さらば警部補

ピーター・フォーク氏が半生(一生と言っても良いか…)を捧げた刑事コロンボ。2011年6月23日にそのピーター・フォーク氏が永眠されました。83歳だったそうですね。刑事コロンボと出会ったのは、自分が小学校に通う少年時代でした。30年以上経ったいまでも世界中で愛され続けています。「フォーク死すともコロンボは死なず」ファンの方々のお気持ちは同じでしょう。
コロンボが自分に教えてくれたこと…(独自解釈)
● よく見、よく聞き、よく考えなさい
● 出世(成功)を望まず、仕事を愛しなさい
● 人を好きになりなさい、そして人生を楽しみなさい
コロンボは劇中で「一生、勉強のたねには事欠かない」と言っています。何を通じてでも、人生を学べることができますよね。ありがとうピーター、さらば警部補。
 

“さらば警部補” への5件の返信

  1. 共犯の強み・弱み
    主犯者は完全犯罪を完遂するにあたり、おもに自分のアリバイ工作のために
    共犯者を利用します。これが、ほとんどです。
    犯行後、邪魔だと判断された共犯者は主犯者によって殺されます。
    犯行の背景や関係性によっては、殺されない場合も、もちろんあります。
    殺人事件を一緒に計画・実行するワケだから、
    共犯者から見れば、主犯者とは強い信頼関係があると思い込んでいて、
    主犯者から見れば、共犯者は絶対自分を裏切らないと信じています。
    当初の殺害動機には、正当化できない我欲やエゴなどが背景にあるので、
    主犯者にすれば、その思考の延長上にある共犯者さえ邪魔になる場合が
    あります。コロンボの捜査は、共犯者殺しに対しては、かなりお粗末です。
    主犯者・共犯者が共に生きるという計画であったなら、コロンボの得意技が
    発揮できます。反間計を用いるのです。
    主犯者と共犯者の関係は、我欲やエゴを背景に成り立っています。また、双方
    の思考は一致しているようだが、利用する、利用されるという立場の違いから
    微妙にズレが生じやすい。そのズレに対して、強烈に刺激するカンフル剤を
    打ち込めば、信頼関係は簡単に崩壊し、主に共犯者側からボロを出します。
    コロンボは、このカンフル剤の調合と投薬の天才です。

  2. ◆犯人かどうかを見抜く方法
    犯罪に関わる重要な問いかけに対して、
    ⇒犯人ではない場合
     ・自然体で本質を臆さずズバリ話す。
     ・分からないことは分からないとハッキリ言う。
     ・ちょっとの追及で方向感なしに怒り出す。
    ⇒犯人の場合
     ・それがどんなに難しい内容であっても用意された模範解答のように
      スラスラと解説風に冷静に説明する。
     ・殺された人の性格や日常について、自分に不利にならないように無理に
      でっち上げる。
     ・殺人事件なのに、ドギマギせず冷静でいられる。
     ・問いかけに対して、至極冷静で一貫性ある回答ができる。
     ・事件前後、接触する人にやたらと時計で時刻を確認しあう。
     ・捜査に対して、当初は必要以上に協力的である。
     ・追及すると、理路整然と無実を語る。
    ◆コロンボのウソ
     事件の周辺事情について、身内や自分を引き合いに出して関連付ける内容は
     ほぼウソと思われる。カミさんが、毎回、犯人のファンであるハズはない。
     よってコロンボは、一話完結として観るべきだろう。
     毎回毎回の整合性を気にしていたら、とんでもなくおかしな世界観になって
    しまう。ただ「恋に落ちたコロンボ」においては、バーニー店オーナーへ
     「デカが言ったことを真に受けるだなんて、大バカだよ」と言っているので、
     一話完結として観たとしても、とにかくウソが多いということに変わりない。

  3. 犯人がコロンボの本質を語るのは「殺人処方箋」が最も的確でしょう。
    ただしそれは、コロンボの小さな一面でしかありません。
    ◆殺人処方箋
     また始まったな。ほのめかしだよ。実に計算されている。その小道具の葉巻に
     至るまでな。君のは代償作用の実例と言える。欠点をカバーする代償作用さ。
     君は優れた知性を持っているが、それを隠している。道化のようなフリをして
     いる。なぜか?。その外見のせいだ。外見のせいで押しも効かないし尊敬も
     されない。が、君はその弱点を逆に武器にする。君は不意打ちをかける。
     見くびっていた連中は、そこで見事につまづく。・・・今度はおだてかね?。
    次にコロンボの本質をコロンボ自身の言葉から探ってみたい。前々から投稿して
    いる「殺しの序曲」で過去を語り「死者のメッセージ」で現在を語る。
    ここで、この言葉の全文を抜き書きすることは、無意味ではあるまい。
    ◆殺しの序曲
     世の中というのは不思議ですねえ。わたしゃ、どこ行っても秀才にばかり
     出会ってねえ。学校でも頭の良い子は大勢いたし。軍隊初めて入った時にも、
     あそこにも、おっそろしく頭の良いのがいましたよ。ああいうのが大勢いちゃ、
     刑事なるのも容易じゃないと思ったもんです。あたし考えました。連中より
     せっせと働いて、もっと時間かけて、本を読んで、注意深くやりゃ、モノに
     なるんじゃないかって。なりましたよ!。
     あたしゃ、この仕事が心底好きなんです。
    ◆死者のメッセージ
     科学捜査なんて何にも知らないんです。それから私の仕事が、恐るべき暗黒って
     いう点でも正直言いますとねえ、これもあんまり自信がないんです。
     私は自分の仕事が大好きでしてねぇ、憂鬱になることなんざぁ有りません。
     また世界中に犯罪や殺人犯が満ち溢れているとも思いません。みなさんのような
     良い方がいっぱいだし。刑事をやってたからこそ、皆さんにもお目にかかれた
     わけだし。あたしゃ、人間が大好きです。今まで出会った殺人犯の何人かさえ
     好きになったほどで、時には好意を持ち尊敬さえしました。やったことにじゃ
     ありませんよ。殺しは悪いに決まっています。しかし犯人の知性の豊かさや
     ユーモアや人柄にです。誰にでも良いところはあるんです。ほんのちょっと
     でもねぇ。こりゃ刑事が言うんだから間違いありません。
    コロンボは、まさに努力の人ですね。また罪を憎んで人を憎まず。
    犯人の何人かも、コロンボを好きになったことでしょう。
    せっせと働いて、もっと時間かけて、注意深くやりゃ、真相に近づく。
    これらの言葉の要素が含まれるコロンボは、多少矛盾をはらんでいたとしても、
    傑作となり得ると思います。

  4. やじろべえさんコメントありがとうございます。A WOMAN UNDER THE INFLUENCE、見てみたいです。
     
    「よく見…」の文章は、今でも自分の生き方の指針になっています。このように生きていれば、人生が充実する気がします。

  5. こんにちは。
    またお邪魔します^^
    ピーターフォークが主演の映画『A WOMAN UNDER THE INFLUENCE (こわれゆく女)』を見てみました。1974年のアメリカ映画です。
    人に対する愛着が表現されている作品でした。
    ピーターフォークは素晴らしい作品を沢山残してくれた大スターだと、改めてしみじみ感じました。
    本記事中の
    『よく見、よく聞き、よく考えなさい』
    『出世(成功)を望まず、仕事を愛しなさい』
    『人を好きになりなさい、そして人生を楽しみなさい』
    を読んで、コメントしたくなった次第でした。

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