「指輪の爪あと」のケニカット邸

豪邸の中の豪邸「ケニカット邸」

「アンジェロドライブの豪邸」「エアオールウェイの豪邸」に次ぐ豪邸シリーズです。4話「指輪の爪あと」のケニカット邸も刑事コロンボに登場する豪邸の最高峰のひとつに挙げられます。

流石に有力新聞3社のワンマン経営者で相当の大金持ちです。庭が公園くらい広いく、市営プール並みの立派なプールの脇に巨大なガゼボ3棟(4b)を配します。天気の良い日には、ここで朝食を食べているようです。室内は鮮やかなレッドカーペットと、丁寧な細工が施された重厚な家具(4c)です。センスの良さが伺えます。

「指輪の爪あと」のケニカット邸「指輪の爪あと」のケニカット邸4a4b
「指輪の爪あと」のケニカット邸「指輪の爪あと」のケニカット邸4c4d

そして調査の結果、さらに面白いことがわかりました。

映画ゴッドファーザーの「ウォルツ邸」

映画ゴッドファーザー(1972年)でハリウッドの映画会社の社長「ジャック・ウォルツ(ジョン・マーリー)」の邸宅(4e)もケニカット邸と同じでした!コルレオーネ(マーロン・ブランド)からの依頼を断ったことで、切断されて血まみれの愛馬の首をベッドに入れられた恐怖シーン(4f)を思い出してください。「指輪の爪あと」が1971年ですので、ほぼ同時期の撮影ということになります。

映画「ゴッドファーザー」のウォルツ邸映画「ゴッドファーザー」のウォルツ邸4e4f

映画ボディーガードの「レイチェル邸」

ボディーガードのフランク(ケビン・コスナー)の雇い主となる歌手レイチェル(ホイットニー・ヒューストン)の大邸宅もここでした。「指輪の爪あと」から約20年が経過しており、かなりリフォームされた様子(4g)が伺えます。そしてまさにコロンボ警部がブリマーの車を繁々と眺めた駐車場(4d)にケビン・コスナー(4h:黒いスーツ)が立ってますね。

映画ボディーガードの「レイチェル邸」映画ボディーガードの「レイチェル邸」4g4h

通称「ビバリー・ハウス」

この豪邸はもともと大富豪「ミルトン・ゲッツ」の邸宅(1927築)で、その後に新聞王「ウィリアム・ランドルフ・ハースト」が購入し、女優の「マリオン・デイビス」と一緒に住んでいたらしいです。(-1951)。また、J.F.ケネディ元米大統領とジャクリーン夫人がハネムーンを過ごした場所でも知られます。上記映画の他、ビヨンセのビジュアル・アルバム「ブラック・イズ・キング」にも登場しているそうです。YouTubeで見ることができます。この記事を投稿した2023年12月ごろ、この物件が売りに出されていました。日本円換算で「176億」。

投稿:2023年12月30日

“「指輪の爪あと」のケニカット邸” への2件の返信

  1.  今回も、とても勉強になり、発見や気付きを多く与えていただいた、ぼろんこ様の記事でした。
     一点だけ。(4c)や(4f)の室内でのシーンが、本当に当該豪邸内でのロケなのか、スタジオセットでの撮影ではなかったのかについては、やはり気になっております。

    1. 屋内が(その場での)ロケかセットか?
      それはそれで、また調べる価値がありそうですね。

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