俳優レスリー・ニールセンは7話「もう一つの鍵」のピーター・ハミルトン、34話「仮面の男」のジェロニモ(A.J.ヘンダーソン)を演じています。どちらも重要な脇役でしたね。
ピーター・ハミルトン
7話「もう一つの鍵」のピーター・ハミルトンは、チャドウィック家の令嬢と結婚し富と地位を得ようとする野心家の役どころ。ですが私にはそれほどの悪人には映らず、むしろ野心があるのは令嬢の「ベス(スーザン・クラーク)」だったような‥。わがままなベスに振り回された「振られ男」の哀愁が感じ取れました。
ジェロニモ(A.J.ヘンダーソン)
一方34話「仮面の男」のジェロニモ(A.J.ヘンダーソン)では、クールな諜報部員役。ネルソン・ブレナー(パトリック・マクグーハン)との掛け合いも良かったですね。
裸の銃を持つ男
レスリー・ニールセンはコメディ映画「裸の銃を持つ男」(三部作・1988-1994年)の主役を演じていることは有名です。2023年にこの映画がテレビで放送され、私も観ることができました。レスリー・ニールセンが演じるのは、間抜けな警部補フランク・ドレビン。「警部補でフランク」ってコロンボへのオマージュでしょうね。
リカルド・モンタルバン
「裸の銃を持つ男」第一作では敵役の実業家(ヴィンセント・ラドウィッグ)役で、35話「闘牛士の栄光」の犯人役リカルド・モンタルバン(闘牛士ルイス・モントーヤ)も登場します。これはコロンボ出演から約13年後にあたる1988年の作品で、ニールセンは62歳、モンタルバンは68歳。二人の名演技は必見かもしれません。
「裸の銃を持つ男」、やっと
見ました。
ベタなギャグ満載映画ですが
黙って立ってれば素敵な紳士のニールセンとモンタルバン、いつになくホンわり熊っぽいケネディの掛け合いが楽しめました。
ところでOJシンプソン!
この方の名前、いろんなところで言及されてるし、けっこう見てる…?と調べたら
「カプリコン1」の あの役でしたね。
エリオット・グールドが大好きなので 子供の時に再放送で見ておりますが
「カプリコン1」は アメリカ映画の傑作の1本だと思ってます。
ジェームズ・ブローリン、サム・ウォーターストーン、今や彼らの子供たち(ジョッシュ、キャサリン)が活躍されてますが
とても似ていて。ブローリン親子は時々ごっちゃになっちゃいます。
他、テリー・サバラスがひょうひょうとした感じで出てくる、
そして(出た!)ハル・ホルブルック!!…
70年代のハルの印象は強烈ですが、
ショーン・ペン監督作品「イントゥ・ザ・ワイルド」では穏やかなおじいさん役で
登場、何やらじーんとしてしまいました。
ものすごくアメリカンな展開の話
ですが、「カプ1
」の映画史に残るだろうエンディングといい、
またまた観たくてしょうがなくなってます。
認識できてい
ませんが、管制官役でアラン・ファッジ出演らしいですね。
The Cooler king 様
「カプリコン・1」愛にあふれたコメントを拝読し、感激です。
55話「マリブビーチ殺人事件」では、重要な役どころであるテレサの姉のジェス役で、すっかり個性派女優に変貌したブレンダ・ヴァッカロが出演していたことに、最初まったく気付きませんでした。
以前、その55話のコメント欄で、
『・・・私も「カプリコン・1」(日本先行上映1977年12月10日)は初上映時から大好きな映画で、同時期にお正月映画として上映していて一般的に人気が高かった「007/私を愛したスパイ」(1977)より「カプリコン・1」のほうがずっと好きでした(「カプリコン・1」は日本でしか上映されなかった幻のノーカット版のBlu-rayも買い、時々観ています)。女優ブレンダ・ヴァッカロは、この作品で好きになったのですが、少しハスキーな声がまた魅力的でした。それから、彼女の映画デビュー作「真夜中のカーボーイ」(1969)なども観てますます好きになりました。資料によると、未見ですが「私のパパはマフィアの首領」(1989)では、何とピーター・フォークとも夫婦役で共演しているのですね。・・・』と書きました。
あの映画は、一種の壮大な推理ものとしても楽しめ、『カプ1』でエリオット・グールドが素晴らしく演じた記者役を、もしもピーター・フォークが代わりに演じたら、どんな風味になったろうと夢想することが、何十年も昔から個人的に時々あります。
仁科様。コメントありがとうございます。70年代名作をリアタイでご覧になってるとは羨まし過ぎます。
カプ1をYoutube に見つけたので再観賞いたしました。
ブレンダのブルーベイカー夫人が存在感のある重要な役で、静かに響くハスキーボイスは確かに素敵でした。
エリオット=コールフィールドは本当にコロンボ並みの名探偵で、PF だったら?と想像するのは楽しいですね。
私も「脳内勝手に映像化or キャスト替え」は時々やっちゃいます。
ちょうど夏ごろ、アルトマンの「ロング・グッドバイ」(1973)を見直したばかり。
原作マーロウファンではないのでグールド=マーロウが大好きです。
モサモサ頭+よれよれスーツ+いつも咥えタバコ+くたくたクラッシックカー(リンカーンコンチネンタル・コンバーチブル48年式だそうです)。
行く先ざきでナメられ気味(犬にも)なのに最後はきめる。
“コロンボってる!”と改めて思いました。
なんというか、PF とグールドに「よれカッコいいってこういうことだ」、を刷り込まれたみたいです。
カプ1後半、赤い複葉機とヘリのチェイスシーンの圧巻のカッコ良さに にやにや。ラストはやはり涙目。
アメリカの映画館ではポップコーンが舞ったことでしょうか。
監督のハイアムズは
なかなか映画化できず、ウォーターゲート事件で世の中の流れが変わり実現したとか。
前年1976年公開の「大統領の陰謀」のディープスロート役が
ハル・ホルブルックだったなんて、なんかすごい…70年代て
なんだかいろいろすごいです。
それと、ヴァッカロ、アラン・ファッジ以外にもデヴィッド・ハドルストンというコロンボ俳優さんが出演とのことです。
カプ1マグカップ欲しい…
The Cooler King 様
>原作マーロウファンではないのでグールド=マーロウが大好きです。
仰ること、全部同感・賛成で嬉しいです!
>「大統領の陰謀」のディープスロート役がハル・ホルブルックだったなんて、なんかすごい…
カプ1では、黒幕を演じたケラウェイ博士のハル・ホルブルックの他、陰謀に気付くNASA職員のロバート・ウォルデン、副大統領役のジェームズ・カレンも、「大統領の陰謀」に続く共演らしいですね。
>デヴィッド・ハドルストンというコロンボ俳優さんが出演とのことです。
ご紹介のコロンボ俳優さんでもあるデヴィッド・ハドルストンは、ロケット打上げの時、副大統領に臨席して、帰り際に、軽視して大統領が来なかったことを皮肉り宇宙開発の重要性を力説していた、恰幅の良い議員役のようですね。中々けっこうな存在感です。
その他、カプ1だけでも、まだまだ語り合いたい話題が山ほど沢山ありますが、きりがないです(笑)。
>…70年代て
なんだかいろいろすごいです。
>カプ1マグカップ欲しい…
同感です!!!
あっ、最期にもうひとつ、
この映画の、ジェリー・ゴールドスミスの音楽も最高じゃないですか!
仁科さま。ハドルストン情報ありがとうございます。
でもアラン・ファッジが確認できませんでした(マグカップに気をとられて(笑)。どこ…?
さてゴールドスミス!
知ってるようで、ええっと?と思い 、リストを見て 軽くめまい。パットンからパピヨンからetc.
カプ1を見ながら「猿の惑星」、「ブラジルから来た少年」を思い出していたのは
音楽のおかげでもあったのかと納得なんですが。
シュワ版「トータルリコール」(1990)がop だけ(?!) 超絶カッコ良かったのを覚えていまして、カプ1テーマに通ずるわくわくアガる楽曲でした。(スタートレックは殿堂入り?)
スマホなしで無人島に流されても、ゴールドスミス&ジョン・ウィリアムスメドレーだ、ほいっ!て みんなで歌って遊べるんじゃないかと常々思ってます。
そして「チャイナタウン」もゴールドスミスでしたか。
絆創膏貼ったジャック・ニコルソン(ヨれてなくてダンディだけど)の探偵ギテスと、30年代ファッションのフェイ・ダナウェイ姐さんです。
やはり夏ごろに再観賞したんですが、ロング・グッドバイ以上にノワールでした。
あんなに暗い話でしたか。。
ポスターが欲しい映画の1本です。
The Cooler King 様
返信、ありがとうございます。
現在、時間が無いため、取り急ぎ必要最低事項のみ・・・。
>でもアラン・ファッジが確認できませんでした
宇宙船通信担当官役で、序盤から登場されていました。通信の台詞は割と多く、「TLR圧力値は45.2・・・」などと専門用語を交えたやり取りもあり、印象に残っています。
(『刑事コロンボ』での彼の登場回については、ぼろんこ様の本ブログ、「アラン・ファッジ」の頁が勉強になりますね)
他、続きのコメントは、また後日いたします。
続き
>スマホなしで無人島に流されても、ゴールドスミス&ジョン・ウィリアムスメドレーだ、ほいっ!て みんなで歌って遊べるんじゃないかと常々思ってます。
ほんとうに同感です!
ジョン・ウィリアムスが、どちらかというとポジティブな陽に傾きがちなのに比べ、ゴールドスミスは明るいアガる楽曲でも陰影に満ちていて、フィルム・ノワールやシリアスなSFに、より向いているように思います。リドリー・スコット監督『エイリアン』もゴールドスミスの音楽ですよね。
ご紹介の、『スタートレック』『猿の惑星』『ブラジルから来た少年』『チャイナタウン』シュワ版『トータルリコール』(1990)op・・・、皆最高に好きです。
ジョン・ウィリアムスのように、ベルリン・フィルやウィーン・フィル等一流といわれているオケで、彼の楽曲だけのプログラムで演奏会を企画したら(彼自身が指揮することはもう不可能ですが)、大成功すること請け合いでございますよね(笑)。
追伸
死んだ親父が『長いお別れ』(清水俊二訳)の早川ポケミス初版本を所有していたのを想い出し、先日何十年かぶりに親父の書棚から引っ張り出して再読しました。その後、エリオット・グールドが探偵フィリップ・マーロウを演じたご紹介の映画版も久しぶりに観て、原作本・映画共に、作品世界を懐かしくも満喫しました。
>行く先ざきでナメられ気味(犬にも)なのに最後はきめる。
“コロンボってる!”と改めて思いました。
本当に仰る通りですね、改めて確認出来ました。
今の自分の感性で鑑賞しても、最高中の最高でした!
続きです。
“ポケミス初版本(何年出版ですの?)で「長いお別れ」を読む”こと自体が
めちゃくちゃカッコいいです。
原作マーロウだと 誰が近いのでしょうか。
ボギーとロバート・ミッチャム版も見ていますが、
ミッチャム=マーロウは 立派過ぎて 会社重役さんに見えてしまいました。
(軍服姿だと将軍)。。
重役さんが こんな所で何を?て(笑)。
リーアム・ニーソン版もあるそうなので見てみたいですね。
>ボギーとロバート・ミッチャム版も見ていますが、
エリオット・グールドとボギー演ずるマーロウの他は残念ながら未見です。私もぜひともどれも鑑賞して確認したいです!
ハンフリー・ボガートの『三つ数えろ』は全然マーロウらしくないですが、往年の渋いカッコよさは別格ですよね!
それにしても、
・・・If I wasn’t hard, I wouldn’t be alive. If I couldn’t ever be gentle, I wouldn’t deserve to be alive.・・・
と言われれば、私なんかハードボイルドならぬ生卵ですわ(苦笑)。
The Cooler King 様との楽しいやり取りでふと気付いたのですが、コロンボが、よく朝食代わりに「ゆで卵」をポケットに入れているのは、ハードボイルド (hard-boiled)という言葉に何か関係あるのではないでしょうか? 不思議と観る側の深層心理では繋がります。
以下、ぼろんこ様の本ブログ記事「コロンボ警部の好き嫌い」の頁より。
・・・「32話「忘れられたスター」ではミュージカルよりもギャング映画が好きだと言っており、好きな俳優はエドワード・G・ロビンソン、ハンフリー・ボガードなどの名前を挙げています・・・。
仁科さま。
アラン・ファッジ確認できました。ありがとうございます。
エドワード・G・ロビンソン
ですが、「深夜の告白」(1944ビリー・ワイルダー監督)を やっと見ました。
11月はノワールだぜ!と
「チャイナタウン」→「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(1981ジャック・ニコルソン&ジェシカ・ラング)を
観て→ジェームズ・Mケイン原作「倍額保険」の映像化「深夜の告白」に到達。
ワイルダーやファム・ファタールと言うと必ず言及されていて、知ってはいたのになぜか観てなくて。
倒叙ミステリのクラシックたる名作でした。
保険の外交員(フレッド・マクマレイ)が美しい人妻(バーバラ・スタンウィック)に魅せられて夫殺しを企む…。
「刑事コロンボ」に影響与えただろう点が随所に見られます。
アリバイトリックは コロンボのあの回のあれですが、
30年代からクリスティが愛用してたあれとも言えて(笑)、 古典的なんですかね。
マクマレイの上司をロビンソンが演じていますが、たいへん鋭く、疑いを持ちはじめます。葉巻の愛好家なのに
いつもマッチを借りるなど、コロンボの造形も一部は彼から?と思われます。
この映画に関しては、なんと「死者の身代金」の中で被害者の娘のマーガレットがテレビで観ている場面があったのですね。(ぼろんこさんや他の方々がコメントされてました)。
レスリーに疑惑を抱く重要なシーンでした。
脚本がワイルダーとレイモンド・チャンドラー。
ラストは なかなか 泣かせます。
日本公開は1953年ですが
1944年頃にこんな映画が撮られてたのか…
ため息。
>1944年頃にこんな映画が撮られてたのか…
ため息。
同感です。ご紹介の『深夜の告白』もホント傑作ですねえ。
考えてみれば、このような名作も、コロンボの精神と地下水脈で確実に繋がっていますよね。
また余談ですが、少し前に、32話「忘れられたスター」の犯人に共感出来ないという、ある方のコメントを読みましたが、映画『サイコ』 (1960)の鑑賞経験や思い入れの有無でも感想は大きく変わるものだと思います。14話「偶像のレクイエム」と映画『イヴの総て』(1950)の関係も近いですかね。
どんな作品でも、地下水脈の文化や芸術の知識を学ぶって大切だなあと、自分自身、日々勉強不足を痛感することばかりです。
仁科さま。
「コロンボ精神の地下水脈」←さすが!
最近、この名作にも この水脈が?を見つけました。
なぜか師走になると観たくなる「ジャッカルの日」(1973)。
ド・ゴールを狙うジャッカル(エドワード・フォックス)が、変装
時以外は終始クールにきめてるのに対して
、彼を追うルベル警視が 何やらコロンボってました。
原作は?と今再度 読みはじめたところです。
なかなか登場しな
い・・
The Cooler King 様
> ルベル警視が 何やらコロンボってました。
確かに!!
そもそも、フレデリック・フォーサイス原作でのクロード・ルベルのキャラクター設定が、コロンボと瓜二つです。 本国イギリスでは1971年初版の作品ですが、『刑事コロンボ』の2話(パイロット版)以降が『ジャッカルの日』からも影響を受けた可能性は大いに有りそうですね。
ありがとうございました。目から鱗でした。
私も、映画版を久しぶりに鑑賞したくなりました。
小説『ジャッカルの日』が『刑事コロンボ』に影響を与えたとするなら、時系列的に、2話「死者の身代金」(パイロット版)以降ではなくて、第1シーズン後半~第2シーズン以降からでしょうね。コロンボのキャラがルベル警視寄りにどんどん似てくるのもその頃からですし、訂正します。
こんにちは。
レスリー・ニールセンは確かにそうだ…年齢の為か作品の為か大分イメージが違うので驚きました。
もう一つの鍵の時は、本当に振り回されて哀れな彼氏でしたね。
レスリー・ニールセンという俳優さんが『裸の銃を持つ男』の人だということも、コロンボに出ていたこともこちらで初めて知りました。イメージが違うのでびっくりです。
次にコロンボで見るときはどうしても笑ってしまうような…
『裸の銃を持つ男』は大傑作ですね!
彼の俳優としての真骨頂と断言していいのでしょうか(^^)
『コロンボ』に出演するレスリー・ニールセンから、あれは・・・ちょっと想像不可能ですね。
YouTubeに彼の過去の面白い映像が、いくつも転がっていますね。【 志村けんとレスリー・ニールセン「アメリカから来た探偵の日本での冒険」】には、腹を抱えて大爆笑してしまいました。それは、確かに昔観た記憶がある「夢の競演映像」でした!
参りましたm(_ _)m