Undercover / 1994
この作品も賛否両論タイプ
「初夜に消えた花嫁」と同様で賛否両論、出ます。インターネットでこの「死を呼ぶジグソー」と「初夜に消えた花嫁」の情報を探してみますと、やはり諸事情により、自分が理想とする刑事コロンボ路線の作品が作りにくい状況だったようですね。また、この作が好きだとおっしゃる方も意外と多くいらっしゃるようです。
▼追記予定(BS2での再放送を見た後に書こうと思います)
2011年1月にもう一度見直しました。「初夜に消えた花嫁」は相変わらず理解不能でしたが、この64話「死を呼ぶジグソー」はピーター・フォークが、俳優ピーター・フォーク=コロンボという、世界中に知られた固定イメージがある中で、俳優としてこんなこともやりたかったという願望を一気に披露した作品だと感じました。(あくまでも私感です)
イタリア系?
コロンボはイタリア系であることを強調しています。が、ピーター・フォーク自身はイタリア系ではありません(ロシア系だそう)。しかしイタリアン・マフィアの格好良さに憧れている風の表現がありました。他の作品にもこの傾向は出ます。またこの作品には、少しアクション映画めいた暴力シーンも含まれます。そして「お金のために生きているのではない」という哲学も感じました。
シェラ・デニス

原作:エド・マクベイン
監督:ヴィンセント・マクヴィティ
アーヴィング・クラッチ:エド・ベグリー・ジュニア
モー・ワインバーグ:バート・ヤング
ブラウン刑事:ハリソン・ペイジ
ジェラルディン・ファーガソン:シェラ・デニス
ドロシア・マクナリー:タイン・デイリー
加筆:2020年8月18日
「初夜に消えた花嫁」「死を呼ぶジグソー」新シリーズの中でも特にこの2つのエピソードは異色ですね。
私は旧シリーズの典型的なストーリー展開が好きなので、こういう異色作は何度も観たいとは思いません。でも、数ある中のひとつとして悪くはないと思います。
保険調査員クラッチ役のエド・ベグリー・ジュニアはこの人物の二面性を上手く表現していたと思います。
彼は第44話「攻撃命令」で小さな役でしたが、巡査役で出演していますね。調べたところ、彼はピーター・フォークと同じ誕生日で(1949年9月16日生まれ)フォーク氏の生前、誕生日を一緒に祝うなど、家族ぐるみでとても仲良くしていたそうです。
エド・ベグリー・ジュニア情報、ありがとうございます!
けんさん、コメントはお読みしていましたが、お返事が遅くなりました。私の好きなベスト10、ありがとうございます。人気投票に加えます。
この作品、数回観たのですが…いつも途中で挫折してしまいます。なぜか?多分、わからなくなってしまうのかと。トレモニさんが整理されていますので、参考に再度挑戦してみようかと思います。あと、コロンボ警部の出で立ちが馴染めずにいます。私的にはいつものコートに艶のない靴でなければ魅力が半減してしまう感がありました。アロハシャツや手術着は素敵でしたが。
ぼろんこ さま
楽しいブログを開設していただき、ありがとうございます。
皆様の感想を楽しく拝見させていただいております。
今回、初めて投稿させていただきます。
昨年来からのBS-TBSでの放送開始から「刑事コロンボ」をビデオで録画しながら、やっと、6月9日(木)に当該作品「死を呼ぶジグソー」で全69作品を視聴し終えました。感無量です。
小学生のころ親父が好きで観ていたのを思い出し、また、社会人になってからも放送があるたびに観ていたなと感じながら、改めて視聴しました。このようにまとめて放送されBS-TBSには感謝、感謝です。
やはり、皆さん、書かれているように初期作品には、コロンボにも犯人にも趣、貫禄があり、良質な作品が多いと思います。新シリーズはちょっと品がなく、「う~ん」といった感じです。
こうした中、なかなかチョイスすることは難しいのですが、私の好きなベスト10(制作順)は、
1話「殺人処方箋」
9話「パイルD-3の壁」
11話「悪の温室」
15話「溶ける糸」
19話「別れのワイン」
20話「野望の果て」
32話「忘れられたスター」
36話「魔術師の幻想」
40話「殺しの序曲」
41話「死者のメッセージ」
といった感じかなと思っています。
また、気付いたことがあれば投稿させていただきますので、よろしくお願いいたします。
乱文乱筆で失礼しました。
どこかで見た顔だな・・・と思ったらバート・ヤングが出ていたんですね!
エイドリアンのお兄さんを演じていた方
本編でもそこに触れているのが面白い
多くの登場人物の名前が乱れ飛ぶので、観る方としてはつらくなります。
さらに、ファーストネームは本名とニックネームがランダムに出てくる。
これは、日本人にとっては分かり難い。また偽名までも出てくる。
よって、以下に整理します。
◆400万ドル強奪ギャングメンバー →事件45分後4人とも射殺された
リーダー:アンソニー・ボナミーコ;トニー、ジェリーは愛人
共犯1:レオ・ダモーレ ;ジニー・ダモーレの亭主、ジェリーの義弟
共犯2:マイキー・ライアン ;ドロシアの甥っ子
共犯3:デービッド・スタイン
名前リストからの整理
◆メアリー・ボナミーコ ;アンソニーの未亡人、死亡
;ピース2枚、名前リスト半分→姉ルチア婆
→保険屋アービングへ渡る
◆JJデリンジャー ;最初の部屋の住人→相撃ち ピース1枚
◆ユージンエドワード・アーバック;デリンジャー宅へ忍び込んだ→相撃ち ピース1枚
◆モー・ワインバーグ(スタインのダチ);ピース1枚、殺害される
;偽名アル・ラインハート、アル・ランドルフ
◆ジェラルディン・ファーガソン;ジェリー、アンソニーの愛人、殺害される
;ピース1枚、名前リスト半分をレオから入手
ブラムリー・カーン ;ギャラリー店主、コロンボ襲撃犯人
ジニー・ダモーレ ;ジェリーの妹でレオ・ダモーレの妻、マヌケ
◆ドロシア・マクナリー ;ピース1枚、マイキーの叔母
;デリックから更に1枚送られて計2枚
◆デリック・コームズ ;病院で重体で、ドロシアへピースを送った
◆アービング・クラッチ ;保険屋、ワインバーグとジェリーの殺害犯人
スージー・エンリコット ;保険屋愛人
◆アーティ・ストークス ;コロンボが最初に名乗った
アーサー・ストークス ;コロンボが2番目に名乗った。こちらが正しい。
同感です。
自分は「タップおばさん」さんとは逆に『初夜に消えた花嫁』よりも、こちらのほうが見ていて遥かに辛かったですね。「宝探し」とか「バラバラになった隠し場所の地図(写真)」とあまりにも大時代的過ぎて・・・ マクベイン原作というよりルパンかホームズを原作にしたような感じでした。
不評の原作付きコロンボ。
「初夜に消えた花嫁」よりは遥かにマシな出来ですね。
エド・ベグリー・ジュニアがとてもいい味を出してて、吹き替えた納谷六朗さんもマッチしていた。
でも動き回るコロンボより、知能戦を駆使するコロンボの方が見たいんですよね。
ゆかぽんさんコメントありがとうございます。「ブリンクス」「カリフォルニア・ドールズ」は見ました。コロンボでピーター・フォークが好きになり、映画館に見に行った記憶があります。でもやっぱ、コロンボの方が好きだな~って思いました。
ピーター・フォーク氏は、元々舞台から出てきた俳優さんです。
昔のヒッチコック劇場にも出演していますので、「コロンボ」の前も
性格俳優さんとして、評価が高かった俳優さんだと分かります。
ただ、ただ、彼が新旧コロンボの空いた10年間に、出演・制作し
た映画等を観てもらえば分かるのですが、彼独特のコミカルさは
万人受けするとは、あまり思えない。やや稚拙なのです。
そして新シリーズでは、彼がプロデユーサー等、制作側にも名を
連ねているので、その悪い部分が、新作品に反映されてしまった
のだなと思って観ています。お遊びなんでしょうが、いらないシーン
が随所にありますから。
ころんぽさん、いつも楽しい書き込みをありがとうございます。「宮本信子さん」のお話、私も同じような印象を持っておりました。後期の作品は特に「ピーター・フォークの私有物」のようになっていました。でも、1作でも多くコロンボシリーズを残してくれたことには、感謝したいと思います。
「俳優としてこんなこともやりたかったという願望を一気に披露した作品」であると同時に、「コロンボにこんなこともやらせたかった」という思いを披露した作品だと思います。出来としては悪くないですよね。パーキングメーターのコインの話もコロンボらしいし。「Not Columbo」という最低評価からワンノッチ格上げしても良いかな。それにしても、シーラ・ダニーズってほかにはドラマとかに出てるのかしら。宮本信子のようだ。