ちょっと残念な作品…。ぼろんこの私感。

残念作とは言い過ぎでしょうか?「ぼろんこ」は個人ブログですので、日記を読んでいるくらいの軽い気持ちでお読みください。

7話「もう一つの鍵」
これはちょっと厳しい感想かも知れませんが、決め手を婚約者ピーターの「記憶力」に委ねたというのは、まるで納得できない展開でした。初期の作品としては割と人気が低いことも頷けます。

23話「愛情の計算」
ロボットが登場するという、奇想天外というか、時代性を物語っている作品。さらには、無実の息子を逮捕する「異例の大芝居」も大問題。それでもこの「ロボットMM7」に関する話題でけっこう盛り上がります。楽しいからそれでいいのだ、とも思いますね。

46話「汚れた超能力」
殺害方法が血生臭く、ぼろんこの考える「コロンボ美学」から外れます。犯人役の超能力者も、魔術王サンティーニほどの気高さは無く、むしろ滑稽(こっけい)に感じました。1989年の作品で、それ以前の作風とは大きく異なります。それは当然のこと、新シリーズはそうして楽しむものですね。

50話「殺意のキャンバス」
犯人が画家で、美しい浜辺の風景とともにストーリー展開しますが、アリバイ工作が単純なのに、シチュエーション作りや懐古シーンばかりに凝ったものでした。あまり刑事コロンボの醍醐味を感じません。俳優陣はたいへん好きです。

56話「殺人講義」
新シリーズならではの設定で、息子のような年齢の犯人たちと対決をしますが、やはり犯人役は貫禄のある方が望ましいですね。殺害トリックは凝ったものですが、無理を感じます。決め手も「権力の墓穴」の焼き直し的に思えました。

加筆:2121年2月27日

刑事コロンボの「特長」を感じられない作品。

倒叙法への想い

「倒叙法」の作品とは…最初に犯人が分かってしまう。犯行手法もわかってしまう。それらが「何も知らないはずの刑事」により、明らかにされてしまう過程が面白いと思っています。

37話「さらば提督」
刑事コロンボ作品の基本コンセプトを「倒叙法」と考えると、これは死守して欲しかったですね。解決シーンでは、コロンボがポアロに見えてきました。最終回を意識した特別の作品だということで、構成の異色さもうなずけます。

脱マンネリが必要だったか

新シリーズでは、お色気や回想シーン…などが取り込まれた作品もできました。当時は視聴率などへの配慮もあり、いろいろ苦心したのでしょう。

48話「幻の娼婦」
これまでも女性の犯人は多く存在しますが、この題材は私、ちょっと嫌いです。刑事コロンボの「基本スタイル」は感じさせますが、多くのコロンボファンの支持は得られない作品かもしれません。何か別の女性ならではの職業、それで1つ作って欲しかったな〜って私感です。

53話「かみさんよ、安らかに」
いわゆる「かみさん」をストーリーのメインに持ち出したことが‥私にとっては少しつまらない。ストーリー展開は回想シーンに頼っていて、これも賛否両論出ます。でもこの作品、好きな人が結構いるようです。

55話「マリブビーチ殺人事件」
何とかして見る側を楽しませたい…という意気込みはわかるのですが、あまり好きになれません。凝り過ぎが生んだ消化不良とも言えますね。Murder in Malibu=マリブビーチ殺人事件というタイトルも、もう少しコロンボ的にして欲しかったな(笑)

58話「影なき殺人者」
「お面をつけて車を運転して欲しい」と、秘書にお願いしては怪しまれて当然。その共犯者ともいえる秘書から結婚を迫られることも、笑ってしまいます。しかしこの回は確かに「倒叙方」でして、その点は私の好きなカテゴリーだと思えます。

(作品の並びは古い順です)
加筆:2021年2月27日

▼番外作へ続く