これだけ多くの脚本家が関わった『刑事コロンボ』シリーズですが、前回コメントで触れなかった個人的感想としては、
① 特に新シリーズでは、旧シリーズでは出来ない、より実験的な試みが可能だったはずですから、そうであれば、やはり、せめて女性脚本家を積極的に起用して欲しかったというのが、自然に出てくる本音です。
② 新シリーズで、ピーター・フォークは慢性的な脚本不足に悩んでいたといわれていますが、もしも一般公募(コンペ方式)を試みたら、より多角的で、もっと面白いエピソードが生まれたのではないかと想像してしまいます。
私は、シューマン:交響的練習曲は若い頃から一貫して大好きですので、気に入っていらっしゃるとは嬉しい限りです。リヒテルの録音も無論聴いています。往年の名盤ですよね。同曲は、遺作の5曲の配置方法が、取捨選択を含めピアニストの工夫によって色々あるのも面白いです。
国谷さん、どうされているのでしょうね。それこそYoutube等で、より自由に発信していただきたいですね。
仁科雅之様
>① 特に新シリーズでは、旧シリーズでは出来ない、より実験的な試みが可能だったはずですから、そうであれば、やはり、せめて女性脚本家を積極的に起用して欲しかったというのが、自然に出てくる本音です。
② 新シリーズで、ピーター・フォークは慢性的な脚本不足に悩んでいたといわれていますが、もしも一般公募(コンペ方式)を試みたら、より多角的で、もっと面白いエピソードが生まれたのではないかと想像してしまいます。
①も②も、どうして実行しなかったのでしょうね。②はともかく①はとても不思議です!
>わたしだったら相手の女性を殺して男に罪を着せる工作をします(笑)
なるほど!いいですね!(笑)
ドラマや映画を鑑賞する場合、どんなジャンルでも、原作や脚本が男性か女性かは常に気になります。
It is really a hard life. Men will not be nice to you if you are not good-looking, and women will not be nice to you if you are.
「本当に難しい人生よ。美しくなければ男性は冷たいし、美人だったら女性が冷たいわ」
An archaeologist is the best husband a woman can have. The older she gets, the more interested he is in her.
「女性にとっても最高の夫というのは考古学者に決まってる。妻が年を重ねるほど、夫が興味をもってくれるでしょ」
アガサ・クリスティの有名な言葉ですが、女性ならではの自然な発言だと思っています。
ちなみに、
The tragedy of life is that people do not change.
「人生の悲劇は、人は変わらないということよ」(アガサ・クリスティ)
もあります(笑)。
(以上、日本語試訳:私)
YUKIゆき(アイス)様
2023年12月24日 4:23 PMのコメントに対する返信を、冒頭に移していたします。
>最近Maurizio Pollini – Piano recital – Vienna, 1984がアップされていました。もし未見でしたらぜひ!
ありがとうございます。未見ですので楽しみです!
>例のアストリッド~あのオープニングは視覚的にも聴覚的にも見事だと思います。
同感です!
>そういえば、こちらにブログで以前、ドドド、ドドドドドドドドド、っていう音楽がコロンボであったのに、TVの放映では流れなくなっている、
ご指摘の件、まったく知りませんでした。早速調べてみたいのですが、どの回のことか、わかりますでしょうか?
>そういえば、こちらにブログで以前、ドドド、ドドドドドドドドド、っていう音楽がコロンボであったのに、TVの放映では流れなくなっている、
>ご指摘の件、まったく知りませんでした。早速調べてみたいのですが、どの回のことか、わかりますでしょうか?
私の記憶が正しければ、これはかなり多くの回で、たぶん初期の頃に流れていたような気がします。音は、ラララ、だったかもしれません。(Emoll, あるいはCmoll?)
漠然としていてすみません。ただ、犯人がアリバイ工作をする場面だったと思います。明るいのでなく不気味さを掻き立てるドドドまたはラララですね。
YUKIゆき(アイス) 様
ありがとうございます。
>私の記憶が正しければ、これはかなり多くの回で、たぶん初期の頃に流れていたような気がします。音は、ラララ、だったかもしれません。(Emoll, あるいはCmoll?)
おそらくではありますが、ご指摘の部分については、大部分NHK放映でカットされてはいないと思います。
ぼろんこ様のブログ本文から引用しますと、「刑事コロンボの劇中の音楽」の頁にある、
「【初期作品 はBGMも素敵】
それに比べ、音楽を効果的に使った初期作品はやはり素敵です(「別れのワイン」等)。淡々と流れる時間を楽しむことができる作品ですね。場面の切り替えなどに用いられる「メロディの無い効果音」も好きです。また、無音状態(台詞のないシーン)でも、心理描写を補助するような音が巧みに盛り込まれています」
の中の、どれかのことではないでしょうか?
仁科雅之様
お返事ありがとうございます!
>無音状態(台詞のないシーン)でも、心理描写を補助するような音が巧みに盛り込まれています」
の中の、どれかのことではないでしょうか?
きっとそうでしょうね!効果音とも呼べるものなのでしょうが、場面とマッチしているので音楽としてすごく良いと私は思います。
>おそらくではありますが、ご指摘の部分については、大部分NHK放映でカットされてはいないと思います。
実は私もそのかたにそんな風に当時お返事してたんです。
ところがそのあと再放送を見ていたら一向にこの音楽が登場しないので、あれれ?となったんですね。
探し物とかもそうですけど探して構えてるときって一向に見つからないんですよね。
新春からアストリッドがまた始まりますね!個人的には彼らに、今泉君のような部下が登場したら面白いのに、と思っています。最もアストリッドのスタッフたちはコロンボは見ていても古畑はどうでしょうかね…
ところで、実は私も仁科様にお勧めの(というかご感想を聞いてみたく)本があるのですgが、日本の小説の時代物はお好きですか?もしお好きでなければこれはスルーしてくださって結構です!
YUKIゆき(アイス)様
音楽の件、了解です。
アストリッドについては、来月放映が始まったら、またコロンボとの比較などのコメントしたいですね。楽しみです。
>ところで、実は私も仁科様にお勧めの(というかご感想を聞いてみたく)本があるのですが、日本の小説の時代物はお好きですか?
日本の小説の時代物は大好きです。しかし、もしもコロンボの話題から大きく外れそうであれば(笑)、こちらの欄でのおすすめ作品のご教示は、ご遠慮申し上げます。
私が最近読んだ時代物の中に、誉田 龍一 (著)『見破り同心 天霧三之助』 (徳間文庫) があり、これは、とれも良質な倒叙ミステリーで、コロンボのファンであれば十分似た雰囲気を感じ取ることが可能だと思いました。
YUKIゆき(アイス)様
大谷直子さん主演の1978年版NHKテレビドラマ「天城越え」、林光さんの音楽含め素晴らしいですよね。哀しい展開の話は夜観たいのには同感です。
ブーニンは今年11月~来年1月、約10年ぶりとなる来日公演予定がありますよね。最近彼の演奏は録音でも聴いておりませんが、どう深化しているかは、とても気になります。今も人気あるのでしょうね。なお、調べますと、彼は1966年生まれのようです。
ところで、「アストリッドとラファエル 」シーズン3、最終的なご感想はいかがでしたか? 私は、シーズン1・2と比べ、様々な面で、終盤になるに連れ少し話が散漫になってきたように思い、シーズン4での巻き返しに期待しております。 コロンボもそうでしたが、シリーズもので、ずっと高水準を維持し発展し続けるのは、「言うは易く行うは難し」で、大変な困難さを伴うんでしょうね。
>なお、調べますと、彼は1966年生まれのようです。
メッセージを送ってから気付いて、また間違っちゃった!と思いましたが、きっと訂正してくださると思って居ました!
(番組のなかでブーニンは「今の私の演奏はお金を獲れる演奏ではないと思います」と言っていました。言わなきゃわからないのに正直な人なんだなと私はちょっと感動しました。シューマンを弾いていましたが私聴くのは大好きですがあまりシューマンは解りません…)
>ところで、「アストリッドとラファエル 」シーズン3、最終的なご感想はいかがでしたか?
これも実はあまり解らなかったんですが仁科様のご指摘でそういえばそうかもと(笑)
ていうのは、このドラマまず人の名前と顔を覚えるのが大変で2回見ようかなと思うほどなんです。
確かにご指摘の通り、長く続くと緩慢になってくるものって多いですよね。
個人的には先日観に行った某日本のアニメの巨匠Mさんの新作がすごい駄作(感想です)で、お金返せとさえ思いました…ついでに私の大先輩であるHさんの音楽も緩慢で, やはり惰性で何でもやっては駄目じゃないかなあと思いました。
追伸 仁科雅之様
>大谷直子さん主演の1978年版NHKテレビドラマ「天城越え」、林光さんの音楽含め素晴らしい
本当に良かったです!ご紹介ありがとうございました。
>確かにご指摘の通り、長く続くと緩慢になってくるものって多いですよね。
その意味で『刑事コロンボ』でいえば、「忘れられたスター」「祝砲の挽歌」「歌声の消えた海」と、この3作だけでも凄い多様性。旧シリーズ、特にこの時期は、大胆に新しい題材にチャレンジしつつも、求心力と遠心力の混ぜ具合が絶妙で、緩慢にならず見事でした。
仁科雅之様>
その意味で『刑事コロンボ』でいえば、「忘れられたスター」「祝砲の挽歌」「歌声の消えた海」と、この3作だけでも凄い多様性。旧シリーズ、特にこの時期は、大胆に新しい題材にチャレンジしつつも、求心力と遠心力の混ぜ具合が絶妙で、緩慢にならず見事でした。
本当にそうですね!
ついでながら、もしかして世界一長いドラマシリーズってもしやコロンボ?
寅さんは映画だし…と思ってググってみたところ、「Guiding Light」というドラマが出てきました。私は聞いたことありませんでした。???
「アストリッド~」は主演の二人もまだ若いですし今後に期待したいです!
YUKIゆき(アイス)
私は未見ですが、「Guiding Light」といえば、代表的なsoap opera(日本でいう昼ドラみたいなもの)の 草分け的作品として有名です・・・、などと蘊蓄を垂れようとして、ふと、数十年ぶりに「よろめきドラマ」などという、すっかり忘れかけていた死語が脳裏をよぎりました。今「よろめきドラマ」が流行らなくなったのは、不倫が日常会話として何の違和感も罪悪感も無く語られるほど当たり前の世になったからなのでしょうか?
「アストリッド~3」で気になった点は、ミステリーにおいては捜査する側のプライベートな恋愛要素エピソードはノイズになりやすいと再認識してしまったことです(62話「恋におちたコロンボ」はどうでしょう?・・・笑)。アストリッドの試験とか、その他諸々、もっと丁寧に描かなければならないことが山ほど有ったのではないでしょうか?「アストリッド~4」で、如何にして、取っ散らかってしまった伏線?を回収し収斂させていくのか楽しみです。
う~む、やっぱり気になる、アストリッドは文書係の仕事、どうなってしまったのでしょうか?(笑)
× YUKIゆき(アイス)
〇 YUKIゆき(アイス)様
敬称が抜けておりました。他意はありません。大変失礼いたしました。
仁科雅之様
>「アストリッド~3」で気になった点は、ミステリーにおいては捜査する側のプライベートな恋愛要素エピソードはノイズになりやすいと再認識してしまったことです(62話「恋におちたコロンボ」はどうでしょう?・・・笑)。
わたしも少し恋愛の話が多すぎるような気はしました。
一定の視聴者が望むのでしょうか?
「恋におちたコロンボ」はわりとサービスというかボーナスというか(ピーター・フォークへの、そして多分もうそんなに若くない男性への)、私にはそんな気もしましたが、「アストリッド~」にそういうことがあるとも思えませんが…
。
いま気になっているのは脱獄した推理作家が出てこないまま終わってしまったことです。創作に苦労しているのかな…
ただ私が、一つ思うのは、このドラマはコロンボや、ポアロと較べても中立かな、ということで、ロシア悪者!とか、ナチめ忘れないぞ、イスラム打倒、とかそういうことが出てこないのが私は好きですがどうでしょうか。最も「アストリッド~」は私にはわからない話も出てくるので間違っているかも…。
それから、最近てつおたなか役のサイトウケンゴさんの音楽が気に入って良く聞いています。私にはうれしい発見でした。
YUKIゆき(アイス) 様
>わたしも少し恋愛の話が多すぎるような気はしました。
>一定の視聴者が望むのでしょうか?
「アストリッド~」は、少なくとも、アレクサンドル・ド・セガン、ローラン・ブルタン、ドゥニ・アラメルスリ、と、3名の脚本家が名を連ねていますね。あくまでも想像ですが、各々書きたいテーマの優先順位が異なるのではないでしょうか。こうした場合、メイン・ライターとサブ・ライターとが分かれているのか対等な関係なのかは不明ですが、どちらにせよ、お互い上手く連携を取らないと、「船頭多くして船山に上る」になる危険がありますよね。
「刑事コロンボ」のように基本一話完結ではなくて、横軸の各事件の解決物語(一話完結)に加え、縦軸の主人公たちの物語(各話連続)があるから、構成がより複雑になりますよね。
>いま気になっているのは脱獄した推理作家が出てこないまま終わってしまったことです。創作に苦労しているのかな…
仰る通りかも知れませんね。
>このドラマはコロンボや、ポアロと較べても中立かな
どうなんでしょう? 即答し兼ねます。たとえば、カナダでの同化政策の話もありましたが、その後、確かにあまり掘り下げられてはいませんね。
>最近てつおたなか役のサイトウケンゴさんの音楽が気に入って良く聞いています。
あっ、それは未聴です。ぜひ聴いてみたいです!
仁科雅之様
いつまでもここで返信し続けるのもしつこいかもしれませんが、やはり気になったので書かせていただきます!
>こうした場合、メイン・ライターとサブ・ライターとが分かれているのか対等な関係なのかは不明ですが、どちらにせよ、お互い上手く連携を取らないと、「船頭多くして船山に上る」になる危険がありますよね。
「刑事コロンボ」のように基本一話完結ではなくて、横軸の各事件の解決物語(一話完結)に加え、縦軸の主人公たちの物語(各話連続)があるから、構成がより複雑になりますよね。
ライターが3人いるなんて私知りませんでした!
コロンボの場合は、彼の私生活が、特に結婚生活がある意味謎に包まれているのはすっきりして良いかもしれませんよね。
個人的には、もしコロンボで、例えば奥さんが荷物まとめて出て行ってもぬけの殻になっていた、とか、子どもがいじめに遭っている、とか、親の介護で大変だ、とか、そんな話がないまぜになると、そっちの方が気になってしまいそうです。
またジェンダーの話か、と思わずに読んでいただけたらと思いますが、やっぱりなんか女性の主人公の話って、恋愛結婚エピソードよく出してきてない?という感じがします。
余談ですが、ナチス時代に少年少女だった人々に取材したNHKの番組をまとめた本『独裁者ヒトラーの時代を生きる』というものがあるのですが、人物紹介の欄で女性のみ何年にどこで結婚したかということが書かれていて少し違和感を覚えました。でもこの時代は今より結婚するのがあたりまえで女性の方が住む場所が変わったりするのも当たり前だったのでしょうから、うるさく言うつもりはありません(笑)。
YUKIゆき(アイス)様
『アストリッドとラファエル~』で、3人の脚本家のうち1人はアスペルガー症候群との診断を受けているのに、他の脚本家の1人、ド・セガンは、当初そのことを知らなかったらしいですからね、そのあたりにも書きたいテーマの優先順位で、制作側間の齟齬についてのヒントありそうです。
なお、アストリッド役の日本語吹替は、貫地谷しほりさんが担当されていますが、前にコメント欄で話題にしました 竹内結子さん主演のWebドラマ『ミス・シャーロック/Miss Sherlock』(2018年4月27日 – 6月15日、Hulu×HBOアジア、DVD版有り)のワトソン(橘和都)役で好演されていたのが、抜擢されたきっかけになっているかも知れません。
『刑事コロンボ』シリーズについては、脚本家をこの機会にちょっと調べてみますと、旧シリーズでは、
リチャード・レヴィンソン、ウィリアム・リンク、ディーン・ハーグローブ、スティーブン・ボチコ、ジョン・T・デュガン、ジャクソン・ギリス、ジョナサン・ラティマー、シリル・ヘンドリックス、ピーター・アラン・フィールズ、スタンリー・ラルフ・ロス、ラリー・コーエン(原案)、アービング・パールバーグ、アルビン・R・フリードマン、ローランド・キビー、ディーン・ハーグローブ、スティーブン・J・キャネル、ピーター・S・フィッシャー、デビッド・レイフェル、ハワード・バーク、ウィリアム・ドリスキル、デビッド・P・ルイス、ブッカー・T・ブラッドショー、ルー・シャウ、ブラッド・ラドニッツ、マイケル・スローン、ピーター・S・フェイブルマン、ロバート・マルコム・ヤング、ジーン・トンプソン、ポール・タッカホー、ロバート・バン・スコヤック、ロバート・ブリーズ、トム・ラザラス、と、ざっと30名強、
さらに新シリーズで、
ウィリアム・リード・ウッドフィールド、リチャード・アラン・シモンズ、ジェラルド・リー・ルドウィッツ、シイ・サルコッツ、ロバート・シャーマン、ジェフリー・ブルーム、ロバート・バン・スコヤック、ピーター・フォーク(兼任)、ゲーリー・デイ(原作:エド・マクベイン)、ローレンス・ヴァイル、チャールス・キッズ、ジェフリー・ハッチャー、ジェフリー・ケーヴァ、パトリック・マクグーハン(兼任)、マイケル・アレイモ
の、10数名が加わっています(新旧通して全員男性)。
これだけ多くの人たちが関与すると、親戚や愛車噺などのコロンボの言動や高所恐怖症の性格描写にも種々細かな矛盾が生じたりもしますが、すべて彼一流の嘘や演技とも解釈可能ですから便利ですね(笑)。
『刑事コロンボ』シリーズとは、こうした多くの脚本家を含めた制作者陣営の「集合知」の結晶といえるのではないでしょうか。
> これだけ多くの人たちが関与すると、親戚や愛車噺などのコロンボの言動や高所恐怖症の性格描写にも種々細かな矛盾が生じたりもしますが、すべて彼一流の嘘や演技とも解釈可能ですから便利ですね(笑)。
『刑事コロンボ』シリーズとは、こうした多くの脚本家を含めた制作者陣営の「集合知」の結晶といえるのではないでしょうか。
そんなにたくさんの脚本家がいたのですね!
なんか仕事が楽なようなかえって大変になるような…
ところで話は変わりますが、おととい『クローズアップ現代』をひさびさに観たときに、国谷さんはどうしてるんだろうと思いました。
追伸いま、リヒテルが弾くシンフォニックエチュードがアップされているのをご存知でしょうか。私はYoutubeではじめてききまして感動して、よく聴いています。
これだけ多くの脚本家が関わった『刑事コロンボ』シリーズですが、前回コメントで触れなかった個人的感想としては、
① 特に新シリーズでは、旧シリーズでは出来ない、より実験的な試みが可能だったはずですから、そうであれば、やはり、せめて女性脚本家を積極的に起用して欲しかったというのが、自然に出てくる本音です。
② 新シリーズで、ピーター・フォークは慢性的な脚本不足に悩んでいたといわれていますが、もしも一般公募(コンペ方式)を試みたら、より多角的で、もっと面白いエピソードが生まれたのではないかと想像してしまいます。
私は、シューマン:交響的練習曲は若い頃から一貫して大好きですので、気に入っていらっしゃるとは嬉しい限りです。リヒテルの録音も無論聴いています。往年の名盤ですよね。同曲は、遺作の5曲の配置方法が、取捨選択を含めピアニストの工夫によって色々あるのも面白いです。
国谷さん、どうされているのでしょうね。それこそYoutube等で、より自由に発信していただきたいですね。
仁科雅之様
>① 特に新シリーズでは、旧シリーズでは出来ない、より実験的な試みが可能だったはずですから、そうであれば、やはり、せめて女性脚本家を積極的に起用して欲しかったというのが、自然に出てくる本音です。
② 新シリーズで、ピーター・フォークは慢性的な脚本不足に悩んでいたといわれていますが、もしも一般公募(コンペ方式)を試みたら、より多角的で、もっと面白いエピソードが生まれたのではないかと想像してしまいます。
①も②も、どうして実行しなかったのでしょうね。②はともかく①はとても不思議です!
シューマンや音楽についてもっといろいろ仁科様にいろいろ書いたり質問したいのですが、コロンボから外れるので我慢してストレスになっています(笑)。仁科様は音楽ファンのサイトなどには書いてらっしゃるんですか?
音楽と絡めて1点だけ。今スクリャービンのワルツop38と幻想曲をやっているのですが、私は幻想曲の方が断然好きです。(いつも絶対に作品の背景や書かれた年は調べずに取り掛かるんですが)少し輪郭が見えてきたので背景を調べましたら、やはりワルツが3年後で、神秘主義とやらに傾倒してきたころの作品のようです。たった3年でこんなに違うんだよなあ、と思うと同時に、一人で創作するわけではないドラマとかだったらもっとそうなんだろうなあと感じ入っています。私はコロンボの後半のかなりきつい性的エピソードのてんこ盛り(私の感想です)などが苦手、と言うかコロンボにこれ必要なの?と思うのですが、ともかく時代が変わればいろんなことが変わってゆくんですね。であればもう少し新しい視点で実験したらもっと新境地が開けたでしょうね。なんだかうまく表現できず幼稚な感想ですみません。
YUKIゆき(アイス)様
>たった3年でこんなに違うんだよなあ、と思うと同時に、一人で創作するわけではないドラマとかだったらもっとそうなんだろうなあと感じ入っています。
スクリャービン(1872年1月6日 – 1915年4月27日)と比較して興味深いのは、ほぼ同世代のラフマニノフ(1873年4月1日 – 1943年3月28日)です。スクリャービンよりもずっと長生きしたのに、作風の時代様式は若い頃から晩年まで、それほど変化しませんでした。
私もスクリャービンは、ショパンに影響を受けていた若いころの作品のほうが、感覚的になり過ぎないので好きです。
マイルス・デイヴィスとかピカソのような、変わることをよしとする信条が正しいかどうかは一概には言えないですよね。なんだか若い世代の転職事情みたいな話になってしまいましたが・・・(笑)。
>コロンボの後半のかなりきつい性的エピソードのてんこ盛り(私の感想です)などが苦手、と言うかコロンボにこれ必要なの?と思うのですが、
48話「幻の娼婦」などが典型的ですが、特に新シリーズには、同じテーマを女性脚本家に書かせていたなら、もっと説得力を増しただろうにと思わせられた回が、いくつも有ります。
>ほぼ同世代のラフマニノフ(1873年4月1日 – 1943年3月28日)です。スクリャービンよりもずっと長生きしたのに、作風の時代様式は若い頃から晩年まで、それほど変化しませんでした。
あー!そういわれればほんとにそうですね。ラフマニノフもショパンには似てますよね?余談ながらラフマニノフの方が大好きですがなぜかスクリャービンの方が弾きたいと思います。
おそらく、書き手や作り手と、演者の側とにギャップがあり、さらに聴衆や視聴者都にもギャップがあるのでしょうかね?新?刑事コロンボはたぶん今までと違うものを創りたかった、でも視聴者の多くは今までのコロンボの方がより好きだというような…それから、一人で創るものの方がかえって変えやすい、もしくは自然に変化しやすいのかも、と気付きました。制約がよりないですもんね。
>48話「幻の娼婦」などが典型的ですが、特に新シリーズには、同じテーマを女性脚本家に書かせていたなら、もっと説得力を増しただろうにと思わせられた回が、いくつも有ります。
わたしだったら相手の女性を殺して男に罪を着せる工作をします(笑)
もっとも私はかなり女より男に近いのであまり変わらないと思う、他の女性だったらどんな展開になるか興味があります。
× 女性にとっても最高の夫
〇 女性にとって最高の夫
YUKIゆき(アイス)様
>最近Maurizio Pollini – Piano recital – Vienna, 1984がアップされていました。もし未見でしたらぜひ!
ありがとうございます。未見ですので楽しみです!
>例のアストリッド~あのオープニングは視覚的にも聴覚的にも見事だと思います。
同感です!
>そういえば、こちらにブログで以前、ドドド、ドドドドドドドドド、っていう音楽がコロンボであったのに、TVの放映では流れなくなっている、
ご指摘の件、まったく知りませんでした。早速調べてみたいのですが、どの回のことか、わかりますでしょうか?
>わたしだったら相手の女性を殺して男に罪を着せる工作をします(笑)
なるほど!いいですね!(笑)
ドラマや映画を鑑賞する場合、どんなジャンルでも、原作や脚本が男性か女性かは常に気になります。
It is really a hard life. Men will not be nice to you if you are not good-looking, and women will not be nice to you if you are.
「本当に難しい人生よ。美しくなければ男性は冷たいし、美人だったら女性が冷たいわ」
An archaeologist is the best husband a woman can have. The older she gets, the more interested he is in her.
「女性にとっても最高の夫というのは考古学者に決まってる。妻が年を重ねるほど、夫が興味をもってくれるでしょ」
アガサ・クリスティの有名な言葉ですが、女性ならではの自然な発言だと思っています。
ちなみに、
The tragedy of life is that people do not change.
「人生の悲劇は、人は変わらないということよ」(アガサ・クリスティ)
もあります(笑)。
(以上、日本語試訳:私)
× 女性にとっても最高の夫
〇 女性にとって最高の夫
仁科雅之様
>「本当に難しい人生よ。美しくなければ男性は冷たいし、美人だったら女性が冷たいわ」
こちらは知りませんでした。確かに!妙訳もありがとうございます!
ところで私事で恐縮すが、最近、ニュースのコメ欄でせっせと投稿したりしていたのです。万〇反対!とか政〇批判とか。ところがコミュニティが弱い者いじめや罵り合いで溢れていてなんだか嫌になり突然すべて削除してしまいました。自分の見たいものだけ見る、と言う仁科様の言葉を思い出しました。これはネットの弊害でしょうかね。人間ってこんなに偏ってるんだ醜いんだと思いました。まあ私もその中に入っているのかもしれませんから足を洗うことにしたわけですがなんだかコロンボの犯人以上かもと思いました。少なくともコロンボの犯人は匿名でないですもんね。
レイモンド・カーヴァーのビギナーズと言う本を読み始めました。楽しみです!大聖堂の人だったんですね。大聖堂は挫折してるので今度の本に期待?しています。
YUKIゆき(アイス)様
ご存知のように私は、ぼろんこ様の本ブログのコメント欄で、ずっとハンドルネームで投稿していて、最近になって是非実名投稿に変更してみたのですが、明らかに責任というか意識が変わり、結果、自然に投稿内容に抑制を効かせるようになりました(どこがやねん?とツッコミを入れられそうですが・・・笑)。しかし、実名・匿名についての是非の問題は難しいところですね。
レイモンド・カーヴァーは、引き続きぜひ!
訂正
× 是非実名投稿
〇 実名投稿
自業自得なんですが、こういうタイプミスも、毎回実名投稿だと無茶苦茶申し訳なくて恥ずかしく、一々苦しいです。
仁科雅之様
ご無沙汰しました。レイモンド・カーヴァーとても面白いです。
他人の家の写真を断りなく撮影してしかも売りつけたり、それほど昔の作品じゃないのに、緩い話が多くて、コロンボと共通点があるなあと思いました。
もっとも、アメリカは広いせいか、例えば路上にピアノを出してひているユーチューバーもいたりして、日本ほど厳しくないのでしょうか。コロンボの行動はなんだか今のアジアならすごく嫌われるかもしれないなあ、世知辛いなあと思ってしまいました。
くらい話が多いので、最近メンコンの第三楽章とシューマンのピアノ協奏曲をよく聴いています。数少ないドイツ物の愛好の曲です!
YUKIゆき(アイス)様
小説『ファインダー』での男二人の会話は、なるほど、コロンボの一場面を髣髴とさせるところもありますね!
但し、彼の作品には、詩情と同時に彼の人生経験から来たのであろう苦い屈折の味わいも同時に含み、私はシューマンのクライスレリアーナを、同時に想い浮かべたりする時もあります。
一方でカーヴァーはミニマリズムの名手とよく言われます。音楽でミニマリズムというと、ライヒなどが有名ですよね。
ふと思ったんですが、音楽作品で究極のミニマルって何でしょうね。「Intel」(「インテル入ってる」)、「MS&AD」、「あじのもと」など、CM等で使われる無数のサウンドロゴも楽曲ですよね。ということは、たった2音でも楽譜に書けば楽曲として著作権は認められる?・・・公共広告機構(ACジャパン)の旧サウンドロゴの「AC」みたいな・・・。
文学なら2文字でもOK?
そういえば、NHKで放映する『刑事コロンボ』の毎回冒頭で流れる「刑事コロンボ(ミステリー・ムーヴィーのテーマ」の短縮バージョンも、じつにサウンドロゴ的ミニマリズムです(笑)。
NHKで放映されている『刑事コロンボ』の毎回冒頭で流れる「刑事コロンボ(ミステリー・ムーヴィー)のテーマ」のサウンドロゴ的短縮バージョン、あれはいつ頃から使われ始めたんでしょうね? そもそも日本版だけのことなのかどうか。少なくとも、ノーカットのBlu-ray、DVD版には無いです。
仁科雅之様
>但し、彼の作品には、詩情と同時に彼の人生経験から来たのであろう苦い屈折の味わいも同時に含み、私はシューマンのクライスレリアーナを、同時に想い浮かべたりする時もあります。
なるほど。最近Maurizio Pollini – Piano recital – Vienna, 1984がアップされていました。もし未見でしたらぜひ!
私TVをほとんど見ないので、すいませんおっしゃることがあまりピンとこなかったんですが、勝手にちょっと連想したのは、例のアストリッド~あのオープニングは視覚的にも聴覚的にも見事だと思います。
コロンボの音楽はやはり例のロミオとジュリエットのシーンが私には強烈です。なんか今聞いてももうあのシーンしか思い浮かばなくなってしまいました。(笑)
仁科雅之様
>NHKで放映されている『刑事コロンボ』の毎回冒頭で流れる「刑事コロンボ(ミステリー・ムーヴィー)のテーマ」のサウンドロゴ的短縮バージョン、あれはいつ頃から使われ始めたんでしょうね? そもそも日本版だけのことなのかどうか。少なくとも、ノーカットのBlu-ray、DVD版には無いです。
えー、そうなんですか。入れてもいいのに。
そういえば、こちらにブログで以前、ドドド、ドドドドドドドドド、っていう音楽がコロンボであったのに、TVの放映では流れなくなっている、どなたか知りませんか、という投稿がありました。私も確かにその音楽覚えていますが、仁科様は答えご存じでしょうか…
ライヒはほとんど聞いたことがないので聴いてみます!
YUKIゆき(アイス)様
12話「アリバイのダイヤル」のコメント欄でのやり取りが『刑事コロンボ』とも「アリバイのダイヤル」とも関係無くなってきましたので、おそらくブログ本編にはあまり影響無さそうな、こちらの頁のコメント欄に移動し、返信コメントいたします(ぼろんこ様、申し訳ありません)。
>仁科様の世代の方々は当時一生懸命働いてらしたわけなのであの時代は良かったとおっしゃるのに説得力があり
世代間格差の話ですね。
あの時代が良かったことばかりとは、ほとんど考えておりませんよ。
私は実名なので、身元がバレそうな情報は書きたくありませんが、YUKIゆき(アイス)様が想像されるより、おそらく、じつはもう少し若いです。ですから、私より上の世代の国からの手厚い社会保障は羨ましい限りですし、就職氷河期を通過した若い世代からは逆に羨ましがられたりしておりますが、羨ましがられるのは見当違いなので心外です。
コロンボの旧シリーズの60年代~70年代は、アメリカでは負の側面・・・、ベトナム戦争とか、頻繁に行っていた米ソの大気圏内核実験で「死の灰」が世界各地で降ったり、総じて他国へも自国内でさえも人権意識が低かったですし、当時は日本でも深刻な公害問題や、米国以上の人権意識の無さ(パワハラ、セクハラ、差別などを今よりも容認していた社会)、公衆衛生の悪さ・・・、ですから、あの時代に戻れと命令されても従いたくありませんね。『ALWAYS 三丁目の夕日』のような、過去を美化するばかりの話は到底好きになれません。
>私は今『現役』世代なわけなので、将来若者に、アンタラ現役世代だった時に悲観して昔良かったとだけ言って何もしなかったわけ?
と思われるだろうなと。
その罪はどの世代でも言えることであって、団塊の世代など、若い頃社会の矛盾や暗部に気付き、あれだけ学生運動に熱を上げた連中が、社会人になった途端に勤務先の犬と化し体制側に寝返り、後の世代のことなど考えず、「エコノミック・アニマル」と呼ばれながら美味いところばかり食い散らかして、「ハイ、サヨナラ、後は気楽な年金生活、年金生活っと!」ってどうなのよと嫌でも気になってしまうのです。
しかし、そんなことを考えても何も解決しないので、私はこう考えることにしております。
人間は、時代を選んで生まれることは出来ない。弥生時代や戦国時代、太平洋戦争末期に生まれていても不思議ではなく、そんな昔の衣食住や衛生環境や社会常識に耐えられますか?と・・・。
>それにしてもコロンボは「バブル」時代?に放送された番組のキャラクターとしてはのんびりしていませんか?
日本のバブル時代は80年代後半~90年代初期くらいなので、特に、コロンボ旧シリーズと「バブル」時代は重なりません。
>何かラヴェルの『優雅で感傷的なワルツ』につながるような…
「社会的制約があるからこそ、自由の喜びがある」は、私の言葉だけというわけでもなく、いろいろな人、たとえば、過去にはストラヴィンスキーも、「限定がなければ自由もない」と語っているんです。けれども、仰る通り、ラヴェルの作風にこそピッタリな言葉ですね!
仁科雅之様
コメントありがとうございます。お気を遣わせてしまい恐縮です。
なんだかバブルの時代設定自体間違えていたようであまり偉そうに書くものではありませんね(笑)そしてお年寄り扱いしたつもりは毛頭ありませんがご年齢のことも失礼しました。
でも私がコロンボを観始めたのが80年代なので私にとってはコロンボもバブルの象徴のひとつなんですよね。
>あれだけ学生運動に熱を上げた連中が
これらについても音楽についても返信したいのですがまた長くなりそうなので次の機会を待ちたいと思います!
追伸大谷直子さんの天城越えを今見始めました。すごいキャストとのっけからすごい音楽で、そしたら世界のハヤシ先生でびっくりです。哀しい展開になりそうなのでこのまま見るか夜にするか迷っています。コロンボのいくつかのエピソードもそうですがあまりにかわいそうなのを昼観ると一日哀しいので夜に観てそのあといろいろ動いてから寝るってわたしだけでしょうか?
仁科雅之様へ追伸
また自分だけ若ぶったようなこと書きましたが(笑)もしかしてほかの多くの方もコロンボを観始めたのは80年代なのでしょうかね。
同じものを同じ時代に観ている、しかも私はすこし若めに年齢設定してますのでそう考えると仁科様と私はほぼ同世代といっても良いですよね。
この間ブーニンのTV番組を観て「え、ブーニンて70年代生まれかい!そんなに自分と変わらないのか!」てびっくりしました。もっとも小さいときの数歳の差は大きいですよね?しかも彼は当時も口ひげを生やしていたような…
ブーニンが優勝したときは今とずいぶん違い、なんか勢い?がありましたね。コロンボも全盛?ですね。でも私も懐かしくはありません(笑)