8話「死の方程式」

Short Fuse
1971[第1シーズン 8話]

スタンフォード化学工業の御曹司ロジャー・スタンフォードが、叔父であり社長のバックナー氏を殺害。バックナー社長は素行に問題がある甥のロジャーを、会社役員の座から降ろし社外に追放しようと考えていて、それを阻止するために、犯行に及びました。その他にも、バックナーが父親の築いた会社を売却する意思があったことも動機となりますが、それ以前に自分が会社から追い出される危険があるので、第一の動機は前者と考えました。

ロケ地

スタンフォード化学工業:旧ユニオンカーバイドの工場ではないか? 19206 Hawthorne Blvd., Torrance

爆死という壮絶な殺害手段

殺害方法は、自分の得意分野である「自家製爆弾」による爆死。バックナー社長が大雨の中で山道を移動する最中に起きたので、事故による二次的な爆発と思わせる作戦ですが、普通に考えれば路上での爆発と激突後の爆発では、その違いがわかるはずですよね。

犯人は「お馬鹿ちゃんキャラ」

動機や殺害状況など何れもロジャーを容疑者として、話が分かり易く進展しています。犯人が少々「お馬鹿ちゃんキャラ」な設定で、ちょっと騒がし過ぎかな~とも感じますが、時々見せるシリアスな表情が際立ちました。一説によるとお馬鹿な振りをしているだけなのかも…知れません。

その他のコロンボ作品にも出演する俳優を含め、豪華な顔ぶれ!

面白いので出演者を色々調べてみると…。

犯人役のロジャー・スタンフォード

俳優:ロディ・マクドウォールは、映画「猿の惑星シリーズ」の猿役:コーネリアスやシーザーを演じている有名な俳優さんです。猿の惑星は私も大好きで、シリーズ全作品を見ています。俳優ロディ・マクドウォールは大好きです。

被害者のバックナー社長

俳優:ジェームズ・グレゴリーは12話「アリバイのダイヤル」のコーチ役。しかも、映画「続 猿の惑星」のアーサス将軍役でも活躍したようです。とても好きな俳優さんです。

ロジャー・スタンフォードの秘書ビショップ

女優:アン・フランシスはこの後、15話「溶ける糸」で犯行に気付いてメイフィールド医師に殺される、手術助手のシャロン役でも出演します。とても印象に残る素敵な女優さんです。

ロジャー・スタンフォードの叔母

女優:アイダ・ルピノは、24話「白鳥の歌」で犯人ジョニー・キャッシュに殺害される妻エドナ役。ちなみに日本語の吹き替えは「麻生美代子」さんでサザエさんの母さん「フネ」の声でもお馴染みの声優さん。

クビになりかけたローガン副社長

俳優:ウィリアム・ウィンダムは、1話「殺人処方箋」に出演しています。病院で紹介される犯人レイ・フレミングの友人です。テレビ「スタートレック:宇宙大作戦」の第35話でデッカー准将を演じ、映画「新・猿の惑星」にも出演。→ロープウェイのロケ現場

 
という、ま~なんと奥の深いというか世間が狭いというかの豪華キャストでした~。

6話「二枚のドガの絵」に映画「猿の惑星」シリーズの猿:ジーラを演じたキム・ハンターが出演していることからも、人気俳優は引っ張りだこだったということなのでしょうね。

短い導火線

ブログへのコメントを頂きました。原題の「Short Fuse」は「短い導火線=短気」のようなニュアンスだとのこと。「死の方程式」も良く出来た邦題ですが、「短い導火線」は、まさに犯人像とぴったりですね!

ロディ・マクドウォールの吹き替え

ロディ・マクドウォールの日本語版の声優は野沢那智さん。アラン・ドロン、アル・パチーノなど数々の有名俳優の声を担当されました。新コロンボ作品の46話「汚れた超能力」でも犯人のエリオット・ブレイクを担当されています。
ちなみに猿の惑星の「コーネリアス」は宇宙戦艦ヤマトの古代進役「富山敬」さん、ルパン三世で有名な「山田康雄」さんなどが担当したようです。

バックナーの屋敷で「お晩です」

バックナーの屋敷の運転手クインシーの部屋の外でこそこそ工作をするロジャーに、コロンボが「お晩です」と声をかけたのが面白い。「お晩です」という言葉!

監督:エドワード・エイブラムス
脚本:ジャクソン・ギリス
ロジャー・スタンフォード:ロディ・マクドウォール
秘書ビショップ:アン・フランシス
バックナー夫人:アイダ・ルピノ
バックナー社長:ジェームズ・グレゴリー
ローガン副社長:ウィリアム・ウィンダム
加筆:2015年10月19日

“8話「死の方程式」” への32件の返信

  1. ぼろんこ さま
    連休に「ミステリーチャンネル」で、刑事コロンボを連続放送中で、昨日途中から録画した死の方程式を見ながら、どうしてもロジャー役の俳優の名前が思い出せず、ネットで検索掛けて、はじめてこのブログサイトにいきあたりました。出演者についてのコメント、なるほどと読ませていただきました。ロディは、撮影時40歳を超えていましたが、細身で、当時流行ったパンタロン姿で、若々しいですね。ローガン役のウィリアム・ウィンダムは、80年代の「ジェシカおばさんの事件簿」にレギュラー出演して、ジェシカの友人の医者、セス・ハズリット役を務めた俳優さんで、私はとっても好きでした。死の方程式は、私にとってはベストのコロンボではありませんが、やはり最後のロープウェイのシーンは、風景も、3人のやりとりも、とっても印象的です。それから、音楽も、私の好きな、ギル・メレさんのメロディーで、これは、初期の数エピソードでしか使われていないのが残念です。アン・フランシスもとっても綺麗。なので、やはり見て楽しいエピソードです。それにしても、コロンボファンが、結構いることが分かり、嬉しいです。

  2. 芝居がかっていますが(それは芝居ですが)、印象的なエンディングでした。ローガン氏が一緒に居て、客観性が増すのは、逮捕や裁判に役立つのでしょうね。最初にロープウェーに乗った時は高所恐怖症で、青ざめていたコロンボが、ラストではロープウェーのドアが開いているにもかかわらず、冷静沈着なのは好対照です。当時としてはハイテクの留守電が、威力を発揮して、ロジャーの計画がややあやしくなるのは前半の面白いシーンですが、爆発する前に電話を切ったのはロジャーにはとりあえず幸いでした。ロジャーが運転手宅に忍び込んでわざとつかまったり、合成写真を作ったりと、いろいろやりすぎなのは、犯人にありがちですが、どうしても墓穴を掘ります。

  3. このロープウェイどこかで見たことあるとおもったら、スパイ大作戦「死のロープウェイ」に出てくる場所(=銃撃戦シーン)そのモノじゃないですか。なんかの機会にロスにいったら、是非聖地巡礼したいものです。

  4. さて久し振りのコロンボは、ベスト20投票。第20位。70年代アメリカドラマ観る度に配偶者と共にいつも思うんですけど、水を飲むように昼間から酒飲むし、所構わず煙草の灰を落とすしw。逆に今観てインパクトあるのはあのロープウェイw。年を取った今の私はテレビ観てるだけでくらくらして目が回りそうw。

    1. BSプレミアム
      人気投票ベスト20位
      おめでとうございます

      私も改めて観ました
      コマーシャルがないのがまずいいです

      この作品は
      野沢那智さんの高笑い のイメージがものすごく強いです(笑)耳に残ります

      あと
      葉巻の爆薬が葉巻のケース開けて60秒ちょっと開いたままじゃないと爆発しないのかな?
      そこだけちょっと気になりました
      一本とって閉めたら爆発しないと思うので そしたら 計画失敗だと思うのですが

      それと
      チップが葉巻ってのも凄いなー
      とっても高価な葉巻なんでしょうね 庶民には買えない値段なんだろう
      幾らするんだろ(((^_^;)

  5. 初めてまして。
    私もコロンボシリーズは子供の頃から見ておりました。
    今改めて見ますと時代の流れを感じ懐かしいです。
    この死の方程式に登場する電気自動車が
    心に残ってます。3輪で70年代でなかなか進んでますよね。日本にはなかったです。

    1. みなさん、時代の流れを感じますね。というか科学の進歩。それに比べると人間の姿形は、変わりませんね〜。

  6. 初めまして。
    ところでロジャーはなぜ爆発物を時限式にしたんでしょうかね?
    蓋が開いてすぐ爆発するようにすれば電話の録音でも怪しまれなかったのに、と思いました。でもそれではラストの場面があまり盛り上がりませんね。
    万が一、自分がいる場面で開けられたときに逃げる時間を確保するためかな、などと想像しています。

  7. この作品、わからないところがあります。教えてくだされば嬉しいです。
    クインシーの部屋にあったあの写真はクインシーと誰か黒人女性ですよね? 
    だとすれば、ドリーおばさまが愕然とした「デビッドと秘書のビショップ…」の写真って、どこにあるのでしょうか。最初の方でビショップが何度もロジャーに言ってた「私たちの写真」は、ロジャーとビショップの写真だと感じましたが…それともビショップとデビッドの写真だったのですか?あるいは自分とビショップの写真を、ロジャーが合成したということですか?

    1. 写真に詳しいロジャーが、ビショップとデビッドの写真を合成したのでしょうね。ローガン氏がありもしないデビッドの秘め事をクインシーに調査させていたとする筋書きをロジャーがでっちあげたのではないでしょうか。そうすることで、ローガン氏を失脚させようとする(おばさんがクビにする)魂胆かと思いました。

  8.  猿メイクの役者近影が3枚も…好きですこのページ。
     葉巻=爆弾というと『ルパン三世/バビロンの黄金伝説』を思い出すのは私だけでしょうか。
     他の回で被害者役をした事あるレスリー・ニールセンが主演の『裸の銃(ガン)を持つ男』という映画を観ていると、主人公の刑事が追い掛ける殺人犯が何故か陸軍のミサイルに跨って花火工場に突っ込み…
     ちゅどーん!!となるワケですが、この爆発シーンは当話の車爆弾の爆発と背景が黒いところも含め全く同じでした。ユニヴァーサル映画所蔵の映像素材で、効果音と同じように不特定多数の映像作品で使ってよしだったワケです。
     この回二度と正視出来ないだろうなあ爆死か笑死か知らんけど。

  9. コロンボは、化学工場の階段で、葉巻の包み紙を捨てていました。
    ちゃんと、ごみ箱に捨てて欲しいですね。

  10. これが一番好き、という人も少なくないんですよね。ただ、ぼく個人の基準で言うとちょっと微妙なエピソードです。
    ロジャーの軽い犯人像、葉巻に爆弾を仕込むという犯行方法は共にユニークですがそれが今ひとつシナリオに活かされてない印象です。
    逆トリックとそれに対するロジャーのヒステリックな反応はインパクト大ですが、言い換えればそれ以外に記憶に残りませんでした。
    悪い評価ばかり書きましたが、ほぼすべてのエピソードにファンがいるコロンボシリーズは非常に観る人の層が厚いともいえると思います。

  11. 最高というか、最低に愚かな終わり方ですね。
    犯人の弱みに付け入って、そこから愚かしい行動を引き出させて
    動かぬ証拠をつかみ取る、コロンボ一流の落とし方でした。

  12. 黄色いお花は確認できました。とても奇麗なお花。アメリカ・アナベルという黄緑の紫陽花もあるようです。「麻生さんがフネを降板」ですか…残念です。

  13. 冒頭でロジャーがいたずらスプレーをオフィスで吹きまくりますが、あれ、後になって日本にも入ってきて「ハンズ」とかでパーティグッズとして定着したんですねえ。放映当時は何か分からなかったけれど実物を知ると、なるほど簡単にかたずけられる新しい合成化学製品でした。
    このロジャー・スタンフォード、とにかく動く動く、ハッキリ言ってやり過ぎw、吹替の野沢那智さんもエキセントリックな声優演技でこれに対抗(?)。
    うちのカミさん(笑)が叔母さんの家の最初のシーンで玄関脇の花瓶に飾られている黄色い花はなんだろう?黄色いアジサイ?と疑問を呈してます(笑)。
    この叔母さんの吹き替え、麻生さんが先月フネを降板。時代は変わりますねえ。

  14. なるほどー、おっしゃる通りですね。楽しい殺人…なんて、もちろん現実には許されませんが、コロンボの世界ではそれが魅力になっているのです。

  15. ウィキペディアでロディ・マクドウォールについて見てみると、
    この出演に対するコメントをしていたらしく、
    「悪役というものを楽しんで演じた」
    とのことです。
    それを踏まえて見てみると、ロジャーという役が確かにイキイキしているように見えます。
    またそれ以上に野沢さんの吹き替えもイキイキしているような気がする作品です。

  16. siriさん、温かいお言葉ありがとうございます。
    「深読み」については、気づきませんでした…。その可能性も否定できませんが、ロジャーの軽率な言動の裏に…そのような背景があったのかもしれませんね。
    もっと賢明な作戦であれば、しっかり者を演じた上で爆殺したら、成功したかな?(笑)
    ギル・メレのBGMも凄いですね!スリリングな感じです!
    それはそうと…こうしてsiriさんと、このようにコロンボについてお話できることが、とても素敵ですね!また、ぜひコメントをお寄せください。
     

  17. 数年前から、折にふれて拝見しています。
    とても楽しいサイトで、コメントを寄せておられる皆さんがコロンボを心底愛しているのを感じ、ニコニコしてしまいます。
    これもぼろんこさんの(文章からにじみ出る)お人柄ですね。
    初コメですが、じつはこの作品(初見は最初のNHK再放送にあたる中学時代だったと思います)で、以前から気になっていたのが、動機の問題です。
    直近で見返しておらず、大変恐縮なのですが、ロジャーが昔語りをするなかに、彼の両親が実験中
    の事故で死亡したというくだりがあったと思います。
    で、大変深読みなのですが、私はそれが会社乗っ取りをねらった社長の義弟バックナー氏の謀殺だったのではないか……と。
    法律で最高の学位をもち、ケミカルの知識もあるロジャーだけに、それを(決定的な証拠はつかめないにしろ)薄々感じとり、いつかは復讐を、と考えていたのではないかと思っていたりするのです。
    その意味で、麻薬の問題やお馬鹿キャラも、ターゲットであるバックナーを油断させる方法だったのではないかと思ってみたり、少々奇異にみえる爆殺という方法も「目には目を」という気持ちがあったのでは、という気がしてなりません。
    そのあたり、もしかすると脚本の基本設定として、スタッフ間にはあったのかな~なんて、考えてしまうのが、やっぱり年月を経ても変わらないコロンボの魅力なんでしょうね。
    あと、他の方も書いておられますが、コロンボ作品でいくつかある、ギル・メレの劇伴は秀逸だと思います。
    もともと西海岸のジャズ畑でオーケストラを率いていた作・編曲家ですが、残された音源を聴くと木管系やホルンも使ったハーモニーが巧みなうえ、マイナー系(ブルースまではいかないのですが)な旋律が得意で、それがまたロジャーによる復讐劇と、その悲しくも哀れな結末を暗示しているように思え、やはり大好きな作品ですね。

  18. エースさんコメントありがとうございます。そうですね!「もし自分だったら…」と想像力を働かせると楽しめます。このシーン、もし自分だったら、爆発する…飛び降りたら…どうなる…など、まさに生命の崖っぷちを感じたでしょうね。

  19. 原題の“Short Fuse”の意味は“癇癪持ち”直訳すると“短い導火線”
    “短い導火線”は殺害方法を示し、“癇癪持ち”はラストシーンで発狂したロジャーの性格を表しているのでしょう
    しかし改めて見てみると、あのロープウェイのような状況に追い込まれれば短気な人間でなくとも発狂しておかしくなるような気もします
    軟体動物のようにつかみどころのないロジャーが追い込まれて壊れてしまい、笑いながらコロンボの首にメダルをかけるシーンは何とも哀れです
    シナリオ全体は大味な印象を受けますが、最後のロープウェイのシーンは良くも悪くもインパクト大です

  20. みなさん、書き込みありがとうございます。
    Gesundheitさん>ギル・メレですか!この作品は音楽が凄いな~と思っていました。バックナー氏の車が走るシーンなども。
    Hさん>温かいメッセージをありがとうございます!これからも続けて行く励ましとなります~。
    ピンキーさん>本編の記事では、私は、あまり好きでない…と書いちゃっていますが、実は野沢那智さんが大好きです。後日、追記いたします~。
    yasさん>ロープウェイのドアですね~、私も気づいていました。小学生の頃にこの作品を見た時には「かなりスカっとした」エンディングに感じましたね~。大人になってもう一度みたら、少し騒がしい感じがしました。でも、素晴らしい作品ですね~。
    この作品に2票追加しておきます。

  21. 重箱の隅なのですが、ラストのロープウェイのシーンで、全開になったはずのドアが、カットによっては閉まってたり、また開いてたり、気になってしかたありません(笑)
    野沢那智さん、いいですね。ただボロンコさんおっしゃる通り、追いつめ甲斐が無い犯人というか、初期作品としてはもうちょっとと思います。

    1. こんばんは
      最後のロープウェイシーン

      あるときから
      下から上を見上げるカットの時は 右側の出入口のドアがオープン
      (((((゜゜;)

      上から下を見下ろすカットの時は 出入口のドアはクローズ

      日射しで影があったりなかったり

      私もここのシーンは気になって仕方ありません(笑)

      でも好きな作品ですよ

  22. 野沢那智さんがさすがだなーと改めて思いながら見ました。
    高いところがコワイ・・・というコロンボも
    かわいくて好きです。

  23. BSでコロンボを観たあと、このサイトを読むのを楽しみにしています。俳優のエピソードや、あらすじの紹介、感想を読んで、ああーそういうことだったのか、そうだよな、と教えられたり共感することがよくあります。ありがとうございます。

  24. 個人的な思い込みかもしれませんが、この作品はオープニングシーンが秀逸だと思っています。あのJazz(音楽 ギル・メレ!)と工場内をカートで走るシーン。。。私の中では最強のオープニングでした。

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