Mind Over Mayhem / 1974
こんな話、実際にありそう
人工頭脳学調査研究所所長のケーヒル博士が、息子の研究論文の不正を知った同僚のニコルソン博士(リュー・エアーズ)を殺害。学会の論文に関しては、日本でも2014年に「スタップ細胞」大事件が起きました。
初期の駄作?と言っては…お終い。
初期の作品においては、イマイチ納得のゆかない代表作です。近未来を描いたSF作品のようなシチュエーションもあり、こっけいな感じが漂います。もちろんその主役は「MM7」なるロボットです。当時の最先端な描き方ですが、時の流れとともに現実離れしました。
上手く行かない時もあります
脚本陣にはスティーブン・ボチコ、ディーン・ハーグローブ、ローランド・キビーと名を連ねていますが、ちょっと投げ出したくなった?かも。このような連名は名作にも見られることから、決して悪いことではないようですが。
フライデーではなく、ロビー。
ロボットMM7は「私の場合」宇宙家族ロビンソンに出てくる「フライデー」が目に浮かびましたが、そうではなく映画「禁断の惑星」に登場した「ロビー」です。お恥ずかしながら、禁断の惑星は未見でしてピンときませんでした。
スティーブン・スペルバーグ少年
それと、犯行解明に一役買う天才少年「スティーブン・スペルバーグ」くんはリー・ハーコート・モンゴメリー。投稿時には否定的でしたが、今見ると可愛い少年です〜。この数年前に映画「ベン」の主役を演じています。冒頭のクレジットにも名を連ねています。
不思議な味:ロバート・ウォーカーJr
犯人の息子にして、研究論文をパクったニール・ケーヒル役のロバート・ウォーカーJr(声:原田大二郎)は、意外と?と言いますか、すごく印象的でした。ひょろっとした感じで、登場シーンから、妙に「ひっかかりました」ね~。彼は、宇宙大作戦(スタートレック)の「セイサス星から来た少年」でも印象的な役を好演しています。
セイサス星から来た少年(チャーリーX)
このロバート・ウォーカーJrは宇宙大作戦(スタートレック)の
「セイサス星から来た少年」でチャーリー(日本語版ではピーター)役で出演しています。何でも思い通りにできる超能力少年です。本作はとても印象に残っています。
愛情の計算?
Mind Over Mayhemは直訳「騒乱についての心」。私は英語力が乏しく、これ以上言及しませんが邦題「愛情の計算」はひねり出した結論でしょうか。確かにコロンボシリーズ中、人のために(依頼されたケース:22話「第三の終章」などを除く)殺害することは稀です。
張本人のご子息ニールも事実を知らないのですし。しかし息子のために「殺し」を実行したというより、ケーヒル博士自身の名誉を汚さぬために犯行に及んだとも考えられます。むしろ、放置すれば息子が殺人犯になってしまうことから、自分の犯行を自供したことが「愛情の証」で、コンピュータを使った計画から「計算」という単語を引き出したのでしょうね。
犯人役「ホセ・フェラー」
ちょっと地味に感じてしまう、ゲストスターの「ホセ・フェラー」について調べてみました。プエルトリコ出身で「アカデミー主演男優賞」「ゴールデングローブ賞主演男優賞」なんかも受賞してるすごい俳優みたいです!また「アラビアのロレンス」でベイ将軍を演じていました。
ドッグの校長先生
「愛犬ドッグ」が犬の学校を退学になります。この威厳のある校長先生:ファーンズワースは俳優:チャールズ・マコーレイ。この一癖ありそうな俳優さんは、2話
「死者の身代金」の捜査員、10話
「黒のエチュード」では新聞社のダーキー役でも出演しています。
ニコルソン夫人
殺害されたニコルソン博士の夫人マーガレットは女優「ジェシカ・ウォルター」。とても美しい若奥さまでした。年の差婚なのですが、ざっと計算(笑)してみますと、夫ハワード(66歳)妻マーガレット(33歳)となりました。夫は実年齢より老けて見えるか!ジェシカ・ウォルターは映画「恐怖のメロディ」で監督・主演のクリント・イーストウッドと共演しています。また、コロンボと同時代のテレビドラマ
「警部マクロード」にも出演しています。2021年81歳で他界しました。
フィールズ巡査部長
この事件現場で活躍する刑事は、フィールズ巡査部長(ウイリアム・ブライアント)。この刑事さんは14話
「偶像のレクイエム」でジェフリー刑事とて登場しています。同じようなキャラクターですので、名前も揃えて欲しかったです。
駐車場係のマーフ
顔を真っ黒にして働いていた駐車場係のマーフは俳優アーサー・バタニデス。彼は宇宙大作戦「スタートレック」にも出演しており、今後加筆いたします。
可愛いキャラ、ロス博士
小柄な研究員、ロス博士はルー・ワグナー。シャツの大きな襟が印象的です。ドアに付いた「靴がかすった跡」の高さから、死体を運んだ人物とは思えず容疑者から除外。なんとも可愛いキャラでした。
2021年の大発見!
2021年の7月にテレビで映画「猿の惑星」を録画することができました。その中で新たな発見をすることができました。人間テイラーを助ける甥っ子のチンパンジー「ルーシャス」がこのロス博士:ルー・ワグナーだったのです。小柄な体格を活かした名演技です、この発見は大感動でした。詳しい猿の惑星情報は研究記事
「刑事コロンボと猿の惑星」をご覧ください。
ダイアン・ターレイ・トラヴィス
冒頭シーン「人工頭脳学調査研究所所長」の「第三次世界大戦のシミュレーション」で、登場する女性研究員の女優は「
ダイアン・ ターレイ・トラヴィス」で、その他のコロンボ作品にも多少出演しています。
研究所の受付嬢を見逃すな
セリフも大写しもないので絶対見逃しますが、研究所の受付嬢は女優「ディードル・ホール」で、15年後に51話
「だまされたコロンボ」でダイアン・ハンターを演じる有名女優です。本作は27歳、どんなに頑張ってもこれがベストショットで、言われてみればディードル・ホール本人かも?程度ですね。
監督:アルフ・ケリン
脚本:スティーブン・ボチコ、ディーン・ハーグローブ、ローランド・キビー
音楽:ディック・デ・ベネディクティス
マーシャル・ケーヒル所長:ホセ・フェラー(声:鈴木瑞穂)
ニール・ケーヒル:ロバート・ウォーカーJr(声:原田大二郎)
ハワード・ニコルソン博士:リュー・エアーズ(声:真木恭介)
マーガレット・ニコルソン:ジェシカ・ウォルター(声:谷口香)
ロボットMM7:ロビー
スティーブン・スペルバーグ:リー・モンゴメリー(声:手塚学)
駐車場係のマーフ:アーサー・バタニデス
ロス博士:ルー・ワグナー
ドッグの校長先生:チャールズ・マコーレイ
研究所の受付嬢:ディードル・ホール
フィールズ巡査部長:ウイリアム・ブライアント
女性研究員:ダイアン・ターレイ・トラヴィス
男性研究員:マイク・ラリー
研究所指揮官:トニー・レーガン
加筆:2024年8月29日
人工頭脳(人工知能)がこの時代に出てきたとは!ロボットがキーボードたたいたりするのはご愛敬。
それより再見して驚いたのは研究所の車を天然ガスで動くように改造してデータを取っているところ。カリフォルニアでは1965年に排ガス規制、全米では1970年にはマスキー法が施行されて代替燃料の研究も行っていたのですね。
親の愛情をコロンボが計算して息子を逮捕するふりをするというのは後味悪く、公判も維持できないだろうなと思います。コロンボの事件の多くは物的証拠がなく、権利の宣言(ミランダ警告)もしていないので、追い詰められた犯人が自白を口走っても証拠能力がないでしょうね。
二宮金次郎像を座らせるような、犯行でシートベルト着用を強要するような方々、中でも嫌煙者のそれは、たいへん煙たく、いつまでもこびりついた悪臭を放ちます。
魂が宿っているとは思えないような箇所への拘泥、ドヤ顔や大声や、歌手広末のファンなのか?を惹起させる連呼等々は、辟易してしまうものす。
当作品はラストに「あたりを付」けたポイントでもあるプロップの重要性が増します。
以下は私見です。
警部が差し出し、受け取って眉を上げたそれは「スーパーマーケットの」ではなく「よそ行きの為に取ってお」いたものと推察されますが、いかがでしょうか。
何れにせよ、「別れのワイン」及び、A・ドロン、C・ブロンソン共演の、映画自体そのエンディングの為だけに作られたのかとさえ思わせる名場面に匹敵する、素晴らしいラストシーンです。
ラストでコロンボが博士に差し出した葉巻ですが、博士から頂くシーンがありますので、その時の葉巻かと思います。
MM7の見た目がfalloutシリーズに登場するプロテクトロンシリーズに似ているなあと感じました。古き良きアメリカのロボット、というとこういうイメージなのかな?
ちゃぶ台返しのシーン、思わず笑いました。
原題 Mind over Mayhem 解題
英語の成句として mind over matter があります。意味は「物事に勝る精神力」「気力で乗り切ること」です。原題は「混乱を乗り切る気力、精神力」。息子のスキャンダルを殺人で乗り切った主人公、しかし息子への愛情ゆえに罪を認めてしまう。息子には気力で乗り切ってほしかったがそれはかなわなかった。この over は「克服する」という意味でしょう。
前回コメントから、時事ネタ等を省き一部補筆した、リテイク・コメントです。
本作は、SF映画黎明期の名作「禁断の惑星」(「スター・トレック」がお好きな方は、中々深淵なテーマだし、必見!)を観たことが有る人と無い人で親近感の差により、決定的に評価が割れる作品でしょうね。あの映画を観た人なら、ロボットMM7君には絶対嬉しくなりニヤッとさせられますが、そうでない人は、おそらく古臭いと辟易するだけでしょうから。
本作は、実の子に対する溺愛の裏返しが殺人に繋がっていくというプロットや、自分の意に反する者を憎む心の潜在意識が人を殺してしまうといった「禁断の惑星」のオマージュが、随所に散りばめられていますね。
天才少年「スティーブン・スペルバーグ」君、天才少年ゆえの常人から理解されなず、周囲から真の愛を与えられない孤独な寂しさが、40話「殺しの序曲」の天才の犯人、オリバー・ブラントの子供時代のエピソードに直結しそうで心に沁みますし、作品の完成度とは別に、全体的に愛着のある作品であることを、今回再認識出来ました。
本作こそ、何でこの様な、ロボットMM7君(「禁断の惑星」に登場した「ロビー」)が唐突に登場するような異色作が制作されたのか、詳細な舞台裏の経緯をお詳しい方に教えていただきたい作品ではあります。
「禁断の惑星」に登場した「ロビー」は、ほんとに人間のどんな願いでも可能にしちゃう凄いロボットで、「ドラえもん」がこいつを参考にキャラ設定されたのはほぼ間違いと、個人的には踏んでいます。
× キャラ設定されたのはほぼ間違い
〇 キャラ設定されたのはほぼ間違いない
訂正ついでに・・・、海外記事によりますと、この「ロビー・ザ・ロボット」は 2017 年11月に、これまでにオークションで販売された映画の小道具としては世界記録の最高値、530 万ドルで落札されたそうです。刑事コロンボ本作での彼の出演が人気に拍車をかけ、200万ドル分は価値が上がったという噂があるとのこと。
一方で、こちらも驚くべきことに、ピーター・フォークが1970年代のコロンボ旧シリーズを通じて着用していた(本作含む) 、象徴的なレインコートと靴 は、80,000ドルから 120,000ドルの間で取引されると予想されていたのに何故か人気が無く、同じオークションでは売れなかったそうです。
何故だ・・・(笑)。
僕は新刑事コロンボ世代ですが、昨年、NHKBSで毎週水曜日に放送していて面白く、初期作品のDVDを全部買いました。
気になったのはニコルソン博士のパイプの件で「今日木曜か?」って言ってるのに、原語では「Today’s Friday right?」と言ってます。何でそのまま訳さなかったのか気になって仕方ないです。こういう些細なことが引っ掛かるのですよね~
ぼろんこさん、はじめまして。
NHKBSでコロンボの再放送をやっていると気づき、見始めた者です。
大変楽しいブログをありがとうございます。
私は、モーテルの主人の証言は本当と思います。
以下のようなことからです。
・ニコルソンは「家内にニールを説得するよう依頼してみるよ」とケーヒルに言ったが、夫婦間で話にのぼることはなかった。
→ 仮面夫婦だから。
・ニールが何度か「マーガレット」と言ってから「ニコルソン夫人」と言い直していた。
・マーガレットが「私も医者ですものね」とニールに言っていて、暗にそれ以外の存在でもあると匂わせていた。
・ニールが「愛し合っていれば、年の違いなんて問題じゃないでしょう。」と気色ばんで マーガレットを庇っていた。
・マーガレットが、夫が殺害された直後も翌日も 取り乱した様子が無かった。
スペルバーグ君が
「MM7に もう少し手を加えたら、本物のチャンピオンみたいに気まぐれな癇癪持ちになります。」
と言っていましたが
幾通りも新情報を加えていっても、ロボットには「愛情の計算」はまだ無理ということからの タイトルでしょうか。
「下手な芝居」とコロンボが言ったのは、
すべてを芝居と位置付けたほうが、マーガレットにとってこれからの人生が生き易いという「愛情の計算」だったのではないでしょうか。
そういえば、昔ソニーのAIBOを飼っていたことがありました。あれは、目に入れても痛くないほど可愛いロボット愛犬でした。
今回私が一番気に入ったコロンボの台詞(記憶が不正確ですが)
「警察犬と、警察官の犬、この二つは大違いだ」
「禁断の惑星」で、「ロビー」は、ありとあらゆることが出来ちゃいましたよね。
「MM7」はデザインだけ踏襲した天才といえども子供が作った模造品ですね(笑)
スティーブン・スペルバーグ君は、
「これからは、人間が嫌がることを、みんなロボットがやるようになるよ」
と未来予測していましたが、惜しい、半分当たっていて半分不正解。
何故なら、やりたい仕事をいつの間にかみんな機械に取られちゃって、やりたくない仕事だけをやらされている2022年の私…トホホ(涙)
ぼろんこさん、>>ひえ〜「禁断の惑星」見逃しました⇒失礼ですがよっぽど「禁断の惑星」と縁が薄いようですね(失礼∞ですが、大笑い)。
という訳で、日本中の「コロンボ」ファンから疎まれつつも?本エピソードへの「偏愛」を訴え続ける私が今年も一度ならず二度までも出しゃばってまいりました。とはいうものの私の永年の努力の賜物で(オイオイ)徐々に今作への「愛」情表現が増えつつあるのではないでしょうか(←知らねーよってか?)。
さて、今回は、「歪んだコンピューターのイメージについて」知ったかぶりwを。昔のSFマニアの中には、昔の映画やドラマ、アニメ、漫画等ビジュアルSFの間違ったコンピューターイメージの場面だけピックアップして楽しむという趣向もありました。本作も多分(笑)当時の最先端の科学考証を踏襲してはいない筈です(笑)。「シミュレーション」「シンクタンク」も当時の日本には全然浸透していなかったと思います。米国でも当時のシンクタンク内のシミュレーションをあんな風に実施していたか、はなはだ疑問、イメージだけだと思います(笑)。
参考に言うと今観ると、あらゆる面でそのセンスの先見性に驚くのは、かの「2001年宇宙の旅」は突出した例外中の例外。公開当時、話題性はアイザック・アシモフ原案「ミクロの決死圏」に負けたのですがマイケル・クライトン原作のパンデミック・ホラー映画「アンドロメダ・・・」は地味ながら疫病対策の手順の的確さで、コロナ禍の当世、再見に値しますetc.です。
さらに今回、私的に見直した(←またエラソーに)のは、俳優陣の演技が地味ながらいい味出してんなあ、特に「愛のエゴイズム」に収斂していく、と。コロンボのツッコミも、今観るといつもの喫煙マナーの悪さ、しつこ過ぎる鬱陶しさが控え目で、むしろ駆け引きの鋭さが際立っている、と感じました。
本作は、小笠原様がおっしゃるように、SF映画黎明期の名作「禁断の惑星」(「スター・トレック」がお好きな方は、中々深淵なテーマだし、必見!)を観たことが有る人と無い人で親近感の差により、決定的に評価が割れる作品でしょうね。あの映画を観た人なら、ロボットMM7君には絶対嬉しくなりニヤッとさせられますが、そうでない人は、おそらく古臭いと辟易するだけでしょうから。
実の子に対する溺愛の裏返しが殺人に繋がっていくというプロットも、「禁断の惑星」のオマージュのような気がします。あの映画で、自分の意に反する者を憎む博士の潜在意識が怪物化し、人を殺してしまうというところも、どことなく・・・。
今回も「偶像のレクイエム」の時同様、NHKでの再放送はタイミングが悪いです。日本の初オンエア予定が爆破テロ事件のため延期になった前作「第三の終章」のほうが、逆に現在のタイミングで放映するには相応しいと感じてしまうほどです。
何せ、いきなり冒頭直後から、
ケーヒル所長「第三次世界大戦は一旦中止して、昼食後再開する。現在までの作戦は必ずしも成功とは言えない。むしろ諸君の対応ぶりでは我が方の完全な敗北と、西半球の人口の75%を失うことになる・・・」
この台詞、昨今の国際情勢悪化で、本当にシャレにならなくなったんですが・・・。
けれども、とても愛着のある作品であることは再確認出来ました。それは、事によると、「出来の悪い子ほどかわいい」という感情に近いかも知れません・・・犯人の所長みたいに・・・。
YC-30さん、詳しい解説をありがとうございます。
「禁断の惑星」また再放送されるのを、心待ちにします。
論文の盗作が発覚するのを怖れて部下を殺すというのはどうなんでしょうね?
息子の栄誉を邪魔する者は父親が許さないというのに、何とも息子の頼りないこと。殺された研究者の奥さんは息子の精神分析やって「盗作」と知っていたんですね。この奥さんの行動もよく分からない。
ロボットがチェスをやったりコンピューター操作したり、この時代では最先端の科学を取り入れ「アリバイ作り」をさせたのでしょうが、何とも嘘っぽい。
コロンボお得意の「引っかけ芝居」で相手の自白を引き出すというラストですが、これって裁判になったらどうなんでしょうか? 科学的な要素を盛り込みながら最後は親の愛情を決め手にするのは何ともちぐはぐでした。
そうそう、天才少年に「仕事ばかりで遊ばないと馬鹿になる」という警句を使ったのは東大前事件の少年などを見ると・・・・・本当だよねと思いました。あの男の子が可愛いのと犬の名演技が見所の回でしたね。
本作を観ていて、落語の「親ばかちゃんりん、そば屋の風鈴」という文句を連想しました。
(週刊誌ネタによくなる)某高貴な方から我々庶民に至るまで、他人から見ると、悲しいかな、人の世の滑稽な風景であることに変わりありませんよね。
>悲しいかな、人の世の滑稽な風景であることに変わりありませんよね。
今回のロシアの行動を見ると結局人間というのは何千年経とうと変わらないのだと痛感します。人も動物。縄張りを確保し自らの不安を解消するのは狼や熊と何ら変わりない。突き詰めれば数十億年前の生物誕生以来の「生き物の本能」なんでしょう。
ロシアのやっていることは満州事変と同じ。さらに言うなら幕末明治にロシアの南下を阻止するために韓国併合に至ったのもロシアに対する「恐怖」が原因だったでしょう。
トヨタ関連企業へのサイバー攻撃は経済制裁への報復なのか? かの国は日本国内に当然スパイ組織を張り巡らせ日本の弱点は熟知しているでしょうから、今後あらゆる(武器を使わない)反撃をしてくる可能性があります。
同感です。
今回のロシアとウクライナとの対立で、唯一期待できるのは、ロシア人とウクライナ人は、言語が通じ合い、ほぼ同じ民族同士で、ロシア人でウクライナに親戚がいたりする人も多く、親子のような同胞に対する攻撃を躊躇するロシア兵や、ウクライナとの戦争に反対するロシア人が想像以上に多そうなことでしょうか。国際世論も大半がウクライナに同情的です。
つまり、プーチンは、ウクライナへのロシア国内を含む世界からの愛を軽く見立てていた、つまり「愛情の計算」を見誤ったのは確かでしょう。
最近、NHK「映像の世紀」の再放送の録画を観て、「刑事コロンボ」旧シリーズの時代から今日の私達が学ぶべきことが、実に多いと痛感いたしております。
『第9集 ベトナムの衝撃 ―アメリカ社会が揺らぎ始めた―』
アポロ11号月面着陸の時、人々の感想。
アメリカ人主婦の感想:「ほんとに素晴らしい。信じられないこと、まったく不可能だったことが可能になったのです。アメリカはやはり偉大な国、世界一の国です。」
ローマ法王パウロ6世のメッセージ:「宇宙を支配するために人類が作った手段が大成功を収めた。この啓示的な日に我々が忘れてならないのは、人類が必要とするものをよく認識し、人類自らを支配し律していくことである。」
ベトナム前線の米兵の手記:「それは、ひどく不気味な光景だった。アメリカという国は、ベトナムの泥沼を這いずり回って暮らす数十万の我々全員よりも、月面にいるたった二人の男のことのほうをずっと心配していたのだ。得体の知れない感情がこみ上げてきた。」
つい先日「ZOZO」創業者で実業家の前澤友作氏がロシアのソユーズ宇宙船で日本の民間人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に滞在したばかりだったのに、これからISSはどうなるのでしょう。
『愛情の計算』を観ながら、とても複雑な気持ちになりました。
「映像の世紀」「映像の世紀プレミアム」、ともに全部見ています。内容に加え音楽が大好きで「加古隆」さんのファンでもあります。コンサートも行きました。
本作の舞台であるシンクタンクは、イギリスに本部を置く国際安全保障、地政学、地経学、サイバーセキュリティについて分析を行う実在のシンクタンクで、世界最大の軍事データベース「ミリタリーバランス」を発表している、国際戦略研究所(International Institute for Strategic Studies、略称:IISS)のアメリカ版みたいな組織ですね。
ケーヒル所長「第三次世界大戦は一旦中止して、昼食後再開する。現在までの作戦は必ずしも成功とは言えない。むしろ諸君の対応ぶりでは我が方の完全な敗北と、西半球の人口の75%を失うことになる・・・」は、コメント投稿して1年経過し混迷を深めた現在、よりリアルに響き、益々不気味さを帯びているように感じます。
今回の再放映より、一足先に書き込みますが、ついこの前、BSプレミアムで若き日のMM7(笑)ことロボット「ロビー」が登場した出世作(笑)古典SF映画の名作「禁断の惑星」が偶々放映されました。あの頃の彼(笑)は元気に自分の二本の足で歩き(笑)主人にのみ忠実で、頭脳明晰、万能で大活躍していました。今にして思うと、この「愛情の計算」は車椅子生活となった彼をスペシャルゲストスターに迎え、往年の活躍を称え偲ぶオマージュエピソードだったのです!。
ひえ〜「禁断の惑星」見逃しました。
今回は、証拠で犯人を追い詰められなかったコロンボが、はったり芝居で犯人に自白させるので、出来映えとしてはイマイチかな。
犯人の息子ニールを演じたロバート・ウォーカーJrの風貌がとても印象的で、(他の方が紹介しているように)「宇宙大作戦」に超能力少年役で出演していたことを思い出しました。
また、彼の父親ロバート・ウォーカーがヒッチコック映画「見知らぬ乗客」のサイコパス犯人を演じていたこともわかり、そうだったんだと感慨にふけった次第。
ネタバレ
ニセのアリバイ作りの共犯者がロボットとは、いくら話術が巧みなコロンボでも落とせないなあ、と楽しみました。当時としては真剣に考えられた設定なのか、はたまた脚本家がハナっから投げているのか、いずれにしろ童心に返って受け止めました。
もう一つ、被害者が最初に「妻が説得して」云々と言っていたので、旦那さんだけ殺しても奥さんが犯人当てちゃうじゃん、と思ったのですが、途中で守秘義務との説明。なるほどと感心しました。この奥さんの心情を想像すると、犯人が分かっているのに自分の職業の倫理観と誇りから告発できない、というジレンマがあり、ドラマとして面白いと思いました。
1970年代の最先端コンピュータ事情が満載で楽しめました。
今ならわざわざロビィがキーを打たなくてもプログラミングでなんとかなるんでしょうかね。
ラストが無理やりでっち上げなのは残念な気がしないでもないですが、これは親子の愛情を正にコロンボが計算してのことだと考えることにします。
あと、前作と同じくもともと120分脚本から90分用にカットされた部分などもあり、少し不完全燃焼なところもあるのでしょう。
こんにちは。
ニール役のロバート・ウォーカーを見て、あれ?と思って調べてみたら、やはり「宇宙大作戦/セイサス星から来た少年」に出ていました。ウィリアム・シャトナーやレナード・ニモイなど、刑事コロンボにはあの番組の出演者がけっこう出ていますね。
あと、ホセ・ファーラーは「DUNE/砂の惑星」にも出ていました。
コロンボ作品の中で印象の薄いエピソードと思っていましたが、最後のシーンで犯人に差し出す葉巻が、ケーヒル所長から貰った「大事な時にいただきます」のキューバ産高級葉巻と捉えると、味わい深い作品に仕上がっているのではと思い始めました。学問的に優秀で地位を守りたい犯人でも、息子への情が優ったことにホッとした気持ちになりました。
話変わって、ハワイにジョイスも行くからと言っていたのは、登場しない所長夫人なのかしら。
今回の一連の放送は、①まず先入観なしに見る
②ぼろんこサンの解説・皆さんのコメントを見てから見直す
と、楽しんでいます。珍作でも楽しみましょうよ。
「スティーブン・スペルバーグ(笑)」について考察してみました。
71年のテレビ映画「激突」※大好きです! で小ブレイクはしていたでしょうが、
世間的に有名になるのは75年の「ジョーズ」でしょうから、
有名人の名前のもじりで笑いを取る手法では無いと思います。
スタッフ仲間うちで出世するだろうと認められていた(?)ので、
内輪受けとして「天才少年」の役名に使用したというところなのでしょうか。
今回も楽しく鑑賞しました。
スティーブン・スペルバーグ⁈…思わず聴きなおしたくなりました!本家スピルバーグは刑事コロンボの初回シーズンで演出を担当していましたし、やはり天才つながりで名前をもじったんでしょうね。
また、この子役が映画『ベン』の主役の子だったということですが、コロンボが放映されていた時代にTVの洋画劇場で観たことがありましたのでとても懐かしく思い出されます。
それにしてもひとつの作品に当時これだけ旬な俳優さんが出演しているのですから改めて侮れませんよ、コロンボ‼️
こんにちは。
ロビー君の姿を懐かしく思いながら楽しみました。
以前のコメントと少し重複ですが、父親の犯行を立証することは不可能と諦めて、息子を足がかりとして結果的に本ボシを落とす。結果的に、コロンボ刑事の判定勝ちというところでしょうか。
誤った親心ながら、名優の演技力によって余韻の残るエンディングだったと思います。
刑事コロンボのような一般のドラマでロボット(ロビー君)が共犯?というのはちょっと他に思い浮かびませんね。
禁断の惑星といえば、アン・フランシスさんが印象深いのですが、同作に登場する宇宙船の船長がなんとレスリー・ニールセン(^^)、ついでに、その部下がリチャード・アンダーソンというわけで、楽しくなってしまいます。
最後に、オフ会の延期、私も大変残念に思っております。
銀座で二次会なら、もしかして某ワインバーでフルボディのカリフォルニアワインを味わえるかな?と思っておりました。
ロボットMM7のちゃぶ台返し!! 爆笑しました。おちゃめですね。
『愛情の計算』は小学生時以来40年ぶりに視聴しました。駄作ゆえに(?)再放送機会もほとんどないこの作品ですが、私にとっては子役のリー・ハーコット・モンゴメリーが出ているという一点で印象深い作品です。彼は1972年の動物パニック映画『ベン』でネズミと心を通わせる孤独な少年を演じた名子役。この作品でもあどけない顔の孤独な天才少年の役がよく合っていました。コロンボになつく姿に、心だけ小学生女子に戻って(笑)キュンキュンしました。
ベン😳懐かしい〜あの映画面白かったです。めちゃマニアックな情報☺️犯人役の方の吹き替え、俳優の鈴木さん昔よくドラマに出てた方ですね。声がぴったりだなあ
安っぽいセット、変なロボット、今回はドリフ大爆笑のコントみたいは雰囲気がありました。
天才少年は仲本工事。
犯人の博士は、いかりや長介。
博士の息子は志村けん。
整備工は加藤茶。
助手は高木ブーツ。
他にも、すわしんじ、荒井注もいたような気がしました。
なるほどね〜。
ニコルソン夫人は天地真理にしてください。
ニコルソン博士のパイプレスト、曜日の数だけ立てかけて置けるものですね。
私はパイプ愛好家で、20本ほど所有しており、置き場に困っていました。
そこで、同じものを近所の木工屋さんに作ってもらいました。DVDをお貸しして。
すごくいい感じに出来上がりましたが、曜日の彫刻は専門が違うとのこと。まあいいかと諦めました。
8年ほど前のことです。
ニコルソン博士と同じものを!
すごいです〜
ご無沙汰してます!
先日 放映した人気投票 第1位(N〇K調べ?(笑)の『別れのワイン』鑑賞後、久しぶりにこちらのサイトにお邪魔したりもしてますが 相変わらず 見る専で(笑)
思いきってコメントさせて頂いてから4か月ほどの間に更に盛況になっていた上に いつの間にかファンの集い?が企画され(+延期されてた…という時の流れ…(!)
そして
今夜は、もしかしたら1秒も観たことがない⇔記憶にない?!『愛情の計算』なる回で…; 失礼ながら過去 初めて=途中でつい スマホいじりし始めてしまったアリサマ…;
記憶にない理由がわかった気がします…(この作品、好きな方やいろんな楽しみ方をご存知の方には…無知ですみません としか言えず…;)
おそらく コロンボ作品を一番 観ていたハズの子供時代⇔もしかしたら、水野さん(懐!)がご紹介しなかった作品なのかも? などと思いつつ…
半ば台詞を暗記してるんじゃ?!と思うよなレベルの大好きな作品がこの後 まだまだ…なので、また楽しみにしようと思います☆
とりとめのない話で失礼しました。
ただ好きなだけで知識は全然ないのでまた ゆるゆる お邪魔させてください(^^ゞ
だるまさんが…コロンぼし? とお読みしますか? 楽しいですね。
来週から人気作品が連投されるのではないでしょうか(笑)
(笑)
4か月前『二枚のドガの絵』鑑賞後に思いきって初コメントさせて頂いた際に思い付いたオヤ〇→オババ(笑)ギャグ的 HNでして…そこは、どうかスルーしてください…;
『別れのワイン』は第19話ですが、このあと20~30話台は、『歌声の消えた海』『逆転の構図』『祝砲の挽歌』『魔術師の幻想』…おそらく子供時代から一番多く&何度も観てきた大好きな作品たちが目白押しで🎵楽しみです✨
お忙しいところ返コメ戴きありがとうございました。
10周年会のこぼれ話も楽しみにしております❗
ブログをいつも楽しく読ませていただいています。ロボットは禁断の惑星 のロビーですね!1956年作だったかな。当時SF界隈でロビーの人気がすごくて色々な番組に出張したらしいです。ロビンソンも多分その一つ。まさかコロンボにも出ていたとは。
今週は残念会ですね。報告を楽しみにしております。
日曜は「残念会」です。どんなに残念だったか、後日ご報告いたします!
今日、NHKで放送されました。いつもと違う要素が多く、コロンボファンとしても「違和感を覚えつつも楽しめる回」だと思います。こちらのページを見つけて、楽しく拝見させていただきました。
メッセージありがとうございます。もっと先には「さらなる違和感あり」の作品も登場しますのです(笑)
さて数多の「コロンボ」ファンの中で私(のみ?)が偏愛するエピソードです。
基本的に私の感想は昔、こちらに書き込んだものと変わらず。
相棒(笑)のドッグ、そしてMM7が今回も笑わせる。
今回は、犯人が犯行現場で一服してしまったのは、緊張感を鎮める為に思わずやってしまった、と思いました。そしてこのマッチの燃えさし一本で最初から犯人の目星をつけていたシンプルさとラストの謎解きの切れ味、昔誰かも指摘していましたがエラリー・クイーンの国名シリーズミステリー「オランダ靴」をほうふつとさせます。
歪んだコンピューターのイメージ(笑)も昔の米SFスパイドラマは皆あんなもので懐かしい。しかしやっぱり以前の感想と繰り返しになりますが、コロンボの残酷なまでの「愛情の計算」邦題秀逸(笑)。
ぼろんこ、いつも楽しみに拝読しています。すでにご存知の事かとは思いますが、MM7なるロボットは、映画『禁断の惑星』に出てくる『ロビー』です。蛇足ながら。
禁断の惑のロビー、その通りです!
でも見たことないんでして、ぜひ本編を見たいです。
「ドクター・ザックレー・スミス」という響き、久々に聞きました。ありがとうございます。あのキャラが大好きだったもので。
「愛情の計算」を見ました。私は、この作品はけっこう好きですよ。なんといっても、SF色が強いところです。冒頭は『ウォー・ゲーム』みたいな雰囲気で始まり、『禁断の惑星』のロビー・ロボットが活躍する。今回の企画は、SFテイストでコロンボを作ってみたい、という実検作だったんだと思います。コロンボは、スター・トレックのキャストも出ていますし、SFとは相性いいんです。SFテイストも良かったですが、コロンボの愛犬ドッグの可愛さも良かったです。いままでの中で一番可愛いドッグだったと思います。ただ、ぐて〜っとしているだけじゃなく、ロボットと散歩するシーンとか見せ場はありましたよね。
ただ、今回のコロンボは、自白させることが唯一の解決法だ、としたのは、いまひとつ納得がいかないですね。あれでは、コロンボが推理を諦めた形になっているのが残念なところかな。
コメントありがとうございます。SFと不倫のでっち上げという、妙な組み合わせ(笑)どっちかだったら、良かったのかな〜と、私的見解です。
原題「Mind Over Mayhem」が時を越えて(笑)想像もつかない所に現れました、日本公開にケチが付いた?数多の映画の一つワーナーブラザーズの「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」バットマンのスピンオフ作品の一つのようですが、このアメリカ版ポスターの主人公ハーレイ・クインの首の部分に描いてあるのです。検索して解説を探すと意味は
「『混乱に勝る精神』。 mayhemは大騒ぎという意味で、とてつもない事が起きるのを予期するメッセージ」
だそうですが・・・うーん、これで何か分かったかと言えば?・・・どう解釈すればいいのか、ますます、混とんとしてきた感じ(笑)。
皆さんのコメントを読んでいて、これって残念なエピソードだったの?とふと思っております。 ※ロビー(ロボット)の登場は場違いな感じですが。
個人的にはコロンボが唯一、敗北を認めたケースではないか?
つまり本来の容疑者を逮捕することを断念した結果、息子の方を逮捕する作戦に変更したことで、息子をかばって父親が自供したという風に記憶していたのです。
DVDが手元にないので、またじっくり観てみたいと思います。
この、ホセ・フェラー氏、アラビアのロレンスの前のケイン号の反乱では軍法会議の弁護人として良い役をやってましたね。
なお、周知のこととは思いますが、息子役のロバート・ウォーカー・ジュニアはスタートレックの「セイサス星から来た少年」というエピソードで超能力を持つ(条件付きで)少年を演じています。
“BIRDS OF PREY”という言葉から、ついコメントしてしまいました。
「セイサス星から来た少年」ぜひもう一度見てみたいです!
今回のゲストスターは間違いなくロボットですね。
私も宇宙家族ロビンソンを思い出しました。
流石にキーボードを打つ手がミスタッチばかりで笑えましたし、いかにもセットですというチープなコンピュータールームや、スペルバーグという名のおふざけ感で、いつもより犯人を追い詰める緊張感に欠けた作品でした。
デパートの屋上にある「オレンジジュース販売機」にも似ています。
ガラスのドームの中でオレンジジュースを噴水みたいにして売っていた自販機はよく覚えています。
H電機の機械でしたが、私もロストインスペースのフライデーを連想しました。
はじめまして。
AXNミステリーの再放送とあわせていつも楽しく拝読しています。
この話を見ながら「もしかしたら……」と思ったのですが、
スペルバーグ少年がMM7に「人間味」を加えようと
研究しているところで所長に話す
「もう2、3、手を入れたら、本物のチャンピオンみたいに
気まぐれな癇癪持ちになります」
という部分、彼が思い描いている「本物のチャンピオン」は
「断たれた音」のクレイトンさんなんでしょうかね?笑
一般的なチェスのチャンピオンに
「気まぐれな癇癪持ち」のイメージはないのですが、
よく考えたらクレイトンさんはそんなイメージかなぁと思いまして。
思いついたことを誰かと共有したくてコメントさせていただきました!
なるほど〜深い読みですね。「癇癪」はかんしゃくですね。とても面白い解釈だと思います。それを心に置き、もう一度見てみます。
みなさん、楽しいコメントありがとうございます。お答えできそうなコメントから順にお返事をお書きします。
初めて書きます。
1974年といえば、我が家に電話がついた翌年です。当時の名簿の電話番号には、まだ(呼)というのがあった時代です。そんな時代に、ロボットやコンピュータを駆使した場面。こんな世界があるのかと、わくわくを通り越して、夢のような世界に興奮したものです。それだけでこの回の価値は十分だったかと。人を車ではねれば車がへこむのは当たり前で、それに帰社時に気付く間抜けさは、息子を思う心が父親を衝動的な行動に駆り立てたと捉えればよいのだと思います。息子を救うためならなんだってする。でっちあげとわかっていても、息子が牢屋に入れられ尋問されることに耐えられなかった。コロンボは父親の溺愛をつかみそれに賭けた、そういう回なのでしょう。愛情の計算。コロンボも計算していたんだと思う。コンピュータが電子計算機と呼ばれた時代の命名。当時の日本人スタッフの思いが伝わってくるよう思います。
ところで、ニコルソン博士のファイルを見に来たマーガレットにコロンボが「ご主人は、そのー、組織的な方でしたね。研究室はきちんと整頓されてるし」の、組織的、は、几帳面、と訳した方がしっくりきますね。organizedという言葉の捉え方だとおもいます。
なるほどと、頷けるコメントです、ありがとうございます。宇宙家族ロビンソンというSFドラマが大好きで、この作品を見るたび、思い出します。
犯行中に大型ロボットがキーボードを叩いているのはさすがに突拍子も無く、駄作といってしまえばそれまでですが、それでも十分に楽しめるのがコロンボのすごさかと変なところで感心しました。コロンボと天才少年スペルバーグのちょっと味のある友情とか、愛犬がしつけ学校?を退学になって捜査に参加?するなど、思わずニヤっとしてしまうシーンが印象に残ります。車をわざとぶつけるのは、目的は違えど、前作、第三の終章でも似たシーンがありました。
そうですね〜。ぼろんこ個人的な好みとしては、もう少し現実的な背景での殺人事件がいいですね〜。
私もブログ主さんと同じく、このエピソードに出てくるニール役の青年が印象的でした。原語の英語で聞くと、優男的な外見とは裏腹にコロンボに怒鳴る時の声などは大変な迫力。柔弱と激しさが同居しているような不思議なキャラクターでした。
最近になって、ヒッチコック監督の『見知らぬ乗客』(1951 原題:Strangers on a train)という映画を見たのですが、特典の関係者インタビューを見て思わず「あっ!」。主役の一人、ロバート・ウォーカーの息子さんがインタビューに答えている顔立ちが「愛情の計算」に出てきた青年にそっくり。慌てて「愛情の計算」のクレジットを海外サイトで確認したところ、やっぱりロバート・ウォーカーJr 。そうか、この俳優の息子さんだったのかと知って驚きました。(ただし、コロンボ本編のクレジットではJrはついていないですね)
特典インタビューは比較的近年のものらしく、コロンボでは青年だったウォーカーJr 氏も初老といった風貌に変わっていましたが、顔立ちはほとんど当時のまま。父親の役柄への愛着が溢れる内容で表現も非常に的確、非常に面白いインタビューでした。
私は映画を見て初めてロバート・ウォーカー氏を知りましたが、かなりの名優だと思いました(わずか32歳で急逝とのこと)。かつての青年もその素質を受け継いでいたからこそ、あんなに印象的だったのかと思った次第です。
へ〜面白いお話ですね、ありがとうございます。
この作品は笑えるシーンが多かったです。
コロンボがカセットに吹き込んだメモを再生させるシーンが特に笑えました。
MM7に指令を出す機械と被らせているのでしょうか。
会話の順序からしてわざわざカセットを再生するような内容ではなかった気が…笑
MM7にパソコンのキーを叩かせるアリバイ作りが現実離れしている…などは「それはそれ」として許容できました。
自動車で轢き殺すことを選んだのは、背後から攻撃するにせよ、年配どうしで、接近戦の格闘になってしまった場合、自信がない、拳銃を使うと近所の人に気づかれやすい、ということがあったのでしょうか。
願わくば自動車を疑われないようにわざと自分でぶつけ、疑われたとしても助手を疑わせる…という作戦だったのですかね。
マッチも人見知りの犯行の可能性を残すためだったとも考えられます(?)し、葉巻を吸う人はたくさんいるでしょうから、いつもより状況証拠が少なく、息子が声明を発表したからいいものの、犯人に目星をつける過程が少し雑に作られていた気が…。
しかし天才少年とのやり取りなど、珍しい要素があり、楽しめる作品ではありました。
今回の「愛情の計算」とても楽しめました。
殺し方や解決方法に賛否ありますが
父の愛情「自己保身?」を息子が理解していない哀しさがありラストの葉巻を吸うシーンが生きています。
犯人役俳優を見たと思われるドラマがあったので検索したらヒットせず。
ちゃんと調べると息子が出ていました。デビットリンチのツインピークスです。そっくりでした。
事務的で皮肉屋な役でしたが父から受け継いだ印象なのでしょうね。
横入失礼します。
ホセ・フェラーって名前で、ミゲル・フェラーを思い出し、顔も似てるなあと思ってたんですがお父さんでしたか!
いや~面白い。
エンディングの葉巻吸うシーンは如何にもコロンボのエンディングっぽくてよかったですね。
「どこかで見た感じ・・・」と言われていたジェシカ・ウォルターはイーストウッドの「恐怖のメロディ」の女優さんですね。
今で言うストーカー役を演じて強烈な印象を残しました。今回の作品では悲劇の未亡人といった役柄ですが何か異様な雰囲気を漂わせている気がするのは先の映画のイメージが固定してしまったからかもしれません。はまり役過ぎた役を演じて大成しなかった典型的な俳優さんですがこの作品でもいい味だしてると思います。
ぼろんこ、毎回楽しみにしています、いいですね、、コロンボ、40年前、ノスタルジックな、映像、風景、それと、懐かしい名役、脇役、も堪らないです、解説も的確で感心します、健闘を願っています。
NTさん、ありがとうございます。
本作へのコメントのお返事が、
何年もの間書いてなかったようで、申し訳ありません。
仕事がすごく忙しい時期でした。
今後、再読してお返事を書いていきます。
とりあえず犯人の頭の良い設定の割に靴ぶつけた時に
痕の事を考えないから始まる数々の不自然さはもうどうでもいいとして
結局犯行を立証するにも証拠が無いので最後は
息子をでっちあげで強制逮捕する事で父親の良心に賭ける、
自白するだろうというリアクション任せの結末にしてしまったのが。
息子もあのまま裁判行ったとしても十分誤認逮捕に出来そうだし
むしろその場合証拠捏造で裁判突入する警察の方が分が悪いと思うが・・・
それともコロンボって男はそういう場合は非は認めず徹底的に
周囲も騙し捏造ではなく8号車にパイプ灰が云々は真実!で通すタイプなのだろうか。
おっしゃる通り、今回の「落としの手口」は、感心しませんね。
一二を争う悪さかもしれません。
ニールの8号車にパイプの砕けた痕跡があったというのは、完全なでっち上げ
でした。実際犯行に使われたのは、6号車ですからね。
「父はせがれを愛してる」
この回は、最後まで動機を主軸として展開されている。だからブレない。
これこそ、刑事コロンボだ。どの回か忘れたが、コロンボ自身も
「動機ってヤツを・・・」と動機中心主義であることを強く語っている。
新シリーズになったら、動機がまったく霞んでしまって、安物のミステリー
になっているものがあり悲しい。
ニコルソン博士:世界のどんな強力な権力を用いようと、わたしを黙らせる
ことはできない。これは、犯人ケーヒル博士の殺意を決定させた、
文字通り”殺し文句”になった。
ニコルソン博士の学者として責任感、また人間としての決然たる言葉だ。
そういう意味では、夫人のマーガレットも、医師としての倫理と責任とを
どんな状況下にあっても守ろうとした。それがたとえ、夫殺しの犯人を
かばうことに繋がってもだ。その姿勢は、亡くなったニコルソン博士も
ほめてくれるだろう。
マーガレットとコロンボの会話。
マーガレットは「ウソって難しいこと。職業柄、率直に話し合うことしか
知らないから」という。わたしに言わせれば、これは職業柄ではなくて、
どんな職業の別なく、率直に話し合うことは、人間として自然なことです。
あえて「職業柄」を持ち出すのであれば、殺人課刑事の方でしょう。
殺人課刑事は、職業柄ウソをつくのが上手であるし、職業柄ウソを見抜く
能力を持っている。この事をコロンボは「ホリスター将軍のコレクション」
において「ウソを扱うのが刑事の仕事でねえ・・」とヘレンへ優しく
語りかけた。マーガレットと同じ感覚は「5時30分の目撃者」のボーデン
医師も経験した。
尤も、マーガレットとは比べ物にならないくらい厳しいものだったが。
マーガレット:医者への患者の告白は守られている。
コロンボ:ご主人を殺した人物と動機について心当たりは?。
マーガレット:お答えできません。
お答えできないということは、心当たりがあるという意味でしょう。
フィンチのカードを探しに来たということは、マーガレットの想定では、
容疑者は、フィンチの論文をパクったニール、又はその関係者だと思って
いたのだろう。夫殺害の犯人を捕まえたくないのか?。おかしな話だ。
マーガレットは、別に心当たりがあると言う必要はないのだ。
フィンチのカードについて、知っている事実を話せば、あとはコロンボ
が判断するだけなのに。
ロボットの指が、2つのキーを同時に押していますよ。
残念ですね。
犯人は、なんで殺害現場で葉巻なんか吸うのかなあ?。
くつろいでいる場合じゃないよ。それ自体、かなり不自然であり得ない。
犯人は捜査をかく乱させるために、物取りと顔見知りの双方考えられる
ような高度な現場工作をしている。
そんな知能犯は現場で葉巻など吸わないし、更にその痕跡を残すワケない。
頭脳を駆使して殺人を行ったが、最後は理でなく情で負け、逮捕されるという対比を描いていると捉えれば、このラストもあながち悪くないかもしれません。
と、擁護したいのですが、そうとしても所長の犯行をもう少し緻密に描いてほしかったです。車ではねるという荒っぽい手口がどうも犯人像とミスマッチですし、ロボットによるアリバイ工作は現実離れしすぎていて説得力に欠けます。
世評ほど悪い作品とは思いませんが、旧シリーズの中ではだいぶ劣るという評価は仕方ありません。
お久しぶりです。何度目かのコメントです。
旧作のコロンボシリーズはこの作品だけ見逃していました。
学術的な真面目さに偏り過ぎというか、緊迫感はなく、ぽわーんとした展開でした^^;
この作品が進化して『殺しの序曲』が出来たようにも思えてきます。
コンピュータを操れる人間型ロボットだなんて、いまだに出来ないでしょう。
まあ、それは出来ると仮定しましょうか。大型コンピュータによる第三次大戦
のシミュレータのようですが、それはそれで一つのシステムです。
人間型ロボットは天才少年が作ったようですが、それは別システムであり、
それを動かすプログラムを納めるカセットがあります。
犯人が殺意を抱いて、人間型ロボットに第三次大戦シミュレータを動かすような
プログラムを書いてカセットに収めるまでには、かなりな時間を要します。
たぶん、数か月以上かかるでしょう。
ストーリーが成り立ちませんね。失礼しました。
ここでは、息子を愛し守るというところで犯人は自供しました。
自分だけの私利私欲が動機ではなかった。
こういう場合のコロンボは、きれいな終わり方になります。
コロンボは、犯人の深いところまで理解し、犯人はコロンボの深い部分を
理解している。そういった相互理解が極まったところまでいく。
コロンボは犯人が憎い訳ではないが、罪は告発され償いをしなければならない。
そういう厳しい面と、人を愛する優しい面とで犯人の真実が照らし出されていく。
こういう終わり方はステキです。
私も小学生の頃コロンボに出会った一人です再放送を楽しみにしています。
愛情の計算でコロンボが天才少年君に,
犬のしつけを頼むエピソードが印象的だったのですが
動物愛護法に引っかかるのでしょうか、いつもカットですよね
犬の頭だけをロボットに改造するイタズラを、コロンボに怒られ、
そんなシーンがありましたよね
私の記憶違いじゃないといいんですけれど
最後、自白しなくても良いような気がする。
徹底的に闘って、愛する息子の無罪を勝ち取れば良かったのでは?。
ストーリーは成り立ちませんが。
轢き殺した意味がさっぱりわからない。
SFファンでもないので、どこを取っても面白くありませんでした。
決め手に関しても。
takeさんコメントありがとうございます。たしかにこの「愛情の計算」ユニークな場面も多いですね。ゲストスターが割と地味なので、そのギャップも楽しめますね。
はじめまして。
愛情の計算観ました。
ドッグ(ワン公)登場(^^)
わたしは、コロンボシリーズで、
クスっ(^^)っと、笑えるシーンが大好きで、
愛情の計算は多彩でした!
脚本家も、愛情の計算は、
コメディを意識したのでは(^^)?
ちょっとしたおふざけ感?みたいな・・・
とっしーーさん、コメントありがとうございます。「あれやこれや」と物議をかもす代表的な作品が、これ(愛情の計算)かもしれません。(笑)それが、また楽しいですね。
小笠原さんコメントありがとうございます。おぉ、すてきなご意見ありがとうございます。比較的人気の低い作品ですが、1票追加しておきます。ホセ・フェラー氏も喜びます。
今、見終わりました^^
今回はコロンボ&ワンちゃんのやり取り(?)が
随所に出てましたね!(^^)!
ワンちゃんに、あのオジサンに話しかけるから
おとなしくするんだよ~~と言った直後に
吠えまくる(笑)ァ ‘`,、’`,、(‘∀`) ‘`,、’`,、
けっこう愛嬌があって、コロンボの見た目同様(?)に間の抜けた感じが、抜群です♪
さて、スティーブン・スペルバーグは爆笑でした(笑)あの少年、最初は小憎らしい感じを受けたんですが、後半になるとなんだか可愛く見えてきましたね。
それにしても、犯人と息子の歳が・・
ちょっと親子っていうには、息子が老けていた感じがありましたが(汗)
ぼろんこさんの素晴らしいサイトがある様に、コロンボって色々と見た人の意見があって
それが面白いんですよね!
あ~こういう見方もあるのか~っていうのが。
今のドラマって、時に鋭すぎる様な気もします。
もっと、視聴者に「あれやこれや」と意見を
交わせるような「抜け感」が僕は好きです♪♪
私は、このみんなが怒る(?)メイントリックこそが大好きなんです(笑)。この「お遊び」が。そしてマッチの燃えさし一本で最初っからコロンボには犯人の目星がついていた、というシンプルさがラストに明かされる鮮やかさ。ダメ押しがコロンボの残酷なまでの「愛情の計算」。この邦題大好きです。失礼しました。
ada-aiさん書き込みありがとうございます。「ホセ・ファーラー」と「偶像のレクイエム」の「メル・ファーラー」が兄弟~。今後調査して、またご報告します。またひとつ楽しみが増えました!
10年越しに返答させていただきます。
ada-aiと申します。
この件、私も気になって再度調査したのですが、どうやら間違った情報だったようです(当時の私もどこで見たのか…)
大変失礼いたしました。
はじめまして、お初にお目にかかります。
この作品、最初見たときは違和感なかったんですが、意外とネットではコロンボファンの評価が思わしくないんですよね…。
最も私も、当初この作品を見たことがなく、犯人役のホセ・ファーラーが、「偶像のレクイエム」で登場したメル・ファーラーと兄弟ってのが気になって、どんな演技をするのか楽しみで、ビデオ発売(年月を感じるなぁ…)を待っていた作品だったんですよね…。
出来はともかく、化学を生業にしているので、モルヒネの化学式が出てきたり、本筋以外では結構楽しめる作品でした(笑。
ではでは、閲覧者に戻るとします。
おもしろいサイト作成、ありがとうございます。
小笠原さま、コメントを頂きありがとうございます。「Robby The Robot」ですね!「宇宙家族ロビンソン」のフライデーの元になったような存在ということです。勉強になりました。
▼以下、情報をまとめてみました。
この「禁断の惑星」という映画には、8話「死の方程式」15話「溶ける糸」に出演している女優アン・フランシスがアルティラ役で、6話「もう一つの鍵」34話「仮面の男」のレスリー・ニールセンが、アダムス機長役で出ているそうです。
遅レスで、全くの通りすがりで失礼します。既にご存じでしょうが、あのロボットは古典的SF映画「禁断の惑星」に登場するロボット、ロビーです。SFファンの間では有名なキャラです。つまりあのトリックは製作側のお遊びです。