刑事コロンボと奥様は魔女

「二代目ダーリン(ディック・サージェント)」

ディック・サージェントほぼ同時代のTVドラマ「奥様は魔女」の二代目のダーリンを演じた「ディック・サージェント」は、54話「華麗なる罠」で歯科医ウェズリー・コーマンのポーカー仲間としてご本人役として登場します。この「奥様は魔女」には他にも「刑事コロンボ」縁の俳優さんたちが出演していますので記事にしました。 

広告代理店の社長「ラリー」

デヴィッド・ホワイトダーリンが勤める広告代理店の社長「ラリー」は俳優「デヴィッド・ホワイト」で、34話「仮面の男」でCIAのコリガン部長を演じています。このラリーは全254話中で、サマンサ、ダーリンに次ぐ191話に登場しており、ドラマの最重要人物の一人です。

 

「ドクター・ボンベイ」

ドクター・ボンベイ魔女専門の医者である「ドクター・ボンベイ」は、13話「ロンドンの傘」で「ダーク刑事部長」、29話「歌声の消えた海」で客船パーサーの「ワトキンズ」を演じた「バーナード・フォックス」です。

 

サマンサの父「モーリス」

モーリス・エヴァンス人間を毛嫌いしているサマンサの父「モーリス」は32話「忘れられたスター」」でウィリス(グレース・ウィラー)家の執事レイモンドを演じた「モーリス・エヴァンス」です。

隣人「グラディス(二代目)」

サンドラ・ゴールドスティーブンス家の隣人「グラディス(二代目)」の女優「サンドラ・ゴールド」は、6話「二枚のドガの絵」の画廊で画家のサムの絵に対し「1000ドルもするの?高いわね。」と文句を言うご婦人を演じています。

ジャック・キャシディ

ディンスデールシーズン6-26話「いとしのセリーナ」には、プレイボーイな紳士「ディンスデール」の役でジャック・キャシディも登場しています。このエピソードではラリー役の「デヴィッド・ホワイト」とのツーショットも見られ、コロンボファンにとっては必見とも言えます。

 
投稿:2023年12月17日

“刑事コロンボと奥様は魔女” への6件の返信

  1. はじめまして。NHKが、野球中継が雨天中止ならコロンボという無茶な編成をして、たまたま午後8時過ぎにゲームセット。急遽コロンボを放映し、見損なったファンが激怒した件がありました。どのエピソードだったかご存知ですか? 私はたまたまその日に視聴した記憶は有るのですが..それとあの試合はどこのだったのでしょうか?

    1.  取り急ぎ、手元の書籍によると、12話「アリバイのダイヤル」で、試合は阪神×中日戦です。
       この件の詳細と顛末については面白いので、後日投稿します。

    2.  町田 暁雄 (編)『刑事コロンボ読本』 (映画秘宝セレクション  洋泉社 2018年12月26日初版)は、『刑事コロンボ』についての、わが国での受容の歴史も含めた第一級の資料だと思います。これが絶版中だなんて、誠に勿体なく残念な限りです。
       「あの事件」についても、俯瞰的に一連の歴史の流れの中で考察すると、実に面白いです。
       同書での町田 暁雄さんの、1974年の日本での『刑事コロンボ』空前の大ブームについて書かれた文章をもとに、私が少し手を加えて、内容の一部をご紹介してみます。
      ・・・・・・NHKで『刑事コロンボ』第2シーズンの放映がスタートしたのは、1974年4月6日の土曜日。初回は10話「黒のエチュード」(75分版)が放映された。
       放送時間は、第1シーズンが22時ないし22時半スタートだったのに対し、20時からというゴールデンタイムに移動。以後も、再放送を除いては、ほぼこの枠に固定されることになった。『刑事コロンボ』といえば土曜の8時、と(その前、7時半からの『連想ゲーム』の楽しさと併せ)ご記憶の方も多いのではないか。
       家族向けの時間帯へのこの変更も、当然ながら、大ヒットにつながった要因の1つと思われる。
       そして、ここからの連続放送は、NHK総合での『刑事コロンボ』放送中で、過去最も長いものとなった。
       概要をまず記しておくと、放送期間は、4月6日からその年の12月21日までの約9カ月間、放送枠としては36回。そのうち、放映されなかった回が10回あるので、実際の放送回数は26回だった。
       〝放送されなかった回〟については、今となっては一寸説明が必要だろう。74年当時のわが国のTVは、プロ野球中継が何より優先されるべき国民的番組であり(時期的には巨人のV9達成の翌年で、この年の秋、長嶋茂雄が惜しまれつつ選手を引退し、セリーグで優勝したのは中日)、ナイターのシーズンである4月から9月は、大ヒットした『刑事コロンボ』であっても、中継のある晩は「Bプロ」(試合が雨天で中止の場合のみ放映される「Bプログラム」の略。いわゆる「雨傘番組」のこと)扱いだったのだ。結局、12回あった「Bプロ枠」用の作品は決まっていたようで、例えば何週間かナイターが続いた場合は、同じ作品がずっと延期されるしくみになっていた。そのため、17話「二つの顔」などは実に5回も放映が延び、その間に第3シーズンの19話「別れのワイン」が先に放映されるという現象も起きている。
       ただし、当時は、今とは違って「シーズン」という概念は一般にはほとんど知られていなかった。また、NHK放送における各シーズン内の放送順は、本国とは異なるかなりランダムなもので、さらに、後半になると、シーズン自体が混ざった放映順になることもあった。
       〝Bプロ扱い〟については、当時、NHKからの苦情や要望が殺到したそうで、『ロードショー』記事中のNHK担当者のコメントによれば、長文の説得や泣き落とし、果ては「NHKなんか爆破してやる」という過激なものまであったそうだ。
       次に、9カ月間の内訳を見てみると4月~10月にかけては、当時の最新作である第2シーズンと第3シーズンを連続放送。10月12日の1話「殺人処方箋」以降は、第1シーズンまでの9本を再放送。12月14日には第3シーズンの22話「第三の終章」を初放送。そして、最終回となった12月21日には、第2シーズンの12話「アリバイのダイヤル」が再放送された。
       つまり、1974年のこの連続放送は、この時期までに制作されたコロンボもの25作のすべてを観ることができるものだったことになる。
       補足すると、22話「第三の終章」はもともと8月31に放映が予定されていたが、前日30日に東京・丸の内で発生した、いわゆる《三菱重工爆破事件》の影響で、急遽23話「愛情の計算」に差し替えられた(事件を起こした極左グループ〈東アジア反日武装戦線〉はその年の3月、〝中学生程度の化学知識があれば誰でもつくれる〟図解入りの爆弾製造法などを記した教程本『腹腹時計』を地下出版していた)。そこで、4カ月ほど間を置いたあと、12月にようやく放映されたわけである。
       次に、視聴率の推移を追ってみよう。手元にあるデータは、ビデオリサーチ(関東地区)のものだが、聞くところによれば、当時の傾向では、関西地区のほうが、概ね少し高めの数字が出ていたらしい。
       前年放送された第1シーズンの視聴率は、最終回の8話「死の方程式」(9月1日)が最高で8.6%。最低は5話「ホリスター将軍のコレクション」で4.75%。平均は6.81%だった。
       第2シーズンに入っての視聴率は、4月6日のスタートから11.5%と快調。以後、6月29日の19話「別れのワイン」の16.4%までじわじわと確実に上昇していく。
       余談になるが、その間、5月18日に放映された12話「アリバイのダイヤル」には、長年、ファンの間でちょっとした〝謎〟があった。その日はBプロ枠で、複数のファンの証言で、時間を繰り下げて『コロンボ』が放映されていたのだが、当時の新聞で確認すると、ナイターの中継地である甲子園周辺の天気は〝晴れ乃至曇り〟。翌日の朝刊を見ても、試合はちゃんと行われているのだ。
       この小さなミステリは、今回、他の資料とのクロスレファレンスで、以下のように解決した。すなわち、その晩の阪神×中日戦は、試合時間が1時間36分という異例の短さだったのだ。そして、試合開始時間は午後6時半だった。つまり、試合は8時6分に終わってしまったことになる。当時のNHKでは、ナイターの場合は9時半まで枠がとってあり、12話「アリバイのダイヤル」の放送時間は1時間15分だから、ヒーローインタビューのあと、8時15分から引き続き『コロンボ』を放送すれば、ちょうど予定の枠に収まったというわけだ。
       ただし、その結果、その晩の『刑事コロンボ』の視聴率はわずか5.8パーセントだった。そして、これが、前述の通り、連続放送の最終回、12月21日に12話「アリバイのダイヤル」が選ばれ再放送された理由だったと思われる。
       その後、7月20日放送の17話「二つの顔」(6回目にしてようやく放映された)で、初めて視聴率が20%を超え、以降は、ほぼ20%で推移していくことになる(前述の経緯で急遽放映された23話「愛情の計算」が24.1%と高視聴率なのが面白いところだ)。そして、第1シーズンまでの再放送に入った10月以降、視聴率はさらに上昇。最高の26%をマークしたのは11月9日の6話「二枚のドガの絵」で、おそらくは、雑誌の記事や口コミで「傑作」との評価が広まっていたためでないかと推察される。
       まとめれば、視聴率が20%を超えた1974年7月以降、同年12月21日までの半年間が、《『刑事コロンボ』1974年大ブーム》という〝社会現象〟=大騒ぎのピークだったように思われる。
       因みに、この〝視聴率20%超え〟の瞬間は、当時の雑誌でこのように報じられていた。
      〈なにせ、この「刑事コロンボ」、〝雨傘番組〟という不利な条件にもかかわらず、さる7月20日の放送では視聴率も20.7パーセント(ビデオリサーチ)をマーク。同じ週に放送した人気ドラマ「ありがとう」の20パーセントをついに追い抜いてしまった〉(『週刊平凡』)・・・・・・

      1. 訂正
        ×〝Bプロ扱い〟については、当時、NHKからの苦情や要望が殺到
        〇〝Bプロ扱い〟については、当時、NHKにファンからの苦情や要望が殺到

  2. ぼろんこさん、記事嬉しいです。ありがとうございます。
    私としてはエンドラ役のアグネス・ムーアヘッドにも出演願いたかったです。

    1. こちらこそ、情報をいただき感謝しております。
      これからもよろしくお願いいたします。

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