- 「シェラ・デニス(シーラ・ダニーズ)」の出演作品。
- ポール・ジェラード「スタッツ・ブラックホーク」
ジェラード はあまり聡明ではない…
料理評論家のポール・ジェラード氏がレストランのオーナー、ヴィットリオ・ロッシ(マイケル・V・ガッツォ)を殺害。テレビ番組やCMでも有名なジェラードが、その名声を利用してレストランの評価を思いのままに操っていることに腹を立てたビットリオの口を封じたのです。
ジェラード はあまり聡明ではない…
美食の国、日本とイタリアが大きく扱われた作品
初期のコロンボ作品と、新刑事コロンボの中間のようなテイストです。刑事コロンボ作品中、最も「日本」が大きく扱われた作品。「日本」とともに、イタリアンレストランが舞台いということで、イタリアンな雰囲気も全体に漂います。それと、コロンボ警部は食べているシーンが多いですね。
日本人「小津氏」
ジャパニーズ・ゲイシャ
珍味フグ刺し
あなたの才能は素晴らしいが、後はてんでイケません
ラストシーンは、なかなか印象的でした。ジェラードはコロンボ警部の「誘い」にのる形で「いっそのこと、コロンボを殺してしまえ」と第二殺人計画を思い立ちます。それが、コロンボの狙いでもあっただけに悔しさもひとしおだったでしょう。この後のコロンボの台詞「証拠ってのは、こういうヤツを言うんです」と、ジェラードの仕掛けた毒入りのワイングラスを指差すあたり、爽快です。一連の会話の中で「お互いの才能を評価する」反面、人間としては好きでない、という言葉の応酬があります。ジェラードの方は腹いせ的ですがコロンボ警部の「あなたの才能は素晴らしいが、後はてんでイケません」の台詞は、殺人という短絡的な解決方法に走った犯人に対し「人間失格」の判決を下す裁判官のように見えました。
後のコロンボの「カミさん」シェラ・デニスが再登場
不思議なキャラクターのバーク刑事
ヴィットリオはマイケル・V・ガッツォ
どうにも怒りが収まらないアルバート。
レストラン振興協会の女性会長はロバート・カルプの元カミさん
ヴィットリオが埋葬された墓地はイングルウッド・パーク墓地で、逆転の構図のロケ地と同じです。
監督:ジョナサン・デミ
脚本:ロバート・バン・スコヤック
ポール・ジェラード:ルイ・ジュールダン(声:金内吉男)
ヴィットリオ:マイケル・V・ガッツォ(声:藤岡重慶)
イブ・プルマー:シェラ・デニス(シーラ・ダニーズ)(声:田島令子)
メアリー・チョーイ:フランス・ニュイエン(声:瀬能礼子)
マリオ・デ・ルーカ:アントニー・アルダ(声:徳丸完)
アルバート:ラリー・D・マン(声:雨森雅司)
マックス・デュバル:リチャード・ディサート
調理人ルイス:アルバート・モーリン
ケンジ小津:マコ岩松
芸者:ミヤコ・クラタ
芸者:ミエコ・コバヤシ
銀行のクロフォード:フレッド・ホリデー
銀行スタッフ:キャロライン・マーティン
バーク刑事:トッド・マーティン
マーケットの主人:マイク・ラリー
葬儀参列者:ジェームズ・マイケル
葬儀参列者:アーモンド・ロバーツ
葬儀参列者:ニコ・スティーブンス
葬儀参列者:ジャック・スレート
葬儀参列者:トミー・ダンテ
葬儀参列者:匿名エキストラ
加筆:2024年9月4日
芸者は別れる時にあんな挨拶の仕方しないですよ。頷く時等、あれに近い仕草はありますが、別れの時に声すら出さずあれはおかしい。日本の常識で考えても失礼でしょ。
まあ、西洋人から見れば自己主張しない日本の女性はああいう感じに映るのでしょうが、今のアメリカのドラマや映画では、あんないい加減で女性をバカにしてような描写はアウトでしょう。
まして、日本人まで肯定的に捉えてる人が多いのはびっくりです。女性にあんな仕草されて嬉しい男性ばかりなのでしょうか?
そもそも、フグといいつつ、違う魚が映ってたし、内容全体の評価はともかく、異文化を軽く見てる事は間違い無いでしょう。
普段、洋画は字幕派の私もコロンボはあのとぼけた声に味があり、吹き替えで見ています。でもたまに原語で聴くと発見もあります。
実はこの作品でコロンボ(ピーター・フォーク)は日本語で挨拶してます。「サヨナラ」と(これだけでどの場面か分かる)。わざわざ英語で聴かないと分かりませんが、発見したのが嬉しくてご報告。(今までコメントにありませんでしたよね?)
つねさん、コメントありがとうございます。
「サヨナラ」私も原語で見てみました。いつもは吹き替え版でしか見ていなかったので、新鮮な感じでした〜。
早速のご確認ありがとうございます。
この場面、吹き替えでも「さようなら」ですが、なんとなく「らしくなさ」を感じて、元々のセリフを確認したら「おぉっ」となりました。
ところでオズさんも「ふぐ刺し」ではなく「フグサシミ」と言ってますね。まあ向こうの人にはそうでないと分からないか。
コロンボが作る料理
「炒め焼き」と本人は言っていますが、これはスカロッピーネ(薄切り肉の意味)という料理です。豚肉で作ってみました。https://cookinghiro.seesaa.net/article/500207736.html
イタリア料理にしては珍しくバターでソースを作ってソテーします。
HiroBRZさん、コメントありがとうございました。リンクが貼ってあったため掲載されませんでした。遅くなりましたが、承認いたしました。
皆さんがすでに書かれているように、いろいろなごちそうが出てくる反面、ワインや日本食、日本文化にたいするアメリカの映像業界の知識の浅さが出ている作品ですね。アメリカ人は日本人を芸者やヤクザ(時には忍者)と切り離して表現することはできないのでしょうか?フォーチュンクッキーは最近知られるような言葉になりましたが、言葉の文字数が多すぎるため「辻占」より「おみくじ」を吹替語に充てたいと思います。
今回はイタリア語ペラペラのコロンボ、のちにマフィアが出てくるエピソードでは一切わからいという風にして話が進んでいきましたが、あれは立場上わからないフリだったかなと思います。
最後にジェラードが、あんたは有能な刑事だが、つきあいたいとは思わない と言い
コロンボは、才能は尊敬するが後はてんでいけません と言うシーン
両者は似ている事をしています
共に料理を作り食べるくらいに親しくなり、証拠を供出させる罠をしかけるコロンボ
共に料理を作り食べるくらいに親しくなり、毒殺しようとするジェラード
目的のためなら信頼を裏切るマネを両者がし、両者がその点について相手をなじる
興味深いと思います
まあ背負っている代紋(コロンボは国家、法)は違うわけですが
私はこの話は『美食の報酬』のタイトルどおりに、コロンボが捜査先のお店というお店で捜査の激励のために出されるご馳走を食べまくるのが大好きです。また、何回かコロンボの調理シーンは出てきた(割と振る舞いたがりますよね)と思いますが、その中でも最も凝っている風の調理シーンもいいですね。
芸者のシーンでは、冒頭で弾く三味線がものすごく適当なのが笑えます(^o^)
お葬式でコロンボが証拠品の小切手を横に回してもらうところもユーモラスで好きです。
コロンボ警部はイタリア系なのは周知ですが、別の話でマフィアファミリーのイタリア語オンリーの老マンマとは簡単な会話しかできてなかった気がするのですが、今回被害者の甥っ子マリオとは不自由なく話せてるのが、やっぱりペラペラなのかしらと少し混乱しています。
育ったイタリア人街の隣が中華街で、ピザより餃子ばかり食べていたと言っていたのは面白かったですね。広東料理店オーナーへのお世辞かもしれませんが。
かつて私はこのエピソードを「変だけど楽しい」と形容しました。そしてそろそろ平成世代には、米日の時代背景を解説する必要があるかもしれませんね。
このエピソードの放映当時、日本は経済成長を続けていたとはいえ、まだまだアメリカの「贅沢」な食文化を憧れの眼で観ていたのです(補足、反論、顰蹙歓迎)。そして八十年代に入ると「バブル景気」が始まり日本は未曽有の繁栄を謳歌し「贅沢」しまくったのです。その中の一つが「グルメ」でした。十年遅れでああいう食い物を味わうようになり、そして「グルメ評論家」というブームの落とし子も現れました。食に限りません○○評論家に悪く書かれると店の評判、営業に影響するので、こいつ等をチヤホヤするなんて嫌な話もありました、この悪癖はネット時代に受け継がれてしまいました。
私はコロンボシリーズ、吹き替えの声優(俳優)さんに興味があります。
今回の犯人を演じたルイジュールダンを吹き替えたのは金内吉男さんですが、なんだか似てるんですよね(笑)ジャックキャシディと田口計さん、パトリックマクグーハンと佐野浅夫さんもなんとなく…似てる、かな?
関係ないですが、銀行で協会の口座やら預金残高に関しコロンボが種々訊くシーンん、支店長がケーキを食べながら(アメリカの金融機関によくある【あった。】顧客が普通に書類書いたりしている真横に責任者が机を置き座っている)仕事をするなど日本では考えられませんが係の女性が「あらおいしそう」と横から入りやっぱりケーキを食べながらコロンボの質問に答える、この回はユーモラスな演出が多い(「コロンボさん、あなたが捜査している間ひもじい思いはさせません」etc.)のも好きで。
フグがハリセンボンなのはフグが手に入れられなかったと思い作中フグ刺は別の魚でしょう
ハリセンボンのが見た目が毒々しいからとか…?
フグとハリセンボンの混同の件で思ったんですが、本作制作スタッフの中に、米軍基地含め、沖縄在住経験者がいたんじゃないかと。
沖縄県に旅行したことは何度かありますが、沖縄で「ハリセンボン」は、かなり馴染み深い魚です。
以下、霧島酒造株式会社のホームページより
『プリプリの身とコクのある肝 ハリセンボンを味噌仕立ての汁で』
《『アバサー』は体の表面に、たくさんのトゲを持つ魚『ハリセンボン』のこと。陸にあげると盛んに口をパクパクさせることから、“おしゃべり”という意味を持つ沖縄の方言“アバサー”と呼ばれるようになったのだという。
フグの仲間だけに、身は淡白にして弾力がある。身が少ないため刺身には向かないが、フグと同様に唐揚げも旨いし皮も珍味。そして、沖縄で昔から親しまれている食べ方が『アバサー汁』だ。皮をはいだアバサー(トゲは皮についているため皮をはぐことでトゲも取り除くことができる)から内臓をとり、身は骨がついたままぶつ切りにする。このぶつ切りをカツオ出汁や昆布出汁などで煮込む。すりつぶしたり小さく切った肝(フグと違い毒はない)を加え、味噌を溶いて味付けする。沖縄では、よく食べられているフーチバー(ヨモギ)を上からのせてできあがり。具材として島豆腐を入れることも多い。味噌の風味と濃厚な肝の旨味で味わい深い汁と、プリプリと弾力のある身を味わえる。
沖縄のちゅら海(美しい海)が育てるアバサーは1年中獲れるが、寒い時期は肝がより濃厚な味わいになるとのこと。1年を通して食べられるが、特に冬に食べたい沖縄の味だ》
「フグ」と「ハリセンボン」とか、またまた日本と中国とか、わざとやらかしていたのか、大真面目だったのか知らないけれど、あまりの混同の多さに辟易・・・、フグ毒でああいう死に方はしないし・・・、いかん、いかん、つい、本作を観て、フグのように毒づいてしまいました。
それにしても「食」をテーマにしたお話には複雑です。初オンエアされた1978年よりも現在のほうが食文化が貧しくなりつつあるのを、日々もろに実感しているからです。魚介類なんて特にそうなんじゃないかな。美味しい食材、昔に比べて確実に種類が減りましたよね。
すぐそこにまで差し迫った食料危機の時代には、昆虫食でさえ貴重な蛋白源として必要になるそうですね。たとえ富裕層の皆さんがいくらお金を積んだって、そもそも食べたい美味しい食品がどこにも無くて食べられなくなりそうというから深刻です。
長野県の食文化、「ざざむし」にでもチャレンジして慣れておいて、来たるべき時代に備えておこうかなあ。
やれやれ(また村上ネタ?)。
前回、少しネガティブに書き過ぎました。
前述の点を除けば、演出に無駄が少ないし、話のテンポ感もいいし、好きな回です。
特に、最後の、
ポール:「いつから私を犯人だと?」
コロンボ:「本当いいますとね。初対面の2分後からです・・・・・・」
という台詞には、フグ毒に当たったように痺れました(笑)。
小津役のマコさんは、2001年の映画「パール・ハーバー」(日本人からすれば結構トンデモ映画)で、何と山本五十六を演じておられたんですね。私はこの映画、映画館で観ていたことも含め、すっかり忘れていました。
『溜飲がさがる』という意味で、私的に大好きな作品です。
死者の〜や、別れの〜、の様な犯人側に気持ちがいってしまうのもいいですが、こーゆースッキリ系も楽しめる•コロンボ、いいですねぇーー(^。^)
ついに、NTT東日本が昆虫食ビジネスに参入したらしいですね。
一連の報道によると、昨年、世界の人口は80億人を超え、さらに増加が見込まれているなか、これに伴う食料問題への対応が喫緊の課題になっているそうで、特に「タンパク質危機」と称される動物性タンパク質の不足が顕著らしく、その解決策として国連食糧農業機関( Food and Agriculture Organization of the United Nations、FAO)は昆虫食を推奨しているとのことです。NTT東日本は、まず養殖した食用コオロギの商品化を、大きなビジネス・チャンスとして勝算ありと見込んでいるようですが、さてどうなることでしょう。
やれやれ、42話「美食の報酬」を真の意味で羨ましくなる時代が、私が生きている時代に、こんなに早く冗談では済まず本当にすぐそこまでやって来ようとは・・・。
ケンジ・オズ役を演じるマコ岩松氏、コロンボにフグを取り分ける時に、箸を反対にして逆さ箸にしていますね(直前のシーンで持つ方を手前にして、器に箸を置いています)。
さりげない仕草に日本人らしさが出ています。
オズケンジのオズは、小津安二郎。ケンジは、小津と並ぶ名監督。溝口健二ですね。
いつも楽しく読ませていただいています。ひとつ気になったことがあるので投稿します。内容が気にならなければ、スルーして下さい。
この「美食の報酬」は佳作にエントリーしていますが、作品番号が44話となっていのが気になりました。42が正解と思われます。
ランキング命さん、ありがとうございます!
そのページ、約11年ぶりに、間違いを修正できました。
ヴィットリオ役のマイケル・V・ガッツォ、あれだけ特徴あるのに、
迂闊にも今まで気づきませんでした。ゴッドファーザーのペンタンジェリ役ですよね。
あちらの世界であれば、マイケルに「断れない要求(an offer he can’t refuse)」を
出してもらえれば、殺されずに済んだのに・・。
・イブがコロンボに旅券を見せる場面で、机の上に魚の本「fish」が置いてあったのは今回の犯行手段(ふぐ毒)を暗示しているように思えました。「歌声の消えた海」での保険証書もそうでしたが、小道具に至るまでの制作陣のこだわりや遊び心を感じました。
・一番面白かったのは銀行の場面。3人でモグモグ。女性行員が物欲しげな態度を見せて見事ケーキにありつけたはいいが、口座の説明の途中で噛んだり。特に男性行員は最初から最後までモグモグ。
コロンボがケーキを取り分ける時に左袖が…。ピーターフォークの素の動きなのか、コロンボの性格を表す演技なのか。
BS NHKの再放送で見ました。小さい頃見たコロンボシリーズの中で最後のシーンがとっても印象深かったので、そのシーンだけ強烈に覚えていたのですが、ああこの話だったのか!と嬉しくなりました。いつ私が犯人だと気づいたか?の問いに、コロンボ刑事が、会ってすぐ、と答えたシーンです。その理由に子供心になるほどなぁと感心してそれ以来何十年も覚えていて、でもいろんなエピソードとごっちゃになってしまっていて、今改めて再放送を見てスッキリしました。昔父が好きだったコロンボ。今は私一人で楽しんでいます。
英語、ワイン、車、俳優等それぞれに深い知識を持つ方々のコメントのおかげで、ストーリーをもっと楽しませてもらっています。
私はジェラードがフグを捌いて毒を抽出する場面の手袋が、塩ビだったのが天然ゴム系に、素手になったと思ったらまた塩ビ→天然ゴム→塩ビと変わってるのが気になりました。最後注射器で注入する時には親指のところが破れてますし(頑張って捌いたんだね〜)
どうでもいいことですね。
28,29,32,34話でコメント入れた「ヨシ」ですが同名の方がいらしたので名前変えます。
どうでもいいですね、すみません。
ホモっ気が感じられるポールさんと、美人秘書のイブさんの関係が、イタリア映画のラブコメっぽくて楽しいです。
オシャレしてパーティ会場に乗り込み、ポールさんに別れを告げるや、サッサと帰るイブさん。
女伊達。カッコイイ。
最初、広東料理と日本料理を結びつけたのは印象悪だった。
ジェラードが自分を抹殺すると読んで、ヴィットリオの殺害方法(物的証拠)を押さえるという結末だが、コロンボが殺された(行方不明)日にゃ、間違い無く真相を掴みかけていたコロンボを自分が殺したとバレると思う筈で、あれだけ巧妙な殺人方法を考える男がそんな低脳な自滅行為はしない。
もう一つ、コロンボ”警部補”は昔から有名で、この作品でも”オズ”だけでなく、マリオも日本語•英語版両方で”Tenente”(伊語テネンテ、英語ではルーテナント)警部補と呼んでいる。
ワインと美食は、僕の得意分野なので、久々に楽しく見ました。
皆様おっしゃるように、洒落者でお気楽な犯人と隙のある脚本で、シリーズの中でも、おおらかな作品です。
ご存知のように、TVや映画では、スポンサー等への配慮で、使う飲食物のラベルはさりげなく隠しています。
その酒を割り出すのも、僕の趣味でして・・・
1) この作品のワインは、今では禁止されている「アメリカ産マルゴー」です。マルゴーは仏ボルドーのマルゴー地区のワインで、頂点のシャトーマルゴーが有名です。
アメリカは、今でこそ銘酒が数多くあるワイン大国ですが、この番組当時は並酒がほとんどで、それに有名どころの名前を付けていました。
フランスは自国のワイン名が使われないようにAOC法などを整備したため、今では世界中でこのようなネーミングは違法になりました。
ボトルもマルゴー名なのにボルドーの「いかり肩」でなく、ブルゴーニュの「なで肩」タイプだったり、イタリアンでの最高級ワインがバローロなどでなく、マルゴーだったり、この当時はアメリカでも、滑稽なワイン知識だったのです。
「別れのワイン」のエイドリアンなら、「このワインに金を払うことはありませんぞ。私を馬鹿にしておる!」と一喝したでしょう。
ワインの色からすると、明るく照りのあるルビー色なのでピノ・ノワール種の葡萄のワインでしょう。
2) お話は「コロンボのグルメざんまい」という趣きで、1970年前後のヌーベルキュイジーヌ前の、古き良きフランス豪華料理が見られるのは、貴重です。
ストーリーで僕の気づいたのは、
3) どの殺人(未遂)も、休日のレストランという、容疑者がその場の数人に限られる所での犯行が稚拙。
4) ポールは、コルク抜きをすり替えた後、ヴィトリオがワインを呑むのはおろか、開栓するのも見ずに立ち去っている。ヴィトリオが呑まず、他人が呑んだらどうするのか。
3)検死官は突然死を、心筋梗塞や脳卒中ではなく、なぜ毒殺と判断したのか。検出難のフグ毒なのに。
4 ) コロンボとポールの初対面、バーク刑事に耳元で囁かれるコロンボの仕草が、いつになく優雅というか、ポカンとした表情が不思議です。
→コロンボが「初対面の2分後に疑った。」という、会食者が毒殺されたのに、ボールが医者にも行かず、まっすぐ現場に来たということに、戸惑っていたのか。
5 ) 初対面後、車に乗り込んだボールにコロンボが「絶対にあんたを逃がさない!・・ソースの作り方・・」と言って、犯人をギョッとさせるフロックを、コロンボはよく使います。
6)デュバルの店で、コロンボがシェフに一品すすめらた時、「これはベシャメル・ソース?」と尋ねると、デュバルが「おぬし、分かるな!」と振り向く。シェフも嬉しそう。
7) 隠し口座を捜しに行った銀行で、預金課長が、ビットリオ好物のケーキをコロンボに振るまう。どうして来客窓口わきのテーブルなのか? 人混みの中で大きなケーキを切り分け、食べるのがユーモラスです。
テーマが得意分野なので、思わず長くなりました。
お気楽な洒落者ポールは、気に入っています。
僕は車も趣味で、出てくる車はだいたい分かるのですが、ポールの車が分からずに、残念。
シルエットはアメリカ車ですが、ディテールはヨーロッパ風。
ああ!そういう事なんですね。
ビットリオさんの指示で「マルゴーを持って来い」と聞き取れたので、てっきり’61マルゴーでも登場するのかと思ってたら「なで肩」ボトルで、はあ?
でも「カラヤソ」「ピカン」みたいでインチキ臭くて楽しいです(笑)
AOC(生産者管理)はフランス国内だけでなく、他国でも有効なんですか。なるほど。
はじめまして
ワインや食事に関してのコメント凄いですね。
あの車はスタッツだと思います。
当時アメリカでとても高い車でした。
日テレでやっていた11pmでこの車が高いことで紹介されていました。
そのスタッツは足元はミンクが敷いてありました。
そんなことからもわかるように日本でも見かけたことありますがセンスがいいとは言えない車でした。
https://lrnc.cc/_ct/16967090
てるとねさん、コメントありがとうございます。
いたずら投稿の防止策として、リンクのあるものは、
私の承認後の掲載となります。前の記事は削除し、
2回目の投稿を承認させていただきました。
なるほどわかりました。
こういったことに疎いもので通信上のトラブルかと思ってしまい二度投稿してしまいました。
その方がブログを守る上で重要ですよね。
てるとね様、
ご教示、ありがとうございます!
早速、調べました。
伊カロッツェリアの独自ボディですか!
全然知らなかったです。
カーデザインには、いささかの自信があったのですが、恐れ入りました。
番組での、夜目には格好良く見えたのですが、実車はやっぱり70年代のデコラティブなアメ車ですね。
でも、見えっ張りで優男のポールには、とても合っている車です。
ありきたりのベンツやBMWに乗せなかったスタッフのセンスを感じます。
そうなんですよね。
少しお馬鹿な彼にはピッタリですよね。
彼がベンツやBMWなんかのドイツ車じゃあいませんよね。
コロンボではロールスロイスやフェラーリやジャガーやら毎回豪邸と共に出てくる車もLAの街並みとあわせて楽しみにしています。これからもよろしくお願いします。
コメントにあったように刑事のコロンボを殺そうというのは相当無謀ですよね。だから他の犯罪者はしなかった。
今回はフグの毒という非常にレアな殺し方で二人目。それもコロンボと二人とバレてる。コロンボはそれでも自分を殺そうと犯人はすると読んでたのはやはり犯人の間抜けさを読んでたんでしょう。
自宅でフグを食べてる時に招待する脇の甘さ、最初に毒と知りながら自分を心配しなくてコロンボにすぐに疑われたりの他のコロンボの犯人に比べると緻密さがないようにしたストーリーも最後の間抜けな行動の伏線の為と思って無理っぽいが納得しました。
マコさんは懐かしいですね。 砲艦サンパブロが特に懐かしい。
シェシュバルの丘の上のテラスが素敵ですね。景色がロスの普通の街並みじゃないのでロスのどこいらへんなんでしょうね。
殺されたイタリアンのオーナーはゴッドファーザーを思い出します。
あとマコ達とフグ食べてる時にコロンボとは犯人は普通なら一緒に食事しないでしょ。
まあすでにバレてるから関係ないが、普通はフグに精通してることは隠したいから客人がいるからとか言って自分が出ていって手前の部屋で話しますよね。なんか脇のあまい犯人でした。
個人的な好みですが、アメリカ映画やテレビで日本の芸者が扱われるのはどうも好きになれません。
今回はロス在住の芸者の設定なのでまあ許せますが。
ワインオープナーのカートリッジ、ってのが何をするものなのか最後までよくわからなかったな~。それ分からなくてもストーリー的には問題ないんですが。
コロンボって結構あたらし物がよく出てきますよね。
ビジネス英語様、
お尋ねのカートリッジは、今のパンク修理に使われる圧縮空気を充填した空気ボンベです。注射針をコルクに刺してそれから空気を送り込むと、ボトル内の圧力が上がってコルクが浮き上がり、抜けるという仕組みです。
この番組の当時では最先端、というか未来的なコルク抜きでした。
視聴者も、仕組みがよく分からかったでしょう。
今でもありますが、機械的で優雅でなく、カートリッジ代も掛かりますから、一般的ではありません。
ワイングラスのすり替えの件、皆さん指摘のようにすり替えているようには見えません。演出のミスなのでしょうか。
それとも。コロンボは実はワイングラスをすり替えなどしていなかった。ワインは飲むふりをしただけ。グラスをすり替えた、飲むな、などと言ったのは芝居で、万が一犯人がワイングラスを強奪するなど証拠隠滅をはかろうとした時のおとりにしようとした。本当に証拠としたかったのはワインオープナーの方、というような説が考えられますが。
しかし、この説もちょっと。コロンボは本当にワインを一口ほど飲んでいるように見えるからです。飲む前はグラスのふくらみの頂点の位置に、飲んだ(ふりの?)後はその位置からほんの少し下までワインがあるように見えます。
やはり演出上のミスだったのでしょうか。
この「楽しくて変」「経済成長・バブル期を象徴するドラマ」「日本がマーケットとして重要だった時代」etc.を、人類の不幸な時代、寒くて冬眠生活が続く中で観る、とどうなるか?さて好況期の文化爛熟な世相?を知らない平成不況世代には楽しめるかな?。案外今の米娯楽作品世界でも「変なニッポン」や中華との混同イメージはあまり変化ないかな?。「ルテナン・コロンボ」日本人w小津さんのコロンボへの返し「警視庁の?」誤訳か否か?問題(笑)ですが、ルテナンはSFの翻訳も創作もやった故・矢野徹氏のSF小説「地球零年」の中で日本自衛隊の士官に米人が「ルテナン」と呼びかける描写をふと思いだしました。しかし他でルテナンを軍人に使う叙述を見た覚えがない=つまり使用例が少ない「米軍の?」では日本人視聴者には分かりにくい、で「警視庁の?」に意図的に変えた説に一票(笑)。「メジャーになる前のジョナサン・デミ監督、スピルバーグ監督のように後に開花させる才能の片鱗のような演出は、何も感じませんでしたな(笑)。
ジョナサン デミ監督の名作ではないでしょうか?
レストラン仲間が美味いもんでコロンボを応援するシーンが泣けます。
ジェラードの秘書イヴ、P フォークのカミさんの声が、バイオニック ジェミー、
或いはHAL9000の田島令子さんで、トドメを刺されました。
私も久々にこの作品をノンスップ・リアル視聴しましたが、前より好きになりました!
ギンザーさん、投稿ありがとうございます。重複コメント、削除してあります。
ジョナサン・デミ、あまりよく知らなくて、ここでの仕事はあまりミステリー映画のツボを心得ているようには思えないのですが、ウィキペディアによると、「羊たちの沈黙」絶賛の最中にも差別的な表現があるとの批評を受けて、「フィラデルフィア」という社会派の秀作を続編に制作するという謙虚さを持ち合わせている監督のようですね。
犯人が、コロンボを殺害しようとするのをはっきり描いていたのは、この作品だけなんじゃないかな?
ジェラードの声がマグマ大使の金内吉男さんだったのが、個人的には興味深かったです。
初見当時は、フグや日本料理が出て来たり、コロンボの箸使い(笑)が面白いなあ、位の印象で観ていた記憶しかありません。改めてみると内容や、その犯人の聡明さに欠けるところが原因だったのでしょうか。
当時の「吹き替え和訳」は味がありますね。フォーチュンクッキーを「恋の辻占」とは!今ならそのままフォーチュンクッキーで済ませそうです(笑)時代でしょうか。
そんな「吹き替え和訳」に注目するのも楽しそうです。
(本筋がらみの感想ではなく恐縮です;汗)
楽しいコメントありがとうございます。吹き替えの言葉が一昔前の感じがあり、そこもたいへん好きです。
マコ岩松氏についてコメントします。彼の演技を最初に観たのはマイケル・クライトンの「ライジング・サン」なのですが日系企業のトップを好演していました。「美食の報酬」を初めて観たのはそれから相当年数が経ってからでしたが、ファンの役者が出てくるだけで楽しくなりました。
「黒のエチュード」の使用人パット・モリタ氏についても以下同文です。
付け足しですが、このブログで本作の監督がジョナサン・デミと知りました。できればジェラートとコロンボとが対峙する最後の場面はもう少しなんとかして欲しかったですね。
あさちゃんさん、お返事が遅くなりました。
マコ岩松さん、パット・モリタさん、どちらも素敵なキャラでした。
日本人(日系)のキャラクターの特集記事も書いてみたいです。
ショー・コスギが出演していれば、自選三大日系映画スターの
揃い踏みだったのですが(笑)。
この車、ダーティーハリー2でも使われていたと思いますが、黒人が派手に乗っていて、交通取り締まりの白バイ警官に賄賂を渡そうとして射殺されます。
第1話から毎日1話観続けて42日目、ここまで来ました。いつも、1話観終わってから、該当エピソードの貴ブログを拝見するのをセットでとても楽しみにしています。
さて、私はニューヨーク在住で、英語版で観ているのですが、日本語吹き替え版で小津さんが「警視庁の方ですか?」とおっしゃっているらしい箇所は、映画では「Lieutenantというと、米軍(American Army)の方ですか?」と言っています。Lieutenant(警部補)は、軍隊の階級を表す単語でもあるからですね。
僭越ながらご参考まで!
ニューヨークから、ありがとうございます。
American Army!なんてね。そうですか。冗談混じりもあるのかな(笑)
>英語では「警視庁」とは言っておらず「lieutenant」警部補と言っているようです。翻訳家の誤訳ではないか?ということです
これ見たとき、私は名訳と思いました。日本人(少なくとも私)から見るとセットが和風を擬したものの違和感があるもので、この人(オズさん)が「Ozの魔法使い」というのもあって日本人かどうかはわかりにくい。そこで「警視庁」ということ語を出して日本人であることを説明強調したのだというのが見た当時の私の推理
昨夜このシーンを見返していました。日本人のコロンボファンにとっては、嬉しい場面だと思います。警部も楽しそうですしね。
「警視庁」は誤訳ではありません。英語版では小津さんはコロンボを “lieutenant Columbo(コロンボ警部補)”と紹介された時に、三潭印月さんが説明されているように”lieutenant”を軍隊の階級だと思って”US army?(アメリカ陸軍の方ですか?)”と言っています。しかし、日本語では警察と軍隊の階級は呼び名が違いますので、英語版のセリフを
「こちらはコロンボ警部補です」
「アメリカ陸軍の方ですか?」
と直訳しても筋が通りません。なので翻訳者は知恵を絞って小津さんのセリフを「警視庁の方ですか?」としたのだと思います。これは翻訳者のファインプレーです。
ちなみに、コロンボは日本語版では警部と呼ばれていますが、辞書によれば、英語の”lieutenant”という階級は警察では「警部補」だそうです。
なるほど、詳しい解説をありがとうございます。
ですね!
lieutenant(軍の中尉、警察の警部補)と聞いてので、
「American Armyの中尉なのですか?」と小津が間違って尋ねると、
「いいえ、ロス警察の者です」とコロンボが答えてます。
このまま日本語にしても意味不明なので、同じ「刑事」だが、警視庁とロス警察を勘違いした事に意訳したんのですね(^^)
しかし、日本人がロサンゼルスにやって来て、どう見ても日本人じゃない人に「警視庁?」は違和感ありすぎですよ。
ここは「カリフォルニア州警察ですか?」「いえ、ロサンゼルス市警察です」のほうが自然だったと思いませんか?
階級の訳は一筋縄では行かない様です。アメリカも同じ lieutenant でも陸軍と海軍で微妙に違う様ですし、イギリス軍だとまた異なる様です。警察の階級だと警部補と訳すのが一般の様ですが、だいたい警察組織も国によって異なるでしょうし、アメリカの警察システムでは lieutenant の職権は日本の警部に近いとの見解を主張する記述を読んだ事もあります。
BSスペシャル投票第十九位。料理評論家が極めて悪役「くたばれ評論家」というエピソード(笑)ですが、後の日本でもバブル期には「グルメ評論家」が跳梁跋扈したものです。全編今観ても旨いものだらけ(笑)。それをちょびっとしか食わないのが贅沢感でしたが、これまた今観るとアメリカ社会自身がそれを反省し、日本でも「もったいない」が見直される・・・。十年ひと昔といいますが、あれからもう四十年、はっきりいってこの「変だけど楽しい」作品に、大衆風俗の変化と好不況の波を想起させられてしみじみとしてしまう(苦笑)。
「変だけど楽しい」作品、ですねまさしく。
冒頭でハリセンボンを包んでしたのがちゃんと日本の新聞でしたよね。
ケーキも多分実際に食べたら日本人には甘すぎるんだろうな~と思いつつも、なんであんなにおいしそうに見えるんだろう。
ワインすり替えはカインさんの言う通り「え!いつ!?」って感じだったけど…
確かにね、日本語の新聞です。いい気づきですね〜。
今、再度見直してるのですが
疑問がありましてコロンボさんワイングラス🍷をすり替えたと言いましたが何度見てもすり替えれて無いと思うのですが。デザインがあるグラスをコンロの上にポールが置くのですがそのグラスをコロンボさんはテーブルまで持っていってます。ポールは自分の入れたグラスを持ってテーブルに着いてる。いつコロンボさんワイングラスすり替えたんでしょうか。肉をワインで焼き直す時ですかね(*´・ω・`)b
我々も見逃すほどの早業だということで(笑)
皆さんのコメント読んでから コメントしました
みんなそうしてるのかな?
BSプレミアム
刑事コロンボ人気投票ベスト19位
おめでとうございます
管理人の ぼろんこさん 他 のかたはあんまり好きなほうの作品ではないとコメント書かれてましたが
私は好きなほうの作品です(笑)(* ̄∇ ̄*)
日本を題材にしてるので
アメリカのひとは 1978年でもまだこんな風に日本を見てるんだと 滑稽な作品ではあるけどそれも含めて楽しんで見てしまいます
あとは 厨房の料理が美味しそうで良い
コロンボのコック帽姿がとっても可愛い(*≧з≦)
ピーターフォークの奥様シェラのオレンジ色の法被が 合わせが逆になってたのが残念でしたが
河豚刺が出てたので 食べてみたい
河豚刺は食べたことないんです
あと
耳に残った言葉
コロンボが 被害者の甥マリオにイタリア語で
何度も『アサシーノ』って連呼する場面
あれって 英語でいうアサシン だったんですね
最近やっと気がつきました
料理が美味しそうなので見てしまう そういう作品です
お返事が遅くなりすみません。アサシン=刺客みたいな意味かな。見所満載の本作、1票追加しておきます!
今回はコロンボさんがキッチンに立つ姿が印象的でした。
出てくるケーキがなんとも美味しそう(笑)
吹替が小池朝雄さんも去ることながら
藤岡重慶さんも懐かしいところです。
コロンボのフォーマル、キッチンスタイルや芸者などの日本演出が多彩で楽しめました。来週も楽しみです。
藤岡重慶さん!
いくらフグ毒が猛毒でもあんなにすぐには死なないですよね?
あと、コロンボはジェラードに背を向けて料理していたのにどうやってグラスをすり替えたんでしょうねー?
ハリセンボンや芸者やイブが着てた変なハッピや
当時のアメリカ人の日本に対する認識はこんなものだったんでしょうか。
このエピソードで注目すべきことは「フグ毒で殺人を犯したという設定ながら、ハリセンボンは、無毒である」というところでしょう。
ではなぜわざわざ「ハリセンボン」を使用しのでしょう。
どなたかのコメントにもありましたが、「日本らしさ」の演出という意味合いも考えられます。しかし私は、「実際の犯罪を防ぐ」という意味があるのではと推理します。
もし猛毒であるトラフグやクサフグを使用し、それを映像で流したとしたら、模倣犯が出る恐れもあります。それを防ぐために「わざと無毒のハリセンボンを使用した」と鋤谷は考えるのです。
昔読んだ由良三郎の『ミステリーを科学したら』というエッセイにも「ミステリー作家は自ら考えた犯罪手法が応用されない工夫を凝らしている」ということが書かれていました。
大好きなコロンボシリーズが、実際の犯罪に使われたら、やはり悲しいです。それゆえ、この矛盾には、やはり目をつぶるべきだと鋤谷は思うのです。
犯罪動機を形作る背景には、矛盾があります。
コロンボの説明では、
・犯人はレストラン振興協会の陰のパートナー。
・ヴィットリオと2,3のメンバーは、長い間犯人に大金を払ってきた。
・犯人はレストランの宣伝をして売り出してやれる立場。
・コテンコテンにけなして、潰すこともできた→武器として恐喝した。
・ヴィットリオは払わないと言いだし恐喝をバラすと逆襲した→殺害動機へ
宣伝をしてもらえるのは良いことだ。広告宣伝費のつもりで払うでしょう。
「払わなければ潰す」と恐喝されたら、その時点でメンバー間で協議して、
告訴すれば良いだけの話です。なにも長い間、大金を払う必要はない。
ちょっとでも恐喝めいたら、即告訴です。即ジェラードの命取りです。
それを恨みがましく「正体をスッパ抜いてやる」なんて言わなければ
ならなくなるまで払い続けて、我慢を溜め込む必要もないでしょう。
元々、逆襲する腹があれば理解できますがね。
「美食の報酬」では、
あなたの才能は素晴らしいが、後はてんでイケません
「白鳥の歌」では、
コレほどの歌が歌える人に、悪い人はいませんよ
ええ?、トミー・ブラウンは、2人も殺しているんですよ。
その動機は、女欲しさ、お金欲しさという単純な我欲です。
一方、ジェラードは、ヴィットリオから破滅させると脅されていたことへの
自己防衛のためでしょう。ジェラードとヴィットリオの関係は別にして、
お金を払う側とレストランを評価される側とで、一応は契約が成立していた
のでしょう。それを、後から逆恨みするなんて。
客観的に見ても、主観的に見ても、どう見ても、上記のコロンボの評価は
いただけません。いくらなんでも、ジェラードが浮かばれません。
あんたは、たいした刑事だ。
実に有能です。
しかし、付き合いたいとは思わないな。
これ、よく分かるなあ。
今回は、でっち上げの証拠ねつ造はなかったものの、いつものコロンボは、
逮捕の為なら手段を選ばず、場合によっては最も敏感な感情も踏みにじる。
・他の人からの情報提供あり、ジェラードがヴィットリオを恐喝していたこと、
ヴィットリオが金銭提供拒否したことは、ほぼ見えている。
・ジェラードはヴィットリオと食事するつもりはなく、早々に引き上げる
予定だった。
・ジェラードの注文によって、ある漁師からフグを仕入れた事の判明。
・新しく詰め替えたハズのカートリッジが空っぽになっていた
→毒発覚防止のすり替えと推理→さかのぼって毒混入の状況証拠になる。
このようにコロンボから、動機、方法、チャンスについて詳らかにされた後、
ジェラードは「証拠が無い」と一蹴してしまう。ここまで冷静な男だった。
だから、コロンボを毒殺しようとする必要はなかった。またも勇み足です。
極めて珍しいことに、裁判でも逆転の可能性はありません。残念ですね。
私が一番好きな回です。ジョナサン・デミ監督の遊び心満載で楽しいですよね。
ジュールダンさん、亡くなられたんですね。94歳くらい?でしょうか。合掌…。007オクトパシーの敵役が印象に残っています。
録画して何度も観ている思い入れのあるエピソードです。ジェラードのキザな立ち振る舞い、せりふ回しに吹き替えがピッタリはまっていて素晴らしいと思います。
トリックの方がワインオープナーのことをよく知らないがためにわかり辛く、コロンボを同じトリックで殺そうとするのも賢いとは言えませんが、美味しそうな料理がこれでもかと登場して観ててとても楽しい作品です。あとヴィットリオやその甥のマリオ、アルバートなど脇を固める人々も魅力的です。コロンボがイタリア語を話すシーンもいいですね。
最後、犯人はコロンボを殺そうとした。
しかし、そのアリバイ工作は、どうだったのだろうか?。
第一の犯行は、その場にいなかったという尤もらしい強力なアリバイ
がある。しかし仮にコロンボが目の前で死んだならば、
捜査担当が代わったとしても、怪しまれる可能性が大きいのではないか?。
当然、コロンボも上司に経緯を報告していただろうし。
犯人は、あまりに軽率すぎる。それまでのコロンボの追い込みが、
犯人に大きな軽率さを引き出したとも言える。
南部さん、そうですね。食べるシーンが多かったですね。
この作品の中でクスリとさせられたのは「コロンボ警部、あなたがこの事件の捜査にあたる間、ひもじい思いはさせません」という業界の大御所?のセリフでした♪
さてさて本日のBSTBS、「黒のエチュード」の録画見なきゃ~
スタンさん>1票入れました。
この作品はコロンボが犯人を確信したロジックの意外性・説得力がピカイチですね。その不自然さには全く気付きませんでした。これだけで充分『名作』だと思うので、この作品に一票お願いします。
takeさん>コメントありがとうございます。30話!凄いですね。2014年11月の書き込みですので、現在はもっと増えているのでしょう。また他の作品の感想もぜひお教えくださいね。
タップおばさんさん>コメントありがとうございます。ルイ・ジュールダンさんの御冥府をお祈りします。本作の印象は同感です。
はじめまして。
ルイ・ジュールダンさんは2015年2月14日、老衰によりお亡くなりになった、とある記事で知りました。
正直、作品としてはそれほど好きなエピソードではないですが、
ジュールダンさんは怪しげでありながら上品な「怪優」っぷりが印象的で、個人的に記憶に残る俳優さんでした。
ここに追悼するコメントを残させていただきました。
失礼いたしました。
こんばんは!
今日は、美食の報酬を観てメールします!
なんだかんだと、TSUTAYAで、ダブらないように、コロンボシリーズの題名をメモしているのですが、
いつの間にか、30話を観たことになりました!
今回の美食の報酬は、クスクス笑えるシーン好きなtakeですが、
日本食、イタリアンの美食が多彩で、
オシャレな話だったと思いました!
王丈さん「ハリセンボンの方が絵的に面白い」ということですね!その他にも、日本的に対する描き方がこっけいですよね。
度々失礼します。
やっぱりハリセンボンは無毒でした。
ttp://www.eikanken-okinawa.jp/shokuG/harisen/harisen.htm
でもこれは物語の本筋とは関係無い、瑣末なことです。普通のフグの外見よりもハリセンボンの方が絵的に面白いから作中で使ったのであろうと思われ、許される誇張(デフォルメ)だと思います。それとも本当に知らないのかも(苦笑)。
ワインオープナーは、エアー式というのがあるんですね。針をコルクに突き刺して貫通させ、ボトルの中に圧縮された空気を入れることでコルクの栓を抜くという仕組みです。カートリッジには圧縮ガスが入っているんですね。
これってエアー式ワインオープナーの会社から、売り上げに影響するとかって抗議がこなかったのかな。要らん心配をしてしまいます。
あと、小津さん役のマコ岩松さんって、昔昔見た、スティーブ・マックイーン主演の映画「砲艦サンパブロ」に出ていた マコ と同一人物だったのに驚きました。
コロンボが「証拠を作る」作品は、ある意味犯人を“操る”わけで、まんまとハマると実に痛快です。
「殺人処方箋」や「歌声の消えた海」「逆転の構図」など、好きな作品です。
王丈さん>コメントありがとうございます。おぉ、ジョナサン・デミですよね~。「羊たちの沈黙」も見ましたよ大好きです。「ワインオープナーが変わっていた」は…調べてみますね!!
はじめまして。このエピソードは昔昔ガキの頃見た時に、ワインオープナーが変わっていたのと、『ハリセンボンって無毒なんじゃないの?』(確か子供の頃に見た魚介の図鑑にそう書いてあったと記憶してた)と思ったということで覚えていました。
最近見て驚いたのは、監督が「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミだったということです。
あと、『アメリカの人は仕事中でもケーキとか食べたりするんだ』と思ったことを記憶しています。
小笠原さん>コメントありがとうございます。コロンボ作品が制作されたのは1970年代。もう40年くらい前のことですが、今でもその魅力は尽きませんね!人気投票に、1票加えておきます。
これは、絶対放映当時より今観た方が面白い!特にこの日本では?八十年代そして、バブルを経て、この間、旅番組、グルメ番組、二時間ドラマで観光ミステリー、グルメミステリーもわんさか(死語w)。それらに先駆けての?中華街を中心にエキゾチックな料理に、極めつけ?のゲイシャ、の遊びいっぱい、悪く言えば俗っぽい魅力の一品。
fuguehelixさん>コメントありがとうございます。いま「スペイン狂詩曲」を聴きながら書いていました。こんどそんな意識を持って、本編を見てみますね~。※他のコメントはご指示通り処理してあります〜。
「美食の報酬」のBGMは、ラヴェルの「スペイン狂詩曲」の香りが漂い、丁度、日本音楽がチャイナ趣味とちゃんぽんするのに似た味がしました。これからも、セピア色のブログ、楽しみにしております。
yasさんコメントありがとうございます。マイケル・V・ガッツォ=藤岡重慶さんでしたね!本文に加筆します~。
ビットリオ役のマイケル・V・ガッツォは、ゴッドファーザー・パート2のフランキー役でアカデミー賞にノミネートされましたし、あの映画の大ヒットのあとで、いかにもイタリア系を印象付けるサービス配役ですね。
まあ被害者なので出番が少なかったのが残念です(笑)
とっしーーさん、こんにちは!とっしーーさんも料理人なのですね~。コロンボは「動画サイト」でも見られるんですか…すごい!デニスはこの後何回もコロンボ作品に登場します。そちらもぜひご覧ください~。
こんにちわ^^
返信ありがとうございます!(^^)!
僕は動画サイトで見ているのですが、今回は特に興味がそそられましたね(笑)
なぜなら、僕の仕事も料理人だからです♪
コロンボの稀な料理シーン、これがコロンボファンにはたまりません(笑)
しかしこのドラマには、美男美女が揃いますね!
そこも魅力的です。
コロンボが、第二のかみさんに選んだデニス、
セクシーかつ可愛さがあり・・
僕もタイプです(笑)
なんか、今の時代でも十分通用する女優さんが
多いですね♪
そうそう、ハッサンサラーの話も前に見たのですが・・う~ん、この話もイイですなあ!!
ただのドラマじゃなくて、その内容により
時代、国、背景などが、とても勉強になります(´ー`*)
Ritsさん書き込みありがとうございます。ロバート・カルプの「カミさん」ですか!!!!!興味深いです。調べてみます!
コロンボの「カミさん」も出演してましたが、ロバート・カルプの「カミさん」も出てましたね。チョイ役で。