- アレックス・ブレイディ「ロールス・ロイス・コーニッシュ」
- モレスコ「リンカーン・タウン・カー・ストレッチト・リムジン」
フィッシャー・スティーブンスはグッド
犯人ゲストスターと、コロンボ警部の年齢関係が逆転
ブレイディの描き方は面白いです。自分は「映画の天才」だと思っているのに、一見無能に映る中年の刑事に次々に「ボロ」を出します。おそらく計画的な殺人ではなかっため、彼自身かなり悔やまれる犯行状況だったと推測されます。新・刑事コロンボからは、このように犯人と警部の年齢関係が逆転し、かつてのように「コロンボ君」と警部を呼べるような犯人は極めて少なくなります。
成功者の転落劇は健在
秘書のおばさんローズが素晴らしい
モリー・ヘーガン
エンディングはかつてのコロンボ風ではない…でも許す!
警備員はフィル・コルセット
老けたバーク刑事B
音楽はパトリック・ウィリアムズ
音楽は、パトリック・ウィリアムズが担当しています。41話「死者のメッセージは特に音楽が素敵」を皮切りに、43話「秒読みの殺人」、45話「策謀の結末」と立て続けにコロンボ作品の音楽を担当。それらが素晴らしい仕上がりになっています。この「狂ったシナリオ」のオープニングもアップテンポなワルツ風の音楽ですごく印象に残りました。その主題が、楽器やテンポを変化させて、作品全体に流れています。
ハチャトゥリアン「仮面舞踏会」
このワルツですが、ハチャトゥリアンの名曲「仮面舞踏会」に雰囲気がとても良く似ています。気になった方はぜひYouTubeなどでご視聴ください。ハチャトゥリアンには他にも「剣の舞」という誰でも一度は聞いたことのある有名な曲もあります。
監督:ジェームズ・フローリー
脚本:リチャード・アラン・シモンズ
音楽:パトリック・ウィリアムズ
アレックス・ブレイディ:フィッシャー・スティーヴンス(声:池田秀一)
レニー・フィッシャー:ジェフ・ペリー(声:星野充昭)
ローズ・ウォーカー:ナン・マーティン(声:此島愛子)
ルース・ジャニガン:モリー・ヘイガン(声:佐々木優子)
モロスコ:スティーヴン・ヒル(声:池田勝)
バーク刑事:ジェローム・グアルディノ
フィル・コルセット:アル・プリエセ
ベニントン巡査部長:リサ・バーンズ
セウェル:スチュワート・J・ツリー
ツアーガイド:メグ・ジェームズ
加筆:2024年10月8日