この幾何学模様的なパーツは何なのか?


以前ブログゲストさんの間で持ち上がった話題です。ダッシュボード(フロントガラスの内側の部分)に、針金で作られた連続するクリップのようなパーツ。これは一体何なのか?
ネットで調べてみたのですが…「デフロスター:ガラスの曇り止め」「ダッシュボード上に置いたものが落ちない仕掛け」などという模範解答が見つかるだけでした。本当にそうだろうか?こりゃ、いつかはっきり解決したいですな。
筆者ぼろんこが刑事コロンボの素晴らしさを語る。コロンボ全話解説・出演者研究など。
以前ブログゲストさんの間で持ち上がった話題です。ダッシュボード(フロントガラスの内側の部分)に、針金で作られた連続するクリップのようなパーツ。これは一体何なのか?
ネットで調べてみたのですが…「デフロスター:ガラスの曇り止め」「ダッシュボード上に置いたものが落ちない仕掛け」などという模範解答が見つかるだけでした。本当にそうだろうか?こりゃ、いつかはっきり解決したいですな。
コロンボ警部はこれを「外車」だと自慢気に話すことが多く、その反面カミさんの車は「どーってことない車」と過小評価します。
セレブな犯人たちは、こぞってこの車を「ボロ車」と見下しますが、14話「偶像のレクイエム」で大女優:ノーラ・チャンドラーが同乗したのは奇跡かもしれません。しかもこの時のボディの汚れ具合は尋常ではありません。演出上わざと汚しています(笑)
19話「別れのワイン」で、レストランの駐車係に「ここまで走り込んだ車は珍しいですよね」と話しかけられ「15万キロ走っているからね。汝の車を愛せ、されば車も良く走る」と答えたが、直後に全然エンジンがかからない。
20話「野望の果て」では検問に引っかかり、ワイパーなどの整備不良を指摘される。修理に出したガソリンスタンドでは「これだけイカれてちゃね」と高額な修理代:約25000円を請求される。
22話「第三の終章」では、レストランの駐車係から「この車は盗まれない」として駐車場への移動を拒否された。
25話「権力の墓穴」で、コールドウェルの妻の交際相手から、何と約28,000円で下取りに出さないか?と誘われる。
27話「逆転の構図」の殺人現場の廃車場で「車を捨てにきた」人だと勘違いされる。後半で試験官ウイークリーがこの車に乗ろうとするが、ドアがなかなか開かない。
40話「殺しの序曲」シグマクラブ前で他の車に激突しそうになる。
43話「秒読みの殺人」の冒頭で、楽しく歌いながら運転中に事故を起こす。
52話「完全犯罪の誤算」のオスカー・フィンチから「鉄クズ」だと呼ばれる。
57話「犯罪警報」のウェイド・アンダースから「昨日や今日の痛みじゃない」と言われる。
63話「4時02分の銃声」のフィールディング・チェイス邸でバックファイアーを連発
など、逸話は数えきれません。(気付くたびに加筆します)
加筆:2017年12月27日
刑事コロンボのオープニングで毎回表示される
「PETER FALK」「AS」「COLUMBO」
ピーター・フォークという俳優は、数々のテレビドラマや映画に出演していますが、コロンボという架空の刑事をあたかも実在の人物のように生きた人であったと思います。
イタリア系で葉巻好き、家族を愛し、仕事に生きる。そんなコロンボですが、ピーター・フォーク本人はロシア系の父とポーランド系の母との間に生まれたそうです。コロンボ役に親しんだ私はてっきりイタリア系の人だと信じ込んでいました。
1960年に最初の結婚をし、2女をもうけながらも1976年に離婚、刑事コロンボ38話「ルーサン警部の犯罪」で共演したシーラ・ダネーズと再婚しています。妻となったダネーズはその後も数回にわたり、刑事コロンボシリーズに出演しています。
また、6話「二枚のドガの絵」のロス・マーティンはかつての演技の師匠、10話「黒のエチュード」のジョン・カサヴェテスや、脇役で活躍したヴァル・アヴェリーなどとは公私にわたる友人関係で、気に入った仲間と作り上げてきたライフワーク=刑事コロンボだったと言えるでしょう。
それぞれの作品は、制作年代とピーター・フォークの実年齢、または見る側の年齢を比較してみると面白い見方が出来ます。私は2010年4月現在46歳ですが、子供の頃に見ていた「コロンボ警部」は丁度今の私くらいの年齢だったと思われます。
あまり映画などには興味を持たない私ですが、生涯を通じ最高に好きな俳優は誰か?という質問をされれば間違いなくピーター・フォークであると答えます。
加筆:2014年2月27日
フランク・コロンボ(が定説)ホリスター将軍からはコロンブスの子孫と言われた。
アメリカ合衆国ニューヨークのチャイナタウン付近
→コロンボの家族・親戚をご覧ください。
イタズラ好き、ギャング映画好き
朝鮮戦争に炊事当番として従軍
警察官としてニューヨークの12分署に配属、
1958年よりロサンゼルス警察に配属
殺人課、警部補。
168cm(体重は時とともに変化したでしょう)
→コロンボ警部の愛車をご覧ください。
名前はない。犬種はバセットハウンド。
ブログ読者さんから、10話「黒のエチュード」で「池(pound)でおぼれていた」のが出会いだと訳されているが、本当は「犬の収容所(pound)でもらって来た」のが、正解ではないか?との説を頂きました。
→コロンボ警部の好き嫌いをご覧ください。
胆のう結石の経験がある。
むち打ち症。
書きかけ記事:2017年12月30日
1話)フレミングの診察室でライターを借りる。
2話)レスリーの家でマッチを借りようとする。後半レスリーの事務所でライター拝借。
3話)後半でジムの奥さんにマッチを借りる。
4話)殺害現場でマッチを借りる。ブリマーの事務所でライター。
5話)前半・ホリスター将軍の家でライターを借りる。バートの店でマッチを借りる。
6話)弁護士の部屋で勝手にライターを借り、持ち帰りそうになる。
8話)ジャズの店でマッチを借りる。
書きかけ記事:2017年12月30日
イタリア系移民(ピーターフォークはイタリア系ではない)
19話「別れのワイン」父親は闇ビールのトラックの運転手。
・姉 60話「初夜に消えた花嫁」で名をメアリーだと。
・妹
・弟 13話「ロンドンの傘」弟がボーイスカウトで派手な制服が大好き。
43話「秒読みの殺人」腰のクリニックに通っていた。
愛妻家で、度々話題にのぼる。
第12話「アリバイのダイヤル」で「普段から怒りっぽい女」だと。
53話「かみさんよ、安らかに」で上手くはないがピアノを演奏すると言っている。(おそらく本当ではない)
・子供がいるように聞こえる発言がある。
第12話「アリバイのダイヤル」で「アイスクリーム屋が飯前に回ってきて、子供の食欲を無くさせる」と。
第19話「別れのワイン」で「子守が見つかればカミさんも連れて行く」と。
第23話「愛情の計算」で「カミさんは子供たちと郷へ遊びに行った」と言っている。
53話「かみさんよ、安らかに」で子供はいないと言っているそうだが信憑性が低いかも。
9話「パイルD-3の壁」義理の兄が二流の弁護士。
14話「偶像のレクイエム」ノーラ・チャンドラーと電話でしゃべる。
18話「毒のある花」メキシコの旅行写真を見て生涯最高のスライドだ…と喜んだ。
29話「歌声の消えた海」義理の弟が車の修理工場をしている。
4話「指輪の爪あと」で、海岸沿いに住みたいと。
53話「かみさんよ、安らかに」でピアノ上に写真が置いてあり、大写しになった。
2話「死者の身代金」話しっぷり、頭の回転がよく、男前。同じいとこでどうもこんなに違うのか?と比較される。
16話「断たれた音」チェスの名人「クレイトン」を世界一の棋士だと尊敬していた。
18話「毒のある花」に出てくる。
40話「殺しの序曲」会計士志望で勉強中。
43話「秒読みの殺人」15歳でステレオを売り払って8ミリ映画を作る。憧れの人はコッポラ。
45話「策謀の結末」刺繍コンクールで2等賞、ウエイトリフティングで優勝。
49話「迷子の兵隊」南北戦争同好会。
サンディエゴの水族館に勤務。
アンディ刑事…60話「初夜に消えた花嫁」によるとコロンボの姉の息子。
21話「意識の下の映像」叔父貴(おじき)がサンディーマスで不動産屋を始めて大当たり、その前はスクールバスの運転手。
21話「自縛の紐」ジーン叔父が訪れる予定。
22話「第三の終章」バレーで板金の仕事をしている。
書きかけ記事:2020年7月4日
コロンボ警部(俳優ピーター・フォーク1926年生まれ)の実年齢と、共演者の年齢を比較してまとめてみると、意外と面白いのではないかと気付きました。下記はその一例です。
● 1話「殺人処方箋」ジーン・バリー:49歳 コロンボ:41歳
● 2話「死者の身代金」リー・グラント:44歳 コロンボ:45歳
● 4話「指輪の爪あと」ロバート・カルプ:41歳 コロンボ:45歳
● 7話「もう一つの鍵」スーザン・クラーク:31歳 コロンボ:45歳
● 8話「死の方程式」ロディ・マクドウォール:43歳 コロンボ:45歳
● 13話「ロンドンの傘」リチャード・ベイスハート:58歳 オナー・ブラックマン:45歳 コロンボ:46歳
● 15話「溶ける糸」レナード・ニモイ:42歳 コロンボ:47歳
● 19話「別れのワイン」ドナルド・プレザンス:54歳 ジュリー・ハリス:48歳 コロンボ:47歳
● 25話「権力の墓穴」リチャード・カイリー:51歳 コロンボ:47歳
● 28話「祝砲の挽歌」パトリック・マクグーハン:46歳 コロンボ:48歳
● 32話「忘れられたスター」ジャネット・リー:48歳 コロンボ:49歳
● 33話「ハッサン・サラーの反逆」ヘクター・エリゾンド:39歳 コロンボ:49歳
● 38話「ルーサン警部の犯罪」ウィリアム・シャトナー:45歳 コロンボ:50歳
● 40話「殺しの序曲」セオドア・ビケル:53歳 コロンボ:51歳
● 41話「死者のメッセージ」ルース・ゴードン:81歳 コロンボ:51歳
● 43話「秒読みの殺人」トリッシュ・ヴァン・ディヴァー:32歳 コロンボ:51歳
● 47話「狂ったシナリオ」フィッシャー・スティーブンス:26歳 コロンボ:63歳
● 56話「殺人講義」スティーヴン・キャフリー:31歳 G・ゲイリー・ハーシュバーガー:26歳 コロンボ:64歳
● 59話「大当たりの死」リップ・トーン:60歳 ジェイミー・ローズ:32歳 コロンボ:65歳
● 69話「虚飾のオープニング・ナイト」マシュー・リス:29歳 コロンボ:77歳
などとなりました。誕生日の誤差などは計算外です。
こう見てみますと、やはり初期作品は「ゲスト・スター」とクレジットされるのに相応しい顔ぶれ・年齢で、すでにテレビや映画で成功をおさめ、有名になっている俳優さんをコロンボと対決させるという、番組の主旨が読み取れます。年齢もほぼピーターフォークと似通っていますね。
ゲストさんから「コロンボ警部」の年収に関するご質問をいただきました。少し調べてみましょう。
10話「黒のエチュード」の1シーンで、ジョン・カサヴェテス演じる「アレックス・ベネディクト」宅での会話、コロンボ警部の年収は自身が「1万1000ドル」であると口にしています。
1972年当時の1ドルを約305円としますと、約335万円。そして消費者物価指数などを加味すると…600万円弱。という感じでしょうか。同情するほどの薄給ではありません。容疑者の方々がとてもセレブですので、差を感じますが。
・葉巻と喫煙…コロンボ警部がよくマッチを忘れて借りる件など。
・「死者の身代金」Barney’s Beaneryにて。
・「ホリスター将軍のコレクション」バートの店にて。
・「悪の温室」豆抜きのチリを注文。
・「第三の終章」高級レストランで6ドルにて1800円を支払う。
・「かみさんよ、安らかに」ドイツ系のシェフ「ハインリッヒ」のチリを食べてがっかり。
・コーヒー(砂糖を入れる傾向にある)
・ゆで卵
・ボウリング
・「死者の身代金」Barney’s Beaneryにて。
・「ホリスター将軍のコレクション」バートの店にて「玉突きを誘われるが断る」
・「悪の温室」ジャービス・グッドウィン邸で
・クラシック音楽
・西部劇
・料理(上手な時と下手な時がある)
・犬
・高所
・拳銃
・車の運転
・ロック音楽が苦手
・船酔い
・イタリア語 ペラペラ話す(42話「美食の報酬」)
・イタリア語 話せない(65話「奇妙な助っ人」)
・運動が苦手と言いながら、ゴルフもビリヤードも上手い。
歌うことは、イタリア系の割には下手だと明言(19話「別れのワイン」)しますが、口笛などは上手だったりします。43話「秒読みの殺人」では、運転中に気分よく歌っていて、追突事故を起こしています。
音楽はクラシックが好み(9話「黒のエチュード」10話「パイルD-3の壁」)ということで間違いないでしょうが、苦手な振りをすることもありました。(68話「奪われた旋律」)
好きなものは、そのエピソードの犯人役の職業などにより目まぐるしく変わります。12話「アリバイのダイヤル」ではフットボールに夢中ですし、27話「逆転の構図」ではカメラに挑戦しています。また「愛情の計算」で「コンピュータがテーマ」になっていることから?「メモ代わりにレコーダーに録音」しているのは滑稽です。
書きかけ記事:2017年12月30日
ほとんどのエピソードで「上流階層」の犯人を扱うので、丁寧な言葉遣いを心がけていますが、初期の作品では「アンタ」「キミ」などとセレブを乱暴に呼ぶこともあります。また、自分のことは「ワタシ」ではなく「アタシ」と呼ぶことが多く、語気を荒げた時は「アタシャねぇ」に変形します。
これに対し、同僚の刑事などには少し上から目線の口調が多くなったりして、それなりの威厳を保つ場合もありますし、犯人以外の登場人物には丁寧語は使いません。
警察の同僚や労働者たちの口調として「△△です」が「△△でさぁ」「☆☆なんでさぁ」と訛る傾向があるのも面白いです。これらの口調が似合う俳優として「ティモシー・ケリー」が挙げられます。
7話「もう一つの鍵」では犯人ベス・チャドウィックの母親の愛犬「エンリコ」を「ワン公」と呼んで叱られています。
また警察の業界用語?として、良くコロンボ警部が口にするのは「被害者=ホトケさん」「犯人=ホシ」「有罪=クロ、無罪=シロ」「刑務所=ムショ」など「事件=ヤマ」など。
「よござんすか」は、コロンボ警部が連発する言葉です。日本の時代劇では賭博の壷振りの台詞「よござんすか?よござんすね?」が思い浮かびますね(笑)いわゆる富裕層の「ざーます言葉」とはニュアンスが異なり、江戸の芸者や下町職人が使った江戸弁の「〜ざんす」に由来すると思われます。
加筆:2014年10月24日