56話「殺人講義」

Columbo Goes to College
1990[第10シーズン 56話]

現代に通じる殺人動機…

大学生のロウとクーパーが通う大学の担任教授ラスクを殺害。裕福な家庭に育った不良学生がテスト問題を盗んだことがばれて、口封じに犯行に及びます。これは、21世紀になった今日、日本で起きそうな事件だと思うとゾっとします。

子供のような年齢の犯人と対峙するコロンボ警部

話の進行は、犯人の二人の学生がコロンボを「無能な中年刑事」と見下し、自分たちの都合の良い方向へ捜査を誘導して行きますが、その不自然な行動からすぐさまコロンボに見破られてしまいます。コロンボを尊敬する演技を見せるロウとクーパーですが、影で馬鹿にしていることまで、コロンボに見透かされますね。愚かすぎマス。

コロンボ、大学に行く~

犯人が大学生ということで、私の好きな「成功者の転落劇」ではありません。コロンボ警部が大学の臨時講師として招かれ、その時にちょうど事件が起こるというのもちょっと…強引。原題は「Columbo Goes to College」で私流に訳せば「コロンボ、大学に行く~」となり、ダメの3連発。邦題「殺人講義」はそれと比べ良く出来たタイトルと言えます。

フリーモント大学

舞台となる「フリーモント大学」は「ペパーダイン大学」だそうです。だとすると…31話「5時30分の目撃者」で、コリアー先生が勤める大学病院、32話「忘れられたスター」の外科医ランズバーグ先生の病院と同じロケ地だという可能性があります。→廊下に色ラインが描いてある病院

ロバート・カルプ

物語の後半からは、4話「指輪の爪あと」などで活躍した名優「ロバート・カルプ」が出演しています。犯人の一人ジャスティン・ロウの父親ジョーダン役で、やはりこのような憎たらしいキャラクターが似合います。

ラストの「カミさんの車」は…常套手段化

コロンボ警部が仕組んだ「カミさんの車」は言うまでもなく、25話「権力の墓穴」の再現。53話「かみさんよ、安らかに」でも、同じような手法を用いていて、コロンボシリーズを見続けている人にとっては、またコレか?という印象。
 

それでも合格点

犯人の二人は、落第点をもらってしまうが、新・刑事コロンボのシリーズの中では、良い仕上がりの作品だと言えます。殺害トリックは40話「殺しの序曲」を彷彿とされるような手の込んだものでした。
 
監督:E・W・スワックハマー
脚本:ジェフリー・ブルーム
ジャスティン・ロウ:スティーヴン・キャフリー
クーパー・レッドマン:ゲイリー・ハーシュバーガー
ジョーダン・ロウ:ロバート・カルプ

加筆:2015年3月5日 
 

“56話「殺人講義」” への37件の返信

  1. コロンボが大学に行って講義する話は、映像化された作品の中では、この「殺人講義」が初めてですが、アルフレッド・ローレンス著の小説版刑事コロンボ「13秒の罠」(原題「The Dean’s Death(学部長の死)」)(二見文庫)で、メリディス大学の講演会に講師として招かれ、教授や学生たちを相手に講演を行なっています。この講演をアリバイに利用して学部長を殺すメリディス大学の総長フランクリン・トランスと対決する事になります。この総長はシャーロキアン(シャーロック・ホームズのマニア)で、至る所でホームズの話が出て来るのが大変興味深いです。この小説は、所謂「幻のシナリオ」のノベライズではなく、初めから小説として書かれているのが、他のノベライズ版とは大きく異なる点です。文庫本のカバーの裏表紙の折り返しの部分(カバーの端の、本に挟み込む部分)の著者の紹介欄には、「ユニヴァーサルTVシリーズ「コロンボ」の制作者リチャード・レビンソンとウィリアム・リンクのもとで小説版コロンボを執筆。本書の他に「死のクリスマス」がある」と書かれており、同人小説の様に勝手に書かれた物ではなく、制作者の了解を得て公式に執筆された作品です。日本では、初版発行日は1988年4月25日。「死のクリスマス(原題「ORIGINAL “COLUMBO”」)」も同様で、初版発行日は1975年12月20日となっています。「13秒の罠」でもコロンボが面白い講演(爆笑物のハプニング付き)を行なっているので、興味を持った方は、古本を探してみては如何でしょうか。個人的には、邦題は「13秒の死角」にした方が良いと思います。これは、是非映像化して欲しかったです。(ToT)

  2. ぼろんこさん、先日はコメントに対するご返事を頂きまして有り難うございます。「刑事コロンボ」が初めに放映されたのは約50年前に遡ります。私は子供だったので、断片的な記憶しかありません。しかし、あのテーマ曲とか亡くなった母親がいつも観ていたなぁとか、家にノベライズ本があったなぁとか、すごく懐かしい感じがするのです。作品自体の素晴らしさもさることながら、子供時代の記憶とどこかリンクしているんですよね。ファンの多くの方が(特に50才以上)そうなのではないかと思いますが、如何でしょうか。

    さてこの「殺人講義」ですが、舞台が大学キャンパス、そして犯人が2人、これは「ロンドンの傘」以来ですね。ストーリー展開がなかなか面白く、90年代のアメリカのキャンパスライフが垣間見れるところも興味深いです。

    今回の犯人たちは大学生、コロンボとの年齢差は40才超!彼等はまるで子供の悪戯の延長のような感覚で殺人を犯しているように見えます。最初からコロンボのことを完全に見くびっていて、2人で捜査を撹乱しようとします。逮捕の際も、コロンボに捨てゼリフを吐いて連行されていく彼等に、やれやれといったコロンボの表情に思わず苦笑してしまいました。
    全く違う世代の犯人たちを相手に奮闘するコロンボを見れるのも、新シリーズならではの魅力の1つですよね。

    また懐かしい顔も見れました。
    犯人の1人ジャスティンの父親役にロバート・カルプが演じています。わずかな登場シーンでしたが、このエピソードの鍵となる役で、彼の軽妙な、どこかコミカルな演技が私はとても好きです。

    この父親はいわゆるエリートで、息子ジャスティンがハーバードのロースクールに入って立派な弁護士になることを一方的に望んでいますが、過度な期待や親バカぶりがジャスティンを犯罪に走らせた一因になっているのは間違いないですね。

  3. こいつらは歴代コロンボ犯人の中で一番のクズです。

    以前古畑任三郎でもやったみたいな、犯人の服役生活をみてみたいとしたらまっさきにきゃつらでいいでしょう。
    歯を食いしばれなんて予告は不要、いきなり右ストレートを決めて舌をかんで泡をふいてしまえばいい気味です。

    私はストーリーを考えました。
    きゃつらはなまじっか死刑台の露と消えるよりも終身刑になって生涯にわたりこき使われているほうがよっぽどきゃつらのためになります。
    手と足に枷をつけられ刑務官には毎日どやされ蹴り飛ばされて刑務所仲間と呼べるものは誰一人としてできずきらわれて、やがて気がおかしくなって暴れ保護房に入れられてそこでも暴れ続けきちがいになって医療刑務所に移されていろいろな治療法の実験台にさせられ(それこそ脳に電極を差し込まれて死なない程度にびりびりやられたり、全身のツボに針を打たれて死なない程度にびりびりやられたり、回転する椅子に縛り付けられてぐるぐる回されたり、逆さにつるされて火であぶられ腹筋し続けないと焦げちゃうようにされたり、首に首輪をつけられロープの向こうのスーパーカブと綱引きをさせられたり、全身に灸をすえられて据えられた部分が真っ黒焦げの第3度のやけどになって跡がくっきり残るまでやられたり、鉄のブラジャーとパンティーをつけさせられてその下着を熱せられその部分が死ぬまで消えない跡になるまでやられたり、そのさまをさらしものにされてみんなから嘲笑の対象になったり)でも結局何等の治療効果も得られず、檻の中で出してくれだしてくれおんもにでたいようとなきさけびつづけ、そんな無様な末路を想像してにやにやしています。

    まあ、終身刑とはいかず40年くらいで出られてすっかり老人になった二人はどこにも雇ってもらえずにホームレスとなり、吹雪の夜にIWANTTOBREAD(
    パンが食いたい)
    と雪に書き残して行き倒れて死に、亡骸はごみ同然に火葬されて海に散骨されるというのもいいなあ。

    1. おぉ手厳しいですね(笑)コロンボ作品を見るにつけ、留意したい観点ともいえますね。
      41話「死者のメッセージ」でコロンボ警部は、殺人犯たちに対する想いを語っています。刑事コロンボは「人殺し」を題材にしたテレビドラマですが、憎しみがテーマではないと思います。私はその点も好きですね。

  4.  ひびきさん、
     僕もサックスのキャラクター好きです!勉強熱心ですが、それだけでなくて愛嬌もありますよね。サブキャラに味がある新シリーズには珍しい回だと思います。一方自分たちの頭脳を過信し、増長したジャスティンとクーパーに厚みを感じなかったのが残念です。
     ところで、ノベライズ版をブックオフで見かけてパラパラ読んでみたところ、最後にはクーパーがコロンボに敬意を表するというTV版とは大きく異なる締めになっていたのが驚きでした。

  5. とても好きな話です。
    犯人達に、わざと好意的に接していたコロンボが、ラスト厳しい口調に変わって追いつめるシーンが好きです。
    最後の呆れ顔がまたいいですね。
    新シリーズは「この話、コロンボでやらなくても…」という話が多いと思っていたのですが、この話はコロンボの魅力を感じると思いました。

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