6話「二枚のドガの絵」のマシューズ邸でデイル・キングストンが狂言的な窃盗を演じるシーン等で、効果音とともにクローズアップされる名画たちの素性を調べてみました。評論家デイル・キングストンは、盗まれたのはマシューズ・コレクションで最も高価な「ドガのパステル画」と語っているが、それは本当でしょうか?
作品1「眠る老婆」
Nicolaes Maes[ニコラース・マース]
(ブリュッセル・ベルギー王立美術館蔵)
まず最初に焦点が当たる名画がこれ。ニコラース・マースはバロック時代のオランダの画家で、この眠る老婆は彼の代表作の一つです。
No.01
作品2「窓辺の少女」
Rembrandt Harmenszoon van Rijn[レンブラント・ファン・レイン]
(ロンドン・ダリッチ美術館蔵)
そして次に目に止まるのがこのレンブラントによる少女の肖像画。こ、これは‥明らかにドガのパステル画よりも高価ではないでしょうか?
No.02
作品3「春の女神フローラに扮したサスキア」
レンブラント・ファン・レイン(エルミタージュ美術館蔵)
少なくともマシューズはもう一枚レンブラントの作品を所有しています。サスキアとは「サスキア・ファン・オイレンブルフ」でレンブラントの愛妻です。かつてはロシア皇帝・エカチェリーナ2世が所有していた時代もあるという名画です!
No.03
作品4「テット・ド・ジュンヌ・オム」
Pablo Picasso[パブロ・ピカソ]
ピカソの作品もありました。これはリトグラフ(石版画)だと思われ、一点物の絵画に比べると安価で、現在もネットでも購入することが可能です。
No.04
作品5「母と子」
Marie Laurencin[マリー・ローランサン]
20世紀前半に活動したフランスの女性画家マリー・ローランサンの作品であると思われます。こちらはドガのパステル画よりはかなり安く手に入る感じです。
No.05
作品6「不明」
No.06
作品7「聖ヨセフとイエス」
Nicola Bertucci[ニコラ・ベルトゥッチ]
ネットで検索した結果イタリアはアンコーナ出身の画家ニコラ・ベルトゥッチの作品だそうです。詳細は調査中です。
No.07
作品8「セーヌ川の舟遊び」
Pierre-Auguste Renoir[ピエール=オーギュスト・ルノワール]
(パリ・オルセー美術館蔵)
ひょっとするとマシューズ・コレクション屈指の名画かもしれません。ドガは印象派の画家に属しますが、むしろモネやルノワールの方が正当派です。
No.08
作品9「すももの花」
Henri Matisse[アンリ・マティス作]
(MoMA:ニューヨーク近代美術館蔵)
マティスはドガ同様、ぼろんこの大好きな画家の一人です。この作品は犯行後のマシューズ邸に残っており盗難の標的から外れていました。
No.09
作品10「不明」
No.10
作品11「不明」
No.11
作品12「バーンバーグ作」
一旦は額から外されながら、盗まれず残されました。作品の評価は別として、サインが「金釘流」だと揶揄されていました。金釘流とはミミズの這ったような文字というような意味です。画家バーンバーグについては調査中です。
No.12
作品13「踊り子」
Edgar Degas[エドガー・ドガ]
(マシューズ邸蔵)
ドガは別名「踊り子の画家」とも呼ばれるほど、踊り子を題材とした多くの作品を残しています。
No.13
作品14「フレーズ」
George De Groat[ジョージ・デ・グロート]
マシューズ邸でコロンボ警部がキングストンにサインについて尋ねる作品。キングストンは「人間には顔が二つある」と解説した作品です。この作家さんは、公式ウェブサイトやFacebookが存在します。
No.14
*この記事は書きかけです。お気づきの点等がございましたらコメント欄にお書きください。
投稿:2024年2月12日