刑事コロンボのオープニングで毎回表示される
「PETER FALK」「AS」「COLUMBO」
ピーター・フォークという俳優は、数々のテレビドラマや映画に出演していますが、コロンボという架空の刑事をあたかも実在の人物のように生きた人であったと思います。
イタリア系で葉巻好き、家族を愛し、仕事に生きる。そんなコロンボですが、ピーター・フォーク本人はロシア系の父とポーランド系の母との間に生まれたそうです。コロンボ役に親しんだ私はてっきりイタリア系の人だと信じ込んでいました。
1960年に最初の結婚をし、2女をもうけながらも1976年に離婚、刑事コロンボ38話「ルーサン警部の犯罪」で共演した「シーラ・ダニーズ」(シェラ・デニス、シーラ・ダネーズ)と再婚しています。妻となったダネーズはその後も数回にわたり、刑事コロンボシリーズに出演しています。
また、6話「二枚のドガの絵」のロス・マーティンはかつての演技の師匠、10話「黒のエチュード」のジョン・カサヴェテスや、脇役で活躍したヴァル・アヴェリーなどとは公私にわたる友人関係で、気に入った仲間と作り上げてきたライフワーク=刑事コロンボだったと言えるでしょう。
それぞれの作品は、制作年代とピーター・フォークの実年齢、または見る側の年齢を比較してみると面白い見方が出来ます。私は2010年4月現在46歳ですが、子供の頃に見ていた「コロンボ警部」は丁度今の私くらいの年齢だったと思われます。
あまり映画などには興味を持たない私ですが、生涯を通じ最高に好きな俳優は誰か?という質問をされれば間違いなくピーター・フォークであると答えます。
加筆:2014年2月27日
フランスの俳優,アラン・ドロンさんが死去されました.
国際的な二枚目俳優ということでピーター・フォークとは類似点が無さそうですが,すでにコメントされている方もいらっしゃるとおり,日本では同時期に紳士服のCMに出演されてました.
ちょうどその頃放送されたコロンボでも,CMに合わせるかのようにスーツを着用するシーンがありましたね(「忘れられたスター」,「ハッサンサラーの反逆」).
日本の俳優さんにも,端正なお顔立ちの方には「和製ドロン」などという呼び方がありましたが,「和製フォーク」にはお目にかかれず.
それだけ,唯一無二な存在ということなのでしょうね.
「ピーターフォークと日本の取材」今に至るまで気になっていることが一つあります。私がガキの頃、今は亡き母がよく言っていたのが「(ヒロヒト)天皇も『コロンボ』が好きで何度も呼ぼうとしたんだが、とうとうピーター・フォークは招きに応じなかった」彼は日本に対して含むところがあったというのです。全く話の出所がわからない、今思えばもっとよく聞いておけばよかった。
そこで、ピーター・フォークが日本のインタビューに応じた記事というも私が知るのは、やはりガキの頃、ただ一度「読売新聞」の多分、日曜版かなにか、日本から彼の何かの作品の撮影中に特派員が訪れたものですが、記事の内容では彼は大変に気さくで陽気に対応していることがうかがえました。これまたガキの私はスクラップをとるでもなく覚えているのは「(小池朝雄について)日本から私のところに来るファンレターにはいつも『彼の声がいい』と書いてあるよ。きっといい役者なんだろうな。」という件だけです。
しかし、リメイクドラマ版「人間の照明」出演の時、CMに出演した時も、あるいはその他なんでも、日本でのピーター・フォークへのインタビュー記事を誰か見聞したことある方いらっしゃいますか。そこが何とも引っかかるのです。
あれば、単なる亡母の妄想、私の無知に過ぎませんが・・・。
>「(ヒロヒト)天皇も『コロンボ』が好きで何度も呼ぼうとしたんだが、とうとうピーター・フォークは招きに応じなかった」彼は日本に対して含むところがあった
客観的にみて、噂の域を出ない話でしょうね。私も、昔の彼のインタビュー記事(日本人向け日本語版)は何本か読んだことがありますが、親日家としての一面を納得させるものばかりだった記憶があります。
ピーター・フォークに限らず、こうした場合、国外に向けての政治的発言は極めて慎重になるでしょうし、どこかの場面で本音をポロリとこぼしたにしても、今より大らかだった当時でも、「不適切発言」は編集段階で、カットされたり修正されて報じられるのが一般的だったでしょうね。
真偽不明な場合は補助線を引いて考えてみます。
たとえば、前にもコメントしたことがありますが、映画『ローマの休日』のカメラマンのアーヴィング役として知られ、5話「ホリスター将軍のコレクション」では、犯人、ホリスター元将軍役を演じたエディ・アルバートは、第二次世界大戦時、対日戦の英雄であった興味深い事実があります(日本版Wikipediaや、日本語のネット情報や日本語映画雑誌等の多くでは、現在でもカットされている情報です)。
彼は第二次世界大戦の「タラワの戦い」で勲章を受けた退役軍人であり、戦車揚陸艦の司令官として、激しい砲火の下で約 70 人の海兵隊員を救ったことでブロンズスターメダル( Bronze Star Medal 「作戦において英雄的、かつ名誉ある奉仕を行い、成果を挙げた」アメリカ合衆国軍の兵士に対して授与される勲章。日本語では『青銅星章』)を授与されていたそうです。
「タラワの戦い」とは、第二次世界大戦中の1943年11月21日~11月23日にかけて、ギルバート諸島タラワ環礁ベティオ島(現:キリバス共和国)で行われた日本軍守備隊とアメリカ海兵隊との戦闘で、近代戦史上初の正面からの水陸両用強襲作戦と言われており、日本軍守備隊はほとんど最後の兵まで戦い全滅したそうです。この戦いでアメリカ軍は多数の損害を出したため、“恐怖のタラワ”(terrible Tarawa)もしくは“悲劇のタラワ”(tragic Tarawa)と呼ばれていたとのこと。
当時、ハリウッド界隈では、ピーター・フォークや、その友人・知人たちの中に、こうした、太平洋戦争で、祖国のために、日本と命を懸けて戦った人も数多くいたことでしょう。
昭和天皇から、「『刑事コロンボ』の熱烈なファンだから、ピーター・フォークさん会いに来て!」って要望されて、いくらピーター・フォークが親日家になっていたからといって、気安く、機嫌よくOKなんて対応が、簡単にできますでしょうか?
ありがとうございました。
ピーター・フォークが日本に対してどのような感情を持っていたのか、そして昭和天皇の招待を断った理由について考察するのは、非常に興味深いテーマです。
こちらこそ、この件を考える機会を与えてくださったことにつき、深く感謝申し上げます。
ぼろんこ様が設けているこのブログの引用ガイドラインに抵触するかもしれないので以下詳述は避けますが、アメリカで出版された、関係者の証言を通してコロンボ制作の舞台裏を描いた本(私の過去のコメントで何度か言及している書籍)、および、その続編として最近出た”ボツになって陽の目を見なかったコロンボの幻のエピソードの数々”を紹介する本によりますと、日本を舞台にした作品を制作する構想が実際に何度かあったとのことです。
この2冊には、制作にあたって最終的に日本を舞台にする改変はされなかったエピソード、また結局は制作自体されなかった日本ロケの候補シナリオ、の複数の作品名が具体的に書かれています。幸か不幸か(私個人としては幸と思っていますが)もちろんどれも実現はしませんでした。
上記の本での日本についての記述には、天皇陛下やピーター・フォーク(の考え)についてはまったく言及がないので、小笠原様や仁科様のコメントに直接つながるものではありませんが、日本にはリサーチチームが実際に派遣されていたとのことで、コロンボの制作陣はかなり本気で日本ロケを検討していたらしいことがうかがえます。
これらが本当のことかどうか、もちろん私には検証のしようがありませんが、受け売りの参考情報として紹介させていただきます。
ぼろんこ様、もしこのコメントに問題がありましたら削除願います。
面白いお話、ありがとうございます。
ピーター・フォークの面白い映像、見つけました。
フランスのテレビ”TF1″(1996年)での彼のインタビューとMarc Gallierという俳優さんによる物まねです。字幕が無いのが残念ですが、物まねがそっくりなのと、ご本人が見て楽しんでいる様子が伝わってきます(物まねはちょうど半分くらい過ぎたところで始まります)。プジョーが出てくるあたりは流石フランスって感じです。
https://youtu.be/ypj5ZlTqQfs
Jリーグ・北海道コンサドーレ札幌のミハエル・ペトロビッチ監督。愛称・ミシャ
コロンボにソックリ(笑)
ちょっとビミョーですが、目元は確かに似てますね(笑)
ピーター・フォークのWikipediaを見ていたら気がついたのですが、1993年日本のテレビドラマに出演されていたんですね!松田優作さんが主演して大ヒットしたあの映画のリメイクです。
「人間の証明」
1993年版 編集
金曜ドラマシアターで1993年1月8日に放送された。
スタッフ (1993年版) 編集
脚本:鎌田敏夫
プロデューサー:関口静夫
演出:星田良子
制作:フジテレビ、共同テレビ
キャスト (1993年版) 編集
棟居弘一良:石黒賢
八杉恭子:宮本信子
郡陽平:村井国夫
新見隆:神田正輝
棟居の母:泉ピン子
ケン・シェイファー:ピーター・フォーク
彼ほどの大物が日本のテレビドラマに出演していたなんて、ビックリです。しかも人間の証明…森村誠一氏の名作です。
1993年というと、平成5年ですね。
観たかった〜再放送してほしいです。
TVCMにも出ていましたよ。
そうなんですね!
youtubeで出てきました…サントリーローヤル、トヨタカローラ…すごくいい表情でした。当時はあまり気にかけて無かったので、見過ごしてました。
マッケンジーという紳士服のCMにも出てましたよ。
丁度、アラン・ドロンの「ダーバン、セレレガンス」が流れてた頃です。
あまりに対称的でした(笑)
キャラが違いますからね。でもどちらも素敵です。
ダーバンと言えば、アラン・ドロンと一緒に映画撮影していた三船敏郎さんにお願いして、CMに出るようにドロンを説得してもらったとか。
すごく良き時代でしたね。
横から失礼します。
ピーターフォーク=コロンボというイメージですが、色んな側面がありますよね。
私も興味があって、YouTubeを探して、そのリンク集をブログ内の記事として作りました。
https://suna8.hatenablog.jp/entry/2020/04/03/102543
良かったらどうぞ。
遅ればせながら、上記のブログ拝見しました。ピーター・フォークのファンなら楽しめる映像ばかりでした!ありがとうございます。
「コロンボ」とピーター・フォークを考える上で私が忘れられないのが、ヴィム・ヴェンダース監督の「ベルリン・天使の詩」です。ドイツでも「コロンボ」が大人気だったことが分かる映画です(笑)。ピーター・フォークは自分自身の役で、ドイツに主演する映画を撮りに来たのですが、街の人々がみんな「コロンボ!」と呼びかけるのです。
そしてこの映画を観た後、今に至るまで私は信じています、彼は本当に天使だったのだと。人間が好きになり天使をやめて、人間になり、役者ピーター・フォークとなり「コロンボ」となり、人間としての生を全うした後、きっとまた天使に戻ったのだと信じています。
ぽろんこさん、
レスポンス有難うございます。成程、春川ますみさんの登場もユニークですねぇ~、
被害者役で火野正平さんと書きましたが、もし彼が犯人役で数作品後に登場したら、親子共謀の殺害で母親役は奈良岡朋子さん、お顔が何となく似てるでしょ(笑)被害者は亡き父親の愛人と、その兄か弟、配役は吉田日出子さん、寺田農さん、
秋野太作>で、くすっと笑いました。
殺害現場のモーテルの女主人は春川ますみさんで。
ぽろんこさん、
こちらこそ有難うございます。なるほど第1作の犯人は仲代達矢ですか、被害者が石立鉄男とは面白いです。2作目の犯人役は市原悦子で被害者は二人
1人目は秋野太作で二人目は犯罪に協力はしたけど
やがて恐喝してきた火野正平、
いろいろと想像するのも面白いですね。
流星さん、コメントありがとうございます。たいへん楽しく読ませて頂きました。お返事が遅くなり恐縮です。
夢は膨らみます!
主役は誰にしましょう?
江守徹さんなど、好きです。
第1作の犯人役は仲代達矢で!お願いします。
被害者は石立鉄男。
第2作の犯人役は大原麗子かな、栗原小巻もいい。
ぽろんこさん、
このサイトはいいですね~.
わたくしもP・フォークは大好きです。
60年代に米TV[ミステリーゾーン](原題「トワイライトゾーン」)のシリーズにも出演してますよ、独裁者の役で(鏡)という回です。
さて、この刑事コロンボを70年代にNHKでリアルタイムで観れたことにも感謝してます。
その70年代に我が国内でコロンボような刑事ものをTVでやったとしたら、のちに古畑任三郎がありますが、
あくまでも70年代にです。そして古畑にようにVTRで一時間物ではなくフィルムでたっぷり2時間以上かけて1~2ヶ月に一度程度に、コロンボ的な刑事役もですが犯人ゲストを想像するのも楽しいです。勿論、大物や名優で
あまり悪役や犯罪者をやったことのない俳優さんを、自分のイメージでは
男優では 宇津井健 二谷英明 加山雄三 坂上二郎 財津一郎 天地茂 石立鉄男 三船敏郎
仲代達矢 中村敦夫 若山富三郎etc,,。
女優では 森光子 栗原小巻 大原麗子 酒井和歌子 岸恵子 三田佳子 倍賞千恵子etc,,.。
変なことを書いて申し訳ありませんでした。