初期シリーズから一転、高インパクト重視な印象
超能力者、エリオット・ブレーク(アンソニー・アンドリュース)は、かつてウガンダの刑務所で裏切られたマジシャンのマックス・ダイソンをダイソン自作のギロチン装置で殺害。
テーマ・殺害方法・解決シーンなどは、これまでの刑事コロンボシリーズと比較し、やり過ぎと思えるほど劇的です。これも、新シリーズのスタートを強烈に印象づけたい狙いでしょうか。
ピーター・フォークの日本語吹き替えは石田太郎さん

コロンボシリーズの醍醐味「心理戦」は健在

自殺でないと否定されたブレークは、事故だったと方針転換し、苦しい状況に拍車がかかります。コロンボ警部は「マイナスドライバーの矛盾」などにより「殺人」だと断定しながらも、ブレークに「自殺説」「事故説」を口にさせ、心理的に追い込んでいったのでしょう。
マックス・ダイソンは素敵だった

新シリーズの女性像

新シリーズの脇役俳優像

CIAのハロー氏

アロヨとフリードライブ
ブレークがいかさまトリックに使った地図は全ページ「アロヨとフリードライブ」だった?そして赤い点はあらかじめ打ってあった?それが国防省にバレないってこと‥ある?と、少しぼやかせてください。さてこの「アロヨ」はロサンゼルス北東のパサデナ近くにあるようです。しかし、例の地図とは地形が違う…気がします。→コロンボマップ

エンディングはユニークにまとめる
これは新シリーズの特長と言えるかも知れません。旧シリーズでは割と「スカッと決めておいて、コロンボ警部自身は少し後ろめたい表情をして止まる」パターンの方が多かった気がします。今回は特に「血なまぐさい」展開でしたので、最後だけは口元が緩むような終わり方にしたのでしょう。
エリオットブレークの吹き替えは野沢那智さん
野沢那智さんは、8話「死の方程式」で犯人のロジャー・スタンフォードを演じて以来2度目の犯人役。私は少し演技が大袈裟かな…と感じてしまいますが、ブログゲストの方々などには好評です。
監督:レオ・ペン
脚本:ウィリアム・リード・ウッドフィールド
音楽:ジョン・カカヴァス
エリオット・ブレーク:アンソニー・アンドリュース(声:https://fact-web.com/columbon/?p=3540#nozawa”>野沢那智)
マックス・ダイソン:アンソニー・ザーブ(声:阪脩)
ポーラ・ハル:カレン・オースティン(声:https://fact-web.com/columbon/?p=3540#fujida”>藤田淑子)
CIAのハロー氏:アラン・ファッジ(声:樋浦勉)
最終加筆:2022年8月13日