名作(傑作未満、秀作以上)と位置づけました。

素晴らしい作品には間違いないのですが…

傑作と呼ぶには、ちょっとひっかかるんですよね~という作品群。ただしこれらの作品を最初に見た人は、コロンボの世界にハマっても不思議ではない名作ばかりです。
 
9話「パイルD-3の壁」
建設中のビルの壁を一度、掘り起こし捜査させておいて、その後に死体を遺棄するというテーマ。あまりにリスクが大き過ぎて引っかかりました。その作戦にコロンボが乗らなかったら…と思うと、やはりコロンボ主体のストーリーに見えてきます。
 
16話「断たれた音」
限りなく傑作に近く、大好きな作品です。チェスのチャンピオンがその座を守るために起こした殺人という題材も面白いです。ただし耳が聞こえない人が犯人であるという詰めが、決定的とは言い難い気もして、名作に留めました。
 
20話「野望の果て」
上院議員候補ヘイワードの「転落劇」を見事に描いた名作。ジャッキー・クーパー演じる犯人像が「軽い」という意見も見られますが、「憎めない犯人像」でここまで作品の完成度を高めた点で、さらに評価したい思います。しかし爆竹問題はかなりの減点対となり、2022年に「傑作選」よりこちらに移動しました。

24話「白鳥の歌」
この作品も素晴らしいのですが、自家用飛行機から飛び降りるというトリックが、自分では少し評価を控えたい理由となりました。そこが本作の魅力なだけに…ひねた感想ですみません。その他では非の打ち所のない作品です。
 
26話「自縛の紐」
決め手となった「スタッフォード氏が死亡時に着替えたことを知っているのはあんただけだ」というのが、納得できないんです。その他はパーフェクトかも知れません。※理論が成立するとの意見もあります。
 
29話「歌声の消えた海」
準海外ロケ作品で、素晴らしいテイストを作り上げ上げた名作です。ただ1点、「在庫数が明確なケースから、ゴム手袋を盗んで証拠を捏造した」ことだけが、不満として残りました。ロバート・ヴォーンが犯人役を見事に演じています。
 
40話「殺しの序曲」
シリーズ中、最も殺害トリックに凝った作品で、傑作と評価する人も多い作品です。本文記事にも書いていますが、もっと「頭の良い集団」としてシグマクラブを描いて欲しかったです。作品のテイストとしては傑作クラスです。
 
43話「秒読みの殺人」
期待値以上の作品と感じました。コロンボ作品の犯人役としては、トリッシュ・バン・ディーバー演じるケイ・フリーストンは線が細いですが、それでも中後期コロンボ作品として非常に完成度の高いものだと思います。
 
*並びは古い順です。
 
加筆:2022年8月14日

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