ロバート カルプ

ロバート カルプ Robert Culp
[1930年8月16日 – 2010年3月24日]
4話「指輪の爪あと」探偵社社長:ブリマー
12話「アリバイのダイヤル」ゼネラル・マネージャー:ポール・ハンロン
21話「意識の下の映像」心理学者:バート・ケプル
56話「殺人講義」ジョーダン・ロウ(犯人の父親)

ロバート カルプ が毎回同じファッションをしている件

これはかなり味の良いトリビアです。ゲストコメンテーターさんが発見してくれました。ロバート カルプ が犯人役を演じた3作品ですが、何といずれも「同じ服を着ているのです」。私服とも考えられますが‥本人が希望したのか、スタイリストと相談して「いたずら心」で同じコーディネートをしたのか。濃いグリーンのジャケットは3回とも同じものです。

胸ポケットに「1つボタン」袖に「4つボタン」です。ブリマーとケプルは、ネクタイも同じ可能性があります。ブリマーとハンロンはパンツも同じ可能性があります。流石にシャツは違いますが、ストライプ系で統一されています。

ぼろんこブログでは珍しく、カラー写真で掲載しております。クリックで大きい写真を見ることもできますので、ぜひご覧ください。(加筆:2021年9月1日)

4話「指輪の爪あと」

指輪の爪あとの ロバート カルプ初めての出演作品ですが、なぜかこの4話「指輪の爪あと」ブリマー役(1971年)が最も老けて見えました。1930年生まれですので、当時41歳くらいだったのでしょうね。作品の完成度としてはピカイチです。役作りも素晴らしいです。一見冷酷に見えながらも、どこかに優しさを持っている人物に描かれている気がします。

12話「アリバイのダイヤル」

アリバイのダイヤルの ロバート カルプゼネラル・マネージャー:ポール・ハンロンは「指輪の爪あと」のブリマーよりもソフトな印象を感じさせます。しかし「野望に満ちた」人生は、ブリマーを凌ぐものでした。この作品では彼の表情、特に「目」による演技が素晴らしかったです。髭を蓄えていることも今回ならではですね。

21話「意識の下の映像」

意識の下の ロバート カルプバート・ケプル博士のネーミングは「 ロバート カルプ 」をもじっているキャラでしょうね。「指輪の爪あと」ブリマー役があまりに素晴らしかったため、その後のカルプのキャラクターは、ソフトな路線に感じざるを得ません。ゴルフ場にまでしつこくつきまとうコロンボ警部に対し、いやがりながらも応対している姿など、滑稽にも映りました。

56話「殺人講義」

犯人の一人ジャスティン・ロウの父親ジョーダン役で出演しています。ロバート・カルプは、やはりこのような憎たらしいキャラクターが似合います。

高校時代には棒高跳びの選手

身長は187cmと、かなりの大柄で、高校時代には棒高跳びの選手だったそう。初期作品では、ジャック・キャシディと並び、最も重要な犯人役ゲストスターの一人と断言して間違いありません。2010年3月24日に ロバート カルプ 氏が亡くなったとの訃報を聞きました。心よりご冥福をお祈りします。
 

レストラン振興協会の女性会長は元カミさん

42話「美食の報酬」葬式のシーンで支払済の小切手を破って、コロンボから目をつけられたメアリー・チョーイはフランス・ニュイエン。彼女は1967年~3年間 ロバート カルプ の奥さんでした。
 

日本語版は梅野泰靖さん

ロバート カルプ の吹き替えは俳優の「梅野泰靖(うめのやすきよ)」さんが当てることが多く、刑事コロンボの旧3作をいずれも担当しています。俳優としては特にテレビドラマに多数出演しています。梅野さんは脚本家の三谷幸喜さんとの縁も深く、これもきっとコロンボ繋がりなのでしょう。

加筆:2021年9月2日

刑事コロンボマップ 刑事ぼろんこチャンネル

“ロバート カルプ” への7件の返信

  1. BSで放送されたジュリアロバーツのペリカン文書に合衆国大統領役でロバートカルプが出ていました。この映画でも敵役でしたが良い感じでした。コロンボでは長身スマートな印象でしたが共演者がみな大きかったからかそれほど背が高いように見えませんでした。ブッシュ大統領がモデルかな?

  2. 盆六さん、コメントありがとうございます。「3本とも動機が弱い」ですね、おっしゃる通りだと思います。「指輪の爪あと」は計画殺人ではないので例外としても、特に「アリバイのダイヤル」の殺人動機はハッキリしない気もしますね。オーナー夫人との関係がもう少し強ければ納得でしょうかね。

  3. カルプ氏は3作とも微妙に異なるキャラを好演してましたね。
    しいて言えば3本とも動機が弱いのが欠点かな。20世紀のアメリカテレビムービーにもよく出てました。

    1. しかし、カルプさん、格好いいのにカッコ悪いという・・・。
      ラムフォード大佐が「カッコいいとはこういう事さ」を貫いていたのとは対照的に思いました。

      1. そこが彼の魅力だと思います。二枚目半を演じられるのはユーモアのセンス、芸の幅のある証拠ですよね。
        ちょっと時代が遡りますが、ケーリー・グラント、ジェームス・スチュアートなども二枚目でありながらユーモラスで軽妙な演技が人気でした。

        Blu-rayの解説本によると、「意識の下の映像」での彼の演技が、脚本を手がけたスティーブン・J・キャネルに評価されて、後のテレビドラマ「アメリカン・ヒーロー」のレギュラーへの抜擢に繋がったそうです。

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