刑事コロンボと大草原の小さな家

刑事コロンボと同時代に人気を博したアメリカのテレビドラマとえいば「大草原の小さな家」。どちらかというと女性の視聴者からより多く支持されました。この「大草原の小さな家」でも、コロンボ俳優さんたちを見ることができます。こちらも素敵な配役ですので、皆さんもぜひご覧ください。

ネルス・オルソン

大草原の小さな家で、ネルソン商店の主人「ネルス・オルソン」を演じるのは俳優「リチャード・ブル」さんです。意地の悪い夫人や長女と比べ、お人好しで、ちょっとお間抜けなキャラがとても人気の俳優さんですね。私はチャールズ・インガルスの次に大好きな登場人物です。

俳優リチャード・ブル

このリチャード・ブルは、刑事コロンボの7話「もう一つの鍵」で犯人のベスを事情聴取する刑事役として登場していました。コメンテーターさんからの質問をヒントにして発見したもので、大変嬉しく存じます!感謝いたします。

ニコラス・フレイム

13話「ロンドンの傘」で犯人夫妻の夫「ニコラス・フレイム」を演じたのはリチャード・ベイスハート。劇中でもマクベスを演じる俳優役で、少しコミカルな人物を好演しています。

アップルウッド先生

このリチャード・ベイスハートは、大草原の小さな家の「暗い教室」という作品で、アップルウッド先生役で登場しています。こちらは厳しくて陰険な先生役ですが、良い味を出しています。

トムリン・デューディック

16話「断たれた音」のトムリン・デューディック役のジャック・クリューシェンは最高級の被害者役を演じてくれました。勝負師としての厳しさと人間としての弱さ(御馳走好き)、それでいて茶目っ気もあります。

偉大なガンビー二

ジャック・クリューシェンは、シーズン8の6話「あこがれの英雄」で、サーカス一座の団長「偉大なガンビー二(Gambini the Great)」役を演じています。「魔術王サンティーニ」みたいですね。

ビベカ・スコット

18話「毒のある花」犯人役ビューティー・マーク社の社長ビベカ・スコットを演じた女優ヴェラ・マイルズ。女王的な威厳を持った美しさを醸していました。

ルーシー・リーランド

ヴェラ・マイルズは、シーズン9「最後の夏」にルーシー・リーランド役で出演しています。最後の夏は1983年の作品でちょうど「毒のある花」より10年後の彼女に再会することができます。お年を召しましたがとても美しいです。

ロジャー・ホワイト技師

21話「意識の下の映像」中で、映写技師のロジャー・ホワイトを演じた俳優「チャック・マッキャン」。ケプルの犯行だと気付いたホワイト氏は、ケプルを脅迫し逆に「最も良い解決方法」として殺害されます。これまで真面目に働いて来たと思われるエンジニアが、金づるに目がくらみ命を落とすことになります。銃で撃たれる直前のホワイトの「怯(おび)え」の演技は、リアリティあふれるものでした。

ジョーンズおじさん

このチャック・マッキャンは、大草原の小さな家の「ジョーンズおじさんの鐘」という作品で、ジョーンズ役で登場しています。このお話の主人公的な役どころで、さすが良い俳優さんだと再認識できます。

歌手トミー・ブラウン

24話「白鳥の歌」のゲストスターは、本職の歌手でも大物のジョニー・キャッシュ。流石の存在感で「憎めない悪役」を好演しています。

ケイラブ・ホジキンス

そのジョニー・キャッシュは大草原の小さな家「にせの牧師さん」のにせ牧師ケイラブ・ホジキンス役で出演しています。お金目当てに村人を騙すという‥こちらも「うさん臭い」キャラクターで、ハマり役です。

ルース・スタッフォード

26話「自縛の紐」で殺害されるジーン・スタッフォードの妻ルースを演じた女優コリン・ウィルコックス。少し神経質な感じをよく表現していました。

ベス・ノヴァック

このコリン・ウィルコックスは、大草原の小さな家の「ベイカー先生 休診」に、ベス・ノヴァック役で出演しています。自縛の紐から約3年後の作品です。ベスは妊娠中に夫を事故で亡くし高齢出産に臨む未亡人です。

ルイス・レーシー

同じく26話「自縛の紐」で事件のカギを握るルイス・レーシー氏はダレル・ツワーリング。トライコン工業社のコンピュータを駆使して探しただけに、印象的な役柄に仕上がっています。

経理担当・ベンソン

ダレル・ツワーリングは、大草原の小さな家の「愛と祈り」に、メアリーの目の手術をする病院の経理担当「ベンソン」役で出演しています。インガルス家に高額な手術費用を請求する‥ちょっと融通の効かない人です。

ルーミス大尉

28話「祝砲の挽歌」で「リンゴ酒密造犯捜査命令」を受けるルーミス大尉を演じたのはバー・デベニング。不機嫌な上司ラムフォード大佐に振り回されていましたね。

身勝手なローガン医師

このバー・デベニングは大草原の小さな家の「ベイカー先生 休診」に、若いローガン医師の役で出演しています。こちらは失意の中で廃業を決意するベイカー先生の代わりに赴任した、身勝手なお医者さんです。

天才オリバー・ブラント

40話「殺しの序曲」の犯人天才オリバー・ブラントはセオドア・バイケル(ビケル)。異常とも思えるほど緻密な殺害トリックを仕掛けるシーンで「満面の笑み」を浮かべ作業するオリバーの顔を印象深く演じています。

ロシア移民のユーリー

セオドア・バイケルは、大草原の小さな家の「自由よ永遠に」で、ロシアからの移民ユーリー役で出演しています。刑事コロンボより約1年くらい前の作品です。

秘書のベロニカ

42話「死者のメッセージ」の秘書のベロニカ役などで注目の女優マリエット・ハートレイ。才色兼備な役どころが似合いますね。

未亡人エリザベス・サーモンド

大草原の小さな家のシーズン2・19話「父さんの秘密」(1976年)。魅力的な未亡人「エリザベス・サーモンド」役でマリエット・ハートレイを見ることができます。本作の1年ほど前だと思われ、ほぼ同年齢。美しく優しい女性として描かれています。2020年の4K再放送でこれを見られたことは、とても嬉しいことです。

ウィリアムソン

フォレスト・タッカー9話「パイルD-3の壁」のウィリアムソン役を演じたフォレスト・タッカー。大柄でウエスタン好きで、ワンマンで、ちょっと乱暴な資産家を好演しました。

木こり名人のジム・タイラー

フォレスト・タッカーそのフォレスト・タッカーは、「父さんの友情」で、木こり名人のジム・タイラー役で見ることができます。テレビで見たときは気づかなかったのですが、コメンテーターさんのヒントにより調べましたら、確かにフォレスト・タッカーでした。

長蛇の列ができた役所の担当者

9話「パイルD-3の壁」で長蛇の列ができた役所のオヤジさん。この人は俳優:ロバート・ギボンズ。36話「魔術師の幻想」でも、ロス市警の署内で鍵や凶器の拳銃などについて分析していました。

駅員

このロバート・ギボンズは、大草原の小さな家のシーズン3の7話「春の別れ(後編)」で、駅員役を演じています。ちょっとした端役なのですが、良い味を出しています。こういう「再会」ってすごく嬉しいことなんです。

モントゴメリー候補

アーサー・ヒル52話「完全犯罪の誤算」で大統領候補のモントゴメリー知事は俳優アーサー・ヒル。大物らしい堂々とした演技で印象に残りました。この時アーサー・ヒルは68歳。

アーサー・ヒル

アーサー・ヒルこのアーサー・ヒル(54歳)は「春の別れ(前後編)」で、チャールズ・インガルスの父親、ランスフォードを演じていました。息子のチャールズはマイケル・ランドン(40歳)で、実年齢よりアーサーを老けて見せるような工夫もあった気がします。

加筆:2022年9月3日

“刑事コロンボと大草原の小さな家” への19件の返信

  1. ぼろんこさん

    大草原の小さな家を初めから視聴して、やっと最終シーズン「新大草原の小さな家」まできました。
    魔術師〜に出演しているロバート・ロジアが、「幼い命」というエピソードに出演していましたのでお知らせします。正気を失って自分の家族を銃で撃つという、ちょっと残念な役柄でした。

    「新大草原の小さな家」は、父さん母さんがウォールナットグローブを去った後のローラ一家に焦点を当てたシリーズですが、視聴率が伸びず結局シリーズ打ち切りになったそうですね。子役は大きくなり、時の流れには逆らえないということでしょうか。
    個人的にもローラが幼い頃(第3シーズンあたりまで)が印象深いエピソードが多いです。

    1. 追加情報です。
      46話「汚れた超能力」のアンソニー・ザーブも、新大草原の小さな家の「愛は救う」に出演していました。こちらは、モルヒネを薄めた薬を売り歩くペテン師の役です。上手い俳優さんだなぁと、つくづく思います。

      1. 最近、うまく録画できていなくて、見られていない作品が続いちゃいました。2話連続とかで、やってたのかな(汗)
        まさこさん、いつもコメントありがとうございます。これからも宜しくお願いいたします!

    2. さらなる調査が必要なのですが。
      この「幼い命」という作品、つい先日「怒れる男」というタイトルで放送されていました。題名が違う件は今後調査しますが、ゲスト俳優の顔がロバート・ロジアぽいので、気になってネットで調べたら、当たってました。ストーリーは、まさこさんの評どおり、悲しいものでした。

      1. 邦題が違っていましたか!
        実はアマゾンプライムでシーズン6までは会員特典で見ていたのですが、突然配信終了となってしまい(泣)うちのテレビは4Kが見れないので、続きを見る方法を模索していたところ、偶然にもブックオフで中古のDVDセットのシーズン7〜9を見つけたので即購入しました。これは2011年に発売された製品です。
        私の想像ですが、いまNHKで放送されているのは4Kリマスター版で装いを新たにしたもので、声優も変わっていますし、邦題の見直しもしたのではないでしょうか?

        ちなみに同じシーズン9の「鉄道が来る」というエピソードに、コロンボの5時30分の目撃者、迷子の兵隊に出ていたスティーブン・エリオットが鉄道会社の社長を演じています。
        貫禄充分、ハマり役でした(笑)。

        シーズン9も、面白いエピソード目白押しですね。
        特に「若い牧師」に出てくる日本人の描写には驚かされました。偏見というか…ここまでくると笑ってしまいます。

  2. 大草原は最近の放送で見始めました
    にせの牧師さん、どこかで見たと思ったら白鳥の人だったんですね
    他にもロシア移民の人や若いお医者さん等々
    既視感あるけど分からなかった人達
    ここを見なければそのままでした、ありがとう!

    1. ボロンコさんこんばんは。
      大草原のオルソンさんも、コロンボに出てるんですよね。”もうひとつの鍵”で刑事役とどこからか聞いてオンエア時に探したのですが、わかりませんでした。後で検索して写真を見つけたのですが、あの人の良いオルソンさんとはかなり違うイメージで、ちょっと判別できませんねぇ。
      この2作品は時代が被っているので、探せば両方に出演した方がまだまだ出てきそうですね。続報をお待ちしております。

      1. minminさん、わかりました!
        初期捜査で、ベスを聴取する刑事の役です。大草原の小さな家の本記事のトップ項目、もう一つの鍵にも加筆していますので、お読みください。

        1. ぽろんこさん、こんにちは。
          随分ご無沙汰していて久しぶりに当サイトを見たら、大草原のオルソンさんがコロンボご出演の件をアップしてくださったんですね、ありがとうございます!
          チェスチャンピオンのおじさまや、パイル D-3のウィリアムソンも追加でアップされていますね。両作品の掛け持ち出演者はほんとにまだまだ出てきそう、楽しみです!
          リチャード ブルには、オルソン氏とは真逆の、冷徹な犯人役とかもやって欲しかったなぁ。

    2. makiさん、1年越しのお返事で恐縮です。
      まだまだ研究の途中ですが、これからも調べます。

  3. はじめまして!ぼろんこさんのブログにたどり着いて、とても嬉しいです。コロンボ大好きな方々のコメントを拝読して、なんだか胸が詰まりました。素晴らしい作品は、いつまでも色あせないですね。私は、「溶ける糸」が大好きです。刑事コロンボは、私には、生きる支えです。貴重なブログ、本当に有難うございます!これからもよろしくお願いいたします!

    1. 玲子さん、はじめまして!
      「溶ける糸」は、これも私が大好きなレナード・ニモイの出演作だということで、
      初回放送時、テレビに釘付けになってました。
      ぼろんこブログ、これからも頑張って続けていきます!
      *もうひとつの投稿は、削除いたしますね〜。違う場所に書いてしまっても、大丈夫ですよ〜

      1. ぼろんこさん、お返事有難うございました!嬉しいです。私も、レナード.ニモイさんが大好きです。来日された時、ずっと追っかけていました。温かいお人柄を感じました。「溶ける糸」のメイフィールドとスポックの冷静さが重なりますね。本当によくできた作品だと思います。

  4. 大草原の小さな家は子供の時から見ていて何年か前にDVDでほぼ全巻揃えちゃいました〜コロンボに結構色々な方出てたんだ〜と改めて楽しく拝見しました。最近ネットで、マイケルランドンさんの長男さんが監督のホラー映画が話題になってて、マイケルランドンはホラー映画好きでその影響を受けたと長男の方がコメントしてました。ローラ役のメリッサギルバートは自分の子供にマイケルと名付けたそうです。

    1. マイケル・ランドンはピーターフォークの次に好きな俳優さんです。
      大草原の小さな家は、現在NHK BSで再放送を繰り返しているので
      毎日のように見ております。

  5. ピーター・フォークが大草原、マイケル・ランドンがコロンボで犯人。
    なんてことが実現していたら、すごかったと思います。

    1. ぼろんこさん
      昨年、こちらのブログで「大草原の小さな家亅が紹介されていたのをきっかけに、第1シーズンからアマゾンプライムで観ていますが、あらためてそのクオリティの高さに驚かされて、すっかりハマってしまいました。今回ご紹介くださったコロンボ繋がりの俳優さんたちをこれから探すのも楽しみです。

      父さん役のマイケル・ランドンは、制作、脚本、監督をこなすマルチな才能の持ち主だったそうで、シリーズの成功に大きく寄与したのは間違いないでしょう。
      彼が一貫して携わっていたからか、まだ第3シーズンの途中までしか見てないですが、当たり外れがほとんど無い、粒ぞろいのエピソードばかりですね。
      各エピソードに必ず何か大切なメッセージが込められていて、(キリスト教的な教えが常に根底に流れているような気がします)それがお説教じみないで、心に自然とすっと入ってきて、観たあと清々しい気分になります。

      ピーター・フォーク→大草原の小さな家に出演は有りな気がします。ローラととても相性が良さそう。マイケル・ランドン→刑事コロンボはどうでしょう?善良な父さんのイメージが崩れないでしょうか(笑)
      ちなみに「魔術師の幻想」の脚本を手掛けたマイケル・スローンは、メアリー役のメリッサ・スー・アンダーソンの実生活の夫であるということです。

  6. 小中学生の頃、コロンボと同じく夢中になって見ていたのがこの「大草原の小さな家」です。
    あの頃大活躍していた俳優さんたちが勢揃いしたのがコロンボだったんですね。
    とても懐かしい思いで読ませていただきました。
    よくぞここまで掘り下げたものだと、感心。
    さすがぼろんこ様、お見事です。

    1. 天国の海さん、ありがとうございます。ちょい役ですが、ロバートギボンズを加筆しています。
      お返事、間違えて、上に書いてしまいました。

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