50話「殺意のキャンバス」

Murder, a Self-Portrait
1989[第9シーズン 50話]

美しい作品ではあると思いますが…

画家マックス・バーシーニ(パトリック・ボーショー)が隣に住む前妻ルイーズを殺害。犯人の存在感、浜辺の豪邸付近で繰り広げられるシーンは、とても美しく描かれています。が、コロンボ作品としてはちょっと不満な面も…。

心理描写のシーンはコロンボ的でないよね

犯人である画家がコロンボの絵を描いてあげることと、自分の犯行がこの被写体の男に暴かれようとしていることの関連性が、あまりに希薄です。また犯行のきっかけである前妻と心理学者の再婚というエピソードは良いのですが、心理描写(夢)のモノクロシーンはコロンボ作品としては不要に感じられるものでした。夢を何度にもわけて説明するのも、引っかかりました。

冒頭の犬コンテストは…

本題とはほぼ無関係と思われる、冒頭の犬コンテストのシーン、名犬「キング・アーチボルド」の飼い主との会話。以前のコロンボ作品にはこのような無意味な仕掛けは少なかった気がします。「アーチボルド」の名は、34話「仮面の男」でネルソン・ブレナーの口からも出ています。アーチボルド・コックスと何か関連性はあるのでしょうか。
と、文句ばっかり言ってますね。すみません。

シェラ・デニスが久々の登場

バーシーニの二番目の妻ベネッサは、ビーターフォークの奥様としても有名な「シェラ・デニス」。42話「美食の報酬」で、料理評論家のポール・ジェラードの秘書を演じてから約10年ぶりの再登場でした。この後にも数回新・刑事コロンボに登場しますが、今回が一番髪の色が黒かったです。

名優ヴィトー・スコッティが最後の出演

また舞台となるレストランのオーナー「ヴィトの店」の店主は旧作・刑事コロンボシリーズで数回出演している名脇役の「ヴィトー・スコッティ」です。これまでは「ちょい役」が多かったのですが、今回は満を持しての登場で、かなり重要な役割でした。

久々の大物登場

バーシーニ役のパトリック・ボーショーは流石。むちゃくちゃ存在感ありました。35話「闘牛士の栄光」リカルド・モンタルバンに匹敵する迫力でした。

 
監督:ジム・フローリー
脚本:ロバート・シャーマン
マックス・バーシーニ:パトリック・ボーショー
ルイーズ:フィオヌラ・フラナガン
バネッサ:シェラ・デニス
ヴィト:ヴィトー・スコッティ
 
加筆:2015年10月2日
 
 

“50話「殺意のキャンバス」” への10件の返信

  1. ちょろんぼさん、ありがとうございます。あとで作品をもう一度見てみます。少し好きになる気がします(笑)

  2. 嫌い派が多いようなので、好き派の感想を少々。
    ・台詞がウマい
    詩的と言いますか、皮肉っぽいと言いますか、何とも味のある台詞に序盤から引き込まれます。
    3人の女性との夕食時などの会話は、芸術家なら自然に口にしそうで、また、先妻の独白も哲学的でした。
    「女房の相手をしてやらんと」
    「前の奥さん?今の奥さん?」
    「どっちみち同じ」←この台詞最高
    ・コロンボが心理士を逆カウンセリング
    フロイトの有名な手法の、自由連想法をコロンボが心理士に行っています。
    ちょっと心理士さぁ~ん!と、ツッコミ&ほんわかタイム。
    ・「嫉妬」の描写
    女性3人が関係しあっている時点で、出演確定のお約束感情。
    冒頭の犬大会は、「犬ですら嫉妬するんだから女性なんて…ねぇ?」という、世の男性への警告でしょう。(犬に嫉妬感情があるのかは置いておきましょう)
    さて皆様、好き派になって頂けたでしょうか?

  3. この作品は、好きな人が少ないですね…。騒がしい感じがなく、BGM的に流しておくのは悪くありませんよ。森山周一郎さんの声が良いのかな。俳優とイメージが異なるという意見もあるようですが。

  4. 皆さん、酷評されていますねぇ(^^;。私も同感です。
    キャストも舞台も充分だっただけに、うまく「描ききれなかった」感ありありです。
    この設定、逆にしたら良くなったかも知れないですね。
    抽象画家が被害者で、彼を取り巻く妻、モデル、画商の女性三人が容疑者。
    画家が残した抽象画を手がかりに謎を解く。
    画家が画風を変える決断をしたことで、モデルか画商が、もしくは離婚を決意したことで妻が発端で過失致死。
    キモは画材に精通していないと、なしえない犯行(例えば、昔のカドミウム系の画材には毒素系の材料が使われていました。)
    最後に犯人が「画家もイヌと同じ。褒めて育てるのよ。」とうそぶくことで、冒頭の犬コンテストのエピソードが効いている・・・ってことで(^^;。
    失礼しました。
    それにしても最後のコロンボ画はうまかったなぁ。宮廷画家レベルですね。

  5. 初めてお邪魔しますがいつも楽しく読ませていただいてます。
    この作品は音楽が印象に残ってました久しぶりに観て納得しました。「死者のメッセージ」「秒読みの殺人」等音楽的に素晴らしい作品を手掛けたパトリック・ウィリアムス氏でしたから。新シリーズも参加してたのですね。
    夢の解釈は今見ると滑稽感すらあります。30年前って心理学的に夢をあんな風に重要視してたんでしょうか。そういえばルイーズの夢のシーンを見てたらヒッチコックの古い映画「白い恐怖」を思い出しました。夢から深層心理を探るシーンを映像化するとしたらあんな感じになるのかなと。
    まぁあそこまできちんとストーリー仕立てになった夢をみるなんて考えにくい。コロンボがストロベリーブルーベリーからバリーを、おじさんからモノクルを思い付くのも強引すぎる気がします。
    ヴァネッサとジュリーのサウナでのシーンは好きだな。ヴィト氏も相変わらずいいキャラしてましたね。

  6. 特異な展開ではあるものの、ただ、ダラダラ流れるだけで、
    感想をひねり出すのもむつかしい。
    ルイーズ、ヴァネッサ、ジュリーの中で、年齢を度外視すると、
    ルイーズが表情豊かでいちばんカワイイ。
    バーシーニの言葉で印象的なのは、コロンボの絵を描く前に、
    ・その顔だち、そのキャラクター、人生の裏をすべて経験してきた殺人課の刑事
    ・警官の魂だ、暗くねじ曲がり、情け容赦ない

  7. もう一つ感じたこと。
    この犯人役の吹き替え、森山周一郎さんが全く合っていない。
    「売女!!」とかは特に、
    大きな違和感を覚えました。

  8. なんとも釈然としない、記憶に残らないストーリーです。
    長々と問答したルイーズの夢の話は、何だったのだろうか?。
    いや分かりますよ、ルイーズの深層心理の描写が、過去の犯罪を暗に告発して
    いることは。でも、なんだかなあ。
    結局、安直・急転直下、突然に、逃れられない決定的証拠を唐突に出されて
    一件落着ですか。あーあ。これでは、また、すぐにも内容を忘れますね。
    シェラ・デニスは、いつも性悪女(しょーわるおんな)がむいていますね。

  9. コロンボは被害者の残した音声テープを聞いて、
    そこから過去の出来事を見破った。
    ところが被害者の交際相手の心理学者シドニーは、再三被害者のカウンセリングや治療をしていたにも関わらず、全く真実を導いていない。
    どれだけ無能なんだ?この心理学者。
    と感じた回です。

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