- ハッサン・サラー「キャデラック・フリートウッド75」
- ロッホマン・ハビブ「ダッジ・ポラーラ」
大きなスケールで描かれる刑事ドラマ・コロンボは、作品としての完成度が低く感じられるものが多いが、この「ハッサン・サラーの反逆」は好きな作品です。邦題が少々残念ですが、印象に残るタイトルと言えます。直訳は「免責の事例」で、最後に外交官特権を放棄するというエンディングをさしています。
ヘクター・エリゾンド
かなりの悪人…ハッサン・サラーという男
背景の説明で、犯人のハッサン・サラーとライバルのユセフ警備隊長との関係が見えづらい(過激派と通じていたらしいが)ことが少し残念な気がしますが、このハッサン・サラーなる総領事代理、お国のためを第一と考えているように映りますが、実はそれよりも権力を掌握したい野望の方が遥かに上回る悪人と言えます。
ユーモラスなシーン
今回は事件が発覚する前にコロンボ警部が登場。偉い人の集まる重要会議に「コリモ部長との人違い」で呼ばれたという面白い設定。サラーの服の裾を踏んで、いきなり「間抜けさ」を披露しているところが絶妙でした。その後もう一回踏んづけてます。
損と得が逆転して、爽快なラスト
このお話の結末は、かなり大胆な発想によるもので、「損得の逆転」を上手く利用しました。単にスケールの大きな作品であるだけでなく、その壮大さを利用した結末でもあり私は高く評価しました。エンディングでコロンボ警部にお茶を振る舞うサラー。コロンボが「人間あきらめが肝心だ」と完全敗北を認め、サラーを油断させます。しかも、お互いを尊敬しあえる関係を作ろうとしているようにも見えます。
理解者である国王の協力も得て
ロッホマン・ハビブはサル・ミネオ
オーガスト部長が本領発揮!
優しい女性秘書
この時は35歳だと思われますが、20代のように若く見えます。また、クセーニャ・グラチョスは後に、ブリオニ・ファレルと改名したようです。
領事館のおじさん
検死官はハーヴェイ・ゴールド
オルテガ警部
国務省のお役人モーガン
やけに目立つカメラマン
デモ隊の男性
もう一人のデモ隊の男性
客貧夫妻
総領事館の厨房で、小さな発見
監督:テッド・ポスト
脚本:ルー・シャウ
ハッサン・サラー:ヘクター・エリゾンド(声:井上孝雄)
ロッホマン・ハビブ:サル・ミネオ(声:宗近晴見)
スアリ国王(アームド・カマロ):バリー・ロビンス(声:坂部文昭)
ユセフ・アラファ警備隊長:アンドレ・ローレンス
秘書:クセーニャ・グラチョス(ブリオニ・ファレル)(声:三浦真弓)
オーガスト部長:ビル・ザッカート
本部長:ケネス・トビー(声:松下達雄)
国務省モーガン:ディック・ディンマン
検死官(アンダーソン):ハーヴェイ・ゴールド(声:野本礼三)
オルテガ警部:ジェイ・バレラ
デモ隊員:ジェフ・ゴールドブラム
デモ隊員:バート・ブレイヴァーマン
写真係:マイク・ラリー
領事館員クラ:ジョージ・スカフ
領事館員ハキム:ネイト・エスフォルムズ
領事館員警備員:ジョージ・サワヤ
領事館員警備員:ニック・ペレグリーノ
国王訪問警備班の部長の一人:ゲーリー・ライト
総領事館のコック:ベン・フロマー
客貧夫妻:アーサー・ワン、ノエル・トイ
パーティ客:レオダ・リチャーズ
加筆:2024年9月4日
ぼろんこさんはじめまして
毎話観たあとに読ませていただいております!
この作品について1つよくわからないところがあります
もしお分かりになれば教えてください
ハッサンがハビブを殺そうと領事館の外に出る秘密の脱出口?
についてコロンボは触れてなかったと思ったのですが、これは小説版などで語られたりしているのでしょうか?
この扉がないとそもそも衛兵に見られずに外に出れませんし
視聴者には使っていることを観させて理解させる感じで省いたんですかね?
また、この扉がハッサン派閥が国王派閥に内緒で作ったものなのか、とか気になりました
もしかしたら小説版には書いてあるのでは?と勝手に推測してしまい上のようなコメントを書き込んでしまいました
お読みでいなければ申し訳ないです
ドラマを観進めるうちに、コロンボは伏線やトリックが必ずしもコロンボの「解説」によって明らかにされない箇所もあるので、小説版ならもう少し描写あるのかな?と思い、投稿させていただきました
小説も読んでみたいです
もちもちさん、私は小説はほぼ未読です。今後は読むことがあるとは思いますが。
領事館の外に出る出入り口は、ハッサンと警備隊長だけが鍵を持っていた…とかでしょうか。
お返事ありがとうござます。
また返信の方遅くなりまして申し訳ありません。
扉については、説明はないけれど、観ればそういうこと、ということで納得しておくべきシーンなんでしょうね。
どうもありがとうございます。
2019年のディズニー映画「アラジン」の悪役ジャファーを見ると、いつもハッサン・サラーを思い出してしまう。( ̄▽ ̄;)
本作についての私の個人的評価は、前回コメント投稿時と何ら変わりません。
しかしながら、よくよく考えてみれば、『シャーロック・ホームズ シリーズ』だって、原作での「三破風館」「四つの署名」などは典型的ですが、人種差別的偏見の酷いこと酷いこと、とてもとても『刑事コロンボ』の比ではありません。だから、定評ある英国グラナダTV版『シャーロック・ホームズの冒険』では、そうした部分をかなり修正改変していましたが、本当はそうした暗部(と言い切っていいかな?)を隠すべきではないかも知れません。戦争への引き金だって、案外そんな一人一人の無意識の集積にこそ有るのかも知れませんし・・・。
そもそも我々だって、後世の人々から、無意識での現代の価値観に基づく日々の行動に、どれだけ多くの批判を受けるか分かったものじゃありません。むしろ、ある意味では、1970年代以前の人々のほうが余程ましだったと評価されてしまう可能性さえ皆無ではありません。
『ホームズ 』にしても『刑事コロンボ』にしても、あの時代には、ほとんどの人が、少なくとも人種差別的偏見への問題意識については、今と比べ大なり小なり希薄だったわけで、私たちはそんな過去作品の鑑賞を通じて、一人一人がよく考え、良いところも悪いところも教訓として学び取ることこそに大きな意義が有るのだと、今回は思いました。
YC-30様
こちらのコメントも魔術師~でのコメントも読ませていただきました!
魔術師~では、のんきさまからいろいろ学びながら私なりに感じた違和感を書いたのですが、YC-30さんがまさに私が漠然と感じていたことを書いてらっしゃり、勉強になります。感服いたしました。
だまされたコロンボ、でも、コロンボファンの方が集うサイトで私のような(コロンボに対して詳しくない新参者)ものが批判的なことを書いたらお気を悪くされる方もいらっしゃるかな?と思いななら、一応こわごわ(?)書いておりました。
結果かえってなんだか空回ってしまい、長々と書き、YC-30さんにお気を遣わせてしまいました。
いまだまされたコロンボのところで一生懸命?書いていますのでまたやりとりさせていただけたら嬉しいです!
アイス 様
ありがとうございます。どうかお気遣いなく!
「だまされたコロンボ」でのコメントの続編を楽しみにしております!
国務省の役人とコロンボのやりとりが面白い。どこの国でも官僚はああいう感じで居丈高なんでしょうね。 外交問題になることを危惧して「あまり突っつくな」とコロンボを牽制する。殺人課の警部補としては犯人を挙げるまでやりたいのだろうが、上から待ったがかかる。
これで思い出すのはアメリカの軍艦が海保の巡視船に向け実弾を発射したときの外務省の対応。及び腰でどうしようもないのを当時の石原慎太郎大臣が話を総理まで通して当該の艦長をクビにさせた。現場の人間が体を張っているのに外務省はいつも穏便、穏便の事なかれ主義。
北朝鮮の拉致事件も現場の警察は証拠を捕まえたのにうやむやにされた。あの時きちんと対処しておけば拉致事件の被害者ももっと少なかったのではないか?
総領事館の厨房。
太っちょの料理人「ベン・フロマー」はさておき、コロンボに料理をふるまうシェフ。
にこりともせず、「これもどうだい?」と皿を指差し、「いいから食べてみて」とうなずき、
「どうだ、うまいだろ」と目で話しかけるベテランの俳優さん。セリフなし。
いい味出していますが、有名なかたなんでしょうか?
あれはヴィトー·スコッティとはちがうのでしょうか?ぼろんこ様
番組制作者は「ペルソナ・ノン・グラータ」という言葉をご存知ないようです。
ペルソナ・ノン・グラータ(ラテン語: Persona non grata)とは、接受国からの要求に基づき、その国に駐在する外交官として入国できない者や外交使節団から離任する義務を負った外交官を指す外交用語。原義は「好ましからざる人物」「厭わしい人物」を意味する。外交関係に関するウィーン条約や領事関係に関するウィーン条約で規定される。国外退去処分と表現されることもある。
外交団員の一員となるには、外交官になる必要があり、外交官になるには派遣国の任命に加え、接受国でも、国元から預かって来た信任状を信任状捧呈式で提出して認めてもらわねばならない。外交使節の長は、外交関係に関するウィーン条約第4条により、接受国から「アグレマン」(仏: agrément)として受け入れの承認が必要となる。アグレマンの拒否により、外交使節の長を拒むことができる。
接受国が、外交官の受け入れ拒否や外交官待遇の同意の取り消しを行うことが、「ペルソナ・ノン・グラータ」であり、外交関係に関するウィーン条約第9条及び領事関係に関するウィーン条約第23条に規定されている。
ペルソナ・ノン・グラータはいつ何時でも一方的に発動でき、またその理由を提示する義務はない。接受国はいずれかの者がその領域に到着する前においても、対象外交官がペルソナ・ノン・グラータであることを明らかにすることができる。ペルソナ・ノン・グラータの通告を受けた場合には、派遣国は状況に応じて対象者の「本国へ召還又は外交官任務終了」をしなければならない。
対象の外交官に対し、接受国外務省から駐在公館を通じて、「あなたは我が国に駐在する外交官に相応しくないので本国へお帰り下さい。もしくは外交官任務を終了して下さい」と正式に通告することで発動されることが多い。派遣国が「ペルソナ・ノン・グラータ」の発動後に対象外交官の「本国へ召還又は外交官任務終了」の履行義務を拒否した場合又は相当な期間内に行わなかった場合には、接受国は対象者がもはや外交特権を持たないものとみなし、触法行為があれば一般市民として身柄の拘束ができる。
「ペルソナ・ノン・グラータ」は、接受国が有する拒否手段であり、これ以外の手段(強制送還、身柄拘束)を用いて外交官の非行を制裁することはできない。但し上記の通り、通告後は一般在留者となり微罪逮捕の標的となるので本国へ召還される。
ペルソナ・ノン・グラータは外交官だけではなく、国際慣習法上において外交官同様の外交特権を有する元首や首相、外相の入国拒否についても用いられることがある。…などとウィキペディアにもありますが、戦後1970年代よりずっと以前から国際法上不変のルールです。
小国とはいえ主権ある国の国王が、犯人を殺人(及びクーデター未遂事件の首謀者)の重要犯罪人として必ず本国に強制送還させれなければならないほどの重要事案に、コロンボが自分の判断で采配を揮うなど到底無理筋な話なのは、普通の見識のある大人なら疑問を持って当然です。
そもそも殺人犯の処置につき国王がアメリカの提案に全面的に従うというところが怪しいですね。
この男こそ、アメリカやアメリカの軍産複合体から多額の利益供与を受けるなどの癒着で腐敗しきっており、クーデター未遂事件にも「イスラムの教えに背き腐敗した国王」という大義名分があり、別な見方をすれば犯人はトカゲの尻尾程度で、真の巨悪は国王だったと考えるほうが、歴史学や国際政治学的に考察すると自然です。
要するに「国王=アメリカに魂を売った男」との批判がイスラム圏で拡大する懸念が強いということですよね?
私は、この回の国王を観ていて、若き日のサダム・フセインを連想するんです。
1970年代、アメリカはイラン革命の波及を恐れるあまり、サダム・フセイン率いるイラクを支援し、イラクに莫大な武器供与を行っていましたよね。それが後にイラクを軍事独裁国家化させてクェート侵攻に繋がり、更にご存じの経緯となっていきました。
今回のロシアのウクライナ侵攻でも、ゼレンスキー大統領率いるウクライナにアメリカをはじめとする西側諸国が武器援助することに反対はしませんが、同時にある種のデジャブ感があり、フセインの時よりもむしろ怖いです。
こういうことをいやでも考えさせられるので、政治や国際問題に首を突っ込み分不相応に風呂敷を拡げ過ぎた「刑事コロンボ」の回は、率直に言って私も嫌いです。
全く同感です。
訂正します。
アメリカがイラクに莫大な武器供与を最も行っていた時期は、イラン・イラク戦争が始まる1980年~でした。
大変失礼しました。
ありがとうございます。
ドラマに登場するアームド・カマロ国王も、サダム・フセイン大統領も、欧米風な軍服姿だったのは象徴的です。
前述のように、米国は1970年代、イラン革命の波及を恐れるあまり、サダム・フセイン率いるイラクを支援し、イラン・イラク戦争が始まる1980年からはイラクに莫大な武器供与を行いました。その結果として、イラクを軍事独裁国家化さてしまい、湾岸戦争へと繋げてしまいました。
2003年に米国がイラクに正当な理由もなく侵攻し、イラク国土を破壊して内戦を誘発させた時、プーチンは米国にとても協力的でした。その後プーチンは、ジョージアやウクライナへの軍事介入を起こした時に、「なぜ米国が地球の裏側でやった主権国家への侵略をこちらの縄張り(旧ソ連圏)でやってはいけないのか」と考えたのではないでしょうか。
2023年2月現在、本作を近現代史の角度から連想した「アームド・カマロ国王=米国に魂を売った欧米風軍服の男→サダム・フセイン」説(あくまでもプーチンが悪いという前提での個人的感想)の、アップデートです。
中東情勢がきな臭くなるたびに、「ハッサン・サラーの反逆」が好きになれなくなる自分がいます。
もうこれだけは、仕方ありませんね。
犯人を自供に追い込む逆転劇の鮮やかさでは、シリーズ屈指のエピソードですね。惜しむらくは昨今のポリティカルコレクトネスの時代では、中東のステロタイプイメージ=偏見の産物といえなくもない。というか、架空の中東国とは言え、現代アメリカ本国では放映できるのかしら?
惜しむらく、その2(笑)この犯人、余程悪名高いらしく、最初から領事館前で、連日、本国からの留学生のピケで名指しで「倒せ」とやられていますし、車で出て来ただけでヤジられてますから、それだけで警察でマークされてもおかしくないですね。
>惜しむらくは昨今のポリティカルコレクトネスの時代
中東の話題からそれますが、これは「刑事コロンボ」ファンに限った悩みではありませんよね。
先日「孤独のグルメ」が大ヒットした俳優の松重豊さんが、日経新聞でこんなことをお書きになっていました。
・・・・・・昨今のハラスメントの定義はわたしたち表現の世界にもじわじわと浸透していて、例えば生放送のバラエティ番組に出演する際など、発言に至るまでに脳内で二重三重のフィルターを通して濾過したものしか言い放つことは出来ない時代になった。
先日は薄毛の方をいじることの是非を問う記事が新聞に載っていて、たとえ芸人同士のネタであろうと「ハゲ」いじりは不快に思う人が増えたため自粛する傾向にあるという。・・・・・・「巨人のロングコート 俳優 松重豊」2022年3月5日付 日経新聞より
年配の人程、今までの常識が否定される難しい時代になったものです。
それは、果たして文化の進化か退化か、最近「刑事コロンボ」を観るたびに考え込んでしまう自分がいます。
普段何気なく使っていた言葉が、ある一定の人々に対しての偏見を増長させるかもしれないということで、いつの間にか私たちの目の前から消えていき、そして当たり障りの無い表現に置き換わっていく…という現象ですよね?
確かに言葉の持つ力は大きいし、配慮の無い表現も随分ありましたから、一定の効果はあったのではないかと思います。しかし、同時に失われたものもあるでしょう。
ちょっとお料理に置き換えて考えてみました。
身体に悪いからと食材の種類を制限すればするほど、メニューは多様性を失っていきます。また塩分を抜き去った減塩食は、身体に害は無いかもしれないが美味しく感じられません。制限食、減塩食を少しでも美味しく仕上げるには工夫が必要です。
表現の世界でも、面白いものを作るためのハードルが昔よりさらに上がっているのは確かでしょうね。
>表現の世界でも、面白いものを作るためのハードルが昔よりさらに上がっているのは確かでしょうね。
同感です。
JALなどでは昨今、機内や空港のアナウンスで性別を前提とした英語の敬称「レディース&ジェントルマン」(Ladies and Gentlemen)を廃止して、ジェンダーニュートラルの考えに基づいた、「エブリワン」(Everyone)や「オール・パッセンジャーズ」(All Passengers)などの言葉を使用していますよね。「スチュワーデス」もとっくの昔から禁句ですしね。「刑事コロンボ」でパンナム航空のジャンボ機が出てきたりすると、もう懐かしくて涙が出そうですし隔世の感があります(笑)。
ベテランの、特にお笑い系芸能人が精神的に追い込まれていくのも、何となく分かるような気がしましてコメントしましたら翌日・・・。
最近悲しいニュースが続きますね。SNS、ポリコレ、さらにコロナでひとつひとつの言動に厳しい世の中になってしまいましたからね。コロナが終息して、もう少しゆとりのある雰囲気になっていけば良いですが…
Ladies and Gentlemen 、無くなってしまったんですか!紳士淑女の皆さま、という感じで、良い雰囲気を醸し出していたのに残念です。個人的には、「スチュワーデス」「看護婦さん」等の呼称も温かみがあって好きでした。
世の中は少しずつですが中性化の方向に進んでいますね。そのうち人種国籍も関係なくなり、地球人何号みたいな世の中が本当に来るのかもしれない(笑)
今回も楽しめた回でした。
ただし、「アラブの論理」と「欧米西側の論理」の二択でアラブ人に踏絵を踏ますのが、アメリカ人が無意識のうちに歴史上犯してきた失敗の数々の根源であることの好例だということを改めて痛感する良い教材にもなりました。
あくまでも犯人にはキリスト教的米国の価値観ではなくイスラムの教えに基づいた(と思われる)自国の法律による裁きを受けさせなければ、場合によっては自国民からの反発で「米国寄りだ」との非難を若い国王が受け、紛争の火種を背負わせてしまいかねません。
YC30さま
同感です。
古書店で入手した「刑事コロンボ完全捜査記録」(宝島社2006年8月10日発行)によりますと、「研究書『THE COLUMBO PHILE』は、本作のミステリとしての質を認めながらも、米国人のアンチ・アラブの強い偏見が現れていると、これを非難している。つまり、伝統的な衣装に身を包んだサラーが悪玉で、欧米風な軍服を着た国王は善玉という対比はステレオタイプに過ぎるというわけである」という記述があり、「刑事コロンボ完全捜査記録」の執筆者はこの批判を弁護する姿勢だったのですが、私が2022年に改めて「完全捜査記録」を読むと、紹介されている『THE COLUMBO PHILE』の指摘のほうに強い説得力を感じざるを得ませんね。
振り返ってみますと、「アラビアのロレンス」は、天と地ほどに次元が違う、偉大な映画でしたなあ。
それを再認識させてくれたコロンボに感謝します。
王様はヘリコプターで先に帰ったといってたのでそれなら間に合うと思いますが、降りる隙はどう見てもないですね。
それとハッサンをはめる話をいつ王様としたんだろう。ひそかに会えるような人じゃないし、パーティーではすぐ引きはがされてたし。そっちも気になります。
こんにちは。
テレビ版がどうだったか覚えてないのですが、ノベライズ版では本国でクーデター計画が進んでいて、ハッサンが首謀者的な存在だったように記憶しています。ただ実際はすでに計画は露見して関係者はみんな拘束済みで、残るアメリカにいる反乱分子を一網打尽にするためにその情報は漏れないようにしていたと。
そういう状況ですので仮にハッサンが本国に送還されたなら死刑は不可避、助かるためにはアメリカで逮捕してもらう以外にはなかった訳です。
その通りです。ノベライズでは、スアリ本国で刻々と進むクーデターと軌を一にサラーが現国王派の前総領事をガセネタのスキャンダルで更迭させ、さらに国王派の警備隊長(アメリカ大使館の警備隊長は本国では階級の高い将校であることが仄めかされています。)の殺害を企て…という粗筋になっていました。若いマキブ国王は既にクーデターを企てる一味を実は既に全員検挙しておりサラーと並ぶ首謀者格のアハマドは自決、実は「知らぬはサラーばかりなり」の状態であった…中での本エピソードでした。…クライマックスの場面、「私はスアリの新しい支配者なのだ」と嘯いた瞬間、「そうだろうか、ハッサン・サラー」と国王が入ってくる。数あるコロンボの「終幕のどんでん返し」の中でも1、2を争う痛快な場面だと個人的には思ってます。
日本語ノベライズがどこまで信用できるものか、前にも疑問を呈しているかたがおられましたが、そういう裏設定であれば、なおのこと国王は犯人ハッサン・サラーの身柄引渡しをアメリカ側に要求し、本国で法の裁きを受けさせるよう毅然とした態度を示す必要があったんじゃないかと、私なんかは思ってしまいます。
自国のクーデターを企てた主犯を、「裁きはアメリカに一任する」なんていう弱腰な国王なんて、アラブ世界でなくても誰も支持しないでしょうね。
最初、某NHKのベスト20に入ってなかったのでそれほど期待せず鑑賞してましたが、けっこう内容良かったです。それにしても「ハッサンサラーの反逆」という、ダサダサの放題は誰が付けたのでしょう?頭が痛くなります。ここはストレートに「免責の場合」で良かったとおもいます。なんせ外交官特権をふりかざして免責を主張してた犯人ですが、例のどんでんがえしの後アラブ諸国の厳罰をおそれて米国の司法に服すると最後白旗あげてます。(もっとも、加州は死刑存置州ですから、死刑になることは間違いなさそうですが・・・)
ラストで国王が部屋に入ってくるシーン、サラーの「事実私は外交官特権を持っているんだから」に対する国王のセリフ、”Quite so, Hassan Sarah” 日本語訳は「そうだろうか、ハッサンサラー」となっていますが「その通りだよ、ハッサンサラー」と訳してみてはどうでしょうか。「外交官特権のため米国では逮捕されない、だから帰国して自国の法で裁きを受けさせるのさ」という感じです
王はどうやってコロンボとハッサンの最後の場面に間に合ったか。
飛行機には実は乗り込んでいなかった、これはなかなか考えにくい。見通しの利く飛行場で飛行機が飛び去っていくのをハッサンは見届けています。
あるいはサンティーニならやれるかも知れませんが。
コロンボが門前で待ちぼうけしているところを車で通りがかるハッサン。
飛行場から門までまっすぐ帰っていなければあるいは。
飛行機はすぐに引き返し、王たちはすぐに総領事館に向かう。ハッサンには、この後誰それとすぐに会っておけ、と命じておく。この可能性が高いでしょう。
このエピソードは有無を言わせぬどんでん返しでミステリー的には申し分はありませんが。
ハッサンは母国よりアメリカで裁かれる方がマシ、と考えていますが、と言うことは母国の法律はアメリカのそれより魅力がない? 王の政治改革はまだまだ道なかばということでしょう。
個人的には政治は基本多数決で行うべきものだと思っています。
去年のサウジアラビアの王子を批判していた記者の様に、裁判などしないで抹殺も有り得ますね。
このドラマの王様は良い人そうですが、おそらく王様の警備隊長を大金の横領と共に殺したことを自白したのだから。
悪人っぷりがにじみ出ていたハッサン、初めの場面ではハビブが門番に銃殺される、と思ってしまいました。あの「ライフルは壊れている」というセリフが何とも嘘臭く聞こえて。
他の方のコメントにもあるように、国王が帰国される時の飛行機ももしかして落ちるんじゃ!?とハラハラ。いかにも不遜な犯人だったのに最後の電光石火の手の平返しが滑稽で思わず笑ってしまった。サインもハイハイ、といった感じでスラスラ書いてましたね(笑) コロンボの圧勝って感じでしょうか。
若くて小柄な国王様もなかなかの人物でした。デモの若者たちはハッサンや国王の事もよく見抜いていたのですね。
コロンボが天井から落ちたしっくいの粉の話をする際に、吹き替えの声が替わります。
という事は、当初この部分はカットされていたのでしょうか?
結構重要な部分だと思うのですが。
・意外な結末でした。権威者が最後に出てきて解決に導くというパターン、どこかで似たのがあったなと水戸黄門を思いだしました。サラー=悪家老ですね。「本国送還だけは何卒、平にお許しを~」
・この邦題、犯人の名前をそのまま使っちゃっていますが、倒叙法を使った作品ならではですね。
・相変わらず小ネタが仕込まれていて面白いです。自動販売機に悪態をつくコロンボとか、初対面の時の国王とコロンボの「握手のすれ違い」とか、コントみたいでした。
・警備隊長の件は、「領事館内の事件だから自国で捜査する」ことにすればコロンボに手がかりを与えずに済んだのにと思いました。
スアリの国旗は、イラク国旗の中央部を国章に置き換えたような意匠ですね
・国王を乗せた(ことになっていた)飛行機をサラーたちが見送る場面では、サラーの不穏当とも取れる発言があり、邦題が「ハッサン・サラーの『反逆』」だから、もしやサラーが飛行機に仕掛けた爆弾で国王も暗殺か?とドキドキしていましたが、そこまではありませんでした。
それにしても国王はいつの間に飛行機を降りていたんでしょう?サラーが車に戻るため飛行機に背を向けた隙の早業?
・サル・ミネオは本作で殺される役を演じた数か月後に現実に殺されてしまったんですね。合掌。
・国王も暗号室の美女も、それぞれアームド・カマル、ビーナという役名が出てきたのに、本編終了後のエンディングクレジットでは「国王」「秘書」とあっさりした表記でした。BGMも少し違っていましたね。
ジョージ・スカフ>修正しました、ありがとうございます。
つい最近まで、「権力の墓穴」のマーク次長と、ハッサンは同じ俳優さんだと思ってました。
風貌(特に背広姿のハッサン)もさることながら、所属組織でのトップの地位、それを利用した権力行使、尊大な態度、案外とセコイ工作(しかもそれが墓穴を掘る)等々です。
それから、最後の国王様の「グッジョブ!」ポーズ。
ちょっと違和感ありますね。
視聴者目線のドラマの展開的にはまさに「グッジョブ!」ですが、自国の総領事代理の犯罪が暴かれたら普通は「誠に遺憾です...」と頭を下げると思うのですが...
とりがみの兄貴さん、横から失礼します。
久しぶりに見ましたが、最初のうち
「権力の墓穴」のマーク次長と
ハッサン・サラーは、確かに同じ俳優さんだと思いました。
私も今視聴では、ハッサンがスーツ姿の時に
リチャード・カイリー?と思いました。
でもオープニングのクレジットは別名だったので思い直しました。
同じように感じる人は結構居るものですね。
本サイトのおかげでスッキリします。
それにしても本作の最後のキレは最高クラスですね。
外交官特権を、そう使うか~。
原題では、ややネタバレ気味なので邦題は変えたのですかね。
冒頭であっさり撲殺された真面目そうな警備隊長のユセフが哀れでならない。
終盤でペラペラ自供し命乞いするハッサン・サラーの軽薄っぷりとの対比で余計に哀れさが引き立つ。
赤ドレスの美人秘書も可哀想に、、、、。
結末はハッサンに対する国王の温情なんでしょうね。
国王にしてみれば自国で処分した方がお国の恥を他国に晒さずに済む訳ですから。
コロンボが居ないと立証が困難てこともないでしょう、裁判も国王の一言で決まりでしょうし。
最後の最後で国王を登場させ、サラーが進んで自供するせざるを得ない状況に追い込むコロンボの手腕はさすがです。
が、その前のやり取りで、サラーがペラペラ喋らなかったら、この計画完全に失敗ですよね。コロンボはなぜ、サラーがペラペラ喋ると踏んだのでしょうか?かなり追い込んではいましたが、そこまでの布石があったようには思えません。
第五シーズンは「自供せざるを得ない状況」を設定第二弾?今回は、殺人罪でここで逮捕された方がまし、というオチw。
最初にサラーにあった時、コロンボはサラーの靴か服の裾の裏に書類の燃えカス、灰が付いていたのに気が付いて、人が悪いことにわざと服の裾踏んづけてさらに確かめたんでしょうね。
「ピケを張る」懐かしい言葉ですねえ。今時じゃネトウヨも知らないかもしれないw。
全篇に満ちる胡散臭いオリエンタリズムが笑える。
他の方がコメントで指摘していたかもしれませんが、オフィス内に飾られた宗教画、画面左側の端w隅っこだけが見える絵がキリスト教系の天使らしくて中東系のものには見えませんねw。私思うに万一の抗議に備えわざと東西ごちゃ混ぜにしたのかもしれないw。
後々のwリアル、風刺色が濃い刑事ドラマですと、NY市内で事件を起こして大使館内に逃げ込んだ外交官を、逮捕できないので館外に出たところを逮捕しようと張り込みますがなかなかそうもいかない。そこでお互い名より実を取ろうと交渉して、被害者家族への賠償金と慈善団体への寄付wとして小切手を切らせる、というオチを観たことがあります。
はじめてコメントいたします。秘書の女優さん、「クセーニャ・グラチョス」は役の名ではなく本人の名前ではないでしょうか。冒頭のクレジットに出ています。
imdbで確認しましたが、「ブリオニ・ファレル」が女優さんの名前で間違いないみたいです。
てことは、TBSでなく、元のNBCのミス?
録画が手元にないので確認できないんですが…
さらに調べてみたところ、なんと!クセーニャも女優さんの名前で、二つの名前を使い分けてるみたいです。
このブリオニ・ファレルという女優さんはもともとXenia Gratsos(ギリシャ生まれ)という名前でしたが、のちに改名したようですね。
はっきり分かりませんが、1970年代の出演作はXenia Gratsosとして出演しているようです。
あと、読み方は「ゼニア・グラトソス」ではないかと。007に出てくるゼニアとスペルが同じなのと、苗字はギリシャ人風だと「〜ソス」という読み方になります。
みなさん、調べてくださってありがとうございます。記事に加筆修正いたします。
Xenia Gratsos
(別名ブリオーニファレル)
これはラストが最高に面白い作品です。
本当は逮捕する気満々ですが白々しく負けを認め、しかもサラーに「逮捕してくれ!」と懇願されてもわざとらしく国王にお伺いを立てる。
極め付けに外交官特権を放棄する書類までちゃっかり用意してるとは笑
格好悪い最期を迎えた犯人の中では、デイル・キングストンと双璧の無様さだと思います。
どんでん返しをくらったハッサンがスワリの裁判では死刑になるのに狼狽し外交官特権を放棄するところが最大の見物です。不敵なハッサンの表情も良いですがとっちゃん坊やのような国王(笑)バリー・ロビンスが印象に残ります。エイズで亡くなったのを知りショックを受けました。
これは最後が面白い。ハッサンの慌てぶり。(笑)必死にサインして。
アメリカで捕まえてほしいとお願いするくだり。可笑しくて可笑しくて。声だしてわらいました。あの焦りぶり。国王の声で慌てる姿。可笑しい可笑しい。これはほんと面白い。
遅れての返信ですが、、、ハッサン役の
ヘクター・エリゾンドは大好きな俳優です
あの、プリティ・ウーマンの支配人役が彼です
プリティウーマンの支配人 一目見て分かりました、私も大好きです!
ハッサンも最近から最後の最後までずっと素敵だった!
今まで見た犯人の中でも1番好きかも、やったことは置いといて。
ナツコさん、本当に同感です。
私も一番好きです
なかなか居ませんよね
同じ思いの方が、もっといるはず・・・・
数少ないコロンボ警部の激怒シーン(笑)が見られるので好きな作品
好きですよ、この作品。
一瞬で国王に気に入られるコロンボの人柄がよく分かりますね。
コロンボを嫌うのは犯人だけなんですよ。
ちなみに、後半のコロンボがパーティに行くときにデモ隊が揉めているシーンで、長身でメガネを掛けた黒シャツの長いモミアゲの男。あれはジェフ・ゴールドブラムです。
ラストの国王のサムアップと、それに応えるコロンボ、大好きです!
中東の架空の国「スアリ」の公使館で起きる事件で、コロンボは自国の中の異国での難しい捜査状況に直面しますが、いつものように困難をものともしない妥協しない態度が頼もしいです。はがいじめにされてパーティーから追い出されたシーンは、捜査環境の特殊性をよく出していました。若く進歩的な国王を味方につけて、決定的証拠をつかませない手強い犯人を落とすことができました。犯行の動機はよくわかりません。イスラムの国と思われるのに、公使館の女性が普通に肌を出していたのはやや不思議でした。前作に続き、コロンボの正装姿あり。第一犯行の共犯で第二犯行の被害者、ハビブを演じたサル・ミネオ(「理由なき反抗」)が、本作の数ヶ月後に殺害されていたとはびっくりです。
いまいちだな
最初から最後まで面白くない
領事館って刑事が入れる所でしょうか?アメリカにあってアメリカではない所では?
警部、おみごと。
君のその執念は、まさに驚嘆に値するものがある。
君は、まことに些細な点を拾い上げながら、ついにまとめてしまった。
立派だよ。
・・・
君の仕事は殺人事件だ。
だが、君も言ったとおり、この事件だけは君の失敗に終わったわけだ。
だが、落胆には及ばない。
警部、君はよくやった。なぞは解いたのだ。
それに満足して、引き下がることだ。
前半は犯人のコロンボ評で、後半はみじめな増長でしたね。
この犯人もコロンボの本質に近いところまで見抜きながら、
「見くびっていた連中」へ「いきなりワナをぶつけてモノ」にされた。
フレミングとレスリーのコロンボ評は、まさに金言に値する。
前代未聞の解決方法でしたね。初めて観たときはそのスケールの大きさに驚きました。車の走行距離や漆喰の粉の推理は手堅いものの新味に欠けると思って観てたのですが、まさかあんな逮捕の仕方があったとは…。
コロンボが国王から好意を持たれるというシーンは彼の人間性が窺えていいシーンだと思いました。しかし、それも国王の協力による逮捕という解決への伏線という意味があったのですね。
本作も「仮面の男」、「闘牛士の栄光」と同じく異色の快作といえると思います。
最近 DVDでコロンボを見始めています。
ぼろんこさん ハビブいいですね~。
【サル・ミネオ】 ジェームスディーンの 相方ですね。
この作品の公開?当時だと サル・ミネオが 一番のビッグゲストだったんじゃないでしょうか?
しかも翌年には 亡くなられてますので 彼の遺作になってしましましたね。
改めて見ると いろいろな発見が あっておもしろいです。
テッドさん>お気づきの点、確認しました!本文の修正しておきます。
BS TBS放送を録画して週末にまとめて楽しんでおります。
細かい話で恐縮です。
ぼろんこさんが上でコーヒーと書かれておられるのですが
最後のシーンで飲んでいるのは紅茶の様です。
英文スクリプトにも「ティーをいかが」とありました。
一見カップがコーヒー用に見えるのですが、紅茶に背の低いカップを
使うのは日本だけのルールの様です。
ついでにコロンボがお茶を飲む直前右手でカップを掴もうと
しているのに画面切替後左手になっているのに気づきました。
一瞬でソーサーも持ち替えています(笑)。
トリビアみたいですみません。
デモをする集団の中に若かりし頃のジェフ・ゴールドブラムを見る事が出来ますね!誰しも下積み時代があるのですね。
ヘクター・エリゾンド、ゲイリー・マーシャル監督の映画の常連ですが、良い味出してますね!
コロンボさんでは、時々、なるほど!と思うセリフを聞くことがあります。
今回も、サル・ミネオが、ハッサン・サラ―の計画を段取りしている時に、「努力します」と答えます。すると、ハッサン・サラ―は、「努力するのは子供のすることだ。大人はやり遂げるものだ」と言います。
彼の計画をやり遂げるのは、悪いことですが、なるほどなぁ、と思いました。
最後の切れ味は最高ですね。
殺人処方箋と同じで、犯人が語るに落ちた格好です。
コロンボは、どんな権威、障壁、圧力、治外法権に対しても敢然と
立ち向かっていきます。それらに対しては全く動じません。
他のコロンボでは、上司の信頼を得てそういった圧力を逆に材料に
していきました。今回は、圧力の本体である国務省が出てきました。
上司も国も敵であれば、最後は国王を味方に付けるというはなれ技。
なんという大胆不敵な!。
南部さん、ありがとうございます。
「秘書のゼニアと警備隊長ユセフは恋仲」で、納得しました。加筆します。
「これは近所のパン屋さんのですのよ」は私も笑いました。この作品に1票追加します!
この作品は大好きで、当時二見書房から出ていたノベライゼーションも何度も読み返しました。
小説版を読むと秘書のゼニアと警備隊長ユセフは恋仲である旨、くだりがあります。コロンボは捜査終了後、恋人を失った悲しみに暮れる彼女を労わる言葉をかけて静かに去っていきます。
大使館のパーティの場面、「これもスアリ風のケーキですか?」「これは近所のパン屋さんのですのよ」このやりとりは笑えました。
国王もコロンンボを一目で気に入る…というのが嬉しいです。
コロンボが王様と握手と会話を交わすシーン。
まだ若いとはいえ、一国の王様を前に堂々と振る舞うコロンボ警部の人物的魅力が表れるエピソードだと思います。
とっしーーさんいつもコメントありがとうございます。「ライフルに弾が入っていれば口封じ」というアイデア、なるほど!でも、銃撃して生け捕りにされた場合は、共犯がバレますね。計画としては、後でサラー自身の手によって始末する方がリスクが少ないということかなー。
12:30~の事件検証する際の、メガネの刑事。
「権力の墓穴」のドロボウさんに似てませんか?
なんとなく面影とメガネが、印象的で^^
あと、このサラーのお話でハビブが総領事館を車で脱走する際に、ライフルに弾が入っていれば口封じできちゃうんじゃないかなと、
思うんですが、どうですかね?
もちろん、命中する確率は五分五分でしょうが・・
ハビブには弾が出ないと嘘をつき、実際は・・っみたいな。
こんにちわ。
サイト拝見しました!!ジョン・レノン風なフォト、ダンディーでカッコイイです!!
それにしても凄い方だったんですね(驚)
とっしーーさん「デザイナー」そうなんですよ。
「福岡 ウェブデザイン ファクトウェブ」で検索してみたら、ぼろんこの本職が出てきます。
とっしーーさん、あけましておめでとうございます!今年もよろしくーです。
この「ブログ 刑事ぼろんこ」は、自分でデザインしました。私は実はプロのデザイナーなのです(笑)このブログはサーバー契約のおまけに付いてくるフリーなブログを、自分で改造してこのようなデザインに仕上げているのです。
この作品と闘牛士の栄光は、何回でも見てしまいます(笑)
特に土日に(笑)
今気づいたのですが、オーガスト部長や殺人処方箋だったかの、ランズベリー先生を呼び出すアナウンスも、そんな名前あるのかってくらい、ユニークで好きです(  ̄▽ ̄)
そういえば、お聞きしたかったんですが、ぼろんこさんは、このサイトをご自分でお作りになられたのでしょうか?
実は、僕も自分のホームページを作成しようと思っているのですが、難易度高くて・・
宜しければ教えて下さいm(__)m
とっしーーさん>重複の分削除しておきました。
この作品、良いでしょう~。見どころも満載だし出演者も良いですよね~。私は中でも「ハビブ」がお気に入りです。
いや~この作品は、世界観があってとても興味深く、かつ面白いです!!(´ー`*)
まず、印象に残ったのは・・ハッサン・サラー!
仰る様に、凛とした佇まいに、お客様へのおもてなし、相手を敬う会話の節々などなど♪
確かに犯罪者なんですが、
それが霞むくらいの人格者(?)というか、カッコ良さを感じました(不謹慎かも・・)
しかしコロンボ、今回もやってくれましたね(笑
いきなり裾を踏むなんて・・ ( ゚,_ゝ゚)笑
本人はあまり立場とか、名誉とか気にしない性格の様で、王様にも気兼ねなく、話しかけてましたね^^(一応、敬意は表してましたが)笑
でも王様、かっこよかったな~~!
背は低いけど、堂々としていて、サラーも言ってましたが、立場が人を変化させるかもですね♪
ラストの大逆転は、凄まじいです!!
敗けを認めるコロンボに、ニヤリとしながらも
お茶を出したり、良い関係でいられる様に、お客をもてなす、これは人柄っていうよりも
文化なのかな?^^
外交官特権ってのがあったんですね~~(驚)
そこまで計算に入れているとは・・やっぱりアクドイ・・汗
コロンボお得意の状況証拠から、最後は王様とタッグを組んで、罠をしかける演技力、素晴らしい!!
ボンコロさんコメントありがとうございます。ヘクター・エリゾンド、良いですね~。「自動販売機にキレてる場面」面白いですね!!
ハッサン・サラー・・・この人どこかで見た覚えがあると思い、検索してみたらやはりいろんな映画に出演されていました。
一番印象に残っていたのはプリティウーマンのホテル支配人。そうあの優しい支配人がそうだったんだーと一人スッキリしてしまいました。
毎回オモシロオジサンしてくれるコロンボ警部、今回は自動販売機にキレてるところが私にはツボでした~。
SolidBalloonさんコメントありがとうございます。「スワリ国」はある方の説によると「サウジ」を想定しているのでは?とのことです。アラブ系の国の特徴は詳しく知りませんが、確かにイスラムの戒律と西洋かぶれが同居していて、こっけいでしたね~。
昔の放送で気になっていたこと、22日の放送で確認した。
アラブのどのあたりを想定していたのか、厳格なイスラム国と思うのだが、
女性職員がなぜ男性と一緒に働いているのか、しかも洋服で。
もひとつ、イスラム国の事務室に女性ヌード画が飾ってあるなんてありえないのではないか。
ま、それはともかくアメリカ人は自国には御免だけど外国の王様は大好きなんだというのを実感する作品。
アクアさん、コメントありがとうございます。ヘクター・エリゾンド…井上孝雄さんですね!大河ドラマなどにも多数出演された俳優さんですね、素晴らしいです。1994年に59歳の若さで亡くなったそうです、残念ですね。
高そうな骨董品を触ったりして、サラーさんに嫌がられてるときのコロンボの動きがかわいいです。
小池朝雄さんと井上孝雄さんの台詞の応酬、さすが名優のお二人だなと思いました。
楽しく拝見しております。
>大きなスケールで描かれる刑事ドラマ・コロンボは、作品としての完成度が低く感じられるものが多いが
同感です。
その意味でも、この回は良くまとまってて好きです。
関係ないですが、Mr.Beanなども後にお金をかけて大仰になるほどダメになりましたね。
チョイ役ですが、スワリ国の王子も好きです。
本作のロケ地はハロルド・ロイドの大邸宅「グリーンエイカーズ」だと読んだことがあります。確認は取れてません。
ご存知ないですか?
久しぶりにこのエピソード見ました。確かに噴水のある車寄せ、パーティーが行われているお庭からロイド氏邸宅とわかります。(お孫さんが敷地内を紹介しているYouTube動画で確認できます。)ロイド氏が1971年に亡くなった後数年は氏の希望通り米国映画の歴史を研究できる教育機関、博物館として一般ツアー客に公開されていたようですが、資金面・法律上の問題特に近隣住民の反対があり1975年に売却されました。丘の上部分は当時のまま残され三種類の歴史的敷地に認定されていて、オーナーは数人変わりましたが映画やテレビ番組のロケにたびたび使用されているようです。ハッサン・サラーのオフィスはロイド氏の書斎だったというサイトもありますが、邸宅内なので確認はできません。
テルさん、はじめまして!やっぱり小池朝男さんの声は良いですね。日本のコロンボファンは幸せ者です。途中で何カ所か、小池さんでない部分があります。それを見つけるのも、また楽しみですね。
はじめまして。
私、この話をいまケーブルTVでみおえたところです。
小池さんの声が懐かしいです