がいなかったのでしょうか・・・。
ブルーレイで久しぶりに観ました。コロンボの製作エピソードを集めた”Shooting Columbo”によると、ジャクソン・ギリスが(製作の)2年前に提出した2本のシナリオがあり(この本にはそれぞれのあらすじも書かれていましたが省略。また「いったんボツにした」という情報は書かれていなかった)、ピーター・フォークはそのうち一方を採用したものの、もう片方の要素も入れてさらに書き直しさせて、今回のストーリーができたとのことです。
また、アメフトのシーンのためにNFLに資料映像を所望したところ、「1フィート(フィルムということでしょう)あたり5ドル」と言われ、予算を大幅にオーバーするので断念し、代わりに当時シーズン中だったカナダのフットボールリーグの許可を得て、現地にクルーを派遣して試合を撮影したとのこと。
さらに、ぼろんこさんの本編には書かれていませんが、オープニングのラスヴェガスの場面に流れる歌は、名歌手トニー・ベネットが歌った”Rags to Riches”という曲だそうです。これはもともと、このエピソードの音楽担当Dick DeBenedictisの曲が出来上がるまで、初期編集版の仮BGMとして挿入されたものだとのこと。ところが、最終編集版を観たフォークが、オープニングでこの曲がなくなっているのに気づき「あの曲はどうしたんだ?」と言ったところ、「使用権を持っていないので放送には使えない」との答え。するとフォークは「じゃあ買え!」「使用権料が一体どれくらいになると思うんです?」「オレはあの曲が好きなんだ!」・・・結局、フォークのわがままが通り、アメフトとは違ってトニー・ベネットの曲が復活しました。しかし、オープニングでもエンディングでもこの曲名と彼の名はタイトルされていないようですね。
このエピソード、久しぶりに見返して、「『第三の終章』以来のハデな爆発シーンとコロンボの驚いた顔が印象的だった作品か」と思い出しました。逆にいえば、最初に見た時の記憶はその程度だったことになりますが、今回見返して、けっこう(複雑なプロットではありますが)よくできた作品だと思いました。ハロルドは、コロンボらしくない情けない犯人だな、またも残念エピソードか、と思って見ていたら、実はドロレス=タイン・デイリーの”引き立て役”として、彼女の存在感がどんどん膨れ上がっていく仕掛けになっていたことに気づいて、そうだったのかと納得しました。
下書きを前のコメントに貼り付け忘れたので短く追記します。
この作品、コロンボのエピソードとしては、ある意味で正統的ミステリ路線に沿ったものといえそうですが、一方で罪のない庭師がとばっちりで死んでしまうというコロンボらしくない内容にも衝撃を受けました。そして、ある意味”下品”な登場人物とあわせて、90年代の作品として、理不尽なことも起こりきれいごとでは済まされない現実社会にも目を向けるようになった・向けざるを得なくなったことの反映、といえるかもしれない、とも思いました。
いつも、貴重な裏情報を含めご教示くださりありがとうございます。
歌のエピソードを拝読して大笑いしました(笑)。
この話は、ご指摘の、ドロレスに焦点を合わせ鑑賞するといろいろな新しい発見がありそうで面白そうですね。いかにもギリス好みの変化球技の脚本が見事に決まったという感じですね。
私も、「新シリーズは下品だ」という先入観を捨てて、虚心坦懐に鑑賞する重要性を強く実感しております。
車屋でロールスロイスの下に潜り込んで調査してる所を大勢の通行人に笑いものにされるコロンボ…
石田太郎さんの大袈裟な吹き替え(なんとなんと!など)
残念な1作です
タイン・デイリーのだらしない中年女性の感じがある意味凄い。死のジグソーでも酔っ払っていてなかなか「しまりがない」ところがどこかかわいいですね。
短期間で立て続けに出演したのがわかります。(単にピーター・フォークの好みだったとも言えますが)
2021年現在75歳くらいの彼女は
年取るにつれて何故かしまってクールな顔つきになっています。
女優ってすごいですね。
なんか撮影に問題でもあったんですかね。
パトカーの走行シーンは初夜に消えた花嫁から使い回ししてるし、
ハロルドが爆弾を仕掛ける前にロールスを窓から眺めるシーンはスチル写真にしか見えないし、上記パトカーシーンの少し前には謎の太陽の書き割りが数秒挿入されてるし。
初めて書き込みます
最初の被害者が所有していたスポーツチームはアメリカンフットボールではなくカナディアンフットボールですね
丁度この作品が放送された頃にカナディアンフットボールのプロリーグCFLがアメリカに進出していたので関係があるかもしれません
ダーティーハリー3の時はタイン・デイリー若くて綺麗だったんですね。評論家の唐沢 俊一がこんなツイートをしてます。
カラサワ@cxp02120
2017年6月30日
実はクリント・イーストウッドの映画は昔のマカロニと、ダーティハリーの3以降は観ていない。
3であんなに可愛いタイン・デイリーを殺したことに本気で腹を立て、「もう2度とイーストウッドの映画なんか観るものか」と学生時代に誓ったことをいまだに守っている。
犯人と真犯人が互いに殺そうとするシーンなど、一応倒叙モノの建て付けを維持しながら、新しい試みは楽しめました。
ただ、ディテールが色々不満でしたよねー。
特に気になったのは、爆発のビデオを見返した時に、ハロルドが直前に眼を伏せたことで、コロンボが気づいた事をドロシーに伝えたシーンがありましたが、あれ一度目に署内で観た時はハロルドは顔は映ってないんですよね〜。
重要なシーンだっただけに残念でした。
タリンデイリーいい役者さんです。
ジグソーパズルにもコロンボと軽くキスしてました。なつかしくまだご健在で良かった。
撮影クルーが2人いたので…
ハロルドを脅してたハッカー 口調と声でもしやと思って調べてみたら、やはりアナゴさんの声優、若本規夫さんでした ところで話はサザエさんに移り恐縮ですが、花沢不動産のお父さんの声優でもあったんですね 迂闊でした て事は、娘の花沢花子さん、アナゴ夫人の声優は山本圭子さんですので、花沢家の親子、アナゴ家のご夫婦は同じ声優さんが演じてたんですね
このドラマのハイライトは個人的に車の爆発でした。不謹慎とは思いますが、車体の一部が高くぶっ飛んだこのシーンをコロンボで観れるとは意外でした。
未亡人の存在感やハロルドの見た目いい男なのにギャンブル依存性など面白いキャラです。
チームカラーのグリーンに合わせた洋服を纏ったドロレスが、選手からチヤホヤされるシーンなどゲスっぽさがこの業界の裏側という感じで笑えました。
冒頭、ゲストスターとしてスティーブ・フォレストの名前が出ましたので、どこで登場するのかな見ていると、犯人ハロルドの叔父でフットボールチームのオーナー、ビッグ・フレッドとして出てきましたが、ハロルドとの癇癪を起した会話だけであっさりと殺されてしまいました。
スティーブ・フォレストは1970年代に日本でも放映されたTVドラマ「特別狙撃隊 S.W.A.T」のダン・ハレルソン隊長を演じていました。映画「史上最大の作戦」の出演シーンも記憶にあります。
年月が経つと顔も変わり、「あれ?この人スティーブ・フォレスト?」という感じでした。
タイン・デイリーの名前も引っかかりましたが、思い出せませんでした。本ブログを読んで「ああ、『ダーティーハリー3』のあの女性刑事だったか!」と気が付いた次第です。
タイン・デイリー、何処かで見たな〜と思っていましたが、ダーティ・ハリーでしたか。初々しさを感じさせる演技が好感度高かったです。相変わらず存在感ありますね〜。
その他は・・・。殺害場面が出ないのでアヤシいと思いながら視ていましたが。倒叙ではないですよね。アイデアは悪くないと思うんですよ。
でも正統の倒叙で、じっくり視たいと思ってしまいます。贅沢な願いでしょうか。
あっ、コメントすることが有りました。マフィア役がナイツ塙にチョイ似でした。
髭のお兄ちゃんにしてもビッチ感満載のヒョウ柄おばさんにしても表情の微妙な変化が絶妙でした。素晴らしい演技力だなあと感心しました。コロンボ刑事は年齢のせいでしょうか、無邪気な可愛げのあるさえない刑事という以前の印象から、さらに厚かましさが増大し押しつけがましい、しかし(犯人からすると)油断できない迫力のある老刑事に変化したような気がします。
同感です、ハロルドもドロレスも心の動揺をちょっとした表情の変化で見せて上手かったと思いました。
本当にコロンボもロス市警で年を重ねて堂々とした「油断できない迫力のある老刑事」になりましたね。
自分が犯人だったら目の前にコロンボが現れた途端その容貌に気圧されてペラペラ自白して許しを請う自信十分にあるわ。
今回の作品では特に地下駐車場のシーンが気に入りました。
歌のメロディ、「我が旗かざし」ですが、歌詞はどうか不明です。
ありがとうございます。
歌詞はボーイスカウトのとは違うみたいですね
・パーティーの場面で、ピアノ演奏で数人が歌っているのは何という歌かご存じありませんか?あの旋律はボーイスカウトをやっていた頃、大会で聞いた(歌詞は日本語)記憶があります。
・最後の場面、ドロレスの服から部屋の小物に至るまでチームカラーで揃えていたんですね。マリブビーチ殺人事件もそうですが、今回のような男女の取り合わせを見るたび、ホガースの「放蕩一代記」を思い出します。
コロンボ、2回見ると当たり前ですがこれが布石になるんだなと思うところがあり面白いですね。今回コロンボがハロルドに爆弾のことを聞くとき今では簡単に本などからわかるとの場面、例えば床屋などでねというコメントがあったかと思いますが、これはカジノの行きつけの床屋を指すのではなんて思いました。
タイン・デイリーさん、懐かしいですね~。
「ダーティハリー3」での面接シーン、刑事に昇格してイーストウッドの相棒になるシーン、殉職シーン。
コロンボで観たとき、タインさんずいぶんふくよかになったなーと思いました。
それにしても、夫を殺す動機が弱い。
フットボールの熱狂的なファンには見えないし、現状でも充分裕福な暮らしをしているように見受けられる。
殺す必要、アリ?
ハロルドはどのみち殺される運命だったのでしょう。
マフィアに。
マフィアから逃げたとしても、ギャンブル浸けの人生でまた借金を作り、いずれは命を落としたように思います。
ラストの緑コーデ、すごく良かったです。
服や帽子はもちろん、カクテルも煙草も緑。
ドアを開けてくれた刑事にお礼を言うシーンも好きです。
ちょっと下品なおばさん風だったけれど、旧作品のような犯人の余裕(暴れたり悪態をついたりしない)を見せてくれたのは嬉しい限り。
彼女の緑のコーデは、スタリオンのチームカラーだからですね。ビッグ・フレッドもVIPシートにいる時は鮮やかな緑のネクタイ。ルーム内の紙ナプキンやグラス類も緑で統一されていますね。
ドロレスの最後の「Thank you」、ずっと蓮っ葉な話し方だった彼女があそこだけエレガントで、彼女の矜持が垣間見えて私も好きです。
はじめまして。コロンボファンで、いつも見させてもらっています。
庭師、どこかで見た?と思ったら、影なき殺人者、でも、庭師、出てきましたね。アンドウ ミヤキさんでした。なんだか、ダブってしまいました。
庭師は日系人、な感じですね。
ここの庭師さんはフェルナンドさんでメキシコ系ですね。剪定等高い技術が必要なら日系さんですが、貧しく育ってガソリンもセルフでと言ってるドロレスは安いメキシコ系さんを選んだのでしょうね。作家さん、脚本家さんでしょうか?細かい所まできっちり描いているのはさすがです。ちなみにコロンボに登場する金持ちだけでなく普通の会社員でもカリフォルニアでは庭師を使ってる人が多いです。それだけ移民や不法入国者を安い賃金で雇えるということです。
最後、ハロルドと対決するかと思ってたら、
黒幕は別にいたなんて!
初めて見ました。トリッキーな展開が面白かったですね。コロンボシリーズにいろいろな趣向を持ち込み目先を変えようとする努力は買いたいと思います。
髭のお兄ちゃんが主役の犯人と思い込んでいたので中盤からは本当に驚きました。サイコの展開みたい。事故現場にいた目立たない下品なおばさんが本当の主役だったとはね。やられました。
魅力的な悪役という点では凄まじく微妙な作品ですが、
シリーズ屈指の迷犯人の勇み足で真犯人が逮捕という
トリッキーの限界に迫るストーリーはそれなりに評価出来るでしょうか。
「さらば提督」を新シリーズカラーに昇華させたと言えなくもない…。
(旧シリーズコンプリート前に新シリーズを金曜ロードショーで観た世代なもので)
お気付きと思いますが、こちらの作品は「さらば提督」と同じ脚本家ですね。ジャクソン・ギリスは、いくつもコロンボシリーズを手掛けていますが、中でも「マリブビーチ殺人事件」を含め、これらの作品は、ひねり技が特徴的ですね。
それにしても毎度タイン・デイリーの醸し出す雰囲気と服装に釘付けになります。以前に聞いた話では、ピーター・フォークに憧れて女優を目指したとのことで、共演は嬉しかったのではないでしょうか。
何故かこれまでのコロンボと感じが違ってきましたね、気のせいかな。
コロンボの魅力である倒叙法を貫きつつ、周到な犯行準備の結末が予想外な展開になるこの作品は最初に観た時に衝撃を受けた覚えがあります。新シリーズの中で印象的なものであり大好きな作品のひとつです。
ところで、パトカーが到着するシーン、なんかつい最近観た記憶があるのですが、デジャブかな? 撮ってある作品を見返してみますが、どなたかご存知でしょうか?
大きな通りを複数のパトカーが左折するシーンですか?
「初夜に消えた花嫁」で観たような記憶がありますね。
「あれ、先週の使い回し?」と私も思いましたよ。ファミレスらしき看板に特徴があったので。
倒叙法を守りながら後半で大胆に崩す、という意外性への高評価は、私も同意します。
犯人に品格も一流らしさもなく、コロンボがつきまとって矛盾点を追及するという期待の見せ場が弱いのが、旧作の傑作に及ばない残念な点ですね。視聴者さえうっかり見過ごしてた轢き逃げ事件の真相が、思い出したように浮かび上がってくるあの場面は本当に高得点です。新作限定の人気投票なら、本作はかなり上位に入りそうですね。
ヴォロージャさん ありがとうございます。 スッキリしました。「初夜に消えた花嫁」をもう一度チェックしたいです。
使い回しって簡単にされてたんですね。
倒叙法でありながら 殺人事件も犯人も予想外なストーリーは、新シリーズの中でも見事な展開だと思います。
>大きな通りを複数のパトカーが左折するシーンですか?
>「初夜に消えた花嫁」で観たような記憶がありますね。
ほんとだ!コロンボが課長にサイレンを止めるよう説得する前のシーンですね、きっと。うちのテレビではコマ送りができないのでよくわかりませんが、前のパトカーに課長とコロンボが乗ってるはず?
「中々犯行(爆破)に至らないな〜」と思っていたら、横でみていた子供が「この人犯人?」と。 (え?いやいや、こっちでしょ?)と言いかけたら「だって字幕が青色だもん」と。 なるほど〜、推理モノに字幕は厳禁ですね^^; でも、今日も楽しく拝見しました。
今観ると、複数人物の別々の犯行が重なって、個々人の思惑を越えて状況が複雑化して「探偵」役(と視聴者)を悩ませるっていうのは、むしろ今世紀のミステリードラマがより洗練した演出で常套手段として使う手ですね。しかし、この時代では新味を出そうとしてはいるが、まだ今一つ上手くいっていない感じ。今のドラマでしたら、クライマックスの謎解き中にでも犯行シーンをいずれも挿入する演出でしょうね。
主演のタイン・デイリーは、私的には、皆さんご指摘の「ダーティーハリー3」でハリーとコンビを組む新人刑事役、先にコメントした「キャグニー&レイシー」その他の米ドラマでも目にしたことがあるので一寸思い入れがあります。
いよいよ、あと9話ですね。
終わってしまうのが寂しいです。
始まったのが去年の春から。
ストーリー毎に、子供の頃に母と一緒に見ていた、あの時の思い出が浮かび上がって来てました。
今回の「刑事コロンボ」シリーズが終わったら、「警部マクロード」シリーズをNHKは放送するのでしょうか?
コロンボほどの人気はありませんでしたが、私は毎回見ていました。
タイン・デイリーには、この作品の前に連続テレビドラマシリーズで(所謂バディ(相棒)もの)日本版タイトル「女刑事キャグニー&レイシー」が日本テレビ系の深夜枠で放映されていました。キャグニー役がシャロン・グレス、レイシー役がデイリーで、これこそが代表作です。NYを舞台に1980年代アメリカ社会のリアルな風刺作品で、毎回、後に日本にも伝わる数々の社会諸問題が描かれて学生時代の私には大変勉強にもなりました。
在宅勤務なのでちょっとテレビを見たらダーティーハリー3が。
ん?どっかで見たことある女の人だなあと思ったらやはりコロンボでしたか。
コロンボでは結構なおばさんでしたが、当時からあまり綺麗な人ではなかったのですねw
この死者のギャンブルとマリブビーチはおばさんを無理やりラブに引き込んで気持ち悪いです。死者の方はストーリー的には好きなんですけどね。
今年中にはもう少し肯定的な文章に書き直すつもりです。
今bs3でダーティハリーを毎週木曜にやっているので3を見た後、「そういえば前にコメントしたな」と思ったらほぼ一年前。
タインデイリー改めていい女優だなと思いました。
ダーティハリーの4と5は旧と新コロンボの間の作品ですが何か通じるネタがないか探すのを楽しみに見ます。
ふきかえふぁんさん。
お返事ありがとうございました。ご無礼をお許し下さい。
所詮他人の作ったドラマですし、批評家でもないのだから、あーでもない、こーでもない、というコメントが、なんだか私には??な感じです。
しかも、現在進行形ならまだしも、もう何十年も前のドラマなので・・・
銃に関しては、コロンボさんはあの時代にあの国で、珍しいキャラクターだったんじゃないかと思いました。
まず捜査時に携帯しないばかりか、銃の定期的な練習?にも出ず、しかもその練習に替え玉を使うという、現在でもあり得ないような信念の持ち主(^^;
日本はアメリカ映画の真似をしてドンパチ映画やドラマを作っていますが、違和感を否めません。
古畑任三郎が、コロンボさんの格好や外見ではなくドラマの背景にある精神や信念のようなものを表現したくて作られたという話を聞いたことがありますが、ドラマそのものに込められた思惑や意志を汲み取りたいなぁというのが私の思いでもあります。
「不条理さと過酷」なアメリカで、コロンボさんは銃社会そのものへの痛烈な批判だったのではないかと思います。
故人が残したものを褒め、または批判や非難も含めて良い供養になります。
刑事コロンボというドラマに対しては、それぞれ想うところが異なります。
このまま受け容れる必要もないし、だからこういうブログも盛り上がります。
国や歴史レベルまで話を広げるとややこしいですが、「刑事コロンボ」
というドラマに対して個々が持つイメージやモノサシがあります。
それらは変化しますが、そこから観た場合、それぞれのエピソードが
どうなのかを、こういう魅力あるブログ上で批判やコメントし合うことは、
とても良いことだと思います。
また、その内容がどんなものであれ、とても興味深いものです。
今後も遠慮会釈や制限なく、想ったままをコメントしたいです。
なるほどねー。共感します。
ハロルドを威圧するハッカーの台詞で聞かれるのは芳しき“穴子さん”の巻き舌!若本規夫さんのコロンボ登板はかなり前からですが、『ドラゴンボールZ』のセル役以降である事が当話にも反映されています。彼もハロルドを犯罪に駆り立てる悪~い存在ではありましたが、途中で消えてしまった。
宇野富士子さん。
当話が本国ではバトンルージュで日本人留学生が射殺されて一ヶ月も経たない内に放送された事を知り、当時あの事件にゾッとして、そのような世相であったと思い出したもので、上のように書きました。短絡的な投稿見苦しかったと思います。。。
数々のトリックを見破り政治家でも国を裏切ったスパイでも容赦無く捕まえて来たコロンボですし知能指数も異常に高いらしい。そんな彼が凡庸な捜査では完全犯罪、お蔵入りにされそうな「不条理さと過酷さ」の中からほつれを見つけて斬り込む捜査ぶりを私は観たいんだと思います。世にあるサスペンスドラマに対する動機と変わり無いでしょう?
以前なら爆殺などという手法は切れ者かキレてるのか判らない天才の仕事(「死の方程式」)だったのに、当話ときたら行き当たりばったりの犯人に知性も魅力も感じられず…
1960~1970年代のコロンボさんがその時代の背景を反映していたように、1980年代後半から1990年代のコロンボさんがこの時代を反映しているのは仕方ないのだろうなぁと思います。
セックスや暴力的な内容になってしまったことは、今更嘆いても致し方ないことですし、こうしたらいい、などというのはおこがましい上に、出演者や製作者の多くがもう故人であることを思えば、このままを受け入れるしかないのではありませんか?
アメリカという国の不条理さと過酷さは、どのテーマでも垣間見えるように思います。その国の歩んできた歴史を、端から見て批判するのは簡単ですが、そうした見方に固まってしまうと、その国で作られたドラマの真髄を見逃すことになります。
BS-TBSにて視聴。
アメリカは人を殺した金持ちが無罪を買えるだけではない。爆弾の材料とレシピまで売っている。易々と銃が手に入るお国柄が膨大な殺人事件を生んで来たのに一向に正される気配なし。自称イスラム国が銃撃し放題なんて悪夢も簡単に現実になり得るのです。
なんとまあ、怖い国だこと…
コロンボが、ロールスに乗って登場するところが理解できない。
これは、幻の娼婦において、犯人の証拠である服装の入ったバックをコロンボが
抱え込んで話をしている演出と同じだ。全く、余計な演出だろう。
ハロルドは、ロールスから堂々と爆発物を取り除くべきで、それは可能だと思う。
適当な言訳で下にもぐり込んで、紙袋か何かに物を入れれば済む話なのに。
旧シリーズで第一、第二の殺人があった場合、大抵第二の被害者は共犯者であり、
第一の殺人を完結させるためのものなので、根本の動機は同じであった。
今回は第一の殺人、第二の殺人は、それぞれ別々の動機がある別範疇の事件だ。
これらを一つのエピソードで行うのは、時間的に無理があるだろう。
その証拠に、第二の殺人が発生して以降においては、証拠発見や事情聴取など
大急ぎで進めた感が大きい。犯人が追い詰められたというイメージは薄い。
それどころか、第一の殺人については、立証すら出来ていないし、
あろうことか、コロンボは、第一の殺人を立証する必要はないと断言した。
なんじゃこりゃ??。
やはり、旧シリーズのようなオーソドックスなコロンボでないとダメですね。
コロンボの台詞の通り「あやふやな事件ふたつより確実な一件」
つまり原題のA bird in the hand…(is worth two in the bush.)を成立させたのでしょう、タイトルを付けるのって結構苦労しますからね。
タップおばさん>若き日のタイン・デイリー、良いですよ。
まさに、オイシイところは全部タイン・デイリーが持っていった感じでした。
若き日の彼女の出演作を見る機会がないので、是非見てみたいです。
迫力ある女優さんですね。
遅れてきたコロンボファンさん、書き込みありがとうございます。ダーティーハリー3の「ケイト・ムーア」という新米女性刑事ですね!この映画は私も見たことがあります!楽しい情報をありがとうございました。
タイン・デイリーさん、特徴的な眉毛から鼻梁のライン、どこかで見たな~と考えて、調べてみたら、この人「ダーティーハリー3」でCイーストウッド・キャラハン刑事の相棒役だった女優さんでしたね。イーストウッドを悩ませながら、新人刑事として成長してゆく役でした。あの映画から約12年かな、ずいぶん、貫録がついていましたね。
ころんぽさま>おっしゃる通りですね。刑事コロンボの作品中には、初期段階から男女関係にスポットが当たったものが多いのは確かで、それが殺人と緊密な関係であるとも言えます。でも、不思議なことに初期の作品では、それほど嫌らしく感じないのです。
「叔母と甥が男女関係にあること」、たしかにそうですね。ただ、おそらくハロルドはビッグ・フレッドの兄弟姉妹の息子でしょうから、ドロレスとは血の繋がらない赤の他人なので、まあ不倫には違いありませんがOKなのでしょう。