ほんの些細なことですが、刑事コロンボに出てくる「魔法瓶」について調べてみました。
12話「アリバイのダイヤル」
- 犯人役ゲストスター「ロバート・カルプ」特集記事。
- 妻シャーリーは「クリンゴン人」だった?
- 「エアオールウェイの豪邸」同じ家の特集記事。
- ポール・ハンロン「リンカーン・コンチネンタル・エグゼクティブ・リムジン」
犯人ポール・ハンロンの殺害動機
俳優ロバート・カルプの魅力
ロバート・カルプが毎回同じファッションをしている件
詳しくは知りませんが、このロバート・カルプを起用するという前提で、話が展開してゆくと言っても過言ではありません。作品の良し悪しとしては、秀作の4話「指輪の爪あと」を上回るかどうか判断できませんが、今回のカルプは「指輪の爪あと」を凌ぐ迫真の演技です。
「目で語る」演技の応酬
そして最後に、ハンロンの犯行を暴いたコロンボとハンロンの目での語り合い。これらの演技を発見できなければ、この作品の良さは理解できない気がします。
数々の布石
置時計の音がアリバイ崩しの決定打となりますが、「時計が壊れていた」と開き直ることも十分できたでしょう。しかし、もう逃げられない…。と観念させるシチュエーション作り、これがコロンボ警部の真骨頂なのです。それには、数々の布石が存在します。よく見ると、画面背景に何度も登場する置時計。「カルキ臭のしない不自然さ」から始まり、「インターフェアー後の電話」「アイスクリーム売りの車」の発見など。
犯人の「気がかり」を「手がかり」に
一度見ただけでは気付きにくい、ピーターフォークのさりげない演技。
さらに、強烈な一打。これが最大の打撃です。ハンロンはどんな場面でも、フットボール中継のボリュームを消さないのに「カルキ臭のしない不自然さ」を見抜かれた時に、音を消した。それを初訪問で見破っているコロンボ警部。脱帽です。このシーンを見返すと一瞬コロンボの顔が変わって、「今は、これ以上お邪魔しません」と聴取を切り上げています。明らかにハンロンを犯人だと断定した瞬間だと思われます。
見事なエンディング描写
最後のシーンでは、このような今までに遭遇したことも無い程の頭脳と観察眼を持ったヨレヨレ刑事に、崖っぷちまで追い込まれ、その表情により「自分が犯人でございます」と言わされたハンロン=ロバート・カルプの演技が圧巻、というわけです。テープレコーダーが再生し終わり、空回りするエンディングは素晴らしかったですね。
ディーン・ストックウェル
ヴァル・アヴェリー
盗聴された場所について
勘違いしそうになりますが、スタジアム内の専用ボックス席は、盗聴されていません。ここは、ロケットの試合がある時だけ使われる部屋で、ハンロンのオフィスは別の場所です。
リゾコーチは
ヴァレリー・ハーパー
旅行会社のフレモント氏
クレメンス刑事はクリフ・カーネル
クリンゴン人マーラ
コロンボ警部持参の魔法瓶
→刑事コロンボと魔法瓶
エリック・ワグナー邸はケン・フランクリン邸と同じ
エリック・ワグナー邸は、この他にも「構想の死角」のケン・フランクリン邸としても登場します。長年スタール邸だと勘違いしていましたが、ベルエア地区にある別の家で、「権力の墓穴」のマーク・ハルプリン次長宅に近いです。
エアオールウェイの豪邸
ポール・ハンロンがアイスクリームの車で訪れるシーン(左)。グーグルアース(右)で見た、この道沿いに車を停めたのだと思われます。個人情報になりますので、現在の家の形は掲載していません。
オーシャン・サイド・イースト・カフェ
12
41
探偵ダブスとコロンボ警部が会う店は、「オーシャン・サイド・イースト・カフェ」です。駐車場の階段を降りた所にお店があります。この階段は41話「死者のメッセージ」で犬の散歩中にアビゲイル・ミッチェルに出くわす、海岸沿いのデッキと同じ(あるいは近い)場所です。手すりの色が違いますが、5年経っているので、取り替えられたのかな。
監督:ジェレミー・ケイガン
脚本:ジョン・デュガン
ポール・ハンロン:ロバート・カルプ(声:梅野泰靖)
エリック・ワグナー:ディーン・ストックウェル(声:森功至)
シャーリー・ワグナー:スーザン・ホワード(声:武藤礼子)
ウォルター・キャネル弁護士:ディーン・ジャガー(声:真木恭介)
ラリー・リゾ コーチ:ジェームズ・グレゴリー(声:富田耕生)
イブ・バブコック:ヴァレリー・ハーパー(声:荒砂ゆき)
秘書:キャシー・ケリー・ウィジェット
探偵ラルフ・ダブス:ヴァル・アヴェリー(声:塩見竜介)
クレメンス刑事:クリフ・カーネル
旅行会社のフレモント:リチャード・スタル(声:谷口節)
フットボール実況(声:塩見竜介)
副検視官:ドン・キーファー
加筆:2023年1月14日
22話「第三の終章」
- 犯人役ゲストスター「ジャック・キャシディ」特集記事。
- 女優「マリエット・ハートレイ」の出演作品。
- ライリー・グリーンリーフ「キャデラック・ドゥビル・コンバーチブル」
2022年の加筆
ガッチリしたアリバイを主張しなかったグリーンリーフ
見逃しがちな些細なシーンに、凄さが隠されている…
犯人を捕らえる罠工作
濡れ衣作戦が命取り
原題は「出版か死か(Publish or Perish)」
グリーンリーフの悪態が炸裂!
ジョン・デイビス・チャンドラーのパワー
エディ・ケーンは橋爪功さん
そのエディ・ケーンの日本語吹き替えは橋爪功さん。日本のミステリードラマなどで数多く刑事役を演じています。(本作とは関係ないけど)
人間コロンボを垣間見るシーン
高額なチリを注文してしまう
気になる女優「マリエット・ハートレイ」
同じマンションに住んでいる?
大草原の小さな家「父さんの秘密」
宇宙大作戦(スタートレック)
アラン・マロリー役は本物の小説家
ジェフリン・ニール
スイーニー刑事
弁護士のチェイス
コロンボ警部持参の魔法瓶
監督:ロバート・バトラー
脚本:ピーター・S・フィッシャー
ライリー・グリーンリーフ:ジャック・キャシディ(声:田口計)
エディ・ケーン:ジョン・デイビス・チャンドラー(声:橋爪功)
アイリーン・マクリー:マリエット・ハートレイ(声:公卿敬子)
ジェフリン・ニール(出版社社長):ジャックス・オーブション(声:小林清志)
アラン・マロリー:ミッキー・スピレイン
デビッド・チェイス(弁護士):アラン・ファッジ
スイーニー刑事:ルー・パルター
ヤング刑事:ポール・シェーナー
警備員:テッド・ゲーリング
ウォルパート:ジャック・ベンダー
鍵屋のブラック:ジョージ・ブレンリン
駐車係:ロッキー・フレール
ウエイター:モーリス・マルサック
バーテンダー:マイク・ラリー
加筆:2024年8月29日
24話「白鳥の歌」
- 「ぼろんこの名作選」に選ばれています。
- 脇役俳優「ヴィトー・スコッティ」の出演作品。
- トミー・ブラウン「シボレー」と「キャデラック」
爽快なラストシーン
ラストシーンでは、「自分が犯人でございます」と犯人自身に行動させるパターン、例えば[9話「パイルD-3の壁」25話「権力の墓穴」など多数]で締められ、とても楽しめる作品だと思います。また、犯行を認めた犯人へ同情する場面も、作品の人気を高めています。
音楽家魂を感じます‥
歌手トミー・ブラウンが「自分のギターは助かるようにセスナに載せなかった」ことはちょっとしたポイントです。義弟のルークに「ギターは荷物としてではなく、バスの座席に置くよう」指示しています。楽器というのは世界に同じものが二つと無いんですよね。チェロ演奏家のヨー・ヨー・マさんも楽器は一人分の交通費を支払い、隣の席に置くそうです。
命がけの殺人トリックを敢行
テーマ曲は「I saw the light」
トミーは「I saw the light〜 I saw the light〜」と歌います。このブログの訪問者さんの書き込みがヒントで気づきました。トミーはラストシーンで、コロンボ警部の車のヘッドライトに照らされます。まさに「I saw the light〜私は光を見た」なのでしょうね!流石です。(加筆:2013年9月24日)
悪妻役はアイダ・ルピノ
懲りない女好き‥
ヴィトー・スコッティ
ビル・マッキーニー
J.J.ストリンガーはソレル・ブーク
パングボーンは重要人物
墜落現場のカメラマン
セスナ空港のエンジニア・ジェフ
ミシンのおばちゃん
メイホフ大佐
二人にバルビタールを飲ませたことが命取りになったか?
どこかで見た!この魔法瓶とは…
しかも…このトミーの魔法瓶は、22話「第三の終章」でグリーンリーフが取り調べを受ける警察で使われていたものと同一でした!おそらくアラジン(Aladdin)社製のブラックダイアモンドと呼ばれる商品です。
→刑事コロンボと魔法瓶
礼拝(れいはい or らいはい)について
これもブログ読者さんからのご意見をもとに調査しました。劇中に出てくる礼拝(らいはい)という表現について、仏教においてのみ「らいはい」、それ以外は「れいはい」と発音するようです。ですので厳密には間違って使われています。(加筆:2017年12月22日)
大草原の小さな家
これは、すごい発見ですが!
ロケ地
セスナ機墜落の調査現場:Nichols Canyon Road(PC)
監督:ニコラス・コラサント
脚本:デビッド・レイフェル
音楽:ディック・デ・ベネディクティス
トミー・ブラウン:ジョニー・キャッシュ(声:外山高士)
妻エドナ:アイダ・ルピノ(声:麻生美代子)
メアリ・アン:ボニー・ヴァン・ダイク
ルーク・バスケット:ビル・マッキーニー(声:伊武雅之)
ローランド・パングボーン(航空局):ジョン・デナー(声:小林修)
ベネット(航空局員):リチャード・ケイン
事故現場カメラマン:マイケル・エドワード・ラリー
J.J.ストリンガー:ソレル・ブーク
葬儀屋グリンデル:ヴィトー・スコッティ
ティナ:ジャニット・バルドウィン
大佐:ジョン・ランドルフ
ジェフ整備士:ダグラス・ダークソン
フランク整備士:ジェファーソン・キビー
パイロットの警官:トム・マクファデン
ミシンのおばちゃん:ルシール・メレディス
コンサート主催者:ハリー・ハーヴェイ
コンサートの会計係:マイク・ラリー
加筆:2023年9月17日