レイ・ミランド

Ray Milland
1907年1月3日 – 1986年3月10日
11話「悪の温室」で犯人のランの栽培家ジャービス・グッドウィンを好演。また4話の「指輪の爪あと」で夫人を殺害されたケニカット氏も印象に残ります。2役にヘアースタイルに変化(笑)はあったものの、流石の演技でした。紳士風ですが、どこか意地の悪さを醸します。映画「失われた週末」ではアカデミー主演男優賞を受賞しています。

ウィリアム・シャトナー

William Shatner
特にSFテレビドラマ「スタートレック(宇宙大作戦)」のカーク船長役で一世を風靡した人気俳優。刑事コロンボには38話「ルーサン警部の犯罪」と、63話「4時02分の銃声」の2回に犯人役ゲストスターとして出演しています。
ルーサン警部より、4時02分の銃声の「フィールディング・チェイス(吹き替え:矢島正明)」の方がハマり役だと感じました。新シリーズとのことで不人気ですが、お時間のある方にはおススメします、ぜび一度ご覧ください(笑)。

ジョージ・ハミルトン

George Hamilton
31話「5時30分の目撃者」で精神科医のマーク・コリアーを、新シリーズの57話「犯罪警報」では人気司会者のウェイド・アンダースを演じています。
巷ではそれ程でもないのかもしれないが、私の印象としては「ドラキュラ」のイメージが強い。役柄だけに留まらず、私生活でもプレイ・ボーイぶりが有名。警部マクロードの「総動員!ニューヨークタクシー」に出ているらしい。

溶ける糸の「レナード・ニモイ」さんを偲んで。

レナード・ニモイ
Leonard Nimoy
[1931年3月26日 – 2015年2月27日]

刑事コロンボ14話「溶ける糸」で犯人の心臓外科医「バリー・メイフィールド」役を好演した「レナード・ニモイ(Leonard Nimoy)」さんが、2015年2月27日に亡くなられました。享年83歳でした。
レナード・ニモイさんと言えば、スター・トレック(宇宙大作戦)で、USSエンタープライズ号の副船長「ミスター・スポック」として世界中に知られています。子どもの頃の私にとって、コロンボを演じるピーター・フォークと並び、二大スターでした!
「溶ける糸」は、私ぼろんこが選んだ これぞ刑事コロンボだ「傑作選」 でも最高級に好きな作品に含まれました。ニモイさん演じるメイフィールド医師は、コロンボ・シリーズの全犯人中で最も冷酷な人物の一人です。それも、ニモイさんの醸す沈着冷静な演技が加味されてのことでしょう。
ニモイさんが我々に残した言葉だそうです。
A life is like a garden.
Perfect moments can be had,
but not preserved, except in memory.
LLAP
人生は庭のようなものです。
すばらしい瞬間があるのに、
それを保存しておけない…
ただし、想い出を除いては。
(訳:刑事ぼろんこ)
LLAPとはバルカン人(ミスター・スポック)の挨拶で「Live Long And Prosper:長寿と繁栄を」の略だと言うことです。
 
加筆:2015年3月5日
 

ジャッキー・クーパー

ジャッキー・クーパー
Jackie Cooper
[1921年9月15日-2011年5月3日]
 
 

20話「野望の果て」 上院議員候補ネルソン・ヘイワード
刑事コロンボの犯人の中でも、最も憎めないキャラクターの一人が、ジャッキー・クーパー演じるネルソン・ヘイワード。人生を懸けた「上院議員候補の補欠選挙」の最中だと言うのに、選挙参謀を暗殺してしまいます。コロンボ警部の推理を跳ね返そうと、幾度も反論しますが、ことごとく矛盾を暴かれ、崖っぷちまで追い込まれますね。終いには、自作自演の暗殺未遂事件を起こし、それが決定的な証拠を生み出すという、見事なシナリオでした。
作品の完成度を高めたのは、言うまでもなく「ジャッキー・クーパー」の素晴らしい演技です。日本人の自分が、どこまで理解できているのか、若干疑問もありますが、悪人ながらどこか憎めないキャラクターを見事に作り上げたと思いました。
加筆:2012年6月1日
ジャッキー・クーパーさんは2011年5月3日に他界されたそうです。享年89歳でした。

ルース・ゴードン

ルース・ゴードン
Ruth Gordon
[1896年10月30日 – 1985年8月28日]

41話「死者のメッセージ」 女流ミステリー作家:アビゲイル・ミッチェル
1896年生まれ(19世紀!)ということで、刑事コロンボに出演した時には81歳だったと推測されます。アビゲイル・ミッチェルはおそらく「アガサ・クリスティ」をモデルにしていると思われますが、小柄ながら、とても印象に残る犯人役を演じました。
金庫に閉じ込めたエドモンドの車のキーを、弁護士のマーチンに見つかりそうになるシーンも面白かったですね。邸宅の庭で合鍵の説明をする際に、素手で証拠品に触った彼女が「あ、いけない、指紋、でしたね…」警部「惜しいことでしたねぇ」の会話なども、見逃せません。灰皿に隠したはずの「エドモンドの車のキー」が、見当たらないことでも、犯人の不安を上手く表現していて興味深いものでした。

映画「ダーティファイター」

先日、何気なくテレビで映画「ダーティファイター」を見流していた。するとママ・ボッグス役でこのルース・ゴードンを見ることができました。大変ラッキーなことです。
刑事コロンボの犯人役としての「主演女優賞」を設けるとしたら、ノミネートの筆頭です。
加筆:2016年5月4日

ジャック・キャシディ

ジャック・キャシディ
Jack Cassidy
[1927年3月5日 – 1976年12月12日]

刑事コロンボ
3話「構想の死角」ミステリー作家:ケン・フランクリン
22話「第三の終章」出版社社長:ライリー・グリーンリーフ
36話「魔術師の幻想」大魔術師:サンティーニ

どの役柄も自信家で傲慢

3話「構想の死角」と22話「第三の終章」では、それぞれ作家と出版社社長という似通った職業で登場します。いずれも自らの才能ではなく、他人(両者とも殺害される被害者)の力に頼って生きていながら、自信満々という人柄でした。それに対し、36話「魔術師の幻想」では、特異稀なる奇術の才能を持ちながら、過去を暴かれたことにより犯行に至るというものでした。

憎たらしいダンディぶり

他の多くのゲストスターとも共通しますが、このジャック・キャシディとジョージ・ハミルトン、そしてロバート・ヴォーンの3人は、別格にダンディでした。他の二人が、少し柔らかいトーンなのに対し、ジャック・キャシディは憎らしい雰囲気も併せ持っていました。

早くして亡くなった名優

1976年に36話「魔術師の幻想」に出演後、自宅の火災により亡くなったそうです。そのためテレビや映画の出演作品も決して多くはなく、「刑事コロンボファンに最も愛された」俳優さんだったと言っても良いでしょう。

ロバート・カルプ

ロバート・カルプ
Robert Culp
[1930年8月16日 – 2010年3月24日]

刑事コロンボ
4話「指輪の爪あと」探偵社社長:ブリマー
12話「アリバイのダイヤル」ゼネラル・マネージャー:ポール・ハンロン
21話「意識の下の映像」心理学者:バート・ケプル
56話「殺人講義」ジョーダン・ロウ(犯人の父親)

4話「指輪の爪あと」

初めての出演作品ですが、なぜかこの4話「指輪の爪あと」ブリマー役(1971年)が最も老けて見えました。1930年生まれですので、当時41歳くらいだったのでしょうね。作品の完成度としてはピカイチです。役作りも素晴らしいです。一見冷酷に見えながらも、どこかに優しさを持っている人物に描かれている気がします。

12話「アリバイのダイヤル」

ゼネラル・マネージャー:ポール・ハンロンは「指輪の爪あと」のブリマーよりもソフトな印象を感じさせます。しかし「野望に満ちた」人生は、ブリマーを凌ぐものでした。この作品では彼の表情、特に「目」による演技が素晴らしかったです。

21話「意識の下の映像」

バート・ケプル博士は「ロバート・カルプ」をもじっているキャラでしょうね。「指輪の爪あと」ブリマー役があまりに素晴らしかったため、その後のカルプのキャラクターは、ソフトな路線に感じざるを得ません。ゴルフ場にまでしつこくつきまとうコロンボ警部に対し、いやがりながらも応対している姿など、滑稽にも映りました。
初期作品では、ジャック・キャシディと並び、最も重要な犯人役ゲストスターの一人と断言して間違いありません。2010年3月24日にロバート・カルプ氏が亡くなったとの訃報を聞きました。心よりご冥福をお祈りします。
 
・身長は187cmと、かなりの大柄。

レストラン振興協会の女性会長は元カミさん

42話「美食の報酬」葬式のシーンで支払済の小切手を破って、コロンボから目をつけられたメアリー・チョーイはフランス・ニュイエン。彼女は1967年~3年間ロバート・カルプの奥さんでした。
加筆:2017年12月23日

パトリック・マクグーハン

Patrick McGoohan
[1928年3月19日 – 2009年1月13日]
28話「祝砲の挽歌」陸軍幼年学校校長:ラムフォード大佐
34話「仮面の男」 国際謀報部員:ネルソン・ブレナー
37話「さらば提督」(演出のみ)
52話「完全犯罪の誤算」 弁護士:オスカー・フィンチ
67話「復讐を抱いて眠れ」 葬儀会社社長:エリック・プリンス
68話「奪われた旋律」(演出・脚本のみ)

28話「祝砲の挽歌」

28話「祝砲の挽歌」では、犯人役の私立ヘインズ陸軍幼年学校の校長ラムフォード大佐を好演。毅然とした風貌、自分の生き様を信じながらも殺人を犯す「化石的模範人物」を演じています。この作品では、規律に厳しく生きる組織の長が、その厳しさが故に自分の犯罪を暴かれるという矛盾を美しく描いています。

34話「仮面の男」

34話「仮面の男」では、国際謀報部員:ネルソン・ブレナー役。祝砲の挽歌で「軍服に帽子姿」だったため、こちらの方がマクグーハンの素顔がよく分かる作品と言えます。自宅で麻雀セットを披露するシーンでコロンボ警部から「ギャンブルはお好きで?」と質問され「他に何がある」と答えたのは印象的でした。

52話「完全犯罪の誤算」

一方52話「完全犯罪の誤算」では、野望に満ちた犯人「弁護士オスカー・フィンチ」役。祝砲の挽歌が1976年製作、この作品が1990年ということで14年の隔たりがありますが、どちらも秀逸です。一人の俳優がいかに、作品の中で存在感を発揮するのかを再考せざるを得ません。このオスカー・フィンチなる人物、異常な程の合理主義者。Mr.タイムイズマネーとも言える、秒刻みの多忙な中、自らの過去の汚点を消し去るべく、殺人を犯します。成功者の典型とも映るこの弁護士が、その風貌から「無能な人物」とも感じるコロンボ警部に、完全犯罪の盲点を暴かれるのです。

67話「復讐を抱いて眠れ」

67話「復讐を抱いて眠れ」は殺人のトリックには少し甘さを感じますが、マクグーハンの存在感、演技には引き込まれるものがあります。

犯行の準備・工作の演技に引き込まれる…

マクグーハンの演技の見どころは、犯罪を隠蔽するためにせっせと工作する時の仕草、表情。まるでそれを楽しんでいるかのようにも見えるし、強がっているようにも見えます。「復讐を抱いて眠れ」でのハリウッドで葬儀屋の社長エリック・プリンスは、「祝砲の挽歌」のラムフォード大佐「完全犯罪の誤算」の弁護士オスカー・フィンチより、若干キャラクター性を抑え気味でしたが、遺体を担いで入れ替えるシーンなど、十分にマクグーハンを堪能できる作品でした。

一家総出でコロンボに出演

長女のキャサリン・マクグーハンは「復讐を抱いて眠れ」で葬儀屋の秘書役で出演。次女の「アン・マクグーハン」は「奪われた旋律」でガブリエルが転落死するその瞬間に居合わせたご婦人役で出演。

映画「ブレイブハート」

パトリック・マクグーハンは映画「ブレイブハート」のエドワード1世役も大好き。とてもハマり役でした。
・身長は188cmと、かなりの大柄。 
加筆:2015年10月2日