69話「虚飾のオープニング・ナイト」

Columbo Likes the Nightlife / 2003

最後の刑事コロンボ

刑事コロンボの最後の作品(になるだろう※注1)です。前作が1999年であることから、「最後にもう1作」という気持ちが込められた作品であると感じられます。音楽、映像処理などに、2003年という時代背景が出ています。それにしても、事件を解決に導くコロンボの着眼点、そして犯人を徐々に追いつめて行く捜査手法は健在で、集大成的な意気込みもありますね。2003年にレイヴ・プロモーターがポケベルを使っていたかどうかは、疑問ですけど。

輝いていたピーター・フォークの演技

▼これまでの私の「刑事コロンボ論」は、こうでした。
主人公のピーター・フォークは、毎回のドラマのナビゲーター。強烈なキャラクター性を持っているとはいえ、毎度お馴染みの風貌、台詞、立ち振る舞いを貫き、いわば変わらぬ要素を保ち続けます。それにより、毎回の犯人役のキャラクターや犯人の職業、立場などが際立つのです。政治家、学者、音楽家、俳優など、華やかな世界で頂点に登りつめた人物の転落劇が鮮やかに見えてきます。

しかし最終回の「虚飾のオープニング・ナイト」では、そのカラーは抑制されました。そのことにより、コロンボ警部の捜査手法の原点「些細なひっかかりを逃さない」「自分の足で情報を集める」「入念な聞き込み」などが強調されていた気がします。

コロンボ警部の頭は、まだまだ冴えている

随分とお年を召した容貌。地べたを這いつくばって手がかりを得てゆきます。まずは自殺者のお洒落、タイヤの塗料。そして階段を上り、被害者のオフィスで、爪切りと爪を発見。日めくりのページ抜けから関係者の住所を入手、パソコンキーボードの指紋で他殺と断定。ゆっくりと動きながらも、まるで隙のないスリリングな展開を見せます。

容疑者の絞り込みも素早い

マシュー・リスジャスティン(マシュー・リス)との初対面、コロンボの問いに対し、ハキハキと答えるジャスティン。その言葉尻に殺されたタブロイド記者「リンウッド・コーベン」の自殺を肯定したい願望が強く出ています。これで容疑者の最有力だと目星を付けられます。

最後の秀作

タブロイド記者の不可解な行動、ヴァネッサの元夫のホテル滞在の怪など。どんどん手掛かりを入手し、殺害動機を掴んでゆきます。初期のコロンボ作品のような昔の風情はありませんが、この「虚飾のオープニング・ナイト」は、最後に相応しいよく出来た作品ではないかと、再評価したいです。(2014年6月21日)

若い警察官に「何か」を伝えている気がする…

以前にも増して取り巻きの捜査班と、コロンボ警部の捜査手腕の「差」は大きくなるばかり。コロンボ警部以外の全ての警察官は、「無能集団」と化しています。コロンボ警部引退後のロス警察殺人課の検挙率の低下が心配ですね。初動捜査の場面もかなり面白いと感じました。警部を見て何かを学んで欲しいと願ったのは私だけでしょうか。

最終回のお宅も、オシャレ

ヴァネッサ(ジェニファー・スカイ)の家は現代風でオシャレな建築でした。私がもし住めたとしたらあんな家が好みです。大きなガラスを多用した開放感あふれる設計でしたね。それほどの成功者ではない犯人でしたが、元亭主がマフィアの御曹司ということもあり、お金は十分持っていたのかな?それにしても、犯人のジャスティンがコロンボ警部にシャツをプレゼントしたのは意味不明。そのシャツの店でヴァネッサに遭遇するのも不思議です。

二つの邦題

原題は「Columbo Likes the Nightlife」、、これには喝!です。ここで採用した邦題「虚飾のオープニング・ナイト」は日本テレビ版、「殺意のナイトクラブ」というWOWOW版の邦題も存在します。こちらはどうかな?私は「日本テレビ版」に1票。WOWOW版‥ナイトクラブの場所には殺意を感じないので残念。

お疲れさまでした~

ピーター・フォークコロンボの吹き替えは「銀河万丈」さん。ピーター・フォークの年齢相応の渋さが出ていたと思います。ピーター・フォークは1927年生まれで、1話「殺人処方箋」が41歳、この69話「虚飾のオープニング・ナイト」が76歳という計算になります。35年間お疲れさまでした~。(36年かもしれないけど)

庭を見せてくれるご主人

ジョン・フィネガンこのショーン・ジャービスさんは、コロンボの名物俳優「ジョン・フィネガン」。最終回まで登場し、元気な姿を見せてくれました。現在わかっているだけで、12作品に出演しています。まさにコロンボと一緒に歩んだ俳優人生ですね。

監督:ジェフリー・ライナー
脚本:マイケル・アレイモ

ジャスティン・プライス:マシュー・リス(声:佐久田修)
ヴァネッサ・ファロー:ジェニファー・スカイ(声:斎藤恵理)
リンウッド:ダグラス・ロバーツ(声:後藤哲夫)
ショーン・ジャービス:ジョン・フィネガン

注1:俳優ピーター・フォーク氏は2011年6月23日に他界され、刑事コロンボの最後の作品となりました。

加筆:2020年8月1日

“69話「虚飾のオープニング・ナイト」” への165件の返信

  1. 放映から間が空きましたが、ようやく最終回を見終わりました。
    いまぼろんこさんのイントロダクションを読んで、うんうんと頷いていました。

    コロンボもミレニアム突入か〜
    70年代から頑張りましたね!
    そのどの時代もコロンボらしさを崩さず、また調和力があるのは流石です。
    ジャスティンがその業界の若手実力者らしさに溢れており、老境に達したコロンボが演技をしたのしんでいる感じで、最終回としてじゅうぶん相応しい力作だったと思いました。

    1. その後思ったのですが ケミカルライトだとしたらコロンボが女の子からわざわざもらったのが腑に落ちます。カットの仕方が不十分だったのでは?

  2.  コロンボの醍醐味は犯人セレブの豪華な暮らしを垣間見る事です。子供の頃はいつかあんな豪邸に住みたいと思い、人生の折り返しを過ぎてからも、せめて豪邸のマネくらいは…なんて思いながら毎週楽しくNHKBSを見ていました。
     ヨレヨレのコロンボ警部がセレブの豪邸に突入するのも良かった。アメリカンセレブの男性は葉巻をよく吸うのね、と思ってましたが、いつの間にか葉巻シーンも無くなりました。時代ですね。
     Huluで全話見られるので、NHKBSで見逃した作品を見ては、こちらで皆さんの感想を拝見しています。
     ぼろんこさんありがとう!
    (69話の感想じゃなくてゴメンナサイ)

    1. ブレンダ☆さん、コメントありがとうございます。これからもお気軽に投稿してくださいね〜。

  3. 最後の作品は新シリーズのなかでは比較的オールドファンにも楽しめる構成だったように思えます。ある種集大成的な。
    コロンボが捜査中に車を走らせる場面のBGMがアップテンポすぎて「太陽にほえろ」の
    捜査シーンかと思いました。(笑)

    マフィアはコロンボシリーズに時々登場しますが、コロンボはマフィアと距離は取りつつ、
    それなりにその存在自体は認めてるような対応をしてるように見えます。
    やはりイタリア系だからマフィア自体を否定することはできないってことなんですかね。
    この辺の感覚は日本人にはなかなかわからないところです。

    1. 力作だったですね。好き嫌いはあるでしょうが、最後に相応しい作品だと感じました。

    2. コロンボもですが、マフィア側も“コロンボ”という苗字から勝手に前のめりに親近感を示している感がすごくありますよね。『ジグソー』だったか(違ったらごめんなさい)高齢のご婦人が「あのシチリアのコロンボ一家の?」というような発言もあり、まさか本当にそんな一家があるという設定なのでしょうか??
      ラストで組のメッセンジャーが「上の者も満足する」みたいなことを言っていますが、2000年代はさすがに、日本のインテリヤクザではないですが、復讐ではなく司法の手にゆだねる、でいいのかな? それともあるいはイタリア系の警察官コロンボに敬意を払っているのかも?

      1. 実は、ニューヨークに「コロンボ・ファミリー」というマフィアの一家が実在しているのです。ニューヨーク5大ファミリーの1つに数えられるほどの名門です。
        マフィアだって損得勘定が第一のはずですから、報復とはいえ金にもならない殺しをやるぐらいなら、「報復したかったが、そいつを特定できた時にはもう逮捕されていたんだ」という理由でわざわざ手を汚さずに済んだのなら、内心は大喜びすると思いますよ。特に、ヒットマンにされそうな下っ端の兵隊さんは。

  4. ドラマのようにアメリカの繁華街まだイタリア系マフィアに仕切られている場所多いようです。
    1995~96年頃に知り合いのイギリス美人に聞いた話ですが、彼女がニューヨークの飲食店で働いた時に客の男がチップだ取っとけと200ドルくれた。彼女はこんなにもらえないと言ったが、男はいいからと彼女に札を押し付けて行った。男はイタリア訛りの英語を話していたと言ってました。

  5. いつもは録画して金曜日くらいまでには鑑賞するのですが、折り悪くオリンピックがあるため、家人がテレビをずっと見ているのでなかなかコロンボを見ることができませんでした。ほぼ1週間後の火曜日の本日、やっと鑑賞ができました。
    さて粗さがしです。
    庭を見せてくれたショーン・ジャービスさんがコロンボと玄関で話すシーンです。コロンボ側からのカメラアングルだとジャービスさんは眼鏡をかけてませんが、ジャービスさん側からのカメラアングルだと眼鏡(おそらく老眼鏡)をかけてます。ちょっと笑えました。

  6. 水槽の死体に関しては色々疑問がありますが、この辺り作り手側の話の組み立ての流れを想像すると納得出来るんですよね、もちろん見る側としても満足出来るのが望ましいですが。
    店のお客さん達の反応が薄いのはちょっと残念です、モニターに死体が映し出されても”シーン”ですからね、「何だよこれっ!」とか「キャー!!」とか悲鳴があがってもおかしくない状況だと思います。
    コロンボの去り方も(あの時点で死体の素性は確定してないので鑑定後に)「取調室でお待ちしていますよ」とかの方が放り出し感がなくて良かったですね。
    皆様、全話鑑賞お疲れ様でした、このブログのお陰でより楽しくコロンボを見られました。

    1. 全話鑑賞!長かったようで、短かったようで。これを機にまたブログの強化を図っています。またお越しください。

  7. NHKによると、9/18から毎週土曜日の午後4時にBSPで再放送が始まるようです。

    1. スコップさん、情報ありがとうございます!とても嬉しいです💛ぼろんこさん、皆さん、これからもよろしくお願い致します。

    2. 再放送、本当ですかー!
      コロンボロスになりそうだったのでうれしいです。
      ぼろんこさんのサイトにも感謝です。

    3. 9月から、また楽しみですね!
      こうなると、再放送はニーチェが『ツァラトゥストラはかく語りき』で唱えた「永劫回帰」であり、我々コロンボ教信者にとっては「輪廻」の追体験です(笑)。

      1.  ニーチェがが唱えた「永劫回帰」と「輪廻」は、根本的に似て非なるもの で、「永劫回帰」とは、ある瞬間と全く寸分たがわぬ同じ瞬間を次々に永劫的に繰り返すことで、いわば現在までに完成された『刑事コロンボ』全69作を「およそ到達しうる最高の肯定」として、繰り返し何回でも再放送や録画で観ること。他方宗教での「輪廻」とは、何度も生死を繰しやり直すこと、つまり新作が作られ続けること。
         私は『刑事コロンボ』は、コジャックやマクロード、寅さんがそうなったように、ピーター・フォーク一代限りのコロンボになってしまうのではなく、シャーロック・ホームズやエルキュール・ポアロ、金田一耕助、あるいはジェームズ・ボンドのように、様々な俳優が演じ、時代を超えて新作が作られ続けるべき、群を抜いて魅力的なキャラクターだと信じております。
         何故なら、全話中で最も完成度が高い、1話「 殺人処方箋 」が、既に別な俳優による舞台版から始まったDNAを持っているからです。
         67話「復讐を抱いて眠れ」が「閉じた最終回」とするなら、69話「虚飾のオープニング・ナイト」は、次世代にバトンを渡す「開かれた最終回」と言えるのではないでしょうか?
         「 殺人処方箋の主題による68の変奏曲 」は、新たな若い有能な作曲家によって書かれる、全然異なる大傑作「68の変奏曲」になり得る可能性を秘めているんだと、私は確信しています。

    4. 再放送うれしいです!
      最初の10話を録画しそこなってまして、名作ぞろいだったのでとても悔やんでいたところです。
      『シャーロック・ホームズの冒険』も楽しみですね。ついでに『古畑任三郎』も全話デジタルリマスターして放送してほしいです。

  8. 全69話すべてダビングし終わり、しばらくたった頃にまた見返したいと思います。正直なところ「やっと終わった」という感じです。・・・と思っていたら、次の番組が「シャーロックホームズの冒険」なので、またダビングしなきゃ・・・特に、初代ワトソンの回は見たことないので・・・。
    ところで、探査レーダーで水槽の下の死体が写るのか疑問です。音波だと水槽の底で反射するし、電波だと水中で減衰するし、それに動き回っている鯉があんなにはっきり写っているのも変だし・・・。コロンボシリーズは、推理物の割には科学考証がいまいちな気がします。

    1. スコップさん

      情報有難うございます!
      シャーロック・ホームズの冒険、放送されるんですね。
      高校生の頃よく観ていて、ジェレミー・ブレットのホームズ、原作のイメージそのままで好きでした。露口茂さんの吹き替えというのも嬉しいですね〜

      1. 「シャーロック・ホームズの冒険」予告番宣を見ましたが
        声が露口氏ではないカットがあり、やはりコロンボ同様にノーカット版でしょうか。
        ホームズが麻薬を常用してワトスンが怒るシーン等、当時はカットされた場面もある訳で。

        1. Wikipediaで見ると、NHKでの放送時は放送時間の関係で、全てのエピソードが5分くらいカットされていたそうですね。その後DVDを発売する際に、その部分の吹き替えを追加したとのこと。今回、ノーカット版であるなら尚更楽しみです。

          また合わせて気がついたのは、日本語版台本をあの額田やえ子さんが担当していたということです。「刑事コロンボ」「シャーロックホームズの冒険」だけでなく、80〜90年代にNHKが放送した海外ドラマを複数手掛けられていたようで、かなりお忙しかったのではないかと思われます。

    2. 古畑任三郎 デジタルリマスター版
      CS初放送予定ですよ
      8/18 21:00〜毎週2話ずつ
      日本映画専門チャンネル
      確認されてみて下さい

  9. 遂に再放送が終わってしまいましたねー。作風が現代的だしピータフォークがえらく老いて見えたわけもこちらで知りました。
    こちらではたいへんお世話になり、視聴後の楽しみが増しとても感謝しています。実は今回の再放送は、4話目から気づいてそこからは完走。改めて気づいた事は、いずれも初見ではないこと。子供のころから度々観てきたんですね。でも何度観ても楽しいのでまた見直しますね。今回見直せなかった最初の3話も楽しみを残せたからかえってよかったです。あと、後半のシリーズも予想外に面白いとかんじました。
    ぼろんこさん、ありがとございました。

    1. コロンボ作品は、本当にバラエティ豊富!中には不評なものもありますが、みんなで見れば怖くない!

  10. コロンボマラソン完走です。走り終えると世の中も変わったし、自分の境遇も変わっていて感慨深いものがあります。
    で、本作品ですがピーター・フォーク、お歳を召しましたね。ロバート・デ・ニーロみたいでした。プロットは悪くないと思います。コロンボ健在でした。
    でも最終話なのに犯人が弱過ぎますよ。強力なキャラが欲しいです。「ダークナイト」のジョーカーとか「SHERLOCK」のモリアーティみたいな・・・。
    全話観終えて、やっぱり偉大なドラマだなと認識しました。何年後かに、また見直したいです。このサイトには引き続きお世話になりたいと思ってます。
    ぼろんこサン、皆さん、有難うございました。

    1. ピーター・フォークは76歳ですよ。そんな老刑事いませんよね笑。だから流行りの言葉も馴染み薄いし、犯人も孫みたいな年齢です。全話観る我々も、そりゃ大変なはずですね。

  11. 旧シリーズに比べ総じて芳しくない評価が見受けられた新シリーズですが、理由を考えてみました。皆さんはどうお考えでしょうか。

    (1)エログロな演出が多い
    →時代の要請があったとは思います
     
    (2)旧より若めの犯人が多く、その人物の持つ重みや貫禄が足りない
    →結果的に犯人のチャラ度up
     
    (3)意欲的(変化球的)作品がある
    →「刑事コロンボの展開はかくあるべし」の思いを持つファンにはなかなか受け入れてもらえない。「初夜」はその典型でしょう
     
     
    追記
    先ほどの投稿は新規メッセージのつもりでしたが、別の方への返信になってしまいました。可能でしたらご修正願います。

    1. ころころんぼさん>
      新シリーズの研究、ありがとうございます。そんな感じですよね〜。私の場合は(3)が最も苦手です。でも明らかに肯定派もいらっしゃいます。

      1. 追記>別の方への返信は、簡単には場所を移動できないようです。ごめんなさい。このまま続行です。

        1. 不思議な現象ですが、新シリーズは「不評」と言われながらもその反発で「好評」という人も多いのです。

  12. これでコロンボさんともお別れかーとしみじみ思いながら見ましたが今回も面白くて目が離せませんでした。
    最後にマフィアの名刺をお気持ちだけでと一旦受けてすぐ返す辺りも老練な刑事コロンボ、スマートですね。
    水槽の底に死体を隠すというのは松本清張の短編で読んだような、あれも錦鯉の池の底に隠していたと記憶します。
    コロンボと清張、何らかの接点があったとしたら面白いな。

    1. 推理小説なり推理ドラマなり、何らかの線で影響し合っているのでしょう。たまに日本のサスペンス劇場モノで、コロンボのトリックを見かけます。

  13. ついに終了。オリンピックも終わってしまうと燃え尽き症候群になりそうで怖いですが、70年代に小学生だった自分が触れた、刑事コロンボ、すべて視ることができました。1回視ただけでは理解に苦しむ場面も、こちらのサイト、書込みで確認し、再度視ることで味のある演出、編集ミス?、スターの経歴など、あらゆる角度から楽しませていただきました。別サイトの解説も見始めたころ、有料サイトに変わってしまい読めなくなってしまいましたが、こちらのサイトが毎週の楽しみでした。お気に入り作品は、もう一度視たいと思います。
    Special thanks for all your help!

    1. さくさくさん>ありがとうございます。
      ほとんどの作品が1回見ただけでは、堪能できないです。だからリアルタイム視聴時は、ほんと細心の注意を払って見てましたよね。

  14. 1年半楽しませてもらったコロンボも終わりは寂しいですね。
    視聴後にここのブログを見るのが楽しみでした。本当にありがとうございました。

    追伸
    最初に殺されたトニーの役者はCSIニューヨークのダニーでビックリしました。

      1. トニーの役者はCSIニューヨークのダニー → カーマイン・ジョヴィナッツォですね! 私も「あ、ダニーだ」と思い、きっと重要な役柄だと思って見ていたら、すぐに殺されちゃって拍子抜けしました。

        今回のNHKBSの再放送を、毎回ぼろんこさんのブログと、みなさんのコメントを読みながら楽しませてもらいました。新シリーズが始まったばかりのころは、性的な内容の作品が多くてうんざりし、挫折しそうになりましたが、ぼろんこさんのブログがあったおかげで、最後まで見ることができました。本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

  15. 全話完走、お疲れ様でした。寂しい気持ちです。皆様のコロンボ愛溢れるコメント、有難うございました!皆様、本当に有難う!ぼろんこ様、貴重なブログ、これからもよろしくお願いいたします!

  16. タブロイド記者の死体に顔を近づけてマウス・ウォッシュの匂いを嗅いだり、靴下を脱がして爪を切ったことを確認、素手でトイレの便槽の切った爪を拾うなどは、古畑任三郎なら今泉君にやらせるだろうし、相棒なら米沢さんの仕事です。パソコンのキーボードの指紋の欠損と画面のメッセージとの比較で犯人が文面を作成したことを推定したのは、旧コロンボ時代にタイプライターのインクリボンの摩耗から文面を読み取ったことを思い出し、犯罪捜査に関して時代の進化をコロンボがフォローしていたことの証明です。
    マフィアの息子の死体の処分のプロセスが不明、水槽の深さの違いから隠し場所を推定したとのことですが、犯行後に水槽の設計や鯉の注文数まで変更する余裕があったんだろうかという疑問もあります。コンピュータグラフィックスを使ったスクリーンは店の自慢、それを使って死体発見を演出するのは見事でした。MRIとか超音波検査のように死体の画像を現像するには高度なコンピュータ技術が必要ですが、「科捜研の女」だったら更に顔の鮮明化をするに違いない。コロンボがデジタル技術まで駆使させて死体発見に至ったところに喝采したくなりました。

    1. 本記事でも書いていますが、この作品は若い警察官たちへの「教え」の気持ちが込められていますね。

  17. 映像や音楽が現代すぎて「本当にこの後コロンボ出てくるの?」って思ってしまいました。

    自分がコロンボに出会ったのは90年代の後半でコロンボ=昔の作品っていうイメージが強かったからか序盤は違和感があったけど、コロンボは健在でしたね。

    細かい気づきと小さな違和感を手がかりに徐々に犯人カップルを追い詰めていく展開は見事でした。(あれ?葉巻吸ってるシーンありましたっけ?)

    ソプラノズも大好きなので、バカラ役のスティーヴ・シリッパがニューヨークマフィアの下っ端役で出演しているのを見つけてテンション上がりました。ソプラノズも同時期には放送していたのでどちらもマフィア役で出演してたんですね。

    これでコロンボ作品すべての視聴が終わりました。コロンボ見た後にこちらのブログを拝見するのが楽しみで、ぼろんこ氏の解説や皆様のコメントを夢中で拝読しておりました。

    だから、本当に今は寂しい気持ちで一杯です。

    また、コロンボが放送されたら必ず覗きにきます。

    ぼろんこさんありがとう!そしてまた会う日まで! チャオ〜

    1. 演じる方も、見る方も、年齢の枠を超えてきましたね!コロンボファンは20代から80代くらいまでいらっしゃるようですよ。チャオ〜

  18. ぼろんこ様
    素晴らしいブログをどうもありがとうございます。
    完走お疲れ様でした。仕事の都合で見られなかった晩はありがたく拝見致しました。 ご多幸をお祈りいたします。

  19. とうとう最終回。お疲れ様でした〜。
    ボロンコさんのこのサイトでドラマの面白さが何倍にもなりました。ありがとうございました。ファンの皆様のコメントも素晴らしくて頷いたり、感心したり。また、いつか再放送されますように&このサイトも終わっちゃだめですよ♡

    1. ありがとうございます。ブログは終わりません。これからもブログと共に生きてまいります。

  20. 『虚飾のオープニングナイト』でコロンボ・シリーズがついに完結してしまいました。
    新シリーズはちょっとけばけばしくなり、旧シリーズの風格はなくなって残念でしたが、アメリカという国の変質もあるのだと思います。1964年から65年、1990年から94年まで二度にわたってアメリカに住んだ私にはわかるような気がしました。東京の生活に疲れると美しいロスの風景を見て和んだりもしました。
    素敵なサイトを作ってくださったぼろんこさんには心より御礼を言いたいです。またときどき寄らせていただきますね。

    1. 自分も10代でコロンボを知り、20代で新シリーズを見て、40代でブログを書き始め、今に至ります。長い歴史を感じます。

  21. こんにちは。
    ジーナ ローランズさんがコメントしておられるように、オープニングナイトという邦題を見て大好きな映画「オープニングナイト」を思い出しました。
    監督のジョンカサヴェテスはピーターフォークと交友が深かったそうです。
    またジョンカサヴェテスは黒のエチュードに出ていますね。
    この邦題はこういうエピソードを踏まえてつけられたと思いたいです。
    コロンボ、長い間楽しませてくれてありがとう。

  22. 銀河万丈さんによる吹き替えは、新シリーズ最終盤(BDで聴ける他の2作でも)では、石田太郎さんより個人的にはしっくりきました。
    ピーター・フォークの地声とはやっぱり異なりますが、あの独特のヤニっぽい味わいが、原語版の雰囲気に、石田太郎さん版より肉薄してきたと感じました。

    1. 小池朝雄 → 石田太郎 → 銀河万丈
      振り返ると結果的に、黄金の継投策でしたね!

    2. YC-30さま、私も低くて太い石田太郎さんより合ってたと思います!小池朝雄さんが演ってらしたコロンボが年取った感じになっている感じで。

    3.  本作の日本語吹替について、今の私なら、NHKでは放映されていない石田太郎版(犯人 ジャスティン・プライス=香川照之)が好ましいです。
       石田太郎さんがコロンボ新シリーズの声優を担当していたころに、俳優・声優業の傍ら、浄土真宗のお寺の僧侶(住職)を兼任されたのは有名な話ですね。
       「善人でさえ浄土に往生できるのだから、まして悪人はいうまでもない」(善人なほもって往生をとぐ。いはんや悪人をや)『歎異抄』
       生前、そういう心境でコロンボの声をあてレコされていたと想像すると、俄然、じつに味わい深くなるのです。

  23.  ほかのコメ主等々の皆々様方には、まったく縁も所縁もないけどコメしていいのかな?
     このエピには、否定的な評価が多いように感じます。
    犯人の内面にコロンボが喰い込んでいかない。
    犯人の人間性がそもそもペラペラ過ぎて、向き合うべき内面がない。
    若くて小賢しく自分の利益しか考えていない。
    共犯の恋人でさえ暴走気味の道具のようなあつかい。
    すぐに通報すれば、正当防衛で問題の起こりようがないはずなのにも拘わらず、
    資金欲しさに友人の死亡を誤魔化すために利用することしかしていない。
     誤魔化すことにしたのはガイシャのバックが恐ろしすぎて、
    隠さないとヤバいと思ったのかもしれないけど。
    ヴァネッサもそこいら辺にビビっていらっしゃる下りがほんのひとことあったようですし。
    コロンボさんには、そういうところに勘付いて取り入って喰い込んでいってほしかった。
     あと死体を隠すクダりは是非欲しかったかも。
    倒叙方ドラマのキモになるハズでしょう、ココは…。
    まぁ、ずいぶん前の「パイルD‐3の壁」みたいなモノなのかもしれませんが。
    ほかのコメ主さんも仰っておられるような不要なシーンを削って、
    そういう感じの演出なんかを盛り込んでほしかったなぁ。

    1. 最後のもう一回があったら、超大物のおじいさんとの対決ってのも、欲しかったですね。

      1.  わざわざの返信をありがとうございます。
        返信を知ったときはページも流れており、あったこと自体を全く存じませんでした。

         何度も「刑事生命」の危機をほのめかしているコロンボさんですから「強敵」に対して刑事生命を賭けた「一発逆転」の大博打で大勝利!!
        なんていう最終回なら大満足でしたのに・・・。

  24. トニーが死んじゃう前の最初のとこでお皿にあるの、柿かな??
    ニシキゴイも登場するし日本ぽいやねえ
    でも水槽の大きさの規則は動物のためにいいけどさ
    踊るフロアでガンガン足音響いてたらコイ可哀想・・・・
    は~終わっちゃったな~
    いくつか見逃したから、またどこかで放送されるまでぼろんこさんブログをチェックしまっす

    1. ナンナンさんの御指摘の「お皿にあるの、柿かな」、は私も気になりました。柿にしては少し小さいから、スイーツか、モダンな住まいにふさわしいオブジェか。
      些細なところも引っかかって、また見たくなってしまいます。

      1. 私も柿?!と二度見しちゃいました!
        こちらのブログを拝読するようになってから、見方が深まりました(*^_^*)

  25. はじめまして。
    毎週水曜のBSプレミアム放送、ついに今夜が最終回でしたね。ここまで35年とは。時々の時代が感じられるこんな推理ドラマ、他にない!感慨深いです。
    今回特に最後らしい演出もなかったのでピーターフォークさんがご存命なら、またしばらくして撮影もありだったのかしら。残念です。
    毎試聴後は実家の母にこちらのサイトのリンクを送ってリモート感想戦と、二度楽しむのが習慣になってましたので、こんな素敵なサイトをつくって運営を続けてくださっているボロンコさんには本当に感謝です。
    来週から寂しくなりますが、読めていない記事がまだまだあるので引き続き訪問させていただきます!

  26. BS放送を見ました。全話放送と聞いて喜んで見はじめて一年以上が経過しました。
    これで全話見られたという喜び、そして、これでおしまいという寂しさが。
    こちらのサイトにも、大変お世話になりました。ありがとうございました。

    1. ・今回は、犯人の人物描写が抑えられていたのは既にご指摘がありますが、実はコロンボの方もそうで、葉巻は最初に吹かしているだけだし、いつもなら一つ二つある「やらかし」もありませんでした。事件や捜査の描写に重きを置いていて、その意味では「初夜」や「ジグソー」に通ずるものがあるように感じました。刑事コロンボの真髄だけ抽出した作品と思います。
       
      ・今回の犯人はカップルでしたが、新シリーズのカップル犯にありがちなエログロな描写は無く、旧シリーズでもしばしば見られたキスシーン一つ無かったのは意外でした(期待したわけではありません)。これも事件や捜査の描写に徹した影響かもしれません
       
      ・これで全話を観終えることができました。刑事コロンボは名前こそ知っていたものの観たことは無くて(でも何故か「魔術師」の手品グッズ店の場面は記憶あり)、たまたまザッピングしたコロンボ特番で船越さんの熱い語りを見て興味を持ち、その後の「殺しの序曲」を観てすっかり引き込まれてしまいました。視聴者ベスト終了後に一挙放送が始まり、ステイホームでのささやかな楽しみになってくれました。
      皆さんお疲れさまと言いたい気持ちです。特に、コロンボとの最多「共演」を果たしたプジョーもお疲れさま!

  27. 「最後の秀作」おっしゃる通りだと思います。
    淡々とコロンボが捜査する。それだけですが、それがいいのです。
    撮り方や演出のせいか、68話と3年ほどの差ながらこちらのほうがグッと現代的な映像に見えるのが面白いです。
    今回の放送で気が付いたこと… コロンボがジョンフィネガン宅の玄関先で聞き込みをするシーン、フィネガンをコロンボ側から撮ったカットではメガネをかけてないが、フィネガン側から撮ったカット(つまり後ろ姿)ではメガネをかけている…。

  28. 不思議な点
    ・ジョン・フィネガンさんとの場面で、コロンボから見ると眼鏡をかけていないのに、ジョン・フィネガンさんからのカメラワークの時は、眼鏡が映っています。
    ・ホルヘ・ガルシアが宅急便の配達役で出てたはずなのに、違う人に変わってませんでした?

  29. 「あ、もう一つだけ」の質問で犯人を真綿で首を締めるように追い詰めていく心理劇が見所だと思うが、後期はそこが物足りない。
    今回も犯人が全然締め付けられていない。
    例えばポケベルの電池を昨夜変えたという言い訳に、
    「ほう、切れた電池はどこに捨てました?」
    「え、外のゴミ箱で毎朝回収されてますからもうないでしょう(ホッ)」
    「じゃあ今入っている新しい電池が何時間くらい使われたものなのか調べさせていただきます。よろしいですね?」
    「(ゲゲッ)あ、これはその、調子が悪かったんで今朝また別の電池に変えたんです、シドロモドロ…」
    みたいな犯人のあわて顔と、それを「おや、それは残念ですなぁ」とニヤリとするコロンボの顔が見たかった…
    最終話なんですね,警部、ご苦労様でした。

  30. たった今放送終了。さみしいですが、このブログに戻ってくればぼろんこさん、皆さんとお話しできるのでこのブログに改めて感謝します。

    今日は捜査がアップテンポで良かったです。マフィアがらみ、新しい建物に死体を隠す手口、家族を引き合いに出して専門分野の説明などいろいろ総まとめになっていました。
    小ネタですが、英語で見ていたので、鯉はそのまま「こーいー」と言われていたこと、マフィアのメッセンジャーに(多分)思いっきりニューヨーク訛りの英語で喋らせていたことをお伝え致します。

    1. 僕も今、見終わりました。
      小ネタ部分、口の動きがcarpに見えないので他の言い方があるのかと辞書を調べて結局わからなかったのですが、「こーいー」だったとは。(^^:
      世界語なのだろうか。(?_?)

      1. 真鯉はcarpあるいはcommon carp、錦鯉はkoiと呼ぶのが一般的です。
        中国語ではリーユー(鯉魚)と発音するので、明らかに日本語から入ってます。
        最近は大きな魚を生きたまま輸出する技術が上がったので、錦鯉は世界中の成金に人気だとか。それにしても、豪邸の庭の池でゆったり飼うのならまだしも、あんなうるさい場所の狭い水槽に何匹も押し込めるなんて、食用魚の養殖じゃあるまいし、感心しませんね。
        ヴァネッサの設定が売れてない女優、というのはギャグのつもりだったんでしょうかね。調べてみると、ジェニファー・スカイというのは既に華麗な活動歴をお持ちだったようだし。
        ピーター・フォークの年齢から考えて、これが最終作になるだろうという点は製作陣の誰もが念頭に置いていたはずです。しつこく訪ねて犯人を揺さぶる、という手法には集大成感がありますが、それほど最終回らしさがないのは、故意に抑えたんでしょうかね。「さらば提督」のほうが、よほど特別感がありますから。
        とりあえず、私にも、全話放送を見届けて完走感があります。皆様もご同様かと思います。最後にこの場を借りて、皆様のご健康をお祈りします。

        1. ヴォロージャ・ウリヤノフさん、有難うございます。
          終わってしまってやはり寂しいですね。この厳しい状況のなか、水曜夜の『刑事コロンボ』の放映は別世界に浸れる貴重で楽しい時間でした。
          私も皆様のご健康をお祈りさせていただきます。

      2. 私も原語で聴いていて、「koiって言ってる!」と思いました。ちょうど最近ニュースで、コロナ禍で世界的に”泳ぐ宝石”錦鯉が世界的に人気だという話で、外国人バイヤーが”koi”と言っていたので、「これだ!」という訳です。2000年代には既に英語化していたのですね。作中ではあまり画像がクローズアップされなかったのは残念。

  31.  コロナ禍の下での「コロンボ」一挙全作放映も遂に完走。私の感想もこれで全エピソードの記事に書き込めました。
     これはシリーズ掉尾を飾る、じゃない「新生コロンボ」のスタートの筈だったのでは。好悪を別にして全てを一新した21世紀演出の「新々コロンボ」。
     かつてコロンボはロサンゼルスの上流階級社会に迷い込んだストレンジャー(他所人)と定義した人がいました。本作は21世紀という新時代、クラブハウス?という新舞台に迷い込んだ?コロンボ。
     捜査陣も黒人、女性、アジア系、21世紀の米刑事ドラマの必須条件の一つ人種差別対応でしょう(米ドラマによってはネイティブ系もレギュラーに入ります)。
     喫煙シーンはやめている。アル中は80年代からずっと米国の(リアルとドラマ共に)大きなトピック。
     但し、リアリティに囚われずよく分かっているのは(と上から目線)コロンボに相棒はいらない、刑事ドラマのリアリティや定石ではなく単独行動の「探偵」であることです(笑)。

  32. 作品へのリスペクトがない長文を連続投稿している方がいますね。
    コロンボを観て楽しい気分だったのが台無しになりました。
    コメントはせずとも、ここを観て悲しくなった方が他にも沢山いるのではと思います。
    好き嫌いは仕方ないと思いますが、配慮が少し足りないと思います。
    自分でブログやれば良いのではないでしょうか。

  33. 従来のコロンボの捜査手法と、ナイトクラブという現代的な設定を上手くミックスさせた演出、脚本が新たな可能性を示していたように思います。これで最後になってしまったのが寂しい限りです。

    コンプリートブルーレイボックスを購入後、視聴済みのエピソードを除きながら、ここまで約1年かけて全69エピソードを見終わりました。個人的に好きなエピソードを挙げますと、

    《旧シリーズ》
    構想の死角(第3話)
    二枚のドガの絵(第6話)
    権力の墓穴(第25話)
    ビデオテープの証言(第30話)
    魔術師の幻想(第36話)
    死者のメッセージ(第41話)

    《新シリーズ》
    殺人講義(第56話)
    大当たりの死(第59話)

    という感じです。実際ここまで絞るのも大変で、他にも好きなエピソードはたくさんあります。
    旧シリーズのエピソードはどれひとつ取っても印象的で魅力に溢れています。コロンボはいつも真剣勝負、でもユーモアと敬意を持って犯人と接しています。70年代のアメリカ社会の様子を垣間見れるのも楽しいです。
    一方、新シリーズは、視聴すれば楽しめる作品群ですが、旧シリーズと比べると、犯人との心理的な絡みがあまり無く、ストーリー全体が深みに欠ける気がします。

    また初めからじっくりと視聴してみるつもりです。気になったことがあったら、ぼろんこさん、またお邪魔させてください。

  34. 突然失礼します。
    最終作の吹替版の件についてなのですが、BD-BOXが発売されたのを機に新録された石田太郎版はご覧になられたでしょうか?
    新刑事コロンボはWOWOW版が主に銀河万丈さん、地上波放送版が石田太郎さんが声を当てていましたが最終作である今作は長らく銀河万丈さんのバージョンしかありませんでしたが、ピーター・フォークの追悼も兼ねたBD-BOXにはこのためだけの石田版が入っています。石田太郎さんももう亡くなられてしまい、今となってはこのタイミングで新録しておいてよかったと思えるエピソードでした。
    旧シリーズの小池朝雄さん、45話新録及び新シリーズの石田太郎さん、旧シリーズの追録箇所及びWOWOW版の銀河万丈さん、とそれぞれ声質の近い役者が当てていますが、どれも違ってどれもよいものになっていて、聴き比べをするのもよいかと。
    聴き比べで言えば45作目「策謀の結末」は小池版の方が好きだったり(笑)

    1. BD-BOXの石田版は見ておりません。いつか見てみたいですね。
      ちなみに2019年NHKBSプレで、連続テレビ小説「おしん」を一挙再放送しており、石田太郎さんは酒田の米問屋・加賀屋の主人を演じています。

      1. 石田太郎氏が最後に出演した連続テレビ小説は十年ほど前に制作された
        「カーネーション」で主人公・小原糸子の父が懇意にしている有力者。
        この小原姓は「風と共に去りぬ」のオハラがルーツというのは有名な話で
        オハラの父を演じたのがピーター・フォークの前任たる
        トーマス・ミッチェルなので多分、確信犯的キャスティング。

  35. 【いつもと違った去り方】
    そして最後、
    警官に手錠をうたれる、犯人に背を向け、
    「じゃあ、あたしゃこれで、失礼しますよ。」と、
    出て行きます。
     
    この場面を見た時から、何か違和感を感じていました。
     
    それこそ、コロンボじゃないですが、
    一度、気になると、この「いつもと違う」感が、
    あたしゃ、ど~~~~しても気になって、
    確認するうちに、やっとわかりました。 
    このパターンのラストは、この作品だけなんです。
     
    「目の前にいる犯人を、他人に任せてそこに残し、
     自分が現場から、一番最初に出て行ってしまう。」
    過去、68作のコロンボの中で、一本もありません。
     
    犯人対コロンボの、終わり方は原則、
    1)犯人とコロンボが、同じ場所にいる。
    2)犯人が先に連行等で退出、コロンボはその場に残る。
    3)犯人が先に連行で退出、コロンボは後から退出。
    4)犯人とコロンボが、一緒に退出。
     
    の、バリエーションで、
    鉄則やルールと言うわけでは、無いでしょうが、
    偶然にせよ何にせよ、これまでは毎回、
    「犯人と一緒か、コロンボが後」で、
    この「オープニング・ナイト」だけが、
    5)犯人をその場に残し、コロンボが退出。
    ~カメラは犯人を写さずコロンボを追う~なんです。
    (ギリギリ近い終わり方が「狂ったシナリオ」ですが、
     あれはコロンボが、瞬間コスプレするくらいですから、
     演出的な意味での心理描写~例外と思います。
     実際に、アレックスをおいて、
     警察全員が、出て行ったはずは無いでしょう。)
     
    役目終了の瞬間から、今まさに逮捕中の犯人も、
    たくさんの人も、そのまま現場に残し、
    後は君らに任せた~で、
    もう自分は、興味も関心も無いかのように、
    一人で飄々と、先に出てくコロンボ。
    「今回の事件」と言うより「刑事コロンボ」が、
    「これで本当に終わりだよ」とでも、言うみたいです。
     
    刑事コロンボの、過去作品が、
    ある意味、犯人に恵まれすぎていたのであり、
    この年、今のロスで“普通の事件”に出会った場合なら、
    これはこれで自然体の、コロンボだったのかも知れない。
    番外編の、リアル・コロンボだったのではないだろうか?
     
    エピローグに、長めの時間を取り、
    わかりやすいメッセージになった、
    「さらば提督」のラストシーンも、
    もちろん美しくて、大好きですし、
    ジェフリー・ライナー監督は、これ一本のようですから、
    実際は各カットに、深い意味は無かったのかもですが、
    個人的には、この「オープニングナイト」の、
    多くを語らぬ、老兵の勇退のような、
    一見あっさりした退場のほうに、胸につまる物があります。
     
    【コロンボが主人公だった虚飾のオープニングナイト】
     
    刑事コロンボは、そのタイトルの割りに、
    毎回の、個性的なキャラ~ゲストこそが、
    ずっとコロンボと同格か、それ以上に一方の主人公でした。
     
    その最後の最後で、今回は本当に、
    必要最小限みたいな犯人で、スタートし、
    コロンボ登場以降は、コロンボだけが、
    主役の描かれ方・扱われ方にさえ見えます。
     
    そう思うと、登場のシーンも、
    「コロンボを追いかけ映しながら、カメラが一緒に後ろから来る」
    事件解決後も、
    「コロンボを追いかけ映しながら、カメラが一緒に出口まで行く」
    最後は右に歩き、消えるコロンボ。と、
    犯人側の、個性やキャラクターではなく、
    コロンボだけをずっと、フォーカスし、
    カメラと一緒に、見続けていたようにも取れます。
     
    個性的なキャラをぶつけて、
    相乗効果で見せる、いつもの描き方ではなく、
    コロンボと言うキャラの、素材の味を生かすため、
    事件のための、背景的犯人だからこそ、
    今回はコロンボも「とっちめてやらなきゃ」と言いつつ、
    実際は犯人への思い入れは、薄かったのではないか?
    考えれば考えるほど、
    この「虚飾のオープニングナイト」だけが、
    他の作品とは、雰囲気が違って思えます。
     
    それは一目でわかる、変化球的な作品の、
    「かみさんよ~」や「だまされた~」「さらば提督」
    「初夜」「ジグソー」とは、まるで違い、
    一見基本形コロンボの形を取りながら、違っている空気です。
     
    「次の事件に行きたいなんて、本当はフェイクで、
     とっくに、退職していいはずのコロンボが、
     『もう一件だけ!』
     と、食い下がられて、奪われた旋律を担当。
     
     その後、引退したコロンボの元に、
     『やはり、もう一度だけ!
      もう一度だけお元気なうちに、今の若い現場に、
      警部のやり方を、見せて上げてはもらえませんか?』
     そんな風に懇願されて戻ったのが、このお話しでは?」
     
    ある種作品そのものが、どこか“メタ”な感じにさえ思え、
    ギリギリまで、コロンボを見せてもらえた、
    「虚飾のオープニングナイト」は、私は万感の思いです。
     
    こちとら、無責任なファンですから、
    出来た後で、苦労も知らず、文句も言います。
    「私ならあの場面は、もっとこうして欲しかった」と、
    好き勝手に、我侭も言います。
    でも、それもこれもみんな、コロンボが大好きだからですよね。
     
    こんなにも長い間、そして今も楽しませてもらえ、
    半生を共に過ごせた、最後に、
    虚飾のオープニングナイトを、作ってくれた、
    ピーターフォークと、コロンボの全スタッフのみなさんに、
    心から、ありがとうを言いたいです。
     
    毎度、超長文失礼致しました。
    m(vv)m

  36. 【虚飾のオープニングナイト】
    とても感慨深いお話に感じました。
    最初はまさに、ぼろんこさん言われるように、
    集大成に思えました。
    ただ、煮詰めた決定版と言うよりは、
    淡々とした、あっさりテイストに思えて。
     
    でも、何度も見直すうちに、
    「これを、見せたかったんじゃないだろうか?」
    と言う、気がしてきたんです。
     
    最後まで見終わると、どうしてもつい、
    一作目に、立ち返ります。
    すると結構、共通点がある事に気がつきます。
    【殺人処方箋~旧作とオープニングナイト】
     
    「殺人処方箋」も「オープニングナイト」も、
    男女二人組みの犯人で、一見恋仲。
    男性が主犯格・中心、女性は従犯や指示される側。
    女性の職業は俳優で、これは犯人側に有利なスキル。
    そして、殺したと思った被害者は、一度一命を取りとめており、
    殺人処方箋では、改めて死亡。
    オープニングナイトでは、ビルから転落と言う、
    イレギュラーが起こります。
     
    味付けはあっても、変則技ではなく、
    マフィアの関わり方も「奇妙な助っ人」よりスマートで、
    流れはコロンボとして、王道と思います。
     
    そう思うと、あっさり過ぎるトニーの死も、
    リアルにやろうと思えば、いくらも出来たはずですが、
    「汚れた超能力」や、「殺人講義」などの、
    ショッキング描写ではなく、旧路線的です。
    (個人的には、横山光輝さん的表現と言ってます。)
    考え過ぎでしょうが、振り返って見直すと、
    「汚れた超能力」「狂ったシナリオ」以降、
    新では当初、新しいコロンボを、
    模索したり、広げていたようなのに
    「ジグソー」で、外れきった後、
     
    「奇妙な助っ人」
    → 一人で二人を殺害。証拠は不在のまま力技で自白へ。
    「殺意の斬れ味」
    → 二人で一人を殺害。二人の関係から仲違いへ。
    「復讐を抱いて眠れ」
    → 一人で一人を殺害。衝動的。証拠を見つけ逮捕。
    「奪われた旋律」
    → 一人で一人を殺害。計画的。問答後に逮捕。
    と、
    年齢を重ねるコロンボ・進む時代に反して、
    ドラマのパターンは、徐々に、
    原点回帰しているかのようで、不思議です。
     
     
    一方で、殺人処方箋との違いは?
    フレミング(組)は、圧倒的に強敵でした。
     
    人生経験豊かで、冷静な精神科医が、
    練りに練った、計画殺人を行ったわけですから。
    先の事を計算したり、セーブしない一本目らしい、
    いきなり、最強クラスの犯人です。
     
    共犯女性も、問答の最後には開き直って、
    逮捕するならやれば良い、立証出来ないと、
    タンカをきった、ハドソンさんに比べたら、
    ヴァネッサは、コロンボが来ただけで動揺、
    「あんたですよ」で、完全に取り乱していました。
     
    若い頃、物証ほとんどない殺人処方箋を、
    終盤ギリギリまで、ほぼ一人でこなし、
    武器がなければ罠をかけ、解決出来たコロンボが、
    若者のこんな、思いつきみたいな犯行や、
    行き当たりばったりに、近い工作を、
    最初からたくさんの仲間と、捜査に当たって、
    苦戦するはずがありません。
     
    これで行き詰ってたら、かえって不自然で、
    実際ほとんど、ピンチらしいピンチはなく、
    材料を順にこなし、罠や犯人側からの反撃も無く、
    最後は証拠を自力発見して、そのまま投了の印象です。
    (ただ、水槽問答中に、明示が無かったので、
     唐突感は、あるかも知れませんが。)
     
    さすがコロンボ?
    いやいや物足りない、最後はもっと強敵が良かった? 
    色んな受け取り方が、あると思います。
    が、 
    前作から間も開き、だいぶお年も召されて、
    私は今回は、だんだんコロンボが半分、
    ピーター・フォークご本人に、見えて来たんです。
     
    「そりゃあ、
     「まだまだ、まだやめられませんよ。
      もうちょい、やらせてもらうよ。」って、
     言ったのは、あたしですけどね。
     それから、どれだけやったと思ってるんです?
     
     今の時代に、あたしがまたコロンボやったら、
     こう言う風にしか、なりませんよ?
     それでも、見たいの?
     本当にィ?
     
     よござんす。
     じゃあ、あと一つだけ!
     もう一本だけ、お見せしましょう!
     そのかわり、文句は言いっこなし!
     ハイ! もう、それで終わり!
     
     あ、アイス食べます?」
    何か、そんな風にでも、言われている、
    妄想がしてきて…
     
    【なぜ最終作(だけ)は普通の犯人か?】
     
    旧作では、年配やベテランの成功者、
    専門知識を武器の、その道の第一人者が多かった犯人が、
    新作では年下や、若者の犯人も増えた一方、
    「強烈な個性、生き様、人間を描く」と言う部分は、
    ずっと、受け継がれていたと思います。
    (87分署の2本は別として。)
     
    すでに一定の地位があったり、成功者の犯人が、
    現状維持or以上のために犯罪を起こすのが、原則で、
    新以後は、バリエーションも増えましたが、
    犯人の個性・人物像を描き、反映させているのが、
    動機・犯行のイメージでした。
     
    多分、従来のコロンボの、典型パターンなら、
    「すでに成功している、カリスマ・プロモーターが、
     成功の陰で行っていた、不正や非合法手段を、
     かぎつけられて、脅され、犯行に至る。」
    みたいな流れだった気がします。
     
    ところが、最終作の犯人は、
    まだ成功者では無く、特徴や強敵感には乏しい、
    いたって普通の若者と、その恋人です。
    (おもしろい事に、殺人講義も犯人組の一人は、
     同名の若者、ジャスティンでしたが、
     あちらはキッチリ、キャラが立っていました。
     その上で、犯人側の若さ・小物感のような部分は、
     父親役で関わった、ロバート・カルプが、
     さすがの存在感で、フォローしていました。)
     
    フレミングは、ハドソンさんを利用していましたが、
    ジャスティンとヴァネッサは、普通に愛し合ってたポイ。
    今回の犯人二人は、気の毒な同情系では無いけれど、
    「コロンボ、絶対やっつけてくれ!」的な、凶悪犯でもない。
     
    それは、コーベンも同じで、
    やってる事は当然、ほめられた物じゃ無いけれど、
    「恐喝が一度で済むはずがない」と、
    まったく信じていない、ジャスティンに反し、
    最初から、恐喝まがいが日常のコーベンにとっては、
    知ってる相手が今回の商売相手なら、話が早い程度で、
    直接オフィスに呼んだり、
    終われば、そこで一緒に女と楽しもう?なんて、
    どうも本当に、大きいだけの一過性のネタにも思え、
    ジャスティン以上に、のんきで無警戒。
    こう言う路線の人生ってだけの、せいぜい小悪党の印象です。
     
    序盤、比較的長めに、時間を取りましたから、
    従来のコロンボならば、犯人のキャラを描いたでしょう。
    キャラの個性、性格、生き様と、その世界を見せ、
    キャラこそが、事件や状況を作り、
    コロンボ登場以降は、その対決がセオリーでした。
     
    これは新作でも「超能力」のエリオットや、
    「狂ったシナリオ」のアレックスは、
    年齢こそ若い物の、まさにそんな感じでしたし、
    一つ前のクロフォード、その前のエリック・プリンスも、
    強烈な個性でキャラが立ち、~その独特の仕事・世界は、
    やはり描かれていたと思います。
     
    でも今回の犯人は、コロンボ史上“もっとも普通”で、
    序盤にさいた時間は、犯人のキャラ描写より、
    主に状況や事情の、描写・説明です。
    コロンボで“普通の犯人”なんて、他に浮かびません。
     
    最初は事故死で、始まりました。
    これまでの「事を起こさないと困る犯人」ではなく、
    今回は逆に「事が起きずにそのままなら、
    上手く行っていたはず」でした。
    むしろ、どこにでもいる性格の、犯人側のほうが、
    状況に振り回され、翻弄され気味に見えました。
     
    もう最初から、ジャスティン本人は、
    上手く考え、冷静・無難に会話してるつもりで、
    実際はコロンボに、押されている雰囲気が、
    見てる側には、良く伝わっていたと思います。
     
    コロンボにシャツを、プレゼントしたのは、
    ジャスティンなりの、懐柔策だったと思うのですが、
    (ヴァネッサから「コロンボが来た」と、
     泣きつかれたのを受けての、次の場面)
    ほぼまったく、効果は無いどころか、
    ヴァネッサと店で会う、ヤブヘビになりました。
    この辺も、事前情報を駆使して、家に招き、
    相手であるコロンボの、様子を見ながら、
    音楽、葉巻、ワインと振る舞い、
    それなりに満足させていた、ブレナー辺りと比べると、
    相手の趣味もサイズも考えずに、自分の感覚で、
    ただ、シャツを送りつけただけの、ジャスティンは、
    強敵どころか、まるで凡人です。
    (見かけだけは、T-1000の弟子みたいで、
     俳優さんは、カッコイイと思うんですが。)
    なぜ最後に、個性を抑えた犯人を持ってきたのか?
    もしかしたら、
    ひとつはこれが、本来のリアルと同時に、
    もうひとつ、従来作品とは別の形で、
    コロンボ(だけ)を主人公にして、描こうとしたのかも?
    と言う、気がしてきました。
     
    字を浮き上がらせ、
    「それって、ドラマだけかと」と言われる場面。
     
    「音楽は好きかね?」「ええ、いつも聞いてます。」
    と、仮面の男で言い、
    パイルD3では「あたしも大好きでしてね」と、
    クラシックを、勝手に流しだし、
    黒のエチュードでは、
    「シュトラウスが好き」と、語ったり、
    「奪われた旋律」では、一緒に歌ったり、
    「影なき殺人者」エンディングは、歌いながら運転と、
    これまでは作中随所で、好きな音楽に恵まれ、
    音楽好きだった、イメージのあるコロンボが、
    今回、終始流れている劇中曲=BGMを聴いた時の、
    「うるさすぎて。ガンガンする。」と言う場面。
    そしてその、妙に現代的な舞台で、
    登場の瞬間以外、葉巻を吸わなくなったコロンボ。
     
    これまでの、コロンボと言えば、
    劇中の成功者の、人生・職業の世界に、
    たっぷり引き込み、堪能させてくれながら、
    強敵・難敵との心理戦を、みせてくれました。
    被害者や動物には、思いやりを見せ、
    犯人すら時にはいたわり、敬意を表し、激高もした。
    犯人あってこその、感情豊かなコロンボに比べ、
    この最終作では、新作中でもひときわ、
    感情の起伏は、抑え目でした。
     
    敵も味方も、若者とハイテク中心の、
    対等に話せる同世代の、ほぼいなくなった、
    いつもとは一見、場違いな世界で、
    犬も葉巻も無い、徒手空拳の最年長コロンボは、
    しかし、いつも以上にマイペースで、
    黙々と淡々と、捜査を進め、
    それでいて終始、周りには穏やかで、
    暖かい表情を、見せてくれていました。
     
    まるで、
    自分が先頭に立って、捜査しているはずなのに、
    飛び込まないけど、離れ過ぎもしない後ろから、
    すべてを、見守ってくれながら、
    真面目でリアルな世界を、一人だけで歩くかのように。

    1. コメントなのに長文とかウザい!
      自分が言いたいこと有るなら自分のブログでして下さい。

  37. トレモニとかいう人すごい執着・・・
    彼が手掛けた脚本はさぞかし素晴らしいものになるでしょうね。
    最後に相応しいかどうかは微妙なところですが好きな話です。
    ナイトクラブにコロンボがいるってのは不思議な感覚ですね

  38. >この作品に限らないけど、ホテルで掃除している女性はいつも東洋人風ですね。人種差別を感じてしまいますね。
    アメリカで生活してごらん。韓国人メイドの多いこと。差別を訴える前に事実を知りなさい。

  39. この作品に限らないけど、ホテルで掃除している女性はいつも東洋人風ですね。人種差別を感じてしまいますね。他の作品でもありましたね。

  40. コロンボ:マフィアは消されたヤツのことを魚と寝ると言いますが・・・
    ジャスティンもヴァネッサも、マフィアじゃないし、縁もゆかりもないし、
    何の確証あって、水槽を調べたのだろうか?。鯉の数が不揃いだったから?。
    それとも、大型ディスプレイに映しだして、派手に締めたかったから。
    まあ、後者だろうね。
    「華麗なる罠」で子供の化学実験セットを出してきて、おもしろおかしく
    締めたかったのと同じ発想だ。言葉も出ない。

  41. ヴァネッサがコロンボに追及され、居てもたってもいられずジャスティンへ
    電話したり会いに行った。これは、奇しくも初回「殺人処方箋」において、
    ジョーンがコロンボに追及され、居てもたってもいられず、フレミングへ
    電話して会いたいと問い詰めた構図とまったく同じだ。
    ジャスティンは「だから電話するなって!」と理屈を言ってキレていた。
    フレミングは「ワナにはまってもいいのか?」と理屈を言った。
    「殺人処方箋」において、コロンボはジョーンを味方に引き入れて、
    共に、フレミングへ対して芝居を打った。ヴァネッサは、夫の死に対しては
    正当防衛だし、タブロイド記者殺しに関しては強要に近い。
    一方、ジョーンについては、殺意の合意がある計画的犯行であり、罪は重い
    のではないだろうか。
    だったらコロンボは、不安な想いのヴァネッサを口説いて味方に引き入れて
    もっときれいな終わり方をしてほしかった。
    警官に犯人を後ろ手に縛らせて、コロンボは背を向けて去って行く姿は
    最低の極みだ。

  42. ヴァネッサの隣家住人は、やはりジョン・フィネガンだと思いますが。ちょい役ですが、最終回に友情出演されたのかもしれませんね。

  43. コロンボというか倒叙ものミステリの特徴で外してはならない仕掛けは犯人の掘り下げと思うんです。視聴者(や読者)は犯人の視点でものを考え、犯人に感情移入するように作られていなければ緊迫感が全く無くなってしまいます。
    この回でいえば、犯人であるヴァネッサにもう少し肉付けして「可哀想」(若しくはどうしようもない悪女)と思わせる演出をして欲しかった。ヴァネッサは典型的なアホ女、ジャスティンは女を利用することしか考えない小悪党というようにしか描いてませんよね。
    殺された被害者はマフィアのボスの倅という事ですし、恐らくヴァネッサとジャスティンはこの先消されそうな感じです。旧シリーズであれば犯人に配慮してコロンボが逆にマフィア(の下っ端)に釘を刺すようなシーンもあったかも知れませんね。
    犯人側に魅力も無ければ、コロンボにも人間性が欠如しているように感じました。

  44. はじめまして、ぼろんこさん。
    前回NHK-BSで見た時に、最初に元妻に殺された投資家(マフィアの息子)が誰だったか気になっていたのが、今日のBS-TBSでの放送で再確認して、やっとわかりました。(笑)
    CSI:NYのダニーだ・・・は~すっきりしました。

  45. ヴァネッサには同情したくなる。前もコメントしたが、最初は正当防衛、又は
    不可抗力の事故だよ。それが、ジャスティの思惑にズルズルと巻き込まれて
    いってしまう。裁判では、元夫が死んだのは正当防衛だったと主張して下さい。
    死体を移したのは、これまでの「刑事コロンボ」からすれば罪にはならない
    でしょう。問題は、タブロイド記者殺しへの関与の度合いをどの程度と
    見られるかです。客観的には、ジャスティとの間では殺意の合意がなされて
    しまっています。この合意については、裁判では強要だったと強く主張して
    下さい。合意か強要かの違いは、ヴァネッサには大きいでしょう。
    一方、ジャスティには、大きな違いは有りません。なので、強要だったと
    擁護してあげなさい。品格が地に落ちたドラマで、この上、共犯同士の
    醜い争いまで想像したくありません。

  46. コロンボ:ねえ!、お嬢さん、それ見せてくれる?
    お嬢さん:っいいよぉ、っほら
    コロンボ:もらっていい?
    お嬢さん:っいいよ!
    この場面、ホントいらない。時間の無駄。お嬢さんの笑顔は良かった。
    でも振り返ったらあきれ顔だったけど。
    その他、車での移動を長時間映すなど、ほか色々無駄な時間が多過ぎ。

  47. 刑事コロンボのドラマを、リアルな世界へ近付けようとしている。
    旧シリーズでは、豪邸、上流階級、高価な調度品、アンティークな家具、
    高額な絵画などに囲まれての犯人との時間が多かった。
    が、あまり一般的とは言えない。
    今回、殺害現場での捜査は、地上で遺体確認、被害者の部屋へ上がって
    洗面所確認、降りて足つめ確認、また上がってトイレ確認、指紋確認という、
    上がったり降りたりをして、かなり小まめな捜索を映し出している。
    何度も殺害現場へ戻って、捜査の進展に合わせて着眼点を変えていっている。
    関連各所への聞き込みも、進展に合わせて順序良く詳しく映し出している。
    マジメなエピソードだ。
    旧シリーズでは、こういった小まめな捜索の映し出しは省略して、
    犯人への追及や会話の中でにじませるに留めていた。
    犯人への追及に多くの時間を割いていた。
    観る側もアンバランスを感じつつ、それに慣らされていたのだろう。
    今回のように普通っぽくされると、逆に違和感を感じてしまう。
    マジメなエピソードだったのに、最後は、遺体の隠し場所を突然発見する
    ワープをしてしまった。途中経過が小まめ過ぎて時間不足になったのか。
    ヴァネッサの元夫は事故死、または正当防衛により死なので無罪だろう。
    遺体を動かし隠したのも「華麗なる罠」「マリブビーチ殺人事件」などから
    すると無罪だ。と言うことは、タブロイド記者殺しだけでの逮捕となる。
    ヴァネッサはマフィアの恐怖で遺体隠しに協力し、半ば強制的に
    タブロイド記者殺しに加担させられたので罪は重くはない。
    ところで、ヴァネッサの逮捕理由は全く分からない。
    水槽の下に身元不明の人間らしき映像が映ったから?。はあ???。
    マネキンでも置いてたんじゃないの?。
    小まめにやるんだったら、最後まで小まめにマジメにやって欲しいな。

  48. コロンボは、警官に後ろ手に縛られた犯人に見向きもせずの背を向けて
    行ってしまう。犯人の内面と向き合おうともせず。
    こういうコロンボを作ってはダメです。
    もちろん旧シリーズでも、向き合う価値のない犯人はいましたけど、
    何か違うんだなあ。

  49. 最後、犯人は警官に後ろ手に縛られた。品が無いね。
    「黄金のバックル」では、コロンボと腕を組んで出て行ったんだよ。
    お互い理解し合った証で、コロンボの品格というものです。
    犯人の人生を賭けた勝負に敗れ去った哀愁を増すというものです。

  50. ロス市警に定年は無いんかい?、と言いたいね。
    最初、どう見ても正当防衛だろう!。まず警察へ電話しなさい。
    巻き込まれる女もバカだな。マフィアの恐怖ですか。
    コロンボには悪いが、犯行も何もかもドラマの品格は下がる一方だ。
    自殺ではないことを見抜くクダリはいい感じです。
    街中の聞き込みシーンは全く必要ないね。
    それは、旧シリーズのように犯人追及の会話中で、にじませれば良い
    だけです。その時間を犯人追及に費やしたいですね。
    二つの殺人事件が絡んでいるので複雑ですね。
    観ていて追っかけられないこともありませんが、時間の関係でことの運びが
    トントン拍子過ぎです。こんなにタナボタで捜査が進んで、状況証拠が
    向こうから近づいて来るわけないよ。
    もっとシンプルな中で、コロンボと犯人との葛藤を描くべきです。
    なぜ死体を処分しなかったのか?。なぜ死体の有りかが分かったのか?。

    1. 何を言いたいのかこの方毎回良くわかりませんでした。自分勝手な妄想でたんなる『荒らし』ですね

  51. トニーはあの頭の打ち方で死ぬもんですかね?
    もう少し上手いこと演出できないもんだろうかと思いました。
    淡々と進んで時間が経ってた。
    見せ場という見せ場がなかったですね。

  52. みなさまコメントありがとうございます。この作品のみ、群を抜いて「コロンボが歳をとっています」。オマケのようなポジションかもしれませんが、それなりに良く出来ていて、私は好きですね〜。

  53. ブログ主さま、
    素敵なブログですね、録画していたのをみたのですが、
    ルテナンさんが指摘してる件、誤訳ではなく、米語の台詞で、zoo っていってますね。
    クジラは、哺乳類だから、動物園ってことなんでしょう。

    1. アメリカでは、動物園と水族館が同居している所も多く、日本のように別々の施設の印象が無い、らしいです。

  54. はじめまして。いつもありがとうございます。
    ゆうべ再放送の第69話、はじめて見ました。
    最初、高齢のコロンボがなんだか痛々しくて途中でやめようかと思いましたが、ぐんぐん引込まれてしまいました。
    あんなタブロイド記者でも、コールガールと会う前に身だしなみを気にしていた、など芸が細かいです。うきうきして待っていたんでしょうね。
    最後のマフィアとの一発ギャグは受けた。「あんた、腕がいいね。ウチの組織に来ないか」と暗に誘ってましたね。このやりとりで作品の温度がいっきにあたたかくなりました。

  55. こんにちは。
    これでホントに最終作なんですね。
    この作品で微妙に引っ掛かるのが、最終局面での水槽の鯉のくだり。
    「甥っ子がサンディエゴのクジラのいる動物園に勤務してまして……」
    動物園じゃなくて水族館じゃないのかなあと……
    訳ミスなんですかね。
     

  56. 石田さんバージョン、あるのですね。
    先々週の「策謀の結末」は小池さんバージョンを
    初めて観る事が出来たので先週も期待したのですが
    あるのなら放映して欲しかったです。

  57. 刑事コロンボが大好きでNHKの再放送を見ています。 犯人への独特のねちねちとした攻め方だ好きです! そして頭の切れの見事さ。ほれぼれしてしまいます。
    飼っているわんちゃんもかわいいし、すべて好きですね。 あのような時代を超えて受け入れられるドラマはなかなか出てこないですよね~。

  58. ぼろんこさんへひとつ情報を。
    この作品、石田さんによる吹き替え版もあります。
    デアゴスティーニ社から発売されている「新・刑事コロンボ」のDVD・24号です。
    もともと石田さんの吹き替え版はありませんでした。しかし、ピーター・フォークが亡くなり、その追悼としてブルーレイ版が発売されるにあたり、この石田さんの吹き替え版が新たに作られることになったのです。
    そして、DVDでもこのデアゴスティーニ版で、収録されることとなりました。「殺意のナイトクラブ」のタイトルで発売されています。
    犯人の吹き替えですが、マシュー・リスの吹き替えは香川照之さんです。
    興味がありましたら、このDVD版なら1500円ちょっとなので、手に入れてみてはと思います。

  59. ぼろんこさんへ。
    わざわざコメントいただきありがとうございました。
    その後、気になってNHKのHPを見たところ、曜日を変更してまたまだ放送は続くのですね。勝手に放送が終わるものと勘違いしてしまい、また、母も放送終了かと悲しんでいたので一安心しました。。笑。
    さて、カサベティス&ジーナローランズ(奥さん)の話題をだしたのですが、今後の放送予定を見ると、なんと6/30の『黒のエチュード』にカサベティスが、7/11の『ビデオテープの証言』にはジーナローランズが出るではありませんか!!笑
    実はカサベティスの監督した映画は沢山みているのですが(有名なところではリュックベッソンの『レオン』のオリジナルになった名作『グロリア』)、本人が出演した作品はあまり知らないので興味津々です。
    ぼろんこさんのこのサイトのおかげで、こうして新たな色々な発見もあり本当に感謝です。これからも引き続きどうぞお願い致します。

  60. 鳴門舟さん>コメントありがとうございます。刑事コロンボ=ピーターフォークの魅力は色褪せることがありません。私も今後の余生の時間の一部を、コロンボ鑑賞で楽しみたいと思っております~。

  61. ジーナ ローランズさん>コメントありがとうございます。素敵なハンドルネームですね(笑)『オープニングナイト』は見たことがありませんが、作品紹介の文章を読みました。興味深いです。「オープニング・ナイト」は原題には含まれないので、おそらく日本テレビのスタッフが、カサベティスのファンだったのでしょうか。素敵な邦題だと思います。

  62. 初めまして
    私は、一昨年に自営業を廃業して、年金生活の団塊世代の男性です。家内、教員。子供3人です。
     コロンボは以前から見ていたのですが、録画はほとんどしていませんでした。しかし、BS放送で、集中的に放送してくれていますので、ここのところ、ずっと録画しています。
     そして、こんな素晴らしいサイトにもっと早く
    出会っていれば、興味もさらに増したであろうにと、残念に思っています。
     さて、私も、コロンボの急な白髪に驚き、検索したところ、ここで、最終回だったことを知りました。
     これまでに録画してあるシリ-ズも含めて、解説を参考に、楽しみたいと思います。感謝。

  63. 刑事ボロンコさんのサイトにはいつもお世話になっています。
    毎週、土曜の午後にやっている刑事コロンボシリーズ。ずっと昔の作品の第一話目から順番にやっていたのですが今日(2014/6/21)の回は急に白髪になっていてびっくり!!(笑)。
    ネットで調べると『虚飾のオープニングナイト』は長きに渡ったコロンボシリーズの最終回だったんですね。声は銀河万丈さん。コロンボで聴くのは初めてですが殆ど違和感ありませんね。余談ですが銀河万丈さんは『装甲騎兵ボトムズ』の名調子の次回予告が有名で、子供のころ観て毎回シビれてました。
    さて、今回の邦題のオープニングナイトですが、ピーター•フォークさんは、インディペンデント(独立系)映画の父と云われるジョン•カサベティスの映画に頻繁に出演しており、その中に『オープニングナイト』という映画があります。
    最終回のタイトルとは単なる偶然かともと思いますがカサベティスの映画ではコロンボとはまた違うピーター•フォークに魅力に触れることができるので興味のあるかたは是非観てみてください。

  64. 銀河万丈さんは低音の魅力ですね。個人的にはやはり…小池さんがご存命だったら…どんな新シリーズになっていたかと…妄想してしまいます(笑)

  65. コロンボ警部はコーヒーに砂糖を入れて飲んでいますが、旧シリーズの頃は無糖で飲んでいたはずです。
    単純にピーター・フォークの好みが実は砂糖入りのほうだったという可能性もありそうです。
    この作品ですが、来月の21日にBSプレミアムで放送します。
    吹き替えは銀河万丈さんです。銀河さんの声は歳を重ねたコロンボの雰囲気にうまくマッチしているような気がします。
    石田さんと比べると、テンションを抑え、より低音を活かしたコロンボ警部像を作り上げています。
    新シリーズのその他21作を銀河さんの声で録ったら、また新シリーズの味わいが変わりそうな気もします。

  66. ご指摘の通りコロンボ警部補のフットワークは軽かったですね。しっかり仕事をしています。ジャスティンに迫るあの執拗さもまさに「コロンボ」。犯人(たち)が「軽量級」だったのを除けば良い出来です。それから、最後が一寸締まらなかったのは残念。画面に映し出された被害者のイメージも描いた絵のようじゃありませんか。ああいう風に映るんでしょうかねえ。今回もコロンボはイタリアンマフィア(被害者の父親の名前はイタリア系です)を利用してジャスティンに揺さぶりをかけましたね。味を占めたんでしょうか。※コロンボが声を出して笑うシーンがいつになく多かった気がするのですが。

  67. 「で・んか」さん、コメントありがとうございます!本当ですね「Likes」が正解で、すでに修正済です。「Like」のままで直訳ソフトにかけたものですから、誤訳になってますね。
    正しく訳しても『コロンボはナイトライフがお好き』ですよね~。これでもピンと来ませんよね。「虚飾のオープニングナイト」は、なかなか良くできた邦題だと思います。

  68. 初めまして、一寸気になったものですから、コメントします。
    『虚飾のオープニングナイト』の原題、正しくはColumbo Likes the Nightlifeで、likeには三単元のsが付きます。つまりlikeは「~の様な」ではなく、「好き」です。よって、訳すと『コロンボはナイトライフがお好き』とでもなります。

    1. はじめまして。
      初コメント失礼致します。
      コロンボ警部は10代の頃から大好きでした。
      先日Huluに吹き替え版が追加されたのを機にゆっくり観直しながら、こちらのブログでの考察も楽しませて頂いておりました。
      20代になって観直してみて、音楽、映像、キャスト、色々なことを新しく受け取ることが出来たと思います。(個人的にマシュー・リスはブラザーズアンドシスターズで大好きでしたので嬉しかったです。)
      最後の考察記事、最後のコメント欄、全て拝読して、みなさんがコロンボ警部を愛し、シリーズの終わりを惜しんでいるように感じ、勝手ながらこの感情を共有できたことを嬉しく思います。
      30代、40代、50代……きっとこれからも私は度々コロンボ警部と事件を楽しみ、懐かしむのだろうと思います。
      私が白髪頭になったとき、またピーター・フォークに会えることを楽しみにしています。
      そしてぼろんこさん、2021年もコロンボ警部の素敵な記事を更新してくださってありがとうございます。これからも応援しています。

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