- コロンボ警部は「ビリヤードが得意」の記事。
- ウィリアムズ夫妻「リンカーン・コンチネンタル」
まだ本格的なシリーズ化ではない 死者の身代金
死者の身代金 は女性弁護士レスリー・ウィリアムズが、夫(有名弁護士)のポール・ウィリアムズを殺害し、身代金目当ての誘拐に見せかけるお話。3話の「構想の死角」から本格的にシリーズ化する直前の作品と位置づけられます。タイトルクレジットは細く白色で、いわゆるコロンボ書体ではありません。
犯人レスリー・ウィリアムズ像
リー・グラントは怖(こわ)美しい
娘のマーガレット
ウィリアムズ邸
ウイリアムズ邸は、サネット・ブールバード沿いの高級住宅街にあります。一番近いご近所は、会計士のオリバー・プラントさんです。
ロス警察を「この街の警察」と…
FBIの管轄になったことから、コロンボ警部も最初は遠慮がちに捜査に関わっていて、「矛盾に対する困惑」が延々と描かれます。「殺し」の捜査に移行した後は、水を得た魚のようにはしゃぎます。今回はFBIの登場ということで、ロス警察を「この街の警察」と表現していて面白いですね。
後の作品の元アイデアがちらり
ごく初期の作品なのですが、かなり「スッキリ」な仕上がりになっていてびっくりしました。脅迫電話のトリックをレスリーに実演してみせることも興味深いし、娘に一芝居打たせて、犯人を罠にハメるラストは25話「権力の墓穴」、録音テープを使ったトリックは26話「自縛の紐」の原形にも思われ、とても興味深いものです。
確立してゆく捜査スタイル
1話の「殺人処方箋」とこの2話「死者の身代金」で、コロンボの刑事としての捜査スタイルはすでに確立していて「うだつの上がらなそうな風貌を利用して相手を油断させる」「身内の話で手がかりのきっかけを作る」「実はかなりの腕利き刑事」などが見られます。ただ両話とも、コロンボ刑事が事件から外されそうになり、現実の世界でもありそうな展開。
セスナに乗るシーン
レスリーと一緒にセスナに乗るシーンは、大きな場面ですがそれほど重要ではなく、一見無駄に長く感じられます。これは勇敢な女性と頼りない男性を対比させ、コロンボ警部(高所恐怖症)のキャラクターを際立たせているのかな。この飛行場は「バーバンク・グレンデール・パサデナ空港」と呼ばれていたが、現在は俳優の「ボブ・ホープ」に因んで「バーバンク・ボブ・ホープ空港」となっています。
髪が伸びて、ぼさぼさ風に
1話「殺人処方箋」から約3年が経っての2作目です。ですので一気にお馴染みのコロンボの風貌が出来上がっています。髪は伸びでぼさぼさ、レインコートも少しよれよれ度を増します。さらに…スーツは今回からお馴染みの「明るい茶系」に変化し、温かみを感じます。殺人処方箋ではグレー系(ちょっと冷淡)でした。すでに「チリ好き」も楽しめますし、コロンボのキャラクター設定が出来上がってきました。
ティモシー・ケリー
バーニーズ・ビーナリーが初登場
カールソン捜査官
リチャード捜査官
ハモンド捜査官
ジェリー(フィル)捜査官
マイケル・クラーク
女性社員ナンシー
レスリーのご友人グロリア
この3人の事務所が同じビルに!
LOS ANGELES COUNTY COURTHOUSE
クローウェル原告
裁判長
傍聴人の一人
グレープジュースはルートビア
空港のカフェでコロンボ警部が飲む「グレープジュース」は、葡萄色じゃないので変だな~と思って英語で聞き直したら「ルートビア(root beer)」を注文していました。ノンアルコールの炭酸飲料だそうです。(ウエイトレスの女優はロイス・バトル)
お金を持っているのに払えない…
また同シーンで、3ドル50セントの飲み物代を支払うお金を持っておらず、警察手帳を見せながらサインをします。これは大金の札束(身代金)を手にしながら支払えない…という矛盾に加え、筆記用具も持っておらず、ウエイトレスに借りるという始末。こっけいなBGMも加わり、微笑ましい締めくくりです。
音楽担当はビリー・ゴールデンバーグ
タイトルバックのシーン、中盤でセスナに乗るシーン、それと空港でのエンディングには、「死者の身代金のテーマ」とでも名付けたい印象深いメロディが登場します。これは何と、15話「溶ける糸」のメイフィールド邸でのパーティのBGMにも使われています。作曲家は「ビリー・ゴールデンバーグ」。70年代っぽいポップなサウンドなので、聞いてみてください。
監督:リチャード・アーヴィング
脚本:ディーン・ハーグローブ
音楽:ビリー・ゴールデンバーグ
レスリー・ウィリアムズ:リー・グラント(声:山東昭子)
マーガレット:パトリシア・マティック(声:上田みゆき)
カールソン捜査官:ハロルド・グールド(声:北村弘一)
リチャード捜査官:チャールズ・マコーレイ
ハモンド捜査官:ポール・カー
ジェリー(フィル)捜査官:ジェド・アラン
パーキンス銀行員:リチャード・ロアト
バート:ティモシー・ケリー(声:鈴木泰明)
男性社員マイケル・クラーク:ジョン・フィンク(声:納谷六朗)
女性社員ナンシー:リサ・ムーア
クローウェル原告:ビル・ウォーカー(声:雨森雅司)
裁判長:ジャドソン・モーガン
空港のウエイトレス:ロイス・バトル
セリア(依頼人):ノーマ・コロニー
グロリア(レスリーの友人):セレステ・ヤーノール
パット(電話の女性):ジーン・バイロン
傍聴人:バート・グリーン
加筆:2024年11月21日
初めまして
小型飛行機は高翼(主翼が上部にある)のほうが安定性が増します
レスリーはあえて曲芸飛行ができる低翼機に乗り、うさ晴らしをしていたのでしょう
恐れ知らずの激情家であることが、こんな所からも見て取れます
再放送で改めて視聴して思ったのですが、マーガレットはどうやって車のカギのコピーを作ったのでしょうか。またレスリーはどうやって大金を用意しろとかいう夫の声の入ったテープを作成したのでしょうか。素朴な疑問を抱いてしまいました。
初めまして
わたしより若い方とお察しします
音楽テープは文字どおり「切り貼り」ができます
レスリーは夫の電話録音を継ぎはぎしたのです
新聞や雑誌の切り抜きで脅迫状を作ったように
そのための道具がホームセンターやレコード店で売られていました
経験ありますが難しい作業ではありません
ホントですね。ペイバイビューのエピソード紹介のコメントを見ると、「弁護士のレスター・ウィリアムズは、活字の切り貼りで脅迫状を作り、録音テープを編集していた。そこに夫ポールが帰宅…」とあるから、見落としてたんですね。
コート🧥対決
アメリカ🇺🇸のコート🧥は刑事COLUMBO ヨレヨレコート🧥
イギリス🇬🇧のコート🧥は刑事FOYLE 紳士
国柄が出ている
私の過去のコメント中で、現在最も重要だと感じているポイントを中心に、各回をリテイク・コメントしていきます。
レスリー:「恐ろしい人ね。そのしょぼくれたナリも態度もみんな見せかけ。敵の油断を見すかしていきなり罠をぶつけてものにしようってハラでしょ?」
コロンボ:「私が?罠を?」
レスリー:「そう、どれもこれも罠よ。おつむが空っぽみたいなフリをするのも、奥さんや従兄弟の内輪話も――どう、図星でしょ?」
コロンボ「そんな――」・・・・・・。
このあたりの台詞のやりとりは、コロンボのキャラクターやシリーズ全体の方向性において重要な位置付けを持つシーンだと思います。ここでコロンボは、見かけとは違う鋭い観察力や頭脳を持ちながらも、わざと「しょぼくれたナリ」を演じ、相手の油断を誘う手法を用いるキャラクターとして強調されています。また、レスリーの指摘に対して「おつむが空っぽみたいなフリ」や「内輪話」といったコロンボの特徴的な振る舞いが、実は計算されたものであることが明らかにされ、視聴者に彼の「演技力」と「計算高さ」を意識させます。
このようにして、視聴者はコロンボが単に「しつこい」刑事ではなく、巧妙に相手の心を揺さぶり、罠にかけていく人物であると理解するようになります。この設定は、シリーズの他のエピソードにおいても繰り返し使われ、犯人との駆け引きの面白さや心理的な攻防が「コロンボ」の魅力のひとつとなっていきました。
さらに、コロンボのキャラクターが単なる対立者として犯人を追い詰めるのではなく、共感や柔らかい人間性を見せつつも内面では鋭く状況を把握しているという多層的な描き方に発展する契機にもなっています。このやりとりは「共感路線」の分水嶺になっているようにも思います。
初めまして!いつも楽しく拝見しております。ぼろんこさんのブログのおかげで、刑事コロンボという作品がより一層味わい深いものになり、もっと好きになりました!ありがとうございます。
本題ですが最近この話を見返していた所、作中に一瞬だけオランダの巨匠・レンブラントの《ダナエ》が映っている事に気がつきました。(車のキーの話を娘にした後、コロンボがウィリアムズ夫妻の邸宅に呼び出されるシーンです。)
この絵画は、女性の主体性や意思の強さを表現した作品と考察されているので、今回の話の犯人である能動的、意欲的、野心的なレスリーに重なる部分があると感じます。絵画が映る前後に、ダナエと同じく横たわるレスリーの姿も映っている為、これがもし意図的であれば非常に興味深いと思いました!
最後の空港でのシーン、マーガレットが搭乗口に消えてゆくところに、ラストシーンで札束アタッシュケースをテーブルに持ってくる刑事さんがボール箱を持って待機していますね。初めて気付きました。
はじめまして。このブログをよく参考にさせていただいています。
この作品は、ビリー・ゴールデンバーグの音楽が、場面や人物の心理描写にぴったりで、大好きです。音声だけ録音して何度も聞いているぐらいです。
レスリーのオフィスで、コロンボはレスリーに「今、あなた『どっちのかばん?』とおっしゃいました?」と日本語版字幕にありました。犯人はそんな大失言をしたのかと驚いて、英語の台本を見たら、コロンボのセリフは、「私、どの鞄のことか、言いませんでした?」で、主語が違っていたので、なんだと思いました。でも、「どの鞄」と言って、犯人の気持ちをゆさぶっているのは間違いないですね。
夏次郎様のコメントを拝見して、やっぱり原語のセリフ知りたいなあと思いました。面白い発見がたくさんありそうですね。
ところで、この犯人と、第一話の犯人、あと「権力の墓穴」の犯人などは、
自分の頭の良さ(と地位・権力)を過信して、(第1話の犯人はコロンボに{犯行}の自慢までしているしこの犯人もそんな傾向がある)、自分の職業の専門的知識を駆使して犯行を行っているという点でひどいなあと感じます。
殺した後に踊ってるし…
忘れられたスターの犯人の評判が悪いようですが、あちらは天然という感じで、それから病気の症状も手伝ってやってしまったという感じで私はあまり憎めません。もちろん偏った個人の感想ですが…
以前どこかのページでコメントさせて頂いたと思います。その時の名前とページを失念してしまいましたが…。
ルートビア、輸入食品の店などで稀に販売されてますね。飲んでみましたが、カフェインのトゲトゲしさがないせいか、飲み易い味のコーラといった雰囲気でした。ただ、湿布そのものといった強烈な匂いがするので、合わない人は本当に合わないと思います。
吹替で『グレープジュース』となっているのは、ルートビアが今に至るまで日本人に馴染みの薄いものだからだと思われます。
レスリー:「恐ろしい人ね。そのしょぼくれたナリも態度もみんな見せかけ。敵の油断を見すかしていきなり罠をぶつけてものにしようってハラでしょ?」
コロンボ:「私が?罠を?」
レスリー:「そう、どれもこれも罠よ。おつむが空っぽみたいなフリをするのも、奥さんや従兄弟の内輪話も――どう、図星でしょ?」
コロンボ「そんな――」
レスリー:「とにかく大した役者だわ。うわべはモタモタしてるけど、おつむの中身は目まぐるしく回っている。あなた刑事仲間でも腕利きで通ってるんでしょ?」
コロンボ:「いや、それほどでもありませんが光栄ですな。あなたのお褒めにあずかるなんて」
レスリー:「でも今日のあなたはいささかお粗末よ。せっかく買ってあげてたのにがっかりしちゃったわ」
コロンボ:「どうして?」
レスリ-:「昨日までのが大人の鑑賞に耐えるお芝居とするなら、今日のはまるっきりメロドラマ。仮に私が犯人としてこんな見え透いた手に引っかかって“悪うございました”とあなたの前にひれ伏すとでも思ったの?」
コロンボとツン(デレ?)女性弁護士犯人とのさりげないこんな台詞などのシナリオの練り上げが、1話「殺人処方箋」の延長線上から一部軌道修正して、今後のコロンボのキャラクター設定や、その先にある「共感路線」にまで繋がる分水嶺となった、極めて重要な位置付けのパイロット版。
今回改めて観て「目から鱗」で収穫だった点は、電話「逆探知」のシーンが有ったことです。
レスリー:「相手の電話の場所は分かります?」
FBI捜査官:「――しかし多少時間がかかるのですが――相手に早く(電話を)切られるとお手上げなんですが――」
わざわざ逆探知が必要ということは、すなわち旧シリーズの1970年代は、まだ旧式のクロスバー交換機や、最先端でもアナログ電子交換機だった時代で、回線利用量や情報量などの量的情報に基づく契約者への課金についてのデータは残しても、課金対象外情報になる、具体的な、どの電話機同士かなどの通話履歴までは、記録されない場合が多かったことを意味します。だからこそFBIでさえ面倒な逆探知が必要になるのです。12話「アリバイのダイヤル」、26話「自縛の紐」他多くの作品で、通話履歴を気にせず犯人が犯行に電話を使った理由はここにありました(これが2003年初オンエアの69話「虚飾のオープニング・ナイト」の時代になると、デジタル交換機時代に完全移行しているので、即座にどの電話機同士の通話か分かるし、コロンボも、犯人同士の通話履歴書を直接犯人に見せながら追及しています)。
最も、20話「野望の果て」の犯人のように、警察に直接自宅から居場所偽装の電話をするのは、警察の回線だけは電話を切っても警察が解除するまで回線が繋がったままなので、やはりアウトのようです(一部、26話「自縛の紐」コメント欄での、私と他の方とのやり取りより纏めました)。
補足
『刑事コロンボ』旧シリーズ当時の電話事情は、アメリカの某コロンボ・サイトでも大きな話題になっていて、最近、詳細な調査記事も読みましたが、1970年代当時のアメリカの電話会社では、概ねローカル通話は、かけ放題の定額料金制度のため通話履歴を残さなかった、という認識で合っていました。
コロンボが、他人の家などでは「(定額)ローカル通話ですから、電話をお借りしていいですか?」などと断わってから電話を借りることが多かったという英文の記載も有りましたが、これは私の記憶とは少々異なり、本当に毎回英語の台詞がそうだったのかは、改めて確認が必要だと思っております。
今まで5話が放映されましたが繰り返し見るのはこれです。何と言ってもリー・グラントが美しい。コロンボを最初は軽く見ているのが最後には「貴方は頭がいいわ」と脱帽する場面の嘆息。それと英語がとてもきれいな発音で英語学習にも最適です。
マーガレットも美しい英語を話します。コロンボとマーガレットが犯行の動機を語り合う場面は英語字幕を見て何度もリスニング練習をしています。このシリーズが終わる頃には何とか英語力を上げたいものです。
シリーズでこの死者の身代金が一番好きです。
中でもびっくりしたのがラストシーン。犯人の後ろに刑事が来て、犯人が退場します。
やれやれとコロンボが座ろうとするとウェイトレスが勘定書きを持って来ます。
おや、おかしい?そこでコントをやりますが益々おかしい?
先ほどまで満席だった空港レストランに客が誰も居ないのです。一瞬で。魔法みたいに。
最初から最後まで監督の仕組んだマジックを見てるようでした。
はじめまして。
楽しく読ませていただいています。
ラストの空港での25,000ドルと身代金の30万ドルのカサの違いが気になります。
演出のためにアタッシュケースを使ったのだとは思いますが。
空港でのチャージは1.10ドルですが字幕では3.50でした。コロンボのなかでも数についてはわざと変えているときが結構頻繁にありますね。
コロナ禍続く世界で二度目の放映から早一週間。
今回印象的なのはピーター・フォークの髪が真っ黒であること(笑)。セスナ機内でのコロンボとリスリーのサシでの勝負(笑)。はっきり言って命を張って操縦桿をしつこいコロンボに預けて挑みかかるレスリーの肝の据わりっぷり。もう戦慄ですわ。そして何よりその後、夫が人格者だったかを淡々と語りますが、これこそが動機だったのだ、と。自分が全然持っていない人徳、人格者である夫を激しく憎んだ。まさに愛と憎悪は表裏一体、紙一重。
クライマックスのレスリーとマーガレットの言い争いの場面です。
鏡にバッグすり替えの手口を残したり、偽装工作の為に投下したはずのフラッシュライトが出てきたのは何故ですか?
全てコロンボがマーガレットに指示したのでしょうか?
正直なところ‥返答に困りました(笑)
一般家庭に録画機が普及していない時代のドラマでして、
各所に「より、分かりやすい演出」が、登場しちゃいます。
「全てコロンボがマーガレットに指示」としか、思えないですね。
NHKの再放送でこのエピソードを見たのは今回が初めてですが、ストーリーはなんとなく
見覚えがあるので子供のころに見たころあったんだろうと思いつつ懐かしく見ました。
見終わって、疑問点が二つ。
・軽飛行機の操縦かんってあんなにはいどうぞって隣の席に渡せるものなんでしょうか?
・かなり最初の段階で、コロンボはレスリーが身代金を隠し持っているとにらんで
レスリーのロッカーを勝手に開けて調べたりしてますが、これは違法行為ですよね。
コロンボって捜査のためであっても違法行為はしない不文律がなんとなくあって、
こういう捜査はあまり見ない気がしますが、まだ初期なのでこれくらいはOKって
感じだったんですかね。
この作品はまだパイロット版の領域で、
スケール感を出そうとしています。
実際には、セスナから大金を落としたりして、
落ちる場所なんて、定かではないはず。
そんな不確実な犯行計画も変だと思われます。
この作品は何度も再放送されていますね。今回で10回以上は見ていますが何度見ても面白い作品です。好評でシリーズ化につながっていくのがよくわかります。
この作品からコロンボの個性が確立してきます。まだおんぼろプジョーは登場しません。
今回は犯人に同情の余地はなく、共感はできません。のちの作品では犯人に共感してコロンボが憎たらしくなることがままありますがレスリーにはね。
マーガレットが角度によって時々ジョンレノンに見えてしまいました。眼鏡と真ん中わけのせいで。そうでもないかな。「うまくいくといいわね。」の時点でマーガレットは気づいていたのかな?
山東昭子参院議長がまだ当選する前だったんですね。しっとりしたいいセリフ回しです。
「マーガレットが角度によって時々ジョンレノン」
には、笑いました。
私も「角度によってジョンレノン」に似ていると、言われます。
どの時期のジョンでしょう?
丸眼鏡かけてらっしゃるんですか?
まさかお髭は?
『コロンボ』シリーズの中でも大好きな作品の一つです。でも、開始早々素手で脅迫状を作るとは!! まぁ自分が最初に手にするものですし、鑑識作業もせずに証拠品を素手で触れるのは本作に限りませんが。でも、ヘイワードは手袋をして、しかも作業終了後は暖炉で燃やしましたから、もちょっと気を遣ってほしかった。
リー・グラントが美しい! 特に墓地でのヴェール越しに覗く横顔の美しさといったら!! 美人は美人ですが、もう40を過ぎていて体の線も崩れていて、特に目が怖い。いろいろの写真を見ると、特に役柄のために怖い目をしているのではなく、もともとこういう目の持ち主のようで。
黒い衣装を着けると、同年代のシャンソン歌手のジュリエット・グレコに似た感じを受け、2人とも大好きですが、残念ながらグレコは昨年亡くなってしまいました。
本作では、セスナで大空を飛び、そのBGMがまた素晴らしい! 雄大な自然とその中で奏でられる壮大な音楽。サイコーです!!
残念なのが、セスナの中で見せるレスリーの歯の汚さ(笑)! コロンボ並じゃないか! アメリカ映画俳優の女としてはびっくり仰天!! ジャック・キャシディなんてしょっちゅうタバコを吸っているのに、歯は真っ白!!
同じくセスナの中で、レスリーとコロンボは顔がくっつかんばかりの距離で話しているけど、お互いに口臭は気にならなかったのかしら? 本作に限らず、外国映画では、人物同士の会話が近づきすぎです。昔から気になっていたのですが、にっほんではそれほど近づかないのに、何故外国ではこんなに近づいて話すのか? 臭くないのか(爆笑)? こういうアホなことを考える人はいないでしょうが・・・
とても面白かったですが一つ気にななるところがあります。犯人が大柄な夫を殺すところまではいいんですが、被害者を一人で車まで運んだりす巻きにして崖から落としたり超怪力女性弁護士なのがちょっとあれかなと思いました。確か他のお話(確か歯医者が犯人)ではコロンボが「女性が一人で男の被害者を運ぶのは無理だ。よって犯人は歯医者の妻ではない」旨を述べていたことを思い出しました。
2話「死者の身代金」を見ていて初めて気づいたことがあります。レスリーの娘、マーガレットが見ているテレビの映像です。「深夜の告白」という1944年に公開されたアメリカ映画で、ビリー・ワイルダーが作った犯罪映画の傑作です。女性が夫を殺し死亡保険金を受け取ろうという映画です。この映画の女性にも娘がいてマーガレットと同じ境遇です。この映画を見てマーガレットはレスリーの行ったことを確信したように見えます。「深夜の告白」を最近見たのでわかったことです。既にご存知のことでしたら失礼しました。
(記入するところを間違えてしまいました。修正をお願いします。)
gloriaさん>
「深夜の告白」について語られたゲストさんがいました!
ご無沙汰しております。今日たまたまBSで観ました。前にも観た事ありましたが改めて人間の欲深さを感じました。本当に欲深い人は限度がないんですね。それは万国共通なんですね。ちなみにレスリー役のリー・グラントさんが現在95歳でご存命な事もちょっとビックリ。
私もWikipediaで調べてご存命のことを知りびっくりしました。
彼女の素敵なファッションと豪華なお屋敷に魅了されました。
先日NHKBS水曜夜で最晩年のコロンボを見たばかりなので若いコロンボ警部が初々しいです。
毎回、番組後にこのサイトを読むのを楽しみにしてます。
はじめまして。楽しいサイトですね。
コロンボが男性の弁護士助手に『女が上司でよくやるね〜アンタも』とか言うのは不快でした。別に相手を引っかける目的でもないわけだから、あれはコロンボの本音なワケで…。
コロンボはああいう言い方で相手の反応を見ていた可能性もあります。人間、感情的になれば多弁になり、より多くの情報を引き出せますし、相手が上司に批判的ならそれはそれでより有益な情報元にもなります。
まあ、時代背景も考えないとですが。
うん、私もそんな気がしてきました。コロンボの、その後のレスリーへの態度に、女性蔑視的なものはないですものね。
こちらのサイトは頭の整理とかストーリーの確認とかで拝見させていただいてます。
刑事コロンボは今、huluで配信されていて、久しぶりに懐かしく色々な回を見続けてますが、この「死者の身代金」は初見で、非常に楽しめました。見どころは何と言っても美しい敵役のリー・グラントです。品のあるブルーのナイトウェアでちょこんと階段に座るシーンの彼女がかわいらしい。そうかと思うと太々しい敏腕女弁護士としてコロンボの特徴を言い表しながらコロンボを論破するシーンは憎たらしさ満載です。そんな彼女をコロンボが追い詰める最後の空港でのセリフは、悪人の悪人たる部分を見事に突いていて、正に胸のすく思いのするシーンでした。この回は刑事コロンボのベスト3に入る出来だと思います!
レスリーの衣装も素敵ですもんね。
最初は黒から始まり、シーンごとのおしゃれを楽しめます。
私が特に記憶に残ったのは前半の自宅での鮮やかなパープル系のナイトドレス*。
*名称は想像です笑
これも多分初見でした。殺人処方箋よりこちらの方が好きです。
最後の決め手は有無を言わせないものではありましたが、頭の良い犯人ならあの現金は無いものとして行動しそうですけどねぇ、闇金に借りて用意するとか、その瞬間に渡さなければってシチュエーションを編み出して欲しかったです。
まさかコロンボとマーガレットと手を組んでいた‥とは思わないですよね。全部を知っている我々なら、もう少し慎重に行動しますが。
これを言うと身も蓋もない話になりますけど、身代金を運ぶ小型飛行機にレスリーさんが乗る必要はありませんよね。犯人は小型飛行機に誰が乗っているかを知る方法はないでしょうから。警察側のそういうふうに考えて小型飛行機には警察官が乗ることにしていたら計画失敗。
確かにね〜。
レスリーは気が強そうなので、その提案は跳ね返しそう 笑
この犯罪が計画通りに進めば、警察は身代金のお札の番号を記録しているわけなので、犯人は時効成立までの間そのお金をずっとタンス預金するつもりだったのでしょうか。だとするとずいぶん時間がかかる犯罪ですね。
マーガレットはスイスの学校に戻ると言っていたので、彼女にお金を渡すのは国外にお金を持ち出せるいい機会だったのかもしれません。スイスの銀行は匿名性が高いので、犯罪に利用されやすいと聞いたことがあります。スティーブ・マックイーンの映画(華麗なる賭け)でもそういうシーンがありました。
私は、空港でのあの結末がどうもゲセないのです。
身代金を投下せずに隠し持っていたというのは、殺人の物的証拠になるのでしょうか?
「誘拐された後、いっそのこと夫が誘拐犯に殺されてもいいなあと思ったので、空のかばんを透過したの。」と言い逃れができたように思うのですが。
もちろん、嫌疑は深まるでしょうし、殺人以外の罪には問われる可能性はありますが。
だれか教えて下さい。
身代金を隠し持っていた=誘拐犯の一味になります。
他に真犯人がいれば要求を果たせておらず、別の展開になるから。
ですので、共犯がいなければ偽装誘拐ということになるのでは?
そうなると、娘マーガレットの証言やら、状況証拠やらで、苦しい立場になりそう。
身代金をマーガレットに渡したことで、レスリーは失敗した
そうでなくとも番号が控えられた
お札では、結局
使用することも出来なかったのではないでしょうか?
確かに、そう!
リー・グラントはシリーズ屈指の美人だが
最後の空港のバーで札束見てソワソワするウェイトレスもなかなか…
空港のウェイトレス>ロイス・バトル
という女優さんでした。
Lois Battleはその後, 別の世界で大活躍されていますね.
こんにちは。初めまして。
在米で、半年前までロサンゼルスに住んでいました。またDVDを観直しているのですが、レスリーがセスナで発着する空港は、ハリウッド・バーバンク空港(BUR)
https://hollywoodburbankairport.com/flight-information/
に見えるので確認したら、やはりそのようです。
https://www.imdb.com/title/tt0066933/?ref_=ttep_ep1
(Details →Filming Locations →see moreをクリックしてください。)
ユニヴァーサルスタジオはこの近くなので、このあたりでのロケも多いです。
レスリーが逮捕されるのはロサンゼルス国際空港(LAX)ですけどね。
Ellieさん、貴重な「ハリウッド・バーバンク空港」情報、ありがとうございます。後日、記事等に反映いたします!
レスリーも「ほんの少し手加減」していれば迷宮入りになったのに?!
身代金を20万ドル💲にして、義理の娘の年金は残しておいて「少しでも機嫌」を取れば娘はあんなに騒がなかっただろうし、証拠になる現金を渡す必要もなかったんだからね?!
とにかく財産を全て換金して「使えない」ようにして隠したそれをどうするつもりだったのかな?!
まさか、コロンボが仕掛けた罠とは思わなかったでしょ(笑)
レスリーの金銭欲の強さは同僚の弁護士との会話でもハッキリ示されていますね。慰謝料15万ドルの請求に対して同僚は半分と言うのに、レスリーは1万ドルで十分と言っていました。財産を全て現金化して身代金にしたのは、義理の娘に一銭も渡さず独り占めにするためでしょう。犯行動機は夫の自然死を先長く待つのでなく、財産分与せずに手っ取り早く全額を得る目的と思います。そこに目をつけたコロンボは素晴らしいですね。
なるほど!
初めてコメント致します。
小学生の頃、NHKで初めて観たコロンボ作品です。
第一回放映だったのかな?
子供心に「レスリーさん綺麗だな~」とボーッと観てました(笑)
それ以来何十年も観ていなかったせいか、記憶がゴチャ混ぜになり、娘さんと「殺しの序曲」の天才少女がすり替わっていました。
「殺しの序曲」を再鑑賞した時に「あれ?この女の子、細工してコロンボに怒られたよな?おかしいな?カットされたのかな?」なんて(笑)
天才少女>似てます
全然本筋と関係ないんですが、チリが旨そうです。
子供の頃にみたアニメ「宇宙船サジタリウス」のラナの好物ラザニアと双璧をなす、
「食べたことないんだけどなんか旨そうなメニュー」でした。
ラザニアは割と一般的になりましたが、チリはまだ食べたことないです。
今度カミさんにお願いしてみようかな(笑)
20年くらい前にハンバーガーのウェンディーズでメニューにありましたよ。
小さな紙容器に入っていて、ハンバーガーより高く¥400くらいしてました。
お味の方は言うと、ミートソースみたいで、う~む?
牛丼食べた方が良かったかな...と言う感じでした(笑)
私もウェンディーズでメニューで見つけてさっそく頼んじゃいました。クラッカーは無し。まあミートソースですね。最近も生協の宅配便で見つけて頼みました。クラッカーも。タバスコかけて食べてます。
何十年ぶりに見ましたが今になると新たな発見がたくさん。
継娘マーガレットがテレビで見ていた映画は私の大好きなビリー・ワイルダー、フィルムノワールの傑作Double Indemnity (深夜の告白)ではないですか。
保険金目当てに不倫相手と共謀して夫殺しをする美しい人妻のミステリー。
前兆として挿入するにはオツな演出だと思います。
そして空港での乾杯シーン。
コロンボのセリフはあの名画「カサブランカ」からの引用、有名なセリフ「Here’s looking at you」でした。
邦訳では「君の瞳に乾杯」とアマアマな名訳ですが本当は「君を見んがために」です。
本来の意味からするとこれまた皮肉でオシャレな引用です。
コロンボは何回見ても新しい発見があります。
マーガレットがテレビで見ていたやつですね!
私も気になっていました。
またまた追記 またまた声優感想で恐縮です。もうおわかり、山東昭子さんですよ。リーグランドの役柄、美貌には山東昭子さんが完璧。スパイ大作戦のシナモンに次ぐはまり約ですな。
山東昭子さん、少し前に地元商店街で、街頭演説していまして、実物にお会いしました。
追記 あとチリが出てきたシーンは思わず膝を叩いた!2作目から出てたのかぁ!
見ました!逮捕までがちょっと荒っぽく感じたりしましたがコロンボが細かい矛盾に気がつき指摘しているところは、流石刑事コロンボの醍醐味。また美貌で社会的地位も高い犯人に粘り強く入り込んでいく点も醍醐味の一つです。既に二話目で刑事コロンボ作品の醍醐味を余す事なく散りばめた作品なのでは?ベスト20に入って欲しい作品です。
この作品は敏腕弁護士との対決!と、番宣ではよく煽られますが、
実際は、脅迫電話に対して安否を訊かない。
バッグはどっちという答えに疑問。
被害者の車のシートが前にあった。
自家用機からカラのバッグだけ落ちていた。
(張り込まれているからバッグごと持ち去るはず)などなど。
犯人は結構ヘマをやっています。
コロンボは、パイルD-3の壁や別れのワインや白鳥の歌のように、
被害者に近い人の声を重視しています。
マーガレットの話から動機が見えて、
大芝居をやらせ証拠の金を使わせて、
コロンボ完勝の氣分爽快なラストでした。
50周年のベスト20にランクインしなかったのが、不思議でした。
こんばんは、
やり手の弁護士先生、計画殺人にしては細かい部分の詰めが甘かったですね。
飛行機から身代金入りのバッグを投下する件ですが、あの飛行機の窓のサイズでは現金を入れた状態のバッグは通らないように思います。
※もっとも、その点を突かれた場合、ドアを少しだけ開けて投下したと言い逃れるかもしれませんが、 この点はあれれ?という感じでした。
バッグが空の状態で放置されていたことといい、私のような素人でも変だと思うのですから、コロンボが怪しいと思わないはずはありません。
「天国と地獄」をヒントにしていたら面白いと思いますが、一杯やりながらふとそんなことを思いまして、コメントしてみたくなりました。
しかし、あの高慢な女弁護士の鼻柱をへし折るラスト、なかなか痛快でした。
このエピソード、人気投票ではあまり上位に入ってこないようですが、個人的には結構好きです。
自家用飛行機を自由自在に操る、美人で切れ者の弁護士が、一見モサッとした冴えないコロンボに最後あっと言わされる大逆転。
「人間にはいくら金を積まれても売り渡せないものがある、あんたにはそれが分からないんだ。」
コロンボ、すごい人間洞察力!
今、見てました。
コロンボ警部、ビリヤード上手なんですね❗
ところで、最後のサインって、何のサインなんでしょ。
あれで支払ったことになるのでしょうか?💰
社用車のガソリンを入れたときなど納品書に署名します。
公用にかかわる支払いですので、コロンボ警部のサイン入り納品書が請求書とともにロス市警本部会計課に回ることになります
今回は私もリアタイ視聴です。今回はこちらの世界wがコロナウイルス騒ぎで盛り上がる時代背景で記憶に残りそうですねえ・・・。1971年の作品(しみじみw)。70年代米ドラマ・映画を見直す度思うのは、よくまあ当時はどこでもスパスパと煙草の灰を落としていたもんだetc.時代劇を観るようですねえ。当時の風俗がしのばれる貴重な資料だなあw。改めて私が一番印象的な場面は、レスリーが一人夜に鼻歌を歌いながら舞い、それを見たマーガレットがショックを受けるところです。悪女っぷりが象徴的。そうそう声優が山東昭子さん。貫禄十分。まだ政界入り前だったのか。色遣いとしては家具の緑が印象的。
夫(ポール)に加えて、娘のマーガレットとの不仲も、殺害動機に含まれるかな…。
初めてコメント書かせていただきます。
子供の頃から「レスリーはなぜ夫を殺したのか?」謎でした。
表面的にはお金だと思われますが、それだけではない。
マーガレットの言うように、夫に付随する地位、名誉、信用、客筋……
きっと単純な理由ではないのでしょうね。
レスリーはなぜ夫を殺したのか?
簡単な理由ではないのかな〜と思っています。結婚した理由もどうかな…。
お金目当てなら、夫(ポール)に稼ぎ続けてもらっても悪くないですよね。
想像以上に「不仲であった」ような気もしますね。
いま、生で観ています。
リマスターだからかな。シャツの青色、レスリーの服のピンクなんか、色鮮やかに感じますね。
こんな金持ちなのに、ダイニングテーブルの上にテレビを置いてみている!
ほんと画質が素晴らしいです。手持ちのDVDが色あせて見えます。(でも、放送当時はアナログ放送なので、DVDでは当時の雰囲気を味わえる、ということで)
なので私もリー・グラント扮するレスリーの素晴らしい衣装に目がいきました(彼女自身も好きですが)。しかも、男性が犯人の時と違って、衣装替えが多くそういう視点でも楽しめました。
●殺人シーン・・・女スパイがごとし全身真っ黒なスーツ姿
●裁判のシーン・・・赤の網目模様の入った長い上着のスカート姿
●脅迫電話待ちのシーン・・・ショッキングピンクのドレス姿(+黒い毛皮のコート→何回も登場する)
●身代金を用意するシーン・・・シルクっぽい濃紺のドレス姿(+パールのネックレス)
●飛行機搭乗シーン・・・灰色のスラックス+白いコート姿(+スカーフ)
●マーガレットとの会話のシーン・・・柄の入ったワンピース姿
●死体が見つかったあとのシーン・・・濃い茶色のドレス姿
●葬式のシーン・・・黒いベルベット?のロングコート姿(+黒のワンピース=喪服)
●事務所でのシーン・・・えんじ色の上下(上着+スカート)
●車のカギのシーン・・・薄いパープル?の部屋着姿
●空港でのシーン・・・毛皮のコート+赤いスラックス姿
ファッションには詳しくないので表現は適当です。アクセサリー類もいろいろと変えていますが省略しました。しかし、こうやってみると10回以上も着替えていることが分かりますね。
同じく見てます
私も!
チリ!!
リーグラントは、美人でした。
吹き替えは「山東昭子」さん、いまや参議院議員。
今回のは娘が追い込んでいくのが面白かったです。父を本当に好きだったんですね。ママハハにビンタするところは凄かったです。コロンボは協力してもらえると、ここでふんだのでしょうか。墓石に座って待ち伏せしてるのはフフフと思えました。合わせて、コロンボは相手を油断させるフリをしますが、ちょっぴり変わったものも持っているのではと、僕は感じました。カフェ有名なところなんですね、興味でてきました。
レスリーとご主人の夫婦関係が微妙で、娘の言葉を頼りにする他ありません。殺人の動機とまでは感じないのです。
そんなに大柄でないレスリーが夫の死体を車に乗せたり出したりできたのかなと思いますが、物的証拠の結末はスッキリしてますね。コロンボがチリを食べながらマーガレットと話をするBarney’s Beaneryは現在支店合わせて6店あるようですが、登場したのはWest Hollywood本店でしょうか?当時の面影は残ってないでしょうが、機会があれば一度行って見たいものです。メニューにチリもありました。
私もいつか「Barney’s Beanery」を訪れたいです。
リー・グラントはエミー賞・アカデミー賞両方とも取った名優の一人だからね
後付で評価するまでもなくピーター・フォークがたじたじな時点でおわかり
なるほど。
今日もう一度コメントを読みでいました、ありがとうございます。
ぼろんこ様、ご返答ありがとうございます。
レスリーにとって、人望の厚い夫は、さぞやうっとうしい存在だったのでしょう。
自分も彼と遜色ない実力があるという自負があれば、なおさらだと思います。
私もちょっとそういうところがあります(笑)。
私の職場にも、人望が厚くやさしくて実力も申し分ない人がいるのですが、何故か精神的な問題が起きて、休みがちになりました。人望の厚いやさしい人は傷つきやすいのかもしれません。
レスリーの夫もレスリーの心ない言葉にひどく傷ついていたと、娘さんが証言してました。殺された夫は本当に優しい人だったんだと思います。そうなると、レスリーの行為は本当に残虐です。
この作品、私は大好きですが、その残虐さを思うと、あまり気楽に見られない…。
一方でレスリーの嫉妬心にシンパシーを覚えるという、非常に複雑な思いを抱かせてくれる作品です。
元々コロンボはドフトエフスキーの「罪と罰」のポルフィーリー検事をモデルにしているとのこと。ポルフィーリーは主人公を追詰めつつも、一番の理解者でもあります。
私はコロンボ作品に、そういったところに魅力を感じているのかもしれません。
レスリーは敏腕弁護士に描かれているが、相当な経済的な不安も抱えていたのだろうか。もう一度見返してみます。
HIDEKO さん、鋭い観察です。ありがとうございます。私がこの記事を書いたのは6年前。今思えば、無駄ではないシーンだと気付かされますね。
コロンボ全作品が交流できる、楽しいブログをありがとうございます。ぼろんこさんは冗長と評された「セスナにコロンボと犯人が同乗する」シーンですが、私はあの場面が好きです。機中で犯人が夫の人望の厚さを語るのですが、セスナ機を降りた後、その話を受けて「容姿も成績も完璧ないとこに対し殺したいほど嫉妬することがある」とコロンボが返した時の犯人の「そう…」という返事と表情!犯人の主たる動機は金と事務所だけど、自分にはどうあがいても得られない夫の人間性に対する嫉妬があることをコロンボは見抜き、また見抜かれたことを察知する犯人、という凄い場面だと思うのです。
決定的物証を突き付けられたタイプで言い逃れできません。
レスリーは冷静にコロンボ分析をしたという点において評価できます。
新シリーズに入っていくと犯人のレベルとドラマの品格が急降下する。
犯人の言葉でのコロンボ分析で良いのは「殺人処方箋」「死者の身代金」です。
コロンボ自らの言葉によるコロンボ分析で良いのは「殺しの序曲」
「死者のメッセージ」です。すばらしい内容でした。
コロンボとこれだけ堂々と対決した女性犯人は数少ないのではないでしょうか。コロンボ警部は特に女性に対して紳士(男の犯人へのようなバカ丁寧とは違う)なので、女性犯人ものでは対決色が薄いことが多い気がするのですが「死者の身代金」のレスリーは冷酷無比で、フレミング医師と同等の強敵でした。
解決の仕方も普通の人間なら通用しない手、でもレスリーなら罠にかかる、という犯人の内面に付け込んだもので印象的です。
今となってはかなわぬ願いですが、一度コロンボが激怒するような女性犯人ものを作って欲しかったなあ、と思います。
開始後、約2分で殺害。犯人とコロンボの初対面まで約12分。
これは、とても良い長さです。
トリックや殺害背景が複雑だと、この時間がとても長くなり、コロンボが犯人
を追い詰めたり、犯人が追加証拠のねつ造などをする暇が無くなるケースが
あります。尤も、たとえそういうケースであったとしても、前提時間をカット
して、捜査段階で順次詳らかにしていく方法はあるはずです。
別れのワインでは、初対面まで約36分もかかっている。
=これは、さすがにかかり過ぎだろう。
車のライトが十字に光る。この感じがとても好きです。
レスリーの目の位置とライトの位置を同じにするなんて、ドギツイですね。
電話で誘拐連絡があった。
このときは、レスリーの友人からその連絡を装わせた。
コロンボにおいては、よく通話記録を証拠として採用している。
よって時代背景と考え合わせると、この時代は電話局で通話記録は
取られていないと考えるべきだろう。
刑事コロンボは一話完結で観るべきであって、刑事コロンボ全体としての一貫性
や整合性は考えるべきではないとは思う。しかしながら、重要な証拠能力を持つ
通話記録が証拠として採用されたりしなかったりすると、観ている方は
ありゃりゃ??、って思ってしまう。
この回では「かみさん」じゃなくて「女房」と言っている。
これは翻訳の問題だとは思うものの、私が観ているのはColumboなどではなく
「刑事コロンボ」なので、元はどうあれ、そういう変化も面白味ではある。
事務所に置いてある電話機の機能を説明するというのは、トリックを半ば
明かしているに等しい大胆な行動だろう。これは「ルーサン警部の犯罪」に
おいて、ビデオカメラの説明をしているくだりに似ている。これは、
「殺人処方箋」フレミングの言う「見くびっていた連中」の類なのだろう。
バーニーの店で娘に対して、コロンボの本音がビシバシ出てくるのは面白かった。
捜査進行段階で、コロンボが自身の言葉で本音を語るのは珍しいし、
観る方は、ただでさえ嘘つきのコロンボが何を考えているかが掴みづらい。
◆レスリーの言葉によるコロンボ分析
恐ろしい人ねえ。そのショボくれたなりも態度もみんな見せかけ。
敵の油断を見透かして、いきなりワナをぶつけてモノにしようっていう
腹でしょ。どれもこれもワナよ。おつむが空っぽみたいなフリをするのも、
奥さんや従兄の内輪話も。とにかく大した役者だわ。上辺はモタモタして
いるけど、おつむの中は目まぐるしく回っている。
刑事仲間でも腕利きで通っているんでしょ。
◆犯人を出し抜く奥の手
コロンボが捜査から手を引くことを告げる。犯人は油断が増してしまう。
もちろんウソだ。そして、トドメのモリを投げ入れる。これは、
「殺人処方箋」や「ハッサン・サラーの反逆」でも油断させる手法として
効果てきめんだった。
下記の通り、主要要素が揃わない場合や、犯人が強敵の場合用いられる。
◆要素
動機:娘マーガレットの証言から明らか。全く同情できない。
方法:推理
チャンス:推理
状況証拠:車のシートの位置、キーが無かった、
◆決定的証拠は、鮮やかと言う他はなかった。
◆評価
「初夜に消えた花嫁」でコメントした評価基準を全て最高位に満たしている。
散り際…良かったですね。
天才弁護士を落とす。
天才弁護士は自らの才に溺れ、人間の本来ある面を見落としてしまった。
最後、運ではなく負けたのだと悟った。散り際は良かった。
作品を見直して気づきました。
>義娘マーガレットが父の死の知らせを聞いて帰国したことに対しレスリーは「帰ってくるとは思わなかった」と発言しています。
は、実はそうではなく…
父親が誘拐された段階でした。まだ死んだと知っていない。さらにレスリーは「(帰国すると告げずに)急に帰ってきたので驚いた」と言っていました。ですが「心配しないで…」とマーガレットの方を抱く時の顔は…恐ろしいです。
なるほど、そうなんですよね。彼女は損得勘定で事柄を見てしまうということですね。それにつけ込んだ罠…お見事でした。
ぼろんこさん、
又、書き込ませてもらいます。
タップおばさん、初めまして。
ご意見ご感想、なるほど、と思いました。
あのラストでコロンボの台詞は見事ですね。
普通なら絶対成功しないやり方ですが自信を持ってマーガッレトを使って罠にかけたコロンボが
「何故なら貴女自身がそういうタイプだからだ、
つまりあんたは自分の欲の深さに裏切られたのさ」でしたっけ、何だかスカッとします。
義娘マーガレットが父の死の知らせを聞いて帰国したことに対しレスリーは
「帰ってくるとは思わなかった」
と発言しています。
普通帰ってくるでしょう。
この時点でレスリーの考え方や価値観は一般的に考えておかしい。
これがラストに繋がっていくところは面白いと思いました。
yasさん、書き込みありがとうございます。なるほど~あえて意訳ですね。それが良い解釈ですね~。
70年代の日本で、沖縄以外ではルートビアはほとんど知られていなかったと思います。私はスヌーピーのコミックに良く出てくるものとして知ってましたが、長い間アルコールが入ったビールと勘違いしてました。
仕事中のコロンボがビールを飲んでると誤解を与えないよう、あえて意訳してグレープジュースを当てたのだと推測します。
転校生はさびしんぼうさん>こんにちは。リー・グラントは「歴代の犯人の中でも美人」ですか、確かに魅力的に描かれています。身代金の件については、少し検証してみますね~。
ブロッコリーさん>空港のカフェのシーンについてでしょうか?
るてなんとさん>そうなんですね~、私は研究不足です。わりと「カットする箇所が選びにくかった」のでしょうか。他の作品では、ざっくりカットしているものもありますね。
日本語吹き替え版は、ところどころで小池さんから銀河さんの声に変わる場面が多々ありました。
カットの仕方が随分細々としていたのだということがわかります。
>グレープジュース
とすると、翻訳ミスでしょうか?
今日のBSコロンボでした。
歴代の犯人の中でも美人さんですね。惚れそうです。
頭のいい割には間抜けなところがありました。
本当に利口ならば、お金をそのまま落としたでしょう。どうせ手元に戻るでしょうから。FBIが見え見えで張っていたので、犯人が危険とを察知したで済むのです。
それから、現金を入れた鞄ばらば、あのセスナの窓から出なかったもではというところも、コロンボに指摘して欲しいところです。
ところで、あのお子さんの女の子は、ミュージカル ウイキッドの主人公と似てたりします。(笑)