犯人たちの口癖

人は思いもよらぬ行動に出る

コロンボ警部に犯行の矛盾点を指摘された場合、最も頻繁に使われる言い訳として「心が動転している場合には、人は思いもよらぬ行動に出るものだ」というもの。この台詞を口走った時には、間違いなく「容疑者」となるでしょう。
 

何か進展があったら教えてくださいね、刑事さん

犯人は捜査の進捗をたいへん気にしています。とにかく、自分が疑われていないか、何かミスが見つかっていないか、心配なのですね。この言葉を口走った時には、間違いなく「容疑者」となるでしょう。
 

要点を言いたまえ、コロンボ君

犯人はコロンボ警部の「回りくどい口調」にいらだつことが多くなります。コロンボ警部が「何を告げにきたのか?」一刻も早く知りたいのでこの言葉が出ます。ほぼ疑われている状況で使われます。
 

それで君の水晶玉には、何が映った?

常連の犯人役「ロバート・カルプ」「パトリック・マクグーハン」などが使う言葉。コロンボ警部の仮説が、あまりに的を射ているので「それは推理ではなく空想だ」などの言葉とセットで使用されることがあります。「水晶玉」は占いで使われるものです。
 

私が△△△の死に関係している?と言いたいのですか。

犯人は自分の犯行を疑われていると感づかれた場合「殺した」という直接的な表現を口にすることを恐れ、「△△△の死に関係した」と、若干回りくどい言い方をすることがあります。この言葉を口走った時には、間違いなく「容疑が深まる」でしょう。
 

これは自分なりの推理なんだがね…。

犯人たちはたびたび自分ならではの推理を展開します。こういったケースではほぼ「自分が犯人です」と説明しているようなものです。もしも犯行と無関係であれば、そのように積極的に推理などはしないものです。
 

君は自分を無能に見せかけ、無邪気そうな顔ですり寄ってくる。

コロンボ警部の執拗な捜査にいらだった犯人は、このような台詞を吐き捨てます。コロンボ警部が毎回自分に不利な状況証拠などを持ってくるので、かなり追いつめられた状況です。暗に警部を有能と評しているわけで、それらの証拠が的をえていると自分で言っているようなものです。

加筆:2022年8月23日(誤:的を得て 正:的を射て)

“犯人たちの口癖” への4件の返信

  1. 「的を射る」=要点を捉える
    「当を得る」=道理にかなっている

    この二つがゴッチャになってるんでしょうね。
    ありがとうございました。

  2. 初めまして。
    最近になって、改めてコロンボのDVDを初めから見始めました。
    このブログは以前から存じ上げておりましたが、
    何年かぶりに訪れさせていただきました。
    いろいろと参考にさせていただいております。

    さて、そこで気づいたのですが、
    それで君の水晶玉には、何が映った? のくだりです。
    的は射るもの、当は得るもの だと思うのですが、
    如何でしょうか。

    1. 今まで自分は「的を得る」ばかりを使用してきましたので驚きました。
      しかし、ちょっと調べてみたら、「的を射る」が正解で、「的を得る」はNHKはじめ放送業界での使用は✖︎のようですね。
      たしかに意味を考えれば「的は射るもの」だけれど、口に出して発音してみると、「的を得る」の方がずっと発音しやすい、だから「得る」と言うようになったのかな、と勝手に想像してみました。

    2. 発見ありがとうございます。
      私も自分なりに調べてみました。
      私はなんとなく「的を得る」=要点を捉える
      を使っていましたが、
      ご指摘の通り「的を射る」が正しい日本語でした。
      本記事を修正いたします!

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