26話「自縛の紐」

An Exercise in Fatality / 1974
フィリップ・ブランズ健康クラブの経営者マイロ・ジャナスが加盟店のオーナーであるジーン・スタッフォード(フィリップ・ブランズ)氏を殺害。スタッフォードは憎まれっ子的なキャラだが、マイロを「お前、泥棒だな」と強烈に非難(笑)。日本語吹き替えは「バカボンのパパ」でお馴染みの雨森雅司(あめのもり まさし)さん。

悪人マイロに、コロンボ警部が激怒!

ロバート・コンラッドマイロ・ジャナス(ロバート・コンラッド)は不正な経営で私腹を肥やしていて大金を持ってスイスに高飛びする予定だったが、それをスタッフォードに見抜かれ、破滅が決定的になり殺してしまいます。かなりの悪人が迎えた結末ということですが、この作品では「激怒するコロンボ警部」を見ることもできます。マイロの声を担当したのは俳優:日下武史(くさかたけし)さん。
コリン・ウィルコックス激怒する直前の成り行きを何度も繰り返し見ましたが、必然性は感じませんでした。スタッフォード夫人のルース(コリン・ウィルコックス)に対する同情が引金となっていますが、その割には背景を描ききれていない気がします。コロンボ警部は15話「溶ける糸」でも激怒しますが、こちらは納得できました。

ほのぼの笑えるシーン

スーザン・ジャコビールイス・レーシーの元勤務先トライコン工業社の受付嬢(スーザン・ジャコビー)とのやりとりは笑えます。70年代のコンピュータはあんなに巨大だったのですね。これは「トータルデータ検索システム」だそうで…凄い。残念ながらこのシーンは短いバージョンではカットされたようです。

ルイス・レーシー

ダレル・ツワーリング事件のカギを握るルイス・レーシー氏(ダレル・ツワーリング)。トライコン工業社のコンピュータを駆使して探しただけに、印象的な役柄に仕上がっています。

大草原の小さな家

リン・ウィルコックスコリン・ウィルコックスは、大草原の小さな家の「ベイカー先生 休診」に、ベス・ノヴァック役で出演しています。自縛の紐から約3年後の作品です。ベスは妊娠中に夫を事故で亡くしたベスは高齢出産に臨む未亡人です。このお話には、若いローガン医師の役で、28話「祝砲の挽歌」のルーミス大尉(バー・デベニング)も出演しています。
ダレル・ツワーリングダレル・ツワーリングは、大草原の小さな家の「愛と祈り」に、メアリーの目の手術をする病院の経理担当「ベンソン」役で出演しています。インガルス家に高額な手術費用を請求する‥ちょっと融通の効かない人です。

エド・マクレディ

エド・マクレディトライコン工業社の警備員は「エド・マクレディ」で、その後の新シリーズで多数出演してる俳優さんです。ちょい役ばかりですがとても印象に残る素敵な俳優さんです。ちょっと見逃せませんよ〜ぜひチェックしてください。

少し納得しかねるシーンなど…

コロンボは病院で子どもとお母さんの会話を見た時に「自縛の紐」のトリックを暴きますが、「そうか、わかった!」的な描き方であまり好きではありません。もう少しさり気ない演出をしてくれたらな~って思いました。決め手の他に「着替えを知っているのは犯人である証拠」だと力説する場面は、かなり迫力あるシーンです。よく聞かないと意味が分かりませんが、それでも論理の筋立てや話し口調など、犯人を「落とす」パワーは並々ならぬものを感じました。

邦題「自縛の紐」考察

タイトル「自縛の紐」は、上手い邦題だと思いますが「決め手のまんま」。これも15話「溶ける糸」との共通点です。最初にこの作品を見た当時は小学生だったでしょうか、「自爆」だと思っていました。原題はAn Exercise in Fatalityで直訳は「死の中のエクササイズ」と出ました。他でも詳しく語りますが、コロンボシリーズの邦題には「△△の☆☆」というスタイルがたいへん多く、△△の部分にこのような普通に使われない名詞「自縛」を用いたことは、興味深いですね。

少し寂しげな表情が印象的な秘書ジェシカ

グレッチェン・コーベットマイロ・ジャナスの秘書で愛人のジェシカ・コンロイ(グレッチェン・コーベット)は20話「野望の果て」に出てくるヘイワード夫人の秘書のリンダ(ティシャ・スターリング)と雰囲気が似ていました。でもこのジェシカがマイロに「今日のあなたは元気がない」というシーン、割と元気だったと思ったが(笑)

怒りながらも、犯人を追い込んでゆく?

以前『美しいコロンボ劇にはなっていません。美しく感じないもっと大きな理由は「激怒するコロンボ警部」です。』と書きましたが、そうでもなかったです。もう一度見直すと『怒りながらも、犯人を追い込んでゆく』ように感じました。『スタッフォード夫人の緊急入院』で怒ったことも、不要なシチュエーションとまで言えませんね。また、冒頭からコロンボ警部は不機嫌な雰囲気で登場しているのも面白い(早朝に呼び出されてとのこと)です、このような登場シーンは多いですね。

清掃員のマーフィ

ジュード・フェアズ健康クラブの清掃員:マーフィ(ジュード・フェアズ)が素敵です。コロンボの捜査に迷惑そうに応対するが徐々に協力的に転じ、茶色の靴底の推理では「たいしたもんだわ」と感心していました。このジュード・フェアズは20話「野望の果て」コロンボ警部が運転中に検問される際に登場する若い方の警官の俳優と同一人物です。

現場検証のリッカー巡査

レイモンド・オキーフ健康クラブでの現場検証で中心的な役目を担っているのはリッカー巡査(俳優:レイモンド・オキーフ)。グリーン系のチェックのブレザーがよく似合ってました。

秘密組織が毒を盛った?

ビクター・イゼイ スタッフォードの死因について、秘密組織が毒を盛った‥なんてジョークを飛ばす検死官は、ビクター・イゼイ。この人は36話「魔術師の幻想」の鍵屋のオヤジさんと同一人物です。若い人はせっかちだとか説教する人です。38話「ルーサン警部の犯罪」では、ややこしいですが劇中劇の犯人役で出ています。

病院の待合室でとばっちり

ミッキー・ゴールデン15話「溶ける糸」以来、珍しく激怒したコロンボ警部。病院の待合室で居合わせた人たちは、とばっちりでえらい迷惑を被りました。そしてク警部は我慢していた葉巻を所望、隣の男性にマッチをもらいます。この男性は俳優:ミッキー・ゴールデンで、この回を始め、合計11回も刑事コロンボに出演しているエキストラ俳優です。

口笛で、THIS OLD MAN♪

また、コロンボ警部が海岸を歩くシーンでは、ピーターフォークの「THIS OLD MAN」自身の鼻歌が吹き替え無しで披露されています。
「THIS OLD MAN」について

マリブビーチ
マイロ・ジャナスはLA北西部のマリブビーチに住んでいて、なんとご近所に「指輪の爪あと」の探偵のブリマー邸もあります。ジェシカがビキニで登場したり、マイロが海岸でトレーニングしたりで、とても印象に残ります。
マリブ周辺(マイロ・ジャナス邸)

マイロ・ジャナス健康クラブ
それに対しマイロ・ジャナス健康クラブはLA中心よりやや北側の「チャット・ワース(チャッツ・ワース)」にあります。
パサデナ地区
さらに、マイロがアリバイ工作に利用した「パーカーの店」はLA東部のパサデナ地区にあり、マイロの自宅から反対方向に位置します。この距離感はいかにもマイロがアリバイを主張したくなるほど遠いです。
パサデナ周辺(パーカーの店)*カーターは誤りです。

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事件解決の決め手(2020年9月加筆)

この一連の会話が重要だと思うのです。
マイロ:「電話でスタッフォードは、もうトレーニングシャツに着替えたから、30分ばかり(トレーニング)やってから、帰宅する」と確かに言ったんだ。
コロンボ:「そりゃ無茶ですな、そんなはずないです。」

その後の実演で「運動靴は第三者(犯人と断定)が履かせた」と実証しました。マイロもそれを認めています。
そして、その後の会話‥

マイロ:「靴を履かせたのが僕だっていう、証拠は何一つ上がっていないじゃないか!」
コロンボ:「アンタしかいないんだ。自分で認めてるでしょ?」

ここまでは、良い。
私は‥次の決め台詞が混乱の原因となっていると確信します。

コロンボ:「スタッフォードさんを第三者が最後に見たのは7時半で、その時は背広だった。翌朝死体が発見された時は、運動着を着ていた。その間、誰も彼を見ていない。ところがアンタは、前の晩午後9時に、いいかね、アンタ1人だけがあの人が着替えたのを知ってたんだ。あの時間アリバイのあるはずのアンタが、何故そのことを知っているんです?」「完全なアリバイを作ろうとしたんだが、そのアリバイが命取りでしたね。」

この際、反則かもしれませんが、ぼろんこがこの台詞を自分なりに書き直してみましょう。

マイロ:「靴を履かせたのが僕だっていう、証拠は何一つ上がっていないじゃないか!」
コロンボ:「アンタなんです。自分で認めてるでしょ?」
コロンボ:「犯人に履かされた運動靴、運動着も犯人が着せたんですよねぇ、よござんすね?マイロさん。それでは、9時過ぎに『運動着に着替えた』と電話してきたのは、一体誰でしょう?着替えたことを知っているのは、犯人だけ、そりゃあアンタですよ。」

ぼろんこ:「ニセ電話のスタッフォードの会話」と「自縛の運動靴の実証実験」。この2つだけで、マイロを犯人だと決定づけられたはずです。考えてみてください‥自分で着替えていないということは、気絶か、眠らされていたか、死んでいたか、どれかでしょう?それを、元気に自分で着替えました‥と電話してきた人が犯人なのです。

解決編がスッキリしなかった状況

しつこいコロンボに対しマイロが苛立ち、スタッフォード夫人が病院に担ぎ込まれ、コロンボも激怒(マイロの図太さに切れた)。このヒートした流れのまま、マイロの事務所で解決編をむかえます。この流れは劇的なのですが、結果的に混乱を招いています。(マイロが病院と、翌朝の事務所の服装が同じことも良くないです)
そして頭に血が上ったコロンボが、決定打ではない「力説」をするので、混乱したのです。

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刑事コロンボと魔法瓶

スタッフォードの殺害現場「マイロ・ジャナスの健康クラブ」で、コロンボ警部が持参した魔法瓶は新しいアイテムで「濃い緑で四角模様」に変わっていました!これは24話「白鳥の歌」で木っ端微塵になったのが原因か?
→刑事コロンボと魔法瓶

監督:バーナード・L・コワルスキー
脚本:ピーター・S・フィッシャー
原案:ラリー・コーエン
音楽:ディック・デ・ベネディクティス

マイロ・ジャナス:ロバート・コンラッド(声:日下武史)
ジェシカ・コンロイ:グレッチェン・コルベルト(声:三田和代)
ジーン・スタッフォード:フィリップ・ブランズ(声:雨森雅司)
ルース・スタッフォード:コリン・ウィルコックス
検死官:ビクター・イゼイ
アル・マーフィ:ジュード・フェアズ
ルイス・レーシー:ダレル・ツワーリング
受付嬢:スーザン・ジャコビー
警備員:エド・マクレディ

*作品のエンディングに関して:賛否の激しい解釈については記載を削除しましたが、2020年のBS一挙再放送で議論が再燃したため、加筆しました。
 
加筆:2021年9月11日

“26話「自縛の紐」” への168件の返信

  1. 私はこの回、少し反則かも知れませんが、小池朝雄さんと日下武史さんの声優の素晴らしい演技力で「見せられた」と感じる部分大です。コロンボにありがちな若干の違和感は、いつも勝手に解釈してますが、例えば病院での子供の靴紐のシーン、あれはずっと頭の片隅に靴のこと、それこそ見た目に違和感を感じた事が残ってたので「紐が解けてるわよ」という台詞にじわりと反応したのではないかと思っています。

  2. 「トライコン社の受付嬢」を演じたのは「スーザン・ジャコビー」となっていますが、下記の記事によると、実はそうではなく、Ann Coleman という俳優だったことが判明したそうです。

    “Cracking the case of the Tricon mystery woman”
    https://columbophile.com/2022/03/20/cracking-the-case-of-the-tricon-mystery-woman/

    また、IMDbの Ann Coleman の項にも、出演作として「自縛の紐」が記載されるようになっています。
    https://www.imdb.com/name/nm0170922/?ref_=fn_al_nm_1

  3. 今回も、庭の緑や肌の色が美しいですなあ。
    「刑事コロンボ」はフィルム管理が素晴らしく、デジタルリマスターが映えて美しいので、昨日撮影したように錯覚しそうです。
    しかし、誰も4Kテレビで観られるなどと当時の制作者は想定してなかったわけでして、その弊害を感じる時もしばしばありまして、「溶ける糸」のもじゃもじゃ糸なんかは、当時の低い解像度のテレビでこそ違和感が少なかったんじゃないのかと、いっそ、昔のブラウン管テレビで、リマスター前の画像を観たくなったものでした。
    これは、「ウルトラセブン」やグラダナ版「シャーロック・ホームズの冒険」にも言えることでして、何でも美しくすりゃあいいってもんではないと思う今日このごろなのは私だけでしょうか?

  4. 第4シーズンとは何だったか、と今回は考えてみました。すっかりメジャーとなった「コロンボ」に新味を出すべく、最新の機械的トリックを目視できるように工夫していた、本エピソードもその第一弾として練り上げたトリックが今日に至るまで話題となり続けた、と今のところ結論付けました。
     しかし、同時に機械的・技術的トリックは古臭くなってしまうのは否めなっかった、制作した方も半世紀近く話題となるとは想像もしなかったでしょうが(笑)。
     むしろ以前にも書きましたが、各種健康法・食品、紙パック式デリバリー食品などが今日の日本でも普及していることが感慨深い(笑)。

  5. 久しぶりにキレたコロンボを堪能しました。最後の逮捕理由のシーン。初見でわかる人はそうはいないと思う。録画を何度も見直してやっと理解できるレベル。ま、これもコロンボと思います。

  6. 今回は男女ともに素晴らしい肉体美を見せる回でしたね。マッチョな殺人犯も秘書もこれでもかとばかりにはち切れんばかりの体を披露している。
      最後の落ちは私もよく分かりませんでした。これから何度か見直してみますが殺人動機、方法、遺体処理は納得できるものです。あとはアリバイ作りのトリックとそれを破るコロンボとの頭脳戦です。 皆さんの書き込みを読みながらじっくり見直します。

  7. 私は、皆さんどうして今回特にそんなに悩まれるのかが、とても不可解です。
    「刑事コロンボ」には、もっと?が山ほどある、一般に名作、傑作と評価されている回は実に多いですよねぇ。
    「別れのワイン」???「溶ける糸」???「野望の果て」??「ロンドンの傘」???「意識の下の映像」??「パイルD-3の壁」???「アリバイのダイヤル」??
    「白鳥の歌」???????
    もうきりがありませんが、ほとんど犯人を落とす決めてが決定的証拠でなくて、引っかけ、誘導の類いで、優秀な弁護士にかかったら無罪確実??これで逮捕できるのか?起訴できるのか?公判維持できるのか?気にし出したらもう夜も寝られません。
    上記の回などと比べれば、今回なんて超楽勝で頭使わず悩まずに楽しめましたよ。

    1. もうひとつだけ。
      電話の通話記録については今回含め気になる回が多く、当時を知る通信の専門家に一度で良いので、ご教示賜りたいものです。
      市内通話 ⇒ 無料 ⇒ 請求する必要がないので記録は残さない、が、当時アメリカでは常識だったのでしょうか?

      1. >市内通話 ⇒ 無料 ⇒ 請求する必要がないので記録は残さない
        おそらく、そのご認識が正解ではないでしょうか。
        「刑事コロンボ」旧シリーズではあまり見たことがありませんが、よく昔の刑事ドラマでは、犯人からの電話の逆探知に手間取るシーンがありましたよね。ステップバイステップ式交換機やクロスバー式交換機を使っていたからだと、文献で読んだことがあります。「刑事コロンボ」の時代のアメリカも、ステップバイステップ式交換機やクロスバー式交換機が一般的だった可能性が高かったのではないでしょうか?
        ステップバイステップ式やクロスバー式交換機は、電話をかける側がダイヤルを1つ回すたびに、交換機内部のレバーが1つ動いて、相手を絞り込む方式です。
        逆探知というのが実際に何をしているのかと言うと「電話局の人が、交換機の前扉を開けて(犯人などが)かけた番号に繋がってるレバーを目で見て探し、その交換機に入って来てる回線が何処から来てるか調べる」と言う事をします。
        市外局番であれば、複数の電話局を跨ぐ訳ですから、最初の電話局で「この局から来てる!」と判ったら、今度は、その局の人達が交換機の前扉を開けて探す、という事になります。
        そして、最後の最後に、犯人の電話が所属してる電話局に辿り付き、犯人の電話の線が繋がってる交換機が見付かり「この電話局の局番号は○△□だ。この交換機は123×の10回線分だ。4番のレバーが繋がってる!犯人の電話は○△□-1234だ!」ってのが判る訳です。
        ところが、電話が切れてしまうと、ステップバイステップ式やクロスバー式交換機のレバーが元の位置に戻ってしまい、探知できなくなります。
        大きい電話局であれば、ステップバイステップ式やクロスバー式交換機は、体育館ほどの広さの所にギッシリと並べられ、上は天井近くまで届くほどで、非常に沢山の交換機が並べられていました。
        それを、端から端まで、数人がかりで「目で見て」探す訳ですから「電話を切らせるな!引き伸ばせ!」っていう事になる訳です。
        なお、現在の電子交換機では、電話を切った後でも「○○番の電話は、○時○分○秒から○時○分○秒の間、○○番の電話と通話していた」と言う通話記録が残っているので、電話が繋がった瞬間から正確に一瞬で逆探知出来ます。
        「刑事コロンボ」と時代が重なる日本のドラマ「太陽にほえろ」などの時代には、ステップバイステップ式やクロスバー式交換機では人間が追っていって機械が自動で繫いだ経路を探す作業がいります。
        リアルタイムでの捜査の逆探知でも、こんなにも大変だったのです。
        ステップバイステップ式やクロスバー式交換機というメカニカルな電磁接点の交換機を経由して、更に複数の事業者をまたがっていたりすると、なおさら通話記録からの捜査は困難だったかも知れませんね。
        なお、私は電話の専門家では無く、ただの知ったかぶりの素人です。不正確な内容を含んでいる可能性が大いにあります。
        より、専門的な見地からのご意見が求められます。

        1. ご丁寧にありがとうございます。
          1970年代、ロサンゼルス市における電話事情は、市民の通話記録をどの程度取っていたかなど、「刑事コロンボ」では話の根幹にかかわる回が多いので、いずれ徹底的に調べ上げて、白黒はっきり決着をつける必要がありますね。

      2. 電話についての常識は、日米で随分異なりますよね。
        2022年現在でも、
        《・アメリカの電話システム
        電話の設置は、電話会社に申し込む。通常、市内通話は掛け放題。市外通話や国際通話には、別に会社を選択することもできる。市外通話は、1-(市外局番)-(電話番号)でつながる。ワシントン州では、市外局番が異なっていても(206と425など)市内通話区域の場合がある。1-800、1-888、1-877などで始まる番号は通話料無料(Toll Free)。

        ・アメリカでの携帯電話への加入
        通常、市内通話は掛け放題。市外通話や国際通話には、別に会社を選択することもできる。市外通話は、1-(市外局番)-(電話番号)でつながる。ワシントン州では、市外局番が異なっていても(206と425など)市内通話区域の場合がある。1-800、1-888、1-877などで始まる番号は通話料無料(Toll Free)。
        携帯電話は加入プランによって、基本料でカバーされる通話時間、通話時間帯、通話エリア、データ通信量などが異なる。アメリカでは電話を掛ける側だけでなく受ける側も課金されるので注意。

        ・アメリカの公衆電話の使い方
        公衆電話の市内通話は50セントが一般的で時間は無制限。最低金額を入れてから番号をプッシュする。市外通話は番号を押した後、オペレーターが指定する料金を投入する。機種によってはクレジットカード、デビットカードが使えるものもある。警察・消防署(911)やオペレーター(0)には無料でつながる。バスのトランジットセンターや港、ショッピングモール、公共ビルなどに設置されていることが多い。》
        【Lighthouse シアトル HP 『アメリカでの電話・郵便、日本への電報 (2022年)』より】
        ということで、市内通話は掛け放題が基本なようですから、1970年代当時に
        >市内通話 ⇒ 無料 ⇒ 請求する必要がないので記録は残さない
        は、極めて説得力ある説だと思いました。
        私も「刑事コロンボ」を鑑賞する上で、通話記録の件は、とても気になることが多いので、引き続き調べてみたいです。

        1. ありがとうございます。
          今回もそうですが、「刑事コロンボ」では、「○○番の電話は、○時○分○秒から○時○分○秒の間、○○番の電話と通話していた(あるいは、その時間帯、その電話同士は通話していない)」、という記録が残っていれば、一発で解決する事件があまりにも多過ぎですよね。とても興味深い視点です。

          1. そういえば思い出しました。
            第17話「二つの顔」でコロンボは、
            「被害者の死亡前の10日間、犯人兄弟間で20回以上の通話記録がある」
            と追及しておりました。あれは市外通話などの通話有料区間だったのでしょうか?
            もう、今回ストーリーよりも当時ロサンゼルスの電話事情のほうが気になって寝られなくなりました(笑)
            どなたか、ご存知ありませんか?

            1. 中間報告
              「米国の電話事情」で検索していただくと、「米国の電話事情(昭和63年3月 財団法人 日本情報処理開発協会」という63ページ分のPDF資料を閲覧できます。「刑事コロンボ」旧シリーズ当時のアメリカの電話事情を、かなり知ることが出来ます。理解するには相当複雑です。
              下にほんの一部分引用します。
              《 独立系電話会社
              旧AT&T系のBOCの他に、独立系と呼ばれる電話会社がある。
              1,400社にのぼる地域電話会社のほとんどがこの独立系であり、これらの会社はAT&Tが分割される以前から回線の提供を行ってきた。しかし、たび重なる電話サービスへの自由化政策の導入と、増大するコストのために、数多くある小会社は、企業買収,合併などにより、自然淘汰されてきているのが現状である。1977年に1,556社あった独立系電話会社は、今では1,380社に減っており、今後もこの傾向は続くものと思われる。
              この様な独立系の電話会社の中で最大のものは、何といってもGTEである。GTEはその規模では、RHCに匹敵し、全米にそのサービスの提供地域が広がっている。GTEに続く独立系電話会社としてはユナイテッドテレコム、コンテルなどがあげられる。
              しかし、これら独立系の全てをあわせても全米加入者のうちの20%程度、また、総売上額でも22%程度を占めるにすぎない。しかも独立系の会社は1,300社を越えているのに、旧AT&T系は、22のBOCとその株を持つ7社しかない。
              やはり旧ベル系電話会社は優越的な地位にあると言わざるを得ない。》
              《 市内料金(Local Exchange Service)
              市内サービスは、各州政府(正確には各州の公益事業委員会)が認可する
              サービスである。
              市内料金には、大きく3つの種類がある。
              1.Flat Rate Service (フラット・レート・サービス)
              2.Message Rate Service(メッセージ・レート・サービス)
              3.Measured Rate Service(メジャー・レート・サービス)
              フラットレートサービスは、定額支払いで無制限、メッセージ・レート・サービスは一定度数までは通常レートより安い料金で、それを超える分は通常レートの度数料金とするもの、また、メジャー・レート・サービスは、通常の度数制による課金の方式である。》「米国の電話事情(昭和63年3月 財団法人 日本情報処理開発協会より」
              電話会社にとって通話記録が必要か否かは、契約がフラット・レート・サービスか、その他かで違っていたのかも知れませんね。第17話「二つの顔」の犯人兄弟の電話契約は、メジャー・レート・サービスだったのかも。
              なお、1970年代半ばは、まだ現在のデジタル交換機が普及する前、電子交換機 がメインの時代だったと推測します。ステップ・バイ・ステップ交換機 やクロスバー交換機ほどではないにせよ、アナログ方式で、デジタル式に比べ通話記録を残すには手間がかかる方式ではあったようです。
              因みに、私も電話の専門家では無く、ただの知ったかぶりの素人です。不正確な内容を含んでいる可能性があります。

              1. 蛇足
                通話記録の疑問を解明できれば、「自縛の紐」「アリバイのダイヤル」「野望の果て」などなどで、私の作品への評価は更に上昇します。

                1. ご紹介いただいたPDFは、当時の米電話事情を知る上で、第一級の資料ですね。感謝です。
                  41頁に、
                  「もともと電話事業は公共的な性格が強いことは言うまでもないが、利用頻度の高い市内通話を安く提供するため、コストを割った料金でサービスを提供する傾向にあった。
                  これに対し、長距離の通信サービスは、付加価値を高くし、利益率の高い料金設定を行っていた。当然、市内赤字、長距離黒字という図式ができあがる。…」とあります。
                  あくまでも推論ですが、市内通話の定額支払いで無制限のフラット・レート・サービスでは、コスト削減の一貫として、アナログ交換機時代にあっては、ほとんど無駄なコスト増になるだけだった通話の記録をしていなかった電話会社が多かった可能性は大ですね。
                  もしそれが当時の常識だったとすると、「刑事コロンボ」通話記録長年の謎は、一気に氷解しそうですね。

                  1. >「刑事コロンボ」通話記録長年の謎は、一気に氷解しそうですね。
                    現時点では同感です。
                    生き残りを賭けた各電話会社にとっては、別に警察に協力するために赤字事業を続けていたわけではないでしょうからね。ほとんど犯罪捜査だけのための通話記録業務など、やる気など更々なかったと考えるほうが自然ですよね。

                    1. 中間報告2 (時代考証)
                      更に調べますと、今回のお話の1974年ごろのアメリカでは、旧式のクロスバー交換機メインの時代から新しい電子交換機へ移行する過渡期だったようで、一方、現在主流になっているデジタル交換機はまだまだ緒に就いたばかりだった模様です。
                      「最近の電子交換方式」(日本電信電話公社 若本孝雄 1975年12月5日受付)というPDF化された文献を新たにネット上で見付けました。このような記載がありました。
                      「アメリカでは大局用電子交換機No. 1 ESSが1965年以来逐次改良を加えられてすでに600局以上に導入されている。(中略)
                      一方,市外ダイヤル自動即時通話の急増に対処するために、約10万回線を収容できる大容量市外交換機No. 4 ESSが開発されつつあり、その1号機が1976年に,シカゴでサービス開始する予定である。No. 4ESSは通話路素子にICを使用したディジタル時分割交換機で、PCM伝送路からのディジタル信号をそのまま交換することにより、交換網の総合コストの低減を狙ったものである。
                      「電子交換機では通話料金指数は加入者ごとに磁気ドラム上の該当エリアに記録されているので、これをタイプライタコマンドによって磁気テープに出力させる。磁気テープはそのまま料金処理部門に送付され、電子計算機で処理される。
                      トラヒック(回線利用量あるいは送られる情報量)の測定や課金状態の監査もプログラムによって実行され、その結果を、コマンドによってタイプライタに出力させることができる。」
                      その他、英文の複数文献も何件か確認しましたが、やはりこの時代、トラヒック(回線利用量や情報量などの量的情報)に基づく契約者への課金についてのデータは残しても、課金対象外情報になる具体的な通話履歴までは、どうも、そもそも記録しない場合が多かったようです。もし、そうであれば、「アリバイのダイヤル」「野望の果て」「自縛の紐」などで、なぜ犯人の通話記録が無かったのかが腑に落ちます。
                      たしか、日本でも我々が電話会社から、通話履歴明細書の受け取りが可能になったのは、デジタル交換機が主流になって以降だったかと思います。
                      私の素人考えでの推理を多分に含んでいますので、もしもこの認識に誤りがあれば、遠慮なくご指摘ください。

                    2. ありがとうございます。
                      それでも、ひとつだけどうしても納得できないことが、あります(笑)
                      「野望の果て」で犯人ヘイワードが自宅から警察に掛けていたでしょう。あれだけは絶対にアウトです。
                      私、昭和40年代、小学3年の時だったか、友達の家に遊びに行って大人が不在の時に、友達の家の固定電話から友達といたずらで「事件です!」と110番してすぐ切ったら、折り返し警察からその電話にかかってきて、それが友達の親と私の両親にバレで、無茶苦茶こっぴどく叱られたんことがあるんです。前科者は強いのです(笑 笑 笑)

                    3. ああ、そうだったんですか((^^;)
                      そういえば警察の回線だけは、電話を切っても警察が解除するまで回線が繋がったままだと、聞いたことがありました!
                      これはおそらく昔から日米同じでしょうねえ。
                      若輩者が大変失礼いたしました
                      m(__)m

  8. 釈然としないと思った方がいらっしゃって安心しました。
    コロンボがマイロ宅を訪ね、マイロと秘書にスタンフォードの死を告げた時、マイロは、トレーニングを止め、パーティーに誘ったけど、「もうトレーニングシャツに着替えたから、30分ばかりやってから帰る」とスタンフォードが電話で言っていたとコロンボに話しています。
    着替えたことはその電話で聞いたと言えば、他の事と同様、逃げられると思ったので、コロンボがこれは反論できまいと言う言い方と、マイロが黙ってしまうことが、どうして?となってしまいました。
    サスペンスは、それまでのシーンを全て矛盾なく終わらせないといけないので大変だと思いますが、釈然としないと自分が見逃したシーンがあったのかなど見直しの時間が発生するのがちょっと辛いです。

  9. 私も最後の追求の意味が長年納得できず、ずいぶん逡巡しましたが、やっと分かりました。
    簡単に言うと、
    ・マイロは電話の豆電球やテープの着信トリックは、認めざるをえない。
    ・そのしていないはずの通話で被害者が「トレーニングウェアに着替えた」と言った、とマイロは偽証した。
    ・翌朝に発見されるまで、死体の着衣は誰も知らないはずだから、それを前夜に偽証できたマイロが犯人だ。
    ・・・これで、あってますか?

  10. 今回のオチはそれほど難しくないですよ。
    コロンボは事故死ではなく、殺人と見破っていた。
    1.理由:床の争った靴跡、バーベルが重すぎ、普通は食後に運動しない、その他
    2.コロンボの推理:犯人は殺害後、被害者に運動服を着せている
              理由:脱いだ靴の紐結んだまま、運動靴の紐が逆
    3.オチ:被害者が運動服を着てるのを知ってるのは、犯人だけ
    つまり、電話の小細工しなければ、証拠不十分となってましたね。

  11. 原題 Exercise in Fatality の意味が良く解りません。
    トレーニング中に死亡したと見せかけた訳なのでExercise と Fatalityの二語
    が有っても不思議はありませんが、in と fatalityがどのような用法で使われているかがさっぱり解りません。
    「死亡統計におけるジムエクササイズ」とも読めますが、いかがでしょうか?

    1. 原題「 Exercise in Fatality」(死のエクササイズ?)は、英語の慣用句「exercise in futility」(徒労 無駄な試み むだ骨)に掛けた洒落でしょうね。いつもながら上手い原題だと感心します。

      1. exercise in futility, exercise in fatality の両者
        の in は into の用法だと見て納得できました。  

  12. コーヒーのこぼれたカーペット、中華料理を食べた後のトレーニング、掃除をした後のフロアの靴跡、紐を解かずに脱がれた革靴、事故死と見せかけて実は殺人と思われる疑問点が次々と明らかになる。さらに、マイロが犯人であることを示すものとしては、右手の火傷、被害者がジムでかなり重いバーベルを使っていたこと、マイロ宅のホームパーティ中にかかってきた被害者からの電話が不自然だったこと、がある。
    小さな矛盾点を積み重ねて犯人を追い込んでいくコロンボだけれど、今回はコロンボと犯人の心理戦が希薄。そこが物足りない要素ではある。
    録音テープを細工して電話の偽装ができた人物は、オフィスの経営者であるマイロ以外では有り得ない。有力な殺害動機もある。この時点で限りなくクロである。
    その後たたみかけるように、シューズの紐は被害者自身が結んでいないこと、真犯人しか見ていないはずの被害者の服装をマイロが電話でしゃべったことが指摘され、命とりになる。だから、同じ脚本家による「第三の終章」と同様に、決め手が二段構えになっている。アリバイ工作が後に自分の首をしめる、タイトル通りのオチは鮮やかだった。

  13. 脚本は前回と同じく私好みの回を書くことが多い、ピーター・S・フィッシャー。元々90分版として書かれたシナリオを120分版に引き伸ばし改悪させられたようで、その影響を随所に感じるものの、それでも優れた回と評価したいです。
    ブルーレイ・ソフトで、原語版、小池吹替版、石田吹替版の三種類の比較が出来ました。それぞれ味わい深いのですが、原語版と日本語吹替版二種類では、感情の起伏の演技プランがかなり違うところが面白いです。例えば、日本語吹替では小池、石田両版とも、病院やラストの場面でコロンボが激怒する(ブチ切れる)のですが、原語でのコロンボは比較的冷静です。犯人マイロのほうも、同じく病院のシーンやマイロの事務所で、吹替版ではコロンボの挑発に乗って興奮気味ですが、原語版では本当にラスト直前まで感情を抑えた演技をしているように感じました。これは「溶ける糸」でも気付いたことで、あの回でも原語でのコロンボは、小池吹替版のようにブチ切れている感はあまりありません。「自縛の紐」の話の展開ですと、病院の場面では、コロンボはまだそこまで決め手を握っていなかったはずで、あまり感情的になり過ぎない会話で進んでいく原語版のほうが遥かに自然で、吹替版2種の味も捨てがたいものの、やはり原語版に軍配を上げたいです。加えて日本語訳のそのものの出来も、今回もまたまた混乱を招いるところが有って、理解の足を引っ張っているところがあります。
    ところで、被害者スタッフォードの声、小池吹替版では雨森雅司さんでしたが、どうしても愛すべき代表作「バカボンのパパ」のイメージが頭を離れませんでした。でも、それはそれで懐かしくて楽しかったです。調べてみたら、雨森さんも53歳の若さでお亡くなりになっているのですね。

    1. マイロ:「電話でスタッフォードは、もうトレーニングシャツに着替えたから、今日は靴紐の結び方を逆にして、30分ばかり140キロに挑戦してから、帰宅する」と確かに言ったんだ!!
      コロンボ:「そりゃ無茶ですな、そんなはずないです。」

  14. 全69話のコロンボの中で、このエピソードには大好きなシーンが2つあります。

    ・靴に入った砂を背後で花壇に捨てるシーン
    ・トライコン工業に行った時、エレベーター前の灰皿に置いた葉巻を取りに戻るシーン

    これぞコロンボ!って感じで何度見ても最高です!!!

  15. 昨夜AXNミステリで久々に見ました。
    確定的な証拠になりうるのは死者からの電話とか、
    靴紐の結び方よりも、靴紐の指紋だと思うんですが、
    指紋は調べなかったんですかね?
    犯行時、手袋をしているようには見えなかったのですが。

  16. このエピソードの解決編では、スタッフォードからの嘘の電話で、「彼が着替えたと言った」というマイロの供述が決め手になっています。
    しかし、スタッフォードは既に死亡しており、電話をかけていないのですから、電話局で通話記録を調べれば、通話記録がないのでマイロの供述が嘘であることはそもそも明白です。

    コロンボ警部はマイロに対し、「スタッフォードからマイロ宅へ電話をかけた記録がない」と攻めれば、すぐに解決したのです。
    「アリバイのダイヤル」のエピソードも同じことが言えます。

  17. AXNミステリーでこの話が放送されたのでもう一度マイロ氏追及の正当性を検証してみました。
    結論から言うとコロンボは確実なことと疑いが強いことを混同してしまっていて(あるいはわざとかもですが)、それがこの話をピンと来ないものにしています。
    一番有力そうな反証仮説としては、当夜ピッキングあるいは合鍵を用意して侵入した泥棒がスタッフォード氏に見つかり殺害してしまった。泥棒は事故を装ったが格闘の際に靴紐を踏むかしてほどけてしまっていたので結び直した、でおおよそ説明がつきます。
    電話のトリックは通話記録を確認すれば立証出来ますが、動機はパーティーに呼びたくなかったが体裁を取り繕うためで説明出来ます。
    トレーニングウェアがロッカーにあることからスタッフォード氏が日頃から運動していたのは確実でしょう(彼がトレーナーも行っていたとは考えにくいですし)、また食事から一時間も経っていたら運動しても問題ないかと、要は服装は偶然事実と一致しただけかも知れないわけで。
    つまり殺人犯が靴紐を結んだことはほぼ確定としても服装の言及を犯人の証とすることは出来ないかと。
    コロンボはこの後勢いで自白に追い込んで調書にサインさせたのでしょうけどね。

    1. その説だとトレーニングシューズに履き替えた後に格闘して殺したことになるので、足跡の説明がつきませんよ。
      屁理屈で逃げようとしても、どこかで綻びが生まれるので、考えるほどにこの回の証拠は決定的だと思えます。

      1. 蓋然性は高いけど確定的ではない=スッキリしない部分は何処に原因があるのかを考察しただけですので悪しからず。
        電話のトリックと殺人犯の着替えの工作が確定でもそのふたつを結び付けるのが着替えたことを知っていた(まさにコロンボが決め手として突き付けた点です)は弱すぎるのではないか?良く分からなかったと言う人の戸惑いはここから発しているのではないか?っていう推測です。
        ここが確定でないなら第三者が殺人を犯して着替えさせたと言うことも考えられる訳で。勿論動機を考えればマイロ氏が最有力なのは言うまでもありませんが。

      2. そうそう、床に付いた跡の件なら”犯人が履いていた靴のもの”と考えれば説明つきますよ。

  18. 誘いを断るためにトレーニングウェアに着替えた、とスタッフォードが嘘をついた可能性があるので、電話での発言は証拠にならないと思います。その後、第三者がトレーニング中の事故死に見せかける殺人を行っていたとしたら、誤認逮捕ですね。

  19. 誘いを断るためにトレーニングシャツに着替えた、って嘘をスタッフォードが言った可能性があるので、電話での発言は証拠にならないと思います。その後第三者がトレーニング中の事故に見せかける殺人を行っていたとしたら、誤認逮捕ですね。

  20. 運動靴とトレーニングウエアへの着替えが他人によって成された、と決定づけられれば、着替えを知っているマイロが犯人だと断定できますね。靴ひもが逆に結ばれていた事は十分その証拠になるのでは、と思います。
    マイロが主張出来る可能性があるとすれば、実行犯は別にいて自分は共犯者、そいつがかけてきた電話をスタッフォードからの電話だと思わせた、という事でしょうか?それだとわざわざマイロがアリバイ作りをする必要はないですよね。初めから家でパーティーに参加してればよいだけですから。
    靴はスタッフォードの死後に他人が履かせた、それが分かった時点でマイロのアリバイ作りが犯行の告白に変わってしまった、という何とも皮肉の効いた素晴らしい結末だったと思います。コロンボ作品としてというよりはミステリーとして個人的にとても好きな作品です。

  21. ぼろんこさん初めまして。
    録画で見たのですがエンディングの意味がやはり分からず、すぐにここへ駆け付けました。

    そして、理解出来ました!
    ちょっと簡単に述べますね。

    靴紐のくだりは他殺だったことの証明。ここは暖かく受け入れるとしましょう。要するに、着替えた時点ではスタッフォードは死んでいた、ということをコロンボが証明してみせた。

    対して、マイロの証言は電話口で「もうトレーニングシャツに着替えた」というものだった。
    つまり、死んでいるはずのスタッフォードと電話をした、ということになり原題の「死者のトレーニング」にもつながってくる。
    虚偽の証言であることは明らかであり、後は署までご同行願います、てことなんですがどうでしょう?

    邦題の方も非常に含蓄があって良いのですが、ラストシーンを理解する上では原題の方が分かりやすかったかも知れませんね。

    1. 私は「トレーニングウェアに着替えた事を知っていた」事よりも、「中華を食べてから筋トレ」、「いつもよりはるかに重いバーベルでベンチプレス」、「床に茶色の靴ワックスの跡」の不自然さを追求して欲しかったですね。
      キーポイントとなった、スニーカーの紐もちょっとピンと来ない。
      普通はスニーカーに紐を通してから履きますが、その時、つま先を手前にするのか、踵を手前にするのかで、結び方は逆転します。つま先を手前にすれば今回の「他人が履かせたヤリ方」になります。自分で結んだとしても。
      また、紐の組み方は様々です。(裏側で交差した方が足にフィットするとか)
      まあ、野暮はこのくらいにしておきます。

      1. 私はつま先を手前にして、靴の紐を縛ったことは一度もありません(笑)
        スニーカーの紐の結び方は、革靴と同じであるべきでしょうね〜。

  22. 今ごろすみませんが、(謎解きの意味が分からず)今日まで何度も繰り返し放送を見ていました。もしやどなたかが書いていらっしゃるのではと思い、検索してこの投稿にたどり着き、ようやく少し納得できました。
    確かに、「アリバイのあるはずのあんたが〜」のくだりがよろしくなかったかも。
    いずれにせよ、ありがとうございます〜!

  23. ラストわかりにくいですね。
    吹き替えを3回見て、翻訳が悪いのでは?と英語音声で3回見ましたが
    犯人が反論をやめるほどの、決定的なこと言ったかな?と、よくわかりませんでした。
    でもここの皆さんのご意見をみてちょっとだけわかったような気がします。
    ありがたいサイトです。
    コロンボは余韻がなくエンディングに入るので、え?え?となりがち。

  24. じゃあ、わたしはどうすれば逃げ切れたんですか。
    いやいや、もちろんこのような大それた事件を起こさなければ良かった、それが一番、それは重々承知しています。
    ただ邪悪な心は誰にでもあり、犯人が極端に悪賢い場合もなくはありません。その場合の対処を考える、という意味で考えてもらいたいのです。
    では。わたしが「被害者はこれからエクササイズをする。今から着替える」という内容の電話だった、と言っていたらどうだったでしょう?
    …。そうですか、それでも疑われるのは時間の問題なんですか。
    エクササイズ中の事故ではなく、事故を偽装した殺人である事は明らかになっている。
    電話で偽装したことも明らかになっている。
    なぜ電話で偽装したのかを問われる。また、電話が偽装なら、死亡推定時刻の範囲は広がり、その時刻にわたしのアリバイはない。
    …。
    じゃあ、わたしは電話の偽装をしなければ良かったんでしょうか。
    …。ダメですか。それは明らかにアリバイがない。しかも、捜査段階のアリバイ証言は信用できないものなんですか。一度コロンボさんの追求はかわしたつもりなんですが、あれでもアリバイがあることにはなりませんか。そう言えばそうですか。
    …。
    動機も見つけられたしなあ。
    バーベルをもう少し軽い物にして、それが喉に落ちたことにする、というのは? これなら事故ということにはなりませんか? そして、電話の偽装もしなかったら?
    …。
    アリバイはないし、動機もあるし、方法も警察に説明できてしまいますが、これだと証拠不十分で逃げられそうですか?
    茶色い靴墨に関しては、着替える前にオーナーが茶色の靴でウロウロしただけ、と主張すればいいのでは?
    靴紐に関しては、オーナーには人に結んでもらったような向きの結び方を自分でする癖があった、と主張すればいいのでは?
    …。
    では、わたしには完全犯罪ができるチャンスがあったわけなんですね。
    嬉しいのかそうでないのか。正直微妙なところですね。
    わたしはもう選びようがないですが、完全犯罪をしようと思えばそれをすることもできたわけですね。
    疑惑の人として、周囲の人に疑われながら、自分だけが知っている罪深い秘密を抱えながら、一生を過ごす。内面的にはとても不幸なのでしょう。
    こうやって反省の機会を与えられただけ、わたしの方が幸せなのかも知れません。
    完全犯罪。
    完全な犯罪。
    恐ろしい響きです。
    え? 警察は、オーナーの別の靴の紐の結び方をチェックした? 自宅には12足の靴があり、そのすべてが運動靴ではなく革靴の結び方になっていた?
    さらに、殺害当時ジムは出入り口以外すべて鍵がかかっていて、出入り口の鍵を持っていて、動機があってアリバイがない者はわたしだけだった?
    …。
    やはり悪いことはするもんじゃないですな。

    1. あぁ、そうですね。
      「電話に関して偽装しない」、「靴紐の結び方に関しては革靴と同じになるように注意する」、「バーベルは重さに気を付けて選ぶ」、少なくともこの3つはポイントだったようです。
      要は警察に事故だと結論づけさせれば、わたしは逮捕されることはもちろん、社会的に罰せられることもないはずです。
      バーベルに関しては、わたしは被害者と格闘した。実はわたしは被害者のことはかなりあっけなく死なせることができました。力の差があることを感じました。だから、もっと軽いバーベルにしなくては、と偽装工作の段階で気付くこともできたはずです。
      人を殺したばかりの興奮状態で、そのことに気付く余裕を失っていたようです。
      靴紐の結び方に関しては、コロンボさんに指摘されるまで全く気付きませんでした。
      つまりわたしに関しては、完全犯罪を行うことはひょっとして出来たかも知れない、ただ靴紐のことはどうしても気付かないので、完全犯罪をやりたくてもできなかった、ということになります。
      負け惜しみのように聞こえるかも知れませんが、わたしは完全な犯罪などできなくてよかった、と今では心からそう思っています。

  25. 私もBS放送の録画を見て最後のシーンで???となったクチです。
    このページを見つけさらに何回か録画を見直してようやく自分なりに納得出来ました。
    これコロンボのセリフが悪いんですよ。
    「アリバイのあるはずのアンタが、何故そのこと(着替え)を知っているんです?」
    これだけなら別に矛盾しませんよね、これで視聴者が混乱したのだと思います。
    「被害者は死後偽装工作で着替えさせられたのです、その被害者に着替えたことを知らせる電話が出来る訳ありません。つまりその電話もまた偽装工作であり発信者が存在しない以上受信者が犯人ということになります。余計な工作が命取りになりましたね」
    とかであればまだ分かりやすいかな、と考えました。

    1. そうなんです!
      マイロが受けた電話は「死者からの電話」だったということになるのです。

      1. ぼろんこさん返信ありがとうございます。
        視聴者が混乱した理由がもう一つ分かったような気がします、それはアリバイという言葉です。
        マイロ氏は電話以外にもパーカー・モータースに行っていたというアリバイを主張しています(かなり説得力の低いものですが)。
        ところでアリバイとは狭義ではそこに居なかったことの証明です(日本語でも不在証明ですしね:広義では犯罪に関わっていないことの証明)、なので単にアリバイと言われたらパーカー・モータースに行ったという方を思い浮かべてしまうのではないかと。
        それでコロンボの言うアリバイを誤解して混乱した人が結構居たのではないでしょうか。

  26. BS 4K再放送の「自縛の紐」見ましたし、ポロンコさんのブログも読んだけどやっぱりスッキリしない。結局、自作自演電話をマイロが認めたのでなければ、犯人しか知り得ない被害者のトレーニングウェアへの着替えをマイロのみが知っていたということにはならないんじゃないか?と思いました。マイロは電話の自作自演を認めていないし、切り取ったテープをマイロが持っているのをコロンボが押さえたわけでもない。「なんで、被害者の着替えの事知ってたんですか!?」と問われたら、「(別にいるであろう着替えさせた)犯人からの電話で知ったんですよ?」で、少なくともその場は言い抜けられるんじゃないかと思いました。コロンボの推理は筋が通ってますけど、その犯人とマイロの同定が不完全なんですよね、どうしても。 それはそれとして、被害者のおじさんの声がバカボンのパパで懐かしかったです。

    1. 自作自演電話とは、録音テープをつないで工作したものですが、それはジェシカに「スタッフォードからかかってきた」と思わせるためのものです。
      しかしマイロは、「スタッフォード自身と会話し、彼がすでに着替えたと言った」と断言しています。でもスタッフォードは殺人犯人が着替えさせた。もう着替えてから電話してきているので、死んだ後だということになります。
      マイロは「これからトレーニングシャツに着替えて、30分ばかりトレーニングする」と言ったと証言すれば、ぎりぎりセーフでした。

  27. 長年もやもやしてた最後のシーン、こないだの放送でやっと理解できました。
    靴ひもを結んだ者=ウエアを着せ替えた=犯人 というわけですね。
    わかった、わかったと喜びながらここに来たらぼろんこさんが
    わかりやすくコロンボの発言を直してくださってた。

    ホントですよ、後出しじゃありません。WW
    これからもわかりやすい解説お願します。

    1. 原題は「死者のトレーニング」とでもします。
      邦題は「自縛の紐」ですね。
      やはりこの点につきると思います。

  28. 本日仕事そっちのけで、半日がかりで再検証し、スカッとしない解決編を、スカッとさせてみました。どうでしょうか?納得できますかね?
    本文記事への追記をお読みください。

    1. ぼろんこさん、お忙しいところ解決へ向けた加筆ありがとうございます!
      なかなか難しいですが、被害者が死んで着替えれない以上、着替えたことを知っているマイロが犯人になるということでしょうか?
      だけどそうするとマイロ以外が電話してきた別の犯人がいると仮定すれば、マイロの証言も嘘とは言えないですね。
      一度は納得したつもりでしたが、やはり決定的な証拠では無いのかな。
      どなたかがコメントされたかもしれませんが、マイロが一芝居打った時間帯に外からの電話が無かったことを確定させて嘘の証言をしたことを自白させたら良いのでは〜と思いました。
      今回も勉強になりました(笑)

      1. 気づきました、これは違います。
        マイロはスタッフォードと電話で話したはずです。
        すでに息絶えている、スタッフォード、と話したと言っているのです。
        それは不可能です。

    2. ぼろんこさん、ご苦労様です。労作ですよ!
      > 仕事そっちのけで
      わかるなぁ、その気持ち。
      このセリフ回しであれば、いわゆる「コロンボ的」決め手になってますね。
      本作の評価も上がるのではと感じました。この解決に一票です。

    3. もう少し頑張ったら、合格点に届くかもしれませんね。
      後日、皆さんのご意見を参考に、バージョンアップしたいと思います。

  29. 私も決め手に関しては懐疑派です。
    さて、マイロの手の火傷の件が良く判らなかったのですが、
    見直したら、スタッフォード氏との揉みあいでコーヒーが零れたのか、
    スタッフォード氏が零して手を振り払おうとしたのか、していたのですね。
    このシーンで「アチッ」とかいうセリフが有れば判り易かったですよね。
    それがコロンボの「私もコーヒーで火傷・・」の皮肉に繋がるのですね。

    1. 2020年、これ何回も見ているうちに大疑問。
      マイロは、スタッフォードが熱々のコーヒーケトルを持っている時に、
      わざわざ攻撃を開始!
      もう一瞬待って、ケトルを置いた時に襲うべき。

      1. ケトルの湯気見てませんでした。その前にオーナーがケトルからカップに少し注いですぐゴクゴク飲んだので、てっきり熱くないんだと。
        もうオーナー以外誰もいない時間帯に、オーナーがヒーターの電源を切り、カフェイン摂ってもう少し確認作業する気か、とも思っていました。
        直前に「お前は破滅する」と言われて頭に来ていたのも気付かなかった一因かも知れません。

  30. いつも楽しく拝見しております。
    私もエンディングを観て理解出来なかったので、「ヤベ、重要シーンを見逃してしまったか!?」と思いましたが、ここで議論になるくらい、決定的ではないということで、安心しました。

    あと、言い逃れについては、まだ指摘されていない点で、バーベルが重かったから、犯人はマッチョ(←昭和な表現)云々とありましたが、
    「私に罪を着せるために、真犯人が後から重りを付けた」と言えばOKですよね?

    1. 真犯人が後から重りを付けた>これ、読んでたら、じわっと笑えてきました!

  31. 皆さんの意見を参考にしながら注意して観ていますが、今回はどうもすっきりしない感じです。
    色々考えましたが、やはり直接犯行を証明できるようなものはないように思います。
    マイロという男、潔く犯行を認めるようなタイプではなさそうだし、そもそも関連会社を使った利益の圧縮は税法上何も問題ないことが専門家の監査で明らかになっています。
    ※トライコン工業社で紙にプリントした内容を見たらレーシーさんの役職は税務担当顧問弁護士のようです。
    結局、犯行の動機としては利益配分で不明朗があり、共同出資者の内部告発を恐れたというところでしょうか。
    これって、つい最近問題になったジャパンラ※フの事例を連想してしまって、妙に生々しい感じがしております。

    1. ざんぱの様

      ぼったくり納品は契約上やむを得ないし法律には触れないとしても、トンネル会社を使った海外送金は法律違反で告発されるとまずいので犯行に及んだということでしょうか。

      1. こんにちは。
        海外送金も含めて、取り引きの実態が不明瞭な行為で圧縮した利益と正味との差額をどこかへ隠している(≒脱税)疑いによって、話がこじれているような感じがしました。
        子会社からサプリやらスポーツ用品、什器類の調達を行い、それを支払う際に請求額を水増しさせるのは完全にアウトですね。
        このマイロ氏、相当なやり手のようですが、残念なのは出資者へのケアがお粗末だったように思われる部分でしょうか。
        もし告発されたら過去のすべてを洗い出されて完全に破滅する可能性が高そうです。

  32. この回のコロンボは小学生の時に見た記憶が残っていました。
    小学生の時に実際に靴紐をつま先を手前にして結んだ記憶があります。
    結び目だけよーく見てもわからないなあと子供の私は思ったような。
    でもこのトリック(からくり)は推理小説では定番なような気がします。
    70年代の懐かしい、コンピューターやテープ留守電、専用紙のドットプリンター、そういえばうちの留守電は小型テープを巻き戻してセットしてたなあ。半沢直樹の最終回のあとで見たので時代を感じました。
    小学生当時、秘書の水着姿にドキドキした記憶はないんですよね。カットされていたのかな。

  33. この「自縛の紐」の解決編では、「決定的ではない」との意見が多いように思います。かつて私は本記事で「決定的ではない」と結論付けていましたが、論争に発展しそうだったので、一旦削除しました。
    2020年のBS一挙再放送を見た方から、やはり「解決編がスッキリしない」との多くの感想をいただき、もう一度再検証することにいたしました。後日、本記事に加筆します。

  34. 私も超がつく久しぶりに見て、「決定的な証拠がない」派です。
    矛盾は確かに提示されているのですが…

    ぜひ「削除された部分も読んで見たい」 派になりました(笑)
    (改定版でOK!)

  35. マイロの毛量と体つきに70年代のモテる男感を感じて、秘書の気持ちで堪能しました。コロンボに見つからなきゃ、あと少しで幸せな高飛びができた!!

    1. 何となく「600万ドルの男」リー・メジャースっぽいですよね(笑)

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